映画『風立ちぬ(2013)』の口コミ・レビュー(8ページ目)

風立ちぬ(2013)

[カゼタチヌ]
The Wind Rises
2013年上映時間:126分
平均点:6.54 / 10(Review 184人) (点数分布表示)
公開開始日(2013-07-20)
ドラマ戦争ものアニメ伝記ものロマンス漫画の映画化
新規登録(2013-05-14)【イニシャルK】さん
タイトル情報更新(2025-04-05)【イニシャルK】さん
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監督宮崎駿
庵野秀明堀越二郎
瀧本美織里見菜穂子
西島秀俊本庄季郎
西村雅彦黒川
風間杜夫里見
竹下景子二郎の母
大竹しのぶ黒川夫人
志田未来堀越加代
國村隼服部
野村萬斎カプローニ
渋谷はるか
ジョセフ・ゴードン=レヴィット堀越二郎(英語吹き替え版)
エミリー・ブラント里見菜穂子(英語吹き替え版)
ジェニファー・グレイ黒川夫人(英語吹き替え版)
スタンリー・トゥッチカプローニ(英語吹き替え版)
メイ・ホイットマン堀越加代(英語吹き替え版)
マーティン・ショート黒川(英語吹き替え版)
ウィリアム・H・メイシー里見(英語吹き替え版)
ヴェルナー・ヘルツォークカストルプ(英語吹き替え版)
ジョン・クラシンスキー本庄季郎(英語吹き替え版)
イライジャ・ウッド曽根(英語吹き替え版)
原作宮崎駿「風立ちぬ」(原作掲載 月刊モデルグラフィックス)
脚本宮崎駿
音楽久石譲
作詞荒井由実「ひこうき雲」
西條八十「風」(訳詩)
作曲荒井由実「ひこうき雲」
ウェルナー・リヒャルト・ハイマン「Das gibt's nur einmal」(邦題「唯一度だけ」)
主題歌荒井由実「ひこうき雲」
撮影奥井敦(撮影監督)
製作奥田誠治(製作担当)
日本テレビ(「風立ちぬ」製作委員会)
電通(「風立ちぬ」製作委員会)
博報堂DYメディアパートナーズ(「風立ちぬ」製作委員会)
三菱商事(「風立ちぬ」製作委員会)
東宝(「風立ちぬ」製作委員会)
高井英幸(「風立ちぬ」製作委員会)
島谷能成(「風立ちぬ」製作委員会)
市川南〔製作〕(「風立ちぬ」製作委員会)
ウォルト・ディズニー・ジャパン(「風立ちぬ」製作委員会)
製作総指揮フランク・マーシャル(英語吹き替え版)
プロデューサー鈴木敏夫
川上量生(プロデューサー見習い)
制作星野康二
スタジオジブリ
配給東宝
作画高坂希太郎(作画監督)
米林宏昌(原画)
近藤勝也(原画)
友永和秀(原画)
本田雄(原画)
山下明彦(原画)
青山浩行(原画)
古屋勝悟(原画)
田中敦子〔作画〕(原画)
新井陽次郎(動画)
美術武重洋二(美術監督)
保田道世(色彩設計)
高屋法子(ハーモニー処理)
編集瀬山武司
録音東北新社(音響制作協力)
東京テレビセンター(音響制作協力)
木村絵理子(アフレコ演出)
その他スタジオジブリ(提携)
日本テレビ(提携)
電通(提携)
博報堂DYメディアパートナーズ(提携)
三菱商事(提携)
東宝(提携)
堀辰雄(献辞)
久石譲(指揮・ピアノ)
IMAGICA(デジタルラボ)
鈴木敏夫(キャッチコピー【ノンクレジット】)
読売新聞社(特別協力)
あらすじ
零戦の設計者堀越二郎と作家堀辰雄をモデルに、美しい飛行機を製作したいという夢を抱き情熱を注ぐ青年と、彼が愛した女性との出会いと別れを、宮崎駿監督が自身の集大成として描く。青年が生きた大正から昭和の日本社会の様子を、大震災、避暑地の田園風景から、庶民の生活に至るまで、丹念かつ綿密に、そして、圧倒的な美しさで描いていく。第71回ゴールデングローブ賞外国語映画部門・第86回アカデミー賞長編アニメ部門にノミネート
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💬口コミ一覧

