映画『オリエント急行殺人事件(2017)』の口コミ・レビュー

オリエント急行殺人事件(2017)

[オリエントキュウコウサツジンジケン]
Murder on the Orient Express
2017年上映時間:114分
平均点:5.98 / 10(Review 46人) (点数分布表示)
公開開始日(2017-12-08)
ドラマサスペンスシリーズもの犯罪ものミステリー小説の映画化
新規登録(2017-09-12)【TOSHI】さん
タイトル情報更新(2023-09-10)【イニシャルK】さん
Amazonにて検索Googleにて検索Yahooにて検索
Twitterにて検索
ブログに映画情報を貼り付け
監督ケネス・ブラナー
キャストケネス・ブラナー(男優)エルキュール・ポワロ
ミシェル・ファイファー(女優)キャロライン・ハバード
ペネロペ・クルス(女優)ピラール・エストラバドス
ジョニー・デップ(男優)エドワード・ラチェット
ジュディ・デンチ(女優)ナタリア・ドラゴミロフ
ウィレム・デフォー(男優)ゲルハード・ハードマン
オリヴィア・コールマン(女優)ヒルデガルデ・シュミット
ジョシュ・ギャッド(男優)へクター・マックィーン
デレク・ジャコビ(男優)エドワード・ヘンリー・マスターマン
マーワン・ケンザリ(男優)ピエール・ミシェル
デイジー・リドリー(女優)メアリ・デブナム
アダム・ガルシア(男優)イタリア人のファン
草刈正雄エルキュール・ポワロ(日本語吹き替え版)
平田広明エドワード・ラチェット(日本語吹き替え版)
中村悠一ブーク(日本語吹き替え版)
高橋理恵子ピラール・エストラバドス(日本語吹き替え版)
駒塚由衣キャロライン・ハバード(日本語吹き替え版)
清水理沙エレナ・アンドレニ伯爵夫人(日本語吹き替え版)
永宝千晶メアリ・デブナム(日本語吹き替え版)
山村紅葉ナタリア・ドラゴミロフ(日本語吹き替え版)
原作アガサ・クリスティ「オリエント急行の殺人」
音楽パトリック・ドイル〔音楽〕
撮影ハリス・ザンバーラウコス
製作ケネス・ブラナー
マーク・ゴードン
サイモン・キンバーグ
リドリー・スコット
配給20世紀フォックス
美術ジム・クレイ〔美術〕(プロダクション・デザイン)
アンドリュー・アックランド=スノウ
ドミニク・マスターズ
衣装アレクサンドラ・バーン
編集ミック・オーズリー
この作品のラストや重要展開が気になる方に向けて、ネタバレありのレビューを厳選して掲載。結末や伏線、キャラクターの動向について深掘りしたい方におすすめです。
スポンサーリンク
ネタバレのみ表示しています。
未見の方は注意願います!
(ネタバレしていない口コミも表示)

💬口コミ一覧

26.ネタバレ <原作のネタバレあり>
原作既読。映像化されたオリエント急行を見たのは本作が初。

上映時間の関係からというのは当然あるだろうが、それ故「本来は別の人だった2人(医者と大佐)が1人にまとめられている」「1人ずつ話を聞く過程の詳細が省略」といった作りになっている。
原作は「事件発生→クローズドサークルなので警察等外部の協力者の手を借りられない→1人1人丹念に話を聞く→答を導き出す」というもの。
ポアロは元々会話によってそれぞれの不審な点に目を付ける、矛盾に気づく、要素を繋ぎ合わせて1本の線にする、という型の探偵。
故に「1人1人からしっかり話を聞く」という原作の描き方が重要かつ面白いポイントになるわけだが、そこが省略されていたのはまあ仕方ないとはいえ残念。だったら冒頭のシーンとか謎に追加されてるアクションシーンとかバランス(卵やネクタイ)のくだりとかを入れなきゃ良かったのでは、と思ってしまう。

