映画『メアリと魔女の花』の口コミ・レビュー

メアリと魔女の花

[メアリトマジョノハナ]
Mary and The Witch's Flower
2017年上映時間:103分
平均点:3.89 / 10(Review 28人) (点数分布表示)
公開開始日(2017-07-08)
公開終了日(2018-03-20)
アドベンチャーファンタジーアニメ学園もの小説の映画化
新規登録(2017-03-05)【イニシャルK】さん
タイトル情報更新(2023-11-02)【イニシャルK】さん
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監督米林宏昌
杉咲花メアリ・スミス
神木隆之介ピーター
天海祐希マダム・マンブルチューク
小日向文世ドクター・デイ
満島ひかり赤毛の魔女
佐藤二朗フラナガン
渡辺えりバンクス
大竹しのぶシャーロット
遠藤憲一ゼベディ
大谷育江ティブ
Lynnギブ
ケイト・ブランシェットマダム・マンブルチューク(英語吹き替え版)
ジム・ブロードベントドクター・デイ(英語吹き替え版)
ユエン・ブレムナーフラナガン(英語吹き替え版)
脚本坂口理子(脚本)
米林宏昌
音楽村松崇継
編曲SEKAI NO OWARI「RAIN」
主題歌SEKAI NO OWARI「RAIN」
撮影奥井敦(映像演出)
製作スタジオポノック(製作幹事)
日本テレビ(製作幹事/「メアリと魔女の花」製作委員会)
東宝(「メアリと魔女の花」製作委員会)
電通(「メアリと魔女の花」製作委員会)
博報堂DYメディアパートナーズ(「メアリと魔女の花」製作委員会)
ウォルト・ディズニー・ジャパン(「メアリと魔女の花」製作委員会)
KADOKAWA(「メアリと魔女の花」製作委員会)
スタジオカラー(「メアリと魔女の花」製作委員会)
読売テレビ(「メアリと魔女の花」製作委員会)
読売新聞社(「メアリと魔女の花」製作委員会)
市川南〔製作〕(製作担当)
川上量生(「メアリと魔女の花」製作委員会)
庵野秀明(「メアリと魔女の花」製作委員会)
プロデューサー西村義明
制作スタジオポノック
T2 Studio(制作協力)
配給東宝
作画山下明彦(作画監督補)
安藤雅司(原画)
GONZO(作画協力)
シンエイ動画(作画協力)
スタジオカラー(作画協力)
山下高明(原画)
田中敦子〔作画〕(原画)
百瀬義行(原画)
日本アニメーション(作画協力)
STUDIO 4℃(作画協力)
Studioぴえろ(作画協力)
Production I.G(作画協力)
スタジオ地図(作画協力)
橋本敬史(原画)
美術テレコム・アニメーションフィルム(仕上協力)
高屋法子(ハーモニー)
男鹿和雄(背景)
編集小島俊彦
録音東北新社(音響制作協力)
グロービジョン(アフレコスタジオ)
深田晃(レコーディングエンジニア)
木村絵理子(アフレコ演出)
その他高畑勲(感謝)
宮崎駿(感謝)
鈴木敏夫(感謝)
村松崇継(ピアノ)
IMAGICA(デジタルラボ)
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💬口コミ一覧

28.7月1日、イイノホールにて試写会で鑑賞。
公開前なのでネタバレなしでレビューを書きます。

手垢つきまくりで食傷感バリバリの「魔女とホウキwith魔法学校」モノをイマドキわざわざ製作する以上、この映画なりの素敵なサムシングが当然あってしかるべき、なわけですが…実際観てみると残念ながらそんな事は全然ありませんでした。
まぁそれは監督をはじめとする製作スタッフを見れば事前に想像できるわけで「丁寧には作られてるけど、ただ丁寧なだけの凡庸な魔女アニメ」なんだろうな…と観る前に僕は予想して試写会に出かけたのです。

しかし実際に試写会で映画を観てみると、残念ながらその予想ははずれていました。悪い方にです。
凡庸なのは予想通りなのですが、丁寧に、という点すら疑問だらけだったのです。

