映画『マネーボール』の口コミ・レビュー

マネーボール

[マネーボール]
Moneyball
2011年上映時間:133分
平均点:6.82 / 10(Review 103人) (点数分布表示)
公開開始日(2011-11-11)
ドラマスポーツもの実話もの
新規登録(2011-10-11)【マーク・ハント】さん
タイトル情報更新(2023-02-01)【イニシャルK】さん
Amazonにて検索Googleにて検索Yahooにて検索
Twitterにて検索
ブログに映画情報を貼り付け
監督ベネット・ミラー
キャストブラッド・ピット(男優)ビリー・ビーン
ジョナ・ヒル(男優)ピーター・ブランド
フィリップ・シーモア・ホフマン(男優)アート・ハウ監督
ロビン・ライト(女優)シャロン
クリス・プラット〔1979年生〕(男優)スコット・ハッテバーグ
タミー・ブランチャード(女優)エリザベス・ハッテバーグ
ジャック・マクギー(男優)ジョン・ポロニ
ニック・サーシー(男優)マット・キーオ
グレン・モーシャワー(男優)ロン・ホプキンス
アーリス・ハワード(男優)ジョン・ヘンリー
東地宏樹ビリー・ビーン(日本語吹き替え版)
桜井敏治ピーター・ブランド(日本語吹き替え版)
石住昭彦アート・ハウ監督(日本語吹き替え版)
田中敦子〔声優〕シャロン(日本語吹き替え版)
三上哲[声優]マーク・エリス(日本語吹き替え版)
井上和彦スティーブ・ショット(日本語吹き替え版)
堀内賢雄ジョン・ヘンリー(日本語吹き替え版)
中博史ロン・ワシントン(日本語吹き替え版)
宇山玲加(日本語吹き替え版)
行成とあ(日本語吹き替え版)
出演イチロー
脚本スティーヴン・ザイリアン
アーロン・ソーキン
音楽マイケル・ダナ
編曲ニコラス・ドッド
挿入曲ジャーニー”Don't Stop Believin'”
ビリー・アイドル”Mony Mony”
撮影ウォーリー・フィスター
製作マイケル・デ・ルカ
ブラッド・ピット
コロムビア・ピクチャーズ
製作総指揮アンドリュー・S・カーシュ
スコット・ルーディン
シドニー・キンメル
配給ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメント
特撮リズム&ヒューズ・スタジオ(視覚効果)
美術ジェス・ゴンコール(プロダクション・デザイン)
ナンシー・ハイ(セット装飾)
編集クリストファー・テレフセン
ハンク・コーウィン(編集補)
その他ニコラス・ドッド(指揮)
スポンサーリンク

💬口コミ一覧

103.この作品のテーマは野球ではなく、一人の元メジャーリーガーの苦悩と成長です。将来のスーパースターと期待されたメジャーリーガーが選手としては挫折し、スカウトに転向し、GMになり、離婚をして、定期的にしか会えない一人娘を気にしながら、自分を見つめなおしていくストーリーです。そこには大金の契約金につられて名門大学の奨学金を蹴ってまでしてメジャーリーガーを選んでしまった後悔の念が常につきまといます。そんな複雑な心情の男を演じきったブラピの好演が光ります。彼のキャリアベストの演技でしょう。またアシスタントGM役のジョナ・ヒルも良い味を出しています。野球のシーンは実在の映像と俳優陣を効果的に混ぜながらうまく編集をしています。2001年、2002年当時のアスレチックスの試合をリアルタイムで観ていた自分にとっては感慨深いまさに特別な作品です。
みるちゃんさん [DVD(字幕なし「原語」)] 10点(2019-09-07 10:28:16)
👍 1
102.先駆者は常に批判を避けては通れないのだろう。自分の理論を信じて貫く主人公の、挑戦を諦めない姿はカッコイイ。
主題歌であるThe Showも作品にマッチしていて素晴らしい。
メジャーリーグの知識が少しでもあれば、十分に楽しめる映画になっている。
アクアマリンさん [ブルーレイ(字幕)] 10点(2019-02-17 17:31:31)
101.ネタバレ この映画の脚本は、アーロン・ソーキンとスティーブン・ザイリアンという2人のアカデミー賞受賞者が担当している。

