映画『瞳の奥の秘密』の口コミ・レビュー
Menu
みんなのシネマレビュー
作品情報 ヒ行
瞳の奥の秘密の口コミ・レビュー
>
(レビュー・口コミ)
瞳の奥の秘密
[ヒトミノオクノヒミツ]
The Secret in Their Eyes
(El secreto de sus ojos)
2009年
【
アルゼンチン
・
スペイン
】
上映時間:129分
平均点:7.28 /
10
点
(Review 47人)
(点数分布表示)
公開開始日(2010-08-14)
(
ドラマ
・
サスペンス
・
犯罪もの
・
小説の映画化
)
新規登録(2010-07-29)【
M・R・サイケデリコン
】さん
タイトル情報更新(2011-03-23)【
+
】さん
・
Amazonにて検索
・
Googleにて検索
・
Yahooにて検索
・
Twitterにて検索
Tweet
・
ブログに映画情報を貼り付け
監督
ファン・ホセ・カンパネラ
キャスト
リカルド・ダリン
(男優)
ベンハミン・エスポシト
ソレダ・ビジャミル
(女優)
イレーネ・メネンデス・ヘイスティングス
脚本
ファン・ホセ・カンパネラ
製作
ファン・ホセ・カンパネラ
編集
ファン・ホセ・カンパネラ
その他
東宝
(提供)
◆テーマカラー◆
◆検索ウィンドウ◆
作品名
人物名
新規要望 邦題
新規要望 原題
変更要望 邦題
変更要望 原題
レビュワー
◆ログイン◆
メールアドレス
パスワード
人気コンテンツ
●TOPページ
●映画大辞典
●上映中レビュー一覧
●公開予定作品一覧
賞情報
●アカデミー賞
●ラジー賞
●ゴールデングローブ賞
ランキング
●平均点 ランキング
●平均点 邦画ランキング
●平均点 ワーストランキング
●投稿数 ランキング
●マニアックランキング
スポンサーリンク
要望ページ
●新規 作品要望一覧照会
●変更 作品要望一覧照会
●人物要望一覧照会
●同一人物要望一覧照会
●関連作品要望一覧照会
サイト内検索
Web
www.jtnews.jp
スポンサーリンク
口コミ・感想
心に残る名台詞
0
エピソード・小ネタ情報
0
心に残る名シーン
0
関連作品
投稿順
いいね順
更新順
ネタバレあり
改行表示
前
1
2
3
次
💬口コミ一覧
47.さすがオスカー受賞作。基本的にクライムサスペンスです。過去の事件を振り返りながら、関わった人物と自分自身を重ね合わせて、隠居となった今どうするべきか、答えを導き出します。事件とその真相には驚かされますが、人の心の本質に驚かされました。
【
shoukan
】
さん
[映画館(字幕)]
8点
(2010-08-27 16:50:13)
🔄 処理中...
46.
ネタバレ
いい映画でした・・・。25年前の若い銀行員の妻の惨殺事件。主人公の男の事件の回想と真相を追う姿を物語の軸に、妻を殺された銀行員と犯人、裁判所を定年退職した主人公の男とその上司である女性、それぞれの事件の二転三転する展開と共に描かれる深い味わいのある人間ドラマでした。更に執念の捜査を見せつつもどこかコミカルな主人公の男の同僚の味のある存在感も見逃せない。
途中長く感じられる部分もありましたが、25年前と今を行き来しながら事件の回想と解明のドラマと、事件後のそれぞれの人間ドラマの二つのドラマがしっかり描き切られ、ミステリ・サスペンスとロマンス、この二つのドラマそれぞれの結末が鑑賞後も違った余韻となって心に残る映画でした。
度々登場する“A”の文字が打てないタイプライター。主人公の男が恐れを振り払うかのように自ら“A”の文字を書きラストの行動に出る人間ドラマの結末も、事件のその後の驚愕の結末も見事でした。よく練られた脚本、味わい深く美しい映像も素晴らしい映画でした。
【
とらや
】
さん
[映画館(字幕)]
9点
(2010-08-31 21:22:11)
👍 2
🔄 処理中...
45.サスペンスの部分とロマンスの部分が高濃度でブレンドされて相互に上手く作用し合っている、なかなか稀有な作品。南米版「刑事ジョン・ブック」と言ったら褒めすぎか。内容を的確に象徴した原題および邦題も優れていると思う。
【
Olias
】
さん
[映画館(字幕)]
7点
(2010-09-26 22:15:19)
🔄 処理中...
