映画『リアル 完全なる首長竜の日』の口コミ・レビュー

リアル 完全なる首長竜の日

[リアルカンゼンナルクビナガリュウノヒ]
2013年上映時間:127分
平均点:5.48 / 10(Review 29人) (点数分布表示)
公開開始日(2013-06-01)
ドラマホラーSFラブストーリー医学ものミステリーロマンス小説の映画化モンスター映画
新規登録(2013-02-26)【目隠シスト】さん
タイトル情報更新(2020-01-08)【イニシャルK】さん
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監督黒沢清
キャスト佐藤健(男優)藤田浩市
綾瀬はるか(女優)和淳美
中谷美紀(女優)相原栄子
オダギリジョー(男優)沢野
染谷将太(男優)高木真梧
小泉今日子(女優)真紀子
松重豊(男優)晴彦
堀部圭亮(男優)米村
浜野謙太(男優)警察官
脚本黒沢清
田中幸子
作詞桜井和寿「REM」
作曲桜井和寿「REM」
編曲小林武史「REM」
Mr.Children「REM」
主題歌Mr.Children「REM」
撮影芦澤明子
製作TBSテレビ(「リアル 完全なる首長竜の日」製作委員会)
東宝(「リアル 完全なる首長竜の日」製作委員会)
電通(「リアル 完全なる首長竜の日」製作委員会)
WOWOW(「リアル 完全なる首長竜の日」製作委員会)
毎日放送(「リアル 完全なる首長竜の日」製作委員会)
企画平野隆(企画プロデュース)
配給東宝
特撮浅野秀二(VFXスーパーバイザー)
美術清水剛
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💬口コミ一覧

