映画『見知らぬ乗客』の口コミ・レビュー(4ページ目)

見知らぬ乗客

[ミシラヌジョウキャク]
Strangers on a Train
1951年上映時間:101分
平均点:6.89 / 10(Review 71人) (点数分布表示)
公開開始日(1953-05-20)
サスペンスモノクロ映画スポーツもの犯罪もの小説の映画化
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2020-12-17)【イニシャルK】さん
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監督アルフレッド・ヒッチコック
キャストファーリー・グレンジャー(男優)ガイ・ヘインズ
ルース・ローマン(女優)アン・モートン
ロバート・ウォーカー(男優)ブルーノ・アントニー
パトリシア・ヒッチコック(女優)バーバラ・モートン
レオ・G・キャロル(男優)モートン上院議員
ノーマ・ヴァーデン(女優)カニンガム夫人
アルフレッド・ヒッチコック(男優)(ノンクレジット)
坂東尚樹ブルーノ・アントニー(日本語吹き替え版【PDDVD】)
愛川欽也ガイ・ヘインズ(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
山田康雄ブルーノ・アントニー(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
小原乃梨子ミリアム(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
高橋和枝バーバラ・モートン(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
八奈見乗児モートン上院議員(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
関弘子(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
千葉耕市(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
寺島幹夫(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
北村弘一(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
原作パトリシア・ハイスミス「見知らぬ乗客」(角川書店)
脚本レイモンド・チャンドラー
ベン・ヘクト(ノンクレジット)
音楽ディミトリ・ティオムキン
レイ・ハインドーフ(音楽監督)
撮影ロバート・バークス
製作アルフレッド・ヒッチコック(ノンクレジット)
ワーナー・ブラザース
配給ワーナー・ブラザース
美術テッド・ハワース(美術監督)
ジョージ・ジェームズ・ホプキンス(セット装飾)
編集ウィリアム・H・ジーグラー
日本語翻訳木原たけし(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
あらすじ
テニス選手の夫ガイ・ヘインズと浮気な妻ミリアムは離婚を合意していた。ガイの方も既に上院議員の娘であるアンとの再婚を予定していた。ある日、ガイは同じ列車に乗っていた面識のない男ブルーノから、自分がミリアムを殺す代わりに、彼の父親を殺してくれと唐突に 交換殺人を持ちかけられる。その後、ミリアムに気が変わり離婚はしないと言われたガイは逆上する。
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💬口コミ一覧

