映画『悪人』の口コミ・レビュー(2ページ目)

悪人

[アクニン]
2010年上映時間:139分
平均点:6.27 / 10(Review 135人) (点数分布表示)
公開開始日(2010-09-11)
ドラマサスペンス犯罪ものミステリーロマンス小説の映画化ネットもの
新規登録(2010-07-23)【イニシャルK】さん
タイトル情報更新(2025-04-05)【イニシャルK】さん
Amazonにて検索Googleにて検索Yahooにて検索
Twitterにて検索
ブログに映画情報を貼り付け
監督李相日
キャスト妻夫木聡(男優)清水祐一
深津絵里(女優)馬込光代
岡田将生(男優)増尾圭吾
満島ひかり(女優)石橋佳乃
樹木希林(女優)清水房江
柄本明(男優)石橋佳男
井川比佐志(男優)清水勝治
松尾スズキ(男優)堤下
塩見三省(男優)佐野刑事
池内万作(男優)久保刑事
光石研(男優)矢島憲夫
余貴美子(女優)清水依子
宮崎美子(女優)石橋里子
永山絢斗(男優)鶴田公紀
韓英恵(女優)谷元沙里
山田キヌヲ(女優)馬込珠代
モロ師岡(男優)バスの運転手
でんでん(男優)タクシーの運転手
河原さぶ(男優)
山中崇(男優)
広岡由里子(女優)
原作吉田修一「悪人」(朝日文庫刊)
脚本吉田修一
李相日
音楽久石譲
岩瀬政雄(音楽プロデューサー)
作詞加藤ミリヤ「Aitai」
作曲久石譲「Your Story」
加藤ミリヤ「Aitai」
編曲久石譲「Your Story」
主題歌福原美穂「Your Story」(Sony Music Records)
挿入曲加藤ミリヤ「Aitai」
撮影笠松則通
大塚亮(Bカメラ)
製作島谷能成
東宝(「悪人」製作委員会)
電通(「悪人」製作委員会)
朝日新聞社(「悪人」製作委員会)
ホリプロ(「悪人」製作委員会)
山内章弘(「悪人」製作委員会)
プロデューサー川村元気
市川南〔製作〕(エグゼクティブプロデューサー)
制作東宝(制作プロダクション 東宝映像制作部)
配給東宝
美術杉本亮
種田陽平(美術監督)
衣装小川久美子(衣裳デザイン)
ヘアメイク豊川京子
編集今井剛
録音白取貢
その他東京現像所(協力)
あらすじ
物語は長崎に住んでいる、素朴な青年とさがに住んで居る女性、偶然に?必然的に、携帯のメールで知り合ったところから始まります。かれはかのじょにであうまえに、大きな秘密がありました、そのことがあるが故に2人に関係は奈落の底へ、暗闇で愛が生まれます。
スポンサーリンク

💬口コミ一覧

115.ネタバレ 結局変な人たちの映画だったの?
【以下バレ】

映像的には飽きもこないしなかなかいい線いっていると思わなくもないのだが、いかんせん殺人の動機が弱い。あのくらいの台詞でいちいち切れてたら社会人なんぞやってられんだろう。差別や格差を無理くり作り出して物語を捏造するという意味でなら、時代を写実しているといえなくもないが(皮肉だよ)。

物語の転換点となる重要なアクション描写(妻夫木と深津との最初の出会いや、殺してから橋の下へ落としたはずの行為)がどういうわけか端折られている。おかげで逃避行にも説得力がない(まるで「おかしな二人の旅日記」)。さらにどうしようもなく皮相的な大学生の会話や態度など気に入らない点はいくらもある。最後の灯台シーンも、人生崖っぷちの象徴のつもりならなんで崖そのものを映さんのかと思う。青い空に広い海じゃ心象風景と真逆じゃねーか。