また、原作は「殺されたラチェットは社会的にとんでもない悪党であり、アームストロング事件を知る者すなわち世間一般の全員から嫌悪される対象で、例の事件を起こしながらも金の力で無罪判決を得た。それ故事件に強く関係した人物12人が陪審員12人に成り代わり、ラチェットに社会的制裁を下す(死刑を執行する)」というもの。
本作の描き方でも結果としては変わらないが、そのくだりの主張が相対的に弱く感じる。

また、ポアロは警察でも検事でもないため、「真実を明らかにする」ことを目的とし、行動する。つまり、真実は明らかにするがその後犯人をどう扱うかについては自分の関与するところではない、というスタンスであるため、原作では本事件が成り立つ「推理A(外部犯説)」「推理B(全員が犯人説)」を提示するが、そのどちらを取るか、どういう裁定を取るかは責任者であるブークと検死を行った医者(原作では犯人の1人ではない)に委ねる、という形になる。
原作では、それまで理知的で合理的だった医者が、最終的に事件の背景、事情が明らかになり乗客たちの心情に触れたことで、「まあ私の検死結果も完璧ではなかったかもしれませんね」と言い、つまり12人の乗客の心情に傾く形、推理Aを取る形で幕を閉じる。
しかし本作ではポアロ自身が「今回は推理Aのパターンとしていいでしょう」としてしまっていて、それだと話というかキャラというかスタンス違うことになっちゃいません?と思ってしまった。

その他、原作では夫人にナイフが刺されるくだりは無いし、凶器の発見のされ方も違うし、夫人はペラペラ娘のことを喋りまくるお喋りおばさんと思わせて実は稀代の名女優だった、といった点も異なるため、結論は同じでも見え方が異なる。
マックイーンもアームストロング事件に関与する一人で計画のためラチェットの秘書になった人物だったはずだが、本作の場合横領という謎概念が入った結果そういう描かれ方がされていなかったような。それだと「社会正義を下す陪審員12人という強い信念を持った12人」じゃなくなっちゃうのでは?と思ったり。

原作は「犯人は1人、せいぜい共犯で2人という先入観があるでしょ?」という古典推理小説のメタを利用したところに名作と呼ばれる所以の1つがあり、それ故原作の超序盤で描写される「刺し傷が12か所、しかも右利きの刺し傷と左利きの刺し傷があり、致命となる深い刺し傷(男の力じゃなきゃ無理な傷)もあればかすり傷程度の刺し傷もある」というのがまさかそのまんま答(シンプルに12人が別々に刺しただけ)だとは思うまい、という点が衝撃ポイントだったはずで、原作が発売された当時、ある程度当時の推理小説を読んだ後で、当時の先入観がある状態で読んでみたかったなあ、と思わせる作品の筆頭だな、と感じます。
53羽の孔雀さん [インターネット(吹替)] 7点(2024-08-04 02:08:50)
25.ネタバレ 超有名な作品だけれども個人的には「生まれて初めて鑑賞した」ことを最初に白状しておく。これまでの人生でこの話を原作・ドラマ・映画等で鑑賞したことは一度もない。トリックだけは中学生か高校生ぐらいのとき何かで読んだので「乗客全員が犯人」なのは知っていた。さて一番驚いたのは乗客がたった11人だったってこと。私は「オリエント急行」と聞いてすし詰めの新幹線(または豪華なシベリア鉄道)みたいなものを想像していたので「乗客数十名(以上)が全員犯人って、なんだそりゃ?」とずっと腑に落ちないままで生きてきたのである(笑)。急行列車の乗客全員で11人なんて、飯田線じゃあるまいしそんなこと誰が想像できようか?? だからもしネタを知らずに見ていたら、結構面白かっただろうなぁ‥‥とも思えない微妙な作品だった。映像は最近のものだから美しいけど、根本的な面白さを感じられなかった。恐らくポアロ(というよりあの髭)に違和感があったんだろう。あるいはスーシェのポアロに馴れすぎてしまっているのかも知れない(スーシェ版のオリエントも未見だけど)。最後に「自分を撃て」というのは迫力があったが、結局捕まえるつもりがないのならそんなことに命をかける必要もないわけでよく考えると無用のお芝居であったというしかない。次のナイルも私は人生で未見なので(犯人もネタも全く何にも知らない)純粋に楽しめるとよいのだが。豪華なわりにあまり面白くなかったというのが正直なところ。
空耳さん [インターネット(字幕)] 5点(2023-09-16 02:28:37)
24.ネタバレ 古典は古典。現代に出すには脚本として別のアレンジが必要。
映像は綺麗だから、観るのは苦痛ではない。

