映画『バトルシップ(2012)』の口コミ・レビュー

バトルシップ(2012)

[バトルシップ]
Battleship
2012年上映時間:130分
平均点:5.74 / 10(Review 109人) (点数分布表示)
公開開始日(2012-04-13)
アクションサスペンスSF
新規登録(2012-04-03)【+】さん
タイトル情報更新(2024-01-27)【イニシャルK】さん
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監督ピーター・バーグ
演出マイク・ジャスタス(スタント・コーディネーター助手)
キャストテイラー・キッチュ(男優)アレックス・ホッパー
アレクサンダー・スカルスガルド(男優)アレックスの兄 ストーン・ホッパー
リーアム・ニーソン(男優)シェーン米海軍提督
浅野忠信(男優)ナガタ日本自衛艦艦長
ジェシー・プレモンス(男優)ジミー・“オーディ”・オード
ピーター・マクニコル(男優)国防長官
ハミッシュ・リンクレイター(男優)キャル・ザパタ
デヴィッド・ジェンセン〔男優・1952年生〕(男優)NASAチーフ
ブルックリン・デッカー(女優)サマンサ・“サム”・シェーン
置鮎龍太郎アレックス・ホッパー(日本語吹き替え版)
平田広明ストーン・ホッパー(日本語吹き替え版)
本名陽子サマンサ・シェーン(日本語吹き替え版)
浅野忠信ナガタ日本自衛艦艦長(日本語吹き替え版)
石塚運昇シェーン米海軍提督(日本語吹き替え版)
土屋アンナコーラ・レイクス(日本語吹き替え版)
東條加那子コーラ・レイクス(日本語吹き替え版【BSテレビ東京】)/少年1(日本語吹き替え版)
乃村健次ミック・キャナルズ(日本語吹き替え版)
稲葉実老兵砲手(日本語吹き替え版)
仲野裕空軍参謀総長(日本語吹き替え版)
星野充昭統合参謀本部議長(日本語吹き替え版)
中博史NASAチーフ(日本語吹き替え版)
魚建ジミー(日本語吹き替え版)
山根舞女アナ1(日本語吹き替え版)
落合弘治キャル・ザパタ(日本語吹き替え版)
嶋村侑(日本語吹き替え版)
武田幸史(日本語吹き替え版)
かぬか光明(日本語吹き替え版)
音楽スティーヴ・ジャブロンスキー
編曲リック・ジョヴィナッツォ
挿入曲シュガーベイブス"Angels with Dirty Faces"
撮影トビアス・A・シュリッスラー
ラリー・ブランフォード(第二班撮影監督)
製作ピーター・バーグ
ブライアン・ゴールドナー
ダンカン・ヘンダーソン
配給東宝東和
特撮ダブル・ネガティブ社(視覚効果)
ILM/Industrial Light & Magic(視覚効果)
美術ニール・スピサック(プロダクション・デザイン)
編集コルビー・パーカー・Jr
ポール・ルベル
録音ポール・マッシー[録音]
字幕翻訳戸田奈津子
その他トッド・アーナウ(プロダクション・マネージャー)
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💬口コミ一覧

109.ネタバレ  五月の大型連休の前日、東海道線にゴトゴト揺られて実家に帰った。茅ヶ崎駅を降り、タクシーのドアを開けてもらうその寸前で、
「おーい。こっちこっち」と、家族の声がする。ああ、来やがった。ゆっくりさせろよお祖父ちゃん。聞こえる声量で言ったはずだけど、全く気にしてない。
「良いぞ-今年は、これ見よ、これ」どうだ孫よ。
「バトルシップ」良し、見よう。今すぐ見よう。と完全に舞い上がっている。お花見以来の孫を待っていたにしては、何故バトルシップなのか。去年より疲れる。
「ポップコーン買ったか?ああぁ後あれ、特保のコーラあれは必要」などと、イトーヨーカドーにあれこれ買いに行く。

