映画『ウエスタン』の口コミ・レビュー(2ページ目)

ウエスタン

[ウエスタン]
(ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウェスト)
Once Upon a Time In The West
(C'era una volta il West)
1968年上映時間:165分
平均点:7.96 / 10(Review 54人) (点数分布表示)
公開開始日(1969-10-31)
アクションドラマアドベンチャーウエスタン
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2025-04-12)【にじばぶ】さん
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監督セルジオ・レオーネ
演出伊達康将(日本語吹き替え版【日本テレビ】)
キャストチャールズ・ブロンソン(男優)ハーモニカ
ヘンリー・フォンダ(男優)フランク
クラウディア・カルディナーレ(女優)ジル・マクベイン
ジェイソン・ロバーズ(男優)シャイアン
ガブリエル・フェルゼッティ(男優)モートン
キーナン・ウィン(男優)保安官
パオロ・ストッパ(男優)サム
フランク・ウォルフ(男優)マクベイン
ジャック・イーラム(男優)スネイキー
ウディ・ストロード(男優)ストーニー
ライオネル・スタンダー(男優)バーの男
アル・ムロック(男優)(ノンクレジット)
アルド・サンブレル(男優)(ノンクレジット)
ベニート・ステファネッリ(男優)(ノンクレジット)
ファビオ・テスティ(男優)(ノンクレジット)
ブルーノ・コラッツァリ(男優)(ノンクレジット)
大塚周夫ハーモニカ(日本語吹き替え版【ソフト/テレビ朝日/日本テレビ】)
瑳川哲朗フランク(日本語吹き替え版【ソフト/テレビ朝日】)
小原乃梨子ジル・マクベイン(日本語吹き替え版【ソフト/テレビ朝日/日本テレビ】)
小林清志モートン(日本語吹き替え版【ソフト】)/シャイアン(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
藤本譲スネイキー(日本語吹き替え版【ソフト】)
堀部隆一(日本語吹き替え版【ソフト】)
石住昭彦(日本語吹き替え版【ソフト】)
塚田正昭(日本語吹き替え版【ソフト】)
牛山茂(日本語吹き替え版【ソフト】)
北村弘一(日本語吹き替え版【ソフト】)
多田野曜平(日本語吹き替え版【ソフト】)
内田稔シャイアン(日本語吹き替え版【日本テレビ】)
あずさ欣平モートン(日本語吹き替え版【日本テレビ】)
村松康雄(日本語吹き替え版【日本テレビ】)
たてかべ和也(日本語吹き替え版【日本テレビ】)
平林尚三(日本語吹き替え版【日本テレビ】)
緒方賢一(日本語吹き替え版【日本テレビ】)
加川三起(日本語吹き替え版【日本テレビ】)
笹岡繁蔵(日本語吹き替え版【日本テレビ】)
広瀬正志(日本語吹き替え版【日本テレビ】)
山田栄子(日本語吹き替え版【日本テレビ】)
阪脩スネイキー(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
飯塚昭三(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
千葉順二(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
玉川紗己子(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
小山田宗徳フランク(日本語吹き替え版【機内上映】)
納谷六朗シャイアン(日本語吹き替え版【機内上映】)
原作ダリオ・アルジェント(原案)
ベルナルド・ベルトルッチ(原案)
セルジオ・レオーネ(原案)
脚本セルジオ・レオーネ
セルジオ・ドナティ
音楽エンニオ・モリコーネ
撮影トニーノ・デリ・コリ
フランコ・ディ・ジャコモ(カメラ・オペレーター)
製作フルヴィオ・モルセラ
