映画『異人たちとの夏』の口コミ・レビュー(3ページ目)

異人たちとの夏

[イジンタチトノナツ]
1988年上映時間:108分
平均点:7.11 / 10(Review 93人) (点数分布表示)
公開開始日(1988-09-15)
ドラマファンタジー小説の映画化
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2024-03-25)【Olias】さん
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監督大林宣彦
助監督松原信吾
キャスト風間杜夫(男優)原田英雄
秋吉久美子(女優)原田房子
片岡鶴太郎(男優)原田英吉
名取裕子(女優)藤野桂
永島敏行(男優)間宮一郎
林泰文(男優)原田重樹
笹野高史(男優)歯科医
ベンガル(男優)タクシー運転手
奥村公延(男優)管理人
角替和枝(女優)すき焼き屋の仲居
薩谷和夫(男優)時計屋の主人
本多猪四郎(男優)ヤツメウナギ屋の主人
高橋幸宏(男優)
峰岸徹(男優)
竹内力(男優)
松田洋治(男優)
石丸謙二郎(男優)
加島潤(男優)
光映子(女優)
小森英明(男優)
入江若葉今村綾子
出演高峰秀子リリィ・カルメンことおきん(劇中映画「カルメン故郷に帰る」より)
小林トシ子マヤ朱美(劇中映画「カルメン故郷に帰る」より)
原作山田太一「異人たちとの夏」
脚本市川森一(脚色)
作曲ジャコモ・プッチーニプッチーニのオペラ「ジャンニ・スキッキ」よりアリア「私のお父さん」
撮影阪本善尚
製作杉崎重美
配給松竹
特殊メイク原口智生
美術薩谷和夫
編集太田和夫
川瀬功(編集助手)
録音小尾幸魚(調音)
山方浩(録音助手)
照明佐久間丈彦
その他IMAGICA(現像)
日本テレビ(協力)
NHKエンタープライズ(ハイビジョン技術協力)
あらすじ
【愛した分だけ、死に近づく】(公開時のキャッチコピーより)原田(風間)は離婚したばかりの不惑40歳を迎えたシナリオライター。ある日ふらりと立ち寄った、生まれ育った町浅草で28年前亡くなったはずの両親(片岡・秋吉)と再会。現実にはありえない出来事と思いつつも、懐かしい両親の住むアパートに通い続ける。徐々に原田の体は精気を吸われるように衰えていく・・・。心優しい「異人たち」との不思議なひと夏の交流を描いた秀作。1988年キネマ旬報ベストテン第3位。両親役の片岡と秋吉はこの年の助演賞をほぼ独占した。
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💬口コミ一覧

53.もう15年も前の映画なのに、何故か心に引っ掛かってくる作品です。この映画の風景に出会いたくて浅草六区のあの周辺、歩き回ったな~。その辺の道端からひょこっと現れてきそうな鶴太郎、安っぽいブラウス着てたたずむ秋吉久美子、どちらも役柄にぴったりでしたね。映画観た後だとシナリオ読むだけでも涙がこぼれてきます。「お前をね、大事に思ってるよ」「親子で何つまんない遠慮してんだ」・・・くう~。今の自分に無償の愛情を捧げる対象は果たしてあるんだろうか?つい自問自答してしまいます。オカルト部分は・・・ま、いいでしょ。
放浪紳士チャーリーさん 8点(2004-04-11 14:52:32)
52.ネタバレ 数少ない感動した邦画の一つ。親子で食事のシーンは特に印象に残ってる。片岡鶴太郎って演技上手いね。
くうふくさん 9点(2004-06-02 12:16:55)
51.大林監督はほんとうに幸せな人だと思う。正直うらやましい。ところで、個人的に死者との再会話は大好き。古典的な怪談を丁寧に踏まえた作品だと思う。ホラー(?)の箇所は監督の趣味(だとひそかに思う)。楽しそう。いいなあ。これから高齢化社会を迎える日本。こういった記憶もの、死者との再会ものが増えてくると思う。期待したい。「宗教」の代役張るのだから、がんばってほしい。
バッテリさん 7点(2004-09-01 19:40:48)