この手の映画で最重要であるキャラ設定自体がかなり雑なため個々のキャラの行動原理に説得力がない上にストーリーはいきあたりばったりで説明不足。
これでは観客はのれません。映画に共感できません。子供だましという言葉がありますが子供でもいろいろ疑問に思うレベル。

実際試写会での観客の反応もかなり悪く、例えば映画中に客を笑わせようとする小さなギャグシーンがいくつかあり、大概の映画試写会であればそこで観客から笑い声がおこるのですが、この映画では観客から一切笑い声がおきません。
「水を打ったように静か」という表現がぴったりで、最初から最後まで観客から声があがる事はない非常に静かな試写会でした。
映画が終わった後にも、面白い映画を観たとき特有の興奮したザワザワ感は全くありませんでした。

この観客の反応こそがこの映画の出来を端的に表していると思います。

まぁそれでも、難しい事を言わなければ最低限は観られる(テレビで十分程度とはいえ)アニメにはなっているのですが、しかし話はそれで済みません。

この映画は「劇場アニメ映画」です。
観客に交通費含めれば2000円以上の支出を要求して観てもらう映画なのです。

さて、偶然にも、この映画が公開される2017年に「リトルウイッチアカデミア」というテレビアニメ(全25話)が放送されていました。
タイトルからわかる通り「魔女とホウキwith魔法学校」モノです。
手垢のつきまくったテーマのアニメがまさか同じ年に2つもあるなんて!です。

しかしこの「メアリと魔女の花」と似たようなテーマを扱う「リトルウィッチアカデミア」は、その内容的に「メアリと魔女の花」よりはるかに質のいいアニメだったのです。
キャラクターは立っているし、ストーリー展開にも工夫が見られ、いくつもの伏線とその回収で驚きを与えてくれ、何よりクライマックスに向けての盛り上げ方は丁寧に作られたジャパニメーションらしい素晴らしいものでした。
もちろん、テレビアニメである以上、予算やスケジュールの関係で細かいクオリティにおいては「メアリと魔女の花」より落ちます。
いろいろ制約のあるテレビアニメである以上、それは仕方がない事です。

しかし、そこで表現されたお話としての面白さは、明らかに、そう明らかにはっきりくっきり「メアリと魔女の花」を上回るものでした。

「メアリと魔女の花」は観客にわざわざ劇場まで足を運んでもらい2000円以上のお金を払ってもらう劇場アニメ映画です。
それが「無料で家で視聴可能な」テレビアニメに対しはるかに見劣るものになっているというのは、そしてそれを平気でスクリーンにかけてしまう製作サイドの姿勢に、私は大きな疑問を感じずにはいられません。
(そもそも「リトルウィッチアカデミア」自体、2017年前期のテレビアニメの中でみてもせいぜい4番手5番手評価のアニメにすぎず、特別な傑作ではないわけで、それと比べてすら大きく落ちる劇場アニメってなんなのよ…という話です)

少なくとも私は、このような劇場アニメが観客にもてはやされるようでは、日本のアニメは終わってると本気で思います。
(幸い、試写会の観客の反応を見る限りこの先大きな話題にはならないと思いますが)

という事で、純粋な映画の出来に関してはこのサイトで5点程度の映画だと思いますが、以上のような事情により減点して0点…はさすがに可哀そうなので僕としては(気分で)2点にしておきたいと思います。
あばれて万歳さん [試写会(邦画)] 2点(2017-07-03 22:56:15)
👍 1
27.ネタバレ スタジオジブリの後継に当たるというスタジオポノックの第一作目。
上映時間は短めで、アニメーションにおける「動」の部分、つまり活劇に注力したことが見て取れる。イギリスの児童文学を原作としており、よく言えば子供にもとても見やすいライトな作風である。
まぁそれは良く言えばの話で、率直に言えば、薄味で食い足りないが既視感だけは腹いっぱいな作品だった。

映像や役者の演技を観れば、まじめに作っていることが伺える。しかしこの内容の薄さは大人にはキツいか。家と魔法学校のお使いを繰り返すこじんまりとした展開が、希薄さに拍車をかける。

