映画『八日目の蝉』の口コミ・レビュー(7ページ目)

八日目の蝉

[ヨウカメノセミ]
2011年上映時間:147分
平均点:7.02 / 10(Review 127人) (点数分布表示)
公開開始日(2011-04-29)
ドラマサスペンス犯罪もの小説の映画化ロードムービー
新規登録(2011-05-08)【鉄腕麗人】さん
タイトル情報更新(2025-02-13)【イニシャルK】さん
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監督成島出
キャスト井上真央(女優)秋山恵理菜(薫)
永作博美(女優)野々宮希和子
小池栄子(女優)安藤千草
森口瑤子(女優)秋山恵津子
田中哲司(男優)秋山丈博
市川実和子(女優)沢田久美(エステル)
余貴美子(女優)エンゼル
平田満(男優)沢田雄三
風吹ジュン(女優)沢田昌江
劇団ひとり(男優)岸田孝史
田中泯(男優)タキ写真館・滝
宮田早苗(女優)
広澤草(女優)
吉田羊(女優)
安藤玉恵(女優)
徳井優(男優)岡山のタクシー運転手
相築あきこ(女優)
井上肇(男優)
原作角田光代『八日目の蝉』(中央公論新社刊)
脚本奥寺佐渡子
音楽安川午朗
津島玄一(音楽プロデューサー)
主題歌中島美嘉『Dear』
撮影藤澤順一
製作松竹(「八日目の蝉」製作委員会)
日活(「八日目の蝉」製作委員会)
博報堂DYメディアパートナーズ(「八日目の蝉」製作委員会)
読売新聞社(「八日目の蝉」製作委員会)
配給松竹
美術松本知恵
松井祐一(特殊造形)
録音藤本賢一
照明金沢正夫
あらすじ
恵理菜は赤ん坊のとき、野々宮希和子という女に誘拐され、薫という名をつけられた。両親のもとに帰るまでの数年間、幼少期を希和子とともに暮らしたことで、大人になった今も恵理菜(薫)の心には複雑な想いが宿っている。
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💬口コミ一覧

7.投稿前の段階で平均7点ジャスト。俺が6点つける事によって7点を割ってしまうのは申し訳ないが、ストーリーはそんなに凄い訳でもない。女性なら共感出来るのでしょうか…主要キャラみんなしょうもない人ばかりで。アウトレイジみたい。良かったのは永作の演技。これに尽きる。小池栄子も良かった。本人のイメージと真逆な、コミュ障っぽい人を見事に表現されていた。全体的に普通だけど役者の力量にプラス1点。
にしきのさん [CS・衛星(邦画)] 6点(2019-07-21 08:10:12)
👍 1
6.ドラマの印象が強かったが、映画も本格的に作られている。
内容は比較的暗くちょっと長いので、気分が乗らないと観続けるのがきついかも、というのが難点か。
simpleさん [CS・衛星(邦画)] 7点(2019-11-09 11:12:52)
5.ネタバレ そもそも何故、赤ちゃんを家に置いたまま出かけるのか?
それがこの悲劇の一番の原因だと思うが。
そこに合点がいかないから、ストーリーそのものにすんなりと入っていけない。
悲劇を生む為に都合良く赤ちゃんが放置されたとしか思えない。
永作博美の母性光る熱演が良かっただけに残念。
にじばぶさん [インターネット(邦画)] 6点(2020-11-04 21:24:57)
👍 1
4.ネタバレ -八日目の蝉-というタイトルの意味に色々な説があるようだから、決まった答えはないんだろう。私は“本来は与えられない時間”と解釈した。蝉は八日目を迎えられない。でももし八日目があったら?という意味なのかと。それは希和子にとって、自分が産むことの出来なかった子との時間。薫と名付けるつもりだった、中絶したために産まれて来なかった娘と暮らす時間なんだろう。

誘拐。最初は秋山家への突発的な復讐心からの行動だったろうけど、不倫相手への執着よりも、子供に対する母性が勝ってしまったんだろう。秋山に身代金や何かを要求するでなく、希和子にとって恵理菜は薫となり、掛け替えのない四年間を過ごすことが出来た。
裁判での、まるで秋山夫婦を見下すような感謝の言葉は、娘との“本来は与えられない時間(八日目)”を過ごすことが出来た、希和子の本心と思えてならない。もうそれだけで、あの四年間の思い出だけでもう充分だから、出所後に当時の写真を取りに来た。もとから成長した恵理菜と会うとか、そういう考えは無かったんだと思う。

