映画『愛のむきだし』の口コミ・レビュー(2ページ目)

愛のむきだし

[アイノムキダシ]
LOVE EXPOSURE
2008年上映時間:237分
平均点:7.17 / 10(Review 87人) (点数分布表示)
公開開始日(2009-01-31)
ドラマラブストーリー青春もの実話もの
新規登録(2009-03-13)【8bit】さん
タイトル情報更新(2022-01-14)【イニシャルK】さん
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監督園子温
演出坂口拓(アクションデザイン)
キャスト西島隆弘(男優)角田ユウ
満島ひかり(女優)ヨーコ
渡部篤郎(男優)角田テツ
安藤サクラ(女優)コイケ
渡辺真起子(女優)サオリ
清水優(男優)
尾上寛之(男優)
板尾創路(男優)
中村麻美(女優)
岩松了(男優)
深水元基(男優)
吹越満(男優)
堀部圭亮(男優)
松岡茉優(女優)
綾野剛(男優)
広澤草(女優)
宮林大輔(男優)
山中アラタ(男優)
山内菜々(女優)
永岡佑(男優)
須田邦裕(男優)
落合モトキ(男優)
裵ジョンミョン(男優)
古屋兎丸(男優)
古屋隆太(男優)
原作園子温(原案)
脚本園子温
撮影谷川創平
プロデューサー横濱豊行(エグゼクティブ・プロデューサー)
配給ファントム・フィルム
特殊メイク西村喜廣
美術西村喜廣(特殊造型)
編集伊藤潤一
照明金子康博
あらすじ
幼い頃に母を亡くし、神父の父テツと二人暮しのユウ。母の遺言で理想の女性“マリア”に巡り合うことを夢見ながら、平和な日々を送っていた。 しかしテツが奔放な女サオリと出会ってから生活が一変。やがてサオリがテツのもとを去ると、テツは聖職者であることから罪悪感に襲われ、ユウに「懺悔」を強要するようになる。父との繋がりを保つために盗撮という罪作りに没頭していくユウ。 そんな彼はある日、罰ゲームで女装している最中に、ついに理想の女性ヨーコと巡り合う・・・。
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💬口コミ一覧

67.ネタバレ いくらなんでも長すぎる。これは罪です。ただ私は、奇抜で不気味なキャラ達がスピードに乗って血まみれで活躍する前半ではなく、爆発するようなパワーで呆れ返るほど愛を唸りまくった後半を評価したいです。やりたい放題やって散らばったものを、観る人の胸を貫く一本の矢に仕立てるための時間だったんだと思って許します。ベートーヴェンの使用で+1点です。
のはらさん [DVD(邦画)] 8点(2010-03-09 00:38:25)
66. この作品の語り口には、阿部和重の小説を思わせるものがある。崇高な事柄と思われることを、思い切り卑俗な手法で描く。タイトルの「愛のむきだし」という文字が出るまでに一時間かかる(!)けれども、そこまでの展開はめちゃ面白い。主人公の少年は神父の父に毎日「ざんげ」を要求され、「ざんげ」のために「罪」をつくるようになる。リアリズムがどんどん横滑りして行き、盗撮テクニックを教える集団の姿が異様な秘教団体とか、江戸川乱歩の犯罪組織のような姿で出て来る。そこで学ぶ盗撮テクニックはアクロバティックなカンフーである。主人公にマリアと出会う「運命」の日が近づき、音楽はラヴェルの「ボレロ」がしつこくリピートされ、演出のテンションが異様に高揚して行く。「女囚さそり」が引用され、B級アクション映画的展開で、最初のクライマックスに到達する。
 はっきりいって、それ以降はちょっとばかし失速してしまう印象はあるけれども、それでも奇怪なテンションの高さはどこかで持続し、海岸でヒロインが、聖書から「コリント人の手紙」第十三章を全文ぶちまける場面もまた、クライマックスとして記憶されるだろう。そう、この物語の背景には「信仰と愛」という問題が大きく書かれている。ここでも宗教上の愛「アガペー」と、欲望の愛「エロス」がいっしょにされることで物語は混乱する。ラストで、このふたつは統合されたのだろうか? 統合されるようなものなのだろうか?
 園子温監督の作品はそれほど観ていないけれども、いつも長距離を全力疾走して駆け抜けるような「勢い」と汗臭さ、そして観終ったときの疲労感が共通している印象。この「愛のむきだし」は、監督にとってのマラソン、というか、これは「トライアスロン」なのだろうか。観る方もそれなりにいっしょに疾走する心構えは要るだろう。全力疾走すればいいというものでもないけれども、とにかく、園子温は全力疾走する。
keijiさん [DVD(邦画)] 7点(2010-05-08 11:14:11)
65.最初の30分我慢すればドップリ楽しめる4時間、観終わってストーリーを思い出すと、どう考えても4時間かからないはずなのに、これが間延びせずに観れるから不思議。多分各シーンのセンテンスが長いからだろう。
たしかにB級ではあるが、金をかければどうなるのかという内容なのでこれで良し。若者3人に対する作品の比重がハンパでない、残りの登場人物は絵に描いたような脇役を演じきっているのでさらに笑える。
大昔流行ったエロ、グロ、ナンセンスという風化した言葉がこれほどピッタリはまるだけに、オープニングの事実に基づいている云々の文字が空々しいがそれも許す。
それにしても満島ひかりのカワイイこと、初めて観た時の薬師丸ひろ子を彷彿、そりゃいろんな監督が群がるはずだわ、西島隆弘、安藤サクラも好演。これからの日本映画を背負って立つよこの子達。
カーヴさん [DVD(邦画)] 7点(2010-06-28 11:14:05)
64.園子温監督の映画はいつもエネルギーに満ちています。
それは日本映画にありがちなリアリティとは無縁の世界。