44.ネタバレ * 大人向けだった。子供は見ても予備知識が足らず混乱するかも知れない。スライス・オブ・ライフの見せ方としてもテンポが展開が早いので、進行が親切であるとは言えない感はある。
* 職人として尊敬する職人を描きたいという思いが伝わってきた。
* タバコについては特に意見なし (昭和の刑事ドラマでも部署内はモクモクしてるもんだし、それと同じようなものだと思う)。
* 作中、主人公の字がエリートなのに下手なのが嬉しかった (私も字が下手なので)。
* 庵野秀明の声については、「一つのことだけにずっとのめり込んできた人間の話し方」として、あまり違和感は感じなかった。
* ただ、大人向けストーリーをジブリが、というか、宮崎駿が脚本する力量としてはこの辺が限界なのだろうか、とは思った。
アインシュタインと同じく、戦争のために技術開発したわけでなくとも、人が死ぬ道具として使われる第一線で活躍する超一流プロフェッショナルの戸惑いは伝わってきた。
* ちなみに堀越二郎の設計技術は後に本邦初の国産旅客機YS-11に生かされる。
* 音楽は今回も久石譲だが、これといって記憶に残る音楽は無かった。そういうオーダーなのかな?
* 結婚式を上げるシーン、とか、もう、ナオコ絡みのシーンがもう、落涙することが多くて、オレはこの作品、一応スキです。
よこやまゆうきさん [地上波(邦画)] 7点(2015-02-21 22:48:44)
👍 1
43.ネタバレ カプローニが面白い。少年時代の主人公はカプローニに憧れるが、彼の作る飛行機はごちゃごちゃしてて全然美しくない。そのあと、主人公が作ったのは、その対極にあるような、物事の装飾をそぎ落としたシンプルな形状の戦闘機。カプローニの飛行機はまるで、監督宮崎駿自身が作ってきた娯楽作品であり、最後のゼロ戦はこの映画の比喩のようにも映る。でもゼロ戦はラストでは美しいながらも、人々を死へと追いやる凶器となる・・・。創造性と人間性の、なんというか危険な諸刃の部分を見せつけられた気分。それは、心が通い合っているようで全く身勝手な二郎と菜穂子の夫婦にも言える。他人が共に暮らすと言うことの困難と、でもそれが奇跡のようなバランスで可能になることの美しさ。難病夫婦ものという古今東西使い果たした陳腐なネタを陳腐なまま、この物語の中核においてしまう大胆さ。とにかく、とても恐ろしい作品であり、最後の最後に宮崎駿は、観衆を突き放して1人で遠~~い世界に行ってしまった感じ。ああ、でも自分はカプローニ、嫌いじゃないんだよなあ・・・。この映画でもどうみても一番人間らしく魅力的なキャラクターだった。いまの時代、必要なのは二郎じゃなくてカプローニだと思うのだけれど・・・。
ころりさんさん [地上波(邦画)] 7点(2015-02-21 23:42:08)
42.主人公と菜穂子のロマンスの思わずウルっとくるシーンと陳腐でお寒いシーンのアンバランス感が印象的です。実在の人物がモデルということですが、マニアックで純粋で行動的で熱い主人公のキャラクターの現実感の希薄さに、ファンタジーではないのに宮崎駿っぽさを感じます。
ProPaceさん [地上波(邦画)] 7点(2015-02-22 09:32:21)
41.ジブリは数作見た事はあるが殆ど興味はなく、どちらかと言うとキライではあるんだが、(なら見るなよって話なんだが、意思の弱さから周りが騒ぐと見てしまう)76年版に結構感動したので、それなりに期待していた。が、本作品は基本的に映像を楽しむものであって、ストーリーや人物描写・心情表現等々は全くダメで、その点では全く感動できない。ジブリ過去作品とは違い、ロリコン臭はなく、辛うじて大人が見られる作品ではあるとは思うが、結局女を男の都合よく描いている事に変わりはないような。 恋愛小説は絡めずに、伝記一本に絞ったほうがよかったのでは?
東京50km圏道路地図さん [地上波(邦画)] 4点(2015-02-22 12:41:16)
40.ネタバレ 普段あまり宮崎作品は見ないのですが、この作品を最後に映画製作から引退した記念的作品ということもあって期待してみましたが、正直ちょっと予想したものとは違っていました。後半ではゼロ戦開発の苦労話が描かれるのかと思いきや、堀辰夫の「風立ちぬ」をモチーフにした、実在の人物でありながら全くのフィクションの恋愛話となっていて、テーマ(職人の苦労話なのか、病を患った人への恋愛話なのか)を何にしたかったのかよくわかりませんでした。宮崎監督は本当にこれで達成感を持って引退したのでしょうか。
堀越二郎のご家族の了解はとってあるとのことですが、自分の祖父や父のありもしなかった恋愛話に対してどう感じたのでしょうか。(あの話を真に受けた人からは、あんたたちは後妻の子供なのか、と誤解されたのではないのでしょうか)
ちなみに、奇しくもこの作品がテレビ上映される直前に放送された「永遠のゼロ」の中で、主人公がこんな戦闘機が生まれていなかったら戦争は起こらなかったのではないか、というような設計者への恨みごとを言うシーンがあったと思うのですが、その後だけに、なんか設計者の無邪気さに共感する気にはなりませんでした。
キムリンさん [ビデオ(邦画)] 5点(2015-02-22 13:51:55)
39.たしかになんか解りにくいまま、美しいまま進んでしまい、そして終わってしまう。あの戦争の悲惨な結末は分かってるのだからその虚しさを訴えたかったのか。もちろんそうではない。宮崎氏はそんなありふれたことはしない。また逆にこの映画をあの戦争の賛美につながっている、社会への見方が甘い、などといつも通りの人々がうるさく言うのもまったくピントがずれている。最近になって初めてこの作品を観たが、そういう見方の軽さは私にもわかった。ではいったい何がこの映画のテーマなのだろう。何が中心だと、一言でいえるものがあるのだろうか。あるとすればそれは何だろう。