なんとなくポワロと言われれば聞いたことがある程度で、1974年?の映画も多分観ていない。
が、名探偵コナンをそこそこ観ている私からすると、序盤から中盤にかけてオチがわかり、顰めっ面のポワロがアホに見えて仕方がなくなってしまった。
これぞ見た目はジジイ、頭脳は子供の逆コナン現象というものか!?

‥ポワロを悪くいうのはよそう。
推理ものの因果として、偶然は1度まで。2度あることはない。
これはコナンくんの言葉(もとは古典かな?)だが、古典で確立されたこの法則さえ知っていれば‥
オチはすぐわかる。
欧米ではそこそこウケたんじゃないの??
とは思うが、コナンくんを知る日本人にはちとイージーすぎるかな‥と。
おでんの卵さん [地上波(吹替)] 4点(2021-08-31 04:57:34)
23.ネタバレ 「アクロイド」にしろ「オリエント急行」にしろ、フーダニットとして「のみ」みたら、そこまでして読者をダマしたいかよ、と言われかねないところですが、にも拘らず意外に読後感が悪くないのは、やはり、「ミステリとしてしっかり書き込まれているから」でしょう。一発ネタのみに終わらせないだけの、凝った構成(「アクロイド」はさすがにヒント出し過ぎ、勇み足の部分もあったけどね)。
だもんで、例えばこの「オリエント急行」など、読む分にはいいとしても、映画にするとなると、いささか内容がゴチャゴチャしかねないと思うのですが、それでも劇場映画化としては、(知られている範囲では)2回目。豪華列車に乗り合わせた12人の乗客が容疑者、ってな設定は確かに、いかにもオールスター映画向け、ですもんねえ。あとは映画としてどう料理するか。本作でも、あまりムキになってトリック解明に走らず(⇔市川崑映画で金田一が終盤にまくし立てる「真相」には、基本的についていけない)、雪崩のスペクタクルとか、追跡劇風のアクションとかを織り交ぜて映画を盛り上げます。
ただ、本作、あまりにも書き割り感溢れるCGが乱発される点については、かなり、ガッカリなんですけどね。いや、別に書き割りが悪だと言うワケではないんですけど、でも、過去の色んな映画において、「駅」という場所はとても魅力的に描かれてきた、ってのがあって。だからせめて、冒頭のイスタンブールを出発する場面の「駅」の描写だけは、もう少し雰囲気を出して欲しかった。このシーンがどうもガッカリで、それ以外の部分でも、残念ながら異国情緒のイの字も感じられない。
だから、ま、基本的にはコレ、「列車内」の映画、ですね。豪華列車の中に、多少クセのある俳優たちを閉じ込めて、彼らの姿をじっくり、しっかりと描いています。いわば、豪華列車に守られた犯人の姿、それがトンネル内へと舞台を移すことで、虚飾が剥がされる。トンネルから、光に向かって歩き出すのか、それとも闇にとどまるのか。
実際、どっちなんでしょうね(笑)?
いずれにせよ、映画から異国情緒が感じられず、「こんな列車いつか乗ってみたいなあ」ともあまり感じられなかったのが、いかにも残念な作品、ではありました。
鱗歌さん [地上波(吹替)] 6点(2020-11-23 07:03:24)
22.ネタバレ 原作小説は未読。1974年制作の映画は鑑賞済の感想です。ネタバレしていますので、ご注意ください。

