映画『ゼロ・ダーク・サーティ』の口コミ・レビュー(2ページ目)

ゼロ・ダーク・サーティ

[ゼロダークサーティ]
Zero Dark Thirty
2012年上映時間:157分
平均点:6.83 / 10(Review 90人) (点数分布表示)
公開開始日(2013-02-15)
アクションドラマサスペンス戦争もの実話もの
新規登録(2013-01-17)【とらや】さん
タイトル情報更新(2025-05-23)【TERU】さん
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監督キャスリン・ビグロー
キャストジェシカ・チャステイン(女優)CIA分析官 マヤ
ジェイソン・クラーク〔男優・1969年生〕(男優)CIA諜報員 ダニエル(ダン)
カイル・チャンドラー(男優)CIA イスラマバード支局長 ジョセフ・ブラッドレイ
ジェニファー・イーリー(女優)CIA分析官 ジェシカ
ハロルド・ペリノー(男優)CIA分析官 ジャック
マーク・ストロング〔男優・1963年生〕(男優)CIA シニア・スーパーバイザー ジョージ
レダ・カテブ(男優)捕虜 アンマル
スコット・アドキンス[1976生](男優)アフガニスタンのチャップマン基地主任 ジョン
エドガー・ラミレス(男優)CIA特殊部隊 ラリー
ジョエル・エドガートン(男優)米海軍の対テロリスト特殊部隊 パトリック
クリス・プラット〔1979年生〕(男優)米海軍の対テロリスト特殊部隊 ジャスティン
カラン・マルヴェイ(男優)米海軍の対テロリスト特殊部隊 サーベル
フランク・グリロ(男優)レッド中隊司令官
ジェームズ・ガンドルフィーニ(男優)CIA長官 レオン・パネッタ
ファレス・ファレス(男優)CIA現地局員 ハキム
スティーヴン・ディレイン(男優)国家安全保障顧問
マーク・デュプラス(男優)CIA分析官(指令室) スティーヴ
ホマユン・エルシャディ(男優)ハッサン・グル
佐古真弓マヤ(日本語吹き替え版)
白熊寛嗣ダン(日本語吹き替え版)
根本泰彦ジョセフ・ブラッドレイ(日本語吹き替え版)
深見梨加ジェシカ(日本語吹き替え版)
内田直哉ジョージ(日本語吹き替え版)
楠見尚己レオン・パネッタCIA長官(日本語吹き替え版)
脚本マーク・ボール
音楽アレクサンドル・デスプラ
撮影グレッグ・フレイザー
製作キャスリン・ビグロー
マーク・ボール
製作総指揮コリン・ウィルソン
配給ギャガ
特殊メイクマシュー・スミス(ノンクレジット)
衣装ジョージ・L・リトル
編集ウィリアム・ゴールデンバーグ
ディラン・ティチェナー
録音ポール・N・J・オットソン
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💬口コミ一覧

