映画『サウルの息子』のいいねされた口コミ・レビュー
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作品情報 サ行
サウルの息子の口コミ・レビュー
>
(レビュー・口コミ)
サウルの息子
[サウルノムスコ]
SON OF SAUL
(SAUL FIA)
2015年
【
ハンガリー
】
上映時間:107分
平均点:5.65 /
10
点
(Review 20人)
(点数分布表示)
公開開始日(2016-01-23)
(
ドラマ
・
戦争もの
・
歴史もの
)
新規登録(2016-07-07)【
Cinecdocke
】さん
タイトル情報更新(2023-10-21)【
Cinecdocke
】さん
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監督
ネメシュ・ラースロー
脚本
ネメシュ・ラースロー
配給
ファインフィルムズ
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3.
ネタバレ
皆さんの評価が低いのでびっくりした。主役のすぐ後ろにカメラマンが始終ついて回っていたはず、その不自然さを一切感じさせない一体感だった。サウルの向こう側で起こっている惨劇がぼやけたり、一部しか見えないのは、彼自身が全身全霊かけてそれを見ることを拒絶しているからだ。作業上、物理的に目こそ開けてはいるが、心の目が頑なに閉じている。それでも防ぎきれない惨劇の気配が、わずかなアングルを狙って画面の隅にするっと潜り込んでくる。この演出は、視聴者の怖いもの見たさの好奇心を刺激するのと同時に、サウルが五感の拷問を受けていることを示唆している。不完全な映像は、生死の悲鳴のようなメッセージに満ち溢れている。最小限の表現の巧みさに、本当に驚いた。
サウルが頑として放さない少年の遺体は、『キャスト・アウェイ』のウィルソン(バレーボール)のように思えた。川に入って遺体がサウルの手から流れていったとき、そのイメージは決定的になった。ぎりぎりの正気を保つために、彼には息子に見立てた少年の体が必要だったのだろう。
視聴中、気になったことが2点ある。1つは、筋の通らない奇妙な行動をとっているコマンドがサウルだけだということ。この状況下でラビにこだわり続ける彼の極端に狭い思考、言動は確かにおかしい。ただ、当人たちは気も狂わんばかりの腐臭を四六時中浴び、衣服も身体も臭気が染みついている上、いずれ我が身も殺される運命とわかっている。満足な休息もないままの過酷な肉体労働に、精神的拷問の連鎖・・・・・・視聴が進むにつれ、正常な理性を保っている他のコマンドたちの方が、かえって不自然のように思えてきた。
2つ目は、シャワー室へ先導されるユダヤ人たちが、なぜ無抵抗だったのかということ。現代では、衣類や壁に付着した煙草の副流煙ですら取りざたされている。ましてや大量殺戮後の死臭や吐瀉物、ガスの残り香などは、コマンドたちがどんなに洗い清めても落ちるものではない。なぜ誰一人、シャワー室行きを疑わなかったのか。惨事の予感はなかったのだろうか。子連れのユダヤ人もいただろうに、何の命乞いもなく渋々命令に従う彼らが、腑に落ちなかった。本を読めば多少事情がわかるだろうか。
とはいえ、サウルのように非人間的な任務を負わされ、殺害されていった人々が、歴史に埋もれることなく、映画によって光を当てられたことに大きな意義を感じた。同じ人間の一生とは到底思えない、ファシズムがもたらす狂気の恐ろしさを存分に味わわされた。
【
tony
】
さん
[DVD(字幕)]
8点
(2018-04-24 23:55:07)
👍 1
🔄 処理中...
2.
ネタバレ
ホロコーストの映画は沢山ありますが、この映画はその中でもかなり異色であります。映像はほとんど主役の背中越しからの映像になっております。主役は強制収容所に入れられたユダヤ人ですが、ゾンダーコマンドとゆう役職を与えられています。この役職を与えられた者は、恐ろしいことに、同胞を処刑場に案内したり、死体処理をさせられる、狂気の仕事をさせられ、そして、やがて彼らも口封じのために処刑される運命となっています。つまり、主役の周りは常に地獄絵図のような光景となっているのです。それは、主役の背中越しから、画面の端に一瞬チラッとしか見えません。しかし、そこには確実に、おぞましい風景があることは、この映画全体からちゃんと伝わってくるのです。見せてはいけないものをちゃんと見せずに、主役がどんな場所にいるかが手に取るようにわかるこの表現方法が、この映画が、他のホロコースト系の映画と違う所です。まともな神経じゃ生きていけない事がすごくよくわかります。わかりすぎて、僕は、映画が始まってまもなくして、感情移入が逆にできなくなっていました。これは、恐らく、僕の中の防衛本能がそうさせたかもしれません。普通に映画の世界に入り込んじゃうと、まともな神経じゃいられなくなりそうなくらい、やばい臨場感。人によってはずっと画面の真ん中に主役の背中がある映像なので、周りで何が起こってるかはっきりわからずイライラしたり、退屈になったりするかもしれまん。でも、この周りの状況がほとんどわからないのが、恐らく主役の精神状態を表しているのかもしれません。主役は、この状況で、ただただ、ある目的のために行動します。半分は狂ってるんだと思います。でも、完全に狂ってしまうギリギリのラインを守るために、その行動をしてるように思えるのです。とにかく、僕はある程度の距離感をもって映画を観てしまいました。
【
なにわ君
】
さん
[インターネット(字幕)]
7点
(2016-10-08 05:57:37)
👍 1
🔄 処理中...
1.
ネタバレ
同胞のガス室送りを手助け・後始末をしている"ゾンダーコマンド"の存在を初めて知った。
監督はかつてタル・ベーラの助監督を務めた影響か、スタンダード比率で寄り添うような主観の長回しが、
主人公の視野の狭さ=見たくない光景とリンクして、閉塞感と混沌の中に放り込む。
この二つが、飽和状態のホロコースト映画に新しい切り口を入れる。
ぼかされた死体の山には目を背けられるが、絶命の叫びからは逃れられない。
そしてその状況に慣れてしまった自分がいる。
だからこそ、死んだと思われる息子(という設定)を
自分を保つための理由づけにしないととても生きていけないだろう。
最後は撃たれるだろう彼の笑顔が、新緑の森に冴え渡る鳥の鳴き声が、
無機質なアウシュヴィッツ収容所と対比して寓意的に映る。
敢えてやっているかもしれないが、凄惨さと絶望度ではまだ足りない。
この撮り方がなければ、全く話題にならなかったかもしれないのだから。
【
Cinecdocke
】
さん
[映画館(字幕)]
7点
(2016-07-18 19:09:19)
👍 1
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マーク説明
★《新規》★
:2日以内に新規投稿
《新規》
:7日以内に新規投稿
★《更新》★
:2日以内に更新
《更新》
:7日以内に更新
【点数情報】
Review人数
20人
平均点数
5.65点
0
1
5.00%
1
1
5.00%
2
0
0.00%
3
0
0.00%
4
3
15.00%
5
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10.00%
6
4
20.00%
7
6
30.00%
8
3
15.00%
9
0
0.00%
10
0
0.00%
【その他点数情報】
No
名前
平均
Review数
1
邦題マッチング評価
4.00点
Review2人
2
ストーリー評価
4.00点
Review3人
3
鑑賞後の後味
4.00点
Review3人
4
音楽評価
4.66点
Review3人
5
感泣評価
3.33点
Review3人
【アカデミー賞 情報】
2015年 88回
外国語映画賞
受賞
【ゴールデングローブ賞 情報】
2015年 73回
外国語映画賞
受賞
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