映画『罪の声』の口コミ・レビュー

罪の声

[ツミノコエ]
2020年上映時間:142分
平均点:7.09 / 10(Review 32人) (点数分布表示)
公開開始日(2020-10-30)
ドラマサスペンスミステリー小説の映画化
新規登録(2020-11-08)【Yuki2Invy】さん
タイトル情報更新(2025-03-01)【イニシャルK】さん
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監督土井裕泰
キャスト小栗旬(男優)阿久津英士
星野源(男優)曽根俊也
松重豊(男優)水島洋介
古舘寛治(男優)鳥居雅夫
宇野祥平(男優)生島総一郎
篠原ゆき子(女優)生島千代子
原菜乃華(女優)生島望
阿部亮平[1980年生](男優)生島秀樹
尾上寛之(男優)曽根光雄
水澤紳吾(男優)
山口祥行(男優)青木龍一
堀内正美(男優)立花幸男
木場勝己(男優)藤崎勝
橋本じゅん(男優)小料理屋『し乃』板長
桜木健一(男優)臼井浩司
浅茅陽子(女優)大島美津子
高田聖子(女優)天地幸子
佐藤蛾次郎(男優)藤井清一
宮下順子(女優)山本志乃
塩見三省(男優)ニシダ
正司照枝(女優)須藤みち
沼田爆(男優)三谷浩二
岡本麗(女優)三谷晴美
若葉竜也(男優)津村克己
須藤理彩(女優)
市川実日子(女優)曽根亜美
火野正平(男優)河村和信
宇崎竜童(男優)曽根達雄
梶芽衣子(女優)曽根真由美
阿部純子(女優)若き日の真由美
佐川満男(男優)秋山宏昌
原作塩田武士「罪の声」(講談社文庫刊)
脚本野木亜紀子
音楽佐藤直紀
撮影山本英夫〔撮影〕
製作講談社(製作幹事/「罪の声」製作委員会)
TBSテレビ(製作幹事/「罪の声」製作委員会)
WOWOW(製作幹事/「罪の声」製作委員会)
朝日新聞社(「罪の声」製作委員会)
毎日新聞社(「罪の声」製作委員会)
TBSスパークル(「罪の声」製作委員会)
制作TBSスパークル
配給東宝
美術磯見俊裕
衣装宮本まさ江
録音加藤大和
照明小野晃
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💬口コミ一覧

32.ネタバレ 原作未読です。ものすごくよかったです。2時間20分を飽きさせない脚本に加えて役者たちが全員すばらしい演技でした。とくに聞き込みに行った先々で、ちょっとだけ出番があった役者たちの役作りが完璧でこの映画を安っぽいフィクションではなく、リアリティーのあるドラマにしていました。素晴らしいキャスティングです。グリコ森永事件を題材にしている以上ちゃちな脚本では突っ込みどころ満載のしょぼい映画になりかねないところをきちんと説得力のある物語にしていたのは素晴らしかったです。ラストのテーラーの室内シーンからパッとエンドロールに切り替わるのも良かったです。俯瞰の街並みが映ったりしなかったのは素晴らしい。いい監督だと思いました。
それにしても、真犯人達雄が子供たちは幸せに生きていると思っていたのが笑止千万です。たった300万円の金をつかませて逃がしただけで、その後の人生がまっとうなものになると考えていたとしたらまさに世間知らずの革命家であり、この犯人にしてこの犯罪ありと思ってしまいました。説得力のある犯人造形で見事です。
過不足無い美しく丁寧な映像も作品の内容にマッチしていました。
ブッキングパパさん [インターネット(邦画)] 9点(2023-05-14 21:23:44)
31.ネタバレ なんて言えばいいんだろう。。。どこから書いていけばいいのかわかりませんが、とにかく見応えがあって、面白かった。まずはそこです。

