映画『イントゥ・ザ・ウッズ』の口コミ・レビュー

イントゥ・ザ・ウッズ

[イントゥザウッズ]
Into the Woods
2014年上映時間:124分
平均点:4.56 / 10(Review 25人) (点数分布表示)
公開開始日(2015-03-14)
ファンタジーミュージカル戯曲(舞台劇)の映画化
新規登録(2015-01-27)【DAIMETAL】さん
タイトル情報更新(2019-03-16)【+】さん
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監督ロブ・マーシャル
助監督ジョン・デルーカ〔振付〕(第二班監督)
キャストメリル・ストリープ(女優)魔女
エミリー・ブラント(女優)パン屋の妻
ジェームズ・コーデン(男優)パン屋の主人
アナ・ケンドリック(女優)シンデレラ
クリス・パイン(男優)シンデレラの王子
クリスティーン・バランスキー(女優)シンデレラの継母
ジョニー・デップ(男優)オオカミ
リラ・クロフォード(女優)赤ずきん
ダニエル・ハットルストーン(男優)ジャック
トレーシー・ウルマン(女優)ジャックの母親
タミー・ブランチャード(女優)継母の娘・姉フロリンダ
ルーシー・パンチ(女優)継母の娘・妹ルシンダ
ビリー・マグヌッセン(男優)ラプンツェルの王子
フランシス・デ・ラ・トゥーア(女優)巨人の妻
原作ジェームズ・ラパイン(原作戯曲)
スティーヴン・ソンドハイム(原作戯曲)
脚本ジェームズ・ラパイン
音楽スティーヴン・ソンドハイム
撮影ディオン・ビーブ
製作ジョン・デルーカ〔振付〕
ロブ・マーシャル
カラム・マクドゥガル
マーク・プラット
ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ
配給ウォルト・ディズニー・ジャパン
特殊メイクマシュー・スミス(メリル・ストリープの補綴メイク・デザイナー)
美術デニス・ガスナー(プロダクション・デザイン)
アンナ・ピノック(セット装飾)
衣装コリーン・アトウッド
ヘアメイクJ・ロイ・ヘランド(メリル・ストリープ担当)
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💬口コミ一覧

25.ネタバレ 元になったというブロードウェイミュージカルは見たことありません。 おとぎ話の主人公たちのその後、と宣伝してますが、それぞれが同一世界に存在し誰もが知っているおとぎ話を消化しつつゴチャ混ぜにして絡んでいくという、新たに再構築したIFの世界というかパラレルワールドのようなモンですね。それぞれが願いを胸に森へ向かうワケですが、予告編の雰囲気は抜群で歌も良くて出演者も達者なメンバーなので楽しみだったものの、話が酷くて色々と中途半端なためにノレませんでした。 おとぎ話を混ぜてその後を描くという着想は良いと思いますが、見た目も悪い色ボケの馬鹿王子兄弟は不快なだけだったし、混ぜた世界もゴチャゴチャになってるだけでまとまりがなく無駄に悲劇的な扱いを受けるキャラもいて、現実社会の人間のようにキャラを生々しくしてるだけ。後半の肝心の『その後』が特に酷く見どころは無いですね。同じディズニーの『魔法にかけられて』のような振り切ったモノが無かったです。
ロカホリさん [映画館(字幕)] 3点(2015-03-15 12:11:48)
24.ネタバレ  どこかに「楽しい」「面白い」「素敵な」「明るい」要素を入れておいてくれないと。全編鬱々とした状態で(シンデレラの逃走の繰り返しがシニカルな笑いになってはいますが)、教訓めいた暗い話、画面も彩度低めで暗く、これがディズニーのファンタジー?と残念な気持ち。

