映画『イット・フォローズ』の口コミ・レビュー(2ページ目)

イット・フォローズ

[イットフォローズ]
It Follows
2014年上映時間:100分
平均点:5.90 / 10(Review 31人) (点数分布表示)
公開開始日(2016-01-08)
ホラーサスペンスミステリー
新規登録(2016-01-09)【DAIMETAL】さん
タイトル情報更新(2022-11-28)【TOSHI】さん
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監督デヴィッド・ロバート・ミッチェル
キャストマイカ・モンロー(女優)ジェイ・ハイト
ダニエル・ゾヴァット(男優)グレッグ・ハニガン
白石涼子ジェイ・ハイト(日本語吹き替え版)
河西健吾ポール(日本語吹き替え版)
福山潤グレッグ・ハニガン(日本語吹き替え版)
脚本デヴィッド・ロバート・ミッチェル
撮影マイク・ジオラキス
製作デヴィッド・ロバート・ミッチェル
配給ポニーキャニオン
あらすじ
ジェイは彼氏と初めて結ばれた直後、豹変した彼に睡眠薬を嗅がされ拉致されてしまう。廃墟で目を覚ましたジェイは彼から衝撃的な事実を聞かされる。それは「何か恐ろしいものを移された」ということ。時に男、時に女、親しい者の姿をしていることもある「それ」は、ゆっくり歩いて近づいてくる。そして「それ」に捕まると死ぬという。姿は移された者にしか見えず、移した相手が死んだら、また自分に戻ってくるという「それ」。死にたくなければ、他の者に「それ」を移せばいいと彼は言うが……。果たしてジェイは「それ」から逃げ切ることが出来るのだろうか。
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11.概念的な死生観そのものを「それ」と表現して、確かにそこに存在するのに正体が明らかにならない「恐怖」のメタファーとして描き出したホラー映画であることは理解できる。
しかし、ハイティーンの主人公の目線を主眼として、こんこんと紡ぎ出されたそのテーマ性が、ストーリーの中で最終的に腑に落ちず、靄々としたままエンディングロールを見送ることになってしまった。

“新しい視点”のホラー映画だと思うし、面白くない訳ではないけれど、恐怖映画が苦手なため評判の良さを耳にしながら後回しにしつつ、いたずらに期待感を膨らませ過ぎてしまったことが良くなかったと思う。
やはりこういう映画は、空いた時間にたまたま入った映画館や、眠れない夜にふと見始めた深夜放送で観た時に、最良の映画体験となるものだと思う。

思うに、この映画は主人公らの“お年頃”同様に、ティーン・エイジャー向けの、いやティーン・エイジャーのためのホラー映画なのではないか。
確実に意識的にだろうが、この映画のストーリー上に「大人」が直接的に絡むことが殆ど皆無であることからも、それは明らかだ。
この映画で描き出される「恐怖」の根幹にあるものは、「性」即ち「セックス」との距離感と、意味合いが、より強い年頃の若者たちの中に渦巻く不安定さや曖昧さに直結するものなのだと思う。

セックスという行為に触れることで露わになる自分自身の“生物感”と“不確定要素”。
それは人間としての経験が浅く、故にその行為そのものに対して憧れや畏怖、不安などといった様々な感情が渦巻く若者だからこそ鋭敏に感じ取れてしまう「恐れ」なのではないか。
このホラー映画における「それ」とは、まさにその得体の知れない曖昧な「恐れ」のことだったのではないだろうか。と、思う。

だからこそ、とうの昔に大人になり(別にセックスに精通しているとは言わなけれど)、少なからず何かしらの経験を重ねて、子どもまで生まれてしまった自分には、この映画で表現される恐怖の正体について理解めいたことはできるものの、実体感を感じることが出来なかったのだと思う。
したがって、「それ」という表現から滲み出る曖昧さ自体に対して靄々した感情が拭えず、物語上の整合性の欠如や、論理性の脆さが、雑音として響いてしまった。