配給パラマウント・ピクチャーズ
美術カルロ・シーミ
衣装カルロ・シーミ
スタントジョン・ランディス(スタント・パフォーマー)(ノンクレジット)
その他エンニオ・モリコーネ(指揮)
アレッサンドロ・アレッサンドローニ(口笛)(ノンクレジット)
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💬口コミ一覧

34.ネタバレ ○3時間近い上映時間なのに、時間を忘れさせてくれる傑作西部劇。間の持たせ方、とにかく雰囲気が良い。もちろんのことE・モリコーネの音楽も良い。○ゆったりとした流れの中、徐々に分かってくるストーリーもなかなか面白い。○C・ブロンソン、H・フォンダ、C・カルディナーレ、J・ロバーズと主要キャストが素晴らしい。
TOSHIさん [DVD(字幕)] 8点(2009-08-17 11:36:09)
33.ネタバレ オープニングから最後まで西部劇、正しくタイトル通り「ウエスタン」的な雰囲気、うなるような熱さ、ムンムンとする空気、どこまでも暑苦しい男だらけの世界に美しく、豊満な肉体を武器として、男を虜にする女、クラウディア・カルディナーレの存在がとにかく大きい。ヘンリー・フォンダの悪役も他ではなかなか見ることが出来ないという意味においても新鮮である。ヘンリー・フォンダに散々、罵声を浴びさせられながらも一人の女としてのまた娼婦としてのプライドを捨てないクラウディア・カルディナーレが最後、チャールズ・ブロンソンの帰りを待っていた後の二人の再会の場面、ここは余計な言葉なんて要らない。「行かなくちゃ」というチャールズ・プロンソンの問いに対し「いつか必ず帰ってきて」とただ一言だけ言う辺りの演出も下手にダラダラと長い台詞なんて言わせなくても二人の気持ちが解るというその上手さ、個人的にはマカロニ・ウエスタン系の西部劇よりももっと昔のジョン・フォード的な西部劇の方が好きだが、それでもこの映画が楽しめたのは役者の顔ぶれと見せる演出、いや、見せるというよりも魅せる演出の勝利、更に西部劇にぴたりとはまっている美しいモリコーネの音楽とがあればこそである。ところでどさくさに紛れてチャールズ・ブロンソンの真似して「俺もそろそろ行かなくちゃ」とか言いながらクラウディア・カルディーナレのお尻を触る。いや、掴むジェイソン・ロバーズには何ってことをしやがるんだ?クソー!羨ましいぞ!俺もクラウディア・カルディナーレになら例え、思い切りぶたれても彼女のお尻に触りたい。なんて思った野郎は私と同じです。
青観さん [DVD(字幕)] 8点(2010-06-26 11:38:59)
32.ヘンリー・フォンダの悪役と、エンニオ・モリコーネのテーマ曲が印象に残る西部劇。
特にテーマ曲はこの作品に不似合いなくらい美しい。
きーとんさん [DVD(字幕)] 6点(2010-08-02 23:55:04)
31.ネタバレ ジャック・イーラムら三人組がロングコートをヒラヒラさせながら駅にヌッーと現れる最初の瞬間からもう面白さ最高潮でワクワクしてしまいます。やや尺が長い気もしますが(にもかかわらず物語は驚くほど単純だ!)、間の取り方は最高ですし、いずれのシーンも切るわけにはいかないほど素晴らしく、チャールズ・ブロンソンの顔のアップにしても刻まれたシワの一本一本が格好良く見えるほど決まっていますし、ヘンリー・フォンダの悪役ぶりは最高ですし、モートンがフォンダへの犯行を決意する場面などは感動的ですらあるとおもいます。 またこれは主人公の名前がハーモニカというだけあって音が重要であり無音状態の張り詰めた緊張感に到るまで耳をすませて見る映画です。
 それにしても終盤にさしかかり男たちがそれぞれ去ってゆく様に、あんなに踊っていた胸がキュンとなってきてセンチメンタルな気分になってしまうのですから堪りません。
ミスター・グレイさん [DVD(字幕)] 10点(2010-10-26 18:06:50)
