映画『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』の口コミ・レビュー(5ページ目)

イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密

[イミテーションゲームエニグマトテンサイスウガクシャノヒミツ]
The Imitation Game
2014年上映時間:115分
平均点:7.50 / 10(Review 92人) (点数分布表示)
公開開始日(2015-03-13)
ドラマサスペンス戦争もの歴史もの伝記もの
新規登録(2015-01-31)【DAIMETAL】さん
タイトル情報更新(2018-03-20)【TOSHI】さん
Amazonにて検索Googleにて検索Yahooにて検索
Twitterにて検索
ブログに映画情報を貼り付け
監督モルテン・ティルドゥム
キャストベネディクト・カンバーバッチ(男優)アラン・チューリング
キーラ・ナイトレイ(女優)ジョーン・クラーク
マシュー・グード(男優)ヒュー・アレグザンダー
ロリー・キニア(男優)ロバート・ノック刑事
アレン・リーチ(男優)ジョン・ケアンクロス
マシュー・ビアード(男優)ピーター・ヒルトン
チャールズ・ダンス(男優)アラステア・デニストン中佐
マーク・ストロング〔男優・1963年生〕(男優)スチュワート・メンジーズ少将
アレックス・ロウザー(男優)学生時代のアラン・チューリング
三上哲[声優]アラン・チューリング(日本語吹き替え版)
佐古真弓ジョーン・クラーク(日本語吹き替え版)
有本欽隆アラステア・デニストン中佐(日本語吹き替え版)
てらそままさきスチュワート・メンジーズ少将(日本語吹き替え版)
脚本グレアム・ムーア〔脚本〕
音楽アレクサンドル・デスプラ
撮影オスカル・ファウラ
製作総指揮グレアム・ムーア〔脚本〕
配給ギャガ
美術マリア・ジャーコヴィク(プロダクション・デザイン)
衣装サミー・シェルドン・ディファー
編集ウィリアム・ゴールデンバーグ
字幕翻訳松浦美奈
その他クリント・マンセルスペシャル・サンクス
あらすじ
イギリスがドイツに宣戦布告した1939年。英国海軍のアラステア・デニストン中佐(チャールズ・ダンス)はブレッチリー・パークにて、チェスの英国チャンピオンのヒュー・アレグザンダー(マシュー・グード)をリーダーとするナチスの暗号「エニグマ」の解読チームを結成する。メンバーのうち、ケンブリッジ大学特別研究員のアラン・チューリング(ベネディクト・カンバーバッチ)は「クリストファー」と名付けた巨大な解析装置を独自に完成させるが、独軍が毎日暗号を変えるため解読は難航する。
スポンサーリンク

💬口コミ一覧

12.エニグマ、知れば知るほど怖いくらい。
この映画は余分なこともなく、足りないところもない、素晴らしい映画でした。
ストーリーが事実だったことに仰天し、そして同時に連合軍が勝たせてもらっていたことに、英国がいつまでも「偉大」とされていることに納得。恋の駆け引きが何かを知らない主人公が戦争の駆け引きに勝った。忘れられない一本になります。
HRM36さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2020-03-02 12:17:09)
👍 3
11.ネタバレ そうだったのか!ノルマンディー上陸作戦も、あの解読がなければもっと厳しい戦いになっていたのか!
スイスのクリプト社の暗号解読事件もショックだったが、この事実を知って第二次世界大戦の印象が相当変わった。
チェブ大王さん [インターネット(字幕)] 8点(2020-03-14 23:28:51)
10.ネタバレ 天才数学者アラン・チューリングの人生を、時間軸を交錯させながら巧みに描いた作品。
カンバーバッチの演技はさすがの一言。というか、カンバーバッチ自身、チューリング同様に名門パブリックスクール出身のエリートであるから、共通点がたくさんあって、演技がしやすかったのではないか。

