映画『手紙は憶えている』の口コミ・レビュー

手紙は憶えている

[テガミハオボエテイル]
REMEMBER
2015年カナダ上映時間:95分
平均点:7.32 / 10(Review 28人) (点数分布表示)
公開開始日(2016-10-28)
ドラマサスペンス戦争もの
新規登録(2016-11-07)【ユーカラ】さん
タイトル情報更新(2022-05-02)【イニシャルK】さん
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監督アトム・エゴヤン
キャストクリストファー・プラマー(男優)ゼヴ・グットマン
マーティン・ランドー(男優)マックス・ザッカー
ブルーノ・ガンツ(男優)ルディ・コランダー
ユルゲン・プロフノウ(男優)ルディ・コランダー
ヘンリー・ツェーニー(男優)チャールズ・グットマン
ダニエル・カッシュ〔男優・1959年生〕(男優)施設長
ディーン・ノリス(男優)ジョン・クルランダー
糸博(日本語吹き替え版)
根本泰彦(日本語吹き替え版)
木村雅史(日本語吹き替え版)
音楽マイケル・ダナ
撮影ポール・サロッシー
製作ロバート・ラントス
製作総指揮アナント・シン
ローレンス・ガターマン
配給アスミック・エース
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💬口コミ一覧

28.ネタバレ 老いと、いわゆる認知症の設定がサスペンスを一貫して持続させる。そこに銃社会という現在的テーマも巧みに絡ませながら戦後70年の時間を
浮かび上がらせる。ウェルズの『ストレンジャー』を思わせるこの題材、語り口を変えつつ引き継がれている。
大戦を生きた世代と戦後世代の対比を強く印象づけながら。
静かに、穏やかにピアノを奏でるクリストファー・プラマーのショット。そのイメージは、ラストの痛切なサプライズと共に
趣を反転させるだろう。
ユーカラさん [映画館(字幕なし「原語」)] 8点(2016-11-08 23:26:13)
27.ネタバレ グロック9mmは決して初心者向けではなく、ナチ党員のスキンヘッド息子を射殺するに、充分なパワーでした。もちろん自らのブレインを破壊するのにも。。。
しょっちゅう発破の爆音が轟く露天掘りの鉱山、なんともやりきれない住環境、飲みまくりのアルコホリック。
ユダヤ人がワーグナーを演奏するのは別におかしい話では無いですが、ナチ党員がワーグナー好きなのは当然のことです。
ですので、『あれっ?ユダヤ人だったのでは?だって腕に囚人番号の刺青があるのにって思ってました。
ボイジー アイダホ州 ペネロペクロストファスベンダーが待ち合わせしようとした街。
おじいさんは、ドラゴンタトゥーの女で、スウェーデン財閥の会長を演じていましたが、今回の作品の方がはまっているように思いました。
パスポートの期限切れでも、運転免許証で入国出来てしまう、カナダ・アメリカ国境って不思議ですね。
一切アウシュビッツの映像や過去の写真等を見せずに、恐ろしさを大きく語ったのは、強い演出力があったと思いました。
70年という長い年月を思うおじいさんの表情が良かったです。
CMKllさん [映画館(字幕)] 8点(2016-11-18 22:41:19)
👍 1
26.ネタバレ 最初に、メメントに似ていると思いました。認知症は若いときの強烈な記憶をもきれいさっぱり消してしまうのか、うそをつきすぎてそれを本当と信じてしまったのか、はたまた操っていたじいさんの催眠術がすばらしいのか。。。手紙は処分させたのか、など多少気になるところは出てきますが、全体的にはうまく緊張感も保たれて、プラマー氏の存在感(わざとよぼよぼな歩き方をしていたに違いない)などが相まってよかったと思います。90分、あっという間でした。
HRM36さん [インターネット(字幕)] 7点(2017-03-27 15:21:08)
👍 2
25.ネタバレ 「オットー・ヴァリッシュは君だ」まさに青天の霹靂でありました。マックスの深謀遠慮は憎悪が生きる糧となっていたようで胸の詰まる結末でした。痴呆症のヨタヨタの老人を演ずる矍鑠としたクリストファー・プラマーの衰えぬ役者魂に喝采を送ります。
The Grey Heronさん [DVD(字幕)] 8点(2017-05-30 00:55:59)
24.ネタバレ え??ん???何のこと・・・久しぶりに爽快にやられましたな。まさかの展開でした。だらだら無駄に長く無くないのも〇。ヨボヨボおじいさんとバイオレンスが何とも言えない雰囲気を醸し出す本作。地元の民放FMでツ〇ヤの映画担当?の人のオススメだけありました。イヤーすごかったナ~、なので1点おまけの8点。
Kanameさん [DVD(字幕)] 8点(2017-06-05 07:05:21)
👍 1
23.ネタバレ 結末は予想外! 騙されました。ナチの残党はアメリカに移住してあんな豪邸住んで、そして豪華な老人ホーム。殺されたユダヤ人は浮ばれません。まあ、ともあれ歳は取りたくないと改めて思った映画でした。
kaaazさん [インターネット(字幕)] 9点(2017-06-09 23:41:13)
22.最後まで飽きずに見れる映画。
重厚感もある、ピアノも綺麗。
でももっと衝撃が欲しかった。
aimihcimuimさん [DVD(字幕)] 6点(2017-08-28 01:08:23)
21.2015年でアウシュビッツの生き残りともなると、復讐する側も、される側も超高齢者。復讐の旅であり、ときどきピンチも訪れるけど、やっぱり「ゆるい」な。悪い意味ではない。むしろいい意味で。どんでん返しもあるけど、私にとってそれはおまけみたいなもので。それよりロードムービーとしての面白さを評価したいと思う。大御所クリストファー・プラマーもさすが。
リーム555さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2017-12-08 22:44:35)
20.ネタバレ 老人が主人公の映画はいくつか見ているけど、この作品も例に漏れずほのぼのとした雰囲気で始まった。中盤を過ぎた頃の最初の殺人からサスペンス色が強くなっていきラストは大どんでん返しでやられてしまいました。
成る程、銃の扱いがとても初心者とは思えなかったのが理解できた。ほのぼのロードムービーで油断させての大復讐劇もベテラン俳優たちの渾身の演技があってこそ。久々に見応えのある映画を見させてもらった。

