映画『天城越え(1983)』の口コミ・レビュー(2ページ目)

天城越え(1983)

[アマギゴエ]
1983年上映時間:99分
平均点:6.97 / 10(Review 34人) (点数分布表示)
ドラマサスペンスラブストーリーミステリー小説の映画化
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2024-07-18)【イニシャルK】さん
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監督三村晴彦
キャスト田中裕子(女優)大塚ハナ
渡瀬恒彦(男優)田島刑事
伊藤洋一(男優)小野寺建造(中学時代)
平幹二朗(男優)小野寺建造
吉行和子(女優)建造の母
小倉一郎(男優)建造の叔父
柄本明(男優)旅の呉服屋
坂上二郎(男優)旅の菓子屋
佐藤允(男優)江藤署長
石橋蓮司(男優)土屋良作
樹木希林(女優)良作の女房
山谷初男(男優)山田警部補
車だん吉(男優)黒田運転手
中野誠也(男優)県警の広報係長
中真千子(女優)
北林谷栄(女優)茶店の老婆
加藤剛(男優)国立病院の医師
伊藤克信(男優)赤池巡査
阿藤海(男優)
石井トミコ(女優)
河合絃司(男優)
小森英明(男優)
原作松本清張「天城越え」
脚本三村晴彦
加藤泰
音楽菅野光亮
製作野村芳太郎
宮島秀司
松竹
配給松竹
美術横山豊
編集鶴田益一
録音松本隆司(調音)
その他IMAGICA(現像)
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💬口コミ一覧

14.これはサスペンスというよりは、どちらかというと恋愛映画のような気がする。主演の田中裕子の美しさとエロッテックな雰囲気が怪しく、特に雨の中でびしょ濡れになっている時の田中裕子が怖いほど美しくて驚いた。一人の少年との大人と子供の物語の中で描かれるこの何とも残酷な話に何かやるせなさい気持ちになりました。
青観さん [DVD(邦画)] 7点(2006-09-24 16:29:52)
13.いい映画ですね。現在と昔が交互に入れ替わるんですけど、その昔の情景がすごくいいです。トンネルやら雨やら緑やら建物やら、全体の妖しさが物語を支えてます。それにしても、切ない話です。
あろえりーなさん 7点(2004-04-27 22:36:12)
12.雨の女、そんな印象を子供の時に観て感じたのですが、最近見直して、改めて田中裕子の素晴らしさを実感した次第です。彼女の底知れぬ演技力は、この映画に遺憾なく発揮されています。妖気というのか、女の艶かしさ、優しさ、残酷さを感じました。決して美人じゃないけれど、美しさをかもし出せる人ですね。ただ、彼女以外の面では不満もあります。渡瀬には無理がある。あれが残念。
ノブさん 7点(2003-02-01 16:04:02)
11.ネタバレ 登場人物達がとにかく気色悪い。
暴力的な取り調べも後味悪し。
少年の一重瞼も気持ち悪い。
土工とやらも単なる不潔な変質者だし。
やたらにしつこい性交シーンも勘弁。

