映画『クリーピー 偽りの隣人』の口コミ・レビュー

クリーピー 偽りの隣人

[クリーピーイツワリノリンジン]
Creepy
2016年上映時間:130分
平均点:5.35 / 10(Review 31人) (点数分布表示)
公開開始日(2016-06-18)
サスペンスミステリー刑事もの小説の映画化
新規登録(2016-01-25)【DAIMETAL】さん
タイトル情報更新(2018-11-03)【イニシャルK】さん
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監督黒沢清
キャスト西島秀俊(男優)高倉
竹内結子(女優)康子
川口春奈(女優)早紀
東出昌大(男優)野上
香川照之(男優)西野
藤野涼子(女優)
戸田昌宏(男優)大川
笹野高史(男優)谷本刑事
最所美咲(女優)多恵子
脚本黒沢清
池田千尋
撮影芦澤明子
製作松竹
木下グループ
アスミック・エース
朝日新聞社
プロデューサー深澤宏
配給松竹
アスミック・エース
美術安宅紀史
編集高橋幸一
録音柴崎憲治(音響効果)
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💬口コミ一覧

31.ネタバレ この映画を観てると昔読んだ本「消された一家、北九州連続監禁殺人事件」を思い出してとても怖かったです。だから香川照之が竹内結子とか少女とかを洗脳する手口がちゃんと描かれていなくても、全く違和感なく犯人のおぞましさに身震いしてしまいました。実際にあった北九州の事件では、洗脳手口がもっとおぞましく、あれをそのまま表現したら、エグすぎて恐らくは観てられないでしょうね。次々と赤の他人の家族を取り込み、お互いに殺し合いをさせ、しかもその被害者の中には警察官もいたのにも関わらず、少女が脱走して事件が発覚するまでは誰も気づかない。そんな映画みたいな嘘のような非現実的な事が、現実にあったんです。「消された一家」とゆう本は僕が読んだ本の中ではベスト級に怖くて気持ちの悪いものでした。読んでて吐き気に襲われたのは初めてです。その犯人である松永は、本から想像するしかないですが、僕は香川照之演ずる西野に、それに近いイメージを感じました。ただ物語としては黒沢清監督らしいデフォルメがほどこされていて、しかも描きたい所だけを描いているので、なんで?って部分も多いかもしれません。面白かったのはサイコパスの洗脳はサイコパスには効かないってゆう所かな。冒頭から高倉もどっかおかしい感じがしてましたので、もしやとは思っていたんですけどね。とにかく香川照之の不気味な演技を堪能しました。
なにわ君さん [インターネット(字幕)] 10点(2016-11-02 16:13:16)
30.ネタバレ 黒沢清監督の中では一番良いと思った。回路や散歩する侵略者では設定に無理があって、ついていけないものがあるが、この映画は、ある程度リアリティーのある世界でストーリーが展開するので私の好みにハマっていた。
 映像、カメラワークが素晴らしいし、役者の演技も素晴らしい。黒沢監督はその役者の最高の演技を引き出すのが実に上手いと思う。特に竹内結子は完璧。ただ、余りにも薬?の効きが良すぎて、そんな薬あるかよ、お前は医者か?薬剤師か?と突っ込みたくなったのと、刑事が一人で行動する→殺されるというベタな展開にマイナス2点です。
ブッキングパパさん [インターネット(邦画)] 8点(2020-11-09 16:15:59)
29.ネタバレ 『これがあんたの落とし穴だ』高倉が西野(仮)に吐き捨てた最後の言葉は、鈍痛を伴い胸に響きました。そう、それは高倉自身に向けられた台詞でもあったことでしょう。犯罪心理学を学んでいたが故の慢心が、墓穴を掘る形となった1年前の出来事。そして今一度、最愛の妻をも巻き込んで同じ轍を踏んでしまった愚かな自分。“サイコパスとはこういうもの”そんな決めつけ、思い込みが、最も危険だというのに。講義で学生に「参考にならない」そう自ら口にしていたはずなのに。医者の不養生。幸いにも(?)、西野(仮)もまた今までの獲物と高倉を“同質”と“決めつけた”おかげで、主人公は命拾いしたワケですが。数多く過ちを犯した者が勝利した結末とも言えます。夫の胸で号哭する妻の声は、魔界から現世に戻ってきた証。それはまるで産み落とされた赤子の鳴き声のようでもありました。漆黒の中の救い、と受け取りたいと思います。黒沢清監督の映画にしては、筋立ては明快。お馴染み難解ミステリーを予想していた身としては若干物足りなくも。ただし、監督のもう一つの顔“ホラー上手”の面は、如何なくなく発揮されていました。映像面では、光と影の使い方、画における間の取り方。極め付けは“スタジオ撮り乗用車シーン”でしょうか。ツクリモノ丸出しの感じが、異世界を進む西野(仮)ファミリーの地獄道をよく表していたと思います。また、脚本面では、早紀の身の上に起きた6年前の事象を、西野娘の姿を通じて間接的に知らしめる手法が技ありで、得も言われぬ恐怖と不快感を創出していたと思います。黒沢ホラー、ここに在り、です。今回のMVPは勿論香川照之。怪演でしたが、同じくらい西島の体温低い単調な演技も(氏の平常運転ですが)見事だったと思います。願わくば、手品(人心掌握)のタネは、クスリではなく純粋に西野(仮)の人間力であって欲しかったところです。
目隠シストさん [CS・衛星(邦画)] 8点(2017-05-25 18:29:46)
👍 1
28.ネタバレ 僕たちはこの映画を「黒沢清だから」観に来ている。なのでそのつもりでこの映画と対峙するつもりでいる。するとオープニング、取調室の窓枠ただそれだけで吐き気がこみ上げてくる。窓枠の格子に合わせて字幕でキャストの名前が現れて消えていくが、「黒沢清」は文字数の関係かもしれないが、窓枠の格子からずれている。僕は開始3分のこの時点で、満腹感。
考えすぎだバカと思うでしょ。でもさ、ちゃんとこの取調室の窓枠、映画後半で再び登場したんですよ。ほらちゃんと意識的に撮られている。
隣人の登場も秀逸。ただ「日陰に立ってる」だけなのに、なぜあんなにヤベエ感じに撮れるのだろう。玄関手前に揺れるカーテンがきっと効果あるんだろう。揺れるカーテンは、『トウキョウソナタ』のラストシーンでもあった。あの時は清々しい風だったけど、今回は禍々しい風だった。室内から外に風が流れるとは、家の奥のドアが開いたり閉じたりしたときではないか。つまり、あのカーテンがたなびいているとき、奥のあの鉄扉が開いていたのか。