圧倒的な「熱量」で嘘を描ききるのです。

本作ではその「熱量」(エネルギー)が「愛」とリンクします。

車をぶつけるアクション、
押し倒すアクション、
殺陣のアクション、

この映画のアクションシーンとは直接的な愛情表現なのです。

「愛=アクション」

その最も象徴的なアクションが「勃起」です。

「勃起」は卑しい事ではなく究極の愛情表現なんだとこの映画は提唱します。

本作は「勃起」で私達を感動させるのです。

この矛盾、歪な感動こそ映画的体験なのではないでしょうか?

「女囚さそり」「太陽を盗んだ男」等かつての日本のB級映画はそのような感動に満ちていました。

そのような熱気を再び取り戻す本作は

今までの日本映画界において「良し」とされているものに中指を立て、
今までの日本映画界において「悪し」とされてるあらゆる要素を盛り込んだ、

今の日本映画では稀有な立ち位置の映画。
紛れもない傑作。
吉祥寺駅54号さん [DVD(邦画)] 10点(2010-07-13 00:45:27)
👍 3
63.タイトルが出るまでの一時間は、あまりの馬鹿馬鹿しい迫力にひたすら圧倒されるのみ。その後の三時間は、圧倒されたものの肩透かし感も否めず。宗教と変態の違いとか、そういったテーマは興味深いのだが、執拗なまでの残虐描写と性描写の必要はあったのか謎。とかく、唯一無二の凄まじいエネルギーを持った作品であることは確かである。
j-hitchさん [DVD(字幕)] 7点(2010-08-17 13:41:16)
62.ネタバレ ◇タランティーノ作品を初めて見た時のような、あの渾身のパワーと熱心なバカバカしさ、強烈な個性がビンビン伝わってきた。
◇圧倒的な力が渦となって観客を巻き込み、4時間とまでは感じさせない。とは言っても、長すぎるでしょ。。。
◇それにしても満島ひかりが可愛すぎる!!今年注目の女優さんですね。
ハクリキコさん [DVD(邦画)] 7点(2010-09-25 03:17:42)
👍 1
61.ここ5年くらいで一番面白い邦画でした。この監督を知ったのは自殺サークルからでしたが、紀子の食卓くらいから映画の完成度は急激に上がっていました。そして監督の集大成的な映画がこの愛のむきだしだともいます。「愛とはなんなのか?」「罪とは?」といった深いテーマをエンターテイメントとして映画化した手腕はさすがですね。結論はくだらないですが(笑) 親の愛情を受けれなかった子供たちがどうなっていくのか、ってところはエヴァと共通してますね。しかし、これが日本アカデミー賞にノミネートされない邦画界はおかしいですね。まあ、あんな賞はいらないでしょうが・・・
のび太さん [DVD(邦画)] 10点(2010-10-19 17:58:49)
60.ネタバレ 何なんだこの映画は! 漫画のようなこの荒唐無稽さは(本来の意味での)確信犯。しかしそれを現実に引き寄せる強烈な身体性。紙芝居のような質感のストーリーに燦然と屹立するのは身体だ。勃起は言うまでもなく、絡み合うシーンや押さえつけるシーン、殴るシーン殴られるシーンなど、そのどれをとっても、身体などというには物足りない、強烈なカラダそのものとでもいうべき力が、ファンタジーを現実に引き寄せている。前半は小ネタを挟みながら基本的な人間関係を形作り、後半に完膚無きにまで破壊し尽くす。その果てに残ったものは、愛だ。何もかも剥ぎ取られた人間は、愛そのものとなる。生半可な破壊ではこれは表現できない。下手な打算や論理や感情に隠されることなく、愛を丸裸にすることこそが園監督の狙いだったに違いない。愛を思い出すものは勃起という身体性であり、脳味噌の中で考えられたことなんかではない。愛は愛自体であり、考え出すような愛は愛ではない。無意識に反応する身体によって、自らからほとばしる愛に気付くのだ。自分がむきだしの愛そのものだということに気付くのだ。そんな愛を肯定しきった果てに感動のラストがある。大傑作。
