映画『真夏のオリオン』の口コミ・レビュー

真夏のオリオン

[マナツノオリオン]
Last Operations Under the Orion
2009年上映時間:120分
平均点:5.38 / 10(Review 32人) (点数分布表示)
公開開始日(2009-06-13)
ドラマサスペンス戦争もの小説の映画化
新規登録(2009-04-20)【尻軽娘♪】さん
タイトル情報更新(2023-07-16)【イニシャルK】さん
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監督篠原哲雄
福井晴敏(監修)
助監督石井良和
キャスト玉木宏(男優)倉本孝行(海軍少佐・イ-77潜水艦艦長)
堂珍嘉邦(男優)有沢義彦(海軍少佐・イ-81潜水艦艦長)
北川景子(女優)倉本いずみ(倉本孝行の孫)/有沢志津子(有沢義彦の妹)
平岡祐太(男優)坪田誠(軍医中尉・イ-77潜水艦軍医長)
黄川田将也(男優)遠山肇(イ-77潜水艦回天搭乗員)
戸谷公人(男優)山下寛二(イ-81潜水艦水測員)
鈴木拓(男優)秋山吾朗(イ-77潜水艦烹炊長)
吉田栄作(男優)桑田伸作(特務機関大尉・イ-77潜水艦機関長)
鈴木瑞穂(男優)鈴木勝美(現代)
吹越満(男優)中津弘(大尉・イ-77潜水艦航海長)
益岡徹(男優)田村俊雄(特務大尉・イ-77潜水艦水雷長)
森廉(男優)
奥村知史(男優)小島晋吉(イ-77潜水艦水測員)
太賀(男優)鈴木勝海(イ-77潜水艦回水雷員)
大塚明夫マイク・スチュワート艦長(米海軍駆逐艦パーシバル​)(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
平田広明ジョセフ・フリン副艦長(米海軍駆逐艦パーシバル)​(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
内田夕夜(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
原作池上司〔原作〕原作:「雷撃深度一九・五」(文春文庫刊)
福井晴敏映画化原作(監修):「真夏のオリオン」(小学館文庫)
飯田健三郎映画化原作(著):「真夏のオリオン」(小学館文庫)
脚本長谷川康夫
飯田健三郎
福井晴敏(脚色)
音楽岩代太郎
編曲岩代太郎「願い星~I wish upon a star~」
撮影山本英夫〔撮影〕
製作木下直哉
亀井修
早河洋(製作統括)
島谷能成(製作統括)
東宝(「真夏のオリオン」パートナーズ)
テレビ朝日(「真夏のオリオン」パートナーズ)
朝日放送(「真夏のオリオン」パートナーズ)
朝日新聞社(「真夏のオリオン」パートナーズ)
小学館(「真夏のオリオン」パートナーズ)
博報堂DYメディアパートナーズ(「真夏のオリオン」パートナーズ)
木下グループ(「真夏のオリオン」パートナーズ)
プロデューサー市川南〔製作〕(エクゼクティブ・プロデューサー)
配給東宝
特撮村川聡(撮影)
松本肇(視覚効果)
美術金田克美
尾関龍生(装飾)
赤松陽構造(タイトルデザイン)
編集阿部亙英
録音橋本文雄(録音監督)
照明小野晃
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💬口コミ一覧

32.ネタバレ 見る前は潜水艦モノの死闘を期待というか予想していたのだが、よい意味で裏切られたかな。「指揮者になりたかった」でフザケタ、緊張感のない作品である事が確定してしまうし、玉木の貫禄のなさにも違和感は拭えない。が、密室劇としてはよくできてると思うし、敵との心理戦みたいなものもまあまあよく描けていたような。で、見ているうちに玉木的なリーダーシップもアリかなと思えてくる。突っ込みどころは満載だし、結局は戦争ファンタジーではあるのだが、ガンガン人が死んで「戦争もう嫌」的な戦争否定でもなく、日本人は立派に戦ったんだという戦争美化的肯定でもなく、戦争そのものへのメッセージ性を抑え、淡々と戦争を描きつつ、それでいて密室での人間ドラマは充分堪能できた。こういう戦争映画をもっと見たいと思う。
東京50km圏道路地図さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2014-05-28 11:16:29)
31.ネタバレ 太平洋戦争を題材にした現代の邦画っていうと、どうしても現代の価値観が入った描き方をされてしまい、違和感を覚えてしまうことが多い。
もっとも、全く現代の価値観が入ってなかったら、「それは映画ではなくドキュメンタリーだろ」ということは、自分もイイトシなんで頭では分かってるつもり。
でも、体がついていかないとでもいうか、多少知識がある分、どうしても最初から「ケチをつけたい」という気分で見始めてしまう。