主に3つの時間軸が交錯する脚本だが、筋の破綻もなく、有機的に機能しており、実にお見事な出来栄え。脚本、演技は素晴らしかったが、演出面はやや平凡か。特に戦闘機や軍艦が出る場面のCGはちょっとちゃち過ぎないか。パンチの効いた画面作りはあまりなかったような気がする。そういう意味では、満点評価はあげられないというのが本音のところだ。

映画全体を通して、当時のイギリス中・上流階級の様子がよく活写されていたと思う。オックスブリッジの閉鎖性、エリート人脈の中で蔓延する共産主義、同性愛…。余談だが、当時、諜報関連の仕事に従事する人間の多くはエリートの出身で、かつ他人には言えない秘密(共産主義シンパ、同性愛傾向)を抱えていたという。当局も半ば承知の上で、そういう人間を採用していたらしい(秘密を頑なに守ろうとするから利用しやすい、もしくは何かが起きたときに使い捨てがしやすいから)。結局のところ、チューリングも、当局にとっては利用しやすい人間の一人だったのかもしれない。

戦後、チューリングの貢献・功績は徹底的に隠匿され、彼自身は同性愛の告発、その後の投薬治療で心身を害し、遂には自ら命を絶ってしまった。
大変な功績のある人物に対して、当時の社会や国家がした仕打ちはあまりに冷淡だった。それと同時に、戦争や諜報というものがいかにシビアな世界であるのかを感じた。
nakashiさん [ブルーレイ(字幕)] 8点(2020-04-04 11:00:47)
9.ネタバレ 映画のラストでは、チューリングの悲劇的な死は直接描かれず、書類を燃やす映像に重ねられるテロップでのみ示されます。
勿論、書類が焼かれているのは、直接的な理由としては「用済みの極秘書類だから」ではあるのですが、それにとどまらず、このシーンには独特の楽しさと果敢無さが漂っています。一つの大きな仕事を成し遂げた後の、ひっそりとした有終の美。「個人的なお祭り」とでもいいますか、ちょっとキャンプファイヤーみたいなイメージから来る楽しさ。しかしその一方で、この映像にはナチスの焚書のようなイメージも感じられて。後にチューリングが同性愛を理由として社会的に抹殺されたように、ここでは彼の業績が、燃え盛る炎の中で消されていく、という果敢無さと哀しみ。
アラン・チューリング個人をコンピュータの始祖みたいに言うのが適切なのかどうかはちょっとわかりませんけれども、チューリングと言うと、ゲーデルの不完全性定理の「後日談」的に紹介される、チューリングマシンの停止問題(ゲーデルが因数分解の一意性を用いてあらゆる命題をゲーデル数に置き換え、対角線論法によって不完全性定理を証明したように、チューリングは対角線論法により、計算機が計算を完了しうるか否かを完璧に判定することはできない、ということを示した・・・超曖昧でテキトーな理解です、間違ってたらゴメンナサイ)、あるいは、AIの注目度が高まってる昨今では、チューリング・テストなどによって、名前を耳にする機会がありますが、我々庶民からすると、浮世離れしてて、どうもピンと来ない。
しかし実は、浮世離れどころか、我々の今があるのももしかしたら、彼の抹殺され(かけ)た業績、戦時中の暗号解読のお陰かもしれないのだよ、というオハナシ。これとは別途、暗号解読されまくって大勢の命が失われた日本の立場からすると、複雑な気持ちも無いでは無いけれど、それはともかく。
主人公を無闇に美化したり逆に過度にエキセントリックに描いたりすることなく、ちょっと風変わりで周囲になかなか溶け込めない人物の、いわば「居場所探し」みたいな物語として、映画は彼を描いています。しかし、戦時中に自分の居場所を見つけた彼、社会もまたその才能に多くを負ったはずの彼を、戦後、社会の一方的な価値観が追い詰めることになる、という皮肉。
映画は、子供時代、戦時中、戦後の時間軸を行き来して描いており、見てて混乱するという程ではないにしても、戦時中と戦後とはもう少しうまく描き分けて欲しかった気もするんですけどね。しかしこの構成自体は対比として効果を上げており、見応えのある力作、であることは確かだと思います。
鱗歌さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2020-09-14 09:19:52)
👍 1
8.ネタバレ 事実に基づく映画でありながら、終始飽きずに鑑賞できたし、率直に面白かった。