目玉となる魔法学校も、モブ生徒と先生数人という地味さ。別にダンブルドア校長とグリフィンドール生を出せというわけではないが、魔法学校となれば、そこはドキドキワクワク胸躍る場所であってしかるべきだろう。

ではキャラクターの描写がしっかり処理されているかというとそれも違う。
メアリについては「冒険を通して成長する女の子」という鉄板テンプレに、「自分に自信を持つこと」というメッセージをかろうじて落とし込めている。しかしメアリ以外のキャラの添え物感は否めない。
まぁ敵役の処理にしてみても「あいつらなら大丈夫っしょ」くらいの軽さなので、そもそもキャラ造形の深さを求めるのが間違いなのかもしれないが。もともと展開の速い作品なので、見る側としては心が乗り切れずに置いていかれてしまう。映像を眺めるだけになってしまう。

なんというか、ただ眺めているだけになってしまうのだが、そこに気になる点もあり…。
やはり過去「ジブリ」からの既視感を感じてしまう。

日本においては多くの人がジブリ作品に慣れ親しんでいるのは事実だと思う。僕もそうだし、「メアリ」を見に来るお客さんにもそういう人は多いと思う。
「なんか見たことあるな」と感じるのは避けられないだろう。

今回、あえて「魔女、再び。」というコピーを採用しているように、製作者側としてもそのあたりは意識しているはずである。しかしふたを開けてみれば、魔女再びどころか、いろんな奴らが再びではないか。

魔女再び。ならば、それでもなお新たな魅力を持った魔女の冒険を、成長を、アニメを見せてほしかった。
サムサッカー・サムさん [試写会(邦画)] 4点(2017-07-06 12:55:31)
👍 1
26.ネタバレ 原作未読。ジブリを退社した米林宏昌監督が作った新しい製作会社「スタジオポノック」の記念すべき第一作なワケですが、ジブリの呪縛から解き放たれてはいないんだなという感じ。師匠の宮崎駿に引き摺られたままなのか、それとも長年所属していたジブリに敬愛の念を籠めてレクイエムとばかりに敢えて作ったのか分からないような出来だったかな。冒頭とラストからしてラピュタの焼き直しだし随所にジブリ作品を感じさせる演出や構成の数々で既視感を感じまくる。それでいてオリジナルを超えてないからワクワクもドキドキもしないしエンターテインメント性も感じなかった。メアリの杉咲花は悪くなかったがやたらセリフで説明処理をするからウザったく感じたし登場人物の大多数に魅力がないから退屈。遠藤憲一、佐藤二郎なんて使ってるのにあんな役じゃもったいない。理想の変身魔法を追い求める老害コンビの動物への所業は動物の造形がやりすぎて不快だったのでとても萎えたし魔法学校や魔法に魅力が無かったな。魔法の箒での飛翔シーンですら疾走感が無いからどこにもカタルシスが無いのはある意味凄い。7年毎に咲くという夜間飛行(魔女の花)も扱いが雑だし、赤毛の魔女がなぜあの大叔母さんになったのかも無いし、その系譜としてメアリに魔女の力でもあるのかと思ったらそんなモノも無いし、あの特徴のない少年と気持ち悪い連中の企みをバルスして潰したただけで最後には夢とも現実ともわからないと濁して終わり。少女の成長物語風だけどなにがしたかったのか分からないな。画は描き込みも動きも素晴らしいんだけど脚本の練り込みと演出力が足りない。せめてメアリと対になるくらいの学校の生徒でも出せば話ももっと動いたと思うけどメアリだけで話を回すのは無理があった。 海外の児童書などからネタ探しをして好きなようにアレンジし声優には役者勢を投入するというジブリの手法も気に入ってるなら別にいいけど、せっかくの晴れやかな船出なんだからもっと自分の色を出せばいいのにな。沈没しないように頑張って欲しいんですけどね。まあ次はオリジナルで勝負したら?と思うけどこの方向しか出来ないなら二番煎じ扱いを抜け出せない気がするがどう出るのかな。
ロカホリさん [映画館(邦画)] 4点(2017-07-09 20:24:39)
👍 1
25.ネタバレ  ジブリのガワだけを被った空虚な作品。ジブリ的記号で映像が作られていますが、絵のタッチをコピりました、ってだけ、それだけ。大粒の涙をぼろぼろこぼす表現など、やってて恥ずかしくないのかな?くらいにそのまま持ってきているものの、スタイルさえ持ってくれば名作になるって訳もなく。

