映画『冷たい熱帯魚』の口コミ・レビュー
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冷たい熱帯魚の口コミ・レビュー
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(レビュー・口コミ)
冷たい熱帯魚
[ツメタイネッタイギョ]
Cold Fish
2010年
【
日
】
上映時間:146分
平均点:6.64 /
10
点
(Review 107人)
(点数分布表示)
公開開始日(2011-01-29)
(
ホラー
・
サスペンス
・
犯罪もの
・
エロティック
・
バイオレンス
)
新規登録(2011-02-04)【
ヒナタカ
】さん
タイトル情報更新(2014-08-18)【
ぐうたらパパ
】さん
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監督
園子温
演出
坂口拓
(アクションデザイン)
キャスト
吹越満
(男優)
社本信行
でんでん
(男優)
村田幸雄
黒沢あすか
(女優)
村田愛子
神楽坂恵
(女優)
社本妙子
梶原ひかり
(女優)
社本美津子
渡辺哲
(男優)
筒井高康
諏訪太朗
(男優)
吉田
三浦誠己
(男優)
吉田の弟
芦川誠
(男優)
中泉英雄
(男優)
阿部亮平[1980年生]
(男優)
坂田雅彦
(男優)
川尻進
古藤ロレナ
(女優)
裵ジョンミョン
(男優)
オオクボヒロシ
脚本
園子温
撮影
木村信也
製作
日活
配給
日活
美術
西村喜廣
(特殊造形)
編集
伊藤潤一
照明
尾下栄治
その他
日活
(宣伝)
あらすじ
社本信行は、娘の万引きをかばってくれた村田幸雄から、あるビジネスを持ちかけられる。が、それは地獄への入り口だった・・。実際にあった事件をもとに、生きることの痛みを説いた、園子温監督の猛毒ムービー。
【
コウモリ
】さん(2011-11-01)
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💬口コミ一覧
107.不謹慎を承知で言わせて貰う。 面白い、最高!!
【
まんせる
】
さん
[DVD(邦画)]
10点
(2012-01-24 19:55:10)
🔄 処理中...
106.
ネタバレ
園子温映画はできるだけ映画館でみましょう。と教科書に載っていたと思いますが、理由はわかりますか?
スクリーンで見ないと八割損しているからです。
あんなにセンセーショナルな愛のむきだしの監督が、更にエスカレートした世界をむき出してます。
でもまったく別物です。すいません。
園子温ワールドとしか言いようがない。
この映画では、だれもが自分の意志を失うほどに愛に飢えて、叫んで、殴って、糸を張ったように真剣で、力ずくで体当たりして・・。歪んでしまった欲求の形がまたゴツゴツした地球を創りだす。
だから誰も憎めない。
なのに、出てくる人間全員に死ねえ!と思ってしまう。
前半では、村田のどエロ悪人っぷりと異常っぷりを思いっきり見せつけられた社本。
次々と共犯者として死体を抹殺しては、コーヒーを淹れる。
弁護士を抹殺した後、村田は己の世界を社本に熱弁。これが人生の終焉への引き金となる。
そして後半。おとなしい社本が爆発。村田をペンで死に損ないにしたあと、愛子に処理を命じ、覚醒したように家族にもどなり散らす。
どうやらこの家族の中には最初から「平穏」という文字はなく、ただ理想の家族像のみが父親の頭にぽっかりと浮かんでいただけのようだ。
最後に娘に「人生はなぁ、痛いんだよ!!」という教訓を残すが、あっけなく死んだ父親に娘は「やっと死んだか!くそジジイ!」「おい、立てよ!」と笑いながら蹴り飛ばす。
最後の娘の笑いには鳥肌と戦慄が立った。
地球は丸いと信じたかったのに。この娘の喜びの笑い声に最後まで追い詰められた。
鑑賞後、恋人にプラネタリウムに行こう。と言いました。
わたしたちは、そこに丸い地球の姿を見つけられるはず。
この映画の中の役者に拍手。
でんでんのすごい演技!これぞ役者!この人、死体を捌いてても毒っけがない顔してるんです。
黒沢あすかにも脱帽。色気狂気凶器!!神楽坂恵もいいなぁ。
でも一番のお気に入りは渡辺哲さん。
保険のCM見るたびに、いかつそうなイイじいちゃんやなぁーもっと見たいぜ・・と思っていたら、今回ハメてましたね。いいなぁ。
「愛のむきだし」では安藤サクラ、満島ひかりにおったまげたが、園子温のエロい女選びのセンスは長けすぎていると思う。
教科書訂正。
園子温映画に限らず、見たい映画は全て上演されてる映画館で見ましょう。
【
アンヌ
】
さん
[映画館(邦画)]
10点
(2011-02-10 04:04:46)
👍 3
🔄 処理中...
