映画『ルーム』の口コミ・レビュー(3ページ目)

ルーム

[ルーム]
Room
2015年アイルランドカナダ上映時間:118分
平均点:7.21 / 10(Review 47人) (点数分布表示)
公開開始日(2016-04-08)
ドラマ小説の映画化
新規登録(2016-02-05)【DAIMETAL】さん
タイトル情報更新(2025-01-12)【タコ太(ぺいぺい)】さん
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監督レニー・アブラハムソン
キャストブリー・ラーソン(女優)ジョイ
ジェイコブ・トレンブレイ(男優)ジャック
ジョアン・アレン(女優)ナンシー
ウィリアム・H・メイシー(男優)ロバート
ショーン・ブリジャース(男優)オールド・ニック
ミーガン・パーク(女優)ローラ(ノンクレジット)
野沢由香里ナンシー(日本語吹き替え版)
原作エマ・ドナヒュー「部屋」
脚本エマ・ドナヒュー
音楽スティーヴン・レニックス
撮影ダニー・コーエン[撮影]
製作総指揮エマ・ドナヒュー
配給ギャガ
あらすじ
小さな部屋でそこから外に出ることなく暮らす母子。窓はなく自然の光が入るのは天窓だけ。日常を暮らすには足りる最低限の衣食住。しかしある日、母子は外の世界に出ることになる。そこで二人を待っているものは…。実際にあった事件をモチーフとしたエマ・ドナヒューの同名小説を映画化。
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💬口コミ一覧

7.ネタバレ 軽くなりすぎず、かといって重たくなりすぎない、バランスの取れた社会派系エンタメに仕上がっていました。主役親子の雰囲気からインテリジェンスが感じられて、意外とオシャレな感じにもなっていて見やすい作品です。

ただ、冷静に考えたら非常に非常に、非常に重たい事件を扱った作品なのは事実です。この親子やこの親子を取り巻く周りの人達は、どんなに折り合いをつけようとしてもこの事実(事件)からは絶対に逃れられないし、一生涯、彼らの足を引っ張り続けるのが現実です。そう考えると、可哀そうすぎてズッシリ重たい気持ちになります。
ママが自殺未遂を起こしますが、むしろ子供が自分の状況が理解できる年齢に達してからが本番だと思われます。おじいちゃんの気持ちがこの事件の本質を的確に表していて、どんなにあがいても絶対に変えることができない現実=「この子が生きている限り事件が一生風化しない」のがこの事件の本質で、極悪非道極まりない事件なのがこの作品の本質です。これをいかに消化していくかが彼らの一生の課題になるのでしょうが、考えれば考えるほど重たすぎるし、この親子には何にも責任がないのが更に哀しみを増幅しています。

男の子が素直で真っすぐに育っていることだけが、、この映画唯一の救いです。前半の脱出劇も非常にスリリングで上手い演出でしたが、後半、男の子が髪の毛を切った後の、この男の子の振る舞いがとても愛くるしいのが更に涙を誘います。全体的に印象的なシーンが多く、ラストの余韻も含め素晴らしい作品に仕上がっています。心に残る素敵な作品。
アラジン2014さん [インターネット(字幕)] 8点(2021-05-18 14:33:43)
6.ネタバレ 長期間監禁され続けている女性と監禁中に暴行されたことにより誕生した息子の話。
前半は監禁生活から脱出するまで、後半は脱出後に以前の生活に戻ろうとする話で二部構成になっている。
どう考えても面白くなさそうだけど意外に引き込まれた。
息子が普通の生活に馴染めないような話になっていくのかと思ったら母の方だったのがリアル。
一方で息子の方はすんなりと回りに支えられて社会に溶け込んでいく。
女性の両親は離婚していて両親も自分たちの孫は犯人の血を受け継いでるわけで
女性の母は孫をすんなり受け入れるが父は葛藤している。
みんなつらいけど普通の生活へ歩み始める希望のあるエンディングだった。
Dry-manさん [インターネット(字幕)] 6点(2022-05-28 06:02:27)
5.ネタバレ 理不尽な犯罪によって7年もの間自由を奪われ性暴力に晒され絶望の淵に立たされながらも、望まない妊娠だったとは言え健やかに育っていく我が子に一筋の光を見出し生きる力を取り戻した若い母親。

生まれてから5年間、日々暮らす小さな部屋こそが全世界であり自分以外の現実の存在は母親と定期的に訪れる男性だけという異常な状況にありながら一歩ずつ成長を重ねている息子。

実話をモチーフにした原作の映画化と考えると、尚更にこの悲惨で恐ろしい事件は重く心にのしかかって来ます。

作品の前半は監禁された母子の異常な日常が描かれます。敢えて事件の経緯や実態は具体的に描かず、妊娠し自力で出産し赤ん坊を育てた状況も全く描かれていません。このシンプルな表現が事件の異常性や悲惨さを逆に強く訴えて来ます。

強いて野暮なことを言わせていただけば、脱出劇が少しばかり上手く行き過ぎたこと。とは言え、そこを描き込み過ぎても作品全体を壊してしまいかねないですね。あの流れで良かったのかも知れません。

