映画『シャンドライの恋』の口コミ・レビュー

シャンドライの恋

[シャンドライノコイ]
Besieged
(L'assedio)
1998年上映時間:94分
平均点:6.88 / 10(Review 41人) (点数分布表示)
ドラマロマンス
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2014-01-05)【ESPERANZA】さん
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監督ベルナルド・ベルトルッチ
キャストデヴィッド・シューリス(男優)キンスキー
タンディ・ニュートン(女優)シャンドライ
クラウディオ・サンタマリア(男優)アゴスティーノ
脚本ベルナルド・ベルトルッチ
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💬口コミ一覧

41.ネタバレ アフリカ音楽とクラシック音楽による感情表現、無駄なセリフを徹底的にそぎ落とした脚本とそれを活かす演出や映像センスなど、ストーリーそのものはベタなのに、映画的な面白さがギッシリ詰まっていたおかげで、引き込まれました。特にあのラストは最高でしたね! 虚しく鳴り響く呼び鈴と切ないBGMが素晴らしく合っていて、驚きの声さえ出ないほどでした。
でもベッドの2人を、そのまま映像で見せる必要はなかったような・・・。靴を脱がせたあとは、もっと抽象的な表現の方が良かったような気もします。
ramoさん [CS・衛星(字幕)] 9点(2017-07-04 19:03:13)
40.ネタバレ 政情不安にゆれるアフリカの何処かの貧しい国。反政府活動を疑われた夫が理不尽にも投獄されて独りぼっちになってしまった若く美しい人妻シャンドライは、身の安全を図るため難民としてローマへと移り住むことに。親戚が遺した遺産で悠々自適の生活を送るピアニストのキンスキーのアパートで、投獄された夫のことを気遣いながらも、シャンドライは看護婦を目指して新たな生活を始めるのだった。そんなある日、突然大家のキンスキーから愛の告白をされる。あまりにも違うお互いの境遇に、最初は反発を覚えたシャンドライだったが、彼の無垢な心と優しさに触れて次第に気持ちが揺れ動いてゆく…。映画監督としてノリにノッていたベルナルド・ベルトルッチが、ラスト・エンペラーやシェルタリング・スカイといった大作映画の後に、良い意味で肩の力を抜いて撮っただろう、小品ながらも愛すべき作品でした。まるで絵画のように美しいローマの街並みを背景に紡がれる、極端なまでに無駄を削ぎ落としたシンプルでありながら深いストーリー、全編を彩る情熱的なのにあくまで上品で静謐な音楽の数々…、もうベルトルッチの素晴らしい才気が画面の端々に漲っています。そして、何より魅力的なのは主人公のシャンドライ。きれいで可憐な容姿にもかかわらず、胸には熱い情熱を秘めた彼女の魅力に最後まで惹き付けられました(僕がいままで見てきた黒人女性の中では一番と言っても過言じゃないくらい、笑顔がかわいかったっす笑)。そんな彼女の心に芽生えた小さな恋心が徐々に高ぶり、最後は官能的でとても美しいラストシーンへと導かれていく、その丁寧でスリリングな心理描写はもうさすがの一言。最後、シャンドライがあのドアを開けるのかどうか、それを明示しないまま終わるのも印象的な良い余韻を残してくれます。小品ではあるけれど、久し振りに「ああ、良い映画観たなぁ…」と心から思える作品に出会えました。お薦めっす。
かたゆきさん [DVD(字幕)] 9点(2014-04-17 18:41:25)
39.ネタバレ ベルトリッチの粋な小品。イタリアの密集した住居の中の官能の愛、といえば「ラストタンゴ・イン・パリ」を思い出すが、私はあの作品はあまり好きではなかったが、こんなに楽しい愛と官能の閉鎖した空間を描く監督の作品ならば、もう一回観直さねば・・と思う。二人の目とピアノのテンポと悩ましいカメラの動きで、二人の愛の高まりを描く。官能とは裸で表現するだけではないんですね。
トントさん [DVD(字幕)] 9点(2013-12-15 08:34:49)
