24.高齢者の自立が云々言う前にこれはアメリカ版親孝行ストーリーですね。息子の厄介にはなりたくないというデイジーさんの意地はわかるけれど、運転手を雇えるような金持ち、しかも親思いに息子を育てた母ちゃんの勝ちですよ。全ての老人がこのとおりにいくわけはないけれど親子間の情愛は本当に良く伝わってきました。運転手が鮭缶を盗んだの盗まないのでもめる場面のオーバーな演出は爆笑ものでしたが、これも息子が財布からお札を取り出して「これで鮭缶買ってきな。」と水戸黄門よろしく解決・・・でも運転手のほうが上手だったりして・・・。親孝行に関してはどの民族も同じのようでユダヤ人が特別だという話も聞かないし、主人公がユダヤ人だということに何か意味があるのかと考えてみましたが、多くのユダヤ人は何十世代もの間、他の民族と商売をしてきたので商売相手や使用人を外見ではなく中身で判断する伝統があるのではないでしょうか。運転手が文盲だとわかってもデイジーさんは動じないでしょう・・・。運転手は運転手として優秀ならばそれでいいのです。ストーリーの舞台、アメリカのジョージア州はいわゆるディープ・サウスといわれる地域で、子供の頃に学校に満足に行けなかった文盲の人が珍しいくないそうです。人間はいつかは死ぬのだけれど、ずっと生きていて欲しいと思うような高齢者が近所にいるので身につまされました。自分の親のことに至っては年金をもらう年になっても高齢者だとさえ思いたくないのがどら娘である私めの本音です。 【かわまり】さん 8点(2004-03-21 10:37:15)
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23.ネタバレ 黒人のお抱えドライバーとユダヤ人の元教師。 頑固なデイジーは、息子が勝手に運転手を雇ったことが気に食わず、ホークに対して嫌みなことばかり言っていた。しかし、車内での会話を通して少しずつ歩み寄っていき、2人の間には「友情」が芽生えてゆく。 ひたすらドライブという作品ですが、その中で2人の人生観を醸し出し、「解り合う心」と「優しさ」を詰め込んでいる。人は理解しあえるというメッセージが強く表現された作品です。 不器用で、上手く相手に気持ちを伝えることが出来ない2人だが、ラストの車が通り過ぎていく回想シーンは、ドライビングを通して築かれた「2人の豊かで貴重な時間」が象徴されたように思う。
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22.缶詰の出来事が一番好き。後は面倒なので省く。 【taron】さん 8点(2004-02-23 12:25:59)
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21.個性ある二人の会話がとってもいい味出てました。モーガンフリーマンの笑い方なんて聞いてるこっちが笑ってしまうほど明るい笑い方で印象的でしたね。穏やかな心の通い合いが二人の名演技によって素晴らしい内容の映画になったってところでしょうか。最後のパイを食べさせてもらうシーンでジェシカタンディの柔らかな表情と温かい眼差しが胸にジーンと響きました。 【日向夏】さん 8点(2004-02-18 01:54:56)
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20.ネタバレ M・フリーマンの出世作だし、ずっと見たかったけど、なんとなく手がでなくて、やっと見たって感じだけど、ある意味、正解。10年前、もしかしたら5年前でも、「何これ。淡々とし過ぎてるし、せっかく出した社会問題も流してるし、つまんない映画」で、片付けてたかも。でも、普通に暮らしてる人の視点って、こんなものですね。社会問題を無視してるわけじゃないけど、でも、先ず自分の生活と価値基準があって、それが安定して初めて、社会問題にも目が行く。本作は、淡々と流れながら、凄い科白が一杯ある。一杯あり過ぎて、短く纏めるのはとても無理なくらい。なのに、物語は無理なく淡々と流れていく。素晴らしい構成です。けど、途中で世代格差を現す息子の嫁が消えてしまうのよね。まあ、極端な嫁だったし、介護をするしないで揉めても、後味が悪くなるだけだろうけど・・。「恐ろしいのは善良な人々の恐怖と無関心です」というキング牧師のスピーチを聞いていた時のデイジーの表情が印象的でした。 【由布】さん 8点(2004-02-15 01:25:20)