 まず、主旋律を奏でるのがパン屋の夫婦で、シンデレラ、ジャック、赤ずきんはサブ、ラプンツェルに至っては脇キャラみたいなもので、基本は森の中をひたすらウロウロするだけの物語。
 多くのエピソードが「皆様もうご存知でしょうから」とばかりに省略されてゆきますが(舞踏会や天空の巨人の国や)、それは元となった舞台という表現の性質からくるのであって、映画にそのまま持ってくる必要はないんじゃないかと。ほぼ森から離れない世界は単調で、しかも位置関係も明確にはならないために登場人物全員がただ右往左往しているだけに見えます。
 しかも各キャラクターが最初からそれぞれにエゴを持った人間として描かれ、魅力的な面を全く見せる事がないために誰にも心が動かず、そんな人々が混乱し続ける話はひたすら苦痛。
 弱い人間、悪い人間であっても魅力的な面が描かれるのがディズニー作品であると思うのですが、ここにはそれがないのですよね。

 ミュージカルナンバーは聴かせる曲もありますが、一方で物語の流れからはみ出している曲も多く、映画を間延びさせる要因になっている感じで。

 子供が見て楽しい映画ではなくて、でも大人が見ても楽しいのかどうかは疑問で。それぞれのエゴが生むそれぞれの悲劇とその反省は空々しく、最後に再構築される「家族」の姿には驚くほどに感動が無いのでした。
あにやん‍🌈さん [映画館(字幕)] 4点(2015-03-15 22:32:28)
👍 1
23.ミュージカルとしてはもちろん歌の合間の台詞や仕草に滑稽さがみなぎる大変おもしろい舞台劇である。童話の世界の主人公たちを絡ませ、おとぎ話以降の物語を描き出すという試みは大人向きの新しい趣向だ。舞台では表現できなかった神秘の森の世界を作り出し、巨人や魔法目に見えるものとして表現できるのはまさに映画という映像の賜と言ってよい。白い牝牛、赤い頭巾、黄色い髪、黄金の靴の4つのアイテムを探し出す第1幕はミュージカルになじみがなくても大変魅力的なのだが、ハッピーエンドで終わったその後の第2幕がこの映画の真価。ところが前半の馴染み深い物語について行けても、ファンタジー映画にしたため後半はどうもとっつきにくいので、"No One is Alone"などの楽曲に親しみがないと十分楽しめないかもしれない。
ESPERANZAさん [映画館(字幕)] 7点(2015-03-18 11:11:43)
22.ネタバレ 本来、題名の通り殆ど“森”から舞台が動かない話を、映画ならではのスケール感で描いているので見応えがありました。またこの作品はブロードウェイ・ミュージカルの映画化なので、映画独自の物ではありませんが、幾つものお伽噺が絡み合うストーリー、またハッピーエンド後の世界を描くという脱構築性、善悪二元論への批判等は独特で矢張り面白いです。
ちょっと微妙だったのは話の内容はスラップスティックコメディであるのにも関わらず、ややテンポが重く感じる部分があったこと。スピーディーに100分位の上映時間に纏めてほしかったです。
独創的かつ耳に残る曲の数々も実に良かったです。ミュージカルだから第一に曲に魅力が無ければ駄目だと思いますので。
民朗さん [映画館(字幕)] 7点(2015-03-19 22:11:23)
21.ネタバレ この世は迷える森っていうテーマはいいんです。
おとぎ話の主人公がちょっとイヤなヤツだったり愚か者だったりとか、単位時間当たり最高ギャラと思われるオオカミが瞬殺され、最もヒロインらしい風貌のパン屋のおかみがあっけなく消え、第二のアンジーなるかと思われたメリル・ストリープが無残な最期を遂げるという容赦の無さとか、こういうのもきっと計算の上なんだろうなとは思います。
でも残念ながらそれがあまり面白いと思わない。おとぎ話の主人公でも本当は人間くさいのさと言われたって結局この映画はファンタジーなんだもの、リアリティが感じられずキャラクターの気持ち悪さが際立っただけです。
それに、前半と後半の物語が完全に分断されていて、最後の4人組はもはやおとぎ話の登場人物である必然性が無くなってます。