 もうありがち過ぎる魔法学校な話ではあるのですが、それでも幾らでも面白く見せる方法ってあると思うんですよね。だけど、ジブリ的記号に依存しているだけで脚本も演出も作画もやっつけ仕事にしか思えないつまらなさ。この物語を面白く見せる工夫というのが全く見られません。
 この監督の毎度の欠点でキャラに魂が入っておらず(主役はキキというより千尋のコピーみたい)、魔法学校の世界の描写が異様に狭く(登場人物少な過ぎな上、魔法を見せる事も殆ど無し)、魅力的な絵も乏しく(これまで一切ジブリ作品を見た事がなければ、あるいは魅力を感じる描写が少しはあるかもしれませんが)。
 キャラクターデザインを全く別タッチにして、美術ももっとギッチリと細かい描き込みをしていたら、もう少し見られるものになったと思います。
 脚本はおばあさんの過去と現在とを中心にして肉付けしてゆけば魅力が出たんじゃないかなぁ。

 この監督、ジブリ出身であるという事だけで、どうも作家としての個性や魅力が見えてこないんですよね。『アリエッティ』『マーニー』、そしてこの作品と、キャラクターの生が感じられません。ただセリフを語る絵。固まったスタイルに固執するばかりで「人」を見ようとしていないように感じてしまいます。
 そして、ジブリ作品には存在している「絵に宿る魂」が、うわべばかりのこの作品には無い分、前2作よりも更に見劣りするようで。

 ジブリが手詰まり気味なんで、ジブリのパチもん大々的に公開しちゃいました、みたいな印象の作品ではありました。

 で、話が結局『AKIRA』だったりするんですが、それは原作からしてそうなんでしょうか?
あにやん‍🌈さん [映画館(邦画)] 3点(2017-07-10 21:10:50)
👍 1
24.平凡以下の何をやっても駄目な少女が魔法の花を手に入れた事で大きな冒険に巻き込まれて行くという、プロットだけ見ると非常にワクワクする話であるのに何故これほど盛り上がらないのか。う~ん、とにかく徹底してヒロインの頑張ってる様子を画面に捉える事にばかり必死で、全体的な世界観の設定とか敵役とかが何をしたいのか見えてこないというか、薄っぺらなんだよね。観てる間は退屈しないが、観終わっても特に感じることがなく、考えさせられるようなテーマもないので暇つぶし感覚で観るのが良いかと・・・。
ヴレアさん [映画館(邦画)] 4点(2017-07-11 22:51:50)
👍 1
23.冒頭の一連のシークエンスはまさに“ジブリ的”であり、期待感と高揚感が刺激された。
「天空の城ラピュタ」のようであり、「千と千尋の神隠し」のようであり、「崖の上のポニョ」のようであった。
この映画が、「スタジオジブリ」としての再出発作品だと言うのならば、僕は一定の満足感を得られたかもしれない。

米林宏昌監督としては3作目だが、スタジオジブリから独立し、新スタジオを立ち上げて臨む第一回作品として、彼のこれからのフィルモグラフィーにおいても非常に大切な一作だったに違いない。
選んだ題材は「魔女」。当然ながら観客は特にジブリファンでなくとも「魔女の宅急便」を否が応でも連想する。
キャッチコピーにも「魔女、ふたたび。」と掲げる大胆不敵ぶり。
そして、冒頭からの過去のジブリ作品に対しての過剰なまでのオマージュ性は、敬意と感謝を込めつつも、それを越えていくことの堂々たる宣言かと期待した。

がしかし、最終的に得られた感想は、冒頭のシークエンスで感じた印象に集約されていた。
即ち、「ジブリのような映画」でしかなかったということ。
シーンもキャラクターも台詞回しですら、映画を構成する殆どすべての要素が“のようなもの”だった。