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19.ネタバレ ラストシーンでパイを食べさせてもらってる彼女の、恍惚とした子供の様な表情を見てたらなぜか涙がポロポロ出てきた。なんでだろう?(笑) 【がーぷ】さん 8点(2004-02-10 00:37:07)
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18.こころの中に何かあたたかいものが残る。そんな映画。 【さそりタイガー】さん 8点(2004-02-08 15:14:56)
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17.ネタバレ 初めて目にしたのはずいぶん前だが、2人のキャラクターが類型的な気がして途中で見るのをやめてしまった。アホでした。今回、ジェシカ・タンディも確かによかったけれど、ワーすごい、と思ったのはモーガン・フリーマン。初めてデイジーが車に乗ったシーンの彼の表情だけでウルウルしてしまった。さりげないスマイルだけで観客を泣かせる彼はやっぱりほんとに素晴らしいアクターだ。ジェシカ・タンディのアカデミー賞受賞に文句はないが、彼のほうはさらにそれを上回ってふさわしかったはずではなかったか。アカデミー賞選考委員たちの頑迷さがほんとに腹立たしい。シナリオと演出に、初見のとき私が感じた「くささ」はやはりあったけれど、温かさと2人の名演技は、心身の疲れにほどよく効いた。一見は地味な雰囲気だけど、クリスマスシーンに代表される映像の愛らしさ、ロードムービーとしての味わいなど、さすがこういうところは「とにかく観客を楽しませる」ことが大命題のハリウッド作品らしいメリハリで、心地よい。息子役にダン・エイクロイドという配役も、絶妙。ほかの役者をもってきても、こうはいいアンサンブルにならなかったに違いない。 【おばちゃん】さん 8点(2004-02-07 12:16:17)
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16.ミス・デイジーは教師という生き方をほうふつとさせるかくしゃくとした頑固な老人。自らも差別の対象でありながら黒人への差別意識もある。でもそれを認識していない。運転手や息子に対する態度は小憎らしいほどで、身近にいたら煙たくてたまらないだろう。なのに息子は辛抱強くて面倒見がいい。運転手は長い付き合いの中でいつの間にか彼女と心を交わすまでになる。ジェシカ・タンディ、モーガン・フリーマンは実に自然に人間性や経年変化を見せて素晴らしい。息子のダン・エイクロイドもいつの間にか自然に年をとっている。淡々とした流れにマッチした美しい映像、優しい音楽。年をとること、差別など考えさせられるシーンを含みながら、しみじみと心に残る優しさがある。 【キリコ】さん 8点(2004-02-05 23:16:29)
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15.人間は何歳になっても成長できる、という非常にシンプルかつポジティブなメッセージで観る人を暖かい気持ちにさせる。当時80歳、カクシャクとした未亡人を演じたジェシカ・タンディの遅咲きすぎる個性が一気に花開いた作品。人種差別問題を扱いながらも、暑苦しさを感じさせないストーリー運びは見事。それにしても当時50代に差し掛かったばかりのモーガン・フリーマンの老け役は目を見張るモノがある。こちらも大きく注目を浴びることのないままコツコツ芸を磨いて来た苦労人。二人の玄人の手堅く控えめな演技が、物語の放つメッセージに確かな裏づけを与えている。 【anemone】さん 8点(2003-11-29 22:54:33)
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14.R40かも R60かも R80かもしれない。 バブル期にこれが作られ、多くの人に認められたことがとてもいいと思う。ヘビーにならないように、いろんなテーマを伝えてくれる。ラストには涙涙、(いつも声優専門の吹き替えじゃないと文句たれる私が)ビデオの最後に【北村和夫 佐々木すみ江】さんの文字見てまた涙、ほんとあったかい吹き替えでした。 年とっても心はシャンとしていたいなー。 【かーすけ】さん 8点(2003-11-22 15:34:54)
