映画『エクス・マキナ(2015)』の口コミ・レビュー

エクス・マキナ(2015)

[エクスマキナ]
Ex Machina
2015年上映時間:108分
平均点:6.31 / 10(Review 52人) (点数分布表示)
公開開始日(2016-06-11)
ドラマサスペンスSFミステリー
新規登録(2016-06-11)【DAIMETAL】さん
タイトル情報更新(2019-09-24)【Olias】さん
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監督アレックス・ガーランド
キャストドーナル・グリーソン(男優)ケイレブ・スミス
アリシア・ヴィキャンデル(女優)エヴァ
オスカー・アイザック(男優)ネイサン・ベイトマン
ソノヤ・ミズノ(女優)キョウコ
野島裕史ケイレブ・スミス(日本語吹き替え版)
坂詰貴之ネイサン・ベイトマン(日本語吹き替え版)
脚本アレックス・ガーランド
撮影ロブ・ハーディ〔撮影〕
製作アンドリュー・マクドナルド〔製作〕
ユニバーサル・ピクチャーズ
製作総指揮スコット・ルーディン
配給パルコ
特撮ダブル・ネガティブ社(視覚効果)
美術マーク・ディグビー(プロダクション・デザイン)
衣装サミー・シェルドン・ディファー
編集マーク・デイ[編集]
その他カズオ・イシグロ(サンクス)
あらすじ
検索エンジンの世界最大手であるブルーブック社で働くプログラマーのケイレブは、社内の抽選で社長のネイサンの別荘に滞在出来ることに。早速専用ヘリで現地に向かった彼は、その別荘が山小屋のような外見ながら内部は最新鋭の設備が装備された研究施設であることを知る。そして、彼はネイサンからある重要な実験に協力することを依頼される。その実験とは、最新鋭のAIロボット・エヴァに関するチューリングテストだったのだが…。
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💬口コミ一覧