オリジナルはミュージカルだそうなので、物語の不条理性とか強引さはあっても仕方ないとはいえ、ちょっとこれは破たんしすぎていると思うぞ。いくら楽曲が良くてもこれは映画なのだから、脚本にチカラがなければ面白くないのです。
denny-joさん [映画館(字幕)] 5点(2015-03-20 21:20:52)
👍 1
20.ネタバレ アンチディズニー物と聞いて、「ディズニーをどんな風にブラックに仕立ててるんだろう?」と興味を持って見に行きました。う~ん、これ面白くないよ。率直に退屈です。元がブロードウェイミュージカルと言うのが良く分かる出来です。舞台がほぼ森の中。台詞回しが中心で、舞台では表現困難な大スペクタクルもない。って、じゃ何で映画にしたの?と言うのが疑問です。唯一気に入ったのは赤ずきんがジャックに「近づいたら切り刻むよ」とナイフを見せて脅すシーン。それ赤ずきんのセリフ?とそこはちょっと受けた。
ぴのづかさん [映画館(字幕)] 5点(2015-03-21 19:26:01)
19.ネタバレ 前半面白いかも?と期待に膨らんだ風船が後半ぺしゃんこにつぶれて後に何も残らなくてボーゼンとなる、久々に毒にも実にもならない映画を観てしまいました。親と子の依存と確執が随所に出ているけどそこを重点的に描いているわけではないし、パン屋の旦那が主人公(なの?)にするにしても描ききりが足りない、ディズニー配給だけど原典であるグリムベースで進行していくファンタジーの世界は暗く陰湿で鬱蒼としています。類型的な物語を独自に解釈したり改変したりして予想外の展開を見せてくれるのは好きなのですがこの作品は悪い方向に転げ落ちていくので話が進むに連れて顔が渋くなってしまいました。それより何より、どうも私は映画の途中でシンデレラの顔がどういうわけか女子レスリングの金メダリスト吉田沙保里選手に見えてしまうという不思議な呪いにかかってしまったらしいです。いつ王子にタックルをかますのかハラハラしてしまいましたが、あのラストだと沙保里はいずれはパン屋の後妻になりそうです…
どぶん子さん [映画館(字幕)] 4点(2015-03-27 00:31:09)
18.ネタバレ それぞれ有名なストーリーをきれいに交錯して見せた前半は実にスムーズで心地よい。うまくいったはずなのに事態は急変、の中盤は、先の読めない面白さで「さあ、どんな奇想天外なクライマックスに導いてくれるのか」とわくわくさせられる。しかし、後半はいただけない。ブロードウェイミュージカルという確固たる原作の映画化が裏目に出た。ミュージカルのいい意味でのあいまいさ、筋が通っていなくても、楽曲と演者が素晴らしいからよしとしよう、というストーリーの雑さが、かえって映画化で目立ってしまった。巨人の女は悪いことをしていない、といった矢先に退治しようとなったり、長男王子とパン屋の妻の不義、さらにその妻の強引な夫への愛の論理、いつのまにか死んでいるジャックの母、妻の死を引きづらないパン屋、舞台ではごまかせても、映画となれば「?」となる。メリル・Sも歌声は特筆すべきもののキャラがぶれる。魔法が出なかったと思えば、最後は使えたり。死んだ牛を蘇らせることができるので、当然先に述べた妻や母もそうすると思ったのも肩透かし。プロデューサーももっとがんばって舞台原作者を説得し、映画版ラストを変えるべきだった。残念。
やしきさん [映画館(字幕)] 6点(2015-03-30 03:08:10)
17.ネタバレ 観てきました。
予告ではディズニーの有名なキャラの後日談ということで期待していましたが・・・
まったく無理やり話をごちゃまぜにしたかったような感じで。
第一、ラプンツェルは髪を切ってもなんともないし、シンデレラはガラスの靴ではないし、しかもディズニー映画なのに王子は浮気をするしとトンデモ映画でした。
