映画『美女と野獣(2017)』の口コミ・レビュー

美女と野獣(2017)

[ビジョトヤジュウ]
Beauty and the Beast
2017年上映時間:129分
平均点:7.23 / 10(Review 44人) (点数分布表示)
公開開始日(2017-04-21)
公開終了日(2017-10-04)
ドラマラブストーリーファンタジーミュージカルリメイクロマンス小説の映画化
新規登録(2017-02-19)【にゃお♪】さん
タイトル情報更新(2024-08-27)【イニシャルK】さん
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監督ビル・コンドン
キャストエマ・ワトソン(女優)ベル
ダン・スティーヴンス〔1982年生〕(男優)野獣
ルーク・エヴァンス(男優)ガストン
ケヴィン・クライン(男優)モーリス
ジョシュ・ギャッド(男優)ル・フウ
ユアン・マクレガー(男優)ルミエール
スタンリー・トゥッチ(男優)カデンツァ
イアン・マッケラン(男優)コグスワース
エマ・トンプソン(女優)ポット夫人
オードラ・マクドナルド(女優)マダム・ド・ガルドローブ
ググ・ンバータ=ロー(女優)プリュメット
ソノヤ・ミズノ(女優)社交界へデビューする女性
村井國夫モーリス(日本語吹き替え版)
藤井隆ル・フウ(日本語吹き替え版)
小倉久寛コグスワース(日本語吹き替え版)
岩崎宏美ポット夫人(日本語吹き替え版)
松澤重雄カデンツァ(日本語吹き替え版)
島田歌穂プリュメット(日本語吹き替え版)
戸田恵子アガット(日本語吹き替え版)
根本泰彦スタンリー(日本語吹き替え版)
田中美央ペール・ロベール(日本語吹き替え版)
佐藤仁美(日本語吹き替え版)
脚本スティーヴン・チョボスキー
音楽アラン・メンケン
作詞ティム・ライス〔作詞〕"Evermore" 他
作曲アラン・メンケン"Beauty and the Beast" 他
主題歌ジョン・レジェンド「美女と野獣」("Beauty and the Beast")
撮影トビアス・A・シュリッスラー
製作デヴィッド・ホバーマン
ジェフリー・シルヴァー〔製作〕
ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ
配給ウォルト・ディズニー・ジャパン
特撮デジタル・ドメイン社(視覚効果)
フレームストアCFC(視覚効果)
美術サラ・グリーンウッド(プロダクション・デザイン)
ケイティ・スペンサー(セット装飾)
カイル・クーパー(タイトル・シークエンスのエグゼクティヴ・プロデューサー)
衣装ジャクリーン・デュラン
この作品のラストや重要展開が気になる方に向けて、ネタバレありのレビューを厳選して掲載。結末や伏線、キャラクターの動向について深掘りしたい方におすすめです。
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ネタバレのみ表示しています。
未見の方は注意願います!
(ネタバレしていない口コミも表示)