恵理菜の母親は逆に、奪われた時間が戻ってきた。誘拐されて生死不明の娘が四年後に戻ってきた。これもまた“本来は与えられない時間(八日目)”なのに、こんなに嬉しいことはないハズなのに、失った時間を埋められないまま、空回りした母性。
他の蝉が見られなかった“八日目”が、必ずしも幸せな時間ばかりとは限らない。
そんな二人の母親に育てられた恵理菜。不倫関係から出来てしまった“望まれない子”を自分の境遇と重ねて、堕ろす決意で産婦人科に向かった恵理菜。だけどお腹の子に“八日目”を与える決意をする。生まれ出る前に目覚める母性。記憶の奥底に封じ込められた希和子から与えられた愛情。

永作博美の演技が素晴らしかった。写真館で、顔を上げるあの数秒はホント神がかっていた。薫と過ごせる時間がもう僅かしか無いことを肌で感じている表情。あんな素晴らしい感情表現が出来る女優なんだ。
小池栄子も素晴らしかった。猫背気味で自信なさげに恵理菜の跡を付いて回る姿は、私の知ってるタレント・小池栄子ではなく、安藤千草という男性恐怖症の一人の女性をしっかりと演じ切っていた。
薫ちゃん役の子が「暗いねえ~。怖いねえ~。」って言う言い方が、私の友だちそっくりで・・・彼女私より2つ歳上なんだけどね。
“見上げてごらん 夜の星を”のシーンで泣いた。この歌だったんだ。恋愛や不倫は男と女がするものだけど、その先に女は母性が目覚め母親となる。子を産めなくなった母親に芽生えてしまった他人の子への母性。「その子はまだご飯を食べていません!」あまりに悲しい別れの言葉。とても良い映画でした。
K&Kさん [インターネット(邦画)] 9点(2022-01-06 00:43:15)
👍 2
3.ネタバレ 【ネタバレ厳重注意】小説未読。
『100日後に死ぬワニ』とコンセプトは似ています。『八日目の蝉』というタイトルからも想像できますし、野々宮希和子(永作博美)が逮捕されるシーンから映画がはじまるので、薫と過ごす歳月が刹那的になるからです。これによって、母娘の絆が強まれば強まるほど視聴者はラストに想いを馳せ、胸が熱くなります。
恐らくそうなるだろうと予想はできますが、お盆の虫送りという行事を用いた発覚シーンは良かった。映像的にも素晴らしかった。ここから逮捕までの一連のシーンでの永作博美さんの迫真の演技には目が離せませんでした。渡邉このみちゃんの演技も素晴らしかった。写真館のシーンでは希和子とともに号泣してしまいました。
ただ、どうにも納得できないのは、赤ちゃんを連れ去るシーンです。小説未読なのでなんとも言えませんが、これは非常に重要なシーンなので、もっと説得力のある状況にして欲しかったと思います。「掃き出し窓の鍵を開けたまま赤ちゃんだけを残して外出してしまう」なんて余程切羽詰まった事情がない限り絶対にあり得ません。これが、実母である秋山恵津子(森口瑤子)の落ち度を強調するための"仕掛け"だったとしても、あまりにリアリティがないことです。この違和感がなければ、もっと高評価になったと思います。
めたもんさん [インターネット(字幕)] 5点(2022-01-12 21:09:30)
👍 2
2.ネタバレ  はっきり言って好きなタイプの映画ではありません。ただこの映画は、私のどーでもいい好き嫌いなんか乗り越えて、とにかく惹きこまれてしまう強さがあります。
 永作博美演じる希和子は唯一の犯罪者。でもこの映画で一番優しく描かれている存在でもあります。そして主人公の母親として描かれているのもやはり希和子です。なんだか『悪人』に似たプロットです。
 ただこの映画では森口瑤子演じる恵津子の存在も目を引きます。恵津子は恵津子で、やはり自分のお腹を痛めて生んだ我が子だからこそ、恵理菜に母親としての愛情を注ごうとします。ですが娘の自分を見るその目は他人をみる目。それは普通の人だったら精神を病んでもおかしくないくらい辛い現実でしょう。だれが恵津子を責められましょうか。恵津子は実の母親でありながら我が子を奪われてしまったせいで、母親となりえる機会を奪われてしまいました。もしかするとこの作品中最も悲惨なのは恵津子かもしれません。
 恵理菜は恵津子の前では娘を演じ、希和子の前では本当の娘としていられたのでしょう。
 劇中ずっと本心を見せない主人公。この人物は恵理菜なのか薫なのか。
 千草と記憶をたどる旅を続けるにしたがって、少しずつ当時の記憶がよみがえる。そして遂に封印していた自分の本当の気持ちと向き合う。『私は本当はこの島に帰りたかった。でもそんなこと思っちゃいけないと思った。』
 三つ子の魂百までと言いますが、この映画を見ると本当にそうなんだろーなーと思います。
 『私はお腹の子に美しい景色や世界を見せる義務がある。』『まだ会ったこともないのに、私もうこの子が好きだ。』
 なんて力強く感動的な言葉なんだろう。
たきたてさん [DVD(邦画)] 7点(2022-02-27 22:48:29)
👍 2
1.ネタバレ 当時小説も映画も話題になっていましたが、テーマ的に
気が進まずスルーしていました。今回テレビで放送されて初めて観ました。
観る側の立場や年齢によって評価が分かれる作品ではあるとは思いますが
現在の自分にとっては、非常に良かったです!映画館で観ていたら野々宮
さん確保からラストのことろで号泣してしまったかもです。