105.
ネタバレ
個人的には紛うこと無き傑作、いや大傑作でした。誰もが口を揃えて話すであろう、でんでんの怪演、園子温のエロ・グロへのこだわり、上映規制(ついでに観客の倫理観も)ギリギリのゴアシーンには度肝を抜かれました。こんな映画を今現在日本で観られることに感謝したい。しかしこの映画を最高得点の10点にした理由はその要因によってではありません。私はこの映画について途中まで「描写は凄いけど、ただそれだけだな」と思っていました。過激ではあるけれど、何かを鷲掴みにされる訳ではないと。しかし終盤でその考えは完全に覆されました。この映画の真の主役はキチガイ演技全開のでんでんでは無く、冴えない主人公を演じる吹越満なのです。主人公は終盤で悪の村田と同じ行為(厳密には違いますが)に身を染める事で男になるのです。他人に全てを委ねているようでは生きているといえない。やりたいことは反社会的であろうと何でもやる。それでこそ人間が生きるということなのだと。その証拠に何かを成し遂げた時、主人公の顔には満足が浮かんでいるのですから。勿論、村田のように殺人を犯したり、人を暴力でねじ伏せる行為はいけません。それでもやる時はやりたいことをやれ!ということを、この映画が観客に伝えたかったのだと私は解釈しました。ただのエログロ映画では無い。人間一人の生き方を変えてしまう力を持つ、大傑作だと私は思います。
【
民朗
】
さん
[映画館(邦画)]
10点
(2011-02-07 00:31:37)
👍 1
🔄 処理中...
104.
ネタバレ
「でんでん」の映画です。それだけに彼が去った後、若干のパワーダウンは否めないが、それを差し引いても十二分に楽しめる怪作。
【
Junker
】
さん
[DVD(邦画)]
9点
(2014-06-25 17:04:35)
🔄 処理中...
103.埼玉県警で桶川ストーカー事件の次に有名な当時事件だった本件を映画を製作していただき素直に鑑賞しました、映像・脚本日本映画に無かった演出を出し切った映画だったと思います。あの夫婦は本当に、バラバラにするとき鼻歌で解体していた見たいです、二人とも死刑ですが。
【
SAT
】
さん
[DVD(邦画)]
9点
(2014-05-22 22:28:31)
🔄 処理中...
102.
ネタバレ
ストーリーの元になった愛犬家殺人事件の書籍を読了。エログロが溢れかえっています。悲惨な内容ですが、途中で見るのを止められませんでした。近頃の日本映画にはない毒が魅力的だったのでしょう。特に村田。のべつまくなしに喋りまくり相手を取り込むパワーに圧倒されます。私も多分逆らえないでしょう。終盤、社本が村田を殺し物語は意外な方向へ向かいます。ラストを見て、これは父親が権威を取り戻すことを描く作品だったのかと思いました。ただし、社本は一時的な興奮状態で突っ走っているにすぎず、到底村田のように慣れることは不可能、早晩破綻していたことでしょう。
【
次郎丸三郎
】
さん
[DVD(邦画)]
9点
(2013-10-21 16:09:30)
🔄 処理中...
101.
ネタバレ
人間の幸せや平穏というのはある種の暴力を前にすると木端のように砕け散ってしまい、人間の存在そのものも何も高尚なものではなく所詮はただの肉片でしかないという、普段は意識しない(忘れようとしている)ことを改めて見せつけられるような、強烈な映画でした。
人が辿る人生と言うのは決してお花畑ではありえず、それも一皮むけば(半歩でも間違えようものなら)こういう暴力や悲惨が蠢いている(あるいはこういうものに自分も足を突っ込んでしまう)という事を改めて思い知らされたような気がします。そんな暴力や悲惨に妙なカタルシスを感じてしまうのがまた始末が悪いのですが・・・。やってることの良し悪しはともかく、本能のままに行動する村田達や(後半の)社本のその様子が、とことん突き抜けまくった解放感を見る者に与えるからでしょうか。
「人生ってのは痛いもんなんだよ」と社本は命を懸けて娘に言葉を絞り出しますが、それを向けられた娘は「やっと死にやがったかクソジジイ!」と彼を足蹴にし嘲笑します。あの救いようもないラストによって、この映画は観客の心にその「人生の痛み」を具現化してザックリと刻み付けたのだろうと思います。
そこに「人生と言うのはとことん冷たく、人間は脆いものなんだよ、仕方がないもんだね」とそっと教えてくれているような「制作側の愛情」を見る思いがするのは、僕自身の弱い心がそこにあるはずのない希望を見ようとしているせいなのか、それはわかりません。しかし僕自身はこの映画の中に、「人間という脆く弱い存在への愛」を確かに感じました。
【
マーチェンカ
】
さん
[DVD(邦画)]
9点
(2013-03-11 00:12:43)
🔄 処理中...
