映画『未来のミライ』の口コミ・レビュー(2ページ目)

未来のミライ

[ミライノミライ]
Mirai
2018年上映時間:98分
平均点:4.46 / 10(Review 46人) (点数分布表示)
公開開始日(2018-07-20)
公開終了日(2019-01-23)
SFアドベンチャーファンタジーアニメ
新規登録(2018-04-25)【イニシャルK】さん
タイトル情報更新(2024-09-28)【イニシャルK】さん
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監督細田守
演出真田アサミ(上田弁方言指導)
上白石萌歌くんちゃん
黒木華ミライちゃん
本渡楓ミライちゃん(赤ちゃん)
星野源おとうさん
麻生久美子おかあさん
宮崎美子ばあば
役所広司じいじ
福山雅治ひいじいじ(青年)
真田アサミひいばあば
中村正[声優]
玉川砂記子
山像かおり
畠中祐
井上肇
原作細田守
脚本細田守
音楽高木正勝
北原京子(音楽プロデューサー)
作詞山下達郎「ミライのテーマ」/「うたのきしゃ」
作曲山下達郎「ミライのテーマ」/「うたのきしゃ」
編曲山下達郎「ミライのテーマ」/「うたのきしゃ」
主題歌山下達郎「ミライのテーマ」/「うたのきしゃ」
撮影A-1 Pictures(美術撮影)
製作日本テレビ(D.N.ドリームパートナーズ・スタジオ地図LLP共同事業)
KADOKAWA(D.N.ドリームパートナーズ・スタジオ地図LLP共同事業)
スタジオ地図(D.N.ドリームパートナーズ・スタジオ地図LLP共同事業)
東宝(プロモーションパートナーズ)
電通(プロモーションパートナーズ)
読売テレビ(プロモーションパートナーズ)
読売新聞社(プロモーションパートナーズ)
市川南〔製作〕(「未来のミライ」プロモーションパートナーズ)
企画スタジオ地図
プロデューサー川村元気
制作スタジオ地図
マッドハウス(制作協力)
スタジオポノック(制作協力)
配給東宝
作画青山浩行(作画監督)
古屋勝悟(原画)
中鶴勝祥(原画)
田中敦子〔作画〕(原画)
美術上條安里(プロダクションデザイン)
山下高明(画面設計)
高屋法子(ハーモニー)
T2 Studio(仕上げ)
A-1 Pictures(仕上げ)
旭プロダクション(仕上げ)
MAPPA(仕上げ)
シャフト(仕上げ)
衣装伊賀大介
編集西山茂
録音柴崎憲治(音響効果)
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💬口コミ一覧

26.ネタバレ 1. 絵はきれいで大満足。 2.声に時々違和感を覚える。 3.ストーリーが散らかっているイメージが拭えない。詰め込みすぎてか!? 4.褒めポイント:一晩寝て考えが変わったり、悟ったり、やっぱり頑張る!と勇気が生まれたりするような経験はこのような不思議な体験や夢?のおかげなのではないか。直観、本能っていうのものなんでか知らんけどわかる・・・ってことありませんか?それを少しは語りたかったのかなと、、、スピリチュアルなことではなくて、単純な心理です^^
HRM36さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2019-05-29 22:59:04)
25.予備知識なしで見ました。まぁ皆が指摘している通りくんちゃんの声があまりにも酷い。
未来ってタイトルに付くぐらいだから、成長するのかと思ったら最後まであの声で違和感が凄い。
まぁなるべく気にしないように意識しないように見ようと思えば思う程気になる(笑)
毎回思うのだが、ジブリといい、もうそろそろアニメ映画に俳優とか使うの辞めませんか。
得に子供役なんてプロの声優でも出来ない人が居るぐらい難しいんじゃないの。
抜擢された女優さんがかえって可哀想。汚点にしかならないからね。