しかし、この映画が新しい視点とアイデアを礎にしつつ、或る世代における普遍的な「畏怖」を具現化したチャレンジングなホラー映画であることは間違いない。“或る視点”の映画として、長く評価される作品だとも思う。
鉄腕麗人さん [インターネット(字幕)] 6点(2018-10-08 00:03:34)
10.ネタバレ ダラダラと間延びした展開にはうんざり。ヒロインも準主人公的な男もありえないほど冴えない役者で見ていて萎える。話も意味不明な点、矛盾する点が多すぎる、など散々な作品。
ただ、映画はホラーとは一線を画すちょっと変わった趣。登場人物はみな、思春期まっさかり、かつ軽い反抗期のティーンエイジャー。大人が全くと言っていい程出てこないのが何とも不気味で味わい深い。
セックスをしたらまるで性病のように「死に至る何か」に感染し、その「何か」はじっくりゆっくり襲ってくる。
そのあたり、作品として何かを暗示している感じはするし、それを何か分かったかのようにドヤ顔で語れば通ぶれるタイプの映画だと思う。
ただそれだけで、正直面白い映画ではない。
さて、敵となる「何か」は、感染者以外には見えないものの、確実に存在していて、物理的な干渉が可能。しかも、ワープするとか、異常に力があるとか、超常的な能力はあまり持っていない。だったら、対処法はいくらでも思いつく。なのに主人公達と来たら、馬鹿みたいにブルブル震えてるだけ。やっと行動に移したと思ったら、プールで電化製品並べだす。お前ら、何がしたいんだ?感電作戦?リスクだけ高くて、効果の低そうな作戦をとるんだな…。
で、襲ってくる方は襲ってくる方で、プールサイドからドライヤーとかテレビとか投げて攻撃しだす。ん?ドリフのコントかな?

あと、この映画「何か」を誰かに感染させるというのが重要な要素なんだけど、その「感染させること」に意味ってあるのか?
ヒロインに感染させてきた彼によれば、他人にうつせば自分は助かるとのことだけど、誰かにうつしても、結局自分にも彼のところにも「何か」は来てるじゃないか。うつす意味って何?根幹の部分のルールを曖昧にしてどうするんだ?
もうちょっとシナリオ練り直して出直してきてほしい。
椎名みかんさん [インターネット(吹替)] 4点(2018-10-12 03:38:45)
9.たしかにあんなのに取り憑かれたら怖すぎる。いくらゆっくりやって来るとは言え、寝てる間に来たらアウトだし、24時間気が休まる暇がない。
しかも、誰かに移す事が出来たとしても、また自分に戻ってくる可能性があるのだから、生きている以上常に安心できないのだからヤバい。なんかそういう病気の暗示なのだろうかと思った。

追ってくる何かに対しては他の方が書いているようにかなりツッコミ所満載ではありました。しかし、アイディア一発こういう怖がらせ方もありだろうと思ったので、ホラーとしては悪くない。プールの場面で何をしているのかわからない!という辛辣な意見が多いので私は擁護を。まあまあ、ティーンエイジャーなんですから、あんな状況になったらパニックになって何やってるのか見失っちゃうのも無理はない。そのグダグダ感こそ逆にリアリティーを与えていたと思う。
ヴレアさん [インターネット(字幕)] 7点(2018-10-31 17:39:19)
👍 1
8.ネタバレ 雰囲気はいいし、音楽はゴブリン感ある。
フォロワーは白を基調とした服を着ており、はだけた胸や裸であることも多い。
セックスで感染せる(助かるとは立証されてない)。のだが、グレッグの家ではジェイの方を見るだけであくまで標的はグレッグ。
あれ?性病か?これと思ったけど監督は否定してる。
なんやこれの一言で終わる映画でした。
けど映像は滅茶苦茶綺麗。夜の公園や草木なんかも美しかった。
ジェイは終始鈴木杏にしか見えなかった。
悲喜こもごもさん [インターネット(字幕)] 4点(2019-07-20 00:20:27)
7.ネタバレ 突然の大きな効果音や、カットからの化け物アップばかりのホラー映画の中で、見える恐怖を映像化した佳作だと思います。ただ如何せんあまり面白くはないという…。
後半の清純派風ビッチの活躍が見ものです。
はりねずみさん [インターネット(字幕)] 4点(2020-04-19 15:13:22)
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6.「それ」の設定は面白いし怖さの演出も秀逸です。びっくり系脅かしを多用しないのも好み。この辺に限ればホラー好きな方にはお勧めできるかも。
だけど登場人物の行動に合理性が無さすぎてシナリオが不自然になっている所が大きなマイナス点です。しっかりシナリオを組み立てられていたら名作にも成り得ただろうに。勿体ない。
alianさん [インターネット(字幕)] 6点(2020-08-04 02:03:13)
👍 1
5.ネタバレ 一見イージーな回避方法が用意されている様に見えますが、前途は多難です。移した相手が殺されればまた戻ってきてしまうのですから、悟られずに移し、ルールを言い含め、そして何より相手にこの訳の分からない話を信じさせなければなりません。そこまで骨を折ったとしても、そいつの手際が悪かったり、割切りの出来ない善人だったりしたら(暫くはナントカなるかも知れませんが)いずれアウト、元の木阿弥です。中々に予後不良、かつ足掻く余地が残されているという意味でもタチの悪い恐るべき呪いですね。