リブートだとか再起動だとか、いろんな言い方があるようですが、人気作品ほど高いリメイク率。特にアメコミ界隈が顕著かと。オリジナルでホームランを狙うより、人気作のリメイクで確実にヒットを飛ばす方が商売として手堅いのでしょう。そこで求められるのが、リメイクの意義です。不出来な作品ならいざ知らず、本来名作を再映画化する必要などありません。一般的には『最新の映像技術』という便利な免罪符がありますが、クラシカルなミステリーにはあまり関係ない話。そこで本作で採用されたリメイクの理由付けは、現代の価値観で捉え直す『罪』の意味でした。なるほど、40数年の歳月が名作ミステリーのリメイクを可能にしたワケです。
注目すべきはポワロの選択。探偵が提示した推理は、これ以上誰も傷つけないA案(嘘)と悲しき真相を暴いたB案(真実)の二つ。最終的にポワロがA案を採用する結末は変わりませんが、あくまで推測の範囲内に留めた旧作に対し、本作では犯人に自供を促し真実を確定させています。有耶無耶を許さない厳しさ。“どんな理由があるにせよ殺人は許されない”という強いメッセージが読み取れます。手を取り喜びを分かち合う乗客たちの姿は描かれず、ポワロは真実を闇に葬った十字架を背負いました。この容赦の無さは、現代の『コンプライアンス至上主義』に基づく正義に他なりません。かつての『慈悲』は、現代社会では『甘え』に変わるのです。これは正論。現代社会では正論で間違いありませんが、個人的には『正論なんてクソくらえ』と思います。現実で高い倫理観に縛られ、フィクションの中でさえ雁字搦めでは、息が詰まってしまいます。という理由から私はオリジナルを支持します。(注:本作は地上波放送で鑑賞しました。また旧作を見返していないので、記憶違いがあるかもしれません。その場合は御免なさい)
目隠シストさん [地上波(吹替)] 5点(2020-10-20 15:27:59)
👍 3
21.ネタバレ 「実は・・・」「実は・・・」と次から次へと真実がご都合主義的に明らかになり、リンドバーグ事件をモデルとする関係者である事がわかっていくので謎解き要素は殆どないし、中盤あたりで全員が犯人なんだろうという事がわかる。この世の人が素性を隠し(経歴を誤魔化し)、理性ではなく感情で動く(殺人はしなくとも違法に近いグレーな行為をする)事を肯定するのなら、あまりにも救いがないようにも思えるが、そういうこの世の救いのなさを訴えたいのなら、それはそれで作品としての価値はあるのかもしれない。負の感情により人種差別意識が「一時的に」撤廃されるというのも「敵の敵は味方」というだけの事でしかないように思える。結局は理性で行動できない人間たちは殺人を犯すし、その後は速やかに感情によって人種差別を行うのだろう。
東京50km圏道路地図さん [地上波(吹替)] 5点(2020-10-05 12:29:03)
20.ネタバレ エンディングが意外ー!!
私は好きですよ。殺人は認めない、獣と一緒だといってた主人公が
考えを変えて終わらせる感じ。それでみんなが幸せになるかはわかんないけどね、、
これは小説で読むべきなのかもしれん。。
一人ひとりの存在感が強くて、気持ちが追い付かない感じはちょっとあった。
うらわっこさん [地上波(吹替)] 4点(2020-10-04 21:06:09)
19.ネタバレ すでに内容を知っている観客をターゲットにしているのかもしれませんが、そうでない者には、前半部分のスピーディーな推理についていくのは、ほとんど不可能です。誰が誰だか分からないし、どんなアリバイがあって、どんな謎に直面しているのか、ひとつひとつ整理しながら理解するのは難しい。ただゴージャスな映像の美しさと、上流階級の会話の雰囲気を、ぼんやりと味わうだけが精一杯でした。
その反面、後半になると、人種も国籍も違う乗客たちが、なぜかみんなアームストロング家に関係しているという不自然な事実が分かるので、もはやその時点で犯人探しの面白みは消えてしまいます。きっと共犯なのだという結論が先に見えてしまう。
では、この物語のどこに面白さがあるかと言えば、乗客らがこぞって私刑を実行するにいたった「動機」が明かされていくところであり、それによってポワロ自身の「善悪の観念」が崩れていくところであり、それによって「人種や国民性に対する偏見」が無化して、逆にユニバーサルな視点へ達してしまうところなのだと思います。
とはいえ、前半部分のチンプンカンプンな謎解きに費やした時間があまりにも徒労に思えてしまって、最後に充実感を得るほどのカタルシスはありませんでした。
まいかさん [地上波(字幕)] 6点(2020-10-04 10:26:18)
18.ネタバレ 公開直後に映画館で見ました。
折角の列車が「オリエント急行」に見えない(苦笑)。
バブルの昔、日本で本物のオリエント急行を走らせたことがあって、
見に行って記憶に残った世代からすると、
劇中の客車や機関車はアメリカ感がちょっと溢れすぎ(特にあのゴテゴテの展望車、あれはないわ)
ここまでアメリカ風にするなら、むしろ舞台をアメリカの大陸横断列車に変えて映画化すれば、車掌さんを黒人にすることで、
自然と黒人が出せるし、シエラネバダ山脈当たりで雪崩で閉じこめられるって設定にすればいいじゃんと思ったのですが、
あらすじそのものやポワロの行動、旅程自体は割と原作に忠実でした。
ポワロのアクションシーンとかシリーズ化を睨んだケネスブラナーポワロのキャラクター作りはありかなと思いますが、
ゆで卵のエピソードはちょっと変人度が過剰かな?小説だと推理が上手く行かない時に八つ当たり気味に出てくるネタなので、