💬口コミ一覧

31.ネタバレ これ書いてるの2024年です。もう7年も前になるんですねえ。そんなに経った気はしないんですが。
でも、7年前の公開でまだ良かったです。エマ・ワトソンが神がかり的に可愛いですし、野獣も野獣らしく描かれてますし、本当にディズニーのアニメの世界を忠実に再現できてましたから。
これ、7年後の今なら、ベル役はほぼ間違いなく黒人にされて、野獣ももっと珍妙なキャラクターになっていたでしょうね。実際、2020年代の美女と野獣の舞台は、ベル役がファットサイズ(まあ超肥満です)の黒人女性で、野獣は片足が棒義足の障碍者という描写になってました。ポリコレの人はこれがいいみたいですが、私は勘弁して欲しいんです。本作も、城内のダンスシーンや貴族に、黒人を織り交ぜて悪目立ちになってました。ただ、ポリコレが現代ほど強烈ではなくて、まだこの程度で許されたのは助かった。
さて、作品はディズニー実写には珍しくライティングが少し暗めで、ちょっとびっくりしましたが、城内やCGも曲もダンスもよくできてました。楽しく鑑賞できました。ただ、一曲の歌と踊りがすこしづつ長い(ガストンのは超長い)。魅せたいのはわかるんですが、曲を短めにしてテンポよくできればもっと良かったかな。その印象からか、2時間10分なのに、長い映画だなあと思わせます。
キャスティングは当時のほぼベスト。特にハーマイオニーが美しく成長するとこうなるというのを見せてくれたのは素晴らしい。
ところどころ、お約束の黒人混ぜで興が醒めるのは残念ですが、なかなかに良い映画だったと思います。
えんでばーさん [映画館(字幕)] 8点(2024-06-11 12:58:47)
30.ネタバレ 人は見た目じゃなくて中身が大切ということはわかってるつもりだけど、野獣が好きになれなかった。
怖いという方向性ではなくて、なんだか気持ち悪かった。
完全な野獣ではなくて、半分人間味を残してるのが気持ち悪さの原因かも知れない。
最初はそう感じていても最後には好きになるのかと思ってたけど、最後まで気持ち悪いままだった。
召使いたちは愛嬌があって良かったけど、マダムだけはなんだか怖かった。
呪いが解けて人間の姿に戻れば感じ方も変わるのかと思ったけど、人間に戻っても好きにはなれなかった。
アニメ版でも思ったことだけど、ベルが美人過ぎて、見た目で好きになったんじゃないかと疑ってしまう。
魔女だってありのままの姿で城を訪れていれば良かったのにね。
老婆に化けて騙しておいて、対応が気に食わないから呪うなんて酷過ぎる。
もとやさん [インターネット(邦画)] 5点(2022-09-29 10:42:56)
29.ネタバレ  ミュージカルは苦手。ふだんまず手にとりません。
 ですが『美女と野獣』はアニメ版を何回か見ていて、その楽曲に好きなものが多いので見ちゃいました。もうひとつの理由は当然エマ・ワトソンです。
 まずアニメ版の曲はすべて使われています。それに加え、本作のために新曲が3曲も追加。そのうち2曲は流れる時間こそ短いものの、3曲とも良い曲でした。
 そしてストーリー。実写版用に多少アレンジ、追加、変更はあれど、ほぼ原作通り。おとぎ話なのでそれでOK。アニメでしか表現できない世界があるのと同じように、実写でしか出せない味わいというものが確かにあります。
 それがクライマックス。野獣がガストンの銃弾で息を引き取るシーン。そしてタイムリミットを迎え、屋敷の人たちが骨董品になってしまうシーン。アニメ版では感じなかった悲しさと切なさでなんと目頭が熱くなってしまいましたとさ・・・!
 当然その悲しさの反動は、そこからのハッピーエンドの幸福感をより大きなものにしてくれるのです。
 ちなみにルミエール、コグスワース、ポット夫人などはアニメ版のほうがかわいいです。
 とはいえ、アニメ版のデザインそのものを起用しちゃえば、実写版の雰囲気を壊しかねません。そう考えるとこれはこれで正解なのかな?
 そしてなんといってもこの映画最大の立役者はエマ・ワトソン、この人でしょう。その美しさ。その歌声。あまりの美声にてっきりプロが歌っているものと思っていました。歌っているのはエマ・ワトソンその人じゃないですか。わずか3カ月のトレーニングでここまで歌えるようになるなんてただ者じゃありません。まさにすべてを兼ね備えたスーパー女優です。
たきたてさん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2022-05-22 21:19:39)
👍 1
28.ネタバレ あのアニメの脚本で実写化するのは無理があるんじゃ?と思っていましたが、いやいやちゃんと空気感が似ています。エマ・ワトソンはベルそのものですし、ガストンの粗野でダメ人間な感じがパワーアップしてるのもいい。本作で一番印象に残ったのは、野獣が死ぬ場面・・・の後の、召使い軍団がただの家具に変わってしまい沈黙するところでした。あの切なさはやばかった。
次郎丸三郎さん [DVD(吹替)] 8点(2021-08-08 00:31:25)
👍 1
27.ネタバレ アニメ版から比べると、ミュージカル要素が量的にも質的にもとにかく強化されているという印象があります。アニメをはじめて観た昔は気づいてなかったのだと思いますが、ちゃんと聴いてみると地味に超の付く名曲揃いですよね。今作ではその上に、歌い手の力量も十二分だったかと思います。特にエマ・ワトソンなんて超巧かったすよね!率直にビックリしてしまいました。

