映画『偽りなき者』の口コミ・レビュー(2ページ目)

偽りなき者

[イツワリナキモノ]
The Hunt
(Jagten)
2012年デンマーク上映時間:115分
平均点:7.48 / 10(Review 27人) (点数分布表示)
公開開始日(2013-03-16)
ドラマ
新規登録(2013-03-21)【Carrot Rope】さん
タイトル情報更新(2019-06-30)【Olias】さん
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監督トマス・ヴィンターベア
キャストマッツ・ミケルセン(男優)ルーカス
トマス・ボー・ラーセン(男優)テオ
脚本トマス・ヴィンターベア
トビアス・リンホルム
撮影シャルロッテ・ブルース・クリステンセン
字幕翻訳松浦美奈
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💬口コミ一覧

7.ネタバレ ややっ。マッツ・ミケルセンって007カジノロワイヤルでしか見たことなかったけどいい役者ですな。
協会で訴えるシーンは迫真の演技です。
子供は嘘をつかないとう謎の固定概念で事実確認をすることも無く閉鎖的な田舎町で一方的に犯罪者扱い。
孤立し、精神的にも肉体的にも追い込まれてしまう。人間の陰湿な気持ち悪さが存分に出てた。
感情移入という部分では久々に怒りが込み上げてくる、冤罪系って弱いんだよね。
無実を晴らすシーンがもう少し欲しかったかな。思ってたよりもずっといい映画だったけど惜しい。
mighty guardさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2019-05-26 22:49:36)
👍 3
6.ネタバレ ≪なぜ、少女は嘘をついたのか?≫ というキャッチコピーではあるが、それよりも、≪なぜ、誰も聞く耳を持つ者がいなかったのか?≫ というほうがしっくりくる悲劇。
だが答えは見えている。彼の弁明の仕方がまずいのである事は見ていて分かろう そこが見ていてもどかしさを誘う悔し素晴らしいところなんですが。とにかく彼は危険回避と対処の仕方が相当にまずかった。自分だけでなしに自分以外の息子の信用やら尊厳までも守らなければならないのだから もっと迅速に危険を察知し上手く立ち回るべきであったと思えます。ただ、彼はクララという幼女を一切責める事がなかった。そこに人間として理性が守られてた瞬間だと感じた。結果、事件解決したとして村びと集合してたんですが、自分はあの集合メンツの中に こいつだけは絶対に許せないだろと思う輩が一人いた 肉屋のデブだ。奴だけは軽く許しちゃいけない 今後仲間として関わってゆくならば、あ奴のキチンとした謝罪を受けない限りは付き合い無理だ あの集合の場所に当たり前のように普通に居た事がとても腹立たしく思える。そしてルーカス、安堵してはイケナイ 友が過ちを認めて寄り添ってくれるようになったなら、後は第三者のくせして彼の家に投石して来た者、愛犬ファニーの命を奪った者を追求して口を吐かせてきっちり謝罪をさせるか復讐すべきだ 自分だったら、あの人間たちが何も無かったかの如く近くに存在する事を見過ごせない。ただそのいくつかの件で該当者が複数現れたとしたならば、それはそれで面倒臭いし、再び人間不信に陥り気が滅入ってこようから、出来ればその人間は(投石してきた者、犬の命を奪った者、最後に自分に向けて銃を発砲してきた者は)セットで同一人物の犯行であったと願いたくたまう。
3737さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2020-05-13 18:56:23)
👍 3
5.ネタバレ 冬の田舎町の風景、森林の風景などの映像美が注目だ。とくに雪が降り始めたシーンはみどころ。日本の田舎と変わりのない、濃密な人間関係の田舎町。隣人の合鍵を預かっていたり、隣人の食器棚から勝手に食器を出したり。成人の儀式として猟銃の保持が許され狩りができるようになるというのはなんか猟奇的な伝説めいているが。そんななか、冤罪をかぶせられた人間が村八分にされる。が、息子の名付け親らが常に味方でいてくれるのは救われる。息子や、親友と娘の間で苦悩する男の心理をよく描いている。やった証拠もなければやっていない証拠もない中、最後に仲間が全員無実を信じて主人公を受け入れてくれているのは、そんなに簡単にいくのかという感じだ。ラストシーンでは、主人公が射殺されるのではないかと焦った。が、わざとはずして撃ったのだろう。窓ガラスを割られたり、飼い犬を殺されたり、商店で暴行を受けたり、森で狙撃されたり、すべて犯罪行為であり、警察に通報すべきだが、こんな狭い町では、警察も村八分の一端を担ぐのだろうか。
エンボさん [インターネット(字幕)] 8点(2021-07-18 14:40:59)
4.ネタバレ 日常に潜む不合理を描いた秀作。