Balrogさん [DVD(邦画)] 10点(2010-10-23 02:02:08)
59.近所のGEOに告ぐ。上巻だけ置くのはホンマに止めてください。
長谷川アーリオ・オーリオさん [DVD(邦画)] 8点(2010-12-16 17:06:55)
😂 1
58.エロの持つ下劣さと神聖さを描き切った作品。愛のむき出しとはずばりエロだと思った。
峠のわが家さん [DVD(邦画)] 7点(2010-12-18 00:35:17)
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57.面白かった!!なんかB級ギャグ漫画みたいな設定だけど、迫力満点、4時間一緒に旅をした感じでした。個人的には安藤サクラ、怖いよぅー。でもよくやった!将来楽しみです。
役者さんがみな、よかったです。なんだか定期的に見返したい映画かも。
園子温監督の映画、昔はちょっと嫌いだったけど、楽しみな監督の一人になった気がします。次回作も期待。
しゃっくりさん [映画館(邦画)] 9点(2010-12-19 02:26:11)
56.なんというか長かったんだけど、それほど時間を感じなかった。エロもあって笑いもあって、でもなんとも言えない感情があったり。それがむきだしなのかな。
最初は、これバカの映画だろ?とかパートナーにお前の昔の映画だろ?とか言っていたが、次第に引き込まれていった。パンチラを撮るのに、何かっこつけてんだ?みたいな。
でも、考えさせられるとこもあったり。
とてつもなく長いけど、お勧めだとは思うが、人様にどう言って勧めればいいのか分からない(笑)
べるぜさん [DVD(邦画)] 8点(2011-01-10 19:26:53)
55.ネタバレ ドキュメンタリー系を除くと過去最長。尺も凄いが内容も凄い。多くの隠喩が散りばめられ整理しきれない。たぶん回答もひとつじゃない。私には長大な純愛物語。「愛のむきだし」とはむきだしの勃起とむきだしのパンチラ。性欲と言い換えても良いのだろう。純愛はそこから始まった。純愛だけじゃなく罪もそこから始まるらしい。色々と御託を並べながらも解りやすいエッチと絶望で自らの主義をコロコロ書き換える渡部篤郎を起点として、愛の意味を純化して探し求めるのが若手3人。それぞれのスタイルは違えど、求めるものの激しさと厳しさがこの映画のパワーです。勃起とパンチラも良かったけど、コイケの屈折しまくったユウへの愛情が深いです。キリスト教のことは良く知りませんが、本作を観ている限りは、神父に結婚を禁じていることに矛盾を覚えました。
アンドレ・タカシさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2011-01-31 00:29:21)
54.コメディーですね。渡部篤郎、板尾創路、宮台真司、古屋兎丸、ゆらゆら帝国…とまさにアングラオーラ満載。映画館だったらこの上映時間はちと厳しかったかと。満島ひかりはかわいかったです。
すたーちゃいるどさん [DVD(邦画)] 7点(2011-02-11 18:16:33)
53.ネタバレ 愛ってなんだろう。それは純粋に相手を思う気持ちだったり、偏狭的に物事を見たりすること。
主人公は紛れもない変態だったけど、父親の愛を求め、「女神」とあがめる彼女のために必死に行動した。そのことに共感をしてしまうのです。あふれでるオリジナリティ、役者の演技、エンターテイメントとしての面白さがギュッと詰まった4時間は、まさに至高のものでした。
長すぎる?残酷描写などで見る人を極端に選ぶ?あまりに荒唐無稽?そんなの関係ない。これだけのメッセージをぶつける映画を、自分は俄然支持します。
単純な男女の恋愛や、薄っぺらなケータイ小説なんかよりも、愛するものを深く描けている映画だと思います。
ヒナタカさん [DVD(邦画)] 9点(2011-03-14 17:59:56)
52.人間はみんな変態
変態が恋するマリア様(パンチラ有)がかわいすぎる 映画にはまりすぎてる
 