“ジブリの継承”と言えば聞こえはいいけれど、同時に恥ずかしいくらいに“二番煎じ”の域を出ておらず、むしろ“呪縛”めいたものも否定できない。
当然ながら、それではアニメ映画として新しい世界が開くはずもない。
悪いけど、この国のアニメーションはもっと先に進んでいて、そんなところにいつまでも留まってはいない。

奇しくも、昨年の国内映画シーンは、片渕須直監督の「この世界の片隅に」と、新海誠監督の「君の名は。」が席巻し、今年も「夜は短し歩けよ乙女」で湯浅政明監督が改めて新時代への名乗りを上げた。
勿論、最先鋒には庵野秀明や細田守も君臨していて、国内のアニメ映画界は、群雄割拠の戦国時代に突入している。

そんな映画ファンにとってはしびれる状況の中で、米林宏昌監督がこの“二番煎じ”で満足しているというのならば、それはあまりにも残念でならない。
ジブリからの直接的な独立者として色々と難しい立ち位置ではあるのだろう。そうであったとしても、ここまで古巣に対しての目配せをし、媚びへつらう必要があったのだろうか。
エンドロールの最終盤にクレジットされる御大3名に対しての「感謝」の二文字が気持ち悪くって仕方なかった。


“偏屈な天才”がまたもや「引退詐欺」を画策しているという噂も聞く。
米林宏昌監督があくまでも“ジブリ”というブランドの枠組の中で「作画」のみに没頭し、老いた天才と共に心中したいというのであればそれもいいだろう。
けれど、個人的には前作「思い出のマーニー」に多大な可能性を感じただけに、勿体なく思う。

新スタジオの名前はスタジオポノック。「ポノック」とは「午前0時」の意で一日のはじまりを表現しているらしい。
果たして、「午前0時」は一日のはじまりなのか終わりなのか。
残念ながらこの作品からは、過ぎた一日の疲弊感とそれに伴う想像力の欠如しか感じない。
鉄腕麗人さん [映画館(邦画)] 4点(2017-07-15 17:41:47)
22.この人の今までのシリーズが個人的に好みではなかったのです。ちょっと暗い感じ。それに比べると躍動感あふれて、ずいぶん作風変えてきたな。期待!と思える出だしだったのですが、、なんかな、、後半にかけてどんどん飽きてきちゃってだめっだった。なんでだろう。ジブリとかぶる箇所がありまくりだけれど、だからこそ?そんな酷くないぞと思いながら見てたんですが、、終わった感じはふーん。で終わり。見直そうかしら。。言いたかったメッセージは、おそろしい武器や兵力を持つなってことかなあ。なんか、、世界観をぶつけてくるジブリと比較すると、ずいぶんこじんまりした作品だった。魔女の宅急便だって、こじんまりしている世界で展開されるけれど、その中にそれぞれの重みが丁寧に書かれてるんだけどな。。
うらわっこさん [映画館(邦画)] 4点(2017-08-06 15:19:24)
21.ジブリ系(もうジブリじゃないけど)では珍しいかなりギャグ調な映画。
お話はかなり軽いノリで作られてる。人間ドラマを入れて感動させてやろうとか、悪いやつを倒してスカッとさせてやろうとかそういうのを、製作者あえて、キッチリやろうとしてない。
メアリとピーターの友情を描くなら、もっと二人の関係をきっちり描かないとダメだけど、全然やってない。魔法なんてなくても生きていけるんだってなる割には、そのお膳立てはない。敵もどこか憎めないタイプで倒してスッキリ勧善懲悪ってわけではない。おばさんが実は…というネタも伏線は全くなし。
でも、軽いノリの映画なんでお気楽に楽しんでね、って言う感じで、それも悪くない。
子どもも楽しく見れる作品で、親子で一緒に見るのにもいい映画。
魔法学園の独特の世界の描き方を見るとどうしても千と千尋と比較しちゃって、宮﨑駿にはかなわないなーという感じはするが、千と千尋よりはストーリーはきっちりまとまってる。
もっとも、何か突き抜けた面白さがあるわけでもなく、それなりの小品という感じ。
声優は相変わらず芸能人を起用しているらしいが、違和感のあるキャラはいなかった。
椎名みかんさん [映画館(邦画)] 6点(2017-08-29 07:25:35)
20.ネタバレ 『千と千尋の神隠し』では安藤雅司氏はプロデューサーと密約し、
デフォルメしがちな宮崎原画をより現実的な動きにことごとく修正したという。
そうした逸話からするなら、高度に統一された作画クオリティを誇るスタジオではあってもプロの眼でみれば
それはいわゆる宮崎アニメとは似て非なるアニメーションなのだろうし、
本作も動画の細部まで見極めれば米林監督独自の差別化、あるいは師匠に対するアンチテーゼというものが見えてくるのだろう。