さて、この映画も、もちろん現代の価値観が入っている。
艦長の言葉遣いとか、部下への接し方とか。それと髪型も。
さらに最大の「現代の価値観」は、人間魚雷・回天を艦長が「使いたくない」と思っているところ。
これはない。こんな非人間的な兵器でも、使うために多くの人が苦労して載せているんだし、使うのが命令だし。
でも、これが意外と気にならないんだよね。
終戦間近だし、「戦後を見据えて、こんな考えになった軍人さんがいたかも」と思わされるだけの説得力がある。
妙に日本海軍に甘いアメリカ軍の艦長も、ありえないのかもしれない。
クライマックスで自分は「浮上した瞬間に白旗揚げろ!じゃなきゃ撃たれる!」って心の中で叫んでたけど、そうはならなかったし。
でも、「当時の史実とは違うけど、こういう軍人がいてもいい・いてほしかった」というこの映画のメッセージを受け取れた気がして、自分は最後、結構感動して見終わることができた。
まかださん [DVD(邦画)] 8点(2013-08-12 01:23:56)
30.ネタバレ みんなひょろっと背が高くて潜水艦乗りには見えないのはおろか軍人にもまったく見えないというのは時代の流れで日本人の体格が変わったのだから文句言っても始まらない。 もう受け入れるしかない。 それにしても軍服似合わなさ過ぎ。 というよりもっとぴったり合った衣装を用意してあげれば良いのに。 だぼだぼでまさに借り物という感じだった。

回天をうまく映画の中で生かしていてクライマックスのトリックなんかなかなか感心したけど、実を言えばあれはありえないことだ。 回天は母潜水艦の甲板に設置してあるだけだから乗り込んだり操作したりするにはまず浮上しなければならない。 潜水中に発艦は不可能。 でもそれを言ったらこの映画は成立しなくなってしまう。
製作する側だってわかっていてあえてうそをついたと解釈したい。 それともみんなそんな事知らないだろうと高をくくっていたのか。

そういったことにはとりあえず目をつぶって(本当に目をつぶったら映画を観られないけど)、これはおとぎ話なんだと思ってみれば良い。

[追記: 浮上して乗り込みというのはごく初期のことで後には交通筒と言う通路が設置されて潜水中にも移乗可能になったそうなので、これは「ありえる」設定でした。
とはいえやはり基本はおとぎ話的作品という思いは変わらない。

戦争映画だけどほとんど人が死なないのが良い。 艦長が海軍軍人らしからぬ口調だけど玉木宏らしくて良い。 実は指揮者になりたかったんだ、なんて冗談で言っていたけどこれは「のだめカンタービレ」を意識してるんだろうな。

米軍側の演出もみんなまともな台詞で良かった。

最近の潜水艦戦争映画ではへっぽこだったローレライを思い出すがこちらのほうがずーーーっと好ましい。 特撮もずっとましだった。

昔の映画としては当然ながら「眼下の敵」を思い出す。 「真夏のオリオン」は明らかに「眼下の敵」の影響を多大に受けている。 さまざまなエピソードが使いまわされている。 製作側も「眼下の敵」が「真夏のオリオン」の原点であると書いている。

希望ある終わり方をしてくれたのが何よりも後味が良かった。 だからこそおとぎ話として受け入れられる。
称えよ鉄兜さん [ビデオ(邦画)] 8点(2010-05-02 17:40:16)
👍 3
29.ネタバレ  玉木宏のせりふ回しがよい。他作品では聞き取りにくい時もあるが、ここでは全くない。その理由は、艦長のイメージを掴もうとして玉木が知ったことにある。「声を張って、大きく、早口で」ではなく、「大事な命令であればあるほど、抑えてゆっくりと」「ゆっくり、ちゃんと自分の中で消化してから言葉にする」方が人には伝わる、ということ。命令をせりふに置き換えても同じだ。「上げ舵、20、急げ」は場面にふさわしかった。
 後は、よく言われる「玉木の語尾の息漏れ」の問題。例えば「敵、駆逐艦、艦尾方向(フッ)、深さ50。急げ(フッ)」の(フッ)は、なかった方が艦長にふさわしいと思う。息が漏れてイイ時、漏れた方がイイ時、そして、漏れない方が好い時を演じ分けたら、凄い役者になる。漏らさない時は口を閉じればよいだけの事だ。

