映画『シン・ゴジラ』の口コミ・レビュー(5ページ目)

シン・ゴジラ

[シンゴジラ]
(モノクロ版タイトル:シン・ゴジラ オルソ)
GODZILLA Resurgence
2016年上映時間:118分
平均点:7.24 / 10(Review 225人) (点数分布表示)
公開開始日(2016-07-29)
公開終了日(2017-03-22)
SFシリーズものパニックもの政治もの特撮ものモンスター映画
新規登録(2016-01-27)【イニシャルK】さん
タイトル情報更新(2024-11-05)【イニシャルK】さん
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監督樋口真嗣
庵野秀明(総監督)
尾上克郎(准監督)
助監督轟木一騎(総監督助手/D班監督)
摩砂雪(D班監督)
庵野秀明(D班監督)
尾上克郎(B班監督)
石田雄介(C班監督)
演出庵野秀明(予告編演出)
佐藤敦紀(予告編演出)
キャスト長谷川博己(男優)矢口蘭堂(内閣官房副長官)
竹野内豊(男優)赤坂秀樹(内閣総理大臣補佐官)
石原さとみ(女優)カヨコ・アン・パタースン(米国大統領特使)
大杉漣(男優)大河内清次(内閣総理大臣)
柄本明(男優)東竜太(内閣官房長官)
高良健吾(男優)志村祐介(内閣官房副長官秘書官)
市川実日子(女優)尾頭ヒロミ(環境省自然環境局野生生物課課長補佐)
松尾諭(男優)泉修一(保守第一党政調副会長)
國村隼(男優)財前正夫(統合幕僚長)
ピエール瀧(男優)西郷(戦闘団長)
野間口徹(男優)立川始(資源エネルギー庁電力・ガス事業部原子力政策課長)
余貴美子(女優)花森麗子(防衛大臣)
矢島健一(男優)柳原(国土交通大臣)
平泉成(男優)里見祐介(農林水産大臣)
横光克彦(男優)菊川俊介(環境大臣)
浜田晃(男優)河野(総務大臣)
手塚とおる(男優)関口(文部科学大臣)
古田新太(男優)沢口(警察庁長官官房長)
モロ師岡(男優)本部(警察庁刑事局局長)
渡辺哲(男優)郡山(内閣危機管理監)
諏訪太朗(男優)田原(東京都副知事)
光石研(男優)小塚(東京都知事)
藤木孝(男優)川又(東京都副知事)
嶋田久作(男優)片山(臨時外務大臣)
津田寛治(男優)森文哉(厚生労働省医政局研究開発振興課長)
高橋一生(男優)安田龍彦(文部科学省研究振興局基礎研究振興課長)
神尾佑(男優)風越(外務省・新政務担当総理秘書官)
塚本晋也(男優)間邦夫(国立城北大学大学院生物圏科学研究科 准教授)
原一男(男優)塙(仮名)(生物学者)
犬童一心(男優)志賀(仮名)(古代生物学者)
緒方明(男優)柳(仮名)(海洋生物学者)
斎藤工(男優)池田(第一戦車中隊長)
前田敦子(女優)避難民(カップルの女)
鶴見辰吾(男優)矢島(統合幕僚副長)
松尾スズキ(男優)早船(フリージャーナリスト)
片桐はいり(女優)広田静子(官邸職員)
中村育二(男優)金井(内閣府特命担当大臣)
小出恵介(男優)消防隊隊長
ドン・ジョンソン(男優)リヒター(ゴジラ調査団団長)
妹尾洸(男優)
三浦貴大(男優)ジャーナリスト
小林隆(男優)山岡(統合部隊指揮官)
大林丈史(男優)国平修一(副総理兼外務大臣)
小川真由美(アナウンサー)(女優)アナウンサー
原知佐子(女優)
森廉(男優)避難民
岩井堂聖子(女優)
石垣佑磨(男優)芦田(第二飛行隊第一小隊長)
黒田大輔(男優)根岸達也(原子力規制庁監視情報課長)
北山雅康(男優)笹上高尋(海上保安庁海上保安監)
橋本じゅん(男優)三木(幕僚長)
野沢聡(男優)
國本鍾建(男優)石倉(陸上幕僚長)