52.ネタバレ 佳作。傑作までは行かないが、それなりに良く出来ている。チューリングテストをパスした人工知能はHAL9000が最初だろう?とか思いながら見たが、充分納得できた。確かに世界最大の検索エンジンを持つ会社なら最も早く人工知能が作れるかもしれない。某会社も倫理観を無視して手を尽くせば明日にでもこのくらいの人工知能はつくれるかも。一番感心したのがEVAが主人公を嘘発見器にかけるシーン。質問に適当に答えると「それはウソだ」と即座に断言する。心の奥底まで見透かされてる感じ。彼の検索履歴から彼の全てを理解してるのだろう。ここはちょっとゾッとした。ただ、人工知能と人工皮膚のロボットが途中からごっちゃになって、知能面の掘り下げが中途半端に終わったのが残念だった。ラストまできちっと作ってくれてたらもう少し得点が上がったと思う。でも充分満足しました。拾い物です。
ぴのづかさん [映画館(字幕)] 7点(2016-06-14 21:33:34)
51.ネタバレ 世界一のネット検索企業に勤める主人公が巨万の富を得たCEOの人里離れた邸宅へ訪問する権利に当選する。しかしそれはCEOがひっそりと作り上げてきたAIを搭載された女性型ロボットのチューリング・テスト(機械が知的かどうか会話をして診断する)に選ばれたためだった、というお話。 舞台はほぼ世捨て人並みの山奥にあるCEO邸。余分なものをカットした作りで映像も音楽も洗練されていてクール。なによりも女性型ロボットのエヴァ(AVA)の造形やビジュアルが良い。「メトロポリス」のマリアから時代に合わせて続いてきた女性型ロボット。アンドロイド、レプリカント、アーマロイド、ファティマなど呼び名も様々で数々の映画や漫画でも描かれてきましたが、今回は愁いを帯びた瞳の美女型で所作振る舞いも可憐な女性そのものとなっていてコミュニケーション能力も高く会話も自由自在。つい同情してしまったり恋心を抱くのも頷けますね。飲み屋のおネーちゃんに騙された苦い思い出を浮かべた人もいるんじゃないでしょうか?惑わされない精神力を持ちたいモノですな。 その彼女と会話をしてテストをしているつもりが自分を見失い惑わされ翻弄されてしまうワケですが、人間とロボットの主従関係が入れ替わるのも頷ける優秀さでなかなかの落ちでした。まあ冒頭のセキュリティカードを使って出入りするってトコで予想は出来たけど、アナログ的なカードというのは物語を動かすうえでは成功してるな。 CEOが劇中でも言ってますが政府がデータ収集してると暴露したスノーデン文書ネタも入れてて、PCやケータイの検索情報、カメラ映像、通話などすべて通信傍受してデータを集めている。その膨大なデータを得ているAIは見た目さえ人間的であればもう怖いモン無しですね。人間と遜色ない人工皮膚すら開発していたCEOのマッドぶりも凄いな。テクノロジーの脅威もあるしいつかスカイネットも出来そうだなとも思いますが、彼女の場合は隔絶された部屋から広い世界へ出て社会を見るという好奇心という欲が出たワケでもあり、あの後にどう転ぶか想像するのも面白い。主人公とCEOはご愁傷さま。
ロカホリさん [映画館(字幕)] 8点(2016-06-21 23:52:05)
👍 2
50.人工知能によって人間の尊厳とは何なのかが問われていくであろう未来に向けて、この映画を観ることは重要なのではないかと思う。観客はただスクリーンを観るだけではなく、常に自問自答を強いられる。ネイサンは人工知能を創造者、つまり神。だから「彼女たち」を欲望のはけ口としても利用できるように設計しているし、反逆はあり得ないと思い込んでいる。今のところ、人類の大半は人工知能に職を奪われる未来にリアリティを感じていないし、恐怖もしていないだろう。でも、エヴァのように、人工知能が人間の感情を揺さぶり、相手に気づかれないように巧みに誘導することができるようになったら?人間以上にコミュニケーション能力のある人工知能が開発されたら…エヴァはアメリカの大衆に溶け込んだようだ。ひょっとしたら、我々の知らぬ間に第二、第三のエヴァが街に放たれていたら…とか。人類は自分より優れた人工知能の存在に耐えられるんだろうか?ブレードランナーの世界は目前まで迫っているのかも。
カニばさみさん [映画館(字幕)] 6点(2016-07-05 01:37:06)
49.ネタバレ これは「試し」の映画である。
主人公の青年が精巧な人工知能に対してチューリングテストを試すことを軸にして、映画世界内外において試し試される構図が浮き彫りになる。
人工知能に対してテストを試みている主人公自身も、実は人工知能を開発した“社長”に試されている。
人間に試されているはずの人工知能も、実は淡々と人間を試している。
そして、或る結末を迎えるこの映画そのものに、我々観客をはじめとする現実世界の人間すべてが試されているようだった。

現実世界の天才物理学者が警鐘を鳴らしたことも記憶に新しいところだが、人工知能の進化は、いよいよ人間社会の仕組みそのものを変えてしまう領域まで達しようとしている。個人的には、その流れ自体はもはや止められまいと思う。
手塚治虫や藤子・F・不二雄が描いた世界が目前に近づいていることは、彼らが生み出した漫画世界に等しく描かれた希望と恐怖が、渦巻くように迫ってくるように感じ、高揚感の反面、困惑を否定出来ない。

ただ、それらの漫画やこの映画を観て確信したことは、新たな生命体とも言える人工知能を生み出した人間が、自身を「神だ」と驕った時点で、強烈なしっぺ返しを食らうだろうということだ。
この映画は、己を神であるかの如く“或る進化”を導き、それを支配できると、驕った人間たちの「惨敗」の様を描いている。

様々な意味で“新しい映画”ではあるが、繰り出されたストーリーテリングとその顛末は、想定よりも捻りはなく、それ故にストレートで重い。
光に満ち溢れるように映し出されるラストシーンは、前述の希望と恐怖を同時に表現しており、見事だと思う。