昔の一家失踪事件の生き残りの女もクリーピーだ。確かに被害者で気の毒な人なんだけど、どうやら彼女は黒だ。
誰もが記憶に残る、大学での尋問のシーン。そこでの彼女の証言「私は2階にいて、その男を見下ろしていた」という表現が僕は引っかかった。そして映画の後半、彼女は住んでいるアパートの2階の廊下から、西島秀俊を見下ろした。
てことは自動的に西島もクリーピーだ。そして映画ラスト、一見気持ちいいリベンジを果たすんだけど、西島は隣人にとどめをさそうとする(が弾切れだったので竹内結子に「もう死んでるわよ」と諌められる)。この映画の中でもっともサイコパスなやつは、何を隠そう西島その人であった。

そもそも香川照之が一番悪い奴で、こいつさえいなければ良かったんだけど、現実に我々の世界にはあんなやつが存在していた。北九州一家殺人事件とか、尼崎角田美代子事件とかもきっとこんな感じだったんだろう。ぶっとんだサイコパスの行き着く先には、現実がある。
no_the_warさん [映画館(邦画)] 8点(2016-12-30 23:59:04)
27.ネタバレ 無策無謀で無防備な刑事が一名消され脱落、そして出て来たベテラン刑事であったが、イコール、ベテラン俳優なんだが、、
笹野刑事、まさかアンタもか!
少しはまともな刑事出て来てほしかったんだが、ほう そうか まさかアンタもアホ要員だったのか というか、なんであんなとこにハマるん(?) 冗談だろ まさかオファーはギャグ要員だったのか まったくもって信じられんほどのアホ警官ばっかりだ。