不満もありましたが、ボスポラス海峡を渡る夜景のシーンが凄く綺麗で美しかったので、
ポワロの下車時にネタバレされる次回作に期待しています。
あひる隊長さん [映画館(字幕)] 6点(2019-05-18 16:08:35)
17.ネタバレ アガサ・クリスティーの古典的な推理小説を豪華な俳優陣を配して再映画化。原作は読んだことなかったので、まっさらの状態で今回鑑賞してみました。それが良かったのか、反則すれすれの真相も含め、僕はけっこう楽しめました。基本は密室劇なので、実力派の役者陣の織りなす演技合戦は普通に見応えあり。まぁ古典なので新しさは一切ありませんが、こうゆう安定感もたまにはいいかもです。
かたゆきさん [DVD(字幕)] 6点(2019-03-29 22:47:08)
スポンサーリンク
16.ネタバレ イマイチ。私自身、あまり覚えてはいなかったが旧作を知っているなど結末を見た人にとっての新鮮味がない。【ネタバレ注意】原作は読んでいないが、旧作も同じような結末だったことを思うと、原作に忠実なストーリーなんだろう。それはそれで凝った話ではあるのだが、ある意味わざとらしいわけで、どう変えるわけにもいかなかったのだろうが、リメイクの意義が感じられなかった。
mohnoさん [インターネット(字幕)] 5点(2019-01-15 13:07:01)
15.ネタバレ ルメットの「オリエント急行」も豪華キャストだったが、
本作も豪華な顔ぶれ。
ミッシェル・ファイファーを配した理由がラスト分かる。
カツラを脱いだギャップに女優ってすごいと思った。

一時期、ピータユスチノフでクリスティ推理モノを次々映画化していた時期があった。
(ポアロの仮説を一つ一つ映像化し、反論していくという演出が面白かった)
しかし、本作は演劇人のケネスブラナーが主演・監督でポアロを料理。
さすがにポアロのアクションシーンには驚いたが、圧巻の演技で
ラストまでダレることなく魅せる。