「天才の頭脳戦」と思って見始めたので、それはいい意味で裏切られた。

キーラ・ナイトレイが超綺麗だった。

途中、アランとジョーンに一緒に幸せになってほしいと思ったのは、鑑賞後、実に野暮だったと。
2年で12キロさん [インターネット(字幕)] 8点(2021-03-28 11:13:04)
7.ネタバレ 本当に月並な感想ですが、「天才は常に孤独」という訳ですね・・・
ラスト、みんなで証拠を焼き払うシーンはしみじみしました。
J.J.フォーラムさん [CS・衛星(字幕)] 6点(2021-12-14 20:25:35)
スポンサーリンク
6.ユダヤ人を迫害したナチスを倒した英国ですが、自国では同性愛者を迫害していました

そして、ナチスの暗号を解読することで勝利の最も貢献者の一人であるアランチューリングもその犠牲に

社会の多様性について、見ると考えさせられる映画です
amickyさん [インターネット(字幕)] 8点(2022-01-05 20:15:40)
5.ネタバレ  数年前にも見た記憶があるのだが、見始めると引き込まれるように全部見てしまいました。戦争当時の時代感の表現がすごく良かった。天才の疎外感とか中心的なテーマも上手く表現されていてその辺りがアカデミー賞の脚本賞になったのか。
 ただそれでも必要以上に疎外されている感が強かった。そこちょっと不自然かな。あと、ナイトレイさんが登場時すごい魅力的でその後の年齢による劣化も表現しているのが英国作品らしいな。ただ、自分にはチューリングにホモっぽさが感じられなかった。

 悲劇的な最後を迎えることで若かった日々が一層輝いて見える。第一級の青春映画だと思います。
たこのすさん [CS・衛星(字幕)] 9点(2023-04-04 13:28:36)
4.ネタバレ アラン・チューリングの情報は別のドキュメンタリー
番組で概要は知ってはいましたが、改めて映画で血の通った物語として
鑑賞して非常に感銘を受けました。
物語の展開に無理がなく、過剰な演出もなく孤独な天才の活躍と苦悩が
うまく描かれていたと思います。後味も悪いものではありませんでした。
ホームズ先生がこんなに名優だとは知りませんでした。

それにしても戦争というものは、悪と善、敵と味方、黒と白と単純に分
けることのできない複雑で残酷なものですね。

チューリングが夢想したAI技術が花開こうとしている昨今の状況を彼が
見たらどう思うのでしょうか。
キムリンさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2023-04-04 15:50:38)
3.ネタバレ 第二次大戦時に敵国ドイツの暗号情報解読を成し遂げた英国人の実話に基づく物語。主人公は学者で、天才肌な変人で、研究第一で友達できないタイプ。元々チームワークという概念を持たず、孤立気味だったのですが、実力はあるので、チームのリーダーの座を勝ち取ります。使えないスタッフを解雇し、優秀な人材を集めることに。選抜試験のクロスワードパズルを自分よりも早く解いた女性がチームに加わり、その美人で優秀な女性に触発され、チームに打ち解ける努力をするようになります。暗号解読のための機械(コンピュータの原型)を開発し、難易度の高い暗号をなんとか解読するというのが前半。暗号解読の喜びも束の間、話が暗転するのが後半。後半、ナルホドと思わせる展開なのですが、前半の予定調和的な流れがちょっとイマイチでした。暗号解読において、劇中ひらめきで解読にいたった手法は、本来、基本のキだと思うのですが、どうなのでしょう?あと、二重スパイが発覚するところが、いまいちピンと来ないというか、思わず膝を打つような切れ味がないというか。何で見つかるかなぁという。また、物語の中にチューリング・テストを組み込んだのが、いたずらに複雑になってやしないかと。さらには、天才主人公の現在の人間性に至る説明として、しばしば学生時代の回想劇が挟まるのですが、現在の凜々しい人間像(内面・外見共)と乖離しているのが、違和感が残ります。以上のような気になるところを除けば、総じて、地味目な話を地道に密度高くつくり込んでいるなと思いました。
camusonさん [映画館(字幕)] 7点(2023-05-09 17:26:40)
2.ネタバレ “The Imitation Game”『模倣ゲーム』。コンピューターに人間らしい回答をさせて、人間臭さの精度を見るテスト。って解釈かな?それで良いのかな?まぁまとにかく、主人公アランが嫌なヤツとして確立していて、この人を主人公にして感情移入できるのかなって不安になる出だし。
ギスギスしたチームにジョーンが加入、まさに人間関係の潤滑油。研究とは無関係な場所からヒントを得て(よくある展開といえばその通りだけど)の、困難を乗り越えての解析装置完成は、どんよりした空気が吹っ飛ぶカタルシスを感じました。
…まさかここからが真のドラマの始まりだったとは。