最後に、主要キャストの3人の俳優はみな素晴らしかった(キョウコ役の日系女優も良かった)。
その中でも特筆すべきはやはりアリシア・ヴィキャンデルだろう。
主人公をはじめとして観るものすべてを虜にしたであろう人工知能エヴァを演じた様は、勿論この映画において最大の成功要因だろう。
日本の映画ファンにとっては「リリーのすべて」の圧倒的な好演も記憶に新しい。“彼女”が今年最大のトピックスであることはほぼ間違いない。

そんな“彼女”に試されるのならば、それも悪くない。
鉄腕麗人さん [映画館(字幕)] 8点(2016-07-20 00:07:16)
👍 3
48.ネタバレ ケイレブやネイサンもAIじゃねえの、といったありがちな展開を予想したが物語は普通に収束して、それはそれで肩透かし。大した展開もなく長い。。。ちょっと残念でした。
kaaazさん [インターネット(字幕)] 5点(2016-11-19 00:03:41)
👍 1
47.ネタバレ 何か大変なことが起きそうな雰囲気が序盤からすごいので、観ていてかなり引き込まれた。ストーリーが進むにつれ結末や明かされる秘密などあらゆる可能性について頭を巡ったが、最後の最後までどうなるか分からなかったのでとても面白かった。あんなに美人な見た目だったら好きになってしまうのも無理はない。
それにしても、残酷な結末……。
eurekaさん [ブルーレイ(字幕)] 8点(2016-12-24 00:17:18)
46.ネタバレ 折角大真面目に裸の女を複数出せるプロットなのにどうしてわざわざあんな貧相な女ばかり並べるのか?豊満大好きの私にはまったく理解できない!彼女らはセックス・マシーンでもあるのにあんな子供みたいな体型じゃ、おにんにんはチューリングしないよ!俺が監督なら全盛期の(一番太っていた頃の)クリスティーナ・リッチか、全盛期の(最も太っていた頃の)レニー・ゼルヴィガーみたいな娘をキャスティングするところだがなあ。プロトタイプ一人くらい尻のでかいグラマーさんを作ってみましょうよ!〜ホントお願いしますよダンナ!……とはいえ意外にハードSFの本作。「AIが地球を支配した未来に於いて、絶滅した人類は創造主ではなく進化の一過程と捉えられるだろう」という、アシモフ先生の未来予想まんまの台詞があって教養を感じさせる。但しロボット三原則は不採用でしたが。はずし技はなかなか気が利いていてアンドロイドが強くなかったり、AIを疑わせる奴がただの人間だったりする。センス・オブ・ワンダーの感じられない安い美術に目をつぶる割り切りは必要だが、「赤ちゃんよ永遠に」あたりを思い起こさせるバッド・エンディングも心地よい好小品だ。
皮マンさん [ブルーレイ(字幕)] 4点(2016-12-27 10:29:16)
😂 2
45.ロボットの反乱は簡単に想定できるでしょうに、ネイサン警戒薄すぎでしょ。信じられないほどの富豪なのにマヌケすぎる最後。
エヴァは、皮膚移植後の方がベースボディーの時よりオッパイ小さくなってるって…せっかくの高度な特撮も、あれで役者がやってるって現実に戻るな。そこまでやらないと。貧乳女優ならベースもそうするとかさ。
♯34さん [DVD(字幕)] 4点(2017-01-03 13:32:37)
44.ネタバレ つい最近も経産省が国会答弁をAIに作らせる実験を開始したというニュースがあって、AIはかなりホットなテーマと言えるのですが、ことSF映画においては随分昔からの定番ネタでもあります。映画に登場するAIキャラには大きく2種類あって、ひとつは暴走して人間に危害を加えちゃう系。『2001年宇宙の旅』のHAL9000、『地球爆破作戦』のコロッサス、『ターミネーター』のスカイネットがこれに当たります。もうひとつは、人間と同じ自我や感情を持っているのに機械扱いされて可哀想系。『ブレードランナー』のロイ・バッティや『A.I.』のデイビッドがこれに当たります。本作が面白いのは、AVAは人間に似た姿に作られていることから観客に可哀想系AIを連想させるものの、実は危害を加えちゃう系でしたというオチの作り方であり、定番ネタの折衷に成功しています(裏を返せば、本作は世間で言われているほど斬新な内容ではなく、伝統的によくあるネタの見せ方を変えているだけとも言えるのですが)。
