映画『インビクタス/負けざる者たち』の口コミ・レビュー(3ページ目)

インビクタス/負けざる者たち

[インビクタスマケザルモノタチ]
Invictus
2009年上映時間:134分
平均点:7.09 / 10(Review 116人) (点数分布表示)
公開開始日(2010-02-05)
公開終了日(2010-07-14)
ドラマスポーツもの実話もの伝記もの
新規登録(2009-12-13)【すぺるま】さん
タイトル情報更新(2018-03-22)【TOSHI】さん
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監督クリント・イーストウッド
キャストモーガン・フリーマン(男優)ネルソン・マンデラ
マット・デイモン(男優)フランソワ・ピナール
スコット・イーストウッド(男優)ジョエル・ストランスキ
坂口芳貞ネルソン・マンデラ(日本語吹き替え版)
加瀬康之フランソワ・ピナール(日本語吹き替え版)
乃村健次リンガ・ムーンサミ(日本語吹き替え版)
長嶝高士ヘンドリック・ボーイェンズ(日本語吹き替え版)
白石充ジェイソン・シャバララ(日本語吹き替え版)
音楽カイル・イーストウッド
編曲ロジャー・ケラウェイ
撮影トム・スターン〔撮影・照明〕
スティーヴン・S・カンパネリ(カメラ・オペレーター)
製作ロバート・ロレンツ
メイス・ニューフェルド
クリント・イーストウッド
ワーナー・ブラザース
製作総指揮モーガン・フリーマン
ゲイリー・バーバー
ロジャー・バーンバウム
配給ワーナー・ブラザース
美術ジェームズ・J・ムラカミ(プロダクション・デザイン)
衣装デボラ・ホッパー
編集ジョエル・コックス〔編集〕
ゲイリー・ローチ
録音ジョン・T・ライツ
グレッグ・ルドロフ
その他ロジャー・ケラウェイ(指揮)
あらすじ
1990年に27年振りに釈放されたネルソン・マンデラ(モーガン・フリーマン)は、94年に南アフリカ共和国初の黒人大統領となった。主要ポストを占める白人官僚は報復人事を恐れたが、マンデラは「辞めるのは自由だが、新しい南アフリカを作るため協力してほしい。貴方たちの協力が必要だ」と呼びかける。一方、ラグビーはアパルトヘイトの象徴として黒人に不人気だが、マンデラは代表チーム「スプリングボクス」が南アフリカの白人と黒人の和解と団結の象徴になると考え、主将フランソワ・ピナール(マット・デイモン)を茶会に呼び励ます。
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💬口コミ一覧

76.フランソワ(マット・デイモン)との初対面の場面で、マンデラ(モーガン・フリーマン)が「逆光は苦手だ」と白い窓外を背にするが、作品自体もバックライトは控えめで、全般的に柔らかい順光主体の照明設計が窺える。スプリングボクス否定派が占めるスポーツ評議会の会場玄関に大統領が登場するショットも、一瞬『ダーティ・ハリー4』でのシルエットのような外連味を期待してしまうのだが、そこでもマンデラには順光を当てる配慮が為され、その姿に暗い陰影が落とされることはない。従来の、特徴的な光と闇のきついコントラストはスタジアム会場通路や夜明け前の散歩場面で印象的に用いられる以外、できる限り抑制されている風に見えるのは、モデルへの賞賛と作品がもつ「融和」というポジティブな主題から来るものと理解した。陽性のカメラは、チームが黒人地区で子供たちにPR活動を行う場面では彼らと共に楽しげに動き回りもする。その連帯感に満ちた軽快なカメラワークも素敵だ。視覚効果の技術・用法も相変わらず素晴らしい。エンドロールに載る多数のCGスタッフが最も注力しただろうクライマックスのスタジアムの大群衆などは実景そのもので、まるで違和感がない。適材適所の効果的なCGあってこそ伸びやかなカメラワークが活き、極上のスペクタクルになっている。