100.
ネタバレ
冒頭のスーパーでの奥さんの買い物シーンの画と音にズンズン引き込まれる。いきなり不穏なエネルギーを感じさせるから。でんでんは昔から好きだったが、圧倒的に凄い。歴代最高の狂ったおやじだ。そして黒沢あすかと神楽坂恵のエロさは天性のもの?これを引き出した監督のセンスは抜群。とくに黒沢は『愛のむきだし』の安藤さくらに匹敵する狂気を感じさせる。園子温監督作品の中でも一番怖い作品。でもきっとまた観てしまう。もちろん一人で。
【
ブタノケ2
】
さん
[DVD(邦画)]
9点
(2012-10-07 01:46:25)
🔄 処理中...
99.凄く怖いし、不快なシーンの連続なのにどんどん引き込まれて見てしまった。
とにかく強烈な作品。
見ている間中アドレナリンが出っぱなしでした。
【
ヴレア
】
さん
[映画館(邦画)]
9点
(2012-06-30 20:28:11)
🔄 処理中...
98.
ネタバレ
胸糞悪い映画。であると同時に心に響くものがあった。 この映画の登場人物達は皆、其々に設定されたキャラクターの演者である。僕は劇中でんでん演じる村田の姿を観て、昔のお笑いスター誕生当時の彼のひとり芝居を思い出した。彼は村田という登場人物が「村田」というキャラクターを演じるように芝居をしてみせる。だから彼の演技は不自然な程に芝居がかっている。それは、前作『愛のむきだし』の安藤サクラに匹敵する怪演、黒沢あすか演じる愛子も同じである。そして主人公も。まるで自己暗示のように誰もが自らをキャラクターで縛り、演じてみせる。そして、彼らは死ぬ間際になってようやく本当の自分を晒そうとするのだが、そこで今度は、「内面の自分」というキャラクターを、弱さ<強さ>として自ら認識した「自分」というキャラクターをまたしても否応なく演じてしまう。いろんな意味でエグい映像であったが、本当にグロテスクだったのは、そういった人間の本質であり、村田が「内面のないやつはダメなんだ」と言って強がる、その自分の内面がマトリョーシカのようにどこまで行ってもキャラクターでしかない地獄のような空っぽさを曝け出したことであった。 そういう意味で胸糞悪く、心に残る映画であった。
【
onomichi
】
さん
[DVD(邦画)]
9点
(2012-01-18 01:16:29)
🔄 処理中...
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97.
ネタバレ
子供の頃、宇宙や時間や死のことを考えると不安で不安で怖くなった。大人になれば少しは怖くなくなると思ったがその気持ちはますます高まった。それは地球が不条理で狂気の世界に満ちているからと、この映画を観て思った。
久しぶりに凄い映画を観てしまった。
最後主人公が逆切れして急に男前になるが、よくいじめられっこが切れると怖いと言うが本当は怖くならない。学生のときいじめられっ子が切れ、真っ赤な顔をして机を頭の上まで持ち上げ投げようとしたが、全く怖くなくやっぱり滑稽で笑いものにされた。だからもう少し笑を加えた方がリアルだ。
【
こねこねこ
】
さん
[DVD(邦画)]
9点
(2012-01-01 10:15:20)
🔄 処理中...
96.不真面目な映画を真面目に作っている良作です。
【
紫電
】
さん
[DVD(邦画)]
9点
(2011-12-26 21:01:59)
🔄 処理中...
95.