一番好きなのは『ビー・アワー・ゲスト』ですね。ここは動きの面白さもアニメ版からは大幅パワーアップしてましたが、こだわりという意味ではモノ凄く凝った照明の使い方をしてたのが非常に印象的でした。映画全体としても「暗さ」を上手く使って、ディズニー一流のゴージャスさを更に一段レベルアップしたシックで大人な雰囲気に纏め上げていたと思います。そんな暗さの使い方が絶妙なもうワンシーン、やはり二人が広間で踊る『美女と野獣』も、観ているコチラまで人生の美しい光景が脳裏に甦ってきたとでもいうか。娯楽映画としては色々と最高レベルのハイ・クオリティぶりでしたが、特にミュージカル面の出来の好さには素直に感動しましたね。傑作です。
Yuki2Invyさん [インターネット(字幕)] 8点(2021-01-08 23:59:49)
👍 1
26.ネタバレ ディズニーアニメの実写によるリメイクです。が、個人的にはアニメバージョンの方が好きです。子供達にもアニメバージョンの方を観て欲しいと思います。どちらかというと大人向けですかね。
いっちぃさん [CS・衛星(字幕)] 5点(2019-11-09 21:03:52)
25.ネタバレ 苦手なミュージカル仕立ての他愛のないお伽噺に感動したのは目を瞠る映像美の賜物。惹かれて止まなかったのがルミエール、コグスワース、ポット夫人。それぞれの魂が抜ける描写に涙腺が危険水位に。沁み入る歌詞に決壊したエンディングシーンで知ったユアン・マクレガー、イアン・マッケラン、エマ・トンプソンに心底仰天。ディズニーの底力をまざまざと感じた作品。
The Grey Heronさん [DVD(字幕)] 8点(2018-10-29 15:32:23)
👍 1
24.ネタバレ 美女と野獣というお話を見るのは、これが初めて。
なるほどねえ。「美女と野獣」、「貴族と平民」を結びつけるのは「教養」なんだ。
ここの部分には大いに納得。
自分みたいな努力・友情・勝利で育ったオヤジでも、よくわかる。
ただねえ、日本人、アジア人としては、ちょっとモニョる部分もある。
たとえば、野獣が人間に戻る瞬間は、青い瞳のアップとか。
「ああ、黒い瞳じゃダメなのね」と思う。
それと、18~19世紀くらいと思われるフランスが舞台なのに、黒人がやたら出てくるとことか。
「ああ、邦画でいう”太平洋戦争には反対だったんだ”っていうやつね」と思う。
それでも、美しい映像と楽しいサブキャラに助けられて、最後はちょっと感動して見終われた。
自分もちょっと教養の幅が広がった気分。
まかださん [CS・衛星(字幕)] 6点(2018-09-29 16:31:00)
23.ネタバレ 何度も観ていたディズニーアニメの実写化で、『シンデレラ』や『白雪姫』のディズニー配給での実写化があまりにもアニメ版とは違っていた為、今作も製作決定の際には期待してなかったのですが、予告編やら流れてきた頃には期待値が上がっていました。
ようやく観ましたが、期待は裏切られず満喫して観られました。
アニメ版に追加されたシーンもなんら無駄に感じず。良かったです。
一番良かったのは、王子に戻った時の顔が、アニメより断然イケメンだった事。
movie海馬さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2018-05-20 18:47:50)
22.ネタバレ ララランドは開始5分ほどで、わしこういうの無理ですねん!と断念しましたが、こちらの方は王道のファンタジーなので得意ではないミュージカルも違和感が少なく見やすかったです。とにかく絢爛豪華で、ダンスホールのシーンは素晴らしい映像と名曲か溶け合ってグッときましたね。このシーンだけでも見たかいがありました。ややガストンや村の住人の行動が強引すぎなのが気にはなりましたが最後の美しすぎるエンディングの流れを見て満足
映画大好きっ子さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2018-05-12 01:16:15)
👍 1
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21.ネタバレ もっとミュージカルとしてショーアップして欲しかった。
ゆっきーさん [DVD(字幕)] 5点(2018-04-26 13:43:12)
20.ネタバレ もはや王道のディズニーエンタメ。最新技術で描かれた、ゴージャスできれいな映像は見ているだけで楽しくなります。家具に姿を変えられた召使たちの造り込まれた造形美なんて凄いの一言。美女役のエマ・ワトソンも非の打ち所のない美女でさすがの貫禄でした。うん、なかなか面白かったですね。元のアニメは未見だけど、この機会に観てみようかな。
かたゆきさん [DVD(字幕)] 7点(2018-01-31 21:43:19)
19.ネタバレ ディズニーアニメの名作がエマ・ワトソン主演で完全実写化。伸びやかな歌声。あんなに歌上手だったんだ、ハーマイオニー。飾り気のないあどけなさに好感。ストーリーには引き込まれなかったが、高貴で煌びやかな雰囲気は評価できる。魔法で周囲の置物に変えられたのは名立たる名優たち。良作。
獅子-平常心さん [映画館(字幕)] 7点(2018-01-16 18:49:53)
👍 1
18.ネタバレ 呪いで野獣と化した自己中王子がヒロインと暮らす内
解呪の条件である愛に目覚めて人間に戻る話。
ちょっと期待はずれでした。
ヒロインのエマワトソンは良かったのですが
冒頭から村人から変人扱いされるヒロイン。
村人は変人を連呼し大合唱。
いったい何したらそんな扱いうけるんや・・・
その後もいろいろ突っ込みたいシーンが続く。