ユーカラさん [映画館(字幕)] 8点(2010-03-07 17:34:13)
75.ネタバレ 久しぶりに死の影をほとんど感じさせないクリント・イーストウッドの映画であったわけだが、彼の映画における「幽霊」という存在はこの映画でも健在であった。マット・デイモン演じるフランソワが皆を引き連れてロベン島に行くが、そのときに独居房や採掘上に現れるモーガン・フリーマン演じるマンデラは、生きる魂、正に生霊的である。そう、肉体を魅せるのではなく、魂を描くことこそがイーストウッドの映画なのだ。
冒頭、黒と白という二項対立構図を一本の道を挟んだだけの俯瞰ショットで描き、その黒と白は徐々に混ざり合っていくのだが、それが決して図式的に陥らず(肉体ではなく魂を描くからこそ図式的に成らない)、さも現実的であるかのように描き切ること、それもまたやはりイーストウッドである。しかし実際、全く現実的とは思えない。例えば、過労で倒れるマンデラや負傷してしまったチェスターが、何のきっかけもなく突如として全快してしまうという全く真実味を感じさせない流れ。しかしその流れに何も違和感を感じさせない力があるのは一体何なのだろうか。それは本作がとにかく簡潔であるからだ。無駄なものなどすべて根こそぎ削り取られ、そこには出来事のみが集約されている。彼がカメラを向けた瞬間にそれはさも現実的であるかのように立ち上がり、出来事が起こり、フィルムに定着し、映画と成り、そしてそれは「あったこと」となってしまう。それは力強く、そして熱く、凛として感涙的な事実と成ってスクリーンに投影されるのだ。
それにしても最後の試合のシーンは凄い。選手たちの動きのみならず、審判が時計を確認して笛を吹き鳴らす瞬間までハイスピードで撮影している。更には選手たちがぶつかり合う音までもが間延びしているのだから凄い。ここまで間延びさせると逆に躍動感を失いそうなものだが、平然とそれを乗り越えて、心震え上がるようなシーンに仕上げてしまう手腕にはやはりただ驚愕するばかりだった。
すぺるまさん [映画館(字幕)] 8点(2010-02-22 23:53:57)
👍 3
74.どんでん返しはなくハラハラした展開が無いが、そこは実話なので致し方ないか。イーストウッド監督の作品特有の気品がある映像は良かった。
kaaazさん [映画館(字幕)] 8点(2010-02-20 23:45:55)
73.ネタバレ これを観るまで、ネルソン・マンデラについて知っていたのはノーベル平和賞を受賞したってことくらいで、具体的に彼がどういう人で何をした人なのか、ほとんど知りませんでした(ネルソンと聞いたらまずイギリスの提督が思い浮かぶので最初はトラファルガー海戦か何かの映画だと勘違いしてた有様……;)。本作でのネルソン・マンデラという人の、「敵を赦す」広すぎる心と、「白人と黒人がひとつになって」という信念のもとに南アを建て直そうとするまっすぐな姿勢には、心を打たれるを通り越して圧倒されました。刑務所でキャプテンがマンデラの幻影を見るという演出も彼の器のデカさを物語っている気がしました。逮捕されて収監されていた身だったのにもかかわらず、「赦す」とはっきり言えるマンデラは凄すぎます。そして、国中から叩かれていた弱小ラグビーチームが少しずつ強くなっていくのを通して黒人と白人の距離が縮まり、ついには彼らが一緒になってワールドカップ優勝を喜び合う、そのことがどれだけ価値のある素晴らしいことなのか、身をもって知りました。映画で泣いたのは久しぶりだ……。イーストウッド恐るべし。「みんながひとつになれたら」という思いは国でもスポーツでもきっと同じなんだとマンデラはわかっていたのかもしれません。これを書いている現在は冬季五輪の真っ最中ですが、本作でのワールドカップのように、世界中の人々が国や人種の壁を越えて、五輪の期間中だけでも、スポーツを通してひとつになれたらいいなあと思います。