さてと、話は変わるが、マックスよ(犬)
あんた注射打たれてないだろ
なのに、なぜ西野になびく(?)
なんでそんなにモフモフしてる? かわいいじゃないか マックス欲しい マックス飼いたい 
だけど、このお犬、最後、西野に背後から首筋に銃を突きつけられた時すごく良い芝居をしてたよね とてもリアルなマジびびりをしていらっしゃったところを見逃してしまっては勿体無いです。そこ傑作だった。でも最後、澪について行ってしまったね
3737さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2018-06-21 21:35:35)
👍 1
26.ネタバレ オープニングで「あぁ黒沢清なんだ」と気づく。映画を観終わって、その後味をどう整理したもんかと考えていると、「あ、そうか。この映画、黒沢清だった」と思い出して、納得感を覚えて、映画から日常に戻る。それ程までにこの映画は、黒沢清を知らずに見ると、トラウマになりそうな毒を含んでいる。昔はこの手の映画が多かった。「羊たちの沈黙」なんかまさにそうだ。日常生活にサイコパスが潜んでいる、というテーマ。だけど今はスマホの時代だ。こういう感触の映画、忘れてた。だもんで、逆に新鮮だった。しかし疲れた。最後の竹内結子の本当の嗚咽かと思えるような迫真の泣き声で、一気に日常生活の感触を思い出し、涙が出た。竹内結子がはまり役。こう言っちゃ気の毒だが、香川照之もはまり役。本当にぞっとするような映画だった。でも完成度は高い。映画ファンとしては、この日本映画のレベルの高さは嬉しいのだが、正直先行きの見えない時代に、このような不安な映画はあまり観たくない気もする。
トントさん [DVD(邦画)] 7点(2017-02-25 18:53:11)
25.ネタバレ へんてこりんな映画であった。いきなり画面が薄暗くなったり、ガラス越しの無関係な生徒の一人がじっとこっち見てたり、、あれらになんの意味があるのか。映画はこんなことも出来るんだよってことなのか。たぶんそうなんだろう。だがゴダールのあれやこれやと違い、映画の可能性を広げるには全くもって至らない。ならいらんよな。と思う。でもあのいかにも悪者のアジト風な部屋は許す。玄関入ってすぐ右側に階段があってそこを上がったところにあの有り得ない廊下と部屋がある。構造上でも有り得ない。でもOKなんだな、ここは。自分でもその許容範囲の線引きがよくわからんのですが、これはなぜだか良しです。『岸辺の旅』が『蛇の道』をなぞった(と思ってる)ようにこれは『CURE キュア』をなぞるのかと思ってたら、『トウキョウソナタ』だよね。生活の閉塞感から抜け出したい女の物語。小泉今日子が「誰か私を引っ張って」と誰もいない空間に手を差し出す。竹内結子は夫・西島秀俊にいくつかのサインを送るが趣味の警察ごっこに没頭してことごとくスルー。そして手を(後ろ手に!トンネルのとこね)引っ張るのが『トウキョウソナタ』で引っ張り上げなかった香川照之というのが面白い。もっと言うと『叫』『大いなる幻影』にも共通する「私をちゃんと見て」というテーマの源流は西島秀俊主演『ニンゲン合格』なのである。というのは置いといて、この映画、喜劇ですよね。冒頭の後ろ向けるかで向けるよって向いて刺されるとか、あと最大の山場の西島が香川を追い詰めかけてどんでん返しくらうとことか。お前は自分からは撃たないって西島が言うんだけど我々観客は撃ってる姿見てるもんだからドキドキする。冒頭の心理学の読みの失敗もあるからドキドキする。そこであの足のすくい方はなかなかの喜劇ですよ。その後のスクリーン・プロセスはヒッチコック『鳥』のラストシーンを彷彿させてここで終わってもいい。でも終わらない。喜劇だから。最後の拳銃渡して撃たれるって最高にベタな展開で終わりです。でも終わらない。ここで絶叫です。喜劇を台無しにする絶叫。ただこの絶叫、映画を一段上へ押し上げちゃってます。『接吻』って映画が『接吻』であるようにこれも『絶叫』にすればいいのにってくらい凄いシーン。ま、要するにへんてこりんな映画でした。でも支持します。
R&Aさん [映画館(邦画)] 7点(2016-06-30 17:33:28)
24.ネタバレ ドローンによる俯瞰空撮も含めて、こんなにイド―ダイスキだったかと思うほど、よくカメラが動く。
人物の移動に合わせてポジションを様々に変えつつ、照明も大胆に変化させながらショットを持続させるなど、意欲的な印象が強い。
犬と人間との絡みを引きのショットで見せ、関係性の変化を反復によって提示する。これもカットを割らないアクションシーン共々難度が高そうだ。