メリルストリープ演じる魔女もトウモロコシのような髪の毛を要求していたのにそれが自分の手元に置いていたラプンツェルので、しかも触っていたので効力がない・・・あげくには結局トウモロコシのひげでいいとか・・・
なんなんでしょうか、この映画?単にジョニーディップやメリルストリープが出ているからと客を集めたような映画でした。
唯一感動したのは赤ずきん役のリラクロフォードの歌声でした。
ひろぱぱさん [映画館(字幕)] 3点(2015-03-30 17:52:29)
16.ミュージカルにしている効果がほとんど感じられません。歌ではなく台詞の方が面白い映画になったんじゃないでしょうか。豪華スター共演のため、それぞれが均等に見せ場を持ち、物語の核が薄らいでいると感じられます。いろんなおとぎ話の登場人物を借りてきていても、ストーリーにはあまり関係ないことに、見終わってから気が付きました。
shoukanさん [映画館(字幕)] 5点(2015-04-03 23:39:01)
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15.ネタバレ シンデレラに赤ずきん、ジャックにラプンツェル。いろんなおとぎ話のキャラが出てきてなんだか楽しそう、と思ってフタを開けてみたら薄暗い森の中でコスプレイヤーらがギャーギャー騒いでるだけ。特に後半はごちゃごちゃしてストーリーに芯がない。豪華キャスト共演なのに勿体ない。
獅子-平常心さん [映画館(字幕)] 6点(2015-05-24 22:43:18)
14.ネタバレ 四つの物語を無理矢理森の中でくっつけた感とミュージカル仕立てなことには、まぁこんなものかと前半は見ていましたが、ご都合主義な展開に我慢度上昇し、後半の展開には「あれれ~~」の連続でした。許せないのはラプンツェルとその王子様が「我々はいなくなるよー」と言ってあっというまにいなくなってしまったこと。映画で途中退場してよいのでしょうか。
Banjojoさん [映画館(字幕)] 4点(2015-07-22 23:35:41)
13.ネタバレ これはもう完全な失敗作ですね。まさに「グダグダ」という言葉がぴったりな内容でした。
なんだろう、ディズニー映画だけど、これまでとは趣向が変わったアナーキータイプなものに挑戦してみましたってことなんでしょか。
しかしその試みが残念ながら成功してるとはいえず、最後までこの意味不明な世界観についていけず。
それぞれの有名な登場人物が有機的に統合できてるとも言えず、結局、こいつら何してたん?
ミュージカルなのに、耳に残るような名曲もなく、目に残るようなシーンもないというのも致命的。
あろえりーなさん [ブルーレイ(字幕)] 4点(2015-07-25 20:24:17)
12.これだからディズニー映画は・・・と思ってしまうお手本の映画。ディズニー映画は毎度毎度警戒しながら観てるのでそこまでダメージを受けなかったけども期待して観たら3、4点をつけてしまうぐらいの出来。脚本が酷い。
ケ66軍曹さん [DVD(字幕)] 5点(2015-07-30 22:11:35)
11.ネタバレ てっきりその後の話がメインで、何年か後が舞台だと思ってた。脚本の練り込み方が素晴らしく、それぞれのお話が違和感なくシンクロしていて感心した。物語終盤での罪の擦り合いは、個人的にこの映画最大のハイライトでしたw 罪を憎んで人を憎まず、な流れになったかと思ったらあっさり女巨人を殺してしまうからビックリ!この終わり方が違っていたら点数も変わっていたかも・・・。それにしても、エミリー・ブラントはお美しい・・・(//∇//)
Dream kerokeroさん [DVD(字幕)] 5点(2015-08-05 21:44:12)
10.ネタバレ セリフに突然入ってくる歌は結構好きな感じだったのだが、ストーリーがイマイチ。
前半はまだ良かったが、後半がきつかった。