内容もペラッペラ。いかにも大人が妄想した子供像って感じでリアリティ皆無。
場面だけ切り取ればああいうワガママを子供は言う物だと思うが表現方法がね。
怒った時に顔赤くしたり、大粒の涙流してみたり。そういう演出もやり過ぎて寒い。
最初から見るのが本当に苦痛で何度も見るの辞めようかと思った程。
細田監督の作品はサマーウォーズは好きだったのですが、それ以降の作品、
おおかみ子供やバケモノの子など子供と動物に逃げてる感じがどうも好きになれず。
雰囲気に逃げて終わり。今回はもう少しSFチックなのかと思ってただけに残念。
この監督の映画はもう見なくてもいいやって本気で思わせる程酷い内容でした。
デミトリさん [DVD(邦画)] 1点(2019-06-11 16:55:31)
👍 1
24.ネタバレ ファンタジーですねー。くんちゃん目線なのでとりとめもない展開でも、まぁついていけたかな。
断片的なトリップも演出が良いせいか楽しめました。
これまで作ってきた作品にも助けられた感は否めませんが、くんちゃんと未来ちゃんに免じて大目にみよう。
ろにまささん [CS・衛星(邦画)] 7点(2019-06-22 19:31:03)
23.何らかの表現したいことがあっての作品だろうと思う。そうでなければ、娯楽として誰向けに作っているか分かりにくい。
いずれにしても、自分は面白いと思えなかった映画。
simpleさん [地上波(邦画)] 4点(2019-07-13 14:24:20)
22.なんでタイムスリップするのかもよくわからないまま、エンディングを迎え、消化不良気味。
また、声優に俳優とかアイドルを使うのはやめようよ。
あきぴー@武蔵国さん [DVD(邦画)] 3点(2019-07-13 22:35:02)
21.ネタバレ 監督がご自身の息子の生態と、息子が見た夢に着想を得て作ったんだそうです。それは結構なんですが、この映画が不快に感じられる最大の要因が「小さい子供がいる親が陥る勘違い」にある訳です。俺の友達曰く、子供の泣き声なんて不快でしかなかったのに、自分に子供が出来たら全く逆になったんだそうです。泣き声ですら可愛くて仕方ないんだって。これはうちの母親もそうで、近所から赤ん坊の泣き声が聞こえてくるとわざわざ聞き耳を立てに行くそうな。子供の泣き声というのは人によって正反対の感じ方になるらしい。不快派or愛おしい派。これは当たり前なんです。子供の泣き声ってのはサイレンなんです。危機を遠くに知らせるためには極力癇に障る音の方がいい。一方、そんな不快な音ばかり聞いてたらみんなノイローゼになってしまう。だから心地良く感じる人も出て来るんです。よくネットで論争が起きるじゃないですか。子供の泣き声うるせえ黙らせろって人、またそういう人に対して忍耐が足りないだの文句を言う人…議論したって答えが出る訳がない。気になる人と気にならない人、二種類いなきゃ駄目なんです。子供の泣き声に慣れてしまった親や、気にならない人、あまつさえ愛おしくさえ感じてしまう人は、ストレスに感じている人の気持ちを理解しようとしません。ストレスに感じる奴が悪いおかしいと勘違いしてしまう訳です。しかし残念ながら、うるさいものはうるさいんです。理屈じゃないんです、これは。人として当たり前の生理現象なんです。サイレンなんですから。みんなしてああいい声だなぁ~なんて聞き耳立ててうっとりして居眠りしてるうちに死んじゃったらえらい事です。泣く側もどうにかして気持ちを伝えようと必死なんです。うっとりしてる場合じゃねえだろって子供も思ってるに違いありません。