29.エンターテイメント性と作家性、おかしなバランス感覚。
作られた時期の役者や風情を作家の感性と一緒に閉じ込めた、こんな映画が妙に心に残ると僕は思う。まさに日本映画の傑作!と手放しで絶賛してみたらすごく爽快だ。
この映画からマニアックな映画を好きになる若者が少なからずいると思う。
十代の頃に観た邦画をいろいろ思い出した。
おでんの卵さん [DVD(邦画)] 9点(2014-08-03 23:53:53)
28.ネタバレ 全く変わらない浩一の衣服、飲み物はいつも同じお茶、自家用車移動シーンの車外風景、胡散臭い口調の女医。『リアル』と題された物語の中に挟み込まれる、不自然な風景の数々。初めは些細な違和感でした。しかし、粉雪のように降り積もった疑惑は、次第に大きな胸騒ぎへと変わってゆくのです。これぞ黒沢清流スリラーの醍醐味。一度懐疑的になると、何気ないワンカットに至るまで、真相に繋がる重要なヒントに思えてきます。ホラー描写も膝を打つ出来栄え。突如現れる変死体(特に最初の縛られた女は、タイミング、造形共に絶品)、なんちゃらゾンビの色味の無い蝋顔。ホラー向けのエフェクトはこう在るべし、と考えます。人物背景の空間の使い方も、相変わらずセンスが良いです。やはり黒沢清監督のサスペンスホラーは、一味違うと感じます。この観点では、十分に満足のいくものでした。ただ、黒沢ブランドのもう一つの大看板“難解映画=考えさせる映画”という点では、些か物足りなかったかもしれません。丁寧な種明かしは、大衆映画としては正しい在り方なのでしょう。しかし物語の余白を埋める確定作業ゆえ、ミステリーの浪漫には欠けます。『カリスマ』や『回路』のように戸惑う観客を置き去りにするくらい、難解で重厚な映画を黒沢監督には期待したいのです。やはり原作小説モノではなく、オリジナル脚本で勝負をお願いします。黒沢常連組の役者さんは相変わらず“心得ているなあ”という役作りでありました。
目隠シストさん [CS・衛星(邦画)] 8点(2014-11-30 19:25:13)
27.ネタバレ ●冒頭のマンションのなかを俯瞰する映像の、室内の光がどこか異様である。いったいどこから光がさしているのか不明な映像が続く。そして佐藤健が車を運転する車内の映像で、車外の景色はあきらかに別撮りになっている。なにか意図があるのだろうかと思って観ていたが、つまりはこの映画、その中盤で「あなたの夢に入っていくわたし」から、「わたしの夢に入ってきたあなた」(あれ?逆かな?)へと、まさに劇的な転換が行なれれてしまう作品であることがわかる。そうすると、そこまでの展開はすべて、実は佐藤健の「夢」のなかなのだ、ということになる。つまりは観客も知らずに佐藤健にセンシングしているわけで、「リアル」にものごとが展開しはじめるのは、綾瀬はるかこそが覚醒しているとわかってからあと。わたしはまだこの作品はいちどしか観ていないけれども、あとでこのことに気がつき、もういちどさいしょっから観なおしたくなってしまった。きっと、まるでちがうものがみえてくることだろう。また評価は変わるかもしれないけれども、とりあえずは8点ということに。
●めずらしく上野の科学博物館でのロケ・シーンがあり、ここでその「首長竜」の化石標本へと近づいて行くカメラ、首長竜の頭部を見上げるカメラは、ほんとうにすばらしい。それに、黒沢清監督らしいみごとなロケハンの成果も、たっぷりと楽しめる作品である。
keijiさん [映画館(邦画)] 8点(2013-06-19 11:47:26)
26.ネタバレ 日本では『SFやモンスターものといったジャンル映画は受けないから(ホラーは例外?)、宣伝でもそういうキーワードは使わない』と聞いたことがあります。この映画も、表立ったキャッチコピーは「このミステリーがすごい!大賞受賞!」というものだけ。映画ファンからすればあまり気分の良いものでありませんが、この映画は、そういう邦画(宣伝)業界の環境を逆手にとって見事にジャンル映画の楽しさをブチ込んだ作品だな、と思います。主演2人のラブストーリーに加え、「センシング」という、他人の意識下に潜り込む機械によって、色々な垣根が取っ払われてるわけですね。「意識の中ならどうにでもなる」「意識の共有による副作用」というオールオッケー☆な状況だから、幽霊が出ようが恐竜が出ようが、「アタシ、そういうのパス」ってな客でもハードルを上げずに観ることができるんじゃないでしょうか。ある意味だまし討ちだネ。
ちゃんと視覚的にも楽しめる映画で、「意識下」のマンションは、まるで迷路のようで悪夢的だし、「一体どこに連れて行かれるのだろう」とハラハラしました。まさかの恐竜出現には大興奮。映像の完成度も高くて驚きです。「ジュラパ」でさえ水棲の首長竜は映像化されていなかったので、お得感もモリモリ。
ただひとつ気になったのは、主人公2人が抱える「罪悪感」について。2人は過去の過ちを延々と悔いてますが、口では「自分が悪かった」と言っておきながら、態度は「自分以外の周りが悪い」という風に見えちゃうんです。罪悪感の元であるモリオ君は、実際にはとっくの昔に死んでいるのに、2人の中ではいつまでも追いかけてくる恐怖の存在。「こんなに反省してるんだから、もういい加減に許してちょーだい!」って感じで、自分が納得するかしないかしか考えてなさそう。社会的にどう落とし前を付けるかは感心なさそうなんですね。モリオ君が死んだのは自業自得な面もあるとは言え、死んだ後も2人の意識の中で「自分たちを許してくれない厄介者」として生き続けなかればならなかったと思うと、そっちのほうが不憫だなあと思っちゃいました。
ゆうろうさん [映画館(字幕)] 8点(2013-06-09 11:44:43)
25.ネタバレ 映画なのだから、現実であろうと頭の中の世界であろうと、
そんなことはまったくもってどうでも良いことで、
その境目は物語のための説明でしかない。
物語の整合性であるとか、登場人物への感情移入などは、
映画に於いては本当に無駄な足掻きであって、
カットが変われば時間すら飛んでしまう出鱈目な映画に
どうやって真っ直ぐ延びた一本道を敷けるのだろうか。
敷けない。敷く必要がない。何故なら敷かない方が面白いからだ。