Jin
さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2018-02-12 01:24:32)
19.ネタバレ ルディ・コランダーを捜しだし、必ず罪を償わせる――。老人ホームで穏やかな余生を送っていたグッドマンは、一週間前に妻を亡くしたことから長年患っていた認知症の症状が酷くなり記憶が曖昧になることもしばしば。昨日何をしていて自分が誰なのかもおぼつかない状態のままその日も目覚めた彼は、自分が一通の手紙を手にしているのを発見する。同じ施設で暮らす老人が書いたというその手紙には、これから自分が何をなすべきかが事細かに書かれていた。「俺たちはアウシュビッツの生き残りでお互いの家族を皆殺しにされた。家族を殺した男の名はルディ・コランダー。奴は今も名を変えアメリカやカナダの何処かで平穏に暮らしているはずだ。いいか、君は奴を見つけるために今から出発しなければならない」。候補となる男は4人。密かに施設を抜け出したグッドマンは、手紙の指示通りに銃を手に入れ、かつての宿敵かもしれない人々の元を訪ねるのだが、認知症から次第に記憶が曖昧になってゆくのだった…。頼りになるのは一通の手紙のみ、果たして彼は無事にルディ・コランダーを捜し出し過去を清算することが出来るのか?人生の終末期を迎えた老人の孤独な復讐の旅を淡々と描いたサスペンス作品。いやはやなかなか魅せるじゃないですか、これ。目覚めるたびに記憶を無くす主人公が一通の手紙だけを頼りに復讐の相手を捜すという、言わば老人版『メメント』とも呼ぶべき作品なのですが、物凄く凝った構成をしていたあちらとは違い本作は非常にストレートに描かれているところがポイント。人生の最後に過去を清算したいという老人ののどかな旅路のように始まりながら、主人公の認知症が徐々に悪化してゆくことによってどんどんとサスペンス色が濃くなってゆくところなどなかなか巧い。主人公を演じたクリストファー・プラマーの熟練の演技の賜物もあって、最後まで緊張感を途切れさせることなく観ることが出来ました。途中に出てくるナチ信望者のおっさんなんか嫌らしさ全開で、彼の家での二人のやり取りなども不穏でいい。最後のオチは想定の範囲内でそこまで驚きもなかったのですが、全体的には充分面白かったと言っていいんじゃないでしょうか。過去の作品からこの監督にはあまりいい印象を持っていなかったのですが、本作でちょっと見直しました。やるじゃん!
かたゆきさん [DVD(字幕)] 7点(2018-04-18 00:02:18)
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18.ネタバレ 【注意!猛烈にネタバレしています】
ルディ・コランダーを名乗る人物は北米に4人おり、そのうちの一人がアウシュビッツの元看守なので一人ずつ訪ねてターゲットを探し出すという『ターミネーター』みたいなお話に、奥さんが死んだことすら覚えていられない主人公という『メメント』みたいな設定がくっついた映画なのですが、本物のボケ老人にしか見えないクリストファー・プラマーの熱演もあって、この復讐行脚がなかなかの緊張感でした。
ただし、襲い掛かってくる元ナチの息子とその犬を急所直撃の見事なガンさばきで撃退した辺りから大オチの察しがついてしまい、そこから先は答え合わせのような見方しかできなくなってしまった点は残念でした。
また、これはおかしな見方なのかもしれませんが、アウシュビッツの元看守とは言え、国家からの指示で動いたことで個人が罰せられる。しかも事件から70年も経った後に自宅を訪問され、娘や孫の前で処刑されるということが、果たして正義と言えるのかという点には違和感を覚えました。その善悪を説いた作品でないことは承知なのですが、それにしても一方的すぎる正義だなぁと。
ザ・チャンバラさん [インターネット(吹替)] 6点(2018-05-24 18:43:26)
17.ネタバレ 自分のことすら忘れている主人公の素性が明かされるクライマックスは素晴らしかったです。番号の仕掛けも巧妙。しっかり騙されました。それはいいんですが、雑な陰謀ですよね~。数あるサスペンス映画でも一番じゃないでしょうか。いくら記憶を操作しているとしても、いつ挫折するかも分からない頼りない老人を利用するなんて。
次郎丸三郎さん [DVD(吹替)] 9点(2018-06-02 19:08:41)
16.じいちゃんが銃口をじいちゃんに向ける、
と書いてしまえば荒唐無稽な感があるが、
そこにナチと収容所の思い出に関する復讐が絡み、
緊張感を終始程よく保っている。