細田監督がどっち派だかは分からない。うるさいなぁと思ったのか、愛おしいと思ったのか…少なくとも後半に至るまで何十回と子供の泣き声を聞かされて相当のストレスを感じた観客・視聴者が大多数いたはずなんです。細田監督は泣き演技が好きな人で、過去作にもたくさんの泣きシーンが出て来ます。好きなんでしょう多分。でもそろそろ苦手な人が多くいる事に気付いて欲しい。ちょっと多過ぎなんですよ。1作に1回くらいでいいから。ハルヒのアニメにエンドレスエイトってあったでしょう。同じ話を8回繰り返したあの馬鹿企画。劇場映画化で儲けようと企んでテレビ用に作っていたのを転用してしまったので穴が開いた話数をまんまエンドレスエイトで埋めた訳ですが、物には限度があるという事を分かっていないと視聴者にストレスを与えるだけになってしまう。ここはぜひ今後の参考にしていただきたい。
泣き声の話ばかりになってしまったが、他にも母親がやたらと神経質で口が悪かったり、父親の要領が悪かったり、雛人形のだるまさんが転んだ状態のアレもまるで笑えない。見ているこちらがイラつく要素てんこ盛りなのだ。なぜここまで視聴者をイラつかせる事に徹したのか。
もしかしたら意図的に視聴者にストレスを生じさせる事が目的だったのかも知れない。現にラストでああ良かったになる。よく泣いてたくんちゃんもミライも笑って終わる。ガミガミ怒って育児放棄してた母親も、無能の極みみたいな旦那も、笑って終わる。このままだと0点つけるんじゃないかと思って見てた俺も、あのラストで考えが変わったしね。ただね…どんな目論見があろうが、教材ビデオみたいなもんであっても、ちょっと長いよ。50分で纏まる様な話を100分かけて大半不快。育児のための教材ビデオだったんなら最初からそう言ってよ、見ないから。本来興行の目玉であるべき唯一キャッチーなキャラの未来の未来ちゃんがちょっとしか出て来ないし、とんだ肩透かしだ。サービスにパンチラくらいしてくれよ。誰に向けて作られた映画なんだ。これから育児しようっていう若い夫婦?ちょっと限定し過ぎじゃありませんかね…ひぃじいじがカッコ良かったのと、ラスト和んだので、大まけにまけて5点。それくらいは救われた。
にしきのさん [地上波(邦画)] 5点(2019-07-15 02:54:27)
👍 3
20.アニメーションはとてもいい。ストーリーはお粗末。必然性がなく説得力が無い。思いつきで、面白い絵になるからと作っちゃった感じ。
監督やるなら、出来物ストーリーのアニメ化に特化したほうが良さそう。時をかける少女は良かったし。
アカデミー賞ノミネートやら、imdbの評価がまあまあなのが不思議。
くろゆりさん [地上波(邦画)] 5点(2019-07-16 15:10:20)
19.ネタバレ あんまり「今どき」のアニメって観ないんです、で、ちょおっとたまたま観てみたのですが、、、えーーこんなんなん!? 正直全然面白くないんですけど(苦笑) 。まず、4歳の男の子の設定なのにこの声はないかな(声を担当した声優さんゴメンね)で、行動も4歳の行動じゃないでしょこれ。多少のファンタジー要素を受け入れる器用はあるつもりですけど何をいいたいのか?分かりづらいよね 生命の紡ぎ ですかね? まぁひいおじいさんはかっこよかったけどw  もしかして子育てあるある的な要素を入れたかった?まぁそこらへんは分からんでもないが、だだこねすぎて嫌になる+母親の小さい時も嫌な奴w 今後ますますこのテのものから遠ざかってしまいそう・・・何か残念な印象でゴザイマシタ