いつも通りのホラー、まったく解決しないがどこか漂うミステリー、
走って落ちる活劇、まさかのジュラシック・パーク、
そしてまったく感動出来ないラブストーリー。
こういう連続的転換はスピルバーグの『宇宙戦争』を思い起こさせる。
感情から言葉を発して行動をするのは佐藤健と綾瀬はるかだけであり、
他の登場人物たちはすべて物語を形成するだけの役割だ。
そんな他の登場人物たちが退場し、
ふたりと首長竜だけしか出て来ないラストなんぞは、
物語はもう身も蓋もない状況になる。
綾瀬はるかの世界だと思って見ていた観客は、
ひっくり返ったことで実は佐藤健の世界だったと気付き、
それは綾瀬はるかがセンシングによって見ていたものと
同じものを観客が見ていたことになるわけだ。
まぁその辺の解釈はどうでも良くて、問題はそのひっくり返り後だ。
つまりは綾瀬はるかが走り出す瞬間ということだ。
それは『トウキョウソナタ』で小泉今日子が車をオープンカーにして
走り出す瞬間と同じ感動を味わえる。決意だ。
しかも、それは主役が佐藤健だったのが、
ひっくり返ることで、唐突に綾瀬はるかが主役になり、
そのままラストまで怒濤の如く雪崩れ込んでいくという
勢いを黒沢清はやりたかったんじゃないかと思う。
この物語を置き去りにする、継続性ではない連続性というのは、
どこからだろうか、恐らく『ドッペルゲンガー』からだろう。
そういった面で、この作品は黒沢清のひとつの集大成だと思う。
まぁ、それにしても、泳ぐ首長竜を俯瞰で撮らえたあの水面の美しさたるや、
固唾を呑んで見入ってしまった。
すぺるまさん [映画館(邦画)] 8点(2013-06-03 23:45:14)
👍 2
24.ネタバレ 全体の雰囲気は割と好みでしたねぇ。夢と現実があいまいな世界を、巧いこと映像化されていたと思います。序盤の車内からの風景が、完全に非現実的なわけですね。勘のいい人はここで先の展開を読めちゃうのかもしれませんけど、自分は鈍いので全然予想出来なかった。単純に、その独創的な表現に見入っておりました。死体の表現もそうですが、特にフィロソフィカルゾンビの能面みたいな顔が凄い不気味。意識下の向こう側は霧で何も見えないとか、そこを抜けると島の風景が広がるシーンとか、映像的に凄く良いです。ただ、途中の反転してからが物語的に魅力が低下してるといいますか、失速感は否めなかったですね。でも、首長竜のCGは邦画とは思えないぐらいレベル高かったですね~。とってもリアルで、ちゃんと怖さも出ていたと思います。
あろえりーなさん [ブルーレイ(邦画)] 7点(2014-01-07 21:50:06)
23.ネタバレ 過去の黒沢物の中ではわかりやすく、数々の解けないメタファーを投げかけるだけの過去作よりもいいと思った 背景合成の車や毎度の廃墟も健在 廃墟でのヒロインの父の存在は何のメタファーだろうか 主人公がベットの中ならばあのシーンは変だ 主人公の状況が反転すると同時にホラー風味が減じて黒沢らしさも減じた 主人公がモリオの死を自責の念に耐えられなくてそれを首長竜のせいにするエピソードが主人公のせいに見えないので、それを思い悩んで意識が戻らない過程に今ひとつ説得力が無い、ここは黒沢監督得意のトラウマ演出が有っても良い所なのに何も無いのは何故か 思い出すのに苦心するほどトラウマだったはずなのに モリオが波に呑まれて首長竜になって岩場を進むシーンはハッとさせる良さがあったけど 思い出そうとして警察などに行くシーンは虚構と現実がごっちゃになった感じで面白かった ラストは以外にハッピーエンドで黒沢監督にしては毒がないと思った
にょろぞうさん [ブルーレイ(邦画)] 7点(2013-12-31 01:31:32)
22.ネタバレ  壁に落とした影や鏡の中の像が、何か不自然な、妙な感じがして、こちら側と表裏一体となったそちら側と、じゃあどちらが?みたいな描かれ方が続くので、映画のトリックそのものは初期から予想がつきます。
 でも、これはそこを楽しむ映画で。黒沢清作品としては『回路』を強く思い出させる世界。現実感の喪失、モノトーンに沈んだ世界、人を失い生を失った廃墟のイメージ、深い深い孤独感。切れ切れに閉塞され人と対話が成立せず孤立した世界で懸命に人との繋がりを求めて足掻く、その悪夢の如き映像はまごう事無き黒沢ワールド。