70.ネタバレ 見ごたえありました。マヤは主人公ではあるけれど、彼女を中心に物語が進むというよりも、物語の一部に彼女がいるという感じでした。最後のアジトへの突入ミッション、実際の突入の様子を見ているようで迫力がありました。 ただ、いくらステルス機能付きのヘリでもさすがにアジトへの上空ではうるさいのでは?陸路で潜入して引き上げる時にヘリの方が現実的と思ったのは自分だけでしょうか。
珈琲時間さん [映画館(字幕)] 8点(2013-03-19 22:43:54)
69.いつ面白くなるのだろうと思っていたら、そのまま終わってしまったという印象。
「アルゴ」や「ミュンヘン」が、あくまでも主人公の視点を中心に物語を展開していたため、感情移入して観やすかったのに対し、今回はその部分に非常に戸惑った。主人公に明確に追う理由ができたのは、開始1時間以上経ってから。しかもジェシカ・チャスティンは性格悪そうでいまいち。事象を追うままに過ぎてゆく158分。ただ歴史を勉強しているような感覚でした。
j-hitchさん [映画館(字幕)] 5点(2013-03-21 18:44:14)
👍 1
68.ネタバレ この作品、事実に基づいていると言われているが、果たしてどこまでが本当なのだろうか?勿論、歴史的事実として、米国同時多発テロ、イラク戦争、ビン・ラディン殺害といった出来事は存在するが、その内情がそのまま映画化されているとは到底考えにくく、大部分がフィクションなのではと推察される。かなりリアルな作りをしているとは思うが、「イラク戦争においてこういうことがあったのではないか?」という大衆の想像の域を出るようなものではない。それならいっそのこと、『ハート・ロッカー』や『キングダム』のように、あくまでフィクションという括りの中で映画を作った方が、作り手のメッセージが明確に伝わるであろうし、こちらも感情移入し易い。深い映画だし、観る価値は大いにあるが、〈事実〉として映画を作ってしまったために、余計な制約ができてしまったように感じられる。
フライボーイさん [映画館(字幕)] 7点(2013-04-08 19:19:34)
67.ネタバレ アルカイダは911を起こした。テロをする。米国はそれに立ち向かう。確かにそうでしょう。そう伝えられているから。映画でも、新聞でも、本でも。で、それを真に受けてしまう。それでいいの?いけないでしょう。ある意味、この映画も米国のプロパガンダである可能性もあると、そうとらえるべきだと自分は思う。映画が良く出来ていて、緊張感や当事者の努力、意外と弱い捜索体制に驚かされたり、そういうことが伝わってきて、映画としてはいい出来であるとしても、映画の意味を思えば、拍手は送れない。
小鮒さん [映画館(字幕)] 5点(2013-04-15 06:41:59)
66.ネタバレ 忠実に作りすぎたのか、面白味はあまりない。
ビンラディンを探す手法もかなりフツーやし、結局見つかったのもラッキー要素が多い気がする。しかし取り上げた題材勝ちなところもあり、「あの」ビンラディンを執念で追う女のプレッシャーってのは映画で背景を事細かに描写しなくても伝わってくる。
最後の突入は計画ずさん過ぎない?
特に攻撃も受けてないのにヘリは不時着するし。
彼女のラストの涙に+1
私もついつい観ながら肩の力が抜けてしまった。
CBパークビューさん [映画館(字幕)] 7点(2013-05-01 12:02:15)
65.ネタバレ 映画以前にビンラビン突撃のドキュメントなど見ていたので概略は知っていた。
いわば、日本で言えば、夜中に敵をうちとる忠臣蔵で、映画にはしにくいだろうと思ってら力業で事実にそう変わらない程度に映画化したのにはおどろいた。
一方的にアルカイダを悪く描いているわけでもなく、CIAの拷問を描写したりしてドキュメントとエンターテイメントをうまく両立している。
最後に主人公が満面の笑顔でやったーとガッツポーズにしなかったところに、この映画のよさといえる。
mtxさん [映画館(字幕)] 8点(2013-05-26 12:18:25)
64.ネタバレ 見ていてつまらないわけでは全くないのだが、淡々とし過ぎていて何をしたいのかよく分からない映画だった。

■エンターテインメントとして見た場合には、明らかに盛り上がりや緊迫感に欠ける。削るところをたくさん削り、緊迫するシーンに注力した方がいい。事実を並べただけではサスペンスは弱い。

■マヤの人間ドラマとして見るには、彼女の心理描写があまりに少なすぎてよく分からない。それを描かないにしても最低限の描写がないと、彼女の執念が見えてこないと思うが、それが全然描かれない。これはさすがに問題。

■社会派ドキュメンタリーとして見た場合。恐らくこれが最も正しい見方なのだろうが、そうだとすると最も問題となった「捕虜虐待の正当性の問題」及び「パキスタンの主権侵害の問題」がほとんど描かれていない。そここそが米軍のビンラディン追尾活動で最も苦労したところであろうし、その問題に取り組むことこそが「社会派」たる部分であろうが、それが全くない。パッケージに「アメリカが隠してきた事実」とあったが、アメリカが表に出したがらない理由はまさにこの問題があるためであろうが、謳い文句で使っておきながら結局ほとんど取り上げないのでは、何をやりたかったのか分からない。