 ふと記憶がよみがえる。
 左頬が痛い。凄く痛い。
 近所の仲間と遊んでいたところ、喧嘩になってしまった。1対五では分が悪い。ジリジリと殴り合いが始まろうとしていた刹那。
「イカーン!」と、いきなり祖父さんが止めに入ってきたのだ。そして、どう言うわけか床に堅いものを落とした様な音が僕の頭の中で響く。僕が思う様殴られ、友達はポカーンと、何の話だったっけな状態である。そこから何故か怒号にて説教。曰く、五人がかりで何やってんだと。僕も五人相手に険悪にしてどうするのかともっともらしいことを叩き付けられた。それだけでどこかに行ってしまった。
 何とも気まずくなったので又明日遊ぼう、と家に帰ると何食わぬ顔で祖父さん夕食つまみ食いである。
「凄く痛い。じいちゃんスゲエ痛い」
「喧嘩になってみろよ、もう何カ所か痛かったはずだろ?一個で済んじゃった」良かったな、孫よ。
 畜生、メチャクチャな大人がいるよ。

 そして今、祖父さんはバトルシップに夢中だ。良いか、アーレーバーグ級三隻だろ?敵はエイリアン。可愛そうだなぁエイリアン。米軍が強い前提で見ている祖父さん。一緒になって
「撃ちー方始め」
とはしゃいでいる。
 この後みょうこうが撃沈し、軍艦が登場すると
「俺たちに任せろ!」と敬礼までしている。海軍式である。熱い。

 僕も、祖父さんの横でイージス艦がこんなに弱くねえ。あんなのCIWSとオットーで百発投げてもあたんねーよ!とガリガリハマってる。畜生、連休が始まる前の夜にこんなもん見せやがって、次の日まんまと横須賀に護衛艦を観に行った二人であった。
 
 完全にジジイの思うつぼなのが非常に忌々しい。
黒猫クックさん [ブルーレイ(字幕なし「原語」)] 9点(2013-05-29 02:57:30)
👍 2
108.ネタバレ ドカーン!! ズギャアアン!! ズバババァーーン!!!ゴロゴロゴロゴロゴロゴロー!!!ロックンロール!!! 
あー、おもしろかったー!!序盤のおちゃらけも好きだけど、開戦してから終わるまでは、ひたすらにド派手!「俺、こんなんが観たくてきとるのよ!」ってシーンだらけ!ロサンゼルス決戦とか、スカイラインで期待してたのはこういう内容だったんだなぁ、と今更感じた。強敵に対し、知恵を駆使して戦うのはかの大傑作「トレマーズ」を思い出させる。それの超大作バージョンといった感じか。爆破と熱さだけでなりたつ頭空っぽエンターテイメント映画のお手本!
すべからさん [映画館(字幕)] 9点(2012-07-09 23:31:09)
107.ネタバレ この世にいい映画は二種類ある。ひとつは、巧妙な設定やキチンと整合性のとれた高度なプロットで見る者の頭脳に訴えかける「かしこ(賢い)映画」。そしてもうひとつは、「細けーことはどうでもいいんだよ!」と、細部の整合性や真っ当な理屈よりも、いかに見る者のエモーションをかき立てるか、ハートを震わせるかに重きを置いた「バカ映画」(こういうのはただ筋書きが破綻してるだけでは、「バカ映画」未満の「愚作・駄作」になってしまう)。