21.馬鹿だなあ、馬鹿過ぎるよ。でもさ、こんな馬鹿な奴らがいたっていいじゃない。リップスのポジティブさと純粋さ、ロブの包容力、熱過ぎるメタル愛、家族愛、そして何より友情!に笑って泣けてしまいました。冒頭のリップスの前向きコメントに心鷲掴みされ、喧嘩シーンには涙がポロポロ、エンディングの写真にも涙腺刺激されまくり。ファンのアホさも嬉しくなる(アコギな商売の会社だったけど)。あと日本がこんなに温かく描かれてるのも珍しいですな。しかしソニーは商売上手い(苦笑)。メタルが苦手だった私ですが、この2人を通して拳振り上げて応援したい気持ちになります。ヴァイブでギター弾くなんざ、素晴らし過ぎでしょ(笑)!35年バンド続けるって、ダテじゃないぜ。Metal on Metal~♪
13.ネタバレ シーンとして良かったのはラストだけ。ラストはけっこう感動したけれど、そこに至るまでが彼らの惨めさとその友情しか描いていないので、だからなんだよという気にさせる。メジャーで出さずにマネージャーもつけなかったから失敗したんだと言う割には自主販売してるし、なんだか彼らが成功できなかった理由が分かる気がします。その愚直さが逆に彼らのひたむきさを引き立てているようにも感じます。一度は成功したものの没落したメタルバンドという設定は面白いけれど、ドキュメンタリーとして何を記録したかったのかがいまいち分かりませんでした。あのクライマックスがある時点でなんだか最初から脚本があるかのようです。(これは他のレビュアーが指摘していることでもありますが。例えばケンカのシーン)他にも日本に来た途端に何だかプロモーションビデオのような演出のあざとさが見えてげんなりします。この脚本できちんと映画を作ったほうが面白いと思います。 そういえば私でレビュアーが13番目ですね。This is thirteen.