斎藤嘉樹(男優)
島津健太郎(男優)澁沢真
竹下宏太郎(男優)
柳英里紗(女優)
山崎潤(男優)
渡部遼介(男優)
庵野秀明(男優)バスの運転手
イワゴウサトシ(男優)
屋敷紘子(女優)通訳
庵野秀明スピーカーで住民に呼びかける消防隊員
出演岡本喜八牧悟郎(元城南大学統合生物学教授)(写真)
脚本庵野秀明
音楽鷺巣詩郎
伊福部昭「ゴジラ」「キングコング対ゴジラ」「メカゴジラの逆襲」「宇宙大戦争」「三大怪獣地球最大の決戦」ほか
北原京子(音楽プロデューサー)
撮影山田康介
庵野秀明(画像設計/D班撮影)
摩砂雪(D班撮影)
轟木一騎(D班撮影)
TBSテレビ(撮影協力)
日本テレビ(撮影協力)
フジテレビ(撮影協力)
製作市川南〔製作〕
東宝
東宝映画(製作プロダクション)
企画神山健治(企画協力)
川上量生(企画協力)
浜田秀哉(企画協力)
プロデューサー山内章弘(エグゼクティブプロデューサー)
配給東宝
特撮樋口真嗣(特技監督)
尾上克郎(特技総括)
佐藤敦紀(VFXスーパーバイザー)
大屋哲男(VFXプロデューサー)
白組(VFX)
三池敏夫(特撮班美術)
庵野秀明(プリヴィズ企画・監督)
スタジオカラー(プリヴィズ班)
作画前田真宏(イメージボード/画コンテ)
林田裕至(イメージボード)
丹治匠(イメージボード)
轟木一騎(画コンテ)
摩砂雪(画コンテ)
樋口真嗣(画コンテ)
庵野秀明(画コンテ)
鶴巻和哉(画コンテ)
美術林田裕至
西村喜廣(特殊造形プロデューサー)
前田真宏(ゴジライメージデザイン)
竹谷隆之(ゴジラキャラクターデザイン・造形)
庵野秀明(ゴジラコンセプトデザイン/タイトルロゴデザイン)
柘植伊佐夫(粉飾総括)
出渕裕(特殊建機小隊エンブレムデザイン)
轟木一騎(タイトル)
振付野村萬斎ゴジラ(モーションアクター)
編集庵野秀明
佐藤敦紀
録音庵野秀明(音響設計/D班録音)
摩砂雪(D班録音)
轟木一騎(D班録音)
山田陽(整音)
照明川辺隆之
その他舟山弘一(応援スタッフ)
電通(特別協力)
小池百合子(取材協力)
枝野幸男(取材協力)
庵野秀明(宣伝監修)
あらすじ
東京湾で無人のクルーザーが発見される。その頃、同じ東京湾で大量の水蒸気爆発が起こり東京湾アクアラインのトンネル崩落事故が起こる。原因不明のため対策に追われる政府の会議でも意見が分かれる。内閣官房副長官矢口は巨大生物の存在の可能性を主張するが受け入れられない。その時、テレビ画面に巨大な尻尾が映し出されたと思うと、あっという間に巨大生物が上陸し町を破壊しながら移動する。原因が巨大生物ということで、政府は自衛隊に駆除を命ずるが、逃げ遅れた住民がいるために攻撃に躊躇していると、生物は東京湾に帰って行った。分析の結果、その生物は、海中に投棄された核廃棄物をエネルギーにしていると判明し「ゴジラ」と名付けられた。やがて、進化したゴジラが再び鎌倉から上陸してくる。
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💬口コミ一覧

145.ネタバレ これはコンセプトの勝利。もしもゴジラが東京に現れたら日本はどう対応するか。テーマをその一本に絞って、登場人物の個人的なエピソードなんかは一切描かない。おかげで主人公の家族構成すらわからないけど、そのかわりすごくシャープで潔い内容になった。巨大生物などあり得ないと言った直後にテレビに尻尾が大映しになったり、上陸はないと言った直後に幼体ゴジラが蒲田で大暴れしたり、新幹線爆弾の後に在来線爆弾が突っ込んでくるのには笑ってしまった。畳みかけるような自衛隊兵器の総攻撃映像は小気味いいし、ゴジラのやりすぎなくらいの火力もつき抜けてていい。唯一ヤシオリ作戦の内容が少々大味なのだけは残念だったかな。