44.渋い。主演のチョイスがすげぇいいのでしょっぱなから引き込まれてしまった。25年前と現在が絶妙にクロスされていてセリフの一つ一つに意味が込められてそれが衝撃的なラストにつながるという細かさ。荒削りでサッカー場でいとも簡単に犯人が見つかってしまうのは都合良すぎな感たっぷりですが後半10分の展開は予想できませんでした。邦題の「瞳の奥の秘密」が最初から最後まで意味のあってる邦題で近頃未公開コメディ映画である意味のわからない邦題と比べたら月とすっぽん並。いい邦題だなぁ~。
【
M・R・サイケデリコン
】
さん
[映画館(字幕)]
8点
(2010-10-01 20:50:28)
🔄 処理中...
43.
ネタバレ
画面が黄色みがかっている。古写真を見るような感じで、古めかしい。でも、それもわざとでしょ。時々、スタイリッシュ。冒頭の横切る人だけが、残像とか。ほら、なんか、ちょっと「セブン」風。そうそう、サッカー競技場の上空から、ずっと降りてきて、観衆の中の主人公のアップまで、ワンテイク。あれ、CG使うんだ、とアルゼンチンを少し馬鹿にしていた自分を反省。役者の老けた顔もCG? どうなのかな。いろいろと仕掛けがあって、嬉しくなる。「終身刑」って言葉がその筆頭。きたね、これ。それに、みんな気がついたかな、上司の婚約パーティーの写真に写った主人公の顔。好きな人をじっと見ているの、犯人の写真の中の視線と同じで。もう、映画のタイトル通り。「好きだったら、何も言えないさ」みたいな台詞もあった。ミステリー的には、どうだってトリックはないけど、これ恋愛映画、それも、大きなテーマを投げかける映画。「過去」をどう捌くのか。最後の5分前まで、過去は過去だ、忘れなさい、って話で終わるとみせて、あああら、大変。過去は忘れられるものではないさ、ならば、それを直視して、未来に向かおう、って、どんでん返し。メモ用紙に一字足してさ。そして、さぁ、生きようって、最後にドアが閉まるんだ。僕は「セブン」より好きだな。
【
K-Young
】
さん
[映画館(字幕)]
9点
(2010-10-04 20:34:43)
🔄 処理中...
42.いい。すごくいい映画。個々のキャラがすごく練りこまれてて、練りこまれたストーリーとうまく噛み合わさってる。つっこみ所が無くもないので9点にしたけど、観ておいて良かったぁと思えた作品。
【
チェックメイト・キングII
】
さん
[映画館(字幕)]
9点
(2010-10-05 00:11:01)
🔄 処理中...
41.
ネタバレ
『TEMO』(I FEAR)というメモに、永年壊れたタイプライターで打てなかった文字『A』を書き足したら・・・『TE AMO』~I LOVE YOU~に変わった。。。これでトドメを刺されました。
映画の面白さが凝縮された作品!
【
つむじ風
】
さん
[映画館(字幕)]
9点
(2010-10-05 01:12:16)
👍 1
🔄 処理中...
40.
ネタバレ
アカデミー賞外国語賞を受賞している世界的に評価されている作品。
一切飽きることはなく、興味深くストーリーを追うこともできる。
時代背景が必要なところもあるが、さほど難解さもなく、ストーリーは大体理解できたと思う。
しかし、受け手側である自分の人生経験不足ということもあり、個人的には世間的に絶賛されているほどハマることはできなかった。
自分は、まだまだ過去や思い出に生きるほどの熟した年齢ではないということか。
劇中においては、瞳の奥に刻まれた過去や思い出に囚われて生きる男の悲哀や空虚さのようなものが感じられる。
妻を殺された男性、その事件(もちろん事件だけではない)を忘れられない男性という二人の男性が印象的に描かれている。
彼らは“a”が打てないタイプライターのようなものかもしれない。
重要な部分のどこかが壊れている。
過去から一歩抜け出せれば、『怖い』→『愛している』のように何かが劇的に変われるのだろうか。
しかし、過去をどんなに忘れたくても、過去からどんなに抜け出したくても、簡単に抜け出せるほど、単純ではないということもしっかりと描かれているような気がした。
妻を殺された男性の場合には、『愛している』→『怖い』へと変わってしまったのだろう。
この事件によって、彼は“a”を打てなくなってしまったようだ。
冒頭の駅における別れのようなシーンが観客の瞳にも刻まれていくような仕掛けも見事である。
この印象的に描かれたシーンがどのように結び付いていくのかと、観客は考えざるを得ないだろう。
それぞれのキャラクターの瞳の輝きや微妙な表情など、セリフで描かれていない部分なども多く、それらも評価されたのだろう。
また、サッカー競技場における撮影方法についても見所があった。
上空のヘリコプターから撮影しているのだろうと単純に思っていたら、徐々にズームしていき、いつのまにか雑踏の中に視点が移っている。
「今のどうやって撮影したのだろう。どこかで切り替えたとは思うが、初見では分からないな」などと撮影技術などについても感心させられる。
【
六本木ソルジャー
】
さん
[映画館(字幕)]
7点
(2010-10-12 21:34:12)
👍 2
🔄 処理中...