宮崎氏はやはり自分から描く。人の想いから離れず、人々が生きる周りを丁寧に描く。飛行機への情熱と彼女への愛を細やかに描き、そこから離れない。そしてそこから見える限りでの時代を描く。ここに流れているテーマのようなものは、「死」とか「人間のはかなさ」のようなことだと思う。そしてそれはもしかして、自分の死を意識し、人々への弱々しい自分の愛に初めて気づいた宮崎の悲しみかもしれない。そんな気がした。
さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2015-02-26 21:30:18)
👍 1
38.確認のため、地上波で二度目の鑑賞。言いたいことは他の素晴らしきレビューの通りなので多くは語らない。子供には退屈なアニメだし、盛り上がりもなく淡々としているのは構わない。ただ、ゼロ戦完成までの苦闘を描きたかったのか、メロドラマを描きたかったのかどっちつかずで、挿入される夢のシーンも相まって、さらに支離滅裂なものに。劇中で度々描かれる"矛盾"は本作そのものと言える。もっとも「監督が自分自身のために作った」んだから、宮崎&ジブリという理由で話題に振り回されるのはもう御免。いずれにしても、『ひこうき雲』のプロモーション・ビデオとして見たら十分な出来ではないだろうか。
Cinecdockeさん [映画館(邦画)] 5点(2015-02-28 17:22:25)
37.ネタバレ もし10代20代の頃にこの映画を見ていたら、きっとあれこれと物足らなくて消化不良に終わっていたかもしれない。思った以上に深かった。次郎が心血を注いで作り上げた飛行機は、機関銃を載せざるを得ず、強くて勇ましいが、防御力は弱く砲を浴びればひとたまりもない。愛妻は他者に感染する病気を患い一見弱々しいが、気持ちは最期まで凛とし、決して折れない。どちらもただ美しいでは済まない存在であり、のちに夢のようにはかなく消えていく。次郎の愛するこの二者が美しい協和音のように響いているように見える。そういう意味で、堀越二郎と堀辰雄を融合させたキャラは成功していると思う。
個人が自由に生きることが難しい戦時中に病身の妻を支える暮らしは、どれほど大変なことかと思う。しかし二郎は不平をこぼさず、その時々の条件下で自分にできることのみ集中し、黙々と努力を続けていく。心の声に驚くほどスピーディに反応して、リスクを恐れず迷わず行動に移す。生きることの集中力とでもいうか、侍スピリッツにあふれる二郎を見ていると、今自分が抱えている問題ごとなどやる気次第で案外何とかなりそうな気力が湧いてくる。夢破れても、亡き愛する人へ「ありがとう」という言葉でしめくくるラストも爽やかだ。
tonyさん [DVD(邦画)] 9点(2015-03-04 00:44:12)
👍 3
36.「美しい飛行機を造りたい。」という少年時代の夢はそのままに、しかし戦争、そして最後は最愛の人を病で失ってしまう。戦闘機という多くの尊い人命を理不尽に奪い去る殺人兵器を設計し、さらに最愛の人の最期にも立ち会わず…。鑑賞後どうにも受け入れ難い感情しか残らなかった。菜緒子が二郎のもとを去る際に見せた顔の輪郭と姿勢に、愛する人への限りない愛情と決別が見て取れ、またその菜緒子に向って号泣する加代に心打たれた。幼いころの自分の夢と現実の乖離に主人公は葛藤しなかったのだろうか?「生きねば」…?。零戦そして戦争で理不尽にも命を奪われた人々こそ、本当にそう願ったんだろう。
黒兵衛さん [地上波(邦画)] 4点(2015-03-08 10:49:45)
35.度々挟まれる夢のシーンはいらないかな?
フィクションなのはわかるけど、もう少し主人公のドラマが見たかった。
でもやはり人が死ぬのを見るのは悲しいな。
misoさん [地上波(邦画)] 6点(2015-03-13 19:23:28)
👍 1
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34.ネタバレ 正直なところ何故堀越二郎の零戦開発物語に堀辰雄の「風立ちぬ」をプラスしたのか意味がわからない。映画全体が堀越二郎サイドに引っ張られすぎていて、堀辰雄サイドは堀と矢野綾子(里見菜穂子)が軽井沢で出会ったことや女子美出身の綾子が絵画を描いていたこと、綾子の父親が銀行の頭取で実家が裕福であったこと、そして(婚約の後)綾子が結核で夭折してしまうというモチーフ以外はどこが「風立ちぬ」なのだろうと思わざるを得ない。「風立ちぬ」のテーマはひとが終わりだと思っているところから、懸命に生きようとする堀と綾子の過酷な愛の姿を描いている点であって、この映画の描き方とは真逆の世界だ。実際、堀は綾子がサナトリウムで亡くなるまで病室に泊りがけで献身的に看病し綾子の下の世話までした。堀(彼も同じ病を罹病していた)の不治の病である結核患者への求愛はそこまでの覚悟があってのものだった。綾子の死後、堀に妻帯をすすめたのは綾子の父親であり(綾子の遺言でもあった)、終生様々な形で堀を支援し続けたというから余程感謝していたのだろう。「風立ちぬ」を描くのであれば、少なくともその世界観を描いてほしかった。単にお涙頂戴的に夭折した薄幸の佳人のロマンスを描きたいのであれば他にいくらでも方法はあったのでは。まさか「風立ちぬ」というタイトルにこだわったわけじゃないだろうし。以上野暮と思いつつ。思い余って後略のまま。
kainyさん [地上波(邦画)] 4点(2015-03-15 01:24:03)
👍 2
33.ネタバレ 映画冒頭は“主人公の飛翔…そして墜落”という夢のシーン。ココで俺は「もしや!この映画は宮崎駿の『81/2』となるのかッ!?」と思ってしまったワケです。何度も挿入される主人公の夢の場面が現実と区別なく表現されているコト、映画のほとんどが完全にオトナの世界なコト。とくれば…やはりラストシーン(ここも主人公のインナースペース)はやはり大切な人との再会なワケです…。嗚呼!俺の涙の蛇口は完全に壊れました…。もう1回言っちゃう!『風立ちぬ』は宮崎駿の『81/2』だと!