Kanameさん [地上波(邦画)] 2点(2019-07-16 22:42:16)
18.ネタバレ どんどん魅力がなくなってきている細田守監督らしい展開。
タイトルがみらいなら、くんちゃん目線でなくてもう少しみらいを前に押し出すべきではないか。
キャラクターも現実的に作っているようで違和感あり。こんな四歳児いるか。声も不自然だし、行動パターンも大人目線かと思いきや、嫉妬に狂った駄々っ子のシーンが不快。
ひいじいじとかカッコいいキャラがいるので点数をつけたが、映画館で観なくて良かった。
mhiroさん [地上波(邦画)] 4点(2019-07-17 11:08:26)
17.ファンタジーなのは分かるんですが・・・くんちゃんの声の不自然さが中身の嘘くささを際立たせています。細田氏の感性ってこんなんでしたっけ?
ProPaceさん [地上波(邦画)] 3点(2019-07-28 14:48:00)
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16.ネタバレ 大人が見るものと思うと酷評だが、駄々っ子の子供に見せるものとすればなかなか良い作品なのでは。
幼稚園の年長さんあたりならだいたいのストーリーは把握できるはず。
チェブ大王さん [地上波(邦画)] 5点(2019-08-11 16:19:31)
👍 1
15.ネタバレ アカデミー賞ノミネートで話題になった細田守監督の新作。まず、既に指摘されてる方もおられるが、主人公の4歳児の声が不自然で違和感を感じてしまうのが残念で、しゃべり方もなんか子供らしくない。この4歳児 くんちゃんが妹 未来が生まれたことにより、赤ちゃん返りで駄々をこねるシーンが多いのだが、それがちょっと不快に感じる。そんな彼が未来を受け入れるまでが主題のようで、それが主題なら「クレヨンしんちゃん」のひまわり誕生直後のしんのすけが赤ちゃん返りするエピソードのほうが良かったと思えてしまう。(実際、そのエピソードはすごく感動した覚えがある。)また、「未来のミライ」というタイトルでありながら、未来からやってきた未来の存在感が薄く、このタイトルにも違和感を感じずにはおれない。「おおかみこどもの雨と雪」や「バケモノの子」のように話を詰め込みすぎていない分は良かったが、いまいち何が言いたいのかよく分からない映画で、結局今回も面白くなかった。本作は細田監督に子供が生まれたことをきっかけに作った映画だそうだが、ひょっとして細田監督は自分の子供の可愛さを本作を見る人にも分かってもらおうという意図だけで作ったのかもしれない。だとしたら非常に押しつけがましい映画だと感じる。見る前は自分にも4歳と生後4か月の甥っ子がいるので、少しは身近に感じられるかと思ったが、ダメだった。
イニシャルKさん [DVD(邦画)] 4点(2019-08-24 22:56:19)
14.ネタバレ 最初は一時間もしないうちに一度見るのをやめたんですが次はながら見ながらも完走。
全編見て思ったのは、未来の未来ちゃんの出番少ない、と。
ひいじいちゃんみたいなかっこいい大人を描くのは本当にうまいですね。
逆に一番下手だと思ったのは最後のどこの世界かわからない駅ですかね。
子供の悪夢をイメージしてるのかもしれませんが、ひどい。

