映画『真昼の決闘』の口コミ・レビュー(3ページ目)

真昼の決闘

[マヒルノケットウ]
High Noon
1952年上映時間:85分
平均点:6.72 / 10(Review 68人) (点数分布表示)
公開開始日(1952-09-16)
アクションドラマサスペンスウエスタンモノクロ映画小説の映画化
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2025-04-17)【イニシャルK】さん
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監督フレッド・ジンネマン
キャストゲイリー・クーパー(男優)ウィル・ケイン保安官
グレース・ケリー(女優)ウィルの新妻 エイミー・ファウラー
ケティ・フラド(女優)娼婦 ヘレン・ラミレス
トーマス・ミッチェル[1892年・男優](男優)ジョナス・ヘンダーソン町長
ロイド・ブリッジス(男優)ハーヴェイ・ペル保安官助手
ロン・チェイニー・Jr(男優)マーティン・ハウ
リー・ヴァン・クリーフ(男優)ジャック・コルビー
ロバート・J・ウィルク(男優)ジム・ピアース
ジャック・イーラム(男優)酔っ払い(ノンクレジット)
てらそままさきウィル・ケイン保安官(日本語吹き替え版【VOD】)
甲斐田裕子ウィルの新妻 エイミー・ファウラー(日本語吹き替え版【VOD】)
小林さやか〔声優・1970年生〕娼婦 ヘレン・ラミレス(日本語吹き替え版【VOD】)
星野充昭ジョナス・ヘンダーソン町長(日本語吹き替え版【VOD】)
咲野俊介ハーヴェイ・ペル保安官助手(日本語吹き替え版【VOD】)
相沢まさき(日本語吹き替え版【VOD】)
仲野裕(日本語吹き替え版【VOD】)
石塚運昇ウィル・ケイン保安官(日本語吹き替え版【PDDVD】)
日野由利加ウィルの新妻 エイミー・ファウラー(日本語吹き替え版【PDDVD】)
黒沢良ウィル・ケイン保安官(日本語吹き替え版【1971年フジテレビ/1975年フジテレビ】)
武藤礼子ウィルの新妻 エイミー・ファウラー(日本語吹き替え版【1971年フジテレビ】)
里見京子娼婦 ヘレン・ラミレス(日本語吹き替え版【1971年フジテレビ/1973年フジテレビ】)
中田浩二ハーヴェイ・ペル保安官助手(日本語吹き替え版【1971年フジテレビ】)
池田昌子[声]ウィルの新妻 エイミー・ファウラー(日本語吹き替え版【1973年フジテレビ】)
内海賢二ハーヴェイ・ペル保安官助手(日本語吹き替え版【1973年フジテレビ】)
川久保潔フランク・ミラー(日本語吹き替え版【1973年フジテレビ】)
仲木隆司ベン・ミラー(日本語吹き替え版【1973年フジテレビ】)
渡部猛(日本語吹き替え版【1973年フジテレビ】)
田中康郎(日本語吹き替え版【1973年フジテレビ】)
上田敏也(日本語吹き替え版【1973年フジテレビ】)
加藤正之(日本語吹き替え版【1973年フジテレビ】)
たてかべ和也(日本語吹き替え版【1973年フジテレビ】)
清川元夢(日本語吹き替え版【1973年フジテレビ】)
脚本カール・フォアマン
音楽ディミトリ・ティオムキン
作曲ディミトリ・ティオムキン"High Noon (Do Not Forsake Me, Oh My Darlin')"
製作スタンリー・クレイマー(ノンクレジット)
カール・フォアマン(製作補〔ノンクレジット〕)
配給松竹
美術ルドルフ・スターナド(プロダクション・デザイン)
編集エルモ・ウィリアムス
ハリー・W・ガースタッド〔編集〕(編集スーパーバイザー)
字幕翻訳清水俊二
あらすじ
元保安官のケイン(ケーリー・グラント)は、新妻エミー(グレース・ケリー)を連れて、町を出ようとしていた。そこに彼を憎むならず者が、3人の仲間を連れて、復讐にやって来るという報を聞く。ケインは町民に助けを求めるが、臆病風に吹かれた彼らはケインを見放す。彼は白昼の陽のもと、一人でならず者たちを迎え撃つ。フレッド・ジンネマン監督の社会派ウエスタンで、アカデミー4部門を受賞。一方本作のヒロイズムの欠如に憤慨したジョン・ウェインは、ハワード・ホークスと組んで『リオ・ブラボー』を制作した。
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💬口コミ一覧