30.こんな作品があると、マカロニウエスタンの方が面白いのでは?なんて思っちゃう。ヘンリーフォンダも「荒野の決闘」より、こちらの役の方がはまってる。オープニングの緊張感から、もうこれは期待できると確信した。本場の西部劇は開拓の苦労もあるので、どうしても無からつくりだす苦労や移動する時の苦労、実際てこずったであろう先住民たちとの闘いがメインになるのかもしれない。「男」の生き様をメインに描こうと思ったら、設定だけ借りて、ヨーロッパなどのよその地域の方がかえって創りやすいのかもしれない。この映画のような「間」は、日本の時代劇の武士にもみられる一瞬の勝負にすべてをかける緊張感から生まれるのだろう。探してみると、日本の時代劇の設定だけ借りて、他の国が創っているってこともあったかもしれないですね。
トントさん [DVD(字幕)] 8点(2010-12-02 13:55:38)
29.ネタバレ 映像がとにかく凝ってて美しいです。長々と人間模様を描き、散々じらした挙句に勝負は一瞬にして決まる。この濃縮さ加減は好きです。しかしブロンソンの兄貴とフォンダの間に何があって、ああいう事になったのか一切描かれず不明のまま。しかしそれでいいのかも知れません。この映画は、1人の男の復讐劇はあくまで点景に過ぎず、古き時代のアメリカの「情景そのもの」をノスタルジーを込めて丹念に描写することに主眼があるようなので。
番茶さん [DVD(字幕)] 7点(2011-10-16 11:44:20)
28.ネタバレ 僕はウェスタン&インディアン雑貨が大好きでよく集めているんですけど、そういう自分にとっては、この作品はかなり魅力満載でしたね。なんというか、西部劇の世界の空気感、埃っぽさ、暑さ、質感、スケール感、男臭さ、周囲の匂い、そういうのが凄く感じとれる。あぁ、この時代のアメリカって、こんな感じだったんだろうなぁ~って、映画という媒体によって疑似体験させてくれる。まぁ、3時間もあるし、間延びしてるところもあってかったるい部分もなくはないんですけど、この独特の間合いがセルジオ・レオーネらしさなんでしょうね。特にオープニングの10分くらい、台詞とか全然ない一連のシーンはもの凄く印象深い。台詞ずくめだったら、この印象の強さは出てこないと思う。モリコーネの音楽もなかなかいいですよ。チャールズ・ブロンソンが出てくる度にハーモニカのあのモチーフがしつこいぐらいに出てきて(笑)。あのメインモチーフが、この作品の主軸をぴしっと定めているなと感じます。そして何と言ってもチャールズ・ブロンソンの演技。あのおっさんの、まるで宇宙の全てを知っているかのような、堂々たる落ち着きの表情が実に渋い。
あろえりーなさん [DVD(字幕)] 7点(2012-03-05 02:05:22)
27.映画の最初の方、コイツらが作中の主要登場人物かと思って観ていると、全員死亡。次に出てきたこの人たちこそが主要登場人物だろうと思って観ていると、またまた全員死亡。というトンデモないオープニング。やがてホントの主要登場人物たちが揃い、彼らの権謀術数の物語かと思って観ていると、どうもこのヒトたち、権謀術数どころか、何も考えてなさそう(笑)。そしてその物語の行きついた先に待っているクライマックス、そこで明らかになるのは、物語の背景を貫いていた真の力学。それは復讐であるとか友情であるとか、ベタっちゃあベタなんだけど、それをこれほど強烈鮮烈圧倒的に提示した例がありますかねえ。スゴイです。圧倒されます。ブロンソンのタレ目のドアップに、まさかこんなに感動するとは。
鱗歌さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2012-10-17 20:49:29)
👍 1