54dayoさん [ブルーレイ(邦画)] 8点(2017-05-28 22:07:08)
👍 1
144.ネタバレ 初代ゴジラも、本作のように受け入れられていたのなら、そりゃあ名作とも呼ばれただろうと思いました。ゴジラを平成の首都に引きずり出したんだから面白かったですよ。はたらくおじさんやおばさん+はたらくくるま対平成ゴジラでした。リアルを追求しようとした本作だと思いますが、ほんとにああいった人たちは「この国」って日本のことを呼んでいるんでしょうか。「この国」って言い方、なんとなく高いところから眺めているようで好きじゃないんですよ。ただそんなところも、平成ゴジラ的なリアルですけど。
なたねさん [DVD(邦画)] 8点(2017-05-20 22:12:46)
👍 1
143.ネタバレ 昨年劇場で繰り返し鑑賞しましたし、すでに的確なコメントも多く出されていますので、書きたい点だけ少し記します。
この作品が海外の人たちにどのくらい理解してもらえるか、私が一番危惧した点は、「ゴジラによって人が大量に殺されている」ことです。映画では直接的な描写はありません。しかし東日本大震災のニュースを追っていた人たちなら、被害の規模ですぐ分かります。ゴジラによって老若男女、老人からいたいけな赤ん坊まで躊躇なく無惨に焼き殺されている。死ぬべき理由もなく未来の可能性や期待を突然潰されたたくさんの人々がゴジラの火炎の中にいるのです。世の中には視覚的に見せないとピンと来ない人が大勢います。日本でだって「突然人がいなくなった」と、ぼけた感想を言う人までいました。広島原爆になんの痛みも感じない人たちは世界にごろごろいると思わなくてはなりません。さいわい欧米の主要なレビューサイトでは高評価になっていて、安堵しています。吹き替え版も海外で公開されると聞きました。丁々発止のセリフの応酬を楽しんでもらえたらいいな、と思います。
みみさん [映画館(邦画)] 8点(2017-03-24 21:12:50)
142.ネタバレ 東日本大震災、福島原発。あのコトを日本を代表する若手クリエイター集団がどのように受け止めたかが、分かった。東京がボロボロにされる無力感に涙すら出た。これは映像だったが、それほどリアルだった。これを観た官僚や政治家が、この国は色んな事案を真面目に考えられる一流国家なんだと胸をはって言ってほしいと願う。取材協力にあの3.11に体を張って事態に立ち向かっていた政治家の枝野先生の名前があることに納得感がある。
トントさん [DVD(邦画)] 8点(2017-03-23 12:28:06)
141.ネタバレ まさに見たかったゴジラ映画です。自衛隊をかっこよく描いてくれてありがとう。総理以下閣僚殉職、東京都火の海シーンは、本当に怖かったです。石原さとみの役はなくていいかな。音楽は伊福部音楽を多用していますが、せっかくなら新しくテーマ曲を作ってほしかった。
エイドリアン・モンクさん [映画館(邦画)] 8点(2016-12-24 17:04:50)
140.ネタバレ ゴジラのコンセプトを壊さないように、今の日本の問題点を風刺しつつ、なおかつ、よい点も入れ込むという絶妙な脚本でした。
石原さとまが頑張っていたけど、普通に日系アメリカ人を起用したほうが良かったと思う。
雲の上からさん [映画館(邦画)] 8点(2016-12-12 01:03:20)
139.ネタバレ 電車や新幹線が爆弾として適当に突入されるシーンで爆笑してしまった。
いいぞ、もっとやれ~!
