映画『夢(1990)』の口コミ・レビュー(3ページ目)

夢(1990)

[ユメ]
DREAMS
1990年上映時間:121分
平均点:5.83 / 10(Review 75人) (点数分布表示)
公開開始日(1990-05-25)
ドラマファンタジー戦争ものオムニバス
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タイトル情報更新(2025-02-20)【イニシャルK】さん
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監督黒澤明
助監督小泉堯史
米田興弘
演出本多猪四郎(演出補佐)
キャスト寺尾聰(男優)
伊崎充則(男優)少年の私
倍賞美津子(女優)私の母
鈴木美恵(女優)
建みさと(女優)桃の精
原田美枝子(女優)雪女
油井昌由樹(男優)パーティの仲間
根岸季衣(女優)子供を抱えた女
井川比佐志(男優)発電所の男
いかりや長介(男優)
頭師佳孝(男優)野口一等兵
マーティン・スコセッシ(男優)ゴッホ
笠智衆(男優)老人
常田富士男(男優)村人
東郷晴子(女優)村人
七尾伶子(女優)村人
本間文子(女優)村人
日野道夫(男優)
堺左千夫(男優)
坂田祥一郎(男優)
山田明郷(男優)
音羽久米子(女優)
渡辺哲(男優)
速水典子(女優)
外野村晋(男優)
名取幸政(男優)
加藤茂雄(男優)
伊藤敏八(男優)
記平佳枝(女優)
牧よし子(女優)
歌澤寅右衛門(男優)
脚本黒澤明
音楽池辺晋一郎
作曲フレデリック・ショパン「雨だれ」
撮影斎藤孝雄
上田正治
関口芳則(撮影助手)
原一民(撮影協力者)
製作総指揮スティーヴン・スピルバーグ(提供)
プロデューサー黒澤久雄
配給ワーナー・ブラザース
特撮ILM/Industrial Light & Magic(特撮・合成技術協力)
作画黒澤明(絵コンテ)(ノンクレジット)
美術村木与四郎
部谷京子(美術助手)
衣装ワダエミ
黒澤和子
編集黒澤明
南とめ(ネガ編集)
矢船陽介(編集助手)
録音紅谷愃一
照明佐野武治
その他野上照代(プロダクション・マネージャー)
原田大三郎(スチール)
東宝録音センター(スタジオ)
IMAGICA(現像)
あらすじ
黒澤明監督自らが見たという「夢」を映像化した8話からなるオムニバス。各話の冒頭に「こんな夢を見た」という字幕が入る。
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💬口コミ一覧