倒木を跨いで森の奥へと進む少女の動作。恐る恐る箒に跨る動作。
前半部はそういう日常的な動作の感覚を、誇張を抑え丁寧に再現して
見せてくれるが、結局それらもヒロインの魅力を引き立てるビジョンには向かわない。
そして後半、魔法のエフェクトやら光線やらが飛び交うスペクタクルも
一気に陳腐なイメージに堕してしまう。

これは宮崎監督が否定するところの、過剰な思い入れも無しに理屈・骨法・文体に拠って作った映画だろう。
ユーカラさん [映画館(邦画)] 3点(2017-09-15 22:53:26)
19.ネタバレ 導入と最後はラピュタ?校長は千と千尋?と比べられるのは仕方ないけど、見ていてどうにも中身が薄い。メアリーは頑張っているけど、それ以外に魅力がない。校長とピーターは行動が類型的で先が読めるし、脇を固める魔法の花、ほうき、ねこ、フラナガン、シャーロット全てが、都合良いところだけ出てきて役目が終わったら退場するから感情移入できない。迫力あったりある画面もコミカルな動きも傍観してました。最後に魔法力がなくて「もう花はいらないの!」と言って花を捨てて、でもほうきを操れるものも分からない。見終わって心に残らない映画でした。
Banjojoさん [映画館(邦画)] 5点(2017-11-08 00:12:22)
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18.ネタバレ 約2年ぶり2度目観賞。青い花をパクって魔力を得た赤毛の少女がホグワーツみてえな魔法学校に入学するのかと思えば、デブいおばさんの校長と小っちゃいじいちゃんみたいなんに追いかけ回されちまう。登場人物に愛着が無えよ。映画化するほどのクオリティが無えよ。テレビスペシャルで充分だ。
獅子-平常心さん [映画館(邦画)] 6点(2018-01-22 21:02:48)
17.ネタバレ 「人」の存在しない映画でした。

駄作というほどではないものの、ひどく薄味な物語であることは確かです。

ヒロイン(女性主人公メアリ)とヒーロー(男性主人公ピーター)の絆が
まったく描けていないのが致命傷。ほぼMOBのような扱いしかされていなかった
ヒーローを命がけで助ける、とヒロイックに力説されても白けるだけ。

さらに、魔法大学が物語の大半を占める舞台ですが、
あくまで物語が展開するための舞台に過ぎず、そこでどのような生活が営まれて
いるかがこれまたまったく描かれていません。そこが物語の要だと思うのですが。