11.ネタバレ ~Strangers on a Train~電車の中の見知らぬ人。邦題のままでよいです。
二人の男の靴(足もと)から始まり、靴がぶつかって話が始まるオープニングがスタイリッシュ。
何度も出てくる小物『ブルーノのタイピン』よりも、この時締めてた可愛いロブスターのネクタイが気になったわ。
テニスコートで一人首を振らないブルーノの不気味さ。
パーティでバーバラ(ヒッチコックの一人娘だったんだ)を視ながらカニンガム夫人の首を絞める異常さ。
証拠のライターで自分のタバコには火を着けるけど、他の人にはわざわざマッチを使う変なこだわり。常人じゃないところが上手く表現できていたと思う。
名前のあるちょい役と思ったヘネシー刑事が、主人公といい感じに友達感を出して、バーバラにもバラバラ殺人のネタ話で怖がらせたりと、とても魅力的なキャラクターになっていた。
アントニー家に侵入。懐中電灯と地図の見せ方はダンジョン感があり、途中の犬も怖くてハラハラ出来る。
高速回転のメリーゴーラウンド。ガイとブルーノの格闘より、下をくぐる刑事さんの方が観てて怖かった。
全体的にゆるい感じはあるけど、ぼや~っと観ているうちに、その世界観に引き込まれる。
ヒッチコック作品は、後年のカラーの方が有名な作品が多い気がするけど、モノクロの方が若干、私自身の評価が甘めになっている気がする。掘り出し物を見つけた感があるからか?単に初期→中期作品のほうが私の好みに近いからか?
K&Kさん [CS・衛星(字幕)] 6点(2021-06-24 23:57:33)
👍 1
10.ネタバレ サイコパス氏の不気味な活躍ぶりで、最後まで堪能させてもらいました。
しかしシナリオ的にかなり無理があるような…。結局、サイコパス氏は何がしたかったんでしょうか。少なくとも交換殺人ではなさそう。背景的に嫉妬とか怨恨とか政治がらみとかもなさそう。だとすれば単に主人公への嫌がらせ? 暇つぶし? その意味不明なあたりが、サイコパス氏のサイコパスたるゆえんかもしれませんが。
眉山さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2021-08-24 01:47:01)
9.ネタバレ  交換殺人がテーマと思っていたが否、勝手にそれを持ちかけられて災難に遭う男の話だった。一方的な殺人に巻き込まれた「ガイの災難」という感じ。
 F・グレンジャーの不安そうな表情が「ロープ」同様、うまく活かされている。彼が演じるガイの、母性本能をくすぐるような個性をブルーノは感じたか?
 マザコンのストーカー男ブルーノが不気味な存在感を示し、バーバラのメガネ姿にミリアムの面影を見る彼は、異常性が端的に表われている。R・ウォーカーが好演。
 本来楽しいはずの遊園地が殺人現場になり、メリーゴーランドの暴走が緊迫感を盛り上げるなど、ヒッチコックらしい皮肉が随所にみられる。
風小僧さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2021-09-26 14:12:59)
8.ネタバレ アルフレッド・ヒッチコック監督による殺人サスペンス。列車内で見ず知らずの男に持ちかけられた交換殺人。承諾していないのに勝手にコトを進められちまう。大いなるとばっちり。貸しをいつ返してくれるんだ…狂気的なこの男に付き纏われシカトも許されねえ。決定的な物証を巡って、ハラハラドキドキ。テニス試合、右に左に打ち合うも上の空。最後は暴走したメリーゴーランドでグルグル取っ組み合いだ。名作ではないけれどお話はなかなか面白いな。
獅子-平常心さん [DVD(字幕)] 6点(2021-10-04 01:12:40)
7.仕掛けに凝っているところは分からないでもない、終盤のシーンも。でも何だろう、この現実感の無さは。
まどろっこしい感じが拭えないのは惜しい。
simpleさん [CS・衛星(字幕)] 5点(2021-11-23 20:11:16)
👍 1
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6.ネタバレ これはサスペンス映画として、とにかくジリジリ怖い作品ですね。
随所に仕掛けをしておいて、心理的に怖さを感じさせるところがすごいです。
楽しいはず(と信じている)遊園地のメリーゴーランドでパニックになるシーンなど、巧みな脚本と演出に一気に引き込まれました。
高度に知的なストーカー役だった俳優は、さぞかし役作りが大変だったでしょうね。
ただまあ白黒で昔の映画なので、評価はこんなもんかと。
ちなみに「死ぬまでに観たい映画1001本」に収録されています。
mhiroさん [CS・衛星(字幕)] 6点(2022-07-16 18:07:15)
👍 1
5.ネタバレ うわー怖い。怖いし、嫌だなあという思いで鑑賞中は眉間にしわが寄りっぱなしでした。初対面からぐいぐい来る人(苦手)っていますね。ブルーノ・アントニーがまさにそういうタイプをどんぴしゃに演じていて、もう冒頭から「ああ早くこいつから離れたい」という思いでいっぱいになりました。
恐るべきしつこさで主人公にまとわりつくブルーノ。しかも人殺しをためらわないサイコパスときてますから、ロバート・ウォーカーのニヤニヤ顔が底知れぬ怖さを秘めます。テッド・バンディみたい。
ヒッチコック特有のカメラショットも随所に見られて、ヒリヒリと怖気が迫るようなサスペンス映画ですね。脚本の粗はちょっとばかり感じますけど。
やや一本調子な演技のファーリー・グレンジャーに比べて、ずっと際立っている殺人犯役のロバート・ウォーカー、早逝していたとは。実に惜しい。
tottokoさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2022-08-23 19:18:29)
4.名作を知らずに死ぬのは勿体無いということで、ヒッチコックを見ることにしました。手始めに有名だけど見ていなかった作品から始めます。