「なんで高度な科学力を持つエイリアンがこんな弱っちーの?w」と冷笑するよりも、巨大宇宙戦艦とアメリカ海軍艦艇のがっぷり四つの派手な海戦にコーフンしたり、「この爺さんたちなんでこんな都合よく出てくんのよ?」とあきれるよりも「老兵カッコいい!いけえ、ミズーリ!」と無邪気に喝采を送ってしまったりした僕にとっては、この作品はまさに「正しい、すばらしいバカ映画」でした。満点はさらにパワーアップするであろう続編(あるかな?)への期待を込めて、とっておきます。^^
大鉄人28号さん [映画館(字幕)] 9点(2012-05-01 08:46:56)
👍 1
106.ネタバレ 「燃える!」
この一言につきますね~ひさびさに爽快な映画をみた気持ちです。
恒星間航行をしてくる宇宙人にしては戦闘能力がイマイチとか、無抵抗な人間は
見逃しちゃうとか、いろいろ設定にはツッコミどころがありますが
それらをすべて吹き飛ばすほど、大砲ドッカンドッカン!ミサイルバシュバシュ!と
映画館の大スクリーンと大音響を余すところなく堪能できる娯楽作品でした。
最後のアレからすると、続編を期待したいところです。
次は三隻といわず、大艦隊同士の大決戦で!(笑)
あおむしさん [映画館(吹替)] 9点(2012-04-15 13:27:17)
👍 2
105.ネタバレ  こちらでの評価がそこまで高くなかったこともあり、そんなに期待していたわけではなかったのですが、正直めっちゃ面白かったです。
 まず映像。そしてサウンド。その迫力が凄かった。
 迫力ある映像なのに、とても見やすい。アップや早いカット割りの多用でなんか凄そうとかではなく、今、何が起こっているのかをはっきり見せてくれます。映像の好みだけで言えば、今まで見た映画のなかでもトップクラスです。ダイナミックなアクションと音響に圧倒されっぱなしでした。
 敵のメカも大変良かったです。宇宙人のほうが高性能なのは間違いない。だから最初は一方的にやられまくる。でも次第に戦い方を工夫し、知恵を絞り、やっと一矢報いたときは俄然興奮しました。
 これが圧倒的な実力差だったら面白くない。相手の戦艦にも兵器にも、ミサイルなどの火力が強い兵器ならば通用するというのが大事。頑張ればなんとかなる。これが良いです。
 最初は仲違いしていた主人公とナガタが、強敵に立ち向かうなか、手を組み協力し合うのも良かった。昨日の敵は今日の友。ベタだからこそ良い。
 自分達の船が撃沈されてから、どうするんだろうと思ったら、まさかの記念艦ミズーリをリユース。老兵たちもリユース。現役と老兵が力を合わせ、モチベーションがどんどん上がってくる展開。
 錨を下ろして船を方向転換。敵艦のミサイルを回避し、敵母船を文字通り駆逐したとき、興奮は最高潮に。
 序盤、本題に入るまでがちょっと長めでタルかったけど、それをふきとばすくらいラストまで突っ走ってくれて、最高に楽しいひとときでした。
たきたてさん [ブルーレイ(字幕)] 8点(2024-01-03 15:29:04)
👍 2
104.ネタバレ さあアメリカ万歳映画の時間ですよ~