 で、となると映画は実のところ、1時間30分ほどのところで実質的には完結しちゃってる感じなんですよね。残り30分の蛇足感ときたら。『ジュラシック・パーク』然としたイドの怪物との対決の違和感。これで一応娯楽映画としての体裁は保ちましたよ、とばかりに取って付けたようなクライマックスとラストシーンを見せられて、ああ、これはこれでヘンな事になっちゃってて楽しいなぁ、みたいな。

 その、素材と作家性とのせめぎあいというか、戦い、そこに魅力があったりすると思うのは、ちょっと意地悪な見方でしょうか?
あにやん‍🌈さん [映画館(邦画)] 7点(2013-06-02 20:31:50)
👍 1
21.同監督の2019年作よりは、映画としてまっとうだった。
「旅の終わり~」を直前に観ていたため、それに比べて良く見える。
錯覚にも似た感覚を覚える。悔しい。
話の筋道や、意外性といった部分は好きでした。
首長竜はあくまでモチーフに留めておいたほうが良かったのでは…。
あのジュラシックパークで一気に空気感ぶち壊しな気がします。

ニュートラルな気持ちで観たらたぶんもっと評価落ちるだろうなぁ。
愛野弾丸さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2020-10-14 19:42:11)
20.ネタバレ 中谷美紀によってあっさり説明されるフィロソフィカル・ゾンビなるものの特殊効果も
得体が知れてしまえば不気味さ半減。