 半藤一利著「昭和史」を読んでいるときに届いた。それで「帰り道を見失わないように」という一句がやけに胸に残る。始めた戦争をどう終わらせるか、侵攻地点からどう帰るかを考えることなく戦争を始めてはいけなかった。
 本から窺える中枢部が観念論を振り回す様と、この映画が描く、潜水艦内という小さな現場の冷静さ。“昭和の歴史は多くの教訓を私たちに与えているが、しっかりと見なければ見えない”と半藤は言う。確かに、私たちはまだ昭和をきちんと学び終わっていない。

 “艦長の方針に疑問を持ちながら従う航海長”を吹越満が上手く演じたと思うが、それを「頭脳派の航海長」と言う必要はあったか? 「海中の天才」「海上の知将」も同じだ。大げさなキャッチフレーズを使ったことはこの“地味な”映画(戦争下で、極力パニックを起こさずに動いた組織を描けば、地味以外、在り様がないだろう。)ふさわしかったか? 方向違いの期待を観客に持たせて、作品への共感を薄めたのではないか? もったいない。
TAMAKISTさん [DVD(邦画)] 8点(2010-03-23 14:59:00)
28.最近のこの手のジャンルの邦画にしては楽しめる映画でした。演出過剰の部分が少なかったのが良かった。
紫電さん [DVD(邦画)] 7点(2010-11-24 13:18:13)
27.「ローレライ」とか、「男たちの大和」のような、どうしようもない “駄作” を予想していたのですが..なんと、、予想を覆す出来にちょっと驚きです..なかなか地味ですが、それだけにシンプルでストレート、観ていて分かり易く、飽きない..重くもなく、軽くもなく..確かにツッコミどころ満載、、名作「Uボート」のような、むさ苦しさ、細かいリアルな演出、が加われば、もっともっと高い評価になったと思います...
コナンが一番さん [DVD(邦画)] 7点(2010-08-18 12:59:18)
26.戦争映画というより、「人間ドラマ」として観るべき映画と思う。既に日本の敗戦は確定的と覚悟もある中での出撃「同じ艦で生き抜いて1年と10ヶ月」。同僚の性格も上司の性格も把握できている。回天は東大や京大出身の「日本の最高のエリート学徒」で編成された人たち。日本が敗戦後、立ちなおる為には絶対に必要な「もったいない逸材」であるのも、潜水艦乗りなら誰でも知っていることだっただろうしね。CGはちょっと安っぽいし、陸地での玉木さんの海軍制服がブカブカなのはもったいないけど、「回天」という非人道的兵器を問う映画としては、観る側に考えさせる余地もあり独自のスタンスを感じた。小説で言ったら「行間を読め」みたいな映画。単純なドキューン!バッキューン!の戦争映画を求めて観る映画ではない。