隣人宅の門から覗く雑草も、至るところに現れる白いカーテン類も、ラストの香川照之の周りを舞う枯葉も、風によく靡いてムードを出している。
それらは恐怖の表現であると同時に、映画の快楽でもある。

竹内結子がテーブルで割っていたのは何の殻か。その後に続くジューサーの騒音もまた夫婦間の変調と不協和を表現する。
静かな風の騒めきも勿論だが、遺体を包んだ透明なナイロンポリを脱気していく音の生々しさだとか、衣擦れの音とか、
ここぞという場面の音響に対する意識も相変わらず高い。

その極め付けが、竹内の絶叫である。
蛇足は承知でも、それだけでは終わらせないということらしい。
ユーカラさん [映画館(邦画)] 7点(2016-06-23 23:43:41)
23.ネタバレ 「CURE」の萩原聖人が癒しを与える者なら、今作の香川照之は破壊、不和をもたらす者。
目的の違いはあれど、思想としては共に自分の手を染めることなく殺人を犯す。「ダークナイト」におけるジョーカーのように、人間の弱み、悪意に付け込む悪魔として描かれる。
しかし、CUREと今作では殺人という結末に向かう過程が全く異なる。萩原聖人が使う武器が話術であるのに対して、香川照之は薬物という武器を使う。その武器の違いは、そのまま作品の質の差、恐怖の種類の違い、危うい魅力の差としても現れる。
それは香川照之を偶像化したくなかったからだろうか。あるいは犯罪者を類型化したくはなかったのか。
風、霧、カーテンなどの遮蔽物、明暗を使った恐怖演出。不意を突く銃殺場面。玄関(家と外を隔て、他人と自分の間に立ちはだかる壁)を巡っての攻防戦、人間関係の描写。シーンごとの長回し。大学構内での学生の動きや視線、画面を行き交う通行人への多層的な興味の惹きつけとその積み重ねから生まれる、違和感、不穏感。それらは今まで観てきた黒沢映画そのものだった。
だが今作には、人間や社会に内在しうる悪意、脆弱性を映し出す恐怖がない。少なくとも身に迫る説得力は感じなかった。
ちゃじじさん [映画館(邦画)] 7点(2016-06-19 01:37:01)
👍 1
22.ネタバレ 最後まで緊張が途切れないし、凄い見応えのあるサスペンスホラーだった。
昼間なのに真っ暗になる所とか黒沢監督らしい演出で、ほんとに観客を不安にさせるのが巧いなと思った。
あと、香川照之はさすがの演技力でとにかくハマり役!