ゆらゆらの空洞ですが流れ出すと同時に2章が始まった時 僕の心は激しく揺れた
おでんの卵さん [DVD(邦画)] 10点(2011-03-16 19:11:38)
51.ネタバレ ユウの盗撮とか、ヨーコにとにかく反応してしまうこととか・・・、まったく変態とは思えず、むしろ崇高にさえ感じてしまう。これはやっぱり、ユウを演じる西島君が醸し出す透明感によるものなのでしょうか。とにかく、「むきだしの純愛」を見た気がします。この手の映画を食わず嫌いせずに、見てよかった!!!
おおるいこるいさん [DVD(邦画)] 9点(2011-04-17 17:47:59)
👍 2
50.4時間を、見ている間はとくに長くも感じさせないというのは、やはりパワーがある作品だからだと思う。昔の日本映画にあった暑苦しいほどの圧倒的パワーを、最近の日本映画には珍しく感じさせてくれる作品。
ashigaraさん [DVD(邦画)] 7点(2011-07-10 18:35:14)
49.ネタバレ あらゆるエログロ要素が詰め込まれた、エログロ百科事典の様な作品。
言わば、エログロ世界の宝石箱。

200分を超える長編だが、その分見応えも十分。
長くは感じたが、話が進むほどに、少しずつ登場人物たちに感情移入していく感覚をおぼえた。
この感覚が案外、新鮮。
この点において、200分を超える長尺も意味があると感じられた。

映像はシャープかつ綺麗。
展開も奇抜で、園子温監督の特性がよく出ている。
『奇妙なサーカス』や『紀子の食卓』などの、この監督の他の作品と同じ色合いを感じた。

個人的には、女装した男に惚れるという、少しメルヘンな内容が好きになれなかった。
突飛な女子高生のアクションシーンもどこか浮いた印象はぬぐえない。

しかーし、やっぱりこの監督は、無意味なエロスが最大の魅力。
「エロければそれで良い」
そう割り切って観れば楽しめるだろう。

幼少期に、父親に性的虐待を受けた女のコ。
それがトラウマとなって、男嫌いになる。
園子温監督は、こういう設定がたまらなく好きらしい。
まさに監督そのものが変態だ。
変態監督だからこそ描くことのできる、めくるめく変態ワールド。
変質に偏執した世界観。

そして、この性的虐待を行う父親役を演じた板尾創路が見事にハマり役。
女子高生となった娘に乗っかる、暴力をふるう・・・極楽の山本でも良かったかもしれないが。

終盤にかけてのたたみかけは気合い十分。
キチガイになってしまった主人公の青年。
その青年を呼び覚まそうと涙する女子高生。
光り輝く素晴らしい最終章だった。
にじばぶさん [DVD(邦画)] 6点(2011-07-18 22:42:17)
48.見終わった後、しばらく放心状態だった。
そしてどうしてももう一度この雰囲気に浸りたく、最初から見始めた。四時間という長さは全く感じさせないほどテンポがよく引き込まれていきます。センス◎!!
エーテルさん [DVD(邦画)] 10点(2011-08-31 20:40:45)
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マーク説明
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《新規》:7日以内に新規投稿
★《更新》★:2日以内に更新
《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 87人
平均点数 7.17点
000.00%
111.15%
211.15%
333.45%
489.20%
544.60%
61112.64%
71618.39%
81820.69%
91213.79%
101314.94%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.00点 Review5人
2 ストーリー評価 6.12点 Review8人
3 鑑賞後の後味 6.71点 Review7人
4 音楽評価 6.50点 Review6人
5 感泣評価 5.75点 Review4人

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