35.ネタバレ いろいろなテーマが盛り込まれていて楽しかった。
作中で、富士山が赤く焼けるエピソードがある。あれは原子力への不安が色濃く描かれている。また、死んだ戦友の霊に会うエピソードがある、戦争を批判しているね。
最後の華やかな葬式のエピソードはとても良かった。
哀しみの王さん [ビデオ(吹替)] 10点(2005-04-01 21:45:05)
34.ネタバレ うん、きれいだった。こんな夢を見たって、なんか、「夏目漱石?」と思った。個人的な見解ですが、最初のお母さんといる場所って、生まれる前?そんで、お母さんが急にきびしくなって、謝って来いって追い出されるの、あれ「誕生」?するとだな、人間の一生を描いていることになるが、(人間の、というよりクロサワの)それって、「最初っから、謝りに行く」なのかなあ。それだと生きるのつらいんだけど。私の推理がもしも当たっているならば、クロサワってのは相当のMに間違いない。
晩年これを残したのは良かったと思う。私のようなアホにも少しは何か伝わるので。
パブロン中毒さん [DVD(字幕)] 8点(2005-11-25 22:29:22)
33.アンドレイ・タルコフスキーから直接教えてもらったという「水」の描写(水車のある村)がとりわけ美しい。他にも(桃畑)のまさに桃の花が満開となる画や(鴉)のゴッホの絵画の中なんかは失われた世界としての幻想的な美が強調されていて素晴らしい。黒澤明の全ての作品に言えるのは、その世界をスクリーンに再現するための様々な天才的な工夫と、忍耐を惜しまないその姿勢が群を抜いているということ。(そのぶん思いもよらない奇跡的な画が撮れるということも無いだろうと思われるのだが。)しかし「映像で語る」ことに関しては並み以上の才能はあっても天才と崇められるほどの資質は持っていないのではと思ってしまう。もちろん私が気づかないだけかもしれないが、この作品の登場人物の輝きの無さや、説明過多な部分を見る限りそう思わずにはいられない。結局黒澤作品の面白さって脚本の面白さと画作りの妥協の無さにつきると思うのです。この作品はその「画」だけが美しい作品でしかないように思う。とは言うものの、映画への情熱が無ければこんな美しい画は撮れないとも思います。
R&Aさん [DVD(字幕)] 5点(2006-02-02 15:09:23)
32.ネタバレ 求道者黒澤の夢が夢に。水が絶望を洗い流してくれる。観終わった後、Mr.Childrenの「Everything is made from a dream」が聴きたくなった。「やっかいだーな夢は、よーくもあーり、悪くもなーる、ってなわっけで♪」
ようすけさん [ビデオ(邦画)] 8点(2006-03-19 04:54:47)
31.「 拘りの 映像確かに 優美だが 脚本悪けりゃ つまりは凡作 」 詠み人 素来夢無人・朝
スライムナイトのアーサーさん [地上波(字幕)] 3点(2006-05-27 14:40:56)
30.もし自分の今まで見た夢を豪華キャストで映画化されたら、恥ずかしくて発狂するか、大脚本家だと自称するかのどっちかだと思う。
(見たのは確か黒澤監督が死去されたときにテレビで放映した時だったが、なぜにこれだったのだろうか。)
寺 梅斗さん [地上波(吹替)] 5点(2007-01-14 12:40:06)
29.ネタバレ 最初、夢十夜を思い出しました。途中から漂流教室の文明批判が浮かびました。最初の2本が大好きです。百鬼夜行抄の世界です。ゴッホの話も好きです。個人的には残りがいまひとつでした。
omutさん [CS・衛星(字幕)] 6点(2007-06-08 03:47:10)
28.ネタバレ 1話目と2話目が特に印象的。暗い森の中に入っていくシーンはなぜだかものすごく怖かった。夢だからということもあり唐突に始まり唐突に終わるのでもう少し突っ込んでほしいエピソードはいくつかあり。各エピソードを平均すると6点くらいだと思うけど…でも8点
HAMさん [ビデオ(邦画)] 8点(2007-09-11 16:38:40)
27.あのスコセッシ御大がゴッホ役(しかも英語)! このミスキャストぶりがあまりに衝撃的過ぎて、あとの話はどうでもいい感じ。各話の尺は短いけど、短いなら短いなりに物語に起伏が欲しかったです。
とかげ12号さん [DVD(邦画)] 5点(2007-10-07 15:12:41)
26.難解ではあるが、非常に綺麗な作品でした。最後のお話が特に好きです。原子力の話は小学生の時に観て凄く怖かったけど、今観たら・・・。「夢」といってしまえばどんな無茶な設定でもOKなんじゃねえかと思いました。
Fukkyさん [ビデオ(邦画)] 7点(2007-11-09 15:48:03)
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25.ネタバレ 「乱」と並んで、モノクロ時代の代表作よりも好きな作品。第2話の、段々の斜面で全員が勢揃いしている構図など、実に強烈である。いかにも「夢」でしか見られない場面という感じ。この辺の鮮烈で幻想的な描写に比べ、後半は登場人物が喋りすぎなのが気になる。夢なんだからそんなに人は喋らないと思うし、映像だけで十分語れるほどのものがあると思うけど。
Oliasさん [CS・衛星(邦画)] 6点(2009-03-11 01:14:13)
👍 1
24.ネタバレ テレビでやっていて、何となく観ていてとっても印象に残る映画でした。
ゴッホが出てくる短編。ゴッホが得意とした黄色がなんと綺麗に映像にできたことがびっくりでした。そして鬼が出てくる短編の何と恐ろしい映像。陸軍の亡霊が出てくる短編も上官の使命を描いていて、こういう映画は黒澤しか撮れないじゃないかと思いました。
最後に笠智衆の短編。旅をしている人簡素な田舎で老人に色んなことを聞くが「そんなものはいらない」の答え。文明は不要なものにあふれていて、本来の人の姿が見えなくなってきているのかなと考えさせられました。いろんな意味で何度も観たい映画だなと思います。
ダイバーさん [地上波(邦画)] 7点(2009-09-29 21:39:57)
23.退屈だと感じる人にはとことん退屈な映画でしょうね。
でも、ツボにはまる人(タルコフスキーとかが好きな人)にはとことんツボでしょう。