28.ネタバレ 気のきいたレビューが思いつかないのですが、ゲイリークーパーがかっこ良くて、グレース・ケリーが美しすぎて、あれだけ恐れられていた悪党が意外にあっさり最期を迎えたってことは確か。映画の作りはよかったと思うのですが、あまりピンとこなかったです。
色鉛筆さん [地上波(字幕)] 5点(2010-03-10 20:55:11)
27.ネタバレ 人間ドラマとして見ごたえのある西部劇。上映時間とストーリーがほぼ同時進行する緊迫感と揺れ動く元保安官の心理描写が見事です。逃げるのが自分たちにも町のためにも良いかもしれないが、「逃げ通せる相手ではない、ここで決着を付けておかないと将来の安心はない」という思いがあったろう。しかし最後は男の意地としか言いようがない。町の人間は最初から誰も協力的でなかった訳ではなく、孤立無援になった過程もよく描かれている。とりわけ教会での意見のやりとりは見どころのひとつ。妻は父と兄を殺されたことにより信仰に篤くなり、決闘を選ぶ夫に反発するが、最後にとる行動も心憎い。決闘シーンも派手さはないがリアリティーと緊迫感があり好感がもてる。
きーとんさん [DVD(字幕)] 7点(2010-09-23 22:03:25)
26.ネタバレ 主人公は仲間からは裏切られ、愛する人からは暴力行使を拒否され、一旦は逃げようかと迷う、でもそれでは駄目だと思い、敢然と悪人に一人立ち向かっていく、格好いいですね。
何か観終えて、この映画から勇気をもらったような気がします。どんな困難があってもやはり乗り越えていかなきゃいけない時もあるんだと。
もちろん実際の人生ではそんなに話は簡単では無いんだけど、だって勇気を持って悪人に立ち向かっても殺されたらお終いですからね。
それは映画の世界だからということでいいと思います、映画の良さはそこなんじゃないでしょうか。非現実な世界で夢を見させてもらって、元気をもらってまた現実の人生に立ち向かっていくという。
Tokyo's Holidayさん [DVD(字幕)] 9点(2011-03-18 16:49:22)
25.命の大切がわかる者ならば、拳銃の撃ち合いなど避けるのが当然であり、臆病者とは違う。むしろ生命の危険を顧みない方が愚かな行為と言える。
そもそもこの映画では、釈放されたばかりの者が生命の危険を冒してまで、復讐にやってくるのかがわからないし、理由もなく悪が存在するかのように描くのは納得いかない。
ESPERANZAさん [DVD(字幕)] 3点(2011-05-29 12:50:31)
24.保安官の姿を、「24」のようにリアルタイムで追った異色の西部劇。
序盤は登場人物達の人間関係がわかりづらく、ちょっととっつきにくい印象があったが、
中盤からは問題なく観れた。突然降って湧いたような事件に、心揺れ動く保安官の描写がいい。
どうせならもっとオタオタしているシーンがあっても、人間臭さが増して面白かったかも。
最初から最後までカッコよく決める西部劇もいいけど、たまにはこういうのもいい。
MAHITOさん [DVD(字幕)] 6点(2011-08-16 09:05:46)
23.ネタバレ 決闘に至るまでの人間ドラマは緊迫していて面白かったです。特にメキシコ人女性の存在感が際立っていて良かった。 最後の決闘は勇敢に戦って一人散るのか、それとも町のみんなが助けに来るのかと思いながら見ていたら・・・。一人でやれちゃうのかよ!やれちゃったよ!あれ?もしかして今までの登場キャラいなくても良くね?! ってな感じでやや疑問の残る展開でした。
映画大好きっ子さん [地上波(字幕)] 7点(2011-08-30 14:17:39)
