映画『ズートピア』の口コミ・レビュー(2ページ目)

ズートピア

[ズートピア]
Zootopia
2016年上映時間:109分
平均点:7.58 / 10(Review 69人) (点数分布表示)
公開開始日(2016-04-23)
サスペンスコメディアドベンチャーファンタジーシリーズものミステリーファミリー刑事もの動物ものCGアニメ
新規登録(2016-01-09)【DAIMETAL】さん
タイトル情報更新(2023-09-25)【イニシャルK】さん
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監督バイロン・ハワード
リッチ・ムーア〔監督〕
ジニファー・グッドウィンジュディ・ホップス
ジェイソン・ベイトマンニック・ワイルド
イドリス・エルバチーフ・ボゴ
ジェニー・スレイトベルウェザー副市長
J・K・シモンズレオドア・ライオンハート市長
トミー・’タイニー’・リスターフィニック
オクタヴィア・スペンサーオッタートン夫人
アラン・テュディックウィーゼルトン公爵
ボニー・ハントボニー・ホップス
ジョン・ディマジオジェリー・ジャンボー・ジュニア
上戸彩ジュディ・ホップス(日本語吹き替え版)
森川智之ニック・ワイルド(日本語吹き替え版)
三宅健太チーフ・ボゴ(日本語吹き替え版)
玄田哲章レオドア・ライオンハート市長(日本語吹き替え版)
多田野曜平ウィーゼルトン公爵(日本語吹き替え版)
佐々木優子ボニー・ホップス(日本語吹き替え版)
大川透スチュー・ホップス(日本語吹き替え版)
竹内順子ベルウェザー副市長(日本語吹き替え版)
村治学フラッシュ(日本語吹き替え版)
山路和弘Mr.ビッグ(日本語吹き替え版)
込山順子ナンギ(日本語吹き替え版)
小林由美子ウサギの女の子(日本語吹き替え版)
白熊寛嗣フィニック(日本語吹き替え版)
宇山玲加シャーラ(日本語吹き替え版)
武田幸史ギデオン・グレイ(日本語吹き替え版)
音楽マイケル・ジアッキノ
製作ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ
製作総指揮ジョン・ラセター
配給ウォルト・ディズニー・ジャパン
字幕翻訳石田泰子
あらすじ
草食動物と肉食動物が共存し、まるで人間のように生活する近代都市・ズートピア。ジュディ・ホップス(ジニファー・グッドウィン/上戸彩)はズートピア初のウサギの警官であるが、アフリカスイギュウのボゴ署長(イドリス・エルバ/三宅健太)からはぞんざいに扱われている。ある日、ジュディはいつものように交通違反の取り締まりをしていると、ゾウの店で巨大アイスキャンディの販売を拒否されるキツネの親子を見かける。その頃ズートピアでは、肉食動物の行方不明事件が多発していた。
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💬口コミ一覧

49.ネタバレ ディズニー大好きですがこれは残念、合いませんでした。珍しいことです。
修身の教科書!ズートピアという題名であの絵柄であの歌で、説教っぽいし冒頭から学芸会の劇が面倒でした。
肉食は悪いのか、ということです。
〇か×か。不明者捜索〇で駐車違反取り締まり×。警察署の受付〇で書類整理は×。警官の仕事〇でニンジン販売×。〇か×かで苦悩し失敗する人間社会を深く掘り下げるなら子供向け絵はどうかと。
ディズニー作品には制作者の伝えたい思いがありますが、幼い子供に伝わる訳ではありません。でも楽しいシーンがあり、笑ったりドキドキしたりして楽しむ。その思い出を頼りに、大人になってまた見て、大きなテーマに感動したりします。可哀そうなのは隣に座っていた幼稚園児の姉妹とお母さんです。辛い二時間でしたね。絵につられてきてしまいました。幼児や小学生向けではない、という宣伝をして欲しかったです。最後のライブシーンも、東京ドームみたいなアニメのライブは面白くないし、手抜き感がありました。
LOISさん [映画館(吹替)] 3点(2016-05-25 22:19:42)
48.ネタバレ 面白かった。CGの動物たちが愛らしい。人間の描画で感じられる何とも言えない「気持ち悪さ」が動物にはないなあ。
子供時代のジュディがスキップでピョンピョンスキップする様など可愛くてずっと見ていたいぐらい。
そのように、画面に映っている全ての生き物の表情仕草に徹底的にこだわり、それでいて自然に見せていることに驚異。
うさぎ村からジュディが旅立ち、人口が一人減るところがどんどん増えていってるなど細かなネタも随所にあり、もう一度観たいと思わせる。