【ここからネタバレ注意】
謎が謎を呼ぶ展開でグイグイ引き込まれたが、事件の全貌がわかってしまってからは、やや緊張感が途切れたのが残念。
1人づつ犯人の家に入って行く所とかもうコントじゃん。何故一人で行きたがるのか。何故銃を構えながら行かないのか。
これがハリウッドでFBIだったら絶対あんな失態はしないはず。あの家包囲して武装警官複数で乗り込んだら即解決じゃん。
最後の幕切れもあっけない感じでちょっとマイナスかな。
ヴレアさん [映画館(邦画)] 7点(2016-06-18 23:30:31)
👍 1
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21.ネタバレ かみ合わない会話、とくに社交辞令に絡むあたりから、するするっと隣人が心の奥に入っていく過程は、同じ黒沢清監督のCUREを思い出す。そういえば、本作の展開もよく似てた。ただ、CUREが「あんたは誰だ」というわかりやすい問いで絡んできたのに対し、本作は、どこで入り込まれたのかよく分からないままに気づいたら支配されてしまうというのが怖い。そのプロセスについては、いろんなメタファーが劇中に用意されている。たとえば、西島さんの演技が終始下手くそに見えるのだけれど、「刑事」「犯罪心理学者」「大学教授」のベタな役柄を演じている人という設定なんだろう(とくにあのわざととしか思えない棒読みの大学講義シーン・・・)。冒頭の刺されるシーンでの、それは「致命的だ」という教訓から結局学ばず、事件に首を突っ込んで、刑事ごっこ、犯罪心理学者ごっこに夢中になる。そして当然ながら「夫」としての演技も基本に忠実すぎて、まったく中身がない。妻はそれに気づいているからこそ、役割や社交辞令を逸脱して踏み込んでくる西野に、なんだかんだで近づいていってしまう・・・。あと「隣人」ではあるのだけれど、家と家のあいだにある「空き地」も象徴的。これは6年前の事件とも共通しているのだけれど、人と人の「距離」を象徴するようなあの場所は、西島さん演じる主人公、そして役割演技に忠実な現代人の対人距離でもあり、西野はその向こう側からいつもこちらを眺めつつ、いったんそこを越えれば、いきなりつけ込んでくる。そう考えれば、アイデンティティっていうものの自体を問うたCUREよりも、より現代的な問題設定であり、2010年代の黒沢映画らしい一作でした。ただ、後半のバランス崩れるところも同じ。前半の緊張感、妻が取り込まれるまでの恐怖はどこへやら、結局はサイコパスvs間抜けな警察、薬と銃をめぐるドタバタ劇で終わってしまう。最後の絶叫シーンで救われる部分はあるけど、もはやこのがっかり感、チープ感こそが黒沢印の様式美となっているようにも思えます。
ころりさんさん [CS・衛星(邦画)] 6点(2017-12-16 09:30:51)
20.ネタバレ 前半は結構面白かったですが、後半、西野が正体を現してからは一挙に失速、早く終わって欲しいばかりでした。ものすごく頭の切れる犯人なのに、やってることが大胆過ぎて、普通あれだけの事をしたら警察にばれるでしょう。主人公の高野も元敏腕刑事なのに警察に信用もなく奥さんの異変にも気付けないのは、おかし過ぎます。残念。
ぽじっこさん [ブルーレイ(邦画)] 6点(2017-09-09 21:50:46)
19.ネタバレ 前半は奇妙な物語展開ではあるものの、その中で現実感を残し興味をそそられましたが、要塞化した怪しい隣人宅や、その怪しい隣人宅へ一人で乗り込んでいく警察官たち…。もう、この辺りで「あぁ、完全なフィクションだな」と興味を失いました。雰囲気は良かっただけに勿体ない。今更ながら、香川照之の怪演っぷりは、流石です。
はりねずみさん [DVD(邦画)] 6点(2016-12-24 17:53:22)
18.ネタバレ 犯人がどうやって人を操っていたのか、全然わかんないけど、そうゆうもんなんでしょうか??? 最後はなんで操れないで撃たれたか、なんで奥さんが急に号泣したのか、とにかくわかんないんですけど。
紫電さん [ブルーレイ(邦画)] 6点(2016-12-15 21:33:28)
17.総じて雰囲気はよく出来ていた。

いくつか列挙してゆく。
過去の失踪事件現場のドローンによる空撮、その距離感やサイズ、カメラの動き方は、そこにある不穏な空気感を漂わせていた。
微風に靡く草木も、そこが他とは異質な空間であったり、前触れであったり。
ガス爆発が起こる前の窓ガラス越しに見えた閃光やら、監禁部屋の質感や色合いなど細部に至るまで、他にも挙げたらキリがないけど
まさに黒沢清監督らしい画作りでありました。