22.ネタバレ ウーン、ビックリ!!”超年の差カップル、ロリコン野郎ゲーリー御大!”それに対して、きれい!!というより、超キャワキャワイー!!”グレイスケリーちゃん!!”またまた、あんなイイ奥さんがいながら、やることやんないで”俺は男一匹だぜ!!ひとりで死んじゃうんだもんね!!”と昔ながらのカッコつけ図式。前半、筋からしてもだいぶ変なところが多いのだが、”イヤ、これは名作!何かきっとスゲー事が起こるはず!”と、超期待していたクライマックスの決闘もやっぱり、ふつうに変!おまけにその肝心の決闘では、”ゲーリー男一匹だぜ!”のはずが、きゃわいい愛妻ケリーちゃんに助けてもらうしまつ。まあそれでも、ふしぎと決闘に勝ち、最後、保安官のバッジを群衆の中にて、捨て、去る、シーンはカッコいいし、きっと、何かを象徴していて、非常にバッドエンディングで良し、なのでした。そして数十年後、”ダーティーハリー”も警官のバッジを“捨てる!” そう!この作品では”男一匹命がけ”というよりも、”一般ピーポーはなにも考えてません!自分たちがよければ、ヒトはどーでもイーです!という人間の本質をまざまざとみせられた!、、、、、、、、、、、、追加、、”男ゲーリーだぜ!”は、美女ケリーちゃんを手にいれ、いっぽうで、”ヘタレブリッジス”はメキシコ女にふられてしまうという図式は、いかにも、非常に、“安直!”、、、、、 世の中、ヘタレ男のほうが断然、多いとおもいますよ。実際。
男ザンパノさん [地上波(字幕)] 5点(2011-08-30 18:07:08)
21.ネタバレ 特に気合みなぎるような活躍もなく「ただ何となく」クライマックスを迎えてしまう主人公の立ち位置が凄いし、肝心なところで美人のヒロインに助けてもらう(それも2回も)というのも凄い。アンチヒロイズムに対するある種の執念すら感じる。そして、行けども行けども誰も味方をしない主人公の描かれ方には、何というか、制作者の底知れない人間不信の情怨を感じる。●(追記)その後数回見ましたが、見れば見るほどさらに味わいが出てきます。まず、一番の味方のはずの新妻といきなり決裂するという衝撃の展開(さらに、ホテルに女主人を訪ねるくだりで別の不信が加わるというおまけつき)。人々が背を向ける展開も、「真っ先に逃げる」「居留守」「酒場で露骨に冷遇」「教会でもっともらしく議論しながら実は既定非協力」「朴訥かつ誠実に(?)協力拒否」「やる気あると見せかけてさっさと裏切り」など、あらゆるバリエーションを用意している。通常なら何か協力するであろう女主人も、自分のためだけに決断して即実行という潔さ。そして、隠れた名シーンは、死を覚悟したケインが、決戦を前に留置場の酔っ払いを釈放する一幕だと思うのです。
Oliasさん [映画館(字幕)] 8点(2011-09-01 03:04:39)
👍 1
20.ネタバレ  アメリカという国は、良くも悪くも、社会というものは治安も含めて市民が作るんだ、という事が基本なんだな。もちろん、実話ではないんだろうが、こういう精神構造が町を作り、州を作り、国を作ってきたのだろう。だから自衛のための銃所持も当然。まっ、それはそれとして。
 そういった治安観から、西部の町では、犯罪者を自警団が私刑してしまう事もよくあったと聞く。この町の人達も、どうみても理不尽な悪漢の襲来という事態に対して、どう対処するか議論になるが、結局相手のターゲットが保安官一人なのを良い事に、我関せずを決め込んでしまう。社会の構成員が、社会の秩序維持を辞めてしまった瞬間だ。
 保安官は、自身の問題として決着を付けなければ、先へ進めないため、これに立ち向かうが、事が終わった後には、バッジを捨てる。当然だ。町が町を守る意思を捨てたのだから、保安官も要らないはず。
 蜘蛛の子を散らすという言葉があるが、その真反対を見るように、銃撃戦の後ワラワラと集まる市民を見ると、一見、保安官の正義と職責を貫く映画のように見えるこの映画が、私には、実はこの社会の有り様というものを描いているように見えて仕方がない。これでいいのか?と問いかけているように。