温厚で物静かな性格のルーカス(マッツ・ミケルセン)が、ある日突然冤罪という悲劇に見舞われる。
きっかけはほんの些細な出来事。子供の小さな乙女ゴコロ。。
映画冒頭に、デンマークには「子供と酔っ払いは嘘をつかない」ということわざがある、というテロップが流れるのですが、そういう前提があるからこそ驚くほどあっさりとクララの「嘘」が真実として受け入れられてしまった、ということを事前に教えてくれているわけですね。このことを知らないと、ただただ園長の対応に怒りしか感じず、見るのが苦痛になりそうですし。

視聴者は当然ながらマッツに感情移入して見ていると思いますが、冷静に園長の立場に立ってみれば、子供が突然あんなことを言い出して、それがもし事実だったら大事件ですから、慎重にならざるを得ない気持ちも分かります。やり過ぎ感は否めませんが。

そんなこんなで、エンデイングまで見ていくと、この映画がただの冤罪映画ではないことに気付きます。さらに、原題がデンマーク語で『Jagten』(英題:The Hunt)であることを思い出し、狩猟とは、、、何の罪もないルーカスが突然逮捕されることへのメタファーなのではないかと思い至ります。意外に奥が深いストーリーなのではないか、、と。

なお、この映画はデンマーク版アカデミー賞を受賞、さらにマッツは「主演男優賞」を受賞しています。実生活でも善きパパである彼は、"普通の父親"役もとても良く似合います。唸りたくなるような迫真の演技をぜひご堪能あれ。
めたもんさん [インターネット(字幕)] 8点(2022-09-03 18:09:40)
👍 1
3.ネタバレ  映画として非常に完成度が高く、見ごたえがあります。
 相手が児童であれば、男女問わず誰にでも起こりうる事案。とても強いメッセージ性をはらむ作品。
 犯罪というものは、たとえ無罪と司法が結論づけても、容疑をかけられただけで世間とは切り離されてしまうものなのですね。
 しかも、いつ、どこで、自分に容疑がかかるのか。この映画を見る限り、交通事故より予測が難しいと思いました。
 自然災害であれば、みんな人生が一変してしまいますが、冤罪は自分ひとりだけが人生を狂わされます。比較できるものではありませんが、よほど辛いかもしれません。
 最後まで目が釘付けになったのは久しぶりです。本来であれば9点、もしくは10点の価値のある映画かもしれません。
 ですが、私にとって映画は娯楽であり、エンターテイメント。やはり映画という媒体を使う以上、あやふやな結末はちょっと受け入れがたいものがあります。
 ラスト10分、場面が切り替わり、突然の祝賀ムード。祝ってもらっているのはルーカスの息子ですが、ルーカスが住民から受け入れらているのが伝わってきます。あれ?容疑は晴れたのか?でもテオの奥さんはいないし。しかもあろうことか銃で狙撃されるルーカス。
 ・・・・・もしかして住民たちのルーカスへの疑惑は晴れていないんじゃ・・・。月日が経ったようだから、そろそろ許してやるかみたいな?う~ん、わからん。その結論を見ている私たちのご想像にお任せしちゃっているのだとしたら、そーゆースタンスは好きじゃない。
 事の発端となったクララ。先入観で住民を扇動した園長。誘導尋問をした園長の知人。おそらくクララの狂言であろうことに最後気付いたにもかかわらず、それを住民たちに打ち明けてはいないであろうテオ。その妻。犬を殺し、窓に石を投げた人間。スーパーの店長。スーパーでルーカスを蹴り、缶をぶつけルーカスに怪我をさせた若いにーちゃん。
 このひとたちみーんなに、罰を与えるか、涙ながらの謝罪をさせないと、私のような人間は全然すっきりできないのです。
 ルーカス、あんたも最初から全力で否定しなさいよ。
 なにかってーと、『あなたはどう思う?』のスタンス。それやってる人のスタンスだから!自分から疑われるよーなことしなさんな。
たきたてさん [DVD(字幕)] 6点(2023-06-08 04:14:26)
2.ネタバレ 社会と人間のどうしようもないバグ。その暴き出し方が見事でありえぐい。明日どっちの立場になるのか予想もつかない。ほとんどの人物が大きく間違ってはいないように見えるだけに余計に悲しい。
ほとはらさん [DVD(字幕)] 7点(2024-10-12 12:12:13)
1.ネタバレ 平穏な日常が、突然牙をむく。
恐ろしいホラー映画です。

きっかけは、女の子のちょっとした感情から出た嘘。
子どもが嘘をつくはずないと、小さな村中が、主人公に襲いかかります。
なので人間不信に陥った時、観ると危険ではあります(笑)
劇薬です。

メモ)女の子の一言で、大人の人生が破滅させられた映画は、ほかに
キーラナイトレイの「つぐない」があります。
トントさん [DVD(字幕)] 7点(2025-03-16 17:50:32)
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マーク説明
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【点数情報】

Review人数 27人
平均点数 7.48点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
513.70%
6518.52%
7829.63%
8829.63%
9311.11%
1027.41%

【アカデミー賞 情報】

2013年 86回
外国語映画賞 候補(ノミネート) 

【ゴールデングローブ賞 情報】

2013年 71回
外国語映画賞 候補(ノミネート) 

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