宇宙からエイリアンがやってきた!敵かわからないけどとにかくやっつけよう!先制攻撃だ!
しかし、エイリアンもの凄い武力で全く歯が立たない、味方の戦艦も沈んだ!指揮官はヘタレだし、どうしようどうしよう。
そうだ!日本人の将校に指揮を執ってもらって、退役軍人達を集めればなんとかなるかもしれない。ブイにレーダー付けたから相手の動きも手に取るようにわかるし。

(急に攻めが弱くなるエイリアン達)

真正面から突っ込んで砲弾撃ちまくったらなんか勝てた!万歳!
一方地上ではエイリアンとの肉弾戦にも勝利!ばんざーい!

いやぁこれだからアメリカ万歳映画は面白いですねぇ。
終わりよければ全てよし!細かい事気にすんな!という大雑把な姿勢が素晴らしい!
これは頭空っぽにして楽しむのが正解!
ただし、観終わった後は確実に頭が軽くなるので覚悟して下さい。
ヴレアさん [ブルーレイ(字幕)] 8点(2016-11-05 16:57:27)
103.正直、宇宙人が出てくるまでのどうでもいい冒頭部分がアホラシくて一番楽しめちゃったりしたんですが……。この映画、ボートゲームを下敷きにしているとのことですが、むしろ完全にテレビゲーム。普通なら「何やねんこれは」と怒りたくなるところを、怒るヒマもなく映画は進み、そのまま突き進んで終わっちゃったらやっぱり怒るかも知れないところを、クライマックスに素敵な展開は待っていて、やっぱり怒るどころか、「あーそう来る訳か」と嬉しくなっちゃう。宇宙人と戦うのは、老戦艦であり、障がい者であり、そしてあの何とも頼りなかった主人公であり。それにしても、かつて地球に攻めてくる宇宙人と言えば、とてつもなく高度な文明を誇り、地球人が最高の武力で戦っても歯が立たなかったものだと思うのに、最近の映画に出てくる宇宙人は、J2に陥落したかのごとく、引退した老戦艦やら、カウボーイやら、何ともレトロな戦力と戦わされてますが……人類よ、そんなに宇宙人をナメてていいのだろうか~~
鱗歌さん [ブルーレイ(字幕)] 8点(2013-01-05 00:32:01)
👍 1
102.上映後の映画館から見るからにヲタク系の中年男性二人組がニタニタと嬉しそうに出てきた。
その様を見て、自分自身がニタニタと嬉しそうにしていたことに気付いた。
振り返るまでもなく、全編に渡って粗や突っ込みどころは満載の映画だ。しかし、それらを寛容させ、むしろそういう“ほつれ具合”さえこの映画の立ち位置からすれば避けられない要素に思えてくる。
端的に言えば、ものすごく真っ当なブロックバスター映画だということに他ならない。

鉛筆書きで簡単に遊べる同名の“パズルゲーム”が原案だということ、そして、圧倒的な兵力のエイリアンに対峙するのがたった3隻の駆逐艦だという設定、今作のイントロダクションから知り得たその二つの要素を聞いた時点で、色んな意味で「無理」を感じた。
少なくとも、この二つの要素に対しては、いくら粗を感じたとしても突っ込むことすら許されないのだろうと諦観していた。
しかし今作において最も驚かされたことは、とても単純な一つの設定でこれらの要素を整合性をもって解消していることだ。
世界侵略を図るエイリアンに対峙する地球側の戦力が3隻の駆逐艦のみであるということの必然性、これだけの大製作費を投じながらしっかりと原案とするパズルゲームの要素を反映している真っ当さ。
全編に渡り馬鹿馬鹿しいほど大味な映画ではあるが、そういうエンターテイメントに対するある種の真摯さが、この作品の価値を保っていると思った。

実際はそれほど出演シーンは多くないのだろうと高をくくっていた浅野忠信は、意外にも準主役級の役柄を勤め上げており、徐々に「スタートレック」ばりに主人公とのバディ感を醸し出していく展開が嬉しかった。

主人公のぐだぐだな人生模様から失笑を禁じ得ないサッカーの日米戦に転じていくオープニングを観ていた段階では、この先の“航海”に不信感しか覚えなかった。
しかし、愛すべき豪快さに溢れたクライマックスを経て、能天気なエンディングが映し出された頃には、この2時間余りの馬鹿馬鹿しい映画体験に対して心から愛着を持ってしまっていることに気付く。

無い方が逆に不自然に思えるエンドロール後のシークエンスを見届けて、ニタニタと映画館を後にする。
やっぱりそのスタンスこそが、この映画においては一番正しい。
鉄腕麗人さん [映画館(字幕)] 8点(2012-04-22 23:19:24)
👍 2
101.ネタバレ みなさんがお書きになっているとおり期待してなくて観に行った映画が、とてつもない拾い物だと今日はとくしたー!!と嬉しくなります。まず、何が拾い物かというと、トランスフォーマーの制作プロの作品にして、それをより良い意味単純にして、見やすい物にしているとこ。物語を集約してとっ散らかることなく簡潔にラストまでガンガン盛り上げています。バトルシーンは思い切りぶちかまして!すっきりー!最近まれなる、爽快感でした。それと、浅野忠信君がんばっていましたねー!渡辺謙に続き世界に飛び出して行ってくれました。前回マイティーソーでは、ほとんどセリフもなくこんな程度かい!?と、思いましたが今回は長セリフもすんなりしゃべって合格!!ですな。
それと、超!!驚き!!あらくれ海軍メンズの中で男勝りのわりときゃしゃな黒人女性が気になって気になって?エンドクレジットにリアーナの文字を見つけた時には、やっぱり!!あのアンブレラのリアーナが映画初デビューだそうです。ビヨンセと人気を2分するスーパースターがさりげなくでてました!
とにかく物語はアメリカ映画の王道をいく単純さですが、こぶし握っちゃうんですよ。拍手しちゃうんですよ!楽しーですよ! 場所柄アメリカンネービーの皆さんも家族連れでいらしていましたが、うるさいうるさい!!みんな、ノリノリでした。
としべいさん [映画館(字幕)] 8点(2012-04-22 17:35:04)
👍 1
100.ネタバレ 舞台設定を、地球規模ではなくある一エリアの局地戦にしたことにより、スケール感よりも濃密感が増し、それによって敵との駆け引きが濃いものになった。
また、SF映画の歴史を紐解いてみてもおそらく、エイリアンとの海上戦、その一点だけに焦点を当てた作品なんてないのではないだろうか。