グレースさん [DVD(邦画)] 7点(2010-03-30 19:03:45)
25.「ローレライ」がかなり派手な印象があった作品だったのに対し、この作品はとにかく地味。ただひたすら潜水艦と駆逐艦の戦いを描いている。公式な文章にもあったけど、「眼下の敵」のリメイクをしたかったのだろう。50年前ではあのシンプルな内容でも重厚な演出で1時間半突っ走れたわけだけど、さすがに現代では無理と判断したかオリオン座や淡い恋愛描写をスパイスとして混ぜている。それはそれで構わないと思うんだけど、その結果として戦争映画なのにも関わらず緊張感や悲愴感がやや薄れてしまった印象は拭えない。更に登場人物がみな性善説をもとに行動するので、悪人が一人も登場せず対立構造を描いていないのも緊張感を削ぐ原因だと思う。ただまあ、こういうのもたまにはいいかもしれない。あまたある戦争映画の中でもこういったファンタジー要素を全面に推し進めた映画があっても私は良いと思うし、この映画が訴えかけたかった「戦争は人を狂わせる。が、敵も味方も人間であることに変わりはない」というテーマは充分に感じられた。見せ場の戦闘シーンも地味だがなかなか迫力のあるものだったと思う。考証に関してのアラや保守的な人からは批判されること請け合いだろうが、こういうのもたまには良いんじゃないか。
ドラりんさん [映画館(邦画)] 7点(2009-07-17 23:33:52)
24.ネタバレ 【違和感】①駆逐艦が眼前の敵潜水艦を攻撃せず、魚雷攻撃されたタンカーの救助を優先する。沈められちゃいますよ。②潜水艦がその救助の様子を浮上してわざわざ見学する理由を教えてくれ。③ラストで最後の魚雷を放った潜水艦が、逃げずにわざわざ敵艦前に浮上する。撃たれちゃいますよ。④特殊潜航艇回天をめぐっての命の尊さの分かり易過ぎる演出。回天は一隻で空母も撃沈できるほど強力な兵器なのですが。⑤タイミング良すぎる終戦の報。敵はもっと早く知っていた筈ですが。⑥艦長が若すぎる。⑦艦長が丁寧語でしゃべってる。軍人じゃない。⑧潜水艦と回天ではスクリュー音が違うので、偽装作戦は無理。⑨駆逐艦が命令を無視して潜水艦を追尾する。⑩回天の添乗員が艦長に拳銃を当てて、潜水艦を駆逐艦に突入させよと無茶な命令をする。そんなことしても距離が近すぎて相手の損傷は軽微。その前に砲艦攻撃される。⑪⑫
【感想】戦争の無意味さと命の大切さをテーマにしているのですが、小学生でも分る、その分り易すぎる演出が欠点。心に響き、涙腺の緩くなる場面がなかった。主要メンバーのほとんどが生き残るので悲劇性も薄い。全員が戦争反対、命大切のヒューマニスト、絵空事、きれいごとすぎるわけです。人間の良い面も醜悪な面も浮彫りになるのが戦争。戦争を描くというのは極限の人間を描く事。結局、こざっぱりした戦争映画で終わっている感がある。軍事作戦などは見どころがあったので残念です。◆潜水艦での過酷な環境と生活、艦長に対する反抗、戦争による犠牲などをもっと見せた方が効果があったと思う。名作「Uボート」の衝撃的なラストと比較してしまうと不満が残る。カビだらけのパンとおいしそうなカレーの違いも注目。◆小道具に楽譜を使ったのは成功している。相手が鬼畜ではなく、音楽のわかる「人間」だと気づき、それが終戦を受け容れる契機となる。一方で楽譜は愛する人への大事なお守りであり、その縁で二人は結ばれる。楽譜に二重の意味を持たせています。しかし残念なことに肝心なメロディが凡庸で、感動できないきらいがあります。◆気になるのは、日本軍は捕虜になるはずですが、そのあたりの消息が一切ないこと。◆であの女、何で楽譜の題名をイタリア語にしたの?オペラじゃあるまいし。説明できるものあらば申し出よ。
よしのぶさん [DVD(邦画)] 6点(2012-03-03 00:26:33)
23.ネタバレ 私嫌いではないですこの作品。潜水艦の中の密閉間や閉塞感はあまり感じられなかったけど、特に強いメッセージ性もないと思うが、上手くまとまっているのでは。その当時こんなヒューマニズムを持った館長のような軍人が多くいたとは思えないが、少なからずいたのでは、いやきっといたはずだと信じたい。このような戦争映画があってもいいと思う。見終わった後の感じも悪くないですよ。もっともっと戦争は悲惨に違いないが、こういった逸話があっても不思議ではないし、戦争を知らない世代が戦争映画に取り組むこと自体に価値があると思いたい。

カボキさん [CS・衛星(邦画)] 6点(2011-03-18 12:47:25)
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22. どうせなら「オーケストラの指揮者になって、変態ピアニストを育てたかった」くらいまで言えばよかったのにってのは、冗談です。塚、原作にあろうがなかろうが真面目に映画を作ってるんだったら指揮者云々はカットが変更すべきでしたね。
 しかし、ローレライの時も感じましたが、どうして過去の人間を描写するのに、その当時の人間の物の考え方、感じ方を完全に無視して現代風の人物像にしてしまうんでしょうか?何も日本刀持って暴れる半狂乱の士官を出せとかは言いませんが、潜水艦の乗組員ほとんど全員に、全く日本帝国海軍的な要素を欠片も感じられませんでした。
脚本を書いた福井さんの資質・姿勢を問題にする以前に、そんな彼の作品がある程度受けいれられてしまう今の日本が残念です。やはり半世紀前の同じ国の国民が、どのような物の考え方、感じ方をしたか、知る必要があると思います。
アメリカ人の監督の方が分かってるなんて冗談にもなりません。
戦闘シーンそのものは面白かったので残念です。福井さんはどうも、思想とか歴史とかは苦手か、無知か、無関心みたいなので全く仮想の時代、国家、戦争を舞台にしてもらえれば、もう少し抵抗無く受け入れられたと思います。
北川景子はハンサムスーツの時も感じましたが、テレビドラマ等の派手な役柄よりも、こういう清楚な役柄の方があってると思います。