50.四十歳を過ぎて人生の峠を越える頃になると、自分が幼かった頃の日々がしきりに心の中に浮かんでくるようになる。そして、誰もいないマンションの一室にいるかのような孤独と、これからどう生きていこうかという焦燥感に駆られるようになる。この映画はそうした中年男の魂の迷いを描いた作品だと思う。父親とキャッチボールをする主人公の姿に、私自身が息子とキャッチボールをする姿、そして私がかつて父親とキャッチボールをしたときの姿が重なり合い、切ないような寂しいような想いがなかなか心を去らなかった。
駆けてゆく雲さん 7点(2004-10-31 22:31:19)
49.ネタバレ 大林宣彦監督のファンタジー映画と言えば尾道三部作など若者を主役にした作品を思い浮かべがちだが、本作では40歳の脚本家を主人公に彼が体験するひと夏の不思議な出来事を描いていて、尾道三部作などとは一味違った雰囲気ではあるが、同時にそれとは違った魅力もあり、いかにも大林監督らしいメルヘンチックな大人のファンタジーになっていて、20年ぶりに見たが、やはり良い映画だと思った。主人公の原田(風間杜夫)が出会う死んだはずの両親(秋吉久美子、片岡鶴太郎)が幽霊であることを最初から明示しているのはやがて別れが来るということも示していてその時点で切なさがあるし、初めて見たころはあまり感じなかったが、今見ると現在主人公と同じ40歳である自分があと両親と過ごせるのはどれくらいだろうとか、亡くなったあとにこの映画を見たらどう感じるだろうかということをつい考えてしまう。原田が両親と会っているシーンはどこかノスタルジックな雰囲気で描かれているのも良く、父親と野球をするシーンや、母親の作ったアイスのくだりなど、そういう両親とのやりとりが見ていて微笑ましく、思わず顔がほころんでくる。しかし、それだけにやはりすき焼き屋での別れのシーンは分かっていても泣けてくる。消えゆく両親が息子にかける言葉にも泣かされるが、両親が消えてしまった後の「ちっとも食べなかったじゃないか」という息子の呟きがなんとも切ない。両親役の秋吉久美子と片岡鶴太郎の演技が素晴らしく、本作はまさにこの二人あっての映画だろう。平行して描かれる原田と桂(名取裕子)のエピソード。とくにクライマックスの桂が正体を現すシーンはさっきまでの雰囲気とガラリと変わってしまうこともあり、初めて見た時は違和感が激しかったのだが、今見るとそうでもなく、桂は両親とは対照的に呪縛霊のような描かれ方をしているが、頻繁に両親に会いに行く原田を見守るような存在として描かれていたのではと考えると、このクライマックスの桂の見せ方のハデさもあまり気にならなくなり、(やり過ぎ感はやっぱり感じてしまうけど。)意図としては見せ方の違いはあれど両親と同じような感じを狙っているのではと感じるようになった。そう考えると賛否両論ありそうなこのクライマックスも悪くなかったかもしれない。ちなみに原田と桂が話しながらテレビで見ている映画は木下恵介監督の「カルメン故郷に帰る」。本作の脚色は市川森一だが、原作は木下組出身の山田太一なので、(未読なので原作に「カルメン故郷に帰る」が出てくるかは分からないのだが。)思わずオマージュだと感じてしまった。(2022年7月18日更新)
イニシャルKさん [DVD(邦画)] 8点(2005-03-16 22:41:40)
48.ファンタジーっぽいけど、じつは怪談チックな要素が強い映画。
死者との不思議な交流を描いた、同じ大林作品の「あした」のように感情移入することができなかった。
浅草で交わされる原田家での団欒。江戸っ子の父と明るい母の会話が古き良き下町の昭和を見るようで良く、すき焼き屋では切ないシーンもあるけれど、見返してみたら「キュウリ食べていくでしょ」とか平凡なセリフが多いのはちょっと残念。
何より、その他が微妙すぎ。美人な名取裕子が白いドレス姿で家に上がり込んでくるとかリアリティーなさすぎる。演出や映像も微妙。脚本ももう少しうまくできたのでは。
「愛した分だけ死に近づく」というキャッチコピーは好きだけど、たぶんもう見ない作品。
mhiroさん [地上波(邦画)] 4点(2005-05-18 12:19:56)