ところで、だれも味方のいない立場で悪に立ち向かわざるをえない、というシチュエーションは、アメリカ映画の大好物だったなあと、思ってみたりもする。
Tolbieさん [DVD(字幕)] 8点(2011-09-01 05:01:02)
19.ネタバレ 短い尺に詰め込まれた命題。「自分の命と正義はどちらが重いか?」 それを真面目に最後まで問い続ける作品。その真面目さにちょっと辟易もする。普遍的な解答がある訳でもなく、本作は保安官の「生き方」を結論のひとつとして見せる。街の住民たちの意識のグラデーションはリアルだと思いました。何人かが協力を買って出るが、助っ人が集まらないと尻込みする。自分もあのタイプだなぁと思う。そう実感させてくれただけで、まぎれもない名作だと思う。ラストで投げ捨てられる保安官バッジには主人公の想いが込められていますが、住民を責める気にはなれない。この後味の悪さは不快ということとはちょっと違っていて、真っ当な社会派ドラマを見せられた感慨のひとつなのだと思います。現代では個人が命を懸けるような事件は滅多にありませんが、個人の利益と公益を秤に掛けることはある。自分にはそのシミュレーションのように感じられました。初めて観た時はグレース・ケリーの美しさに魅せられました。まさに王妃のごとき気品。今回はゲイリー・クーパーとの年齢差がやけに気になりました。計算したら28歳の開きがある。そして、現在の私が当時のゲイリー・クーパーとほぼ同年齢。う~ん、やっぱあの結婚にはリアリティないでしょ。
アンドレ・タカシさん [地上波(吹替)] 8点(2011-09-07 23:29:26)
👍 1
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18.タイトルに「決闘」という文字が含まれているので、つい決闘が見所かと思いがちです。しかしながら、この映画の見所は、決闘が始まるまでにあると思えます。善と悪の立場にありながら、歓迎されるかされないかは、また別の問題であり、その意味を考えさせるところに、この映画の価値があるのでしょう。西部劇なので、決闘を期待して見てしまうと、拍子抜けしてしまいます。
shoukanさん [CS・衛星(字幕)] 6点(2011-09-11 21:47:09)
17.ネタバレ  子供の頃から有名だった映画なのに、今まで一度も見たことがなかった。ちょっとクールな西部劇程度の認識しかなく、単純な勧善懲悪、ヒーロー物のアクション娯楽映画だと思っていたのだが、全く違った。いい意味で裏切られた。