・・・弱小球団アスレチックスを、「マネーボール理論」によって奇跡の“再生”を実現した若きゼネラル・マネージャー、ビリー・ビーン。その半生を描くという展開だけを見るなら、これは米国版プロジェクトXというか、典型的なサクセス・ストーリー以外の何物でもない。

だが、ソーキン脚本の『ソーシャル・ネットワーク』がそうだったように、これは、実在の人物に材を得た単なる成功譚というより、はるかに同時代的かつ思索的な「内省」へと見る者を導く、すぐれて知的な映画だといえるに違いない。と同時に、ザイリアン脚本の『シンドラーのリスト』がそうだったように、これはひとつの「歴史」を変えた人物が、“何を成し遂げたか”という伝記的な側面より、その「内面」の変化(それを、「成長」とも「成熟」とも「覚醒」とも呼んでいい)を見つめた映画でもある。

そう、『ソーシャル・ネットワーク』は、主人公が“何かを成し遂げた(=成功した)ことで失ったもの”の大きさを、まさにひとつの「悲劇」として描いたものだった。一方、この『マネーボール』のビリーは、将来を嘱望されながらメジャーの選手として大成しなかった。そんな男が、今度は弱小球団のGMとして革新的な理論で優勝をねらえるチームづくりを実現してみせる。まさに、“失ったことで、何かを成し遂げた(=成功した)”人物なのである。そして、他球団から多額の年俸で引き抜きの声がかかっても、ビリーはアスレチックスにとどまる。彼は「金額」に置き換えられるような成功よりも、もっと「かけがえのないもの」があることを学んだのだ。あのオスカー・シンドラーのように。あるいは、驚嘆すべきザイリアンの初監督作、『ボビー・フィッシャーを探して』の天才チェス少年のように。

こうして『マネーボール』は、ソーキンとザイリアンという名脚本家たちの、理想的な合作ぶりを堪能できる作品となった。もちろん、それを見事に映像化してみせたべネット・ミラー監督の手腕も、高く評価されるべきだろう。メジャーリーグという喧騒と熱気に満ちた世界を描きながら、あくまでも静謐でクールな映像のなかから登場人物たちの“体温”が確かに伝わってくるような演出ぶり。まこと、これは近年最高のアメリカ映画の1本だ。
やましんの巻さん [映画館(字幕)] 10点(2014-10-29 14:25:45)
👍 2
100.ネタバレ まずクビを宣告する時につらくなるから選手と仲良くしたくないって信条がもうすでに非情になり切れてない。お金がないといいつつクラブハウス内の自販機をタダで利用できるように便宜を図っちゃう。ピーターの見せたVTRを見て「やっぱり野球にはロマンがある」と笑顔になる。そもそもビリーとピーターがよりどころにしてるデータ分析も、創始者は全く無関係な仕事をしてるただの野球好き。20連勝を決めたのは四球による出塁ではなく代打サヨナラホームラン。奨学金付きの大学進学を蹴ったのもプロの世界に夢を見たから。レッドソックスの高額オファーを断ったのも譲れないものがあったから。血も涙もない男のお話になりそうな設定ですが、実際見てみると驚くくらいロマンチストなお話だったように思いました。野球というスポーツにはこんなに夢やロマンが詰まってるんだぞ~ってことを2時間かけて描いた映画だとすら言ってしまっていいと思います。