あきんどさん [映画館(邦画)] 8点(2016-11-20 01:05:40)
138.特撮怪獣映画には、ほとんど興味がなかった(テレビでやっていれば観る程度)のだが、評判が良かったので映画館に脚を運んでみました。
確かに今までの特撮怪獣映画とは一線を画す映画で面白い。特に、エヴァンゲリオンを好きな人は、思わずニヤリとしてしまいます。
危機管理を如何にするか、勉強になります。もっと早く観ていれば、管理職試験も合格したかもね…
2016/9/8鑑賞
あきぴー@武蔵国さん [映画館(邦画)] 8点(2016-11-12 10:11:49)
137.ネタバレ ○ゴジラ映画として、国防映画として楽しめた。○上陸した怪獣が第一形態で、ゴジラではないのかと思わせる展開は意外性があった。○国の動きがよく分かり、非常に興味深かった(国としてゴジラを何と位置付けるのかなど)。○紅一点として出演した石原さとみだが、この役はなくても良かった。結果的に悪い意味で目立っていた。
TOSHIさん [映画館(邦画)] 8点(2016-10-29 22:59:58)
👍 1
136.ネタバレ ゴジラもエヴァンゲリオンもみたことがありません。それどころか、入場料払って邦画みたことがありませんでした。が、「もうシン・ゴジラをみたか」というほど話題になっていると聞いて、公開からだいぶ日が経ちますが、見てきました。
危機管理対応としては非常に興味深い内容でした。「想定外」とされていた3.11のようなことがあるわけで、フィクションとはいえ、これに類似?のシチュエーションを想定してみることは、何かの時(もちろんないほうがいいですが)に役には立つだろうなと思います。ということで、ゴジラ映画というよりは危機管理対応に一石?投じるかもという観点で8点です。
一方、ゴジラのことは何も知らない私は最初、「シン・ゴジラという新種ゴジラ?それにしてもずいぶんしょぼいゴジラが出てきたな・・・。爬虫類でも瞬きできるのもいるのに、こんなハリボテの目だとは、お金なかったのかな」と感じていました。それが終盤に近付くと全身から光線が放射されるわ、新幹線や電車が無人運転で突っ込むやら、これらには度肝を抜かれました。
jcross18さん [映画館(邦画)] 8点(2016-10-23 18:25:17)
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135.良かった!石原さとみは頑張っていたけど、将来の大統領候補としては可愛すぎますね。
もう少しクールな女性が良かったかな。
ゴジラに破壊されていく東京がもっと見たかったが、それは贅沢?
いやでも良かった!
東京ロッキーさん [映画館(邦画)] 8点(2016-09-22 15:28:42)
134. 評判どおりの面白さ。シン・階級社会へ。
アンギラスさん [映画館(邦画)] 8点(2016-09-21 00:47:04)
133.昨日ついに鑑賞しました。期待以上の出来で、満足しました。使徒をゴジラに置き換えた実写版エヴァとも言えますが、少年主人公やラブコメなどのアニメ的な要素を排除し、政府対ゴジラの純粋なパニック映画に仕上がっていて、さすが庵野監督だと思いました。ただ、不満な点も2つほど。初期のゴジラがところどころ玩具のように見えたこととアメリカ政府の代表が石原さとみで大統領を目指しているということです。石原さとみも頑張っていましたが、大統領はないだろうと。続編は余程上手く作らないと本作の価値まで下げそうなので作らないでほしいです。
ぽじっこさん [映画館(邦画)] 8点(2016-09-18 17:08:48)
👍 1
132.ネタバレ  初っ端出てきたゴジラの目があまりに大きくギョロギョロしてて何かと思ったら、進化を遂げるにつれ小さくなっていく。なるほど目が小さくなるんじゃなく体の方が大きくなってるのね。こうした細かい工夫にまず感心。マエアツのチラ見せはハリウッド映画の松田聖子のオマージュだろうかと勝手に想像してニヤついてみた。エンドロールで気付いたが関谷亜矢子ってどこに出てたんだろう…。
 個人的に痺れたのは首相の「武器の無制限使用を許可する」。東京のど真ん中で自衛隊の武器をぶっ放す事にどれだけの決意がいるか、この映画は従来になく説得力をもって描く。怪獣映画だとこの部分のリアリティが疎かになり、人類は平然と市街地でミサイルを発射するのである。ただの事務的な会話のオンパレードでなく、こうした人類が直面した「災害」たるゴジラへの対処がどれだけ難しいかをまず示してくれた名言。そう簡単に怪獣退治用の便利道具は出て来ないのだ。