 かなり、奥の深いテーマを持った社会劇であり、人間劇である。西部開拓時代のアメリカの社会を借りて、小さなコミュニティーに対して人それぞれの関わり方、価値観の多様さをしっかり凝縮して描写している。

 ベースとしてアメリカ的考え方があることは確かだが、絶対的なヒーロは存在せず、正解を押し付けてこない。背景を日本の昔の村社会に置き換えても同じような作品が作れそうである。

 途中のシーンであった牧師の「殺すなと言いながら、金を払って他人にやってもらっている」的な発言は、非常に奥が深く考えさせられてしまう。

 ラストでストーリー的に事件は見事に解決しているのだが、登場人物の心の中はハッピーエンドではない。かなり深い映画である。
nobo7さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-09-12 02:22:28)
16.あんなに大したことのない弱い連中の何をみんな恐れていたのだろうか、という疑問だけが残る。
みんな嫌いさん [DVD(字幕)] 6点(2011-10-10 12:14:47)
😂 1
15.ネタバレ なんだかとってもやるせない映画ね。 ラストは結局ミラー一味をやっつけて一件落着!なはずなんだけど…保安官のバッジを投げ捨てて町を出ていくケインの苦々しい表情が見てて可哀想で…。 でも、最近の暴力団追放運動とかもそうだけど、悪者のおかげでいい目を見てる連中も必ずいるわけで、そう簡単に善か悪かですべてを分けられないところが社会の難しいところよね。 この町の住人のようにいざとなると世間は冷たいし。 そういう意味では、この映画は西部劇だけどリアリティがあって、なかなか考えさせられたわ。 ところでハーヴェイ役のロイド・ブリッジスってジェフとボーのお父さんよね? やっぱ似てるわねー。
梅桃さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2011-10-14 15:34:04)
14.ネタバレ 社会派西部劇といった趣ですね。帰ってくるならず者がどれだけ悪くて、かつてどんなことをしたのかは、実はどうでもいい。そいつが帰って来るということが起こす波紋が、本作の主題ですから。起こるであろう悶着を、保安官個人の問題として片付けていいのか、そいつは本当にほかの町の人には危害を加えないのか。結局仮定の話であり、そこには正論などありません。単純に正義とか悪とかいった言葉で片付けられないだけに、現実感があります。ほぼリアルタイムで進行するのも、物語のリアリズムを生かすためでしょう。
主人公の保安官は、苦悩しながらも“信念”を持った人間として描かれています。何となくドラマ『男たちの旅路』を思い出しました。少なくとも、信念を持つことは重要ではないかと思います。
本作の弱点は、当時のハリウッド映画の原則として、「主人公が勝利しなくてはいけない」という限界を破れなかったことでしょう。「力には力で対抗するしかない」という、いかにもアメリカ的な解決をとっています。しかしそれでも、新妻に助太刀させるという皮肉な結末を迎えています。人を射殺した彼女がこれからどんな人生を送るのか、それでまたドラマが作れそうです。そういう点からしても、一筋縄ではいかない深みのある作品でした。
アングロファイルさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-11-24 20:58:45)
13.ネタバレ 時計の針を映すシーンが随時に盛り込まれていて効果的だったと思います。グレースケリーは本当に美人ですなぁ。汽車で去ってしまって結婚生活1時間で終わりかと思いましたが、最後には夫のために戻ってきて、良かった良かったなエンディングでした。
珈琲時間さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-01-22 16:47:05)
12.ネタバレ これはもう「格好良い」という言葉しか出てこないです。
自分の仕事の後始末に命を賭けるゲイリー・クーパーは、ただひたすら格好良い。
そして、その格好良さを更に後押しするのがタイムリミットの存在。上映時間の約9割以上をそのリミットによる緊迫感が常に支配していることで、非常に見応えのある作品に仕上がっていると思います。
また、クーパーを取り巻く脇役たちも渋く抑えた演技で主役に匹敵するほどの好演。
半人前の血気盛んな若手保安官との口論や馬小屋での殴り合い、訪ねた先々で相手にしてもらえず「街を去れ」(←西部劇ならではのこの台詞、格好良い。)と一蹴されるシーン、教会に集まった者たちで議論をする場面での意見交換のシーン(神父が「例え犠牲者が出たとしても…、いや何でもない」とクーパーが命を落とすのではとハラハラさせるような台詞を挟むのも実に上手い)や、新妻とメキシコ女との間で交わされる会話でそれぞれの人物背景が語られるシーンなど、クーパーと悪漢との間に起きた過去のいきさつやクーパーの人望の厚さが次第に浮き出てくる描き方は、ほとんど完璧と言って良いくらいの見事なテクニックでしょう。
ゲイリー・クーパー演ずるケーン保安官は、主演でありながらそれまでの西部劇ではありえないほどの小さい存在になってしまっていて、仲間を求めて街を彷徨う姿は部屋の中から小さく捉えられるショットが多く、また時間の経過を表現する時計も、序盤は小さく撮られていたものが終盤にかけては振り子が画面一杯に揺れるほどの存在感を出すように撮られたりと、カメラワークにおいても絶品。
言うまでもなく、真昼のシーンだけで構成されている本作ですが、冒頭から幾度となく現れる澄み渡った空の“白さ”が乾いた印象を与え、街の殺伐とした雰囲気やラストの保安官夫妻の去り際の無常感を際立たせているように感じました。
悪玉のボスが意外とアッサリとやられてしまった事以外は、ほぼパーフェクトの映画。大満足。
もっつぁれらさん [映画館(字幕)] 9点(2012-08-12 17:40:47)
👍 1
11.ネタバレ ゲーリー・クーパーが遺書まで書く弱気な元保安官を素晴らしく演じてましたね。作中と時間が同時進行というのもすごく斬新。汽車が到着するまでの緊張感の演出がお見事。でも正直悪役4人組がたいしたことないような・・・。ちとあっさりしすぎな気がします。ま、本筋はそこに至るまでの人間模様というか、人間の「本心」を描くことが中心。緊迫した時間の中で、そうした人の心情を描いた西部劇のスタイルをとったヒューマンドラマ。決闘後、何も言わずバッジを捨て去ってゆくゲーリー・クーパーかっこいい!&グレイス・ケリー超美人!! 本作がデビュー作なのか?マジで美人だわ。。。  いやーほんとお美しいグレイスに+1点でゴザイマス
Kanameさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2012-12-09 10:29:19)
10.ネタバレ 正義感に満ちた孤高の保安官を熱演し米アカデミー主演男優賞をがっちり手にしたゲイリー・クーパー、西部劇の名作。ヒロインに麗しきグレース・ケリー嬢。午前中1時間ほどの出来事。時計が時を刻む、刻一刻と迫る“その時”。「ドラゴンボールZ」のサイヤ人襲来を待つような、人々の不安と緊張感がひしひし伝わってきます。そして白昼の無人街での決戦、4人の強敵にたった1人で立ち向かいます。グレーズ嬢がまさに“内助の功”。
獅子-平常心さん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2013-06-01 22:35:49)
9.ネタバレ 作品の時間と劇中の時間を近しいものにするというその発想は面白かった。室内シーンではさりげなくしかし露骨に時計が映る。主人公ケーンと観客の時間感覚を近くすることでリアルさを強め、ケーンの気持ちを味わってみてください、ということなのでしょうが、考え方が自分と違いすぎてどう~~にも入り込めなかった。どちらかというと第三者視点で観てしまい、それ故ケーンの孤独っぷりがものすごく切なかった。どうせ最後に皆さん助けに来るんでしょwとか思ってたら最後の最後までずーーーっと独りのままTHE END・・・お馴染みの保安官ものとは違うこの描き方と秀逸さが傑作と呼ばれる所以なのでしょうが、如何せん自分とは合いませんでした。
53羽の孔雀さん [DVD(字幕)] 5点(2014-01-23 00:20:59)
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マーク説明
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【点数情報】