38.この映画、ストーリー自体はよくありがちでテンポも悪く、一見ダルい映画のようだが、この映画の面白い所は、シャンドライの揺れ動く心を音楽によって代弁したところにあると思った。初めはアフリカの音楽ばかり聴いていてキンスキーの音楽には理解を示さないのだが、次第にキンスキーに打ち解けていくにつれてキンスキーの音楽を好きになっていく…。キンスキーのピアノの音楽が激しく鳴り響く時はシャンドライも激しく悩んでいる時であり、シャンドライがアフリカの音楽を聴いている時は、キンスキーに魅かれつつある自分を諫めながら、アフリカにいる夫のことを思い出している時。例えばこういったシーンにあるように、シャンドライの微妙な心境をアフリカ音楽とクラシックのピアノ音楽といったある種対照的な二つの音楽を絡めることで表現する、というところに今までにない新しさを感じた。そして、ラストの終わり方も、「心を音楽で表現する」という非常に繊細で微妙なこの映画に見合った、非常に繊細な終わり方で、観終わった後になんとも言えない余韻を残す、とてもいい終わり方だった。
デュークさん 9点(2004-08-08 18:17:44)
37.ネタバレ 美しい映画です。 ピアノがちゅうに浮かんでるとこ、きれいだし、ぐっときます。
tiranoliliteriaさん 9点(2003-07-06 01:14:56)
36.別々の音楽が融合していくように、見ないふりしていた事実や気持ちがいつのまにかあふれてくる・・・。絶対できないだろう、とシャンドライが叫んだ望みを、キンスキーがピアノに代えてまでかなえるという愛と、あれほどまでに悲しんだ夫との別れ、そして釈放に挟まれたシャンドライ。どちらを選んでも、彼女は一生何かを負っていかねばならないんだろうな。
あでりーさん 9点(2003-06-05 21:03:28)
35.音楽がとても素敵。あの曲と、螺旋階段の映画。でも、大好きだ!
あいうえおさん 9点(2002-12-10 18:47:23)
34.ベルトリッチがこんなにすごい監督だとは!!素晴らしい映像センスと音楽で、最後まで全く無駄の無い映画でした。酔いしれて見ておりました。
ななさん 9点(2002-02-21 10:40:33)
33.映像・音楽の圧倒的な美しさ!カラダが火照るエロティシズムと魂の清純さ。このギャップの虜になりました!
ミライさん 9点(2001-09-25 23:20:55)
32.サンディ・ニュートンが美しい。ゲロ吐こうが、唾吐こうがともかく美しい。こんな風に撮るなんて、べルトルッチ監督は、この女優さんに惚れきってるに違いない。
美琴さん 9点(2001-09-02 03:29:38)
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31.ネタバレ 怪しい贈り物と、こぼれ落ちるピアノの音。ぽろぽろぽろぽろ・・。加えて濃密な映像と螺旋階段に悪酔いしそうになった、中盤までは。あー、シャンドライはきっとこのヘンな男のせいでノイローゼになるに違いない、と思った私はとんだ青二才だった。ストーカーだと思っていたのが純度の高い愛に百八十度転換したそのときの衝撃たるや、もう・・。なんだか身動きがとれないラストも忘れ難い。
tottokoさん [映画館(字幕)] 8点(2012-02-05 16:10:01)
👍 2
30.いやーこの感覚は言葉にできない!ラストで物語が一気にスパートをかける感じだ。これは見る人によって賛否がかなり分かれると思う。僕はかなり好きです。ただもう一回見ろと言われたらしんどいかなあ…。
TK of the Worldさん [DVD(字幕)] 8点(2005-10-28 23:43:41)