誰に復讐すべきなのか、
じいちゃんの家族を失わせたのは誰なのか。

一人一人、可能性をつぶしていき、
最後に辿り着いた相手への詰問、
そして自己逆襲。

保たれた緊張感が、最後の悲哀で爆発する、
楽しく、そしてワクワクしながら観ることができました。
元祖さん [インターネット(字幕)] 8点(2018-06-04 17:41:01)
15.ネタバレ 前提の設定が実に巧妙なんですね。「主人公は依頼を達成できるのか?」「それ以前に、認知症の主人公が無事に目標に到達できるのか?」「いやそもそも、手紙には一体何が書かれていたのか?」という三重の謎を冒頭であっという間に提示し、そのハラハラを最後まで維持させる。そして途中の見せ方も巧妙で、次々に想定外のターゲットを登場させてスリルをつなぎ、一方で認知症の表れ方も、進行を阻害しないぎりぎりのラインに抑えられている。最後は、それまでと打って変わった明るく健康的な家にたどり着き、着地寸前まで「まだここに裏があるのでは?」と思わせておいて、いったんストンと落とした上で、さらにあの二段オチ。その上で、ある登場人物の「執念」が作品の底流だったことが分かる仕掛けです。後で見返すと、いろいろなシーンが別の意味に見えてきます。
Oliasさん [DVD(字幕)] 7点(2018-09-28 01:47:20)
👍 1
14.ネタバレ ストーリーは気になっていてはいたが、今まで見る機会を逃していた。
復讐もののはずなのに、序盤から認知症のおじいさんと旅先の人々との交流を描いたロードムービーで呆気に取られる。
こんな状態で本当に目的を達成できるのか。
ところが次第に違和感が浮上していき、ユーモラスに紡がれるシーンが挟まれていたからこそ、血の凍りつく顛末が何倍にも際立った。
当時の記録映像や回想に頼ることなく、小道具だけで虐殺の視点を反転させる演出は見事。