私が応援してる選手も怪我が原因で成績を大きく落とし、そのまま年齢を重ねています。打率も2割にようやく届くかといったところ、ネットではもう若いの育成して見切れ、トレードに出せだの散々な言われようです。私ももう復活はなさそうだということは分かっています。でもその選手の名前がコールされ、打席に立ってバットを構えた瞬間、もう作業なんか手につかず画面に目が釘付けになってしまう。やっぱり理屈じゃないです。
あなたのはレビオSir.さん [インターネット(吹替)] 9点(2024-06-10 00:10:40)
99.ネタバレ 面白かった。支配下選手が二万もいるメジャー・リーグにしても、やはり金満球団と弱小球団があるわけで、お金でラクに選手を調達できないのが貧乏チームの最大のネック。カネが無いから知恵を出さなきゃならないGMビリーをブラッド・ピットが熱演。結果が出ないうちは、辛辣な批判やチームスカウトたちとの軋轢にさらされて、見ているこちらの胃もキリキリ痛い。誰が何と言おうと、自らの経験則(スカウトは口ばっかり)と信念のもと、戦いに身をすり減らす孤独なGM。試合をこま切れに観るシーンでは、彼の心がぎりぎりなのが伝わってくる。贔屓の投手が投げるイニングにはワタシもこうなりますもん。ブラッド・ピットは、私が知る彼のキャリアのうちのベスト・アクト。選手が駒の如く扱われる実にドライなメジャーの経営や、スポーツマスコミの高飛車な感じとか、へえー知らなかったー、と思う描写も多かった。すごく心に残ったのは、ビリーの相方ピーターが見せてくれたマイナーの試合。自分が放った打球がHRとは思わず、転んで動揺して塁にしがみつく巨体の選手を敵も味方も笑ってホームに迎える。数値もデータも超越したこんなシーンが生まれる野球を、かの国の人達が愛してやまないのがよく分かります。
tottokoさん [CS・衛星(字幕)] 9点(2013-07-28 00:51:12)
👍 1
98.ネタバレ とりあえず脚本がアホ過ぎる。
クライマックスの20連勝の懸かった試合で、11点差を追い付かれた挙句に最後はマネーボールの象徴とも言えるハッテバーグの代打サヨナラホームランでリーグ新記録達成とかあり得ないでしょ。
この脚本を許可した野球の神様はどうかしてるとしか思えない。
選手役のキャストが本物っぽい感じでリアルだし、知ってる選手がちらほら出てくるのも嬉しい。
イチローもちょろっと出てましたね。
野球の魅力が随所に散りばめられた素晴らしい作品だと思います。
終盤はちょっと泣きそうになりましたよ。
ほんと野球にはロマンがありますね。

もとやさん [DVD(吹替)] 9点(2012-04-16 19:11:32)
👍 1
97.ネタバレ 大切なものをずっと昔になくした男が、その人生の中でなにかを見つけるため、なにかを変えるために、信念を片手に必死にもがいてズタズタにされてでも前へ進みつづける。そしてそんな父親に娘はただ"Enjoy The Show."と歌う。人生のエッセンスいっぱい詰まってます。さいこー。
たいがーさん [映画館(字幕)] 9点(2011-12-06 23:49:51)
👍 1
96.メジャーリーグのことを少しでも判っていれば10倍は楽しめますが、あまり詳しくなくてもきちんと楽しめるように作られています。(私はそんなに詳しいほうではない)

データを重視してチーム編成に取り組んだ、アリーグ、オークランド・アスレチックスのゼネラルマネージャー「ビリー・ビーン」(ブラッド・ピット)の半生を描いた物語ですが、これが非常によくできています。40代以上の人にはセイバーメトリクスというより野村ID野球(ちょっと違うが)といったほうがピンとくるかもしれません。しかし野村ID野球よりももっと根本的なチーム編成自体をデータ任せにしたのがこの理論の凄いところです。今では当たり前ですが、いわゆるビッグデータ的な情報解析・情報分析を元にしてチーム自体を再編成した訳で、やはり2~30年前ではかなり思い切った無謀理論を追求した人物だったといえます。

自身もかなり気性が荒いビリーですが、周りの無理解、マスコミなどの過激な煽りなどプレッシャーやストレス、過去の後悔などを心に抱えている気難しい人物を非常にウマく表現したブラピはかなりのハマり役でした。元来この手の抑えた役柄が好きなブラピですが、本作のビリー役はキャリア中でもベストなものではないかと思われます。
また、脇も超一流で反抗的なハウ監督にフィリップ・シーモア・ホフマン、気が強い元嫁シャロンにロビン・ライト、気弱なハッテンバーグにクリス・プラットらと非常に豪華です。脚本もレナードの朝やシンドラーのリストのザイリアン&手直しにはザ・ホワイトハウス、ソーシャル・ネットワークのソーキンと、地味な映画だったと切り捨てるにはあまりにも勿体無さすぎる布陣です。さらには何気に開幕式でエレキで国歌を演奏するジョー・サトリアーニ、劇中内TVのみ出演のイチローなどなど、とにかく超絶に豪華なので多方面に考察できる人には非常に奥深い作品に仕上がっています。(ただ、他の方もご指摘ですがセイバーメトリクスを追求する映画なのに、、これ以上ないってくらい高額でメジャーな連中が集まっているのもある意味皮肉で笑えたりもします)