虎王さん [DVD(字幕)] 5点(2015-08-24 03:09:28)
9.ネタバレ ラプンツェルの髪、切れてもいいんだったけ? 王子兄弟の歌合戦やパン屋の妻の浮気シーンは笑えました。思ったよりそれぞれの物語がシンクロしていて面白みがありました。ジャックを追いかけてくるのは脳内で女型の巨人に変換して観てました。赤ん坊を抱くパン屋のもとに亡くなった妻が現れる最後の歌「気をつけて 子供は聞いている 〜 願いには気をつけて…」と歌われるのが、とても良かったです。ですけどね〜、一人じゃないってのはヤクザだってそうですしね、いなくなって欲しい人とかやっぱりいちゃうんですよね〜。でもまぁ、例えば同じ思いでも「お前さえいなければ皆幸せなのに」と言うか「みんなが幸せになれるといいな」と言うかで大きな結果の違いが起きたりしそうな気はしますね。最後の歌は結構大事なことなのかもしれません。罪のなすり合いの矛先が最終的に魔女に向かい、そこからの魔女の歌までの流れも印象的でした。
だみおさん [DVD(字幕)] 6点(2015-10-06 21:37:12)
8.ネタバレ ブロードウェイミュージカルを映画化したそうですが、しない方が良かったと思います。
舞台で見れば、多少話の辻褄が合わなかったり繋がりが雑だったりしても気にならないけど、映画はもう少し緻密に作って欲しいと思います。
誰でも知ってる童話のハッピーエンドの後、というのを描くのはいいとしても、疑問に思う点が多くて全体的につまらない印象になってしまいました。
結局、シンデレラの望みは綺麗なドレスを着て舞踏会へ行くことだけ?
意地悪な義理姉たちは酷い目に遭ったけど、継母は無傷みたいなのは何故?
ラプンツェルが地震の時一人だけさっさと城を逃げ出して森の塔へ行く不自然さは、母(魔女)との決別シーンを入れるため取ってつけた感じ。
王子がパン屋の妻を誘う唐突さ。気の迷いから覚めた妻が、夫への愛情を再確認した直後に転落死って必要?等々。
結局、登場人物は、それぞれ家族を失い、最後はパン屋、シンデレラ、赤頭巾、ジャックで擬似家族ができ、赤ちゃんに物語を聞かせるという終わり方。
親子、夫婦、家族の愛情、人間の罪の代償などの教訓もあるのでしょうが、ジャックが一番悪いんじゃないの?とか巨人夫婦が哀れだし、とか何とも釈然としません。
メリル・ストリープはじめ役者は皆歌も上手いし良かったです。
赤頭巾が手癖の悪い大食いだったり、二人の王子がちょっとおバカなのも良かったです。
シンデレラよりパン屋の妻の方が綺麗というのは映画的にどうかと思いましたが。
nanapinoさん [DVD(字幕)] 6点(2015-11-16 21:52:14)
7.ネタバレ 意地悪な継母と義理の姉たちにいじめられ、森の向こうにあるお城の舞踏会に行きたくても行けない少女の物語――『シンデレラ』。貧乏暮らしから乳の出なくなった牛を売ろうと森を彷徨い歩き、魔法の豆と交換する少年の物語――『ジャックと天空の巨人』。森の中に住むおばあちゃんにパンを届けようとするものの、そこで待っていたおばあちゃんに化けたオオカミに食べられる女の子の物語――『赤ずきん』。母親を騙る魔女によって高い塔の頂上に閉じ込められた、長く美しい金髪を持つ少女の物語――『塔の上のラプンツェル』。誰もが知るそんな四つのおとぎ話に、魔女の呪いを解こうと彼・彼女たちの手にした重要なものを求めて暗い森の中へと足を踏み入れるパン屋夫婦の物語を絡めて描き出すミュージカル作品。ジョニー・デップとメリル・ストリープが夢の競演ということで、『シカゴ』という素晴らしい作品を撮って以降いまいちパッとしない印象のロブ・マーシャル監督の作品だったけれど今回鑑賞してみました。うーん、やっぱりいまいちパッとしない作品に仕上がってましたね、これ。