 リアリティという意味では、まず日本人の絶望感が半端ない。「人類」ではない。国連安保理はあっさり核の使用を決定、案の定中露が日本の領土を平然と犠牲にしたがる。これは「日本を侵略される日本人の映画」なのだ。ゴジラの武器・攻撃方法も今作が最多最強レベルであり、こんな奴をどうやって止めるのかと心配になるのを通り越して日本は終わりだと悟らされてしまう。ここまで見る側を追い詰めたゴジラは他に思い当たらない。
 また、自衛隊のゴジラへの攻撃方法が斬新な様で現実的。徹底して顔面を狙うのである。模型を使用していると耐久性の問題で出来ないであろう、CGならではのこだわりと言えるが、生物の顔面付近に重要な器官が集中していると考えれば合理的な方策である。一斉射撃を始めるや今度は進行を止めるため足も狙う。従来のゴジラが最も多く狙われたであろう胴体部分は目もくれない。闇雲に当たりやすそうな所を狙っていたっぽいこれまでの怪獣映画における自衛隊攻撃と一線を画した。それでも傷一つ負う事なく耐え凌いでしまうのだから、いかに今作のゴジラが強靭であるかがよく分かる。
 会話が長くなり過ぎて3時間くらいの尺になったのを早口で喋らせて2時間に収めたらしいが、それでも会話シーンが長く感じる。欲を言えばもうちょっとゴジラをたくさん見たい。第四形態まであるのだから各形態での特色をあと数分ずつかけて見せても良かったかな。しかしこれはあくまで想像だが、ゴジラを長く見せようという工夫が見えなくもなかった。それが「ヤシオリ作戦」である。一時的に力尽きて倒れたゴジラの口から凝固剤を流し込む訳だが、これが所謂一撃必殺とはならず、幾度か復活してしまう。このだるまさんが転んだ状態を繰り返す事によりゴジラと人間の緊迫した攻防の尺伸ばしに成功している。あのハラハラ感は立派なホラーの手法であり、第二弾ゴジラの逆襲以降「怪獣映画」というジャンルで括るしかなくなったゴジラを62年の時を経て今一度ホラー映画に引き戻した。
 血の赤が滲む全身のヒレが生々しく開閉する様はあまりにおどろおどろしく、従来重宝してきたキャラクター商品としてのゴジラにまるで価値を求めていない潔さである。商品展開を考えれば第四形態まで変態させるという発想はまず出てこない。プレデター宜しく放射能火炎発射時に下顎が割れるなど、ゴジラの常識を62年目にして次々と覆す思い切りの良さは天晴である。あくまで恐怖の対象たる化け物として徹底して描ききった姿勢にはむしろ新しさを感じる。54年の白黒ゴジラは白黒である事も手伝って、今見てもカッコいいからだ。拙さを感じた日本のCGがここまでリアルに見せる事の出来る可能性を示した上でも貴重。細部まで徹底的に妥協せず作り込んだ庵野氏のこだわりと根気が活かされた秀作。
にしきのさん [映画館(邦画)] 8点(2016-09-07 21:33:18)
👍 2
131.ネタバレ 「エヴァ」の庵野監督なだけにエヴァのいない「エヴァンゲリオン」と言う雰囲気と作りになっていた。ゴジラに対する政府、国会議員諸々がどう対策していくかという、あの感じはまるで「踊る大捜査線」を見ているような感じでもあったし、少し「パトレイバー」のような雰囲気を感じる部分もあった。ゴジラのような前代未聞の規格外のものが出てきたときにどうするか、と、言う部分においてリアリティを感じさせる作りになっている。今までのゴジラ作品ならゴジラが現れれば、いろんな裏での話なんてそこそこに、ドンパチやりまくっている。一方でこの作品では、これに対応するために多くの人が関わる様子が見える。議員、学者、自衛隊、消防、警察、各省庁、民間・・・と。最初に地面を這いつくばるような形態のゴジラが出てきたときに、CG感丸出しが正直して、あーやっぱ日本のはと思ったのが、立ち上がってからの形態ではそれほど変には感じなかった。カメラアングル等の見せ方やあ演出も上手かったのかもしれない。それと、物語全体としては、テンポの良いセリフやテロップをポンポンと出して説明しているのが良かったと思う。少しニヤリとさせられる部分や、日本だとこうだろうな~と思わせられる部分もあったり、そして終盤ではグッとこさせる感じもあった。日本は幾度の壊滅的な困難から立ち上がり続けてきた、それは日本人の底力、可能性の力だと思う。そういうものがこの作品でも感じられた。キャストで、賛否がある(?)石原さとみの役ではあるが、自分は正直、「あり」だと思った。悪くなかったし、あー言う役があったもいいよなって感じで。それと、ホントに少ししか出てこない、斎藤工なんだけど、かなり印象に残ったんだな~あの戦車内の見せ方が良いなっていうもあったし。
スワローマンさん [映画館(邦画)] 8点(2016-09-03 21:35:49)
130.ネタバレ 単純に楽しめました。お薬は飲み薬でなくて、注射じゃだめだったのでしょうか?