基本的には本作はこの優れた設定そのものの怖さに頼ったホラーで、まず恐怖描写自体はどれも意外なホドに安上がりに見えます。また、じわじわと歩いて追い詰めてくる怪物を暗示させるかの様な不穏ながら非常に緩慢なテンポにしても、通常の分かり易いホラーに比べれば率直にやや玄人向けとゆーか。イマイチ盛り上がり所や展開面のアイデアを欠くよーにも思われるお話自体の出来も含めて、やや好みの割れそうな作品だと感じますし、私自身の好みからしても正直若干ストライクゾーン外れ気味ですね(もうちょっと「キレ」というものが欲しいですかね)。

ただ、統一感のある静かで陰湿で「真綿で首」な質感は、率直にこれも中々オツだな、とも思いました。特に音楽が素晴らしかったですね。作曲家は今作がお初の映画音楽、かつまだかなり若い人のよーで、今後も期待できるかも知れません。

もう一点だけ、全編通して登場人物の銃の扱い方がテキトーすぎませんか?平気で人の居る方に向けて撃ちまくるわ、中盤で庭でフツーに試射してるのとかも思わず危ねェッ!と声が出ましたよ。個人的にはそっちの方がよっぽど恐怖でしたわ。
Yuki2Invyさん [インターネット(字幕)] 6点(2020-10-28 23:50:07)
4.ゆっくりだけど確実に追ってくる逃げられない恐怖。
設定がうまく活かされたホラー映画。

製作費約2億円という米国産にしては低予算映画。
その点を考えると割としっかりと出来ていて驚く。
おもに演出や映像が。

「それ」がセックスによって他人に移る設定で、
性行為の描写が随所にあるのは微妙なところ。
「それ」の正体もある程度におわせてはあるけど、
これと言った確たる存在や理由は明かされず。
謎のまま終わってしまうので消化不良感はある。
結末も、打開策や解決もしないままなし崩しなのも。
ラストに至るまでのホラー映画としてはなかなかの良作。