この投稿ページでどなたかがおっしゃていましたが、たしかに「バトルシップヤマト」のスタッフに、この映画から多くを学んでもらいたいものです。(;´∀`)

こういったハリウッド映画を観るたびに思うのは、ハリウッドはつねに作品を通して観客に疑似体験させようとしているのに、日本映画は、舞台劇の手法でいつまでSFやアクション映画を作り続けていく気なんだろうな~・・・・ということです。
良い悪いではなく、吸収そして進化してほしいのです。


Dream kerokeroさん [映画館(字幕)] 8点(2012-04-20 09:24:21)
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99.ネタバレ 日本版『バトルシップ(ヤマト)』のビジュアルエフェクト担当は、この映画を見習うとよろしい。
メカニックのスケール感・ケレン味の演出とはCG予算の多寡ではなく、キャメラポジションであり、アングルであり、艦体を引き立てる対照物(波、飛沫、敵艦、アンカー)の活用であり、テンポ(ツメとタメ)であると判るだろう。

階級・国籍を超えて砲弾を抱え上げ、運ぶ男達の協働の姿。若手に装填を指南するベテラン。艦首で大きく砕ける波濤を艦橋に登ったテイラー・キッチュが望む俯瞰ショット。
そういう具体的アクションの積み重ねが、深いパースペクティブを活かした構図やハードロックの劇伴と共にミズーリ出撃やT字戦法の圧倒的エモーションを形づくっている。

山崎版『ヤマト』に必要だったのは、そうした人間が操る艦としての描写の豊かさだ。

『機動警察パトレイバー2』や『ガメラ3』など日本製戦争映画(共に伊藤和典脚本)の「ディスプレイ上の戦争」の形式を必然性のある形でボードゲームに見事にアレンジしているこうしたアメリカ映画こそ、したたかである。(球体の殺戮兵器は『機動戦士ガンダムF91』のそれを思わせる。)

なによりも、巷のありきたりな粗探しを愚かしく思わせてしまう潔さがいい。

荒唐無稽だからこそ、いかにも大作絡みの政治的ゴマスリに乗せられる心配もない。

(云うまでもないが、作り手の「ご都合」で企画され、書かれ、演じられ、撮られ、編集され、一定時間内に再現された虚構であるあらゆる物語映画は「ご都合主義」である。ご都合主義こそ映画だ。ゆえに『バトルシップ』はより映画的である。)