ゆらゆらと溶け出す都市も、具象化された首長竜のスペクタクルも
種明かしされてしまえば恐ろしさ半減。

いかにも高予算のはずの大仰なCGが、綾瀬はるかの柵越えのアクション一つに敵わない。

黒沢作品では恒例の「日常的な異世界ともいうべき」(上野昴志)車中のシーンも、夢という設定が課されている本作の場合、逆に味気なく映る。

曇天の波間に揺れる赤い旗。背後の廊下を渡る人影を暈す半透明の蚊帳。
廃墟のロケーションに漂う詩情。

そうした即物的な佇まいの画面にこそ只ならない
凄みと迫力が宿っているという転倒がある。
ユーカラさん [映画館(邦画)] 6点(2013-11-27 22:10:22)
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19.要するにRPG、現実と虚構の交錯は黒沢清の長年のテーマ。どこまでうまくいっているかは微妙だとしても、一貫した作家性を感じる。明らかに作為的。
Balrogさん [映画館(邦画)] 6点(2013-06-10 23:07:29)
18.首長竜は結構な出来だったが、前半、車の中のシーンなど、何かの布石か?と思うぐらいダサいハメコミ。リアルとはかけ離れた映像に後半が心配になったぞ。
話はいろんな暗示で中盤以降の返しが解る様に作ってあるので驚かないが、あの内容だともう一回ひっくり返すぐらいあっても良いと思う、ラストはかなりスンナリなのでちょっと拍子抜け。
中盤までスケールが小さいなりにも魅せる映像で、退屈せずにラストまでうまく持っていってると思う。
ネタバレになるので言及しないが、途中のひっくり返し時に、ちょっとおかしくないか?と思うことが多々あり、後半の映像を観ながら自分の頭の中で辻褄合わせに忙しかったのが残念、もっと映像でグイグイ引っ張ってほしかった。
カーヴさん [映画館(邦画)] 6点(2013-06-05 10:55:31)
17.ネタバレ まず主演二人の釣り合いがとれてない。姉弟しか見えません。話はまあSFなんでしょうが、最後は恐竜アドベンチャーっぽくなります。
紫電さん [DVD(邦画)] 5点(2016-09-17 21:19:14)
16.ネタバレ 映画の虚構性を模索する黒沢清監督が、虚構的な世界が登場するこの原作の映画を撮るとゆうのは、まさにピッタリで、当然、意識下の仮想世界は監督の独壇場になる。前半のホラー調、後半のモンスターパニック映画調、どちらも中々楽しめた。物語もこの監督にしては、わかりやすい語り口だと思う。ただ、脚本自体は一種ありがちで、先の展開もなんとなく読めちゃうのが、ちょっと残念。最後のオチは、色々、深読みもできるので、何が虚構で、何が現実かを見終わった後に考えるのもおもしろいかもしれない。最後のセリフ、目覚める部屋の風景、センシングの部屋の風の表現、水浸しの部屋、昏睡の原因など色んな所にフクミがもたせてあるみたいで、人によっては探求したくなる映画でもあるかな。主人公が意識の中を探求するかのように。
なにわ君さん [DVD(邦画)] 5点(2015-06-29 17:53:48)
15.ネタバレ 安直なストーリー展開だと思うけど、佐藤健、綾瀬はるか、中谷美紀等の俳優陣のがんばりとCGの出来栄えの良さでなんとか及第点といったところでしょうか?
どうでも良いことですが、首長竜って魚食性だったんですね(海に住む草食恐竜をイメージしていたのだが・・・)。ならば、他の動物(人間)を襲っても不思議はないか・・・
あきぴー@武蔵国さん [DVD(邦画)] 5点(2014-08-16 03:13:33)
14.ネタバレ 「HAL」にもちょっと似てるし、綾瀬はるかは「サイボーグ」のキャラに似てるし、難しいテーマでしょうなあと思うが、それ以上はあまり伝わってこなかったです。
HRM36さん [インターネット(字幕)] 5点(2014-07-24 15:43:38)
13.ネタバレ 好きなタイプの映画ですが、主役二人の甘ったるさが映画の緊迫感を損ねているような気がした。冷たく不気味な雰囲気が演出の意図だと思うが、CGのような頭の中の人物も滑稽にしか見えなかった。話の中盤、実は二人の立場が逆だったタネあかしがあるが、それならば序盤の中谷美紀とのやり取りは何なのか疑問が残る。それとラストはもうちょっと短く編集しても良かったのでは。
ぽじっこさん [CS・衛星(邦画)] 5点(2014-05-06 13:11:03)
12.ネタバレ 相変わらず綾瀬はるかは魅力のある女優さんで、作品が映えますね。肝心のストーリーですが、どこか単調で主軸の反転は強引。佐藤健が漫画家というのは、ネタばらしの前になんとなく気づいている人は多かったのでは。そういう手法が必要だったのか疑問が残ります。首長竜自体は綺麗なCGでしたが、急にハリウッド張りのアクション映画に切り替わり、置いてきぼりをくらった人も多いでしょう。そこそこ上映時間も長いので、ストーリーに入り込めなかった人は、退屈。私はなんとか最後まで集中できましたが、鑑賞後特に残るものはなかったですね。目覚めてからの世界を少し描いてくれた方がスッキリしたかも知れません。
マーク・ハントさん [ブルーレイ(邦画)] 5点(2013-12-25 10:27:18)
11.ネタバレ 原作未読。むしろ目的はエンディングというだいぶ不純な目的で観賞。
見終わったあとの感想ですが、正直「う~む…」。
ミステリーだったのか?SFホラー→モンスターパニック?というイメージ。貞子3Dを見終わった後と同じイメージでした。