26.ネタバレ 「もしルキノ・ヴィスコンティが西部劇を作るとすれば」をコンセプトに作られたらしい。道理で、カルディナーレを起用したり、歴史劇要素を盛り込んでいるわけだ。観客の期待を良い意味で裏切る。冒頭、永々と三人の無頼者の”顔芸”をクローズアップで魅せたあと、満を持して主人公ハーモニカが登場。言葉の言いがかりによる撃ち合いで、あっという間に全員倒れ、しばらくして、ハーモニカが起き上がる。次にアイルランド移民のブレッド一家が登場。が、三人は突如射殺される。殺し屋が登場すると、その顔は”アメリカの正義”ヘンリー・ホンダ!残った子供が登場して、そこで初めて音楽が流れる。それまでは生活音のみ。音楽も素晴らしいが、このじらしにも似たタメが見事な効果を上げる。ここまでは芸術品。子供をも殺す残虐性を見せつけ、映画の方向性が決定する。ブレッドの妻が登場して中だるみするものの、馬車が休憩所に入ってから再沸騰する。外でけたたましい馬のいななきと拳銃音が響いたあと、のそっと入ってくる一人の男。酒を飲む手がアップとなり、囚人と知れる。何と不気味なことか。そしてハーモニカとの息づまる初対面。ケレン味に満ちた演出で、十分に時間を使った序章は完璧。監督は才能を出し切っている。この緊張の糸が最後まで持続しなかったのは悔しい。一見して主題は「復讐」にみえるが、実は「夢」ではないか。ブレッドの夢は、自分の土地に鉄道が引かれ、町が建つこと。それを夢見て、十数年も待ち続けた。妻の夢は、娼婦をやめ、田舎で暮らし、普通の家庭を持つこと。鉄道王モートンの夢は、鉄道を海の見える太平洋にまで引くこと。病気で余命の少ないことが、彼を犯罪にかりたてる引き金となった。悲劇である。ハーモニカの夢は兄の仇討ち。複数の夢は交差し、死ぬ者は死に、去る者は去り、残るものは残った。そして新たな町に新たな歴史が刻まれる。わかりづらい部分がある。冒頭、ハーモニカがフラスコの部下三人を殺すが何故?事故なのか?フラスコがハーモニカを雇ったはずだが。もう一つ、山賊のシャイアン一味がモートンを襲う場面が省略されている事。シャイアンがモートンに撃たれたにしては、戻ってきた姿が元気すぎる。ここと、ハーモニカが死にゆくフラスコにハーモニカを銜えさせるところがリアリティに欠く。尚ブレッドの娘がダニーボーイを口ずさむが、この歌詞は1910年のもので時代が合わない。
よしのぶさん [DVD(字幕)] 9点(2012-12-13 06:22:03)
👍 1
25.ネタバレ この映画の良い所はいくつもありますがまず間の取り方が良いですよね。ひたすら俳優達の表情をクローズアップしながら(また出てくる俳優皆いい表情するんだなこれが)間を目一杯使って物語が進んでいきます。かといって観客を飽きさせない配慮がされていて絶妙なタイミングで銃撃シーンが入ったり音楽を使ったりと非常に上手いです。音楽も全編に渡って垂れ流すくらい流れていますがそのどれもが素晴らしく映画のおもしろさを引き上げていると言えます。さすがモリコーネですね。僕がここ最近見た映画の中では断トツのクオリティを持っていると感じましたし見終わった時には感動しっぱなしで涙が出ました。心を込めてありがとうと言いたいです。
キリンさん [DVD(字幕)] 10点(2012-12-26 02:31:38)
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24. 素晴らしいですね。それぞれのシーンや動作にいちいちかなり長めの間や溜めがありますが、それが私にはどストライクです。広大な大地と雄大な自然、そこで流れるBGM、台詞自体は全体的に少ないが口を開けば味のあることを言う各キャラクター(特にハーモニカ)、どういうこと?え、何で?となった後に少しずつその意味や内容が明らかになっていくというストーリー構成、どれをとっても素晴らしかったです。
53羽の孔雀さん [DVD(字幕)] 10点(2013-12-16 00:30:41)
23.ネタバレ オッサン三人を延々映すオープニングからして最高。そして汽車の線路を挟んでハーモニカとその三人の対決の構図のカッコ良さ!まさに名画。ラストの決闘シーンも圧巻。ハーモニカの兄が何をしてあんな目にあったのか知りたいです。
セラーズさん [インターネット(字幕)] 10点(2013-12-20 16:14:11)
👍 1
22.ネタバレ 再評価に到ったのは、二度目以降、いや見る度にどんどん魅せられる西部劇だという事に気付いたからだ。
冒頭の長く、長く、なっがああああああい回しで溜めに溜めて溜めて放つ一撃必殺の破壊力・・・!