と…まあ長々と妄想を書きましたが(笑)やっぱり“宮崎駿引退作品”として、今までの作品の匂いがしっかりと詰まった集大成的な映画だったと俺は思います。宮さんお疲れ様でした!

ちなみに…今回の宮崎映画の美味そうだったものは…。クレソンと煙草。(吸わない俺でもタバコがうまそうに思えた映画は『ファイトクラブ』以来)
幻覚@蛇プニョさん [地上波(邦画)] 8点(2015-03-17 07:31:36)
32.ネタバレ 予備知識ゼロで見た。予想外の恋愛物だった。
面白い映画、ではないですよね。
芸能人は声の演技が上手い人もいるけど
有名な人が多すぎて声聞いただけで顔が浮かんでしまうのが邪魔・・・。
虎王さん [地上波(邦画)] 5点(2015-03-19 23:19:02)
31.ネタバレ  いろいろ批判のあった映画だったので結局映画館には行きませんでした。
 病人のそばでたばこを吸うのはどうかとか、主人公が棒読みだとか、「風立ちぬ」が描けてないとか、戦争賛美だとか、今考えれば全く当たっていない、どうでもいい議論でした。たばこも、あまり感情的でない主人公の声も、「風立ちぬ」のタイトルも、荒井由実の歌も、夢との重ね合わせも、全てがこの映画の要素であって、欠けていいものはありません。最初から映画館に行くべきでした。
海牛大夫さん [地上波(邦画)] 7点(2015-03-30 22:37:24)
30.ネタバレ 宮崎駿監督が引退作として描きたかった作品と、我々が宮崎駿の集大成として期待していた作品とで大きなズレが生じていたようである。それを受け入れることができた人は高評価であり、受け入れることができなかった人の評価は高いものではないのでしょう。
いっちぃさん [地上波(邦画)] 4点(2015-04-17 22:16:45)
29.あれ、これで終わり?というあっけなさがありました。過度な装飾がされていないという意味ではいいのかもしれないけど、アニメとしてはちょっと物足りないような気がします。その分ストーリーに深みがあるのかと言えば、自分にはどこに見所を置いていいのか見極められず、ただ淡々と進むのを眺めるだけになってしまいました。ひょっとして『分かる人には分かる』ストーリーなのかもしれませんが、自分は乗れませんでしたね。
もんでんどんさん [地上波(邦画)] 5点(2015-04-21 13:47:55)
28.私は昔から何となく宮崎駿が好きじゃなく、自分でもその理由をうまく説明できなかったのだが、この映画のおかげでどこが嫌なのかわかった。私はたぶん、彼の女性観が気にいらないのだと思う。ネットなどでよく見かける処女崇拝を極めたような、ある種の男にとって理想的なヒロイン像を嬉々として作り出しているイメージで。この映画のヒロインはまさしく男にとって都合のいい女であり、なんら共感もできず、とても渇いた気持ちで観てしまった。宮崎駿はたとえば子どもの無邪気さ可愛さを描くことに関しては、本当にすばらしい作者だと思う。本作のように大人の男女が中心人物で色恋がからむような話は、そもそも合わないんじゃなかろうか。二郎も二郎でとらえどころがなかったしなあ…。
よーちーさん [映画館(邦画)] 5点(2015-05-03 14:33:10)
27.ネタバレ 零戦を製作する物語かと思ってたら、恋愛もの。それも女性の激しい情熱、まさに花と開く一瞬にすべてをかける、しかも自由な感情表現を表しにくい時代に。それを前面に出すと、官能的・扇情的になり、衰弱していくところでお涙ちょうだいになる。そこを駿さん、大好きな空の話で全体に覆い隠す。全年齢向けにね。もちろん大好きな空に手抜きはしない。