そして救出後の後半。恐ろしい犯罪の被害者である母子がそれぞれに異なる視点や立場から異なる変化を見せて行きます。

母親はかつての生活を取り戻そうと実家への帰宅を急ぎ、結果として自らの現状を真正面から見つめることになってしまい心を病んでしまいます。息子は見たことのない世界に怯え、生まれてから母親とずっと過ごして来たあの部屋に戻りたいとさえ思ってしまう。

共に運命共同体の如く暮らして来た二人が、部屋で暮らす以前の日常の有無により部屋の外の世界の受け止め方が大きく異なってしまう。脱出したことでかえって希望を失ってしまう母親と、見るもの全てから日々学び続ける息子。部屋では母親が息子の絶対的な守護者でしたが、外の世界では部屋との繋がりを断ち切ることの出来た息子が母親を救います。

二人を取り巻く人々。母親の両親は既に離別しています。7年ぶりに帰って来た愛娘と5歳の孫。それぞれに複雑な心境をもって迎えますが、7年の間に二人の間に何があったかは、会話や表情から浮かび上がって来ます。

そして祖母の新たなパートナー。実の娘や孫ではないからこその冷静で暖かな眼差し。母子の再出発になくてはならない存在だと思います。

限定的に捉えればハッピーエンド。後半のドラマに救われました。非常に丁寧に描かれたドラマ。子役は勿論のことオスカーに輝いた母親役を始め出演者の演技が素晴らしかったです。ひさびさに10点献上します。
タコ太(ぺいぺい)さん [インターネット(字幕)] 10点(2022-12-28 11:35:05)
👍 1
4.もっと壮絶な内容なのかと思ったら、そんなにシリアスでもないし、かといってエンタメというわけでもないし、中途半端な作品。見方によってはキレイにまとまっているとも言えるのかもしれないが。子供の柔軟性と大人たちの戸惑いとの対比は中々よかったが、母親の葛藤の描き方が弱かったかな。
東京50km圏道路地図さん [CS・衛星(吹替)] 6点(2023-03-08 11:48:12)
3.ネタバレ 前半は母親が5歳の息子を利用して犯人を欺く脱出作戦を計画し、母息子協力して実行。脱出が成功するかどうかのサスペンスとしてのドキドキ感があります。後半はガラッと毛色が変わり、脱出後の母息子の生活に焦点が当てられます。息子が、少しずつ外の世界に慣れていく一方で、母は、PTSDに苦しむことになります。女性にとって、10代後半からの7年間、犯人の性奴隷として生きることはあまりに苛酷で、失ったものは大きく、心に重大な傷を負い、精神が不安定になるであろうことは、想像に難くないところ、母への事件についてのインタビューの不躾っぷりが、あまりにひど過ぎて(それをきっかけに母の精神が病んでいく)、今ひとつリアリティが感じられませんでした。そんなわかりやすい話にしてしまっていいのかなと思いました。また、本来の怒りの矛先であるはずの犯人に関する情報が、脱出後にまったく出てこないというのも、不自然に感じました(作品として部分部分はいいのに、何かが抜けてて、全体としてまとまらない感じがする原因かも知れない)。このようなシチュエーションに陥った場合、人の心はどうなるのだろう、周りはどうあるべきなのだろうと、いろいろと考えさせられる作品であり、その意味で価値ある作品だと思いますが・・・作品内で示されたリアクション(解答)は、自分としては感情移入できるところが少なく、あまり心が動かされませんでした。
camusonさん [DVD(字幕)] 4点(2023-03-14 18:13:30)
2.子役が主演男優賞じゃない?
TERUさん [ブルーレイ(字幕)] 6点(2023-12-25 21:15:00)
1.この映画、なんか見覚えがあるなぁと思って見ていたら、やっぱり見ていましたという映画。
歳食ってくると、やっぱり記憶力も衰えてくるなぁ。
被害者と、その子供をはじめ、キャスティングもバッチリで、この映画を見応えのあるものにしていると思いました。
本来なら8点献上なんですが、やはり一度で記憶に刻み込まれるようなものでもなかったということで、1点引いて7点ということで。
プラネットさん [インターネット(字幕)] 7点(2024-07-04 16:38:38)
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マーク説明
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《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 47人
平均点数 7.21点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
412.13%
536.38%
61123.40%
71225.53%
81327.66%
948.51%
1036.38%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.33点 Review3人
2 ストーリー評価 7.25点 Review4人
3 鑑賞後の後味 7.75点 Review4人
4 音楽評価 8.50点 Review2人
5 感泣評価 7.33点 Review3人

【アカデミー賞 情報】

2015年 88回
作品賞 候補(ノミネート) 
主演女優賞ブリー・ラーソン受賞 
監督賞レニー・アブラハムソン候補(ノミネート) 
脚色賞エマ・ドナヒュー候補(ノミネート) 

【ゴールデングローブ賞 情報】

2015年 73回
作品賞(ドラマ部門) 候補(ノミネート) 
主演女優賞(ドラマ部門)ブリー・ラーソン受賞 
脚本賞エマ・ドナヒュー候補(ノミネート) 

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