大局的な勝利のために助けられる味方を見殺しにする。神の目を持ちながら感情に流されず、必要最低限の情報利用に留まることは、どれだけ心身が疲労することだろうか。信頼できる仲間がスパイ。ナチスはいま戦っている敵だけど、将来はコミュニズムとも戦う時代が来る。敵にバレちゃ不味い機密情報を仮想敵のスパイが共同制作している。あぁこれこそ、タイトルの『イミテーション・ゲーム』だな。

可能性だけど、どこかの戦闘で暗号機と暗号解読員が奪取されて、ドイツ軍が“送った暗号が筒抜けになった可能性”を考えて、アランたちとは無関係に、新エニグマを開発する可能性もあっただろう。もしくはエニグマ解読を大々的に活用したとして、ドイツが次なる暗号機を、すぐに作ることが出来ただろうか?伸び切った各戦線に暗号機を配備して、誤用・誤解釈なく運用できただろうか?
アランは青酸カリ入りのリンゴをかじって死んだそうな。彼の死から30年後にかじられたリンゴがトレードマークの『マッキントッシュ』が世に登場する。
K&Kさん [インターネット(字幕)] 7点(2023-09-25 01:26:33)
1.これでアカデミー主演男優賞がとれないんだから奥が深い。傑作。
TERUさん [ブルーレイ(字幕)] 8点(2024-06-27 21:31:04)
スポンサーリンク
マーク説明
★《新規》★:2日以内に新規投稿
《新規》:7日以内に新規投稿
★《更新》★:2日以内に更新
《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 92人
平均点数 7.50点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
555.43%
61415.22%
72426.09%
83234.78%
91314.13%
1044.35%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.00点 Review5人
2 ストーリー評価 7.83点 Review6人
3 鑑賞後の後味 7.83点 Review6人
4 音楽評価 8.00点 Review4人
5 感泣評価 7.75点 Review4人

【アカデミー賞 情報】

2014年 87回
作品賞 候補(ノミネート) 
主演男優賞ベネディクト・カンバーバッチ候補(ノミネート) 
助演女優賞キーラ・ナイトレイ候補(ノミネート) 
監督賞モルテン・ティルドゥム候補(ノミネート) 
作曲賞(ドラマ)アレクサンドル・デスプラ候補(ノミネート) 
美術賞マリア・ジャーコヴィク候補(ノミネート) 
脚色賞グレアム・ムーア〔脚本〕受賞 
編集賞ウィリアム・ゴールデンバーグ候補(ノミネート) 

【ゴールデングローブ賞 情報】

2014年 72回
作品賞(ドラマ部門) 候補(ノミネート) 
主演男優賞(ドラマ部門)ベネディクト・カンバーバッチ候補(ノミネート) 
助演女優賞キーラ・ナイトレイ候補(ノミネート) 
脚本賞グレアム・ムーア〔脚本〕候補(ノミネート) 
作曲賞アレクサンドル・デスプラ候補(ノミネート) 

■ ヘルプ