■結局、どこから見ても中途半端な作品になってしまった印象。素材はいろいろと料理出来ただけに残念
θさん [DVD(字幕)] 6点(2013-09-09 23:51:27)
63.後半30分は実にリアル。9.11の映像が焼き付いているので、ついアメリカに肩入れしてしまいがちだが事象にはあらゆる側面があるだけに終始複雑な気持ちで鑑賞。この映画はどちら側にたつわけでもなく淡々と事実をなぞっている。あえて難を申せば30分短く出来たかな。
kaaazさん [DVD(字幕)] 8点(2013-09-15 21:03:04)
62.ビン・ラディンを殺害したというニュースを聴いた時、今さら!?という感じたんですが、作品の中でもそういう風に描かれてて、正直に作っているなと感じました。場所を特定していく様は、さすがCIAだなと感心させられました。世界はこのCIAという諜報組織とアメリカ軍という武装組織によって秩序を守られているという事を自覚しなければなりません。そういう意味でもマヤは素晴らしい仕事をしたと思います。オバマさんの核廃絶を訴えるきれい事なスピーチよりテロリストに対して世界の秩序を乱す奴は容赦しないって事を示せたマヤをはじめとしたCIAやアメリカ軍の方がよっぽど世界平和に貢献している。平和の反対は戦争ではない無秩序だ。
Yoshiさん [DVD(字幕)] 6点(2013-09-17 21:58:55)
👍 1
61.ネタバレ アクションと書いてあるが、そういう面白みはないに等しい、ただ、ドキュメンタリー風に淡々と描かれている、このような題材にはその方がベターだったと思う、しかし、事実なら凄いことだ。脚色がどのへんまであるのか・・・
minさん [DVD(字幕)] 7点(2013-09-18 23:28:28)
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60.ネタバレ 普通は社会派の作品を作ろうとする時、監督としてはやっぱり戦争反対だとか人道主義みたいな、なにかしらメッセージを盛り込もうとするものですけど、この監督さんの作品はそういうのがほとんど感じられないんですよね。前作「ハート・ロッカー」もそうでしたけど、誰かをそういう視点の目で映すとかじゃなく、とにかくただ淡々と、クリアな目でとらえていくという感じ。キャスリン・ビグロー監督のそういう視点もまた、個人的には気に入っています。ビンラディンが殺害されたというニュースを聞いたとき、どうして超大国アメリカが彼を殺害するのに10年もかかったんだろうとか、ではどのようにしてアジトを突き止めたんだろうとか、そういう素朴な疑問が当然あったわけですが、本作でだいぶその疑問が解消されたように思います。現実は映画と違いますから、やっぱりCIAの人たちも、人間力で泥臭いことをやりながら地道に捜査を積み重ねていたんですね。主役の女性は12年間もビンラディンのことだけに取り組んでた。仲間が殺されたという現実も、また彼女の思いをより強くさせた。驚いたのは、あのアジトにビンラディンが本当にいるのかは、最後まで確証がなかった点ですね。賭けに出て、彼女はそれに勝った。ラスト30分の緊張感は実に見応えがありました。最後の涙は、いろんな思いの詰まった涙だったろうと思います。
あろえりーなさん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2013-09-20 23:45:50)
👍 1
59.ネタバレ えぇ、ちーと長いながら一気に観れました。が、どこまでが「ホント」でどこからが「創作」なのかは、、、やっぱり気になっちゃうよなぁ・・・。もうぅいうまでもなく超有名な人物を対象にした物語なのでね。ま、いろいろあるけども、ヘリ落ちる??相手が攻撃してくる可能性は低いから(ないとは言えないけど)そんなにテンパらなくてもいいのに、とか思ったり;;。どうにも肝心なところはボカサレタ印象は否めませんね。まぁエンターテイメントに振ったものとすれば十分見応えはあったものかとオモイマス
Kanameさん [DVD(字幕)] 6点(2013-09-30 20:52:20)
58.ネタバレ CIAから現地突撃部隊への指示はビンラディンの生け捕りではなく発見次第即射殺。
その指示通りに目的を果たし思いを遂げるアメリカですが、一緒に突撃した気分に浸る私ら視聴者にとっては最終ちょっと置き去りにされた気分で なんか「あれれ」な感覚残ってしまいます。なぜなら、ビンラディンの捜索・殺害シーンにおいて、その時、ビンラディンという呼び名が一切出てこないのです。だから隠れ家内において、複数の成人が射殺され続ける中において 結局どれがビンラディンだったのか どの瞬間において米国民の思いが遂げられた瞬間であったのかがすごく分かりにくい。実際私はDVDを巻き戻してみてはじめて ああ、あれがビンラディンだったのだなと確認できた次第です。