29.ベルトルッチ凄すぎるよ。「暗殺の森」がよくわからなくてそれ以降、彼の作品を見るのはやめてたけど、バカだった。「暗殺の森」ももう一度見なければ。この人は間違いなく映画作りの天才。映画を設計するってのはこういうことなんだな。ただでさえ素晴らしいあの螺旋階段の屋敷を、スーッと抜けるように動くカメラの曲線的な動きは繊細なガラス細工のよう。で、そのカメラがシャンドライ(髪型が気に入った)と一緒にスーッと上っていくと、あの赤を基調としたピアニストの部屋が現れる。長い1ショットがもうそれだけで映画になってる。凄い。あと部屋。シャンドライがピアニストの靴をベッドの下から拾うシーンがあるのだけど、ここの光線がやばい。埃まで誇らしい。そんな事まで言いたくなる。室内撮影の制限を完全に利点にしてしまっているのです。凄い。そして衣装や文様。この映画では細かい模様をメチャクチャこだわっている。映像にもあからさまに入れている。一度見た人は今度はもっと画面の近くに寄って見るべし。遊び。映画に遊びを盛り込むヌーヴェルバーグをこよなく愛している(に違いない)彼ならではのジャンプショットやスローモーションや早送り。あるいは同じイタリア映画の「特別な一日」を髣髴とさせる洗濯物をしまいこむ風景。ベルトルッチのカメラは速い。画面の切替えとかそういうことじゃなくて、コマの連続性が、まあサッカーで言うならACミランのカウンター攻撃のように合理的なのにそこには即興的な想像力が秘められている・・・よくわからないけど、そんな感じ。ミランのサッカー見てください。対の音楽。延々と反復し続けるアフリカの民俗音楽とクラシックピアノがまさにドラマそのものとなっている。こういう映画にセリフや具体的な物語はただの雑音にしか聞こえないだろう。ラストは当然セリフなし。印象的な青みがかった早朝のローマの町並みに佇む夫こそドラマの終焉。映像美っていうか彼の場合は映画美だな。凄い。 (追記)と、大絶賛したものの冷静に考えて10点はあげすぎか。なんか、バカみたいに高揚してたな・・・
Qfwfqさん 8点(2005-03-28 12:28:33)
👍 1
28.あの絶妙の終り方が、この作品の存在価値をもの凄く高めたと思う。
でも、女性にはちょっと退屈な作品かなぁ…。
なおてぃーさん 8点(2005-02-12 23:06:56)
27.映画の最後の最後で「ほほーっ」て思いました。ヒロインがハリウッド的美女でないのも逆に効いてる。好きですこういうの。 台詞少ないね。字幕はあの戸田奈津子さんなのに・・・。
キュウリと蜂蜜さん 8点(2004-07-04 00:13:58)
26.「ピアノレッスン」における砂浜のピアノ、「男と女」における海辺の犬、とともにこの作品のらせん階段、 そのシーンだけで評価を倍増したのは私だけですか? ヒロインの心の声を追いつつ見終わったって感じですね。  何本観ても、いつになっても、映像と音楽には、弱く甘くさせられましゅ。  
かーすけさん 8点(2003-05-17 10:49:59)
25.暗殺の森ほどでないにしろ、映像だけで見せるところはさすがです。セリフを極力省いたため、状況を掴みづらいところがあるが、それ以上にシャンドライとピアニストの微妙な関係に引き込まれる。シャンドライの心理を見ている者にも考えさせる作りはベルナルド・ベルトルッチらしい。
ゆたKINGさん 8点(2003-01-02 09:47:51)
24.いい!
愛人/ラモスさん 8点(2002-12-03 13:29:10)
23.色彩の美しさ、カットの素晴らしさがいい。余韻の残るラストにもマル。孤独なピアニストの恋愛表現の拙さが胸を打つ。佳作だと思う。見て損はしませんよ。
くぼごんさん 8点(2002-03-30 23:23:22)
22.よくわかんないけどおもしろかった。ただ音楽が多いし台詞が少なめなんでけっこうおねむでした。めずらしくもっかいぐらいみてみようかなと思いました。
バカ王子さん 8点(2002-02-28 17:41:31)
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マーク説明
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【点数情報】

Review人数 41人
平均点数 6.88点
000.00%
100.00%
200.00%
337.32%
449.76%
549.76%
637.32%
7717.07%
81024.39%
91024.39%
1000.00%

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