47.ネタバレ 改めてレビューし直します。この映画には他の大林宣彦監督の映画でよく見られるヒロインというヒロインは出てきません。ある雨の晩に1人の作家が住むマンションの部屋に美しくも、どこか陰のある女性がやってくる。名取裕子の様な美人が雨の晩に1人暮らしの自分の部屋に来るなんてことは、普通は考えられないし、有り得ません。有り得ないことが起きるという意味では主人公の亡くなった両親が若い姿のまま現れて、同じ空間ですか落語を見てたり、食事をしたりする。有り得ない事が次から次へと見られる映画だ。映画とはそういうものだという大林宣彦監督からのメッセージと考えられる映画なのだ。現実と非現実とが絡み合いながら繰り広げられる何とも摩訶不思議な映画、これもまた大林映画らしい夢の世界、ホラーぽい雰囲気の中にも人情的な映像感覚を感じる映画作りに、尾道が舞台の映画とはまた違う魅力が十分の映画として、またこの映画は自分の親を亡くしてる方が見たら間違いなくこの映画の主人公の様に亡き両親に会いたいとそう思わずにはいられなくなるはずです。それにしても、秋吉久美子、片岡鶴太郎の両親、それも既に亡くなっているのに生きている様な感覚を覚えてならないし、名取裕子も名取裕子で魔女としての魅力十分な上に幽霊とは思えない。思えないと言う意味では大林宣彦監督が亡くなったなんて私にはまだ信じられない。訂正2020年4月12日
青観さん [DVD(字幕)] 9点(2005-06-09 22:24:27)
46.ネタバレ 友人に勧められてみてみました。すっごく良かったです。特にすき焼きシーンは泣けますね。これを見たらむしょうに浅草にいきたくなり、小柳でおじいさんのようにもぐもぐとうな丼を食べ、日の出煎餅を買ってから、演芸ホールで落語を聞いて、パチンコジャンボの前を通って、18歳ぷりぷりって言われないまま(笑)、浅草ビューホテルを背中に見つつ、浅草寺にお参りして、今半別館ですき焼きを食べて帰りました。
ゆみっきぃ♪さん [DVD(吹替)] 8点(2005-06-09 22:58:57)
45.ネタバレ すきやきの皆様が多いようで。私は「きゅうりでもかじる?」が。それって、もてなしなんだー。そんなの言われたことないし。これはよくできたファンタジーです。「フィールドオブドリームス」のように、亡霊の力で現実世界に何か働きかける、ということもなく、ただ現れて、会話して、去って行く。というところが日本の幽霊は始末がよいですね。30年代風の雰囲気もよいです。こんな風に、ふらっと現れてくれないかなあ、飼い犬と、先輩Yさん。会いたくてたまらない。
パブロン中毒さん [ビデオ(吹替)] 8点(2006-01-22 20:44:25)
44.だいぶ前に小説読んだけど、若干違うんだよね~もうかなり記憶が薄くなってるけど、なんだか、全体的に持つ作品の雰囲気がチョットずれてる感じがする。小説ではもっと感動した気がするけど、映画ではいまいちだったな~(決して悪くはないけど・・・)ま~原作と映画を比較すること自体ナンセンスだとは思うけど、特に最後の“ケイ”が去る場面はもう少し何とかならなかったのかなぁ~あれじゃまるでギャグだよ・・・
みんてんさん [DVD(字幕)] 5点(2006-07-18 20:41:17)
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43.おとうさん、おかあさん・・。山田太一原作、市川森一脚色。何と贅沢なコンビ。懐古もしくは郷愁映画というと、これを思い出しますね。最近は多いジャンルですけど、ほぼ20年前にこんな良い映画がありました。ノスタルジーもホラーもあり。浅草、ビール、ランニングシャツ、すき焼き、そして父と母。「和」が幸せの基本であることを感じます。生きていることの喜びからどんどん引き離されて、ある意味間違った方向に進化していく日々の生活を感じる方も多いのではないでしょうか。
チューンさん [ビデオ(邦画)] 7点(2007-01-30 20:27:19)
42.心に残る映画です。
よしふみさん [DVD(邦画)] 8点(2007-08-11 17:38:57)
41.ネタバレ 学生時代に深夜放送で見たのを良く覚えています。
片岡鶴太郎さんと秋吉久美子さんがとってもよい親の雰囲気を出してました。
親と会っているシーンはとてもやさしい気持ちになれます。
この映画、おちなんてどうでもいいです!