39.欠陥タイプライターとベッドで書き付けた紙片を結びつけていく件りは、ただただ非映画的「語呂合わせ」の為だけに要請された設定と行動に過ぎず、唐突で取ってつけたようなエピソードという印象しかない。
作者の意図が露わになりすぎている。本来、走り書きの行為に何らかの必然性(この場合なら、例えば「習慣性」)を付与することでそうした意図を巧妙に隠すのが演出者の手腕のはず。
また、時の流れの刻印を強調しつつ過度に用いられる対話シーンの単調な顔面アップは、ここぞというショットであるべき目のクロースアップの強度を薄めてはいないか。
といったいくつかの貶しどころはありながらも、ハリウッド映画的な娯楽性は豊かで面白い。
エレベーター内の静かな緊迫感。明度を落とした屋内照明の渋さや、窓外の木々のざわめきがかき立てる不穏感。妻を殺された夫の転居先を訪問する際の、家側からのカメラ移動といったホラー的感覚などはとても巧い。ドアの開閉を、サスペンスとロマンスのドラマ双方と絡ませた多様な用方も良し。
空撮から繋いでスタジアム内をアクロバティックに動き回る荒々しい手持ち撮影はルックの変貌が突出しすぎの感もあるが、やはり楽しい。
【
ユーカラ
】
さん
[映画館(字幕)]
7点
(2010-10-16 16:58:37)
🔄 処理中...
38.
ネタバレ
過去の事件に捕らわれ、「空虚な日々」を送ることになってしまった25年間。「何かをしなければ」という衝動が過去と現在をつなぐ。ラストに至って、モラレスがゴメスを幽閉して「終身刑」にしていたという事実が、なぜ彼にAを補わせたのかが正直疑問だった。それが空虚な日々を取り戻すきっかけなのか? 25年間を支えていたのは、モラレスにとって復讐であり、主人公にとっては愛だった、ということなのだろうけど、まるでリンチを真っ向から肯定しているようでぞっとしない。とはいえ、回想を織り交ぜつつ、緊迫感のあるサスペンスと主人公が愛に目覚めていく過程が程よく絡んでいて面白い。スタジアムのシーン、空撮から一気に観客席へと持って行くところや、鏡やガラスを利用したカットが印象的だった。
【
Balrog
】
さん
[映画館(字幕)]
7点
(2010-10-17 20:03:34)
👍 1
🔄 処理中...
スポンサーリンク
37.
ネタバレ
カメラはフレームの中のフレーム、鏡に映った顔、影が一部を塞いでいる等、凝った映像を見せる一方、スタジアムのシーンではダイナミックに駆け巡って。脚本は過去と現在を行き来しながら混乱はなく、ドアやタイプライター、写真立てなど、物語を動かす小道具を散りばめて。その饒舌なテクニックの披露は素直に面白いと思いました。だけど、なんかひと味足らないと思ったんですよね。例えば、瞳は嘘をつかないとか、情熱だけは変わらないとかって抽象的なセリフと、写真立てに愛する人の写真を飾っていれば、そしてそれをずっと続けていれば愛の証しですみたいな記号、それじゃ納得できないんですね。具体的に愛の情熱を映像として見せて欲しかった訳です。それを打ち砕かれた男、秘め続けた男、それぞれのココロがそーんなには響いて来なかったというのが正直なところ。ミステリーであるという大前提がそれを許さなかったのでしょうけれど(その、重要な二人の男すら物語の最後を迎えるまでは信用できないのがミステリーですからね)、どうせ事実とは異なる映像も混じっている映画なのですから。主人公に小説を書きたいと思わせた動機、その悲劇に囚われ続ける事になる発端、そこがどうも弱い感じがしてしまい、それは被害者の生きた証しが生々しく伝わっては来ないからなんじゃないかな、って。ミステリーとしては面白く出来てる映画ってところで、それ以上のものには思えなかったな、と。
【
あにやん🌈
】
さん
[映画館(字幕)]
7点
(2010-10-25 17:09:20)
👍 2
🔄 処理中...