以上の事からですが、これから初見なされる方、射撃部隊の一員から軽く 「大当たり」 という言葉が発せられた時、この瞬間こそがビンラディン殺害、すなわち目的が達成された瞬間なんだと思って見てください。後に彼は(ビンラディンのことですが )ジェロニモという呼ばれ方もしています。その辺りを知っておきながら目にしていくと 憎きビンラディン抹殺の〝その瞬間〟を尚一層共感できることでしょう。
3737さん [DVD(字幕)] 8点(2013-09-30 21:43:58)
57.淡々としていて盛り上がりに欠ける。多分、少し長いからだろう。120分ぐらいにしてもらえれば、もう少し緊張が出るような気がするのだが・・・
それと、マヤ(ジェシカ・チャステイン)の心理描写が少なすぎて、ビンラディン捜索に対する執念が見えないのが欠点だあろう。
あきぴー@武蔵国さん [DVD(字幕)] 6点(2013-10-04 22:11:40)
56.世間のニュースを、割と単純に「へぇ~」と瞬間的には受け止める私だけれども、ビンラディン殺害の一報だけは「うっそー、ホントかよ??」と聞いた瞬間から疑ってしまった。疑った根拠は特になく、ただただ嘘くさい、と思っただけ。で、その後も、現在に至るまで証拠となる客観的資料も画像も、もちろん動画も、なーんにも公表されていない(よね?)。全てはアメリカの発表だけ。・・・という状況で、本作の日本でのキャッチコピーが「世界は、真実を目撃する」なーんてでっかく書いてあるじゃないのサ。映画でしょ? 作り物でしょ? 真実だ? そらねーだろ、といささか鼻白んで、どれどれちょっと確かめちゃおうという好奇心から見てみた次第。んー、まぁ、恐らく相当取材を重ねて作ったんだろう、ということは伝わってきたし、多分、バクチ同然の作戦だったというのも事実に近いんだろうと思う。が、真実だって豪語するに足りる説得力ある描写は皆無。だからリアリティがあるんじゃないか、とも言えるが、頭で考えられる範囲を出ていないあたりが余計に嘘くさいとも言える。とかなんとか、他にもいろいろ思う所はなくもないが、こういうアメリカ親分に、我が国の安全保障はべったり依存している現実を思うと、なんとも言えない暗澹たる気持ちになってくる。でもまあ、実際にニュースが流れてわずか1年でこういう映画を作っちゃうその馬力には感服しますね。日本で、例えば、観客動員を狙ったオウムの映画なんて、いまだに作られてないもんね。311にしても然り。映画にすりゃいい、ってもんではないから、別にアメリカが偉いというつもりはないけれども、そういう風土があるかないか、ってのは、結構侮れない要素だと思う。臭いもんに蓋しない、とゆーか、タブー視しない、とゆーか。・・・いずれにしても、一種の覗き趣味で本作を見たようなもんだから、特に得るものがなくても仕方ないね。
すねこすりさん [DVD(字幕)] 5点(2013-10-05 22:08:57)
👍 1
55.後半になるにつれてどんどんテンポが悪くなっていくのが……。
Kさん [DVD(吹替)] 5点(2013-10-10 16:09:08)
54.ネタバレ そうでしたか・・あの「ハートロッカー」の監督でしたか・・と
改めて感慨深く・・でもないか、思ったのでした。
全体が淡々とサラリと描かれてる割りには冒頭の拷問場面がこれでもか、と
長いです。何か中立的な姿勢を強調しているようで少し違和感が残ります。
というより、主人公を固執的に追いやった理由づけなのでしょうか。
どこからどこまで事実に基づいているかは分かりませんが、
見ごたえがあったのは事実です。
主人公役の女優さん、上手いなあ、ピッタリです!。
しかし・・登場人物のどの人にもあまり共感できない物語って・・?
AKOさん [映画館(字幕)] 7点(2013-10-14 22:37:25)
53.ネタバレ キャスリン・ビグロー監督は「反米だ」と映画界を追放されない程度に「アメリカは酷い事するね」という映画を作るのに長けていると感じます。この映画もCIAの女性捜査官の活躍を描きながらアメリカがやっているナチス顔負けの拷問や、911から数年でアルカイダやビンラディン追求に国家として興味がなくなった事、ビンラディン殺害ミッションも国益にはならず、成り行きで行った事など実に正直に描いていると思いました。「本当にビンラディン?」という問題も死体が誰であれこれは彼だと言わざるを得ない状況に至っていたことをよく描いていました。国益(米国を豊かにする)のためにこれだけ酷い事をして、今やシリアではアルカイダが参加する反政府組織を米国は支援、政府機関は一部閉鎖、国家予算が足りなくて債務危機まで叫ばれている状態。テロとの戦争で誰が得をしたのかを米国民が問い直すには良い映画だと思いました。
rakitarouさん [DVD(字幕)] 7点(2013-10-15 13:17:01)
👍 1
52.すべてを終えて、帰国の途につくヒロインが、飛行機の操縦士に「どこに行く?」と聞かれる。
他愛もない問いかけの筈だが、彼女は茫然としたまま何も答えられず、一筋の涙を流し、映画は終焉する。

私は何をしたかったのだろう?私は何故こんなところまで来てしまったのだろう?