エカさん [地上波(邦画)] 9点(2007-08-12 01:21:48)
40.山田太一が脚本も書けば良かったのに。と思う。自殺した女の霊と、両親の霊との関連性が不可解。両親が女の霊から引き離そうとしていたのか?

カタログさん [ビデオ(邦画)] 7点(2008-03-18 00:04:37)
👍 1
39.ネタバレ いい映画だとは思いますが、あの女の霊の存在意義がいまいち掴めないままでした。
Kさん [DVD(邦画)] 6点(2008-10-15 20:21:32)
38.当たり前の事だけど、死んでしまった人にはもう二度と会えないんだな・・。
と、改めて命の大切さを考えさせられました。
ケンジさん [DVD(邦画)] 6点(2009-01-31 22:57:08)
37.ネタバレ ○ほのぼのとした雰囲気が良く、片岡鶴太郎と秋吉久美子の夫婦も日本の夏に映えてとても良かった。○途中から顔が悪魔みたいになっていくところで「ん?」と思っていましたが、終盤のチープなホラーサスペンスにはとても驚きました。あそこだけ別映画です。意味がよく分かりませんでした。
TOSHIさん [DVD(字幕)] 6点(2009-08-07 22:26:52)
36.ネタバレ とてもいい映画だと思うけど・・名取裕子の演じる女は最初から最後までいらないなぁ・・。この頃の邦画ってどんなジャンルの映画でも「艶シーン」が必要な時代だったからこの役があるのかな?名取幽霊ナシで永島が代わりにもっと登場しても良かったと思う。
グレースさん [映画館(邦画)] 7点(2010-04-23 00:46:29)
35.ネタバレ 20代の頃に何かの気まぐれで鑑賞。人生の折り返し地点にきた男の身に起きた期間限定の霊体験のお話しが、これほど粋で、暖かくて、美しくて、怖くて、切なくて、トータルすれば感動的な物語になるとは驚きだった。両親エピソードと女のエピソードは相容れない気もしたが、それでもやはり心に残る美しく感動的な物語だった。(当事一介の芸人だった片岡鶴太郎氏が自己改造を宣言し、それを終えた直後の仕事がこれだった。この時より彼の成長は目覚しくなっている。)
aforkarnさん [ビデオ(邦画)] 9点(2010-08-19 07:03:13)
34.ネタバレ 最後に観てから年月はかなりたっているが、現代を舞台にした怪談で、これほど美しく、切なく、温く、愛しい邦画はそれ以前も以降も出会っていない。だから満点をつけるほかない。プッチーニがベストマッチ!
じょさん [ビデオ(邦画)] 10点(2010-12-02 22:25:12)
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マーク説明
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★《更新》★:2日以内に更新
《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 93人
平均点数 7.11点
000.00%
100.00%
200.00%
311.08%
455.38%
599.68%
61415.05%
72729.03%
82021.51%
91010.75%
1077.53%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.00点 Review4人
2 ストーリー評価 6.66点 Review6人
3 鑑賞後の後味 6.33点 Review6人
4 音楽評価 7.50点 Review4人
5 感泣評価 8.20点 Review5人

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