そういう意味合いでは堪能させて貰いましたが、最初の文頭で申し上げたとおり
「雰囲気だけ」なんですよね。

西島秀俊や香川照之のコンビも勿論頑張ってる、香川に至っては、別にべた褒めするほどの怪演ぶりってわけでもないし、
正直もう1、2つ足りない。他者を惹きつけるカリスマ性なのか、或いは、洗脳させることに長けた能力の高さや、頭の回転の早さ、良さなど。
竹内結子が、今の生活に不満を抱いていたという描写も、何故あっさり隣人のいいなりになってしまったのかも、そのあたりの描写が淡白、というより無いに等しい。警察の元後輩の死に様はともかく、そのあとのアリバイ作りが妙に嘘っぽい感じや、とにかく出てくる警察官が皆アホなんですよね。
雰囲気はよく出来ているのに、肝心の登場人物に入り込めないんじゃ、いかに不気味に演じようと、円満に解決しようと、胸に響いてくるものが無いんですよね、残念。
監督のファンなら見て損はないと思いますが、過度の期待は禁物です。
シネマブルクさん [映画館(邦画)] 6点(2016-07-04 18:24:56)
👍 1
16.ネタバレ 前半観て、これは面白くなりそうだったんですけどねぇ。
香川さんの不気味なキャラクター、効いてました。
不穏なカメラワーク、音、俯瞰の画など丁寧な撮影も素晴らしかった。
なのに、です。
後半は辛かったなぁ。
説明がないのは、まぁよしとして、どう観れば(解釈すれば)良いのか、すっかりわからなくなってしまいました。
前半の期待感があったので、なおさらです。
西島さんの演技が『棒』なのか『演技』なのか、そこが判別しづらく非常に手こずりました。
最後の竹内さんの慟哭、あれは素晴らしかった。
支配され主体性のなくなった主人公たちの目覚めを表すに、最高の演出でしたね。
それを体現できるのはなかなかにお見事でした。
ろにまささん [CS・衛星(邦画)] 5点(2017-09-16 07:30:42)
15.ネタバレ 本当に怖いのは西島秀俊さん演じる高倉です。香川照之さん演じる西野は、まぁ実際にいるだろうし、変な人ということで距離を置ける。ただ、高倉は自らが危険な感覚の持ち主であることに気付いていないし、周りからも判断が難しく距離を置けない。こんな人たちに挟まれて殺された隣人はアンラッキーです。
いっちぃさん [CS・衛星(邦画)] 5点(2017-06-05 01:44:33)
14.ネタバレ 現実にあった事件を連想させるので最後犯人側の勝ち逃げだったらあまりにも胸クソ悪いので2点でしたが、一応そうはならなかったのは良かったかと思います。香川照之の笑ってしまうほどの怪演と竹内結子の最後の叫びが実にリアルで良かったですね。いろいろツッコミどころが多く、主人公が元警察なのに警察とのやりとりが下手すぎるせいで解決に向けて進展しないのと、簡単に人を服従させてしまうような薬なのに最後主人公があっさりそれから解放されて犯人側を撃ち殺すってあまりにも都合よすぎてちょっとという感じ
映画大好きっ子さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2017-05-14 22:02:21)
13.ネタバレ 前半までは、『羊たちの沈黙』ばりに良い雰囲気だったけど、後半からアホな警官としょうもない薬が出てくるので急にトーンダウンした感じが否めない。
稲城で撮影しているぽかったけど、近隣に住んでいる人間としては少しイメージが悪くなるのがヤダ。
あきぴー@武蔵国さん [DVD(邦画)] 5点(2017-02-25 23:26:53)
12.ネタバレ 子供が隣人に都合よく洗脳されたのは許せるとしても
何で明らかに変な隣人に夕食のおすそ分けなんか持って行くのだろう?
あのやけに犯人に都合の良い変な薬の成分は何 薬の効き目が都合よすぎない?
幾らなんでも警察無能過ぎない?
何で明らかに危険な構造の家に1人でみんな乗り込むのだろう?
??が多すぎてストーリーに入り込めないんですよね。私にはダメでした・・・
東京ロッキーさん [映画館(邦画)] 5点(2016-06-30 18:03:50)
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★《更新》★:2日以内に更新
《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 31人
平均点数 5.35点
000.00%
100.00%
239.68%
3412.90%
439.68%
5619.35%
6516.13%
7619.35%
839.68%
900.00%
1013.23%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 3.00点 Review2人
2 ストーリー評価 3.33点 Review3人
3 鑑賞後の後味 1.50点 Review2人
4 音楽評価 2.00点 Review1人
5 感泣評価 2.00点 Review1人

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