あと、主人公の声が小さな男の子に聞こえない、不快、うるさいので減点。
そこさえまともな声優使ってれば6点上げてもいいかな、
というくらいにストーリーはぶつ切りながらもなかなかまともだとは思った。
少なくとも全体としてはバケモノの子よりはいいです。
この監督作品としては
サマウォ>>>時かけ>おおかみ>>>ミライ>>>バケモノ
といった感じですかね。
ちなみに時かけとサマウォは奥寺さんが脚本、おおかみは奥寺さんと細田共同、
バケモノは細田脚本で奥寺さんは協力、ミライは細田単独脚本。
うーん、話がどんどん悪くなっていってる原因は明確だと思いますが。
にんじんさん [ブルーレイ(邦画)] 4点(2019-08-26 05:25:03)
👍 1
13.ネタバレ これは無理。声が全くあっておらず、開始30分落ち着かない子育てをひたすら見せられ、ずっとイライラしっぱなしでとてもまともに見てられない。反則ですが見るのが途中から馬鹿らしくなったので早送りしながらざっと内容確認して終了。ここまで拒否反応でた映画は初めて。この監督とはホント合わないな。
映画大好きっ子さん [CS・衛星(邦画)] 2点(2019-09-03 22:45:32)
12.ネタバレ 2人目が生まれた家族の大変な日常と、お兄ちゃんが妹を受け入れるまでをタイムスリップと絡めて描いている。
タイムスリップに法則はないし、あっちいったりこっちいったり慌ただしい。
わが家の歴史って、母親系しか出てこない?父親は婿入りか何かか?
どこをどう見たら面白いと感じられるのかついにはわからずじまい。
声優には有名は俳優さん使いましたよ、と。
あきちゃさん [DVD(邦画)] 3点(2019-09-30 11:54:07)
11.ネタバレ ひょっとして、「未来のミライ」って言いたいがために作られた映画じゃないでしょうか?それくらいの名前負け感が漂ってます。
いっちぃさん [CS・衛星(邦画)] 4点(2019-11-16 17:02:44)
10.「サマーウォーズ」は好きです。でも、この映画はダメです。子供の泣き声がうるさいし、なにを伝えたいのか分かりません。
木村一号さん [CS・衛星(邦画)] 4点(2019-11-17 17:48:32)
9.一番の問題点はやはり主人公に感情移入できないことなんじゃないかと思う。みなさんのおっしゃる通り、4歳児のわりに大人びているし、あと何より駄々のコネ方がいちいちイラっとする。必ずしも主人公に好感を抱かせる必要もないのだけれど、このタイプの映画で主人公を嫌いになってしまうような描写はどうなんだろうか・・。それでも毎回のように何か新しいことにチャレンジしようとする監督の姿勢は嫌いではありません。復活を期待しています。
ばかぽんさん [インターネット(邦画)] 5点(2019-11-24 11:06:12)
8.ネタバレ 大人から見た理想の子供像から一歩も出ない感じ。
まあそれは絵柄やら声優さんの話し方やらで最初からわかっていたことだが、最後までそのまんまだった。
身近にありそうなシーンなだけに、嘘くささが際立つ
私が子供でもこれを見たら気が滅入ったろう。
(子供の感性ばかにしちゃいけませんよ・・・)
しかし、そういうものを安心して見たいという一定の需要があるのだろう。
私向けでは無かった。
スズメッキの魔女さん [CS・衛星(邦画)] 3点(2020-05-17 05:23:15)
7.ネタバレ 本作公開の頃、その評判は良いとは言えなかった。主人公くんちゃんの可愛げのなさと、今後の細田作品における脚本家の必要性が幾人もの批評者から指摘されていたと思う。そしてアニメーションから心が離れ始めていた自分自身の事情と、上記の評価のため食指が動かず、結局、劇場へは足を運ばなかった。