それに対し内容のインパクトは凄いものがある。
天城峠の薄気味悪い雰囲気も印象深い。
にじばぶさん [インターネット(邦画)] 6点(2023-03-15 22:29:37)
10.ネタバレ 劇中「紀元二千六百年」の歌が流れるので時は昭和15年。少年は誰しも女性に対してあこがれと思慕の念を抱くが、劇中の少年は女性に対して屈折した感情を抱いていた。母親とその義弟とが男女の関係にあることを知っていたからだ。少年には父親がおらず、鍛冶屋という稼業を嫌悪していることもあり、ある日いたたまれず家を飛び出した。少年は山中で遭遇した美しくも妖艶な遊女に魅かれる。年上の女性に対する純粋な憧憬と愛慕の気持ちが生起したのだろう。だが途中で別れ、遊女と土工の性交を目撃するに至り、母親へのどす黒い感情がフラッシュバックとなって押し寄せ、発作的に土工を殺害してしまう。少年には神聖な女性を凌辱する男の存在が許せなかったのだ。これは動機として成り立つ。
◆宿の主人は浮浪者同然の土工を憐れに思い、紙幣を恵んでやり、万が一男が行き倒れになった場合に備え、紙幣に「此人を宜敷」と書き添えていた。これが重要な証拠品となるのだが、どうして他人にそんなに親切にするのか疑問である。ちなみにそばが15銭の時代で、1円は現在の三千円程度の価値。
◆少年が氷小屋で一夜を明かすが、濡れたおがくずの上に板を敷いて寝る、そういう知恵をどうやってつけたのか。
◆あらかじめ遊女が犯人と決め付けた上で、自白を迫る強引な取り調べ。これは現代でもあるが、戦前では猶の事あったのだろう。冤罪は無くなりそうもない。「はばかりに行かせて!」と叫ぶ遊女を刑事が床に投げつけるシーンがあるが、あれは人形を投げている。刑事の遊女に対する贖罪の気持ちがさほど描かれていないのは減点。あればもっと悲劇が盛り上がった。
◆遊女は犯人が少年と知っていた。そして少年を許した。少年は遊女からもらったマッチを生涯お守りにしていた。そして40年後遊女が拘置所で亡くなったことを知る。かくも儚い恋を他に知らない。
◆田中裕子の演技は素晴らしい。彼女を美しく撮ったカメラワークは賞賛もの。本作品でモントリオール世界映画祭主演女優賞を受賞したのもうなずける。当時28才で、連続テレビ小説『おしん』で主役を演じていた頃だ。一方で貞女、一方で娼婦を演じ分ける。女優として最も脂の乗っていた時期。一方で老人に見えない刑事には失笑する他はない。
よしのぶさん [DVD(邦画)] 6点(2011-07-25 12:26:28)
9.ネタバレ 分かるようでイマイチ分からないところもある映画。
本作の少年にそれほど感情移入できなかったので、個人的には高くは評価しにくい。
田中裕子に惹かれるかどうかでも感想が異なりそうだ。
少年(印刷会社社長)の犯行であることは一目瞭然なので、なぜ彼が人間を殺さざるを得なかったのかという犯行の動機がポイントなるが、それが明瞭になっても、それほど深くは感じ入れなかった。
犯行の動機は、“男”としての性や優劣競争のようなものだろうか。
「俺はこんな奴に負けたわけじゃない」「オマエのせいで俺の・・・」という思いや憤りが爆発したのだろうか。
自分の母親も叔父さんに取られたようなことになっており、“男”として敗北感や“子ども”という無力感が既に根付いていたのかもしれない。
少年も若いなりに“男”が爆発したが、本作の監督も“男”として爆発し、田中裕子をそういった視点から上手く撮っている。
それにきちんと応えている田中裕子を褒めるべきかもしれないが。
ただ、天城のシーンはよく撮れているが、現代のシーンは評価できるものでもない(最後の意味不明なところもあるカットも興ざめ)。
コントメイクの老刑事とのやり取りも何かを感じ取れるものはない。
結局、ハナも無罪となったものの、病気で死んだというのもやや引っ掛かるところだ。
ハナが無罪となっては、彼が犯した“罪”の重さも変わってくる。
時効によって罪は消えるかもしれないが、罪の意識は消えることはないはず、ましてや他人(好きな女性ならばなおさら)に罪を押し付けるということはどれだけ心に深く刻まれるかということをもうちょっとアピールして欲しいところ。
そのためにも、無罪や病死というのはいかがなものか。
そもそも彼女が無罪となったら、少年にも嫌疑が掛かるものではないか。
彼女が罪を被れば、少年が罰せられなかった理由は分かる。
しかし、彼女の言動に何か引っ掛かるところがあり、引退した刑事が最後に犯人と向き合うという形にした方がよいかもしれない。
刑事自身も自分が犯した“罪”と向き合ってもよい。
彼も“男”として初めて向き合った殺人事件を解決したい、“男”として“女”になめられたくないという思いがあったのかもしれない。
六本木ソルジャーさん [DVD(邦画)] 6点(2009-11-21 22:34:05)
8.TV放映で観たのがちょうど映画の中の少年くらいの年齢で、かなり入り込んで見ていました。純粋な少年と娼婦の妖艶さの対比、観てはいけない大人の世界を覗き見た時の切ない気持ちが堪らない。
亜流派 十五郎さん 6点(2003-11-03 09:30:24)
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7.田中裕子を見る映画です。それにしても、あの少年があの大人になるのは外見的に無理があるのでは?
omutさん 6点(2003-06-17 19:08:43)
6.連行される場面とラストに映し出されるイメージショットのような田中裕子が、とてつもなく美しく見えます。ここが唯一最大の見せ場かなと。
しかし全体としては、見ていて辛くなるばかり。誰一人として悪意はないのに、誰一人として浮かばれません。そういう物語を作った松本清張が見事なのでしょうが、ジメジメした雰囲気とも相まって、見終わった後もどんよりした気分にさせられます。
眉山さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2024-11-11 02:33:35)
5.松本清張原作の映画化作品だが、本作は事件性よりも圧倒的に人間ドラマの色合いのほうが濃く、ノスタルジーを感じさせる内容と仕上がりはやや異色作といった印象を受ける。
妖しいまでに美しいヒロイン、田中裕子の魅力を余すことなく引き出したシーンは一見の価値あり。
逆に主人公の心情描写は少々粗く、短絡さが目立ってしまうが、想像力で十分補完できる範囲内かと。
ラストの絵は、どうにも解せなかった。
MAHITOさん [DVD(邦画)] 5点(2013-02-26 06:48:25)
4.田中裕子は撮影、公開時、明治大学文学部演劇学科在学中だったということは、周りの学生に対して恥ずかしくなかったのか。人間としてちょっとずれてるのかな。だから、こういう役をできるということでしょうか。売春婦役なんてやって、セックスシーン・お漏らしまでして・・・。
健全な学生生活を送ったものとしては、理解できません。
内容は自分を捨てた田中裕子の演技がすべて。
孤島の鬼さん [DVD(邦画)] 5点(2007-09-11 07:33:51)
3.渡瀬恒彦が相当無理な演技してる・・・あれじゃ刑事じゃなくてまるで変質者。しゃべりも不自然。内容は日本文学ですねぇ。たいへん難しい。
キャットス桜井さん 4点(2002-03-13 00:34:35)
2.原作は短編で、至極シンプルで、作者の伝えることシンプルに伝わる佳作なのに、映画にした途端に、冗長でわかりづらく退屈な駄作になってるのは何故なのか