ユーカラさん [映画館(字幕)] 8点(2012-04-19 23:42:13)
98.ネタバレ ちっとも期待していなかった映画がメチャクチャ面白いって本当に得した気分になりますね。予告編を見た限りではジミなエイリアンVS軍隊な映画だと思ってたのですが(まーた最近よくあるあのパターン?)、実際は『ID4』以来のイケイケ(死語)エイリアン退治映画。開始早々ヘンリー・マンシーニの有名な曲(ドリフでも有名)が流れる時点で高らかにバカ映画である事が宣言され、更にナガタ艦長の作戦によってハタ!と気付く「これって、つまり戦艦ゲームの映画化って事かあ!」。ゲームって言ったってテレビゲームじゃなく、チラシの裏にマス目書くだけでもできちゃうよーな、『永遠の僕たち』でも主人公が加瀬亮と遊んでた(日本人、戦艦ゲーム強いか)アレ。戦艦ゲームをいかに燃えるシチュエーションで映像化するか、っていうところがポイントな映画なワケで、ゲームの映画化としては他に類を見ないクオリティの高さ(笑)。強いとは言っても現代兵器で壊せる程度の敵と仕切られたリングの中でひたすらどつき合う映画ですから単純に燃えますな。後半のいちいち「ここでキタ!」を繰り返す盛り上がりっぷりなんざ『SPACE BATTLESHIP ヤマト』のコスモゼロ自由落下からのヤマト突撃シーンに燃えた人ならば間違いなく楽しめます(異様に対象が狭いって?)。ちっとも作品を選ばないリーアム兄さんの肩の力抜けまくり演技も微笑ましく、他のちっとも魅力的に映らない役者の方々も与えられたシチュエーションに助けられて魅力的な見せ場を彩ってみせます。考えてみればあのオモチャのイケイケバカ映画化『G.I.ジョー』のハズブロ作品、男の子の燃えポイントを判っているよーで(まあ余計な枝葉ばっかりゴテゴテ映画の『トランスフォーマー』のハズブロでもある訳ですが)。こういうツッコミ入れながら(心でね)も燃えるシチュエーションにきっちりワクワクさせて貰えるオモチャみたいな映画ってのもまた贅沢なご馳走ですね。
あにやん‍🌈さん [映画館(字幕)] 8点(2012-04-15 15:05:11)
👍 2
97.ネタバレ 論理的な整合性や設定の納得感よりも派手さ・面白さを重視した内容ではあるのですが、事前の予想よりもずっとマトモな仕上がりでした。元ネタが戦艦ゲームであるため敵の弱点をどう突くかという”戦略”に重きを置いているのが本作の特色なのですが、複雑すぎずバカバカしすぎず、この”戦略”の処理が抜群にうまかったのが勝因だと思います。しかも、その戦略を担当するのが日本人艦長という点が燃えさせるではありませんか。相手となるエイリアンの戦力設定も絶妙で、圧倒的に強い敵ではあるが、通常兵器でダメージを与えることは可能。おまけに「戦力を持たない相手は絶対に襲わない」という特有の倫理観が彼らの行動の枷となっており、テクノロジーで劣る人類はその隙を突いて反撃を加えるという図式になっています。このような特殊な設定により他の侵略SFとはまったく異なる印象の作品に仕上がっており、見応えはなかなかのものです。これまでは大した監督ではないと思っていたピーター・バーグによる演出も非常に的確で、適度に笑わせ、適度にハラハラさせ、適度に興奮させます。主人公の成長物語としても真っ当な仕上がりとなっており、頭空っぽにして観る娯楽大作としては理想的な作品だと思います。
あと、これは私が観賞した六本木ヒルズという土地柄によるのですが、外国人の観客が大騒ぎしながら観ているという空気感も、本作の観賞にはプラスにはたらきました。彼らのハイテンションに日本人客も触発され、劇場にいる全員の笑い声が大きめになっていたのです。家での鑑賞では味わえない、映画館ならではの興奮や一体感というものも味わえたのは貴重な経験でした。
ザ・チャンバラさん [映画館(字幕)] 8点(2012-04-14 23:47:49)
👍 3
96.ネタバレ 映画館の大画面と迫力サウンドで観る作品として単純に面白かった。「沈黙の戦艦」的な根多がアメリカ人は好きだね。年寄り(ダブルミーニング)にあまり無理させちゃいかんよ(笑)。【2012-0416追記】”とうびょうたーん”は想像すればするほど傾きが怖くて脂汗です(個人的にデカい船が傾くの苦手なので)。【追記ここまで】
ブイを使った後半のゲーム的戦闘シーンは当てモノのドキドキ感があって好かったし、いろいろな伏線が活かされていたのも納得。エイリアンの戦闘艦がボスタングのように飛び跳ねて移動するのは、なんかものすごく無駄の多い動きだなと思うし、メカメカしさを強調する動きはわずらわしいなとさえ思えるが、戦闘シーンの躍動感を描くためと考えれば許容範囲。
ただ、なっちの翻訳で、デストロイヤーに引きずられて、「みょうこう」を駆逐艦としてるのはすごく気になった。やはり「(イージス)護衛艦」としようよ。ところで、アメリカ人ってドアーズが好きなのかね?