特に後半、大学が大騒ぎになっているにも関わらず
まったく生徒の姿がないというのは? 彼らはどこに行ってしまったんでしょう。

さらにちょいちょいジブリの映画から拝借してきたような
場面が見受けられますが、これまたノスタルジックなだけで内容がない
ので興ざめ。

この監督はどうも「人」を描くのが苦手なようで、
この先どうなるのか心配になるような映画でした。

正直この監督は作画に専念した方が良いような気がします。
kirieさん [映画館(邦画)] 5点(2018-03-14 18:17:28)
16.ネタバレ この作品を2度3度と見返したいか?そう問われたならば答えはNOである。それほどまでに、特に何も感じることのない作品でした。ジブリから離れ、新たなる船出となる記念すべき作品であるのなら、宮崎駿という巨大な影を消し去るべきではなかったのか。キャラ設定しかり、作画構成しかり、セリフ回ししかり、有名俳優の声優起用もそう。どれもこれもまんま、宮崎駿じゃないですか。作り手側が師に対する想いであえてそうしたと言うのならまあいいでしょう。だったらせめて同等、あるいは超えてやるくらいの熱いもの感じさせて欲しかった。既視感、焼き回し、そんな言葉が鑑賞中、ずーっと頭ん中、グルグルと渦巻いてましたよ。特に一番、うわっ!て思ったのは、大叔母さまのあの話し方。いやぁ~ありゃないっしょ!まさに、うわっ!ですよ、うわっ!