本作「見知らぬ乗客」は非常に面白い作品で、なおかつ普遍的な怖さを備えた名作です。極めてシンプルな図式ながらその仕掛けは非常に巧妙で、現代でも十分に通用する映画だと思います。誰しも旅の途中で知らない人に話しかけられた経験があるはず。たまたま仲良くなったその見知らぬ相手と一時の話し相手になるのは普通の話です。もしかしたら旅慣れた方でしたらそのまま食事くらいは一緒に取る仲になるかもしれません。しかし本作では電車内で親しくなった相手から交換殺人を持ちかけられ、冗談だと思って軽くあしらっていたら相手は犯行を実行してしまうというとても恐ろしい話です。「さあ、次は君の番だよ!恩恵を受けたんだから君もきちんと返せよ」と殺人を迫られる恐怖はすさまじいもので、脅しの理由付けも”共犯関係””動機””嘘の自供”と、無理がありません。

本作ではヒッチコック・タッチが存分に発揮されていて、メガネに犯行が映っていたり、階段の上にたたずむ男だったり、テニスの観客で一人だけ首が動かない、テニスの試合とライターを拾う流れをシンクロさせたりと、ハラハラドキドキの連続です。ラストの騒動には賛否あるようですが、私はこれでいいと思います。いや、これじゃないといけないと思います。