有名な原作なので、犯人は皆知っていただろうに、新たに創りなおしたのは、
映像化だけが目当てだったのだろうか?
スマホとか、殺しの手も現代風に工夫してもらえればなぁとは思ったが、
それでもラストはウルッと感動させられた。
きっとケネスブラナーが温めていた映画化ではなかったかと思う。
面白かった。
トントさん [DVD(字幕)] 7点(2018-08-11 17:58:29)
14.ネタバレ もともと推理系は好きなジャンルだが、楽しめた。格調高き特急と、特急が駆け抜ける雪山の雰囲気は至高。
登場人物は多いがキャラが確立しているため、人間関係像は把握しやすい。犯人は誰なのだ、という緊張感漂う展開に加え、意外な真相が待ち受けていた。締めは弱いと感じ、個人的に好きでないので減点。
カジノ愛さん [インターネット(字幕)] 6点(2018-07-27 00:25:12)
13.ネタバレ そうそうたる役者陣。ジョニーデップは殺される側の役なのであまり出てこなかったのは残念だが、
ポワロを演じたケネス・ブラナーははまり役だった。
ただまあ、ストーリーはわかりきっているので今一度話を確認する以上のものはなかったかな。
衣装およびオリエント急行車内の装飾などは凝っていてその点は見ものでした。
あろえりーなさん [ブルーレイ(字幕)] 6点(2018-06-04 15:09:23)
12.ネタバレ  ミステリの映像作品というのは、ややこしい謎について見る者を引き付け理解させつつ、引張り引っ張り途中までリードして、最後には鮮やかに視聴者を騙し解決を見せる、という事が期待されると思っている。例えば(他の事件でだが)探偵に家系図を書かせて見る者に説明するとか、時間経過に従ってタイムテーブルを作って見せるとか。ごく稀にそういった事をぶっ飛ばしても成立するミステリがある。例えば『犬神家の一族』。70年代の旧作(オリエントの方)でも、私はそういった期待をしたのだが、やはりいろいろな描写が不親切で、それぞれの個別の人物のウソの根拠や犯行の根拠などが弱い。だが、本作に至っては、そんな事をリードする気も理解させる気も無いんだと思った。乗客の個室順や赤いガウンやら開け放たれたドアの意味やら、もっと図面的に説明する手は幾らでもあるはずだが、制作側はそんな事に関心はない。
 だから、これは謎解きストーリーとしてではなく、本事件前のポワロの、どんな悪党でも殺してはいけないという正義感が、遂に12人の犯人たちの正義感を受け入れるまでの物語なのだと、多分それこそが本作の肝なんだろうと感じた。というか、オリエント急行の殺人って、そういう話なんだと思う。
 ただ、それにしては、自身の正義に対する葛藤などがそれほど描かれてはおらず、その辺の感情は持ちずらい。また日本人には特に判らないんだと思うが、この12人という数が、陪審員の数だという事もあらかじめ示してあるとより良いと思う。
Tolbieさん [DVD(字幕)] 7点(2018-05-17 23:34:04)
👍 1
11.ネタバレ 古い映画の方は観ておらず、原作も読んでいないので、この作品が初めての「オリエント急行殺人事件」になります。観終わった直後はテンポが早くあっけなく感じ、高度な推理力を楽しみにしていた私には物足りませんでした。ところが!時間が経つにつれ、おや?とあることに気付き始めたんです。それはつまり、この映画は推理を楽しむというより、結末に様々な思いを巡らせる映画なんだと。この世には善と悪しかないと決めつけていた主人公が、悪を裁く善人たちと出会うことで、この世の不条理を思い知ることとなる。その不条理さがこの映画の本質であり、推理を楽しむこと以上に大きなものなんだと気付いたんです。