もしもこの先も、宮崎駿の財産を後生大事に作品に取り入れていくのなら、どうかせめてイミテーションではなく、リスペクトであって欲しい。似て非なるものの誕生を、期待します。
Dream kerokeroさん [DVD(邦画)] 3点(2018-04-11 21:47:14)
15.ネタバレ 米林宏昌監督がジブリから独立して作った第一回作品。
女の子の振る舞いとかはまさにジブリらしい感じなんだけど、キャラの顔がどれもジブリとは違うなぁなんて思ったり。
そういうジブリっぽさとジブリじゃないところが混在していましたね。
ストーリー的には千と千尋と魔女の宅急便を合体させたみたいな?
ただ、他の方も言うように「薄い」なと言うのは実際思いました。
ストーリーをそのままなぞっているだけで、それプラスアルファの何かが欲しいなと思うのもまた事実です。
前作の思い出のマーニーは結構好きだったんですけどね。
ジブリの作品って言うならば全世代が楽しめるような作品だと思うけど
米林監督は子供向けに絞って作っていくのかな。
あろえりーなさん [ブルーレイ(邦画)] 6点(2018-04-18 22:00:54)
14.ネタバレ あきまへん..物語がとても 幼稚..ファンタジーとしても かなり出来が悪い..小学生低学年くらいまでしか楽しめないレベル..登場人物の台詞が ダメダメ..演出が ダメダメ..物語の背景が まったく成り立っていない..魔法の大学 ってなんやねん? 大学に学生多すぎないか? 全部魔法使いやろ? 魔法使いと人間は共存してるんか? 世界中にどんだけ魔法使いおんねん? 世界観が破綻しとる..夜間飛行という花 それを使う目的が、いろんな魔法が使える魔法使いをつくるため..って、なんじゃそりゃ? 花を(種を)持ち出した魔女は、ばあさんになっててもう魔法が使えないって言うし、主人公メアリの顔は、ポニョが少し成長した感じに 激似、ピーターは取って付けたようなショボイ役(顔が変 髪型が変)..脚本、演出に センスのカケラもない..ジブリ出身者が 魔女 の物語をやってどうする..プロデューサーは何考えとる..バカの一つ覚えか! しかもこんな低レベルのゴミしか創れないなんて(悲しいぞ)..金のムダ遣いや...
コナンが一番さん [DVD(邦画)] 2点(2018-04-21 21:40:23)
13.ネタバレ キャッチコピー「魔女、ふたたび」。エンドクレジットの「高畑」「宮崎」「鈴木」氏への謝辞。過去ジブリ作品へのオマージュの数々。そして何より「ジブリ印」のキャラクターとエピソード。本作は、のれん分けした後継者の“本家ジブリ宣言”と見て取れます。つまり、ジブリ作品を観たければ、今後はスタジオポノックへお越しくださいということ。これはまるで故三沢光晴氏が旗揚げした「プロレスリング・ノア」と同じ。当時全日本プロレスのエースだった三沢が、ほとんどの選手とフロントスタッフを引き連れ、新たに立ち上げたのが「ノア」でした。“明るく、楽しく、激しい”全日のプロレスが観られるのは「ノア」の方。ただし全日本プロレスの創始者・故ジャイアント馬場の妻、元子夫人が社長を務めるのは残された「全日本プロレス」の方。さて、どちらが正統な「全日本プロレス」なのでしょう。私自身は、全日に残った川田選手のファンだったため並行してどちらの団体も観続けましたが、旧全日ファンは基本的にノアに流れたと記憶しています(ひいきの選手がいる団体を応援するのは当たり前ですしね)。おっと、無駄話が過ぎました。話を戻しましょう。スタジオジブリとは何ぞや?と問われるなら、それは「宮崎駿」であり「高畑勲」でしょう。宮崎駿のキャラが空を飛び、自然環境保護を叫びながら、ウルトラアクションをこなせば、=ジブリ作品とはなりません。それは『ゲド戦記』で確認済み。『ジブリ作品』か否かのポイントは“監督は誰か”に尽きると考えます。『ドラえもん』だろうが『鷹の爪』だろうが『ポプテピ』だろうが、宮崎駿が監督すれば『ジブリ作品』です(あるいは故高畑勲監督)。勿論これは私個人の判断基準。レシピ通りであれば、それで満足という方もおられるでしょう。私の感覚では、本作のジブリ再現度は80点。一般的には充分合格点です。でも、模倣80点はオリジナル50点に劣ると考えます。本家ジブリ路線はビジネス的には正しいかもしれません。でも作家が目指すべきは、やはりパイオニア。元祖ポノックを望みます。もっとも、本家がいつの間にか元祖を凌ぐことも、ままあることではあります。さて、ポノックの行く末や如何に。
目隠シストさん [DVD(邦画)] 5点(2018-08-10 19:56:38)
👍 2
12.流石にストーリーが薄っぺらすぎて・・・よくこんな話を映画化したなという感じ。
「ももたろう」レベルの5分で読める絵本を引き延ばして2時間にしたような密度の話で、流石に子供をナメすぎだと思う。
米林監督には作画を頑張る前に、まず面白い映画とは何なのかとか、脚本について考えてほしい。
Nigさん [ブルーレイ(邦画)] 1点(2018-08-22 03:33:54)
11.アリエッティもマーニーも好きだけど、これはちょっと厳しいかな。メアリを含めキャラがオーソドックス過ぎるし、あらゆるとこに既視感があり刺激が殆ど無いため、序盤はつまらなすぎて見るの辞めようかと思いました。中盤辺りはまあ見れますけど、ジブリ作品と比べるとストーリーも何もかも薄いですよね。映画ってのは特別なものじゃないと駄目だという個人的な思いがあるのですが、これはまあ普通の作品って感じで映画としては駄作ですね。
映画大好きっ子さん [地上波(邦画)] 4点(2018-09-01 01:04:55)
10.メガトン級のおもしろくなさでした!!
見るに堪えない。
へまちさん [ビデオ(邦画)] 2点(2018-09-01 13:16:33)
9.ネタバレ 水準は程々で気軽には見れるけれど、テレビスペシャルで十分な出来。原作の児童書(未読)がある以上、設定が似ていても仕方ないが、ポノックらしい個性が見当たらないため、古巣だったジブリの劣化コピーに見えてしまう。コンプレックスを乗り越えるあたりだってほとんど『思い出のマーニー』だ。あれだけ騒いでも、魔法大学の教師、生徒、箒管理人のクラナガンが何かしらの行動を起こさない、赤い家の住人もモブ同然の扱いなので背景に奥行きが出ず、ドラマが平坦で何も残らなかった。一定時間だけ"インスタント魔女"になれる設定は面白そうなのに勿体ない。嫌で独立したのに、レガシーにしがみつく矛盾。完全に調理する側、宣伝する側に問題あり過ぎ。
Cinecdockeさん [地上波(邦画)] 4点(2018-09-08 01:34:09)
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マーク説明
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★《更新》★:2日以内に更新
《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 28人
平均点数 3.89点
000.00%
113.57%
2310.71%
3517.86%
41139.29%
5517.86%
6310.71%
700.00%
800.00%
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【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 6.00点 Review2人
2 ストーリー評価 4.33点 Review3人
3 鑑賞後の後味 5.00点 Review3人
4 音楽評価 4.66点 Review3人
5 感泣評価 4.00点 Review1人

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