36.
ネタバレ
後半の展開が素晴らしかった。被害者の夫が言う「死刑には反対だ、死によって開放される、羨ましいくらいだ。犯人には空虚な時間を過ごしてほしい」という言葉には大いに共感させられ、それが終盤の「頼む、彼に話をするように言ってくれ」と言うシーンに生かされています。
しかし映画としてはそこまで多くの展開があるわけでもなく、さして面白くないロマンス部分の比重が多くなりすぎている印象を受けます。
「物的証拠」に関する話題が一切登場しないまま、犯人に目星をつけて、犯人が逃げて、そのまま捕まり、挑発にのりあっさり自供するのではすこし消化不良。ミステリー要素よりも人間ドラマに比重を置く作品であることはわかるのですが、最低限の説明や納得できる展開が欲しかったです。
「A」が抜けているタイプライターのくだりも個人的にとってつけたように感じられたのも残念。細部でもったいないと思わせる惜しい映画でした。
◆「トゥモローワールド」を思わせる長回しのおっかけっこはとても面白かった。単館系の映画ですが、こういったハリウッドっぽさが映像に出ているのは個人的には好きです。
【
ヒナタカ
】
さん
[映画館(字幕)]
6点
(2010-10-26 18:09:19)
👍 2
🔄 処理中...
35.
ネタバレ
基本的に、熟年期に入った登場人物が過去の愛を回想する物語は大好物なので、7点か8点で迷ったが、8点をつける。同じようなテーマを扱った佳作「日の名残り」に匹敵する出来である。
まるで変奏曲の様に「瞳は雄弁に物語る」という主題を、さまざまな登場人物が繰り返し見せ付けてくれる演技合戦のような展開は観ていて気持ちがよい。特にベンハミンがイレーネに相談があると言って、イレーネが一瞬期待するも、結局その内容が当て外れであることに気づくシーンはイレーネ役のビジャミルの瞳の演技が迫真で、観ていて思わず涙が出そうになった(ラストの伏線になっているのも好印象)。主演2人はもちろんのこと、ゴメス役のゴディーノのいやらしい瞳の演技をはじめとした脇役の演技にもぐっと来る。
監督はアメリカのTVドラマシリーズ作成にも関わった方のようで、ハリウッド的な盛り上げ方も巧みだ。他の方も書いていらっしゃるが、空撮から一気にスタジアムの喧騒に引き込んでいくシーンやゴメスの追跡シーンの撮影、「A」の打てないタイプライターといった脚本上の伏線にはその影響が見て取れる。正直に言って、後者はちょっとやり過ぎで、「策士策に溺れる」ような印象もあるが、決して失敗はしていない。シリアスなラブストーリーには適度な娯楽性も必要だ。ただし、唯一気に入らないのは少し安易な気がするゴメスの自白シーン。あの程度で自白というのは少し骨が無さ過ぎる。
最後に、過去を引きずりながら生きるリカルドを見て、ベンハミンが今までの優柔不断振りを払拭するラストは爽快。人間は過去を振り切れない。それはそれで受け入れればよい。未来の選択は過去の経験が元になっているのだ。
【
枕流
】
さん
[映画館(字幕)]
8点
(2010-10-31 16:39:50)
👍 2
🔄 処理中...
34.