単に映画化に向かない作品を映画にしてしまったからなのか、脚本や監督や俳優が下手っピーなせいなのか、日本映画が堕ちるところまで堕ちているからか、よくわからないけれど、すごく残念な気持ちに包まれる作品である
みんな嫌いさん [インターネット(邦画)] 3点(2025-04-18 04:45:18)
1.ネタバレ この設定だったら、例えば「伊豆の踊子」程度にはロマンチックな世界と、そしてそれを現代から回想する視点を通じたほろ苦さや虚しさというものを(勝手に)期待するのであるが、全然そうはなっていなかった。何よりも、道中のハナとのやりとりにほとんどウェイトが置かれておらず、ハナは少年をどう感じていたのか、少年はハナのどこにどのように惹かれていったのかが不明確なので、肝心の場面に説得力がない。そもそも、現時点からの主人公の回想で進んでいるはずなのに(そうでなければならないのに)、主人公が見ていない警察の捜査や取調の状況をいくら拡げたところで、視点のブレと混乱を招くだけなんですが。
Oliasさん [DVD(邦画)] 3点(2014-02-01 00:00:20)
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マーク説明
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【点数情報】

Review人数 34人
平均点数 6.97点
000.00%
100.00%
200.00%
325.88%
412.94%
538.82%
6514.71%
7514.71%
81544.12%
938.82%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 10.00点 Review1人
2 ストーリー評価 10.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 9.00点 Review1人
4 音楽評価 Review0人
5 感泣評価 Review0人

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