娘の歌声に突き動かされる音楽CDの流れも最高に素敵ですが、レッドソックスから暗転で現在の状況を説明するラストも非常にスマートでリアル。MLBのトレード事情やアリーグ・ナリーグのことなどもっと勉強して再度鑑賞したい、静かなる名作だと思います!
アラジン2014さん [インターネット(吹替)] 8点(2022-08-04 15:48:06)
95.ネタバレ 本作自体が、劇中で実践されるマネーボール理論の産物のようにも見える。チームの絆とか、精神力とか、スター性とかではなく、「データ」で野球を変えた弱小チームの物語。だから映画としても、徹底したアンチドラマ、アンチクライマックスの作りで、主人公が自分の気持ちを叫んだり、誰かと熱く抱擁したり、チームが一致団結して困難に立ち向かう、的な描写は皆無です。主人公は、野球をちゃんと見ることはできないし、もう大丈夫かと思って球場にいったら11点差を追いつかれるという「もう、野球と関わるのやめたら?」と思ってしまう経験もして、チームと団結することもないし、監督(フィリップ・シーモア・ホフマン!)とも和解しないし、結局はチームの誰からも(さらにファンからも)感謝されない。唯一評価したのは、金満球団の1つレッドソックスという皮肉。ラストの「パパはおバカ」「本当に自分は野球を楽しんでるのか?」と娘の歌ににじむ涙は、GMという仕事の本質にこだわった男の誇り(だからレッドソックスのオファーは断るわけだし)と、それでも感じてしまう虚しさの両方を描いた名シーンだと思います。そのあたりは、人間の二面性・両義性を描く名人監督ベネット・ミラー&脚本アーロン・ソーキンだからこそできた名人芸でした。そして、本作最大のパラドクスは、この映画の主演・プロデュースが大スター俳優ブラッド・ピットであること。その矛盾をブラピ自身も理解していて、だからこその抑えた名演技だったと思います。この作品で注目されたジョナ・ヒルやクリス・プラットのその後の活躍を見れば、この作品が、ブラピという巨大な矛盾を抱えながらも、出塁率の高い才能あふれる俳優たちで作られた優れたアンサンブルであったこともわかります。
ころりさんさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2016-09-19 12:20:17)
👍 2
94.ネタバレ 日本だとシーズン中の選手のトレードなどあまりないので、この冬から春の野球のオフシーズンに見ると面白いかもしれない。スポ根物ではないので、野球のルールがわからないという人も安心してみれる面白い映画だとおもう。このシーズンオフになると日本からFAで大リーグ挑戦する大物がいると、新聞ではヤンキースと交渉か?!ドジャースと接触とかいろいろなチーム名がでてくるが、その裏で、きっとこの映画のような、トレードで相手の資金を使わせて獲得させないなど、あの手この手が行われているんだろうと思うと、なぜワールドシリーズMVPの松井が放出?とかいろいろ想像ができ楽しめる。今年はマエケンがそんなこんなで、どっかのチームに行くのだろうな。いずれにしても、久々にブラピのアタリ役という感じがした、面白い映画だった。
シネマファン55号さん [インターネット(字幕)] 8点(2015-12-15 16:05:37)
スポンサーリンク
93.ネタバレ 面白かった。こんな面白いのに実話モノだと聞いてさらにビックリした。
自分も金満球団よりは貧乏球団の方に感情移入してしまうので、
凄く痛快な映画だったなぁ。
バニーボーイさん [地上波(吹替)] 8点(2015-11-30 22:55:25)
92.ネタバレ この映画のキモは最後の場面だ。球界唯一ビル・ジェームスの野球理論を先進的に実践してきたビリー・ビーンはわずかワンシーズンでこの理論の先駆性をレッドソックスに見抜かれた事を知り、もうこの球団はこの理論で球界をリードできないと予見する。なぜなら資金力豊富なレッドソックスが知り実践すれば我も我もと他球団もこの理論を試すに決まっているからだ。そうなった時点でアスレティックスの優位性は無くなる。そういう展開で実は唯一チャンスのあったのはこのワンシーズンだけだかったという事を知ったビリーの絶望が伝わってきた。