Review人数 68人
平均点数 6.72点
000.00%
100.00%
211.47%
322.94%
457.35%
5710.29%
61319.12%
71826.47%
81217.65%
968.82%
1045.88%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.33点 Review6人
2 ストーリー評価 8.16点 Review6人
3 鑑賞後の後味 8.40点 Review5人
4 音楽評価 7.40点 Review5人
5 感泣評価 6.66点 Review3人

【アカデミー賞 情報】

1952年 25回
作品賞 候補(ノミネート) 
主演男優賞ゲイリー・クーパー受賞 
監督賞フレッド・ジンネマン候補(ノミネート) 
オリジナル主題歌ディミトリ・ティオムキン受賞作曲"High Noon (Do Not Forsake Me, Oh My Darlin')"
作曲賞(ドラマ)ディミトリ・ティオムキン受賞 
脚色賞カール・フォアマン候補(ノミネート) 
編集賞エルモ・ウィリアムス受賞 
編集賞ハリー・W・ガースタッド〔編集〕受賞 

【ゴールデングローブ賞 情報】

1952年 10回
作品賞(ドラマ部門) 候補(ノミネート) 
主演男優賞(ドラマ部門)ゲイリー・クーパー受賞 
助演女優賞ケティ・フラド受賞 
脚本賞カール・フォアマン候補(ノミネート) 
作曲賞ディミトリ・ティオムキン受賞 

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