他のレオーネ作品と比べると断トツに退屈で、ゆったりとした、そのバネが産み出す破壊力に魅せられる。
二回目以降は、退屈に感じない心地良さ、もしくわ退屈な空気を一気に張り詰めさせ、爆発させるような長回しに痺れている自分がいた。
ベルナルド・ベルトルッチの壮大なスケール感と“女”の匂い、
ダリオ・アルジェントの“血”の匂い、
トニーノ・デリ・コリの雄大さを感じさせるキャメラワーク、
そしてセルジオ・レオーネの破破壊力と“土”、“漢”の匂い。
「リオ・ブラボー」や「大砂塵」といった往年の西部劇に対するオマージュに溢れた原点回帰。
それに、西部開拓時代の無法者を現在的なギャングとして捉えた視点。
登場人物たちも善悪で片付けられる者ばかりでなく、時代の流れに翻弄されて荒れた複雑な人物も少なくない。
男だけでなく、クラウディア・カルディナーレ演じる未亡人ジル。
自立し気丈に生きる女の強さと弱さをレオーネは正面から描き出した。
マカロニウエスタンには無かった女っ気と母性。コレはカルディナーレの女性らしさ、そしてベルトルッチの原案も手伝って成し遂げた描写だと俺は思う。
「プロフェッショナル」もエロか(ry
ドラマだけでなく、冒頭の銃撃をはじめ劇中のアクションは決まる度に痛快。
列車での工夫を凝らした銃撃戦、
クライマックスの一騎打ち、
クラウディア・カルディナーレが人の良いおじさんを誘惑している様にしか見えない絡みのシーン、
ラストの死に場所を求めてさ迷うそれぞれの顛末、やるせなさ、虚しさ。
ホークス、アルドリッチたちから受け継がれてきた破壊力、ジョン・フォードのドラマ性、アンソニー・マン等のリアリズム。
ジェイソン・ロバーズの人間臭さ、
チャールズ・ブロンソンの徐々に明かされる復讐劇、
悪役を貫いたヘンリー・フォンダも見事。
西部劇を飾ったヒーローが悪役として振舞う…しかし、その男も時代の流れに翻弄され荒れた一人の人間でしか無かった。
列車に始まり列車に終わる・・・ジョン・フォードの「リバティ・バランスを射った男」を思い出す締めくくりだ。
すかあふえいすさん [DVD(字幕)] 9点(2014-01-30 10:55:29)
👍 1
21.西部劇じゃ一番







pillowsさん [DVD(字幕)] 10点(2014-03-29 14:28:02)
20.ウエスタンは良い映画だと思います。顔のアップの表情での演技、とくに後半のハーモニカの顔上面アップでのシワから受ける苦悩の描写はすばらしい。音と映像のすばらしさ。でも、シャイアンの最後は、そんなにカッコつけなくても、別の西部らしい演出があったのでは?また、少し短くしてもよいかなと思うところもちらほら。
cogitoさん [DVD(字幕)] 7点(2014-08-14 09:09:00)
19.ネタバレ これぞ西部劇。
165分の長尺なのに、漂う緊張感とサスペンス性で、珍しく長さが気にならなかった。
長いとダレてイライラするのが常なのだが、この作品にはたっぷりした間の演出が合っているということだろう。
三人組が出迎えるブロンソンの登場シーンからもう心を持っていかれる。
「俺の馬は?」「おかしいな。一頭足りないようだ」「いや、二頭余る」
笑っていた三人組が、ブロンソンの返しに顔色を変える。
セリフがいちいちキザだけど、含みがあって唸らされるカッコよさ。
子供も平気で撃ち殺す悪玉ヘンリー・フォンダの存在感が、対決を一層盛り上げてくれる。
フランツが死に際にハーモニカの正体にやっと気づく、ドラマティックで印象的な決着。
一対一のガンファイトは、西部劇の醍醐味だ。

悪玉だか善玉だかわからないシャイアンが、ハーモニカとフランクの戦いに絡んで良い味を出している。