彼も実は「この理論は本当に正しいのか?」疑問に思っていたフシがあるように描かれている。「出塁率の高い選手を集めれば試合に勝てる」という足し算がプロ野球に通用するかというのは実際にやってみないと判らない。この映画はドキュメンタリーと言っていいんだが、新たに味付けされた部分がある。戦況が逼迫した時に聞いているラジオを切って再度入れ直すなど同じような経験があるからその心境が良くわかるし、後で首になるスカウトマンが会議中に「うらないクッキー」と言うのもAKB48を連想させられて笑える。

同じスカウトマンの映画としてクリント・イーストウッドの「人生の特等席」というのもあるが、こっちは相反してコンピューター的な計算要素を一切排除した方が勝つという明確な主張があってこっちはこっちで面白い。

h27-12/31.追記・句読点変更)
Fuluで字幕版を観ました。例のスカウトマンが「fortune cookie」ってホントに言ってるのかな?と思っていたもん(^^ゞで、(言ってましたよ!)でも、意外な事に字幕版を観て驚いたのは彼らの会話がものすごく平然かつ整然と進められているという事。日本語吹替版ほど会話は攻撃的でも無くものすごく知性を感じさせる様な仕上になっていた。なるほどこれがピットの目指していた味なのかなあ?、って思った次第でした。
アマデウスga好きさん [ビデオ(吹替)] 8点(2015-08-04 17:07:07)
👍 1
91.ネタバレ 『マネーボール』というよりも『データボール』といった方がしっくりくる内容の映画でした。出塁率をチーム造りの最重要素と考えるブラピにはロマンのかけらもなく、選手の躍動したプレーやドラマを期待して球場に足を運ぶ野球ファンの事は眼中にないみたいでした。だからゲーム中は球場に入らないし選手たちと言葉を交わすことも極力避ける。この映画の脚本の絶妙なところは、登場人物たちの実に平凡な言動が淡々と続くということでしょう。ブラピのGMはときどきキレるけど離婚した妻子との関係はごく普通でなんの波乱も起きない。トレードやクビを宣告される選手たちも暴れたりする者は誰もおらずみんな大人のリアクション、ブラピに勝手に選手をトレードに出されるフィリップ・シーモア・ホフマンの監督(好演)にしても、大騒ぎになってもおかしくないのにグッと堪えてぼやくだけ。映画的じゃないけども、みんな実にリアルな人間たちなんです。だけど球場で繰り広げられる試合だけはエキサイティングで予想不可能、四球で出塁することだけを期待されていた選手がサヨナラホームランを打って20連勝するんだから面白いもんです。ここら辺は、アンビバレントな現実をよく計算して対照させた脚本家の高度な技ですね。 MLBに詳しい方なら実話ですので当然結末は判ってらしたでしょうが、なんの予備知識もなかった自分には意表を突くラストでした。ブラピのデータ重視手法ついてもジョナ・ヒルの分析を単に受け売りしているだけみたいな感じだし、サクセス・ストーリーとしてはかなり異色の部類に入る一筋縄ではいかない映画のような気がします。
S&Sさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2015-02-15 15:27:25)
👍 1
90.実力はあるのに評価の低い人、いわゆる要領が悪かったり変な癖があったりする人が、今までのスカウト目線とは違った合理的な理論で見出されて結果を出していく物語は、自分とダブっているわけではありませんがとても共感できました。イェール大卒の補佐役キャラにはちょっと違和感ありますが、GMである主人公やここに登場するMLBのプレーヤーの境遇等、実話のリアル感が伝わってくる映画です。偉業達成はドライな手法だけでは困難で、人をその気にさせる人間臭い魅力が不可欠だと思いますが、過去の挫折体験を持つ主人公にはきっとそれがあったのでしょう。
ProPaceさん [地上波(字幕)] 8点(2014-12-18 20:53:26)