「それ」は見る人やその時々によって異なり、
タイトルはパクリっぽいけどこれも間違いなくITである
愛野弾丸さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2021-08-04 22:18:18)
3.ネタバレ 最近よく見かける“若者系ホラー”の一種かと思ったら全然違いました。のちに『アンダー・ザ・シルバーレイク』を撮るデヴィッド・ロバート・ミッチェルが監督および脚本を書いただけあって、デヴィッド・リンチ風の不条理ホラーでした。 監督は否定しているらしいけど、セックスすることによって相手にうつせる怪奇現象となると、大多数の観客は性病・エイズの類のメタファーだと感じるでしょうね、実際わたくしもそうでした。盛りのついた大学生ぐらいの年齢層のコミュニティならば「“やつ”につけられている」と気づく前に次々とうつって行って、また最初の一人に戻ってきたりして(笑)。たしかにリンチ的な世界線なんだけど、それでも「なんか辻褄合ってないなあ」と感じさせられる部分も見受けられます。最初にジェイにうつすのはヒューなんだけど、なんでこの男はこの怪現象の大まかな仕組みを知っているのだろう、またわざわざジェイをこん睡させて椅子に縛り付けてまでご親切に教えてあげたのかは雑過ぎるところかなと感じます。わざわざ偽名を使って家まで借りてジェイに接近したのに、大して遠くもない場所に住んでいることがあっさりバレてしまうのも、なんか間抜けな脚本。いっそのこと最後まで正体不明で、以後登場しなかった方が面白かったんじゃないかな。舞台となる町は湖畔でジェイの家には大きなビニールプールがありラストは室内プールで展開される、どうもこの監督は“大きな水たまり”になぜか拘っていて、こういうところがリンチ感が強いところです。まあそれが何故なのかは結局理解不能ですけど、こういうところも似ている。 自分がこの映画でいちばんゾッとしたシーン:ジェイがヒューの仮寓で家探しをしているとき鏡に映った自分にびっくりする。「なんだ鏡か」とホッとして画面左に移動してフェイドアウトするのだが、鏡に映る彼女は右に移動してゆく。一瞬のことなんだけどその後のストーリーになんの繋がりもなくて、もちろん撮影のミスでもない。これに気づいた人は少ないかもしれないけど、こんな撮り方をする監督、こいつはヤベー奴なのかもしれない…
S&Sさん [CS・衛星(字幕)] 6点(2022-10-25 23:25:28)
2.ネタバレ  最近のホラーにしては珍しく、大きな音で驚かせるような演出が一切ありません。
 雰囲気やアイデアで、ぞくぞくするような怖さを感じさせてくれます。
 以前から見たかった本作。期待するとたいてい期待外れに終わるのですが、この映画は期待通り。
 まず、『何か得体のしれないものがゆっくりと迫ってくる』というシンプルすぎる設定が良い。
 なぜ、どこから来るのか、とかそんな野暮な説明は一切なし。夜も昼も関係なし。数日間現れないことだってある。規則性なし。つまり、いつ何時も気が休まらない。
 足が遅いし、単体でしか現れないし、ホラーでよくある『いつの間にか前にまわりこんでいる』なんてこともない。
 銃で撃てば普通に倒れるし、車で移動中は襲われない。なんか、簡単に逃げられそうなのに、『神出鬼没』というアドバンテージのみで恐怖と絶望を感じさせてくれます。素晴らしいです。
 SEXをして他の人に感染させても、その人が死んじゃうとまた自分のとこに戻ってくるっていうルールがかなり効いています。
 自分が感染させた相手が生きているか死んでいるかなんて、友人知人でもなければ確認しようがありません。だから人に感染させても気が休まるときがないわけです。
 これは無理ゲーです。理不尽です。めっちゃ怖いわけじゃないのに、しっかり怖いです。
 どこにでも現れることができるのに、わざわざ『ぎりぎり目視できる距離から、ゆっくりと近づいてきてくれる』というフェアプレーの精神が大好きです。
 だからなんでもない画面でも、誰か近づいてきている人がいないか捜しちゃうのでずっと楽しい。
 ウォーリーより捜しがいがある。
 こんな映画をずっと待っていた。
 あと80年代ホラーのような、レトロなBGMと効果音が最高。
たきたてさん [DVD(字幕)] 8点(2025-05-06 22:26:31)
👍 1
1.ネタバレ 昨日観た「それ」は地球滅亡を目論むのに対して、今作の「それ」は何かネズミ講を思わせるような安っぽさ。
感染させた相手が死ぬとまた自分に戻ってきて襲われると言う点が「ふーん」1点ですが、では感染源は誰ですか?
「そんな細かい事はいいんだよ」お叱りを受けるかもしれません。
監督はもしかして「恐怖の足跡」を観たのかと感じられますが 1点、ストーリーがどうにもこうにも「愚」であって怖くもないしつまらないし退屈でした。
ホラー苦手だけど何やら好評版なのでレンタルした(自己責任)のですが散々でありました。
The Grey Heronさん [DVD(字幕)] 2点(2025-05-18 16:52:48)
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マーク説明
★《新規》★:2日以内に新規投稿
《新規》:7日以内に新規投稿
★《更新》★:2日以内に更新
《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 31人
平均点数 5.90点
000.00%
100.00%
226.45%
300.00%
4516.13%
526.45%
61032.26%
7722.58%
8516.13%
900.00%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 Review0人
2 ストーリー評価 Review0人
3 鑑賞後の後味 Review0人
4 音楽評価 10.00点 Review1人
5 感泣評価 Review0人

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