ファンの多い作品と聞いていたので期待しすぎたかもしれません。
Dry-manさん [映画館(字幕)] 4点(2017-11-11 22:48:17)
17.ネタバレ  どうも野獣の野獣感が薄い気がする。もっとケモノケモノしている想像をし、期待もしていたのだが……。
 それと、ガストンの最後はもっと明確に「罰として」やっつけられて欲しかった。こういう物語では特に「悪いやつは罰を受ける」という事を期待してしまう。
 それ以外では、映像も主人公も美しいし、燭台や時計らの楽しいシーンも良い。音楽も素晴らしいのだが。
 ただなあ、「美は内面に宿る」と言いながら、結局は人間に戻った王子が超イケメンなのはどうなのかなあ。まあ、普通に考えれば「内面の美」の外的な表現なのだ、という事なんだろうけど、王子が例えばホンコンさんみたいでもベルさん愛してくれますかね?エマ・ワトソンが美しいなんて、ウットリしている自分が言うのも何だけど。

 ……やっぱり自分はこの作品の主題を本当には受け入れていないようだな。
 でも、作品としては見事で9点。
Tolbieさん [DVD(字幕)] 9点(2017-10-16 11:27:22)
16.ネタバレ 今更美女と野獣を実写化?なんて思って見て見たら、結構楽しませてもらいましたよこれが。
ミュージカル自体はあんまり印象深くないけど、やっぱりストーリーそのものが魅力的だし、
何よりキャラクターがとても魅せてくれる。
時計やティーカップやピアノになっちゃった取り巻きたちがみんな愛らしいキャラで、
彼らが歌い踊るシーンは本当に楽しい。そんな彼らと最初は怒鳴り散らすだけの野獣の対比、
そしてその野獣がベルにどんどんと心を許し、愛するようになっていくのがまた魅せる。
彼らにすっかり感情移入しちゃったもんだから、バラの花びらが全て落ちて取り巻きたちが
完全に物になってくシーンがめちゃ切なかった。自分が子供だったら泣いちゃってたかも。
だから、愛によって野獣が元の王子に戻り、取り巻きのみんなも人間に戻るラストはすっごく幸せな気持ちになりました。
最初のうちは「実写化なんて」と思ってたけど、このカタルシスは実写じゃないと味わえないものだなと。
良作だと思います。
あろえりーなさん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2017-10-14 23:06:42)
👍 1
15.ネタバレ 非常によくできていました。
アニメ版では王子が人間に戻る時にほろりとも来ませんでしたが、本作ではほろりときてしまいました。
実写のなせる業でしょうか。
ストーリーはアニメのそれなので、突っ込みどころ満載ですがそこは突っ込んだらディズニー映画楽しめないでしょ。
アニメと比べて評価は人によって別れるところ。
エマ・ワトソン嫌いなら見ない方がよいと思います。
そうでなければ一見の価値ありだと思いますよ。
あきちゃさん [DVD(吹替)] 7点(2017-10-10 15:19:44)
👍 1
14.ネタバレ すごい、素晴らしい。納得の実写化です。ディズニーアニメ版美女と野獣は、私がディズニーのブランドにハマるきっかけになったとも言える作品で、すごく好きな映画です。そんな思い入れある作品が実写になることは不安でしかありませんでした。しかし、これは実写なのにまるでアニメーションを見ているような、当時見て感動した美女と野獣の世界がしっかり存在しました。もちろんCGもふんだんに使ってはいますが、2次元で美しく描写されていた世界を本当に上手くイメージを壊さず3次元にしたと思います。タイトルに「美女」とありますが、外見が綺麗というだけではなく、心が美しい女性という意味は当然あるとして、さらにベルというキャラクターは、活発で聡明で強さも合わせ持っている。それらの説得力を実写で出せる女優さんはなかなかいないでしょう。そんなベル役にエマ・ワトソンをキャスティングできたことも大きかったのではないでしょうか。野獣もルミエールもコグスワースもガストンも挙げればキリがないですが、みんなアニメ版の魅力そのままで、役者さんたちのキャラクターへの命の吹き込み方が素晴らしかったです。音楽もお馴染みの楽曲から新曲まで、ミュージカル映画としても十分楽しめます。個人的に感嘆したのは、野獣の魔法の本で2人がベルのお母さんの最期を知る実写版オリジナルのシーンが入ったことです。そこでお互いの心の距離が一気に縮まるのが分かり、そこからあのダンスホール、告白、ベルが去り野獣が悲しみに暮れるシーンにつながっていくので、この一連の流れをより深く見ることができ、より感情移入ができました。この実写版はアニメ版と同じくらい好きになりそうです。本当に素晴らしい映画でした。
Nerrucさん [映画館(字幕)] 9点(2017-06-27 20:55:56)
👍 2
13.ネタバレ ビル・コンドンたちが「美女と野獣」にありったけの想いを注いだ力作。
コンドンが愛するジャン・コクトー版は一輪の薔薇による“呪文”から始まったが、本作も観客を一気に引き連り込む“呪文”から幕を開ける。