89.ネタバレ スポーツ嫌いで、映画もスポーツものは基本スルーしてましたが、これは面白かった。ブラピのビルディングロマン。最後レッドソックスに行ったってそれはそれで良かったと思うんだけど(自分たちの信念が球界を変えはじめた証なのだから)、アスレチックスに残るのを選んだのには男気を感じました。その事実を、娘お手製の歌が流れる中、字幕だけでさらっと伝えた演出はなかなかにくいものでした。ただその後もセイバーメトリックスの本家アスレチックスがワールドシリーズ優勝にまで至らないのは、現実はそう甘くないということなのでしょうか。
えぴおうさん [DVD(字幕)] 8点(2014-10-30 01:35:57)
88.ネタバレ 大味ではないにせよ、爽やかな映画だと思います。主人公のキャラクターは無茶苦茶なんだけども同時に娘とのやり取りで表れる人間味あふれる感じがより一層魅力的に感じました。レッドソックスのGMを断った理由と、ラストシーンの娘の歌が良い。わざとらしさのないさりげない感動がこの映画の味だなと思います。
ポン太氏さん [DVD(吹替)] 8点(2014-02-07 18:21:31)
87.ネタバレ とーっても面白かった!ある意味王道な展開だとは思いつつも実話を基にしてるというところがスゴイよね。。前半がちょっと地味目で、ブラピらしさもちーと物足りないと言えばそうかなという感じではあるけども、破竹の連勝記録樹立はとってもエキサイティングで爽快感大!破格のオファーを「蹴った」ビリー・ビーンGMの男気もすごくカッコイイ!! 静かに闘う男を描いた本作、とても見応えのある一本でゴザイマシタ
Kanameさん [DVD(字幕)] 8点(2013-10-20 23:32:27)
86.シーンの静と動の使い方が上手い。スポーツの裏側に関心のある人は楽しめるのでは。
nojiさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2013-10-03 23:46:43)
85.側近のピーター同様、主人公の強硬な言動にハラハラさせられつつも、時々見せる影の部分が主人公の気持ちが伝わってきて、感情移入してしまいました。娘の歌う歌が、これ見た翌日もリフレインされてきたくらい、楽しめました。野球好きにも、ヒューマンドラマ好きにもオススメできる一本。
●えすかるご●さん [DVD(字幕)] 8点(2012-12-16 15:42:35)
84.面白い。トレード締切日の他チームのGMとの攻防は見応えがあります。
ベルガーさん [DVD(字幕)] 8点(2012-09-02 20:47:44)
スポンサーリンク
マーク説明
★《新規》★:2日以内に新規投稿
《新規》:7日以内に新規投稿
★《更新》★:2日以内に更新
《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 103人
平均点数 6.82点
000.00%
100.00%
232.91%
300.00%
454.85%
598.74%
61615.53%
73533.98%
82827.18%
943.88%
1032.91%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 6.50点 Review6人
2 ストーリー評価 7.44点 Review9人
3 鑑賞後の後味 7.66点 Review9人
4 音楽評価 7.85点 Review7人
5 感泣評価 7.33点 Review6人

【アカデミー賞 情報】

2011年 84回
作品賞 候補(ノミネート) 
主演男優賞ブラッド・ピット候補(ノミネート) 
助演男優賞ジョナ・ヒル候補(ノミネート) 
音響賞 候補(ノミネート) 
脚色賞スティーヴン・ザイリアン候補(ノミネート) 
脚色賞アーロン・ソーキン候補(ノミネート) 
編集賞 候補(ノミネート) 

【ゴールデングローブ賞 情報】

2011年 69回
作品賞(ドラマ部門) 候補(ノミネート) 
主演男優賞(ドラマ部門)ブラッド・ピット候補(ノミネート) 
助演男優賞ジョナ・ヒル候補(ノミネート) 
脚本賞スティーヴン・ザイリアン候補(ノミネート) 
脚本賞アーロン・ソーキン候補(ノミネート) 

■ ヘルプ