深々さん [映画館(字幕)] 8点(2010-02-18 17:48:38)
72.ネタバレ 心ときめくような映像は今回あんまなかったが、いったいどーしてこう泣けるんだろうか。現実世界に戻りたくなくて、エンディングロールよ永遠に続けと願う、こんな体験は年に数度だ。
【以下バレ】
例えばKじいさんのそれは計算ずくの人造的な涙だという気がするし、Aバターで泣けるとすればあれは民族宗教的ちうか、…まあどちらも人の弱みにつけ込んだいわば「泣かせ」であるわけで、この映画を見て流す涙とは根本的に違う。語弊を恐れず書けば、何やら崇高な物に触れたときの「かたじけなさに涙こぼるる」という類いの涙である。んで、その崇高さというのははたしてこの映画のメッセージによるものなのか、メッセージ以外の何か(映画そのもの)なのか、渾然一体となりすぎて自分でもわけわかめとなるのがこの監督の作品を観終えた際の常である。
憎たらしいことに、彼は演出過剰とは逆向きの演出方針で平然とそういう映画を作ってみせる。監獄見物に行った際にマンデラの囚人時代の姿が幻視されるシーンと、それに試合ラスト数秒で時計がゆっくり進むシーン、この二つの見せ場だけが何か紋切り型の過剰演出だが、それ以外は演技も台詞も抑え目であるかのように見える。それはスポーツというものが元来映画化には不向きであり、試合の場面をどう演出しようが幾分か反映画的になってしまうことをあらかじめ予測して、あえて他の場面が映画的になりすぎるのを避けたのであるのかどうか、私はそう想像するが誰か聞いてみてほしい。結果的に、映画としての完成度は他作品に比べて異質となったという印象をぬぐえないが、しかし『ファイヤーフォックス』と同じ価値を持つ貴重な作品であると思う。
「赦し」というメッセージは強烈だ。現代においてなお殺し合いを続けている民族にとってはなおさらだと思う。この映画はそうした場所でこそ公開してほしいと願う。マンデラもまた存命である。私は自分が矮小な存在にすぎないことを知り、なぜか喜びを感じる。
ぶっちゃけまあ、あまりにもど真ん中すぎて見送り三振という去年も食らったパターンで、また今年もやられたなあという感じ。
アンギラスさん [映画館(字幕)] 8点(2010-02-13 20:24:54)
71.「機長」「わたしが責任をもつ」ぐいーーーん ←こ、これも実話なんだってぇ!? これがあるとないとでは映画全然ちがうよなあ。それにしてもこの映画……泣いた。
ととさん [映画館(字幕)] 8点(2010-02-11 19:30:50)
70.ネタバレ とっ散らかった印象のカット、繋ぎが多いのはちょっとイーストウッドらしくない感じ。あと、意味ありげに不安感を煽るカットを差し挟んでおいて肩透かしを喰らわすってパターンを何度も執拗に(冒頭のワゴンカーから飛行機、警官の近くの少女と)繰り返すのはちょいとあざといです。しかし、さすがはイーストウッド、上手いなぁ。差別を越えて国を作ってゆく大統領と、ラグビーのワールドカップに臨むチームとを対比させて描く、その手馴れた匙加減は見ているこちらを気持ち良くラストまで運んでくれて、いい映画を見たって満足感を与えてくれます。現実はきっともう少し複雑でしょう。闇の面もあるでしょう。だけど、マンデラ大統領の赦しと協調の精神、それに応えようとする人々の精神をまるで賛歌のように世に送り出す姿勢、それは『グラン・トリノ』後の作品として、あまりにもふさわし過ぎるようなカタチに思えます。イーストウッドは存在そのものが映画ですね。それにしても堂々の演技のモーガン・フリーマンは当然として、マット・デイモンっていつの間にやら、いい役者になりましたねぇ。