冒頭から純白のドレスに身を纏う黒と白のコントラスト・豪華絢爛な舞踏会。それを破壊するように雷鳴とともに現れるドス黒いクソビッ…ウィッチ(魔女)の恐ろしい魔法が人々に降り注ぐ。

...まあ、改めて思うけどさ..。ちょっとやりすぎなんじゃないんですかね。王子は一体どんだけのことをしたんだよ。まああんだけケバいメイクしてたらそりゃ色々してきたんだろうけど(偏見)。ただ、そのちょっと濃い目のメイクが後々キいてくる。

雪が注ぎ続け春の訪れない、呪いによって身も心も閉ざされた城。片や新しい発想を異端視する村。それぞれの場所で思い悩む孤独な男女、二人を結びつける馬車の疾走、大悪党の御登場。

迷い込むのは、バラを掴んでしまうのは、泥水を撥ね飛ばし、女性のスカートを掴みながら迫り、酒場の人々の人心を掌握する大演説&剣戟をかますのは引き裂かれた人々をもう一度めぐり逢わせるために!

バラが司る運命の悪戯、それを変えるために城中を動き続ける“召使い”たちの健闘。見るがいい食卓の上で大量の食器が渦を巻き迫り来る様を!必死すぎてそれだけでお腹いっぱいになるわ!プディング(食後のデザート)。

ロバが引き続ける“洗濯機”、狼の群が導く魔窟への侵入、灯を握りしめる石の腕、囁き蠢く家財道具、一人でに開閉する扉、お辞儀をする上着かけ、飛び跳ねながら紅茶を運んでくるティーカップ、人物や建物を映す鏡、行きたい所へ瞬時に連れて行ってくれる魔法の地図、飛びかかり脅迫する黒い影と角の恐怖、それに屈することを知らない“自己犠牲”。

コクトー及びゲーリー・トゥルースデイル&カーク・ワイズ版「美女と野獣」、さらにはジェームズ・ホエール「フランケンシュタインの花嫁」といったロマン溢れる作品群へのリスペクト精神、同性愛を思わせる描写もねじ込むこだわり。コクトーもコンドンも心は乙女だしな。

ホモは嘘つき、下敷きになった友人も冷たい一言を浴びせバッサリだ。そんな野郎に嘘を付くのが嫌になったら、ティーポッド片手に熱湯を浴びせ皿の雨を降らせ運命に抗う最後の叛逆へ!家財道具…いや己の肉体・未来・魂・存在ごとぶつかっていく大抵抗!