肉食動物が他の動物を捕食せずにすむようになったことによりズートピアが誕生した、という前提があるのだと思うがそれについての説明はなく、釈然としない部分はある。キツネのニックがブルーベリーを食べるシーンに暗示されているのかも。

テーマとかメッセージとか謎解きとかより、伏線の置き方回収が秀逸だったり全編に感じるサービス精神が、娯楽映画はこうでなかったらと唸らされる。日本人には作れないだろうなあとも。

ニンジンレコーダーのくだりはちょっと多過ぎかな。ラストの効果が弱まった感。
banzさん [映画館(吹替)] 8点(2016-05-28 13:59:57)
47.ネタバレ 「まるで人間世界」というキャッチコピーそのままでした。予定調和やご都合な感じもそれなりにはあるが、それでも十分楽しめたのは、観客を常に意識した製作陣の努力の賜物だろう。でっかいアイスキャンディーを小分けして売るアイデア。駐禁の瞬間を瞬時に聞き取る耳のアイデア。ブルーベリーの実と凶暴化する弾が似ているアイデア。ナマケモノが実はスピード狂だったというアイデア。こういった様々なアイデアのおかげで本当に楽しい映画体験が出来ました。

ただ難を言えばジュディとニックの二人だけがほぼ活躍し、その他のキャラたちはやや蚊帳の外といった点か。水牛の署長、チーターの受付係、ライオンの市長、アルマジロの大家、などなど、もうちょっと何かしらの場を与えてあげても良かった気もした。水牛ならではとか、アルマジロらしさとか、せっかくその動物なのだからその特性や特徴を見せて欲しかった。まあ時間的制約もわからないでもないけどね。

あとはせっかくのアニメーションなのだから、もうちょっと縦横無尽に動き回るアクションシーンを増やして欲しかったかな。結局印象に残ったのが、ネズミたちの世界での追っかけこくらいでした。