あ、エンドクレジットは最後まで観ましょう。
オオカミさん [映画館(字幕)] 8点(2012-04-14 23:40:42)
👍 1
95.ネタバレ  「レーダーで捕捉出来ない敵との艦戦」という、元ネタのボードゲームを再現した作りに感心。
 特に、戦闘のテンポがちゃんと「ターン制」である事なんかは「映画でそれをやるか!」という感じがして、凄く嬉しかったですね。
 「味方のターンなので味方が砲撃する」「敵のターンなので敵が反撃してくる」って感じの戦闘描写である為、ワンパターンで飽きてくるという欠点もあるんですけど、ターン制のゲームが好きな身としては、どうにも憎めなかったです。

 説明を極力排し「とにかく謎の異星人が敵なんだよ」というシンプルさで押し切ったのも、良かったと思います。
 「敵の目的は何?」「なんか侵略してきたわりに戦意が乏しくない?」など、ツッコミ所もあるんだけど、作中でも「人類にとって理解不能の異星人達」として扱われている為、それほど気にならない。
 敵艦のデザインやギミックが「トランスフォーマー」を連想させるというだけでなく「ファンタズム」や「ランゴリアーズ」的な球型兵器まで登場して、大いに暴れてくれるもんだから、それらを眺めているだけでも楽しかったです。

 地球外生命体をコロンブス、地球人を先住民に喩えるブラックユーモアや、チキンブリトーを盗む場面で「ピンク・パンサーのテーマ」をBGMに流すというベタベタなセンスも、好きですね。
 全体的に「王道」「お約束」を大事にした作りとなっており

・「義足の軍人は元ボクサーだと語られる」→「その後に異星人と殴り合う」
・「臆病な博士がアタッシュケースを持って逃げる」→「土壇場で戻って来てくれて、アタッシュケースで異星人を殴りヒロイン達の窮地を救う」

 といった感じに、分かりやすく場面の前後が繋がっている事にも、ニヤリとさせられました。
 ラストには、残り一発の砲弾が決定打となって勝つというのも「そう来なくっちゃ!」という感じ。

 退役軍人達が集結し、記念艦となっている旧式のミズーリを動かして再戦を挑む流れも熱かったし「皆いつか死ぬ」「だが今日じゃない」という主人公の台詞も恰好良かったですね。
 浅野忠信演じるナガタが副主人公格なのも嬉しかったのですが、作中での「サマーキャンプで射撃を習った」という台詞は「夏祭りの射的」の事で良いのかな? と、そこは少し気になったので、答え合わせが欲しかったかも。

 他にも「主人公の兄が死亡するシーンが、あんまり劇的じゃない」とか「エンドロール後の続編を意識したかのようなシーンは微妙」とか、細かい不満点も多いんですけど、作品全体の印象としては、決して悪くないですね。
 中弛みしているのは否めないけど、終盤のミズーリ復活からの流れは文句無しに面白い為、欠点も忘れさせてくれるようなところがあります。

 米国以上に日本での人気が高く「バトルシッパー」なる言葉も生み出したほどの本作品。
 カルト映画になるのも納得な、独特の魅力を備えた品でありました。
ゆきさん [ブルーレイ(吹替)] 7点(2017-11-22 15:23:31)
👍 3
94.ミリタリーマニアのカタルシスとロマンチシズムを凝縮した様な映画。結構燃える。
にしきのさん [地上波(吹替)] 7点(2017-09-13 18:48:48)
93.何故とか、どこが、とは言えないけど、なんか好き!
ラファエロさん [DVD(字幕)] 7点(2017-09-10 21:58:04)
92.ネタバレ 能天気なNASAが宇宙にメッセージを送ったおかげで起こる大惨事。宇宙人だー!!!
しかも相手は痺れるくらいカッコいいエイリアン艦隊。もう格好のセンスだけでもコッチは負けてるのにそれに勝るとも劣らぬ超装備。
それでも駆逐艦一隻で頑張っちゃうんだからたまらないよ。熱い展開の連続と爽やかなハワイの海と景色でまさに気分は夏!
あまり細かい事は考えず、うなだれたい真夏の日にスカッとする映画はこれで決まりですね。ブリトーも買っておきましょう。
えすえふさん [ブルーレイ(吹替)] 7点(2015-04-20 17:21:55)
👍 1
91.元気の出ない時に必要な映画は、優れた映画でも面白い映画でもない。元気の出る映画だ。
例えばそう、バトルシップみたいな映画。もっと具体的に言うならバトルシップ。