彼女が抱えたその「虚無感」こそが、この映画が辿り着いた真理だろうと思う。

アメリカによる「ビン・ラディン殺害」を実録的に描き出した今作において最も重要なことは、この映画が、実際に報じられた「ビン・ラディン殺害」から一年余りの極めて短かい期間の中で製作され公開に至っているという事実だ。
それは、この映画で映し出されるものが、リアルタイムの「世界」の姿であることに他ならない。

勿論、この映画の内容が、そのまま総て真実だと認識すべきではないだろうとは思う。
が、あの「9.11」から現在に至るまでの10年余りの時間の中で、アメリカが辿った「混迷」と、それに伴う世界の「混沌」の様は、ありのままに表現されていたと思う。

主演したジェシカ・チャスティンの演技は素晴らしかった。
恐らく意図的であることは間違いないと思うが、彼女が演じたキャラクターは、主人公であるにも関わらずバックグラウンドが殆ど描かれない。
どうして彼女がこの任務にアサインされたのか、どうして彼女はこれほどまで任務に固執したのか。当然生じる疑問に対して敢えて真意を描かず、時に淡々と時に妄信的に職務を遂行する主人公の姿のみが描かれる。
そういった明確なキャラクター性が見え辛い主人公を、この主演女優は絶大な説得力を持って演じていた。

ラストシーン、茫然自失としたヒロインの姿には、世界中を渦巻く「憎しみの螺旋」の中心に、自分が知らないうちに引きずりこまれていたことに初めて気づいた「絶望」が滲み出ていたように見えた。

そして、その「絶望」は決して彼女だけに与えられたものではないと思う。
この世界においてその愚かな“螺旋”が続く以上、世界中のすべての人々が、渦の中心にじわりじわりと引き込まれているということを、この映画は静かに重く訴えかけてくる。

主人公のバックグラウンドが描かれなかった理由は、彼女が「特別」な存在なのではなく、この世界に生きる人々を象徴する存在として描き出すためだったのだと思えた。
鉄腕麗人さん [ブルーレイ(字幕)] 9点(2013-10-25 00:21:42)
51.1つ1つの画面の重量感は、この監督ならでは。ジェシカ・チャスティンのシャープな存在感もなかなか。それにもかかわらず面白みがないのは、主人公は、あるいは組織全体は、その時点でどういう状況にあり、その中で何を目指しているのか、というところが見えないから。そしてそれによって、10年という時間の経過の意味合いが出てきていないから。
Oliasさん [ブルーレイ(字幕)] 5点(2013-11-08 01:49:35)
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マーク説明
★《新規》★:2日以内に新規投稿
《新規》:7日以内に新規投稿
★《更新》★:2日以内に更新
《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 90人
平均点数 6.83点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
51617.78%
61820.00%
73235.56%
81516.67%
977.78%
1022.22%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.50点 Review4人
2 ストーリー評価 6.87点 Review8人
3 鑑賞後の後味 6.75点 Review8人
4 音楽評価 7.33点 Review3人
5 感泣評価 6.00点 Review3人

【アカデミー賞 情報】

2012年 85回
作品賞 候補(ノミネート) 
主演女優賞ジェシカ・チャステイン候補(ノミネート) 
脚本賞マーク・ボール候補(ノミネート) 
音響効果賞ポール・N・J・オットソン受賞 
編集賞ディラン・ティチェナー候補(ノミネート) 
編集賞ウィリアム・ゴールデンバーグ候補(ノミネート) 

【ゴールデングローブ賞 情報】

2012年 70回
作品賞(ドラマ部門) 候補(ノミネート) 
主演女優賞(ドラマ部門)ジェシカ・チャステイン受賞 
監督賞キャスリン・ビグロー候補(ノミネート) 
脚本賞マーク・ボール候補(ノミネート) 

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