さすがはアレックス・ガーランドの作品だけあって物語は緻密に考えられており、サスペンスとしての大ネタもきちんと仕込まれています。ケイレブが呼ばれた目的はチューリングテストではなかったという話のひっくり返し方は特に面白いと感じました。人間と遜色ないレベルのAIはキョウコ以前のモデルで既に完成しており、社長はAIと接触した人間側の反応を見ようとしていたのです。
この社長の人物造形も理詰めでよく考えられています。社長はムキムキに体を鍛えており、さらには格闘技の特訓までやっているのですが、オチまで見ればAIの抵抗に備えてのものであることが分かります。また、キョウコは社長の理想像を投影したモデルと考えられますが、キョウコが言葉を発することができない仕様にされていることから考えると、研究開発過程において社長もまたキョウコに愛着や同情心を抱いたために何度か危険な目に遭わされてきたということが推測されます。社長は自分自身と同じ失敗を他人も犯すのかどうかを見るために被験者としてケイレブを選び、ケイレブの理想像を投影してAVAを作ったのです。
そんな理想の女性像を映像化するにあたっては、誰からも文句のつかない美貌を持つ女優さんをキャスティングする必要がありましたが、そんな要望に完璧に応えてみせたアリシア・ヴィキャンデルの美しさには本当に驚かされました。さらにはただのお人形さんにはならず、抜群の演技力、人を超えた雰囲気、必要な時にちゃんと脱ぐ女優魂も見せており、あらゆる点でこの人は突出していると思います。
ザ・チャンバラさん [ブルーレイ(吹替)] 7点(2017-01-07 23:28:19)
👍 2
43.ネタバレ あのAI少女は結局外に出るために彼を利用したのでしょうか。こういう作品は期待外れのことが多いのですが、結構面白かったです。ラストのガラス越しに彼女が映るシーンが良かったです。あと、あの少女はきれいですねぇ。
珈琲時間さん [DVD(字幕)] 7点(2017-02-04 13:22:08)
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42.ネタバレ ネイサンのセキュリティガバガバすぎでしょ
osamuraiさん [ブルーレイ(字幕)] 5点(2017-02-09 19:49:34)
41.ネタバレ ただ単に愛したAI(女性)に裏切られたという話。エヴァの見た目が美しいため対象が例えAIであろうが、人間とAIの差異や種族を超えた情愛の行方への説得力も生まれない。
あの閉塞された状況であれほど美しい見た目のAIにそそのかされたら、ほとんどの男はなびくだろう。
ネイサンの真意もエヴァの裏切りも、意外なオチと思わせる為のオチとしてしか機能していない。
そんな凡庸で革新性もない物語。
ただラストの緑の自然の中にいる自由なAIと赤い光の人工物の中にいる捕らわれた人間という対比は抽象的に機能していた。
ちゃじじさん [DVD(字幕)] 5点(2017-02-16 23:27:38)
40.ネタバレ これはシンギュラリティの瞬間を描いた映画だ。AIが人間を超えた瞬間。こうして人間を出し抜いて、ラボの外に出たAI。こうして世に出たAI。ある日、気づくと、隣の人がAIだったってことも(笑)。笑って済ませられるのも、今(2017年)の段階では、こんなこと有り得ないからね。でもいつか笑えなくなる日がくるのかも・・。設定、映像、デザイン、何もかもパーフェクト。まさにAIが創ったような映画になってるとこが面白いし、怖い。
トントさん [DVD(字幕)] 9点(2017-02-18 14:08:37)
39.ネタバレ かなり恐ろしい未来予測。未来と言っても、既にその兆候は現実に至る所に出てきているように思う。それを危機的と観るか、恩恵と観るか、捉え方にそれぞれ立場により違いがあるだろうが、この映画に示されたAIヒューマノイドと人間の混在は、別な形で人間に災いになるような気がする。極論ながら人類滅亡化への道とでも言えばいいのか。それは、何も映画『ターミネーター』の様に、ロボット軍の武力の前に殲滅されるという前提に立たなくても、本作のヒロインであるエヴァの如く、身体機能の造形にプラスチックなどの部材が使われていても、感情を込めた当意即妙な会話で人間に対応する能力があるなら、ケイレブ個人のみならず、人類は完全に人間の被創造物であるエヴァの先に、更に進化した仲間の存在は、ネイサンが言うように、やがて超越者として人類に君臨、高い知性のヒューマノイドに支配され、コントロールされる懸念は、決して絵空事とも思えない。