rhforeverさん [DVD(邦画)] 6点(2010-07-07 09:57:15)
21.戦中の潜水艦という狭く暑苦しい環境、戦争末期の絶望的な状況の割には、爽やかな映像になっている。主演の玉木宏のなせる技かw
「真夏のオリオン」の楽譜という小道具は面白いが、十分に使いこなせていない感じがした。エンディングがわかってしまい、もう少し驚きが欲しかった。
あきぴー@武蔵国さん [DVD(邦画)] 6点(2010-06-15 23:40:22)
20.久々に映画館で映画を観ました。太平洋戦争末期の潜水艦モノで「ローレライ」と同じ原作者の作品です。かなり原作をアレンジしている印象。やはり、この時世に「戦争モノ」を造る場合、正面から切り込んでも商売にならないのでしょうか?(改めて硫黄島のすごさを実感した次第)前の方のレビューにもあるとおり、「大衆向け」で「訴えやすい普遍的なテーマ===愛」を前面に出ていると感じた。それはそれで良いのですが、全員・アメリカ兵を含め「性善説」に基づいて役作りがされているような感じが気になった。最後のシーンは「ありゃないだろーよ???」と思ったのですが、「ローレライ」同様、これは原作者の持ち味なんでしょう。その「ローレライ」の原作がとても面白かったのですが、この作品を含め、映画になるとどうしても「各々が戦争と対峙する」観念描写が薄れてしまいます。また、人間に主軸を置いた内容と解っていても、戦闘シーンの船の少なさが凄く寂しく映った。
サーファローザさん [映画館(邦画)] 6点(2009-06-17 22:10:58)
19.この作品の監督は、エッジの利いた映画を見なれている人よりも
あまり映画を見にこない年配の人やお子さんを念頭に置いたらしい。
そして、学校の講堂で上映されるような作品にしたかったのだという。
本人が言っていたのだから間違いないだろう。
ならばこの映画は狙い通りだ。過ぎし日の給食の味がする。
これといった工夫もひねりもなく、戦争末期、最後の防衛ラインを死守しようとする日本の潜水艦と(かなり装備も悪く相手の艦を撃墜するなんてまれだったらしい)
アメリカの駆逐艦の戦いを描いているのだが
乗り込み員も艦長も若く、重量感がない代わり
閉塞してはいるのにどこかから光がさしているようにも感じる、そんなちょっとさわやかな艦内である。
戦いの攻防そのものも正攻法に描かれ破たんはないが
小道具のハモニカとか、艦長と親友の妹のロマンスとか
そういう大事なはずの枝葉が出てくると面倒臭くなってくる。脚本に工夫がなさ過ぎて、次にこういうだろうなと思ったら言ったか、みたいな会話で終始するのだ。
でも、講堂で上映する映画としてはこれでいいのか。
いまどきこれほど奇をてらわない戦争映画も珍しいけれど
冒頭と最後のつくりの弱さと北川景子のあり得ない演技を除けば
これはこれでよかろうという気にもなる。
故人の犠牲の尊さとか、戦争の悲惨さとか必要性とか当時の人々の勇気と正義感とか
そういう余計な重力がかなり軽かっただけでもまあセンスはいい。抑制って簡単なようで難しいからね。
見ていて今更驚くのは、本当にあんな狭い閉塞空間で、しかも艦長が弱冠25,6で(モデルがその年)少ない酸素で海底に潜みながら正気で戦った人々がいたという事実だ。今尊敬する人が周りにいないので誰か尊敬したいのだという人にはお勧めかな。
刺激がないので暇つぶしにはならないよ。
あにさきすRさん [試写会(邦画)] 6点(2009-06-10 14:48:35)
18.ネタバレ  小説「雷撃深度一九・五」にいろいろと脚本を加えて映画化。
第2次世界大戦末期の沖縄南東海域。日本海軍は、米海軍の燃料補給路を叩くためイ―77をはじめとする潜水艦を配備。米海軍駆逐艦パーシバル艦と対峙する・・という話。