ネタバレ
凄惨なストーリーにもかかわらず、笑いどころが多いのは園監督らしい。「愛のむきだし」レベルで全編がパワフルな作風で圧倒され、後半の社本爆発以降はニヤニヤが止まらなかった。
そしてなんといってもでんでん演じる村田の強烈かつコミカルなキャラクターがたまらない。彼の話術による心理操作が見事で、ヘタレ社本に投げかける言葉は自分に言っているようでグサグサ来た。
吹越満、でんでん、梶原ひかりはこの作品以降出演オファーが増えるだろうなぁ…。
【
eureka
】
さん
[DVD(邦画)]
9点
(2011-12-11 15:18:36)
🔄 処理中...
94.
ネタバレ
園子温さんの作品を観るのは、これが初めて。
やたらグロ描写ばかりが上げられている作品ですが、スプラッタ好きな私には全くもって物足りない!
だけど、最後までその世界観にどっぷり浸かって楽しむことが出来たのは、グロ描写だけの作品では無いからだと思う。
村田の善人面と悪人面のギャップもさることながら、脇を固める女性陣の生々しいエロさ具合。
万人受けする作品では無いと思うけど、ハマってしまうと中毒にも似た心地良さを感じてしまう。
ラストシーン、社本の娘は村田の闇に蝕まれていたのでは・・・と解釈しました。
全てを終わらせる、と言った社本だったけど、最後の最後で、村田の闇に喰われた・・・と思うのは、私も村田の闇に染まってしまったからなのかな。
【
ななのじ
】
さん
[DVD(字幕なし「原語」)]
9点
(2011-11-30 22:44:42)
🔄 処理中...
93.
ネタバレ
物語冒頭のスーパーでの買い物場面から始まる違和感と収まりどころのない気持ち悪さの連続。
進むにつれて傍観者である社本に、画面越しの傍観者である自分の感情が近づき、社本と同じようにフラストレーションを感じていることに気が付いた。
そして妻を犯したという村田の打ち明けで、一気に開放されるカタルシスにも似た感情。社本を応援している自分がいることに気付いたとき、自分も決して傍観者で居続けられる存在なのではないのだという事を知った。
【
ちゃじじ
】
さん
[DVD(邦画)]
9点
(2011-10-29 19:03:52)
👍 1
🔄 処理中...
92.
ネタバレ
危険。危険ですよね これ。
例えば、題名からして一目でキチガイ映画だと分かるような鬼畜大宴会とかだったなら きっとその筋の人しか見ないだろうから ヨシなんでしょうが (問題ナイ。)
ところがですね これ、 冷たい熱帯魚ですよね ‥
題名、めちゃめちゃ普通ですよね
なーーんも違和感ないですよね ‥
アハ そこが問題なんですよね なんてタチが悪いんでしょうか この題名。
一般ピーポーの方で グロへの耐久性ゼロの方 なんていらっしゃいましたなら ご注意を。
今後、某ツタヤさんなんかをはじめ、ごく普通に新作コーナーにずらずらっと並んでしまってたりするかもしれませんですが、 実はこれってかなり濃ゆいんですよね そこんところは、ご注意を。
でも、そこで思うに、例えばこれって、題名が、冷たい鬼畜熱帯魚 だったとしたならあなたどうですか?
八仙飯店之冷たい人肉饅頭熱帯魚とかだったとしたならあなたどうしますか?
言いたかったのはそこなんですよね あなたはそれを借りて観ますか? 真面目な彼氏彼女の間柄で、ご夫婦で。お歳をめした爺さん婆さんの間柄で、仲良しこよしの兄弟で。 たぶん、ご遠慮するでしょ? お気をつけあそばせ まとも趣向な方へ向けてどうしてもそれだけは言っておいてあげたかったんですよね
冷たい熱帯魚、すなわち、=鬼畜大宴会 =八仙飯店之人肉饅頭ってな感じなわけだから。余計なお世話ってやつですさ。
【
3737
】
さん
[DVD(邦画)]
9点
(2011-08-26 23:13:57)
👍 1
🔄 処理中...
91.
ネタバレ
死体を陽気に解体するでんでんと黒沢、その様子をみてゲラゲラ笑う我々観客。こんなに気を違えた映画館体験に居合わせることができたのがうれしい。
【
no_the_war
】
さん
[映画館(邦画)]
9点
(2011-02-21 22:07:02)
👍 2 😂 1
🔄 処理中...
90.(倫理的には)最低だけど、(心を揺さぶるエンタメとしては)最高な映画でした。
R18+でも足りないと思います。しばらくユッケは食べれそうにありません。冷凍食品も。
【
ヒナタカ
】
さん
[映画館(邦画)]
9点
(2011-02-12 20:38:18)
🔄 処理中...