馬で駆けまくり伝える想い、騒動の最中に乗り込む“目撃者”、城の屋根から屋根へ飛び交う跳躍、一騎打ち、明けない夜との・夢のような時間との“別れ”。

我が子の顔も見れず、行方も知れぬまま“奪われる”瞬間の哀しみといったら無い。それが“再会”する瞬間の感動に、思わず泣いてしまったワケですよ。ズルいぞコンチクショー!
すかあふえいすさん [映画館(字幕)] 9点(2017-06-06 04:28:08)
12.ネタバレ 【前振り】
巷では「空前の大ヒット」と声高な宣伝が続けられているが、本サイトでのレビュー数は5/15時点で未だ14件、しかもその殆どが比較的辛口なもの。
なるほど、レビューを挙げられた皆さんはそれぞれ、オリジナルのアニメ版に並々ならぬ思い入れがあると推察した次第。。
私の場合、オリジナルのアニメ版は26年前に妻と結婚前に初めて一緒に観た映画。なので皆さんに負けないくらいの思い入れ満載でまとめてみたいと思う。

【本題】
どうしよう、「素晴らしい」としか言葉が浮かばない。
本当はそれ以上の賛辞を持って本作をレビューしたいのだが、改めて自らの語彙の少なさが恨めしい。

今更説明不要ながら、オリジナルのアニメ版はアニメ史上初のアカデミー賞作品賞候補になった誉れ高き名作。
その様な本作を実写でリメイクする事は、世界中で賛否両論巻き起こる事は必至で有り、
下手をすると現代屈指のエンターテイメント提供企業であるディズニーの名を再起不能な程に汚してしまう恐れも有る。
有る意味これは「暴挙」だと言える行為なのだ。

リメイクが決定した時、私が真っ先に感じた事は「何故?」と言うもの。
それほどまでにアニメ版は素晴らしい作品だった。

思い切りハードルを上げて鑑賞した結果としては、その様な心配は全くもって杞憂だった。

名作のリメイクに向けるディズニーの力の入れ具合、「執念」と言い換えても良いかも知れないそれは、
市井の私の考えなど足元にも及ばないもの凄いものだった。

とにかく、全てに於いて「手抜き」が無い。
私はIMAX 3Dで鑑賞したが、CGを否定的・肯定的にどう取るかの違いこそ有れ、
背景の緻密さ・実物セットの精巧さ・俳優陣の配置・画面の構図等、とにかく練りに練られている。
「一体何人の関係者が胃を痛めたのだろうか・・・」と余計な心配までしてしまう始末だった。

オリジナルに対し現代に相応しく若干の変更が加えられた脚本・皆楽しそうに演じている俳優陣、そして説明不要の珠玉の音楽達。
本編終了後のエンドロール、セリーヌ・ディオンの歌声と共に主要キャストが紹介されている描写は素晴らしかった。

ある程度の予算が有り、現代の撮影技術とCGを駆使すれば見た目をきらびやかに着飾ることなど容易だ。
だが、本作はオリジナルを充分以上にリスペクトしつつ、更にそれ以上のディズニーの看板に恥じない作品を世に送り出そうとする、
関わった人々の本作に向ける並々ならぬ熱意(ここでは敢えて「愛」と呼ぶべきだろうか)が有る。
これが、本作と巷に溢れる数多のリメイク物が一線を画している最も大きな理由だろう。

オリジナルのアニメ版は名作だが、本作もそれに違わぬ名作だ。
ディズニーはまたしても、後世に残る名作を創り上げた。
That's an Entertainment!
来年のアカデミー賞発表が今から楽しみだ!!
たくわんさん [映画館(字幕)] 10点(2017-05-15 13:45:33)
👍 1
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【点数情報】

Review人数 44人
平均点数 7.23点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
412.27%
5511.36%
636.82%
71738.64%
81125.00%
9613.64%
1012.27%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 10.00点 Review2人
2 ストーリー評価 6.83点 Review6人
3 鑑賞後の後味 8.40点 Review5人
4 音楽評価 8.00点 Review5人
5 感泣評価 4.50点 Review4人

【アカデミー賞 情報】

2017年 90回
美術賞 候補(ノミネート) 
衣装デザイン賞ジャクリーン・デュラン候補(ノミネート) 

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