あにやん‍🌈さん [映画館(字幕)] 8点(2010-02-10 21:06:53)
👍 1
69.ネタバレ CMでちらっと見ただけで、後は何も前知識がない状態で鑑賞。内容を乱暴にまとめると、南アフリカのアパルトヘイト終了後、マンデラ大統領がラグビーを使って国の意識を変えようとする、というものです。これまでも「マンデラ大統領」という存在は知っていたものの、これほどの人格者だったとは!! 彼の人間性に大変感銘を受けました。それがこの映画の全てといっても良いと思います。内容がマンデラ大統領とラグビーに絞ってあったので、説明不足や物足りなさを感じた部分もありましたが、もっと話を広げていたら散漫になってしまっていたと思うので、ちょうど良かったのかも。途中、何度か話が不穏な方向に行きそう、、、と見せかけて、実は全編が一貫して希望に溢れており、何度も胸が熱くなりました。モーガン・フリーマンとマット・デイモンの抑えた演技も素晴らしかった!
づらちゃんさん [映画館(字幕)] 8点(2010-02-08 00:04:00)
68.もう終始、安心して観ていられる信頼のイーストウッド印。
マンデラ大統領の一時期のみに焦点を絞り描くだけでも十分に人柄が伝わってきます。
モーガン・フリーマンは漲る風格でマンデラを演じ見事な存在感で映画を引き締め、
マット・デイモンも負けずにラガーマンを好演・・隙ねぇ・・
ただ一つ思ったのは前半で国の恥とまで罵られたチームがワールドカップまでにグンっと強くなります。
そのあたりがやや唐突に感じ、強くなる過程はもう少しちゃんと描いて欲しかったかなと思いました。
後は演出が『ベタ』ともいえる手法をいくつかのシーンで見られ、最初は首を傾げましたが後で思うと、素直にあの当時の熱量を観客に体感させる、てっとり早い演出だったのかなぁと思いました。
マンデラ大統領退任後の現在の南アフリカはマンデラが映画の中で掲げられた理想とは程遠い事になっているのでややもの哀しさも感じますが、ラストで流れる若者がラクビーをするシーン(撮影クルーが実際の南アフリカの街で見かけて、偶然に撮れたシーン)を見ると、『あれから受け継がれているものは確かにあった』『あの時の団結を思い出して欲しい』と語っているようでした。
まりんさん [映画館(字幕)] 8点(2010-02-07 15:07:21)
👍 3
67.ネタバレ 良くできた感動ストーリー。イーストウッド映画のきれは乏しい。職人監督の面のみ。
にけさん [映画館(字幕)] 7点(2019-01-21 11:21:57)
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66.「事実は小説よりも奇なり」とはよく言ったもの。
歴史上におけるトピックスと成り得る出来事は、往々にして、「創作」における「遠慮」を容易に飛び越えていく。
もしこの映画のストーリー展開が、完全なる創作だったとしたならば、「なんて安直で都合のいいストーリーだ」と批判は避けられないだろう。でも、事実なのだから、ストーリー展開そのものに対しては、批判のしようがないというものだ。