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13.笑い話だが、ジェシカ・タンディをジェシカ・ラングと勘違いし、なんでこんな短い間におばあちゃんに???と思っていた(結構長い間)。 にしても、品が良くてちょっとプライドの高いおばあちゃんの役をやらせたら、ジェシカ・タンディを置いて他にないだろう。さすがオスカー女優の貫禄。 頑固なユダヤ系未亡人のミス・デイジーと長年勤める黒人運転手。南部アメリカの人種差別や老人問題を、二人の友情を描きながら、問題提起していく。 ドラマティックな展開はないが、観るうちに、この二人の老人のことが、大好きになる。そして、そんな二人が最後に・・・。 【よしの】さん 8点(2003-11-22 14:49:24)
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12.モーガン・フリーマンとジェシカ・タンディをこの映画で知りました。たんたんとしている中に寂も錆びも効いています。とても好きな映画ですが、名画座でこれと一緒に上映されていたのが「田舎の日曜日」でした。あちらに9点をつけたので、こちらは比較して9点に近い8点です。 【omut】さん 8点(2003-09-02 01:09:02)
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11.見ていてほのぼのといい気分になった。最初の方のデイジーとホークのやりとりは最高!二人の演技のレベルがすごく高い。ただアカデミーというとこで言うと少々物足りない気もしたなぁ。 【小美】さん 8点(2003-05-14 22:01:21)
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10.じんわりいい映画。ラストでケーキを食べさせるシーンはうるうるしてしまった。 【椎名みかん】さん 8点(2003-02-28 05:49:38)
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9.いろんなテーマがぎっしり詰まった映画でしたね。特に、老いについて考えさせられました。モーガン・フリーマン演じる運転手とデイジーとの掛け合いが面白くて、このまま映画は終わるのかなと思いきや・・・。人間には必ず老いていくものというのを痛いほど見終わったあと感じました。 【はがっち】さん 8点(2003-02-04 00:04:04)
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8.いい映画です。デイジーおばあちゃんが朝わけのわからないこといいだした時にはなんだか胸のつまる思いがいたしました。そして「お前は友達だ」ってさ。いいシナリオだなぁ。みなさんいい演技してます。いろんなことを思い起こされ、考えさせる作品でした。 【あろえりーな】さん 8点(2003-01-30 11:48:09)
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7.なんか、ボーっと見ていたら引き込まれてしまいました。調べたらアカデミー賞取ってるんですね日本でも差別、区別は日常に存在している中で多人種国家のアメリカで、こうまで淡々と表現されると勇気がわいてきました。 【HM】さん 8点(2003-01-04 02:57:37)
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6.たんたんとした映画です。始めは今一盛り上がりがなくこんな物かなと言う感じでした。でももう一度見ると、ほのぼのとした思いが伝わってきてなにか温かい気持ちになります。暗くなりがちな老いやぼけというテーマを明るくユーモアに包んで提供した秀作です。アメリカ映画というと良くも悪くも「激しい」「スリル、サスペンス」「感動」とかのイメージがありますがこんな映画があり、しかもアカデミー賞も取ったというのは素晴らしいですね。 【野ばら】さん 8点(2002-09-26 17:24:34)
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5.”おいおい、こいつ誰だよっ”と驚きの気持ちでM・フリーマンという役者をみつけた映画でした。J・タンディもとてもいい。年をとるという万人が避け得ない事実も見事に表現されてるし(祖母と同居していたせいか、年をとるというテーマには敏感なんです)。ラストの方は重くなりがちなのに、にもかかわらずなんとなく見た後ほのぼの感が残る映画でした。音楽もいいのかもしれない。老人と暮らしたことのない人にも見て欲しいな。まあ、そんな理屈は抜きにしてもいい映画です。 【Qtaro】さん 8点(2002-05-28 02:10:16)
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