何が駄目かって、そんな五つの物語が同時並行的に描かれるのですが、その中心を貫くようなものが一つもないせいでただごちゃごちゃと取っ散らかっただけの印象しか残らないところでしょう。つまり、観客が感情移入できる登場人物が一人も居ないんですよ。本作において、その役割を担い観客をぐいぐい引き込む狂言回しとなるはずのキャラクターはきっとパン屋夫婦になると思うのですが、いかんせん彼らがその役割を放棄しちゃってるせいでちっともこの世界に入り込めません。異世界を描くファンタジーにとってこれは致命傷と言ってもいいでしょう。個々の物語も肝心の要所要所を端折っているうえに、変なアレンジを施しているせいで矛盾や突っ込みどころも多く、とてもじゃないけど面白いとは言い難かったです。あと、個人的に赤ずきんちゃんを演じた女の子が全く可愛くないくせに物凄く小生意気なところが観ていてとても不愉快でした。肝心のジョニー・デップも早々に退場しちゃうし、良かったところと言えばメリル・ストリープの堂々とした魔女っぷりくらいでしょうか。ロブ・マーシャル監督、やっぱり『シカゴ』は奇跡の一品だったんでしょうね。
かたゆきさん [DVD(字幕)] 3点(2016-04-09 15:53:49)
👍 1
6.ネタバレ ミュージカルとかオペラとか音楽付き舞台っつーのはストーリー突っ込みどころ満載ってことが多いから、そこはまあ目をつむりましょう。とにかく、小さなお子さまに見せてはいけません。「シンデレラのその後」?そんな思わせぶりな・・・。お子ちゃまがっかりするわ、こんな「その後」。このおとぎ話には、かわいいシンデレラは出てきません。キラキラの王子様は出てきません。ステキなお城も出てきません。シンデレラは全然キレイじゃないし、王子様はチャーミングどころか小汚い。アホでもいいけどクリス・パイン使っといて胸がキュンキュンしちゃうような王子様になってないってこんながっかりな事ってある?森をおどろおどろしく描きたいならそれ以外の所はうっとりするほど美しく描きゃあいいものを。でも音楽は良かった。みんな歌上手。さすが。わざわざ胸はだけさせて川ん中で熱唱する王子2人の姿には爆笑。
あやりんさん [DVD(字幕)] 5点(2016-06-08 13:47:42)
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マーク説明
★《新規》★:2日以内に新規投稿
《新規》:7日以内に新規投稿
★《更新》★:2日以内に更新
《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 25人
平均点数 4.56点
000.00%
114.00%
200.00%
3520.00%
4520.00%
5832.00%
6416.00%
728.00%
800.00%
900.00%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 4.33点 Review3人
2 ストーリー評価 4.00点 Review4人
3 鑑賞後の後味 4.00点 Review4人
4 音楽評価 5.60点 Review5人
5 感泣評価 2.00点 Review2人

【アカデミー賞 情報】

2014年 87回
助演女優賞メリル・ストリープ候補(ノミネート) 
美術賞デニス・ガスナー候補(ノミネート) 
美術賞アンナ・ピノック候補(ノミネート) 
衣装デザイン賞コリーン・アトウッド候補(ノミネート) 

【ゴールデングローブ賞 情報】

2014年 72回
作品賞(ミュージカル・コメディ部門) 候補(ノミネート) 
主演女優賞(ミュージカル・コメディ部門)エミリー・ブラント候補(ノミネート) 
助演女優賞メリル・ストリープ候補(ノミネート) 

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