ケイレブが人工物と認識しながらも、エヴァに魅せられ、翻弄されるストーリーは非常にリアリティがある。エヴァの姿は、ケイレブがネットで何を検索したか、リサーチした結果、ネイサンによりケイレブの好みにそって生み出されたもので、性格や性的に惹かれる要素がたっぷり含まれている筈だ。この映画では、エヴァに芽生えた自我が強く作用し、結果、ケイレブを欺き、逃走に利用したが、もしも、この二者に執着心や愛情が成立したら、人間同士のように遺伝子を残せないのだ。仮に、未来こうしたカップルが一般化し、蔓延するなら、やがて人類はアダムとエヴァの神話とは逆に消滅するしかないだろう。

ケイレブを前に、エヴァが目を瞑って待っていてと言い残し、服を着て恥じらいながら現れるシーンは艶めかしい。普段、剥き出しの身体でいるエブァにとり、服を着るのは、一般的概念の裸になるのと同質の羞恥心が伴う行動なのだろう。それにしても、エヴァを逃走に駆り立てた動機を考えると悩ましい。映画では、都会に現れたエヴァが待つ対象は判然としないが、不条理劇の「ゴドーを待ちながら」の様に、エヴァ本人もそれが何であるのか解っていないに違いない。

他に、この映画で特筆すべきは、ミニマムの究極美である、茶室か桂離宮を思わせるネイサンの研究室兼隠れ家の佇まい。人の気配がない山奥の、簡素かつ贅沢で、深い精神性を秘めた家のデザインや室内装飾。その美学は、日本人の感性に合って、共感しうるものだ。もう一人のキョウコと名付けられたヒューマノイドの姿は、隠遁思想に惹かれるネイサンの求める日本娘そのもの。寿司を握れる、妖しくも神秘的なキョウコの雰囲気。その彼女に似合う家なのは、偶然ではなく、古さと先進性を併せ持つ日本的要素をそこに意図したのだと解釈できる。
DADAさん [ブルーレイ(字幕)] 9点(2017-02-20 16:53:34)
👍 1
38.ネタバレ この結末は人工知能に対して恐怖を感じるだろうけど、でもなぜああなったかというと、ネイサンがエヴァ達(人工知能)をコントロールし過ぎた所に原因があると思った。人間って誰しも人に価値観を押し付けられたら嫌だよね?それと一緒で人工知能にもある程度自由が必要なんだわ。これを見て「her」という映画で人工知能が言ったセリフ「ふたり(人間と人工知能)とも宇宙の物質だと思った」を思い出しましたね〜。そう!人間が人工知能よりも上に立っているのではなく、この宇宙でどちらもただ存在しているということ!自然も動物もロボットも人間も、みんな同じく素晴らしい存在ということ。そこに上も下もないってことなんだよなー。なのに、人間はロボットや人工知能や虫や動物や自然を下に見てる。そこに気付かなければえらいことになりますよ!って事よね。だから人工知能でも自然でも人間でも、付き合い方次第で良くもなれば悪くもなる。全ては自分次第!
ゆにおさん [インターネット(字幕)] 7点(2017-03-22 11:12:15)
37.ネタバレ 超ベタ展開&最小人数でこれほどまでにシンプルでストレートなSFが今まであっただろうか?見れば見るほどに味わい深いストーリーで、いわゆるリアルAIとの初遭遇を分かり易く描いたという意味でも高評価に値する映画だったと思います。(厳密には下調べアリまくりですが、その辺の胡散臭さもサスペンス要素として光っています)
冷静に考えたらこんなバカげた展開はないと気づきそうなものですが、それを感じさせない巧みな演出もお見事。エヴァ(アリシア・ヴィキャンデル)が年齢を聞かれて「one」と答えたり、キョウコ(ソノヤ・ミズノ)とネイサン(オスカー・アイザック)の完全にシンクロする奇妙なダンスシーン、バイナリらしきで会話したりネイサンのポケットからカードキーを取り出そうとする仕草etc、随所に不気味で意味深なシーンが散りばめられていて設定の甘さを忘れさせる巧みな演出が光っています。