今回ようやく視聴したのは、昨年TV放送されたものの録画だ。

大まかに言えば、本作は、意外な来訪者――女子高生(?)に成長した、未来の未来ちゃん――などの関与によって、4歳の主人公”くんちゃん”がそれまでの小さくてどこかぎこちない日常から、大きな世界を見ることで、自身が成長する物語なのだろう。

中盤で、くんちゃんが若かりし頃のひいじいじとバイクで疾走するシーンは、戦後当時を彷彿とさせる映像的解放感が出ていて良かった。また、終盤、成長した未来ちゃんとくんちゃんが空を軽やかに飛翔しながら、様々な時代や別世界を観望するシーンには映像的快感があった。クライマックスとしての盛り上がりは確かに感じた。

こういったいいシーンもあるのだが、残念ながら、本作には大きな欠点がある。こういったヤマ場へ行くまでの段取りが非常に悪いことだ。ヤマ場にたどり着くまでの精神的苦痛が大きすぎるのである。それはキャラクターへの嫌悪感と不自然感によるものだ。

主人公くんちゃんは4歳ということで、それらしいわがままさが描かれているのだが、その描写がエキセントリック過ぎるのだ。
まずは、生後、新しく家に来た妹の赤ちゃん、未来ちゃんに嫉妬してちょっかいをかけるのは分からないではないが、嫉妬が強すぎておもちゃを投げようとするのはやり過ぎだ。いくらアニメとはいえ、赤ちゃんというデリケートな存在を壊そうとする、観ているこちらの心の奥底をドキッとさせる描写はいかがなものだろうか。
未来ちゃんの方を大事にし、自分を中心に見てくれない両親に「嫌い!」「嫌い!」と、やたらネガティブな言葉をぶつけるのもリアルかもしれない。だが、それも必要以上に繰り返されると、観ているこちらはイライラしてくる。気分が悪くなってくるのだ。顔を赤くして大声で泣きわめく描写も不快だ。
監督は子供をわがままなものと捉えているのだろうし、わがままな部分以外の、日常での子供の存在そのものを可愛さとして感じているのかもしれない。それでも、僕にとっては描写が辛口過ぎた。僕はもう少し甘めのさじ加減が好きだ。本作でも自転車の練習をするくんちゃんにアドバイスしたり、自転車に乗れるようになったくんちゃんに遊ぼうと言ってくれた子供がいたが、あれくらいの(リアルではないかもしれない)優しさがくんちゃんにも欲しかったし、自分ではいかがなものかと思いながらも、ここが本作で最も心が和むシーンとなった。

くんちゃんの不自然感も気になった。まずは声。先ほど書いた自転車のシーンの子供の声の方がよっぽどリアルで心地良かったし、キャスティングに何かしらの裏事情まで感じてしまった。それから「さびしかったよ~」などの、自身の気持ちを端的に分かりやすく発した言葉の数々。いずれも大人びていて、とても4歳には思えない。子供の感情って、一言では言い表せない、もっとモヤモヤしたものなのではないだろうか。

両親の描写も好きになれない。やたら自己主張が強い母親と、気弱で芯の通っていない父親。恋愛結婚のようだし、結婚して数年経っているはずだが、それにしてはよそよそしいし会話にトゲがある。育児が大変だから母親がツンツンしているとこちらに感じてほしいのかもしれないが、そういった描写の少なさからとてもそうは思えない。二人の精神的距離が離れているように感じられる。
終盤に描かれる両親の成長も、日常生活の一つと捉えればリアルかもしれないが、本作が映像作品ということから考えると、くんちゃんの体験や成長とリンクしていないのは不満だ。

ところで考えてみると、くんちゃんのわがままで大人びた描写というのは、中学生くらいの視聴者にとっては憧れなのではないだろうか。言いたいことが言えるし、それに自覚的でいられる快感が伴うのだ。
今や世界的に注目される細田監督作品としては寂しいが、本作のメインターゲットは中学生くらいまでなのかもしれない。
もう少しターゲットを広く、そして上に引き上げる作品作りをした方がいいのではないか。それには、物語を紡げると同時に、作品を客観視できる脚本家の存在は必須であろう。

アニメーション映像作家としての細田監督のセンスと実力に敬意を表しながらも、今回は、その素晴らしさゆえに甘めの評価をした前作『バケモノの子』よりは辛口の点数とする。
はあさん [地上波(邦画)] 4点(2020-05-17 16:58:20)
👍 1
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【点数情報】

Review人数 46人
平均点数 4.46点
000.00%
124.35%
236.52%
31021.74%
41226.09%
5919.57%
624.35%
736.52%
848.70%
912.17%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.00点 Review2人
2 ストーリー評価 4.80点 Review5人
3 鑑賞後の後味 5.25点 Review4人
4 音楽評価 4.00点 Review4人
5 感泣評価 2.00点 Review3人

【アカデミー賞 情報】

2018年 91回
長編アニメーション賞 候補(ノミネート) 

【ゴールデングローブ賞 情報】

2018年 76回
アニメ映画賞 候補(ノミネート) 

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