ネタバレ
んーー、す、素晴らしい。既にご指摘のとおり、ちょこちょこと安易な部分もあるにはあるんですが、そんなのどーでもよいと思えるくらいに魅力ある「オトナの」映画でございました。オープニングの駅のシーンで既にウルウル来てしまった私は、やっぱり歳をとったわけですね、と納得。イレーネが美しい、とにかく美しい。こんな風に歳を重ねたいという見本みたい。それでいて若い頃も違和感なく演じている(これはベンハミンも同じだけど)のが嘆息モノ。そして、カメラワークの素晴らしさ。サッカー場のシーンはもう圧巻! 随所に光る、そして笑いを誘う絶妙な演出。こりゃー、すげぇ、、、と唸らされるばかりです。忘れられないのが死刑の是非に関するセリフのやり取り。胸に迫ります。そしてラストのドアが閉まる。・・・そう、人生って、もうどうにもならないこと、不可抗力なことってあるんですよね。「運命論は大嫌いだ!」と、その昔、放言したゴーマン野郎がいましたが、私はやっぱり「人生は不条理だ」と言える人の方がよほど信じられる。そしてこの映画にはその切なさが根っこに貫かれていて、だからこそグッと来るのですね、きっと。劇場で観てよかったとしみじみ思う。いやー、久しぶりにイイ気分でした。
【
すねこすり
】
さん
[映画館(字幕)]
8点
(2010-12-02 23:04:34)
👍 1
🔄 処理中...
33.
ネタバレ
彼らが過ごしてきた25年の時間を思うと、暖色系の画面とは裏腹に鈍い色合いが心に浮かぶ。恋物語より、亡くなってしまった人とそれを想う気持ちのほうに私の心は傾いた。悲しいなあ。登場人物の個性付けや物語の緩急の付け方が巧みで、右と左、手前と奥でいろいろ見せたり、人間と一緒に走ったりもする多彩な画もこの作品の見所。だけどサッカーなのね、どうしたってサッカーなのねアルゼンチーナの情熱は…。
【
のはら
】
さん
[DVD(字幕)]
7点
(2011-02-18 01:29:19)
🔄 処理中...
32.
ネタバレ
見終わって、ずっしりと心に響いてくるタイプの映画。ロマンスとサスペンスをギリギリのところでかけ合わせていて、細部に甘いところはあるものの、非常に好感度は高い。でもメインは多分サスペンスでもロマンスでもなくて「人間は過去とどう向き合うか」という永遠の主題であろう。
■カメラワークがとにかく秀逸。スタジアムの中に一気に引き込む回し方や、ゴメスと一緒に落ちていき、捕まるところまで撮っていく一連の長回しは圧巻。最後を扉が閉じて終わらせたところや、牢屋の小屋に入っていくシーンなど、細かなところにも写し方をこだわっている。
■タイトルにもあるように「瞳」の演技が素晴らしく、まさに何も語らないところで「瞳で語る」ようなシーンも多い。駅の別れや誘うシーンなどのわかりやすいところから、タイプライターを打つちょっとしたシーンまで、瞳がいろいろと語ってくる。
■最後の展開は決して私刑を擁護しているのではなく、まさに人は過去に囚われざるを得ず、特に「時間が止まってしまった」かのような男リカルドはあのようにならざるを得ない、そういう「不条理」を示しているのであろう。過去は忘れるのでもなかったことにするのでもなく、それにとらわれながらしか生きられないし、その中で最善を尽くすしかない。「よい方の選択肢を」とベンハミンにいうリカルドは、裏を返せば自分には選択肢すら与えられなかった(妻を失うしかなかった)ということを示唆しているのだろう。
【
θ
】
さん
[DVD(字幕)]
9点
(2011-02-21 01:20:51)
👍 2
🔄 処理中...
31.
ネタバレ
最初から最後まで全ての展開がご都合主義過ぎます。理由付けがあまりにも弱い。数回スタジアムへ行った程度で犯人を見つけるはダメ男のはずの犯人が政府に雇われて簡単に釈放されるは…ロマンスの部分にも全く魅力を感じません。毎年期待している外国語映画賞受賞作品なので残念でした。
【
akila
】
さん
[DVD(字幕)]
4点
(2011-02-28 02:22:28)
🔄 処理中...
30.
ネタバレ
「人は変えられない」をテーマに練られたストーリーは見事。怒りと執念の復讐劇も唸る。が、写真で犯人一発発見&ラストの不倫でマイナス1点。
【
すたーちゃいるど
】
さん
[DVD(字幕)]
7点
(2011-03-12 23:43:38)
🔄 処理中...
29.