妻夫木はその変態性を出すのが遅すぎるし、深津はまるで普通のおばさんで田舎の嫁き遅れの暗さをちっとも出せていない。ただ光る点もあり、とても丁寧なカメラマンの仕事もさることながら、満島ひかりの演技。方言を駆使しての快活なOL役は見事にどハマりだったし、何より死後橋の上で柄本の呼びかけに応じて出現した際の、(これは撮影の妙もあるのだろうが)筆舌に尽くせないほど多義的な表情。まさに映画でしか表現できないものであった。もし賞に価するとしたら、満島の方だったであろう。
アンギラスさん [映画館(邦画)] 5点(2010-10-01 00:51:52)
👍 3
114.ネタバレ 増尾くんの一人勝ち
アスモデウスさん [映画館(邦画)] 4点(2010-10-05 00:46:20)
113.この伏線がここで効いてこう、みたいなエンターテインメントを期待する人にとっては陳腐な設定、ストーリーだろうな。
プロット的にははっきり言って大したことないし。
でもそういうところじゃなくてひとつひとつのシーンの中で描かれる登場人物の心模様、それを表現する行動や表情のディティール、それを味わうタイプの映画なんじゃないかな、これは。
そういう意味では極めて“小説的な”映画だと思いました。
(原作未読です)
ととさん [映画館(邦画)] 8点(2010-10-06 06:15:52)
👍 1 😂 1
112.ネタバレ 原作は未読ですが、「えっもう終わり?…それで?」が率直な感想。一番重要なメッセージが伝わらなかった。結局ラストシーンもよく覚えていません。祐一はギリギリまで殺人を犯した者に見えず、光代がどこまで祐一を愛しているのかも実感出来ず。2人の関係が本当なのか不透明なんです。意図的にそう見せているのか。だとしたらこの作品、非常に分かりにくいです。ただ印象的なのが「被害者」石橋佳乃。どの役者も名演技でしたが、彼女の存在が大きかった。最優秀助演女優賞は満島ひかりにあげたいです。
西川家さん [試写会(邦画)] 5点(2010-10-16 17:52:37)
111.原作未読。ストーリー的に楽しいところ盛り上がるところは少なくとも、それを補って余りある俳優陣の演技と映像でみせる秀作…と思ったら随分と皆さん低評価なんですね。前出の投稿でデティールを楽しむ映画じゃないかというのがありましたが、私もそう思います。
Cobblepotさん [映画館(邦画)] 8点(2010-10-16 20:25:19)
110.派手さはありませんが、なかなかの秀作だと思います。舞台が九州なので、とても身近に感じました。妻夫木くんの、悪人役は、観る前は不安でしたが、観た後は、妻夫木くんにも賞をあげたいと思うくらい、好演だったと思います。
Yoshiさん [映画館(邦画)] 6点(2010-10-24 18:27:53)
109.静かな展開、冷たい画調にも関わらずこれでもかとほとばしるキャスト、スタッフとも全力投球した熱っぽさ。この勢いは昨今の映画ではまれではないか。フィルム撮影による丁寧にして時に大胆なキャメラ、心象を代弁する雨。古典的なテクニックをフル活用してそれを見事に活かしきっている。照明や美術も手ぬかりなし。そして満島ひかりさん。彼女の存在なくしてこの映画は成立しません。憑依したかのごとき演技に感服です。
トトさん [映画館(邦画)] 7点(2010-10-29 01:01:12)
108.原作未読です。
この映画が一番の悪人はだれか?を問うていることは間違いありません。
佳乃にいらっとして、車から放り出そうとする増尾への共感、自分を見下そうとする佳乃にカッとする祐一への共感、被害者の父が増尾へスパナを振り上げた際に感じた共感、恋愛至上主義が蔓延している現代において、それらしき相手に出会えずに負け組感を抱いている光代への共感、色々な立場への共感、いらだちを感じ、世間が悪い、犯罪に手を染めた人間が悪いという単純さを受け付けない映画でした。
出会い系で知り合った関係の男を運命の出会いと思いこみたい深津演じる光代と、出会い系で出会った男を利用していたことから目をそむけ、怒りを娘の純真を踏みにじった?増尾にぶつけていく柄本明演じる佳男、何を考えているのか全く分からない妻夫木演じる祐一がそれぞれ光っている佳作です。
ただ、何しろ後味が悪いので、見応えはあるけど爽快感はないですね。
なつこさん [映画館(邦画)] 6点(2010-11-09 01:25:39)
107.俳優陣の熱演、細やかな演出、情景と融和した音楽の挿入、あくまでも自然なセット。まさしく典型的な「日本映画」であり、今春話題となった中島監督「告白」とは、ある意味対極の作品。
「善き者、悪しき者」の最期の選別の判断は、すべて観客に委ねるという、いかにも芥川賞文学的終末があてつけがましくなく、自然に表現されている。