その登場シーンも秀逸で、何者かまったくわからない状態で、酒を飲み干すときに両手の手錠が露になる演出が憎い。
それが直前の外での銃声と合わせて、警備を撃ち殺して逃げてきた囚人とわかる。
そんな男と主人公に芽生える友情が、いかにも漢っぽくて良い。
ジルも従来の西部劇での清純なヒロイン像とは違って、美しくて強かな娼婦上がりの女というのも面白い。
レオーネ監督の演出、セリフが冴え渡って、彼の西部劇の中では一番良かった。
飛鳥さん [DVD(吹替)] 10点(2014-11-24 00:39:22)
18.ネタバレ オープニングのならず者皆殺しから開拓者一家抹殺までの十数分間のじれったい緊張感が印象的です。本作以前のレオーネ作品と比べて結構制作費もかかっているようで、鉄道シーンや町並み映像も見応えがあります。マカロニスタイルに加え、伝統的な西部劇の雰囲気も伝わってきます。含みを持たせるような間の取り方や顔のクローズアップに味わい深い可笑しさがこみ上げてきます。物語の展開とキャスティングの意外性、謎めいたブロンソンの渋い雰囲気もよかったです。いまいち響かないストーリーと悪役になりきれていないように映ってしまうヘンリー・フォンダが物足りなかったです。
ProPaceさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2015-04-08 20:28:27)
17.ネタバレ 序盤は、人物関係やシチュエーションがわからないものの、じっくり間を持たせた撮り方が魅力的で、かえって引きつけられます。が、中盤以降に状況がわかりだしてもそれを続けていると、ワンパターンで退屈ぎみ。単なる“ええ格好しい”にしか見えなくなってきます。この作品、お話の方はけっこういいかげんで辻褄の合わない部分もあるのですが、どちらかというと映像を見せるタイプなので、その辺は端折ったと割り切るべきでしょう。が、そう考えてもあまり面白くない。理由を考えるに、悪役であるフランクに魅力が感じられないからではないか。 ヘンリー・フォンダという俳優も、この役に合っていなかったと思います。逆に、シャイアン役のジェイソン・ロバーズがかなりの好演。カルディナーレ、ブロンソンとのトリオはところどころユーモラスな味も出ていて、かなりよかった。この3人に比べると、フランクは極悪人という記号でしかありません。そのあたりがバランスが悪かったです。モリコーネの音楽もよかったけれど、全体としてはそれほど高く評価できません。
アングロファイルさん [CS・衛星(字幕)] 6点(2015-04-13 21:12:16)
16.ネタバレ ほぼセリフ無しで、たっぷりと時間を掛けた反面、結末は一瞬で決まるというまさにラヴェルのボレロを彷彿とする様なオープニングから痺れました。
ここまでカッコ良いオープニングのシークエンスは余り記憶に有りません。
映像の粒子にも粗さはなく、それぞれのカットのフレーミングも素晴らしいです。
編集もおかしな所もなく、メインとなるガンファイトなどは銃声やアクションを基に切り返すカット割りなど、スピード感や迫力の主要素になっていました。
西部劇には美しすぎると思うようなメインテーマ曲も映像の美しさに相まって良かったです。
セリフも最初の人と馬の算術問答のように全編を通して洗練されていました。 
客観的に見ればほぼ完璧ではないでしょうか。
個人的に見ると、主人公がかっこ良すぎです。否、かっこつけ過ぎです。「ザ・ハードボイルド」と、言った感じでしょうか。しかし私には自分が考えている美意識という殻に篭った中二病に見えてしまいました。
コミュ力は著しく低く、人に何か聞かれてもハーモニカで「ピープーピープー」。