この映画はひどいものだ。
まずリズムがガタガタだし、ストーリーのラインも同じくらいガタガタしている。
エイリアンの行動理念や背景なんかも恐らく二、三分しか考えられておらず、リアリティのない映画に最低限必要なリアリティすら欠けている。
そういえば登場人物だって二種類しか出てこない。人格に深みがほとんど無いか、全く無いかのどちらかだ。

そもそも、バトルシップゲームの名前だけ使うならともかく、あのルールまでストーリーにねじ込むというのがまともな選択じゃない。
それ以前に、今の子が全然知らない遊び(俺の歳ですら知っているのが奇跡だ)を映画にしようという企画が狂っている。

だが、それでもこの映画には価値がある。

たとえば仕事が上手くいかなくて気分が落ち込んでいる時。長く付き合っていた恋人と別れて虚しい時。不安な時、うんざりする時、ムカつく時。

そういう時、人間が求める映画は何か。
バトルシップだ。
違うかもしれないから念のためにもう一度言う。バトルシップだ。

人間は弱い。ふだん強くても、年に一度くらいは弱ってしまうタイミングがある。
そういう時に備えて、あらゆる人はこの「バトルシップ」のDVDかBlu-rayを本棚やラックに置いておくべきだ。

バトルシップゲームのルールを知らなくても、戦艦や大砲に詳しくなくても、リアーナのアルバムを一枚も持っていなくても問題はない。
バトルシップを楽しむには、せいぜい片方ずつの目と耳があればいいのだ。脳に至っては無いほうが望ましい。

もちろん人の好みはそれぞれだから、もしかしたら「こんなもん買うんじゃなかった」と後悔する人もいるかもしれない。
でも大丈夫、そういう時こそバトルシップを見て元気を出す時だ。
肛門亭そよ風さん [DVD(字幕)] 7点(2013-06-24 10:27:31)
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90.ネタバレ 「バトルシップ」 海戦ものボードゲームの名前ですね。私の年代だと「タカラのアメリカンゲーム」シリーズにあった「レーダー作戦ゲーム」です。懐かしい。実家の押入れにまだあると思います。すべてのパーツがプラスチック。繰り返し遊んでも飽きない、アナログの時代ならではの興奮でした。
この作品、ボードゲームで遊んでいたら想像が膨らんで、あげくいろんな過去の作品の記憶やらオマージュがそこかしこに入り込み、派手にCGで仕上げたらこんな感じになりました、てな出来栄えですね。いやいやこれって褒め言葉です。実に無難なレジャー向け作品。これもアリでしょう。
タコ太(ぺいぺい)さん [DVD(字幕)] 7点(2013-06-02 07:14:10)
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【点数情報】

Review人数 109人
平均点数 5.74点
000.00%
110.92%
232.75%
365.50%
41311.93%
52522.94%
62119.27%
72623.85%
8109.17%
943.67%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 6.00点 Review8人
2 ストーリー評価 4.00点 Review11人
3 鑑賞後の後味 5.90点 Review10人
4 音楽評価 5.12点 Review8人
5 感泣評価 3.11点 Review9人

【ゴールデンラズベリー賞 情報】

2012年 33回
最低作品賞 候補(ノミネート) 
最低監督賞ピーター・バーグ候補(ノミネート) 
最低助演男優賞リーアム・ニーソン候補(ノミネート) 
最低助演女優賞 受賞 
最低助演女優賞ブルックリン・デッカー候補(ノミネート) 
最低脚本賞 候補(ノミネート) 

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