ネタバレ
そうだよね~、そんなに最愛の女性を殺されて、簡単に前向きに生きるなんてできるわけがないよね。考えてみれば、犯罪者は、自分の犯した罪で、日々自己憐憫になって、「自分」を傷つけ、孤独になって、踏みにじまれて、ボロボロになってこの世での生を終える、それくらいの刑じゃないと釣り合わないよね。年取って、やっと分かる真実ってある。そういうスパンで見つめた映画って案外少ないんだよね。要は納得のいく人生を送ることが大事ってことですね。それを取り戻すのに年齢とか関係ないんですよね。いい映画でした。これは最後まで緊張感があって、サスペンスとしても一流!
【
トント
】
さん
[DVD(字幕)]
8点
(2011-03-23 01:17:20)
👍 1
🔄 処理中...
28.久しぶりに「いい映画を観たなぁ」という余韻を味わいながら劇場を後にすることができた良作です。未解決事件の謎解きというサスペンス形式をとりながら自ら封印してしまった淡くも激烈な想いを解きほぐしてゆく話です。さして興味が湧きそうなストーリーでもなく、アルゼンチンという自然豊かな国柄を感じさせるような景色は皆無で、9割方屋内でのロケですが、本作を稀な作品にしているのは演技とカメラワークです。25年前と現在を演じわけ、かつ両方の場面でそれぞれに魅力的なヒロインと主人公。顔のクロースアップが多用され、言葉では埋められない表情の奥にあるものを読み取ろうと観る側も目を皿にして画面を追いかけることになりますが、熟達した演技でその視線に応えてくれます。タイプライター、写真立てといった小物が表情を的確に補足する役割を果たしていて、映画的演出とご都合主義的演出のはざまでギリギリの均衡を保っています。空撮からスタジアムに降りてゆくシーンや尋問シーンでの長回しも緊張感があり、パブロというおとぼけキャラの存在もあいまって、エンタテイメントとしても上質な出来栄えといえるのではないでしょうか。ただ致命的な難点があります。終盤、妻を失った男が主人公に「もう忘れることだ」と諭す場面です。原語「Nao pensa mais」に対する字幕がそうなっていますが、英語でいうと「Do not think anymore」という意味であり、日本語では「もう考えるな」と訳すべきではないでしょうか。「忘れる」という言葉には「自分にとって痛みを伴う出来事=忘れたいという思いを起こさせる事象」という主観的な判断が加えられているのに対し、「考える」という言葉には、その考えられるべき事象がどのようなものであるか、主観的な判断が加えられる以前の状態を指す言葉といえると思います。本作の核が「考えるつもりはなくても考えてしまう」「なにもしないでおこうと思っていてもしてしまう」ことに突き動かされる者たちの物語であり、忘却がテーマではないはずです。この点について-1で8点献上いたします。
【
さめがい
】
さん
[映画館(字幕)]
8点
(2011-04-09 01:10:46)
👍 2
🔄 処理中...
スポンサーリンク
前
1
2
3
次
マーク説明
★《新規》★
:2日以内に新規投稿
《新規》
:7日以内に新規投稿
★《更新》★
:2日以内に更新
《更新》
:7日以内に更新
【点数情報】
Review人数
47人
平均点数
7.28点
0
0
0.00%
1
0
0.00%
2
0
0.00%
3
0
0.00%
4
2
4.26%
5
2
4.26%
6
6
12.77%
7
16
34.04%
8
14
29.79%
9
6
12.77%
10
1
2.13%
【その他点数情報】
No
名前
平均
Review数
1
邦題マッチング評価
8.00点
Review2人
2
ストーリー評価
7.50点
Review2人
3
鑑賞後の後味
6.00点
Review2人
4
音楽評価
5.00点
Review1人
5
感泣評価
5.50点
Review2人
【アカデミー賞 情報】
2009年 82回
外国語映画賞
受賞
■ ヘルプ
ユーザ登録した、で、どうやってレビューできるの?その1
ネタバレって?
自分のレビューだけ≪良レビュー投票≫のリンクがない?なんで?
(詳細はブログにて)って何?
新規投稿したのに日付が古いまま!?
好みの近いレビュワー と お気に入りレビュワー とは
ログインしていない場合レビューページが更新されない
新作が登録されてない!どうしたら良い?
スタッフ・キャストを増やしたい(変えたい)場合は?
新作から旧作に変更する条件について