 戦前の家族制度とか良妻賢母とかを実感できない人には、菜穂子の愛の凄まじさが伝わらないのでは?
ぐっちーさん [地上波(邦画)] 7点(2015-08-10 11:54:20)
26.主人公を通して日本人の魅力、心が描かれていて…言葉が詰まるほど、素晴らしい映画でした。 監督が、自身の映画で泣いたと言う事、これが最後という気持ちも分るくらい。 描写も情景も美しく、飛行機の躍動感はジブリらしくて、映像だけでも何度も見たくなりました。 「見れて良かった」と心から思った一本です。
sirou92さん [インターネット(字幕)] 10点(2015-11-15 13:35:49)
25.小説「風立ちぬ」「菜穂子」を読んでから観賞。久々に傑作のジブリ作品が来たと思いました。伝統の飛行描写も素晴らしいの一言ですが、やはり印象深いのは後半の恋愛要素が濃くなる部分。同じリアル寄りな作品でも、「耳をすませば」は幸せを感じますが、こちらは、切なさを味わえる。小説の重要な展開(サナトリウムからの脱走など)を上手く筋に織り込んだと感じます。菜穂子さんが気の毒と思うほど作品の評価が上がってしまう厄介さがあります。唯一の欠点は二郎の声がすごい変なこと。最終盤でようやく違和感が薄れました。
次郎丸三郎さん [DVD(邦画)] 7点(2015-12-06 18:49:50)
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【点数情報】

Review人数 184人
平均点数 6.54点
042.17%
110.54%
221.09%
384.35%
4179.24%
5179.24%
63116.85%
73921.20%
83720.11%
9137.07%
10158.15%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.27点 Review18人
2 ストーリー評価 6.10点 Review29人
3 鑑賞後の後味 7.19点 Review31人
4 音楽評価 7.68点 Review29人
5 感泣評価 6.39点 Review28人

【アカデミー賞 情報】

2013年 86回
長編アニメーション賞鈴木敏夫候補(ノミネート) 
長編アニメーション賞宮崎駿候補(ノミネート) 

【ゴールデングローブ賞 情報】

2013年 71回
外国語映画賞 候補(ノミネート) 

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