宣伝文句の「まるで人間世界」のおかげで大方の想像通りな内容でしたが、それでも素直に観て良かった、て思えた映画でした。

追記:この世界での、空や水の生き物たちってどうなってるんでしょね。
Dream kerokeroさん [映画館(吹替)] 7点(2016-05-29 19:51:56)
👍 2
46.ネタバレ 映画のテーマはすごくいいと思いました。最初はただの男女差別や力の弱い者への偏見だけだと思ってましたが、もっと大きく重いテーマが隠れていました。それに気が付いた時には、「やられた!」と思いました。すごいぞディズニーって思いました。でも1本の映画の出来としては、テーマに関係ないアドベンチャーの部分に不満が残ります。もっとワクワクするような冒険がほしかったです。
shoukanさん [映画館(字幕)] 6点(2016-06-10 23:04:42)
45.ネタバレ いやはや、最近のディズニーは夢と希望を謳っているだけではいかん、と思ったのかどうかびっくりするくらいの社会派なテーマを扱うのですね。自分とは異質な物を潜在的に恐れ、嫌い、排斥しようとする、「夢の国」ズートピアで起きていることは「自由の国」アメリカの映し鏡。なにしろ大統領候補からして人種差別発言を公に行う昨今ですから、文化人らも相当な危機感を持っているのかもと思ったりしました。
ウサギとキツネが相棒で捜査する様は、かつて山ほど見てきた白人と黒人警官のペアを彷彿とさせ、名画のオマージュを散りばめたストーリー展開は起伏に富んで飽きさせない。薬草花の球根がきちんと伏線として張られているあたり、さすが世界一競争力のある脚本であります。
ところで主人公のジュディ、実に前向きでめげない委員長体質の女子でして、この屈託の無い純粋さがワタシは苦手なのですが、こういう資質は本来のディズニーであるとも思うわけで かつての路線からかなり遠い世界観の中にディズニーイズムを感じてほっとしたり(?)と、我ながら面倒くさい客だ。
tottokoさん [映画館(吹替)] 7点(2016-06-13 00:39:55)
👍 1
44.今まで観たCGアニメ系の映画の中では一番面白かった。数々の伏線もお見事。
虎王さん [映画館(吹替)] 10点(2016-06-17 23:24:45)
43.ネタバレ 影の支配者である副市長は草食のひつじ(草食の票で当選できた肉食のライオン)
警察の署長は草食の水牛(危険な潜入捜査は肉食のトラ(それも草食のマスクを被って))
警察の象徴であるワッペンには草食のサイ(受付は肉食のチーター)
裏社会のトップは草食のネズミ(使用人は肉食の白クマ)
金融界を支配する銀行員は草食のハムスター(海賊版DVDを売る肉食のイタチ)
スーパースターの草食のガゼル(バックダンサーは肉食のトラ)
博物館では武器を持つ草食の羊の展示(と草食獣に狩られる肉食のトラの展示)
主役は草食のうさぎ(準主役が肉食のキツネ)

肉食動物と草食動物が共存するズートピアと言いながら、完全に草食動物に支配されている街。
でも、ストーリー上はそのことにほぼ触れず視聴者をミスリードするつくり。

本当の社会的弱者は肉食動物か草食動物か。
我々の住む世界もしっかり目を凝らしてみてみないと本当の問題は解決しないと暗にメッセージを送るディズニー。
とても面白い映画。
aimihcimuimさん [映画館(吹替)] 9点(2016-07-03 00:52:55)
42.ずいぶん評判がいいようなので観に行ってみた。
動物の姿を借りて人間社会を描いているのはその通りなんだろうなと思いつつ、そこまで刺さらなかったです。
なにが原因かわからないけど、テーマとしては決して新しいものじゃないしね。
ここ最近のピクサー作品では一番好きかな。べいまっくすみてないけど
おとばんさん [映画館(吹替)] 7点(2016-07-04 22:48:58)
41.◇世界初のダイバーシティアニメ、なのでは?!ダイバーシティの重要性を、最も遠い(本能で生きる)動物たちに演じさせるアイデアが憎い。社会派をここまでカワイク見せる、ディズニーの手腕に感服。◇自分の属性ではなくアイデンティティを認めてほしい、と思いつつ、自分は相手を属性で見る。偏見・差別なんかないと言いながら、実は自分もしていたりする。◇そんな、人の心を映す「鏡」のような作品。◇ところで、キツネは欧米でも「ずる賢い」んですね。日本ではキツネと同様に狸も「化かす・騙す」イメージだけど、欧米での狸の評価はどうなんでしょう。誰か教えてください。
ハクリキコさん [映画館(字幕)] 7点(2016-07-14 00:12:54)
👍 1
40.ネタバレ 最近のディズニーは、夢と希望のファンタジーではなく、綺麗な映像と魅力的なキャラクターでカモフラージュして、シビアな現実を突きつけるような作品が多いような気がします。