4年間とはいえ、仮の母親からの最大限の愛情を注がれて育った薫ゆえにその
後のわけのわからない展開に混乱し苦悩してしまうというのは皮肉ではあります。

子役も含めて役者さんたちの演技がすばらしかったですね。井上さんは
これまで可愛いだけのパッとしない女優さんだと思っていたのですが、こんな
演技力があったんですね、お見それしました。

他の人の評価の中でも触れられていたのですが、この悲劇的なお話の原因は母娘
にまとわりついた自分勝手で無責任なダメ男たちの所業であるのに、その点につ
いてほとんど描かれていないのはやや片手落ちとは思いますが(特に丈博さんは
実際なら世間から叩かれてボロボロになっていてもおかしくないのにその雰囲気が
なかった)、赤ちゃんを置いて外出したいきさつや秋山家の社会的立場などはくど
くど描くことなく、あくまでも野々宮さんと薫の描写に集中したということかも
しれませんし、それで良かったと思います。

無名の俳優で充分だった薫ちゃん確保の婦警さん役で吉田羊さんが出ていましたが、
あれって友情出演か何かだったのでしょうか。どこで出てくるのかと思っていたの
であれれっていう感じではありました。

【番外編】ダメ男たちについて:
本筋とは分けて考えるべきかと思いますが、最も非難されるべきは丈博氏である
ことは明らかですね。
避妊をせずにセックスすれば子供が出来る可能性があることを知りながら、子供が
出来ると将来は一緒になりたいが今は子供は作れないと堕胎を強要、その一方で奥
さんとはセックスして子供を作るという、支離滅裂な場当たり的な行動をとっています。

奥さんは当然そういうことを分かってはいるが、丈博氏への怒りも含め全てを野々宮
さんにぶつけてしまうような弱い人間と言えますが、非難する気にはなれません。
そんな男と不倫をした野々宮さんも、きつい言い方ではありますが、自業自得の一面
はあるし、責任は逃れられないとは思います。

もし実際に野々宮さんの裁判が行われた場合、弁護側が優秀であれば徹底して丈博氏の
責任を追及し、野々宮さんの行為は追い詰められ心神喪失となった結果の犯罪として情状
酌量を求めるでしょう。野々宮さんは薫ちゃんには危害を一切加えておらず、薫ちゃんは
両親から逃げ出して交番に駆け込んだことからも野々宮さんを愛していることは明らかで
この点も情状されるのではないかと思います。一方、生まれたばかりの赤ちゃんを家に放置
したことから、秋山夫婦の子供への愛情の希薄さも指摘できるでしょう。
また裁判で奥さんが「死んでしまえ」と罵倒したのは、野々宮さんの「空っぽの女」と罵倒
されたという供述を裏付けてしまいました。
奥さんは裁判ではあくまで子供を誘拐された可哀そうな被害者を演じなければなりません。
これらの点を訴えれば執行猶予はつかないにしても刑期はかなり短縮される可能性は高い
ように思います。

そして再び同じタイプの岸田氏と恵理菜さんは関係を持ってしまうわけで、物語の結末に
持っていくために必要だったとのでしょうが、これはいささかやりすぎではあります。
世の中はこんなダメ男だらけではないことを祈るばかりです。
キムリンさん [地上波(邦画)] 7点(2022-08-13 11:04:21)
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《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 127人
平均点数 7.02点
000.00%
110.79%
200.00%
343.15%
464.72%
586.30%
62822.05%
72418.90%
83023.62%
92116.54%
1053.94%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.12点 Review8人
2 ストーリー評価 7.25点 Review12人
3 鑑賞後の後味 7.00点 Review11人
4 音楽評価 6.63点 Review11人
5 感泣評価 6.90点 Review11人

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