相当死んでますよ、あの時に。
代書屋さん [映画館(字幕)] 8点(2016-09-03 17:01:22)
👍 1
129.日本でもこんな実写映画が作れるんだ!という驚きでいっぱいでした。
日本の映画界はいつも制作費が微妙なため、実写の大作SFやアクションはいつもしょぼい感じが所々に現れていて、やっぱりハリウッドにはかなわないと感じさせられていました。しかし、このゴジラはそのしょぼさを感じさせない、大迫力とリアルな臨場感をしっかりと演出できていて、すんなり映画に引き込まれていきました。
内容も、ゴジラを一種の災害のような扱いで、ヒーローがいない、いわゆる事件は会議室でおこっているというストーリーで、これまた日本ぽくてよかったですね。
ただ、これを海外にもっていって評価されるかというと、ものすごいセリフ量と、出演者で、外人には誰が誰だかという感じでついていけないかもしれませんね。
とりあえず、今年の日本アカデミー賞はシンゴジラが賞の総なめという感じになりそうですね。
いずれにしても、ゴジラなんて怪獣映画でしょ?って敬遠している方にもお勧めできるリアルなパニック映画に仕上がっていておススメです。
シネマファン55号さん [映画館(邦画)] 8点(2016-09-01 18:34:38)
👍 2
128.ネタバレ この映画に何を期待するかで、評価は分かれるのでしょうね。私的にはとても楽しませていただきました。というか、大変勉強になりました。自衛隊を含めた日本政府&官僚組織が、このような未曾有の危機にどう対応するのか、念入りな取材をとおして丁寧に描かれており、始終「なるほどねぇ~、こんな感じで物事が決まるのか」と感心しっぱなしでした。この日本独自の意思決定機構を、まるっきり批判的に撮っているかというとそうでもなく(ところどころに痛烈な皮肉を織り交ぜてはいますが)、登場する政治家や役人個人個人は極めて優秀で熱意のある人材としており、ある意味で日本に対するエールとも受け取れます。というようなことを、外敵をゴジラとして撮ることで、意外性かつ初代ゴジラへのオマージュから、大きな話題となったのかな、と思いました。例えば、外敵を日本近隣の某国としても同じような映画を撮れるでしょうが、ものすごく地味な映画になるでしょう。あと、エレベータの中で、先輩政治家達が楽観的な見方をしているのを、長谷川博己演じる矢口内閣官房副長官が諫めるシーンがありましたが、これは名著「失敗の本質―日本軍の組織論的研究 (中公文庫)」で指摘されていることですね。強く同感。
la_spagnaさん [映画館(邦画)] 8点(2016-08-25 23:42:34)
👍 3
127.ネタバレ 鑑賞直後、これは危機管理をテーマとしたSF映画だと思いました。「怪獣映画」と言うより「SF映画」。そう言えば過去のゴジラ映画にSFを意識したことは無かった。劇場を出たら壁面ポスターがその意を「虚構」対「現実」と短く表現していて、すごく納得しました。SFってウソとホントのバランスですからねw
本作のゴジラは何を象徴しているのか?