これも、動物たちの理想郷といいながら、実際は性別や人種、身体的特徴などの差別・偏見を描いています。
それに負けずに活躍するウサギのジュディとキツネのニック。

ハッピーエンドはお約束としても、差別の描写は結構エグイです。
だから子供向けではないと言われてるけど、実際は私が行った日は、私を含む3,4人以外は子供連れのファミリーでした。
小さい子達は、そんな深い内容なんて関係なく、ただ人間のような動物たちと綺麗な色彩の画面と歌が見れたらいいので、話の意味がわかるのは大きくなってからでいいんです。
ただ、子どもたちがこの映画を楽しめたのかどうかは聞いて見ないとわからないと思いました。

ウサギ初の警官となったジュディは、もちろん女性や非力な者への差別の象徴。
キツネは黒人を代表として有色人種への差別。

そういう差別の対象の二人が活躍するんだからいいけど、黒幕がヒツジの副市長だったのは、ちょっとありがちでした。
そして、自分が信じる世界のために1割の肉食動物を駆逐するとか、これは宗教とか政治の象徴で、テロ組織の発想ですね。

見て損はなかったし映画館で見て良かったと思うけど「絶対見たほうがいい!」という映画ではないと思います。
nanapinoさん [映画館(吹替)] 7点(2016-08-21 18:21:32)
👍 1
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39.ネタバレ  主題歌が大好きでマラソンの時にいつも聞いてました。あまりにも軽快で心地いい楽曲なので映画も是非観たいと思い観ました。この主題歌に勝るとも劣らない素晴らしい映画でした。
 ジュディがズートピアに向かう時、iPodでトライ・エヴリシングを聞きながら向かうシーンがとても好きです。ジュディが心を躍らせて希望に満ちた未来に向けて旅たつ印象的なシーンですがズートピアでは数々の試練が待っているというメッセージも感じました。

 もしこれが人間社会で描いたら結構過激でシュールな映画になっていたように感じますが、動物社会での物語りにしたことで軽減されていいますね。
 様々な現代社会が抱えている問題を提唱し、共存共栄の時代になったというメッセージを感じました。自分が少年時代だった時は競争社会でした。強いもの、金を持っているものが勝つそんな社会でしたが、今は共存共栄の道を選ばなければ銀行すら倒産してしまうような時代です。これは何かの宇宙意思が転換したのか分からないが正に今の時代に必要なテーマであり生き方だと思う。

 気に入らないものを排撃したり、弱いものを虐げたりするような生き方は現代には合わないと思う。どうか現代の国家間、企業、人種などそれに気付いて欲しいと願います。
 自分だけ抜け駆けしたり得しようとすると共滅のミチを辿ると思う。競争原理から共存原理へ転換したということを実感させられます。

 動物たちの個性も面白く生かしてますね。ウサギの兄妹が多いのはそのウサギの性質から来ている。そうバニーガールのキャルクターになったのもその特性ゆえになったものだが何故兄妹が多いのか分かる方には分かるだろう。

 ニックは裏社会に精通しているが故に犯罪心理をよく心得ており、事件解決に重要な位置におりますがそのニックを上手く利用したのはジュディの知恵でありさすが成績一番で警察学校を卒業した逸材だけあります。

 田舎から出てきたジュディが都会で擦れているニックと触り合うことで垢抜けて行く、そしてニックは純粋なジュディと触れ合い段々純粋さを取り戻して行くすごくいい関わり合いをしている所もこぎ見良く物語りをいいものにしています。
 またディズニー映画はなんとなく先の読める映画が多い印象ですがこちらの作品はなかなか作り込まれておりディズニーにしては面白い展開をしておりました。