"ユダヤ人"として戦後生きてきた男が、
実際はナチ看守だった主人公に深い絶望を与えるやり方がえげつなくて、被害者はいつまでも"憶えている"。
その業と執念が強烈に焼きつく。
"手紙"という脚本通りに事が進むのかは目を瞑っておくとして、
クリストファー・プラマーの貫録ある熱演のお陰で高品質のサスペンスに仕上がっている。
あまり予備知識を持たずに見て正解の掘り出し物。
Cinecdockeさん [インターネット(字幕)] 8点(2018-12-02 23:42:07)
👍 1
13.ネタバレ  社会派ロードムービーサスペンスと言う感じで、邦題は「Remember」をカタカナにしただけでもいい。
 アウシュビッツの生き残りがマダラぼけの老人の記憶を操作しナチス兵士への復讐に成功する。だが、認知症患者が方々旅することが現実的に可能か疑問。
 加害者の自覚がなければ復讐しても価値が薄いとマックスは思ったか。その執念たるや良し。一般的に、犯罪であれ戦争であれ加害者は忘れても被害者は忘れない。ラストのどんでん返しは面白かった。
 世界の現状を見ると、「栄光への脱出」や「アイヒマン追跡作戦」等、ハリウッドのフィルターを通して観た頃の心象風景とはまるっきり違う風景になってしまった。故に、この復讐劇への共感は弱い。
風小僧さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2019-12-29 10:53:35)
12.ネタバレ 奇をてらったどんでん返し映画が多い中での正統派のどんでん返しでしたね。「メメント」のような訳の分からない夢物語と違ってこちらはちゃんと現実的な見事な復讐劇になっています。主人公はルディ・コランダーの孫娘に銃口を向けていましたが、ナチは同様に復讐者の家族を殺してしまったのです。動機は充分理解できます。よくできた脚本です。でも身なりのいいおじいさんだと周囲の人も割と親切にしてくれるんですね。パスポートの期限が切れていても大目にみてくれるし。ナチの息子も途中までは温かく歓迎してくれてました。自分もこざっぱりした年寄りを目指そうと思います。
イサオマンさん [地上波(吹替)] 7点(2020-03-21 10:20:57)
11.ネタバレ なるほど!と感心してしまう終盤、なかなか面白い。
記憶が曖昧なのを利用し、手紙を使い復讐を遂げる・・・実際には成功率は低そうだが。
ワーグナーを弾ける事や、銃の扱いが(説明書を書いてもらったにも関わらず)以外にうまかった、と言った伏線も良い。
チェブ大王さん [インターネット(字幕)] 8点(2020-05-09 20:23:44)
10.ネタバレ これは手紙でいいように操られてる系だな、というのは誰しもわかるわけですが、本人がオットーバリッシュでそれを忘れてるというのはさすがに想像しませんでした。(私はマックスがオットーなんじゃないかとずっと思ってました、が、違ってましたね)

そういう意味で、あぁそういうオチなのね、とラストで思ったわけですが、しかし逆に言えばそれだけ…というのが正直な感想です。

基本的に認知症の爺さんのロードムービーなわけで、序盤こそわくわくして観てられるんですが途中からどうにもこうにも退屈になってしまいます。
そりゃ認知症の爺さんがそんなアクティブなわけがないので当然なんですが。

ラストは悪くないので中盤以降もワクワクのまま観ていられるかどうか、でこの映画の評価は変わるんじゃないでしょうか。
あばれて万歳さん [インターネット(字幕)] 6点(2020-05-29 15:19:53)
9.ネタバレ 物語半ば、ゼヴの奏でるピアノの美しい旋律。 でも、その姿は上流階級者の風格が確かにあって、かつてアウシュビッツに収容されていたユダヤ人には見えないというか、、とにかく違和感を覚えました。このあたりから、彼自身の、まさかの正体を疑ってしまったのです。だから、個人的にはどんでん返しとは言えるような驚きはなかった。 しかし、それが低評価の材料にはならないほど、本作は人間たちのドラマに感動し、心を打たれるものがありました。理由の一つとして、かつてトラップ大佐を演じてナチスに反旗を翻したクリストファー・プラマーと、まるで使命のようにヒトラーを演じたブルーノ・ガンツという、この歴史にゆかりの深い名優が演じたことが大きいと思う。 これは、最後まで生き残ったナチスの残党二人が、自らその歴史に終止符を打った、という物語。(と思いたい) 「だから彼ら (ナチスの戦犯者たち) を追うことは、もう終わりにしてほしい」 名優二人は、そんな願いを役に込めたような気がしてならない。
タケノコさん [DVD(字幕)] 8点(2020-05-31 22:44:24)
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マーク説明
★《新規》★:2日以内に新規投稿
《新規》:7日以内に新規投稿
★《更新》★:2日以内に更新
《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 28人
平均点数 7.32点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
513.57%
6621.43%
7725.00%
81139.29%
9310.71%
1000.00%

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