展開としては人の意識に入り込んで謎を紐解いていくという、昔からよくあるダイブ物。
そこをどんでん返しするなら「実は現実と思っている世界が虚像だった」なのかな?と思っていたらまさかのその通りの展開。
そこはまだいいのですが、とにかく肝心のキーワード「首長竜」が唐突すぎでした。

完全なる首長竜の日…であるなら不完全な首長竜を見せておいてくれないといけないのではないでしょうか?
そもそもなんで首長竜?と思っていたらいきなり出てきたネックレス。そこは前振りしておいてくれないと…。

役者さんの演技は見応えありました。
不思議な空間や恐怖にひきつった表情、家族間の微妙な距離とか非常に伝わって来ました。
そして何より最後の最後に出てきた首長竜。邦画にしては珍しく「まともに見れるCG」で感動すらしました。
でも、それだけなんだよなぁ…色々もったいなく思った作品。

HIGEさん [映画館(邦画)] 5点(2013-06-19 12:14:12)
10.原作と全然違います。
原作小説と映画の違うところを範囲で書き出すと、こんな感じになります。
・主要人物の2人は原作では姉弟だったが、映画では恋人になっている
・主役は原作では「敦美」だったが、映画では「浩市」になっている
・原作の重要人物だった「仲野泰子」が映画には登場しない。他にもキャラの改変が多い。
・原作で引用として用いられた胡蝶の夢や、J・D・サリンジャーの「バナナフィッシュにうってつけの日」の話題は映画には出てこない
・作中に起こる悲劇の内容が違う
・「完全なる首長竜」が描かれた理由も違う
・どんでんがしの内容も異なる
・クライマックスも全く違う
・ホラー演出もほぼ映画オリジナル
共通しているのは相手の意識の中に入るという「センシング」という機器の概念、首長竜というモチーフ、ヒロインの敦美が漫画家という設定くらいのもんでしょうか。
ここまで原作と乖離があるのも、なかなか類を見ません。
黒沢清監督(脚本も兼任)は原作をそのまま映像化することに難しさを感じ、途方に暮れた末に大幅な改変をする決断をしたそうです。
原作者もこれに快諾されたようですが、原作の骨組みだけを残し重要な要素も改変してしまったこの映画は、原作のファンにとっては賛否両論のことでしょう。
原作と映画を見比べて違いを楽しむのも一興かもしれません。
そして出来上がったのは、もはや黒沢清監督の独壇場と言える映画作品でした。
本作には監督ならではのホラー演出が満載なのです。
いつの間にか恐怖の存在が画面に映り込み、世界が侵食されていくような感覚を得ます。
これは同監督の「回路」を思い出されるもので、見ごたえがありました。
原作にもホラー要素はわずかながらにもあるのですが、本作にある恐怖演出はほとんど映画オリジナルです。
明らかに黒沢清監督は好き勝手やっていますが、そこが映画の魅力になっているのだから、なんとも複雑な気持ちになります。
しかしクライマックスのつまらなさは想像を絶する勢いでした。無理に娯楽映画っぽくしなくてもいいのに・・・
ヒナタカさん [映画館(邦画)] 5点(2013-06-03 22:40:10)
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【点数情報】

Review人数 29人
平均点数 5.48点
000.00%
100.00%
213.45%
313.45%
4724.14%
5827.59%
6413.79%
7310.34%
8413.79%
913.45%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 Review0人
2 ストーリー評価 3.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 Review0人
4 音楽評価 Review0人
5 感泣評価 Review0人

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