 図らずも楽曲に惹かれて観た映画でしたが数あるディズニー映画の中でベスト入りするいいものでした。
レスポーラさん [DVD(吹替)] 8点(2016-09-03 22:09:52)
38.ネタバレ 人種差別問題を表立って取り上げている挑戦的なアニメーションだとは思いますが、
アニメだからこそ、逆に冷めた目で見てしまう自分がいました。(なんだか気恥ずかしくなるというか…)
ヨガの辺りはシュールすぎるし、後半の「肉食動物」の連呼に、あぁ・・・とため息出てしまします。
黒幕も、やっぱり感もありながら、そこまでしなくても、と思ってしまいました。(アナと雪の女王もそうでしたよね。)
CGで表現される動物は、動きも毛並みもすごいけど、正直もう見慣れた感はあります。
はりねずみさん [DVD(字幕)] 5点(2016-09-13 23:54:51)
37.安定のディズニーアニメ。良かった!!
kaaazさん [インターネット(字幕)] 9点(2016-09-18 04:22:56)
36.ネタバレ おもしろかった。ジュディが「警察」という職業を通し、色んなことに首を突っ込もうとして挑戦・失敗するさまは、今回の映画の一つのテーマでもある"I try everything even though I could fail."を身をもって具現化している。ジュディとニックの関係は、絵に描いたような「出会い→慣れ親しみ→衝突→リスタート」だったが、今回のイシューである「肉食動物の野蛮な本能」にうまく絡んで自然。副市長が黒幕というのも読めず、後半のストーリーに見事な緩急をもたらしてくれた。話のテンポが良く、キャラがそれぞれ個性があって際立っていて見てて飽きない。チーフ・ボゴが個人的には一番好きなキャラクターになった。
カジノ愛さん [インターネット(字幕)] 8点(2016-09-21 00:55:20)
35.CGアニメがいちばん得意とする動物の擬人化設定を使った王道の刑事物ストーリー。
詐欺師が相棒として捜査に協力するという展開も何かの作品で見たことあるような安定感ですね。
人種や宗教観の違いを動物の種類の違いに置き換えてマイルドにしているけど、偏見や差別について突っ込んだ描写が多いのはアメリカらしいし、世界の警察官を名乗るだけあって主人公の新人警察官がUSAというのもよく出来てる。
2人の活躍をもっと見てみたいので、是非シリーズ化して貰いたい。
もとやさん [DVD(吹替)] 8点(2016-09-22 19:05:47)
👍 1
34.ネタバレ かわいいうさぎが夢を叶え警察になって、苦手なきつねとけんかしながら事件解決!!

あの、うさぎの目が、アナに見えたのは私だけだろうか。

「Mr.ビッグ」がねずみで、でかいシロクマを手下にしているあたりが面白かった。

でも、ズートピアの世界でも、ウールの絨毯なんて。。。羊ってある意味かわいそう。

だから、悪役で納得なんですが。

最後に猛スピードでとばす車の運転者が、怠け者ってのが一番面白かった。

あっ、フタコブラクダが妊婦さんになると、3こぶになるんだってさ。
新しい生物さん [DVD(吹替)] 9点(2016-09-26 02:02:44)
33.ネタバレ なかなか、面白い、良く出来てる。よーく練られた脚本・構成はさすがのディズニー。とっても高レベルでスキが無いけど、若干優等生的雰囲気がこれまたディズニーらしい。でも素直に良いものは良いね! 吹き替えの声優さんたちもグッジョブでした。
Kanameさん [DVD(吹替)] 8点(2016-10-08 06:59:45)
32.世界中から愛され、崇拝される唯一無二のエンターテイメントの王国が、その長年の歴史と功績を全部ひっくるめて、新しい時代における“自虐”と“価値観”を示しつつ、新たな「娯楽」を構築されては、そりゃあもうお手上げである。
ジョン・ラセター率いる昨今のディズニー映画に対しては、満足感を通り越し、非の打ち所がなさすぎて逆に苦笑いしてしまうことが多い。

擬人化された動物たちが暮らす王国“ズートピア”を描いた今作。
動物たちのユーモラスなアニメーションそのものは、ディズニーが古くから培ってきた伝統的表現だ。
動物の擬人化と、それが生むファンタジー性は、ディズニー映画の歴史そのものと言っていい。
そのあまりに王道的な表現を、敢えてこのタイミングで主題として扱った意味。その本質が、あまりに深い。