本作の監督カメオ出演も比較的優しくて誰でもすぐに見つかると思います。文句なしの名作認定です!
アラジン2014さん [インターネット(字幕)] 9点(2023-10-03 12:38:13)
3.ネタバレ その場しのぎの嘘を真に受けるヤベー奴もいる。
そんな簡単に一線を越えるヤバいやつに目をつけられたら、もう普通の生活はできない。
どこまでも主人公を追うブルーノがとにかく恐ろしい。遠くで見ているブルーノ。テニスの観客席で一人ヘインズを見るブルーノ。相手のプライベートに潜り込むブルーノ。それが全て恐ろしい。
特にメリーゴーランドが破壊されるシーンはかなりの迫力。オチもうまいことまとまっていました。
しかし万事解決とはいえ、ヘインズは決して良いやつでもないし、今の幸せはブルーノがくれたものなんだよなと思うと、その後の幸せそうな彼の面の皮の厚さとモヤモヤが残るのもまた味わい深いです。
古い映画ながら最後まで目が離せない極上のサスペンスでした。
えすえふさん [インターネット(吹替)] 7点(2024-01-21 20:34:27)
2.ネタバレ 原作P・ハイスミス、脚本R・チャンドラー、そして監督はA・ヒッチコック。豪華な顔ぶれというより、面子が濃すぎて空中崩壊しそうですが、実際、チャンドラーとヒッチコックはかなり折り合いが悪かったそうな。原作がどのように脚本化され、脚本がどのように最終的な作品に採用されたか、すみません全然把握してないんですけれども、この作品でも随所で見られる、いかにも「ヒッチコックあるある」なデフォルメされた演出シーン(「やり過ぎ」とも言う)が、何だかチャンドラーへの当てつけみたいに思えてきて。もちろんそんな訳無いのだけど、でも何だか嬉しくなってくるではないですか。そんな妄想を抱かせるのがまた、ヒッチコック映画のポテンシャルの一つなのではないかと。
冒頭、白い靴の男と黒い靴の男がそれぞれ車から降りて、駅に向かう。で、たまたま同じ列車に乗り合わせ、たまたま向かいの席に座り、一方の男がもう一方に馴れ馴れしく話しかけてくる。やがて男の話は恐るべき交換殺人の提案となり、当然のごとく断るものの、提案した男は勝手にそれを実行してしまう。提案された男にはアリバイが無く、追い詰められていき・・・というコワイ話。
二人の出会いは偶然でしかあり得ないはずなのに(まさにタイトル通り)、相手はなぜか自分のことを異常なほど知っており、自分を追い詰めていく、というのは、ちょっとドッペルゲンガーネタの変形のようにも思えてきます。実際、二人の男は、顔立ちは明らかに異なっているのだけど、背格好は何だかよく似ております。これで顔まで似てたら映画を見る側が混乱しかねないので、そういったことすべてを考慮したキャスティングなのかも知れません。いずれにしても、近くからあるいは遠くから、影のようにつきまとう男。テニスプレイヤーである主人公の試合で、観客たちがボールを追って顔を左右に動かす中、男だけがじっとこちらを見ている。だからそういうのが「やり過ぎ」演出だっての。面白いからいいけど。
男が主人公の妻を殺害する場面、地面に落ちた彼女のメガネに、歪んだ男の姿が映る。主の無いメガネだけがそれを目撃し、そのメガネを通じて我々がそれを目撃する。こういう演出の発想自体、歪んでますよね~。
夜、主人公と男が門扉を挟んで対峙するシーンがありますが、そこにパトカーが到着すると、主人公はつい、そこから隠れるように男のいる側へと回ってしまう。なぜ主人公が警察にすべてをぶちまけないのか、男のペースに巻き込まれるかというと、このシーンがあるから。男の側に立った、男の共犯者となったことを象徴するシーンだから。もう、逃げられない。
犯人は必ず犯行現場に戻る、という格言の通り(ほんまかいな)、クライマックスの舞台は、妻の殺害された遊園地へ。同じ舞台、同じシチュエーションが、作中で二度登場する。一種の変奏曲。今回は一体、何が起こるのか。
ここで、とってつけたように、大暴走するメリーゴーランド。はい、また「やり過ぎ」一丁いただきました。もう、絶対あり得ない状況の上、暴走メリーゴーランド上の格闘シーンが、やたら長くって、これ、このシーンにずーっと劇伴音楽つけろって、言われても、さすがに音楽が持たないでしょ、作曲家が困るのでは、と思っちゃうのですが、、、ちゃんとテンションが途切れない音楽がこの長いシーンに被せられています。ティオムキン自身が頑張ったのかアシスタントが頑張ったのか知りませんけど、いやほんと、作曲家って、エラいですね。
それにしてもこの暴走シーン、もはやメチャクチャなんですけれど、いやそれだけに、そのもたらす興奮たるや、無類のものがあります。まさに怪作にして快作。「やり過ぎ」大歓迎です。
鱗歌さん [インターネット(字幕)] 10点(2024-11-02 07:18:40)
1.ネタバレ してもいない約束を守ることを強制されたり、常軌を逸したスピードで回るメリーゴーランド、有名なテニス観戦のシーンなど悪夢的だったと思います。あるいは、なぜ赤の他人に自分のことを軽々にペラペラしゃべっちゃうのか、なんでこんな危ないところで発砲するのか、というはてな?のパートは変な夢を見ているようでした。全体的にふわふわした、落ちつかない展開の物語なのですが、ラストシーン。今際の際まで悪党だったブルーノが力尽きた瞬間だけが物語が我に返ったみたいでしたね。
なたねさん [DVD(字幕)] 7点(2024-12-25 21:37:22)
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マーク説明
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《新規》:7日以内に新規投稿
★《更新》★:2日以内に更新
《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 71人
平均点数 6.89点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
445.63%
545.63%
61318.31%
73346.48%
81014.08%
968.45%
1011.41%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 9.00点 Review1人
2 ストーリー評価 8.00点 Review3人
3 鑑賞後の後味 7.66点 Review3人
4 音楽評価 7.00点 Review1人
5 感泣評価 2.00点 Review1人

【アカデミー賞 情報】

1951年 24回
撮影賞ロバート・バークス候補(ノミネート) 

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