この映画は、二人のリーダーの話である。
一人は、ラグビー南アフリカ代表チーム“スプリングボクス”のキャプテンであったフランソワ・ピナール。そしてもう一人は、南アフリカ共和国という国そのものを率いたネルソン・マンデラ大統領その人だ。
特に際立っていたのは、モーガン・フリーマンが演じるネルソン・マンデラという「指導者」の、使命感と人生観だった。

27年間に及ぶ獄中生活を経てからの大統領就任。その初日の描写からこの映画は始まる。
当然あるはずの怒りや憎しみを抑えこみ、融和と寛容によって国家の混乱を治めようとする指導者の姿には、南アフリカ共和国にかぎらず、世界中総ての人々が教訓とすべき“在り方”が示されていたと思う。
そして、その偉大な指導者の人間性に触れ、国内において微妙な立ち位置の代表チームの主将として、「勝利」することの価値の大きさに共鳴していくフランソワ・ピナールの振る舞いが印象的だった。

偉大なリーダーの信念によって、人が、チームが、国が変わっていくということの本質を、この映画は伝えるのだと思う。
劇中、マンデラ大統領がこう言う。

「変わるべき時に私自身が変わられないなら、人々に変化を求められません」

必ずしもリーダーという立場にあろうがなかろうが、変わるべきは常に自分自身ということなのだろう。
鉄腕麗人さん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2016-09-04 18:49:16)
👍 1
65.ネタバレ わたしが見た映画案内では人種融和のためではなく、負けに負けていたナショナルラグビーチームを大統領が掛け声をかけて立て直した話しと紹介していたので最初からそのつもりで鑑賞しました。何れにしてもネルソン・マンデラの不屈の精神が核であることは確かでしょう。「これが敗北の味だ。乾杯しようぜ。」と言う破れかぶれの主将フランソワがマンデラ大統領との会見を経てチームメートと訪れた離れ小島の刑務所で収監時のマンデラの幻影を垣間見、その精神の一端に触れ、一念発起頑張るという物語はまさにクリント・イーストウッド節です。この映画で語られる話があったのは1990代ですが、あれから様々なことがありました。その中でも筆頭に挙げることができるのは日本のナショナルチーム(と言おうか日本に縁がある人々からなるチーム)が負けざるチームだった 南アフリカのチームを下して世界中から「大金星」との賞賛を受けたことでしょう。そのマンデラ氏も既に故人です。さらに1998年の長野オリンピック開会式で小澤征爾氏の指揮による五大陸合唱の一拠点だった南ア喜望峰で白人と黒人が黎明の中で肩を並べて歌っている象徴的な場面を衛星中継で見たわたしとしては古今の感を覚えます。
かわまりさん [DVD(字幕)] 7点(2015-12-20 13:01:34)
👍 1
64.スポーツの政治利用というかナショナリズムの高揚には反対の立場なので、複雑な思いで見ていたが、まあこの場合は民族問題が関係しているので仕方ないのかなという気もした。マンデラはある種の寛容の精神により、ラグビーを上手く利用したのだろうと思う。
ラグビーは基本的に上流階級が行う閉鎖的なスポーツなので、それが瓦解していく過程は丁寧に描かれていたと思う。そもそもラグビーは国際大会になじまないし、南ア大会はW杯3回目で、ファンの関心はそれほど高くなかったと思う。それは今でも変わらないし、決勝トーナメントにも出る可能性がほとんどないのに、なぜか2019年に日本で開催するけど、結果的には盛り上がらずに、世界に恥をさらす事になるんだろう。
今は日本代表にも複数の多国籍外国人選手がいて、以前よりは強くなったがそれもどうなんろうという気もする。もう国際大会で国とか民族がどうのこうのいう時代ではないし、そういう意味では歴史的イベントとしての記録映画的な価値はある。ロムーはそっくりで本人かと思ったが、俳優だったとは。
東京50km圏道路地図さん [CS・衛星(吹替)] 7点(2015-03-11 11:33:24)
63.ネタバレ 南アフリカ共和国の円滑な運営に人種融合政策が最優先なのは分かりますが、酷い仕打ちを受けた今までの相手に報復を堪えて許容精神で応えるネルソン・マンデラの姿には頭が下がります。彼の偉大さが伝わってきて前半はとてもで感動的です。マンデラ自身がもし自分が映画化されるとしたら本人役として名前を挙げたモーガン・フリーマンがピッタリはまっています。後半はラグビーのワールドカップ中心に進みますが、政治色を強く反映したやらせ的大会運営姿勢がうまく描かれています。試合も実際の映像をうまく取り込んで違和感を感じさせません。ただ、国民がうまくまとまっていく様子を強調し過ぎるあまり、実話なのに作り物感とくどさが残る映画でした。
ProPaceさん [CS・衛星(吹替)] 7点(2014-11-04 20:15:43)
62.立派すぎる内容とうまくいきすぎる展開に少々気味悪く気持ち悪いほど。しかしそれはそれ、実話だからこそ意味があるのだろう。モーガン・フリーマンのネルソン・マンデラは文句ないし、アパルトヘイトやラグビーワールドカップなどについても大変勉強になった。ただマンデラがどうして離婚したのか疑問が生じたのは事実、家庭的な面はどうだったのだろう。
ESPERANZAさん [DVD(字幕)] 7点(2013-12-07 23:03:49)