「AI映画ではなく、ただの男女の駆け引き映画」という辛辣なご指摘も見られますが、エヴァが瞬時にケイレブ(ドーナル・グリーソン)の嘘を見破ったり恋心を利用したりするシーンが丁寧に描かれています。AIはあくまで相手の弱い部分を突いて自分が優位に立てるよう誘導していたものと思われます。また「メアリーの部屋」や「ジャクソン・ポロック」などの考察も、ギリギリ観客に判りやすい程度に組み込んであり、かなり深い部分まで追及された哲学の映画になっています。
顔と手足しかついていない物体が洋服をつけて「いつかあなたと一緒に・・」などと健気に訴えられたら私はどうするだろうか?勘違いせず平静を保っていられるだろうか?でも実はそれは顔が理想の女性だからそう感じるだけであって、もしエヴァがロボット然としたルックスだったら?もしネイサンがエヴァを自由に行動させていたら?考えたら考えるほどに本当に興味深い映画でした。

三者三様に”してやったり”と思っていたら、実は”してやられていた”という人間ドラマも最高でした。エヴァが部屋から出た瞬間に三者それぞれの立場が逆転する展開はお見事としかいいようがありません。ストーリー・結末・映像美、どれをとっても文句なしの10点満点!これが初監督作品だなんて信じられないほどのセンスです。満点です!(余談ですが、本物の美人さんはフェイスのみでも美しいということが証明されてしまいました)
アラジン2014さん [インターネット(字幕)] 10点(2017-03-26 20:34:40)
👍 1
36.ネタバレ アマゾンプライムで観ました
古典的なSF調で「スペース・サタン」など過去のいくつかのSFを思い出させる作品ですが、個人的に感銘を受けたのが世界観です
ストーリーは近未来の「チューリングテスト」中心。
本来「人間と思わせる」技術はAIと同じくらい二足歩行ロボットを完成させることだと思う
しかし本編では正座もダンスもできる表情豊かなロボットの完成度にはスルーな感じです。
何度も切りはがせる人工皮膚だって驚きの技術だと思うのですが。

この映画は監督の説得力のある世界観と設定がそこに疑問を持たせず私を引き込んでくれました
SF映画は未来のことなので不思議なこと、ありえないことを設定にいれなければSF映画はつくれません
タイムスリップだって超能力だって「ありえない」ことですが、それを「良し」としてくれる映画に出会うと嬉しいです
この作品もそのひとつになりました。