前作「フラガール」を含め在日3世の李監督が、地に足の着いた伝統的日本映画を作り、日本人・中島哲也が解き放たれたアーティスティクな作品を作り続けるというこの皮肉。そして双方ともが、紛れもない「いまのニッポン」を描ける表現者ではないかと。
つむじ風さん [映画館(邦画)] 8点(2010-11-12 02:07:27)
106.ネタバレ 主人公の男と女。出会い系サイトで知りあった二人は、いつしか互いを祐一、光代と呼びあうようになる。だがそこには、肝心の説得力が伴わない。彼らがそうして親密さを深めるに至った経緯が物語からきれいさっぱりと抜け落ちているからだ。それは、観客の想像を刺戟するような映画的表現としての「省略」ではない。本来あるべき必要なシーンが強引に割愛されてしまったかのような、単なる唐突さだ。食卓に並ぶイカ(奪われた生命)の目に罪悪感を喚起された祐一が殺人の回想へと至る場面のひとりよがりな上滑りも、さらには祐一の祖母が自分を騙した漢方薬詐欺の事務所に敢然と乗り込む薮から棒な描写にしてもそうだ。巧みな演者が見せる登場人物たちのゆらぎ移ろい変化する多面的な心情も、その過程や余白が綿密に描ききれていないため、まるで一貫性のない突飛な言動に見えてしまう。李相日監督は前作『フラガール』もそうであったように、俳優たちから最上の演技を引き出す術に実に長けた映画監督だ。本作でも、主演から助演に至るすべての俳優から瞠目に価する素晴らしい芝居を導き出すことに成功している。妻夫木聡のこんな表情を、今まで一体誰が想像できただろう?自転車置き場で涙する深津絵里のせつないたたずまい、あるいは雨に打たれる満島ひかりと柄本明の、傘一つに万感の思いを託した鮮烈な切り返しなど、特筆すべき描写だっていくつもある。水準を下回る映画では決してない。だが、だからこそ、残念なのだ。ラスト、花束を抱えた光代がいつまでも車中に留まり続けるのは、彼女が悪人と被害者の狭間に立ちすくむ非力な存在だからだろう。ここでも深津絵里は、悪人を愛した女の、被害者にはなりきれぬ苦悩や葛藤をその表情に滲ませ見事だ。しかし、やはり映画としては最後まで消化不良で上滑りした印象が拭えない。
BOWWOWさん [映画館(邦画)] 5点(2010-12-04 16:21:24)
👍 1
スポンサーリンク
105.あと、もう一歩・・・!
あと少しで、感動しそうだったのに!と歯ぎしりするような作品だった。
りえりえさん [映画館(字幕なし「原語」)] 5点(2010-12-16 18:52:40)
104.「復習するは我にあり」の榎津は生まれながらの犯罪者だったが、祐一はどこにでもいる社会から落ちこぼれた感のある青年。きっかけというか、ちょっとしたボタンの掛け違いから誰でもそうなる可能性がある、いわゆる日常的な殺人事件のひとつ。 それだけに、それを演じ切った妻夫木聡の存在感に圧倒された。深津絵里はもちろん、樹木希林、柄本明もさすが。岡田将生も単なる二枚目役者じゃないことを確信。この映画の成功は、原作はもちろん、キャスティングの良さに尽きる。
Q兵衛さん [映画館(邦画)] 8点(2011-01-01 10:30:56)
103.ネタバレ 妻夫木聡の演技力が、余すことなく引き出されている。「人間だれでも後ろめたい部分をしょって生きている」点を、否応なく突きつけられる作品。「長崎の教会で苦悩する」的におセンチなシーンが皆無だったのが、更に凄みを増している。
gatto_grassoさん [映画館(字幕)] 8点(2011-01-25 11:40:44)
102.ちょっとエピソードが多い気もするけど、演技力にどんどん引き込まれる。深津絵里はこういう役やらせると最高です。救いのあるラストも良かった。
nojiさん [映画館(邦画)] 7点(2011-02-20 00:52:04)
101.物語としてはまずまずの面白さと言うところではあるが、何と言ってもキャスト陣が各々に素晴らしい演技をしていて良かった。その中から3人あげたい。見事なビッチぶりを演じた満島ひかり。彼女の存在が物語の要因なので、それだけに重要な役割だったと思うが、そんな役を好演していて素晴らしかった。次に、見事なカスぶりを出していた岡田将生。憎たらしさが出ていて、遺族の怒りや無念さをより引き立てていた。呆然ぶりが素晴らしかった樹木希林。突然孫が犯人となってからの演技が素晴らしかった。何も言わなくても伝わってくるものがあった。マスコミのカスぶりもよく引き立っていたし。主役の二人よりもこうした人々を含む脇役陣の演技が光って、それが映画を引き締めていて良かったと思う。
スワローマンさん [DVD(邦画)] 7点(2011-03-04 23:38:44)
👍 1
100.中盤からだらだらモード。意味深なように見えてぜんぜん響かなかった。満島ひかりだけだったなあ。
すたーちゃいるどさん [DVD(字幕)] 3点(2011-03-05 23:48:13)
99.ネタバレ 原作は読んでますのでそれを踏まえて。