ゴジラが「動くメルトダウン」であることは従来通り。核兵器はもとより、原子力を使用するもの全てが孕む危険性がゴジラ。それは分かりやすい。
同時に地震や津波と云った自然災害も思い浮かぶ。ゴジラが這い進むだけで億単位の資産・資本が崩れ去る。復興の労苦が意識される。これは近年の災害被害を目の当たりにして来た経験がそう思わせるのだろう。
さらに、ゴジラ撃退に向け東京への核兵器使用が議論される。賛同する中国・ロシアはゴジラと同義の脅威に思えました。実際、その通りだと思うけどね。鑑賞意識は災害危機管理から国家の安全保障にまで拡がって行きました。
つまり、本作のゴジラは我々の安全を脅かすもの~天災・人災を含め~全てが詰め込まれた存在だったように思えます。
そして、ストーリーの中核は国家の対応描写です。実際の会議体があんな具合かどうかは別にして、諸々の対応に面倒な手続きを要するのは事実だと思います。グダグダでしたな。
戦後70年を超えて現行憲法の妥当性が議論される昨今。私が改憲賛成派だから思うことかもしれませんが、本作は核に対する脅威警鐘と云うより、特殊な安全保障体系を持つ日本を皮肉りながら、未来へ向けたアクションを期待している作品に思えました。かつて「ゴジラ/FINAL WARS」のレビューに「10年後くらいには復活して欲しい。その頃には新しいゴジラ映画のテーマが生まれている気がします」と書きました。本作はその意に応えて貰いました。
もうひとつ。ゴジラと伊福部音楽について。新しいゴジラ映画に敢えて昔からのゴジラ音楽を使用しました。これは賛否があるかも知れませんが私は嬉しかった。古いファンの自分にはゴジラと伊福部音楽は切り離せない関係で、監督をはじめとした同世代スタッフも同様に感じていることが想像できます。最近の映画BGMは主張が薄いと感じるのですが、ゴジラ音楽の存在感は別格です。伊福部昭氏の手腕に改めて敬意を表します。
アンドレ・タカシさん [映画館(邦画)] 8点(2016-08-19 18:31:25)
👍 4
126.ネタバレ シン・ゴジラを見て来ました。
ナイトショーでしたがその割にはお客さんは入っていた様です。
映画の感想ですが、ちょっと会話劇の部分が長かった感じがします。
ゴジラは最初出てきた時(第一段階)は拍子抜けしましたが、最終的にはかなり怖くなります。
ゴジラが上陸する場所が家の近くで、見慣れた場所だったのでビックリ。
自衛隊との交戦シーンや、米軍の爆弾攻撃を受けた後の熱線発射シーンは凄まじい迫力でした。
最後の作戦はちょっと漫画チックで笑えるけど、重機が出動するシーンはちょっと萌えました。
船や車が流される場面、放射線量のニュース、最後の作戦で薬を投入するシーン等、3.11を意識させました。
マニアックな所では、伊福部先生の音楽がエンディング迄沢山聞けたので嬉しかったです。
しかし、全体的に、日本発のゴジラ映画として、必要なメッセージがしっかり込められた良い映画だと思いました。

以下追加
アマプラでGWにオルソを視聴。
同時に-1.0と白黒版も視聴した。
白黒版はオルソの方が合っている感じ。
白黒になると、岡本喜八版の「日本の一番長い日」を彷彿とさせる様な感じになる。
二回目の上陸の、鎌倉上陸から東京蹂躙辺り、白黒版の方が印象が強い。
特に光線放射する、シンゴジラの不気味なイメージが初代を彷彿とさせる。
白黒だと石原さとみの演技が余計に浮きますけどね。
(以上、2024年5月7日追記)
ahiru3さん [映画館(邦画)] 8点(2016-08-15 00:58:51)
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【点数情報】

Review人数 225人
平均点数 7.24点
031.33%
131.33%
220.89%
341.78%
483.56%
5146.22%
63314.67%
74720.89%
84319.11%
94419.56%
102410.67%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.83点 Review18人
2 ストーリー評価 7.63点 Review30人
3 鑑賞後の後味 7.90点 Review30人
4 音楽評価 8.23点 Review30人
5 感泣評価 5.91点 Review23人

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