人生をレールの上を走る汽車と例えるなら、彼等のとった行動はまさに、脱線、とは言えないでしょうか。
Dream kerokeroさん [DVD(字幕)] 6点(2018-05-17 18:30:52)
👍 1
10.ネタバレ 約3年ぶり2度目観賞。続編公開に向けての復習。アガサ・クリスティー原作。雪崩で立ち往生している列車内で起きた密室殺人事件を名探偵ポアロが解き明かす。クセ者揃いの乗客たちは豪華俳優競演。殺され役はジョニデ。難航を極めた推理の末に達した真相。結局、み~んなが犯人だけど誰も罪には問わない。オチはあまりに有名。次作の舞台はナイル川。事件がオイラを呼んでいる。
獅子-平常心さん [映画館(字幕)] 6点(2018-02-01 22:16:38)
9.ネタバレ 74年のオリジナルは観ていますので犯人は分かっているのですが、役者さんたちとアレンジへの興味で劇場へ行きました。それにしても、オリジナルはすでに40年以上も昔の作品ですか…。
ポアロって奴はチビデブの皮肉屋さんで、私はあまり好きな探偵じゃなかったのですが、チビデブが削除されてかなり見易くなっていました。なんとアクションまでやる。事件の解決に関しても、オリジナルでは「粋な計らい」で犯人たちを見逃すような内容だったと記憶していますが、本作ではしっかりと苦悩していてその点は好感を持ちました。しかし、結末を知っている私でも展開が早くて追従するのが苦しかった。初めて観る人に親切な作り方とは言えないでしょう。
役者さんたちに関しては、大ベテランたちに囲まれたSWの主演女優の眼差しの力強さが印象に残りました。これからの役者さんってことですね。反対に、J・デップの眼つきが悪くて(笑)、それが似合う役者さんになって来たのが少し残念な気分でした。
謎解きのシーンに「最後の晩餐」を模した構図が使われています。裏切者の使徒の特定≒犯人の特定。面白い趣向でした。
以下ネタバレ注意です。恨みが募る悪人が相手とは言え、暴力に不慣れな素人たち全員が人の胸にナイフを突き立てられるものだろうか。オリジナルでは覚えなかった感想ですが、自分が年齢を重ねた故の感想なのでしょう。
「ナイル殺人事件」もリメイクするみたいですよ。
アンドレ・タカシさん [映画館(字幕)] 5点(2018-01-13 11:59:17)
8.ネタバレ 全くの予備知識なしでの鑑賞。結末はなるほどって感じではありますが。情報収集&謎解きパートがちょっと雑過ぎるのではないかと。序盤の列車に乗り込むまでのシーンを削って列車の中をもう少し丁寧に描いてほしかった。
いっちぃさん [映画館(字幕)] 5点(2018-01-08 01:44:46)
👍 1
7.ネタバレ 74年版は何回も観てる、原作も既読です。
今回映画館まで行って観たのはお正月ということと、カセッチをジョニーがやってるから。

登場人物の素性が一部変えられてる、アンドレニ伯爵の人となりもちょっと・・・原作とはかけ離れてて違和感。
時代設定は現代じゃないんで、アーバスナット大佐を黒人にする必要てあるのかな。

あまりにも有名だし、謎解きや結末を重視することはないと思うけど
初めて観る人にはどうかな?
乗客たちに尋問するシーンはちょっと速足というか、あんまり丁寧じゃない。
多彩なキャストによる大雪に閉ざされた列車内での密室劇としては見応えがあるとは言い難いです。
ポワロに銃撃、アクションて必要だったのかしら、CGとはっきりわかる映像もしかり。

期待してたほどじゃなかったです、ケネス・ブラナーのポワロがスタイリッシュすぎるし。
英語の発音はちゃんとポワロになってたと思う、
でも洋画専門チャンネルで放送されたら録画してでも観ることにはなるだろうな、そしたら
また違った感想になるかも
「ナイルで事件が・・・」のラストのセリフ、次は「ナイルに死す」なんだとわかるとこはシャレてる。
envyさん [映画館(字幕)] 6点(2018-01-02 22:02:59)
スポンサーリンク
マーク説明
★《新規》★:2日以内に新規投稿
《新規》:7日以内に新規投稿
★《更新》★:2日以内に更新
《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 46人
平均点数 5.98点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
436.52%
51021.74%
62247.83%
7715.22%
848.70%
900.00%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.50点 Review2人
2 ストーリー評価 6.00点 Review3人
3 鑑賞後の後味 6.00点 Review3人
4 音楽評価 6.00点 Review2人
5 感泣評価 4.00点 Review2人

■ ヘルプ