画家黒澤明が作る最高の美術映画だと思いました。

ただ映像だけで充分「生」や「死」などへの感情を表現できているのに、少し語らせ過ぎな気がしてならない。黒澤映画では「水爆」「戦争」や「近代化」などの話になるとどうしても説教臭くなっちゃいますね。

タルコフスキーの映像美がとことん静かであるのに比べて、黒澤の映像美はもっとギラついているというか、力強い命のエネルギーを感じます。

ツボでした。
おーるさん [DVD(邦画)] 9点(2010-02-28 22:16:23)
22.夢が区分けにされていてみやすかった。
ホットチョコレートさん [DVD(邦画)] 5点(2010-06-27 11:22:27)
👍 1
21.ネタバレ 1話の「狐の嫁入り」と4話の「トンネル」が好き。傑作だと思う。しずしずとした行列とキッと振り向く顔の動きのコントラストは、ほとんどすぐれたミュージカルの気合いになっている。あるいは黒澤の能の趣味と関係があるのか。能と言えば「トンネル」の構造はまったく能そのもので、主人公が迷いを残した亡者に出会う形式を取っている。主人公がとうとうと語る弁明と、無表情な兵士たちの沈黙の切り返し。この無表情の沈黙が重い。主人公の弁明をそのまま受け取ったとも思えず、それならいっそ激して言い募ってくれればいいのに、彼らは無表情の帝国陸軍兵士のままトンネルの奥に消えていく。しかし代わって犬が牙を剥いて吠えついてくる。兵士たちの無念さの塊りが、この犬に凝縮されているよう。この映画は異界のものたち=自然界との接触が一つのテーマだ(だからほとんどが屋外の話。ついでに言っとくと、ここのところ三作品『影武者』『乱』とこれは、すべて大きな門から外へ追放される場面が共通する)。その異界の威嚇と異界への謝罪と。狐であり桃の木であり、そして死者の代理をする犬。かつて三船敏郎が演じ続けたような強い意志を持つ人物の登場しないこの映画では、ひ弱な主人公が異界の自然界に恐れを抱きながら遍歴し、ひそやかな嫁入り行列からにぎやかな葬列に至る。たしかに後半は意見表明が剥き出しになっていて映画としては弱いのだが、根っからの映画人であった黒澤さんをここまで切迫させたものに思いを馳せたい。
なんのかんのさん [映画館(邦画)] 8点(2010-07-09 12:04:08)
👍 1
20.「麒麟も老いては駑馬に劣る」を地で行くような作品。もともと黒澤映画は好きではないが、この作品は特に酷い、ストーリーや設定も稚拙以外の言葉が出てこない。ただ大王わさび農場のシーンは綺麗だし、個人的に好きな所なので3点献上。
わたたさん [地上波(邦画)] 3点(2010-09-05 00:01:22)
19.ネタバレ 【日照り雨】軒先のセットは氏の家を再現したもの。黒沢氏の父は元軍人で厳しかった。家の厳しさよりも怖ろしいもの見たさの好奇心がまさった子供時代。虹はあこがれで冒険の象徴。人生の冒険の始まり。日照雨は「蜘蛛巣城」の森のシーンにつながる。【桃畑】4男4女の中で育つ。16歳で夭折した姉への追慕。伐採された桃の木の精霊との交感。伐採されたのは氏の幼年時代。涙が流れる。家族愛にも経済的にも恵まれた家庭環境であったことが窺い知れる。【雪あらし】努力すれば報われるという氏の人生哲学。雪山登山は困難を極める映画作りの象徴。雪女は母性の象徴。「雪は暖かい、氷は熱い」は、逆境こそが人生の糧になるということ。母親には甘えることができたようだ。画家を目指して挫折。映画界に入り、監督になれたのは33歳。天才ではなく努力の人だった。【トンネル】氏は体が弱く、兵役経験無しだが戦死は身近だった。さまよう戦死者の魂。戦争の無意味さと残酷さ。彼らの死に誰も責任を取らない。戦後すぐ反省をこめて撮った「わが青春に悔なし」の頃の夢か。爆弾を巻いた犬は特攻の象徴。若く散った特攻隊員の魂が氏の良心を激しく吠え立てる。【鴉】尊敬するゴッホ。画の修行時代ゴッホの画を見たあとでは全てのものがゴッホのタッチに見えたという。「どんな自然も美しい。自我を失くすと自然は夢のように絵になる。そのためには機関車のように働く」映画作りに共通する言葉。ゴッホを追うのは画家になりたいという望み。飛び立つ鴉は魂の解放の象徴。【赤冨士】「生きものの記録」と同趣旨。人間は自然の一部であることを忘れ、科学で便利さを追求し続ける人間の愚かさ。氏が子供時代、父の生家の秋田で生活した経験が影響している。自然と共存する人たちの生きざまを知ったのは貴重な経験。