敵に捕まり縛られて、シャイアンに助けを乞う時も「銃だけか?ナイフも使えるか?」みたいな…、面倒臭っ!!人に物を頼むんだから「ロープ切って下さい。お願いします。」でしょ? だからハーモニカなんてダサいアダ名つけられちゃうんだよ、…と思ってしまいました。
この人ここに来るまでも、こんな感じだったら周りの人は大変だったろうなぁ…、若い頃に金八先生みたいな人に出会っていれば…、といった余計な事ばかり考えてしまいました。
自分としては、無機質な主人公より、人間臭い寅さんや椿三十郎みたいな人の方にカッコ良さを感じますが、作品全体の雰囲気は良かったです。
しってるねこのちさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2015-05-01 05:15:16)
15.ネタバレ 冒頭、駅に現れたいかにも西部のならず者といった面々。その中にはジャック・イーラムの姿も。
口元に止まったハエを何とか追い払おうとするシーンが可笑しかったりもしますが、
この男たち、全く言葉を発しない。音楽も全く使われない。しかし彼らがかもし出す張り詰めた空気がたまらない。
そこに現れたブロンソン。この男たちをあっという間に撃ち殺す。
それに続く農場一家の皆殺し事件。悪役ヘンリーフォンダが登場する。
ジェイソン・ロバーズが登場する。ユーモアさえ感じさせる余裕しゃくしゃくの本作のロバーズ、かなりいい味出しています。
そしてCCが登場する。西部の荒野に凛として咲く一輪の花といったところか。
登場する誰もがベラベラ喋らない。とにかく寡黙な作品。
ゆったりとしたテンポの長尺ですが、1つ1つのシーンの裏に常に緊張感が張り付いている。おかげでその長さを全く感じさせません。
モリコーネの音楽も相変わらずの素晴らしさ。
ゆっくりと登場人物の事情を明かしていく作品のテンポと合わせるように馬がゆっくり歩を進めるかのような音楽。
そしてもう1つ。これぞモリコーネ、と言うような甘美なスコア。
CCが農場へ向かう馬車の車中に流れるこの音楽。
果てしなく続く荒野と巨大な奇岩の群れ。一般的な西部劇の音楽とは趣が異なるこのこの音楽がこの風景にピタリとはまる。
前半は登場人物の相関図に分かり辛さはありますが、中盤以降は実に分かりやすいストーリーとなっています。
誰と誰が最後に対峙し、その結末がどうなるかも分かっているようなものですが、
その最後の決闘に至るまでの過程をゆったりと、じっくりと堪能する。
僕が愛してやまないブロンソン。ラスト近く、CCの元へ帰ってくるシーン。何なんだ!この時のブロンソンのカッコ良さは!!
この時のブロンソンは、今まで見た中で一番カッコいいブロンソンかもしれません。
とらやさん [CS・衛星(字幕)] 9点(2015-09-23 00:11:59)
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【点数情報】

Review人数 54人
平均点数 7.96点
000.00%
100.00%
200.00%
311.85%
411.85%
535.56%
6611.11%
71018.52%
81018.52%
9814.81%
101527.78%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 9.50点 Review4人
2 ストーリー評価 9.00点 Review3人
3 鑑賞後の後味 9.66点 Review3人
4 音楽評価 9.75点 Review4人
5 感泣評価 9.50点 Review2人

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