「差別」と「偏見」。この作品のテーマは明白である。
ありとあらゆる動物たちが「平和」に暮らす理想郷(のようなもの)を映し出した今作において、その二つの言葉は、全編通して突きつけられる。
そのテーマの描き出され方は、正直辛辣で、重い。
もしこの映画の主人公が、可愛らしいウサギやキツネではなく、現実社会において社会的冷遇を被っているマイノリティーたちが演じる実写作品であったならば、酷く陰湿で居心地の悪い映画に仕上がっていたに違いない。

そう、この秀逸なアニメーション映画は、その娯楽性溢れる映画世界と引き換えに、それを観ている我々人間の現実世界が、酷く陰湿で居心地の悪いものだということを、雄弁に物語っているのだ。

この世界には、今なお「差別」と「偏見」が渦巻いているということを、世界中の殆ど総ての人は分かったつもりでいる。
我々は、「より良い世界にしたい」と、それらを否定しているつもりだろうけれど、実は当の自分自身が、無意識に、ささやかに、確実に、「差別」と「偏見」を繰り返していることに気づいていない。もしくは、気づかないふりをしている。

それこそが、我々が最も直視しなければならない「問題」だということを、この映画は、小さな主人公の等身大の姿を通じて勇敢に伝えてくる。

「差別」と「偏見」を無くすということは、安直に正論として振りかざせるほど簡単なことではないし、綺麗事ではないのだと思う。
ウサギは弱い、キツネはズルい、ヒツジは大人しい……勝手に貼った“レッテル”を剥がすためには、他人事ではなく、先ず我々一人一人が根気よく自らの“レッテル”を剥がしていかなければならない。
鉄腕麗人さん [ブルーレイ(字幕)] 9点(2016-10-09 14:05:11)
👍 1
31.主題歌はとても楽しいけれど、それ以外はあまり楽しくない。
ここに描かれているのはアメリカ社会の人種問題・宗教問題と、すぐに気付いてしまうから。
そうすると、なんだか人間が着ぐるみをかぶっている映画を見ているような違和感を持ってしまう。
そうすると、今度はお話の単純さ、安直さに疑問を持ってしまう。
アニメだから夢と希望だけ見せろっていうわけじゃないけど、こういった問題を正面から扱うなら、それなりの覚悟や真摯さを見せてくれないと困る。
まかださん [DVD(吹替)] 5点(2016-10-11 00:25:57)
30.ネタバレ なかなか面白かったです。何より、シナリオがしっかりしてますよね。
動物たちのお話ではありますが、我々人間世界の民族・人種問題をそのままベースにしているから、
とても共感できるし教育的な内容になってる。キツネのニックが幼少の時の話をするシーンなんてジーンとしました。
夢を持って街に出て、困難にぶち当たりながらもみんなのために奔走するジュディの優しさや心意気に胸打たれます。
もちろん、映像面においても文句なしの出来。
それぞれの動物のキャラが、配役に見事に生かされていてそれがまた笑えるんですよね〜。
あ、これが人間だったら確かにこの動物っぽいよな〜とか。
ナマケモノのシーンには大笑いしたし、その次のマフィアのネズミも最高でした。
あろえりーなさん [レーザーディスク(吹替)] 7点(2016-11-02 00:11:05)
👍 1
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【点数情報】

Review人数 69人
平均点数 7.58点
000.00%
100.00%
200.00%
311.45%
411.45%
522.90%
6811.59%
72231.88%
81521.74%
91623.19%
1045.80%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.20点 Review5人
2 ストーリー評価 8.50点 Review6人
3 鑑賞後の後味 9.00点 Review6人
4 音楽評価 7.80点 Review5人
5 感泣評価 7.00点 Review4人

【アカデミー賞 情報】

2016年 89回
長編アニメーション賞 受賞 

【ゴールデングローブ賞 情報】

2016年 74回
アニメ映画賞 受賞 

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