【鬼哭】核汚染により鬼と化してしまった人間の地獄絵図。鬼の苦悩は氏の苦悩そのもの。人間と自然を心より愛しているが故に現実の人間に対する怒りと煩悶は強い。氏の人類への警告は生半可なものではない。
【水車のある村】
水車は自然を利用する人間の知恵の象徴。理想郷を描く。石に添える花の挿話は体験談。葬式の歌は、自然と調和して生きている人たちへの賛歌。103歳の老人は老境に達した氏の理想の姿。初恋の人は青春の象徴。その葬儀で嘆き悲しむ代わりに、喜び祝い行進する。すでに死を受容する心境にある。
よしのぶさん [DVD(邦画)] 7点(2011-01-24 10:27:12)
👍 2
18.冗長だが、それだけでは切り捨てられないテーマを扱っており、時期が時期だけにとても怖くなった。さらに芸術性の高さは相変わらずどころか、むしろ際立っており、画家志望だった黒澤監督がストーリーに縛られず、自由に作り上げたという印象である。まあ、面白いとは思わなかったけど…。
リーム555さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2011-03-20 00:02:17)
17.ネタバレ 今この様な時代だからこそ、特に政治家と某電力会社の皆さんに観て欲しい作品である。
たくわんさん [CS・衛星(邦画)] 7点(2013-01-05 13:23:25)
16.劇場で観た時から違和感があったんだけど、再見してなんとなくその正体が見えた気がした。それは、どうしてこんな企画が成立したのかということ。周囲と監督自身が、そのキャリアを骨董品のように扱っている気がして仕方がない。映像には力があるが、メッセージを台詞でダラダラと喋るあたりはダイレクト過ぎて陳腐に思える。カットを積み重ねてストーリーを表現することを諦めてしまったかのような姿勢を感じる。もう映画作家というより、映像作家という感じ。個人的には、周囲、特にマスコミが黒澤氏を巨匠扱いし過ぎたんじゃないかと思っている。60年代までの作品には、その評価に見合う傑作も何作かあるが、それらは基本的にストーリーが面白く、それに見合う映像の迫力があって得られた評価だと思っている。
アンドレ・タカシさん [映画館(邦画)] 4点(2013-01-27 01:01:24)
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【点数情報】

Review人数 75人
平均点数 5.83点
000.00%
111.33%
211.33%
31013.33%
456.67%
51216.00%
61722.67%
71621.33%
8810.67%
945.33%
1011.33%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.50点 Review2人
2 ストーリー評価 5.75点 Review4人
3 鑑賞後の後味 6.00点 Review4人
4 音楽評価 7.33点 Review3人
5 感泣評価 7.66点 Review3人

【ゴールデングローブ賞 情報】

1990年 48回
外国語映画賞 候補(ノミネート) 

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