前半の展開がとても早かった。えっ、もう?
そう感じた人は私以外にも多くいたはず。

全体がゆったりとした撮り方だったので
尺を考えるとそうせざる負えなかったと思う。
(それでも2時間20分もある。)

しかし、それを差し置いても原作の雰囲気を
失うことなく表現できていたと思います。

私自身、祐一の気持ちは凄くよくわかります。

純粋に誰かを愛したい。本当に。

『もっと早く光代と出会ってたら・・・・』

このセリフ。とてもやりきれない思いになります。

確かに祐一は“悪人”です。

ただ、神様も意地悪です。

祐一も光代も今まで誰かを“本気”で愛した事がなかった。
いや、むしろそんな人に今までめぐり合えた事がなかった。
そんな者同士がやっとめぐり合えたのに、突き放す。
本当に救われません。

彼らが流した涙は本当に切なく、胸が痛くなります。

私も本当に大切な人。その人の喜ぶ姿を見て、自分も嬉しくなる・・・
そんな人に巡り合いたいです。




ナラタージュさん [DVD(邦画)] 6点(2011-03-08 00:07:56)
98.ネタバレ なんでもかんでもテンコ盛りで商業主義みたいな映画は嫌だ!って思いつつも、この映画のようにそこそこ長い上映時間で、丁寧につくられた作品で、演者もしっかりしてはいるけれど、やっぱりもう少し展開が欲しい!って思っちゃうんですよね。最後はそれなりにヒネリがありましたが、逆にここにきてソレかい!?とも思いましたし。どのシーンとっても、それぞれの心情がよく出てて素晴らしいんですが。簡単な逃避行をヨシとしない小市民からしたら、ちょっと受け付けない設定だったのかもしれません。
ろにまささん [DVD(邦画)] 6点(2011-03-13 13:54:08)
👍 1
97.ネタバレ とってもいい映画だったと思います。2010年の邦画No.1と言ってもいいくらい。大抵の映画は、主人公に肩入れして他は飾りみたいなものが多いけど、この作品に出てくる登場人物は、一人残らず皆、共感が出来る。「悪人」というタイトルですから、観る前は当然、妻夫木君演じる清水祐一の悪行を見せつけられる内容なのかなと思いきや、そうではなかった。登場人物は、誰もが悪い面を持っていた。それは、人間誰しもが持ってる影の部分。それを等身大で、リアルに、そして丁寧に描かれており、だからこそ、全ての人に共感することが出来た。祐一の役柄を考えると、妻夫木君ではちょっとイケメン過ぎるようにも思えるけど、彼の持ち味であるキラキラした瞳を消して、やるせない一人の若者を頑張って演じきっていた。満島ひかりの嫌な女役も、岡田将生の憎たらしい男役も、樹木希林演じるどこにでもいそうなおばちゃん役も、みんなとってもハマり役で素晴らしかった。個人的には、娘を殺された父が圭吾に言い放った「そうやって一生、頑張る人をバカにして生きていけばいいんだ」の台詞が、現代人のシニシズムを痛烈に批判してるようで清々しかったです。
あろえりーなさん [DVD(邦画)] 8点(2011-03-21 00:52:55)
👍 3
96.ネタバレ 何故、韓国ドラマが面白くて、日本のドラマが面白くないか?その答えがこの映画にありました。「大切な人のいない人が多すぎる」柄本明のセリフは、響きます。最後、深津絵里演じる女性を絞め殺そうとした犯人に日本の今の闇の深さを感じました。この監督の「フラガール」よりも、今回のこの映画のほうが人間を描くのに、力点を置いている気がします。決して、賞を総なめにするような派手な作品ではないです。でも監督は地味ながら、骨太なストーリーを確かな描写力で描いていきました。もちろん、俳優さんの力もあったでしょう。深津絵里の演技は確かなものでした。日本人に残された唯一の希望のような演技でした。お見事です。それにしても、深津さんって肌が白いですね。とても素敵な人です。
トントさん [DVD(字幕)] 9点(2011-03-22 02:59:43)
👍 1
スポンサーリンク
マーク説明
★《新規》★:2日以内に新規投稿
《新規》:7日以内に新規投稿
★《更新》★:2日以内に更新
《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 135人
平均点数 6.27点
010.74%
100.00%
221.48%
364.44%
485.93%
52317.04%
63626.67%
72216.30%
82921.48%
953.70%
1032.22%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.33点 Review12人
2 ストーリー評価 6.47点 Review17人
3 鑑賞後の後味 6.06点 Review16人
4 音楽評価 6.15点 Review13人
5 感泣評価 6.28点 Review14人

■ ヘルプ