61.ネタバレ とりあえずええ話です、サラッとしているせいか、大感動という訳でも無いですが、赦す事を第一歩にしようというマンデラ氏の考えが素晴らしく思えました、オールブラックス強さを説明するシーンで、時同じくして日本が記録的な大敗を喫しているのが日本人として悲しい。
ないとれいんさん [DVD(字幕)] 7点(2012-01-05 19:35:30)
60.アパルトヘイト撤廃直後の南アフリカにおける人種的対立、緊張関係、そして和解を、どちらに寄ることもなく公平かつ真摯に描き出したイーストウッドさすがの横綱相撲で、とくにラストの決勝戦の迫力とスリリングさは凡百の監督では永遠に出せんであろうダイナミックさ。しかしイーストウッド特有の毒やブラックさがほとんど感じられず、近年の彼の監督作のなかではインパクトは薄め。よくも悪くも普通にいい映画やったって感じかな。
幻の『モンスター』さん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2011-12-18 16:47:37)
59.マンデラかっこいいなー。彼にふりかかる多くの試練が彼の度量大きくして魅力を引き出しているんだなーっとおもった。
ホットチョコレートさん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2011-09-29 20:29:57)
58.ここんとこ異人種間の摩擦をしばしばテーマにしてきた監督だから、南アを描くのは不思議でないし、孤軍奮闘する男の話という点でも間違いなくイーストウッド映画のはずなのだが、この質感のあまりの違いは何なんだろう。底にあるのは「スポ根もの」で、終盤、白人黒人のボディーガードが手を取って喜び合う「反撥→和解もの」定番カットがあったりすると、これじゃあまるでハリウッド映画じゃないか、とつい思ってしまい、そうだハリウッド映画だったんだ、と愕然とした。ゴミ拾いの少年と警官が勝利を喜びあうとこ。この少年の、パトカーからのラジオを聞かんがためにうろうろゆっくりゴミ拾いをしているあたりのおかしみ。おもしろいんだけど、でもイーストウッド映画だぜ、これ、とつい補注を付けながら見てしまう。なにしろ死人が出ない。いつもの悲痛さに収斂していくドラマじゃなく、こちらがオロオロしてしまうくらい素直で明るい。しかしその単純明朗を皮肉に冷笑する気分はちっとも生まれず、こちらも素直に観られたのは、題材が一番冷笑と無縁なスポーツだからか。根っからのイーストウッドファンには物足りなかったかもしれないが、私はこの楽しんでハリウッド定番をやってるような彼を、驚きながらもけっこう嬉しく見た。いいじゃない。政治の介入から独立したスポーツの輝き、でなく、政治の道具を自覚したスポーツの・それゆえの輝き、ってテーマも面白い。ヒゲのテレビキャスターがいい味。
なんのかんのさん [DVD(字幕)] 7点(2011-03-05 12:21:01)
57.以前読んだ本に(BDの特典ドキュメンタリーの人の本かなぁ)イーストウッドは趣味の映画と商業的な映画を交互にとると言う話を読んだ気がする。
この映画は多分に商業的な方向性の強い映画であろう。すなおに何も考える必要もなく面白いと思えるからだ。
この順番で行くと今公開中のヒアアフターは間違いなく趣味の映画となるわけで、個人的にはイーストウッドの趣味全開の映画がとても好みである以上、明日は得意先に行くと言ってサボって見に行こうかと思う。
しかしマッド・ディモンが出る映画は「チーム☆アメリカ ワールドポリス」での「マァァッド・デェェモーン」が頭の中でリピートして集中できない。なんて破壊力のある人形劇だったのかと今更ながらに思ったのだった。
クルイベルさん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2011-02-23 01:10:13)
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マーク説明
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《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 116人
平均点数 7.09点
000.00%
100.00%
210.86%
300.00%
421.72%
5119.48%
62319.83%
73025.86%
83429.31%
91311.21%
1021.72%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 6.88点 Review9人
2 ストーリー評価 7.81点 Review11人
3 鑑賞後の後味 8.75点 Review12人
4 音楽評価 7.77点 Review9人
5 感泣評価 8.50点 Review8人

【アカデミー賞 情報】

2009年 82回
主演男優賞モーガン・フリーマン候補(ノミネート) 
助演男優賞マット・デイモン候補(ノミネート) 

【ゴールデングローブ賞 情報】

2009年 67回
主演男優賞(ドラマ部門)モーガン・フリーマン候補(ノミネート) 
助演男優賞マット・デイモン候補(ノミネート) 
監督賞クリント・イーストウッド候補(ノミネート) 

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