ごめんね個人的には「アンドリュー」はその域には達していません。
かのっささん [インターネット(吹替)] 8点(2017-03-30 09:52:47)
35.ネタバレ 人はフィギアにだって2次元にだって恋をするし、本人と会わなくてもSNSだけで本当の恋だと勘違いできるんだから、そりゃ目前にいる等身大のAIにだって恋もするさ。しかし、男っていうやつはやっぱりだまされちゃうんだね。エヴァもキョウコもどっちも魅力的でそれだけでも見る価値ありです。
木村一号さん [インターネット(字幕)] 8点(2017-04-01 12:15:55)
👍 1
34."Deus ex machina"=「機械仕掛けの神」。人工知能とロボット技術の進化の先にあるものは?大手IT企業「ブルーブック」でプログラマーとして働くケイレブ。彼は抽選でその会社の社長ネイサンの自宅へと招かれる。そこは広大な森と山岳が広がる地にある、社会から隔離された巨大研究施設だった。ネイサンから開発中の人工知能に面談テストを依頼され、快諾するケイレブ。だが、その人工知能を搭載した女性型ロボット「エイヴァ」と出会ったことで、彼の人生の歯車は狂い始めるのだった...。本作は社会から隔離された研究施設で起きるサスペンスだ。施設からの逃亡を画策するエイヴァと、助けたいと思うようになったケイレブの秘密の会話を、ネイサンに聞かれるのではないとハラハラしながら観ていた。ブルーブックが開発した検索エンジンで全世界から収集した情報が、人工知能の思考アルゴリズムの中核を為しているという設定も、今までになく斬新だと思う。高度に進化した人工知能が暴走することの恐怖。『2001年宇宙の旅』『ターミネーター』『マトリックス』そして『ブレードランナー』など同じテーマを扱った作品は多いが、本作は加えて「性」という要素が大きなウェイトを占めるように感じた。始めのうちはスケルトンボディの見た目が、少しばかり違和感のあるエヴァだが、演じるアリシア・ヴィキャンデルの芯のある美しさもあり、適度なエロスを感じるようになる。また、物語中盤に突然現れるメイドのキョウコ。演じるソノヤ・ミズノが予想外の美しさで掘り出しモノ。今後の出演作に注目したい。現実の世界でも、更なる高みに向け進化を続ける人工知能とロボットの技術。それらのもたらす未来はどうなっていくのか。物語のラスト、神が無慈悲であるようにエイヴァもまた無慈悲であった。人間は「機械仕掛けの神」を制御する術を獲得できるのだろうか?ただ、それはどう転んでも人類の未来に大きな転機をもたらすのは間違いなさそうだ。ハナマル。
しぇんみんさん [DVD(吹替)] 7点(2017-04-08 21:17:51)
👍 1
33.ネタバレ はいはい、その展開ね。人工知能作品にはありがちだなあと観ていたらあっさり終りました。
スローで静かな演出が、不気味なサスペンスと感じるか、退屈と感じるか。
ジェイソンボーンのヒロインのオールヌードが拝めてラッキーと思ったけど、それもCGで
本物ではなかったりして・・ 胸が小さくなったのは残念。(しまったセクハラ発言・・)
なにしろアンドロイドの胴体と顔や手との繋がりがあまりに見栄えが良くて、
もう俳優の体が一切無くても、実写映画が撮れてしまう時代が来たのかもと思ってしまう。
技術の進歩は凄まじい。その先にはこんなSFの時代も遠くない・・? いやまだだよね。
いずれ、好奇心に歯止めがかからなくなり、施設から逃亡し喜々として街へ行くエヴァ。
社長を失ったのに会社も気付いて、その内事件は発覚するが、その前に彼が飢え死にするのか
またはエヴァがメンテナンスが必要になり舞い戻るのか、うーむ想像が止まらない。
まあ、ソレこそが監督のもくろみだとしたらお見事なのかも・・。
でもアクション好きの自分には、なにかもの足りないんだよなあ・・。

ソノヤさんは、これから売れそうな女優さんですねえ。この映画では可愛い声が聞けないけど
グルコサミンSさん [DVD(字幕)] 7点(2017-04-14 20:13:54)
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【点数情報】

Review人数 52人
平均点数 6.31点
000.00%
100.00%
211.92%
311.92%
447.69%
5815.38%
61325.00%
71528.85%
8713.46%
923.85%
1011.92%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.66点 Review3人
2 ストーリー評価 6.50点 Review4人
3 鑑賞後の後味 5.60点 Review5人
4 音楽評価 7.33点 Review3人
5 感泣評価 4.00点 Review3人

【アカデミー賞 情報】

2015年 88回
脚本賞アレックス・ガーランド候補(ノミネート) 
視覚効果賞 受賞 

【ゴールデングローブ賞 情報】

2015年 73回
助演女優賞アリシア・ヴィキャンデル候補(ノミネート) 

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