89.人間の可能性は、果てしなく無限。それは、まさに宇宙の如く。大変残念なことに、基本的に人間は綺麗好きだから人間とその人間の住む世界を美化し過ぎてしまう。
人間とは優しく、愛に満ちていて、信じ合うことができる。そう、きっとそう。でもそれだけじゃない。人間にとってそれらは陽のほんの一部に過ぎず、それと同じくらい人間は憎しみ合い、殺意と隣り合わせにあり、そして簡単に殺し合う。人間のこれまで生きてきた短い短い歴史がそれを明確に物語っている。人間、生きていれば幸せだと感じれる瞬間もあるが、それと同じくらい、苦しみ、己を不幸だと、つまらない人生だと嘆いている瞬間もある。ただ、そっちがわに目を向けてしまうと気持ちが沈んでしまうから目を向けないだけであって、生きているというのはその両方があって、その両方をちゃんと受け入れなきゃいけない。陽が当たる場所には必ず影があるものだから。
そして、人間なんて簡単に死ぬ。人格や性格なんてもっと簡単に姿を変わる。理性なんて、たかが知れてる。本能には逆らえない。深い深い欲望の下にいる、生きようとする本能。
ぼくには十分伝わった。不器用で引っ込み思案、そして人見知りの激しい監督が、子供みたいに捻くれた思想を眠れない夜に酒に頼って死に物狂いで作ったこの作品の想いが。
泣きながら人の命がどうとか映画で描くのも良し、殺人者をただただ狂った人間だと描いたり語るのも良し、なんでもあり。
だけどぼくはやっぱり、これだけ遠周りなやり方でしか人間を描くことができない監督が、ぼくは本当に好きだ。 人間の残忍で冷酷な面を見せつけられ、ただただ幸せになりたいと願っていただけの男が、人殺しになる。誰もが、その可能性を秘めている。
【
ボビー
】
さん
[映画館(邦画)]
9点
(2011-02-04 10:11:40)
👍 2
🔄 処理中...
88.
ネタバレ
まず、でんでんが凄いです。この年代のオッサンのあぶらぎったバイタリティ、明快な価値観、そのごり押し、それゆえのブレのなさ、迷いのない裏表の使い分け、あたりを見事に演じています。人物造形に妥協がないので、非常にリアルに感じられ怖いです。吹越満は、でんでんとは対照的に地味な役柄なので、どうしても印象が薄くなりがちですね。でも、そつなくこなしています。上記2人の男の妻2人が、また対照的で、でんでんの妻、黒沢あすかが、派手に武装した色気(初登場シーンではハッとしました)なのに対して、吹越満の妻、神楽坂恵は、平凡な生活にふてくされたような、化粧っけのない、くすんだ顔つきです。だがそれがイイ。そのギャップがイイんです。たまに表情が輝くのもイイ。ということで、いつのまにか、坂恵(さかえ)さんがお気に入りに。終盤に向かうところで、でんでんと吹越の殴り合いがあるのですが、吹越以上にヘタレな我々にはガツンと重く響く一撃でしたね。結果的には効果てきめんで、更に泥沼に向かって展開していきます。本作品は埼玉愛犬家連続殺人事件をモチーフに、その他現実社会のいろいろと濃い部分を抽出して、エンターテインメントとして再構築しているようですが、作品内に落とし込んだそれぞれの要素が、しっくりと絡み始めて、蠢き始め、新たなカオスを生み出しているんですよね。作品としてのナマモノ感、生臭さを強く感じました。
【
camuson
】
さん
[映画館(字幕)]
8点
(2024-05-08 19:20:04)
🔄 処理中...
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1
2
3
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マーク説明
★《新規》★
:2日以内に新規投稿
《新規》
:7日以内に新規投稿
★《更新》★
:2日以内に更新
《更新》
:7日以内に更新
【点数情報】
Review人数
107人
平均点数
6.64点
0
1
0.93%
1
0
0.00%
2
4
3.74%
3
3
2.80%
4
8
7.48%
5
10
9.35%
6
18
16.82%
7
23
21.50%
8
21
19.63%
9
16
14.95%
10
3
2.80%
【その他点数情報】
No
名前
平均
Review数
1
邦題マッチング評価
6.85点
Review7人
2
ストーリー評価
6.00点
Review9人
3
鑑賞後の後味
4.44点
Review9人
4
音楽評価
6.12点
Review8人
5
感泣評価
3.33点
Review6人
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