 なんか玉木君が「モッタイナイ」というフレーズでTVCF流してるんですが、それだけであらすじの方向性が見えちゃうような・・。あなたはノーベル平和賞のワンガリ・マータイさんですかぁ?
 戦闘モノとするとちょっとユルい感じ。最後に敵の目の前に浮上して都合よく終戦って・・。
 潜水艦映画は数多く名作を生みだしてきましたが、なんかそれに便乗したように類似亜流作品が増産されている気がします。「ローレライ」というへんてこ作品のスタッフなので、そう期待はしてなっかたんですけど。ケミストリの堂珍がなんとなく役者もいけるかな?というのは本人の経歴にプラスでしょうが^^;

尻軽娘♪さん [試写会(邦画)] 6点(2009-06-06 14:23:38)
17.艦長若すぎ・・・、軍人か。
TERUさん [インターネット(邦画)] 5点(2025-03-13 21:11:53)
16.面白くない訳では無いのだが、こういう映画なのでテンポが… 自分向きではありませんでした。
TINTINさん [地上波(邦画)] 5点(2014-06-21 21:47:13)
15.ネタバレ 潜水艦と駆逐艦の戦いを描いた戦争映画で、「ローレライ」に比べるとSFじみた描写もなく、あの映画よりは真面目に作ってあるという印象を受け、それなりには話もしっかりとしていて面白く見られる。しかしやはり玉木宏が艦長というのは若くて顔立ちが整っていて爽やかすぎで違和感があるし、潜水艦内の雰囲気もまったりとした雰囲気で緊迫感がなく、また艦長が部下に対して敬語を使うのはおかしいし、艦長の回天に対する考え方なども小学生用の教材映画かと思うくらいに分かりやすすぎる描き方、悲壮感もあまりなく、とくに期待をして見たわけではないが、物足りない部分も多いし、敗戦直前の日本軍と米軍の戦いを描いた映画としてもリアリティーがない。鈴木瑞穂の回想が始まって以降は現代のシーンはなく、戦時中のシーンばかりになるが、その途中でまた違う回想が入るのは「切腹」などでも見られる手法。ただ、うまく機能しているかと言えばそうでもなく、なんか中途半端な印象で、言いすぎかもしれないが出番の少ない北川景子の出番を増やしたいがためにこういう構成になったのかなと思う。こういうのをなくしてもっと男臭いつくりにしても良かったのではないか。
イニシャルKさん [DVD(邦画)] 5点(2012-07-19 17:16:35)
14.潜水艦モノとしては緊迫感が感じられない演出で、ちょっと拍子抜け。『沈黙の艦隊』を連想させるシーンがいくつかありますね。
nojiさん [地上波(邦画)] 5点(2011-07-24 08:44:27)
13.戦争ものとしては戦場の緊迫感は弱いし、艦内の描写も至ってユルい。帽子を脱げば色んな髪型の人がいましたね。敵艦との攻防戦の最中に回想やロマンスが挿入されてきますが、これも作品の構成上、上手くいっているとは言えません。しかし海の特攻兵器回天をめぐる、命の尊さの分かりやすい見せ方は良かったです。攻撃よりも人命救助を優先する敵艦と、海の特攻兵器回天を搭載した潜水艦の艦長がそれを見つめるシーンが特に印象に残りました。敵艦と至近距離に対峙する戦争映画でありながらも人間ドラマに軸足を置き、ほとんど戦死者が出ていないのもこの映画らしくて良かったんじゃないでしょうか。
とらやさん [DVD(邦画)] 5点(2011-06-03 00:10:44)
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マーク説明
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《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 32人
平均点数 5.38点
000.00%
100.00%
226.25%
3412.50%
413.12%
51031.25%
6721.88%
7412.50%
8412.50%
900.00%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 4.00点 Review1人
2 ストーリー評価 4.40点 Review5人
3 鑑賞後の後味 5.00点 Review4人
4 音楽評価 5.66点 Review3人
5 感泣評価 3.00点 Review2人

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