原作は既読です。随分前に読んだきりですが。ですが個人的には映像化されたこちらのほうがより引き込まれました。物語自体もとても面白かったのですが、私が惹かれたのは小栗旬さん演じる記者=阿久津さんの記者としての姿勢でした。興味本位で人の人生を暴き立て書き立てる記者とは違い、彼は曽根俊也と接する中で記者としてのあり方に疑問を呈します。「あんたらは面白おかしく記事にして、でもこっちはどうなる?妻と子供もいるんです。子供の未来はどうなる?」
彼は元社会部の記者であり、事件の被害者の生の声を聞きながらも、それが他社を出し抜けるネタであるかどうか計算してしまう自分が嫌になり、社会部を辞め文化部へ。しかしこのギン萬事件をきっかけに再度記者としての自分を問い直す彼の姿を見ることが、この作品のもう一つの魅力でした。報道とは公正中立であるべきですが、かつ、取材対象に寄り添うことも両立できる記者なんていたらどれだけ良いだろう。阿久津さんはそんなことを思わせてくれました。曽根俊也が言うように、取材対象の娘を怖がらせてしまって、咄嗟に娘のことを慮り、嘘をついてその場を取りなす、そんな男ならとても好感が持てる。そんな人間ドラマが見れるという、それだけでも価値のある一作です。

利用して子供のその後の人生など顧みもせず、自分たちの所業を「正義」と言う曽根達雄に語りかける阿久津さんの言葉は重くもしかし痛快でした。本当に、こんな記者がいてくれれば良いなぁ、と思わずにはいられない映画でした。

そして、エンディング曲も素晴らしかったです。良い作品は、曲も作品に合っていて聴いていたくなりますね。
TANTOさん [インターネット(邦画)] 9点(2022-06-10 01:02:04)
30.ネタバレ 単に過去の未解決事件を追うのではなく、脅迫電話の声に利用された子どもたちの葛藤を中心に置くことで唯一の作品になっている。真相はこんな風だったかもしれないと思えるほど説得力があった。終盤にのうのうと生きている犯人をキッチリ糾弾していて胸のすく思いだ。登場人物の中でとりわけあの女の子が悲惨で二度観るのは苦しい。
次郎丸三郎さん [地上波(邦画)] 9点(2021-09-08 11:26:13)
29.ネタバレ 久々にいい邦画を観ました。主役の2人を含め役者もかなり頑張ってます。
レディージョーカーで既に作品化された題材を犯行予告テープの子供の声からの視点で
作成された本作は新鮮でした。
なぜ逮捕されなかったのか、三億円事件にも言えるんですが警察関係が犯人側
としている場合難しいのではと思いました。それと、世田谷一家、八王子スーパー
事件にも言えるんですが犯人が国外にいる場合も未解決になるのですね。
35年前の事件が若手記者の手によっていとも簡単に解決出来るのはお約束事なんですが、
犯罪に声を使われた子供が成長して同時期に謎を突き止めるという設定は
少し都合良すぎとも思いました。
そもそも当時キツネ目の男を確保すれば簡単に解決した事件です。
プロファイリングやDNA鑑定、防犯ビデオがあちこちに張り巡らされた現在では
到底起こりえない事件です。
私も当時、自分が警察なら簡単に捕まえれると思いました。大阪の住民の皆さんも
間抜けな大阪府警を面白がっているように思いました。これだけのことをやる
グループって警察OBと暴力団、左翼活動家が絡んでいるの分かり切っているのに
と思いましたが本作で見事に映像化していただきました。
もう犯人もほとんどが亡くなっているとは思いますが、子供は生きているような気がします。
今どうしているのでしょうか?と考えさせられました。
SHOGOさん [映画館(邦画)] 9点(2020-11-09 15:07:52)
28.いい意味での「妄想」が素晴らしく見応えあった。「正義」とは何なのか?がテーマなんだろうが、無知な子供はその犠牲になる。昭和世代と平成世代の「正義論」の違いがややステレオタイプで説教クサイ部分はあるが、小栗旬のキャラクターで中和されていた印象。事件当時の子供達は氷河期世代ど真ん中で、自己責任なのか社会の責任なのか、さらには親ガチャなのか等々の議論はあるが、最終的に「幸せ」は自分でつかみ取るしかないのかと。
東京50km圏道路地図さん [CS・衛星(吹替)] 8点(2025-05-25 02:05:03)
27.ネタバレ あの事件で自分の声を録音された子どもは、今どうしているんだろう。
あの当時はそんなこと思いもしなかったのだが、この映画を観て、彼らのその後を考えずにはいられなくなった。
父と姉を殺され、母親を見捨てざるを得なかった少年の転落の人生。
翻訳家になる夢を断たれ、命まで奪われた少女。
大人になるまでその事実を知ることなく、幸せに暮らしてきたテーラー。
革命家たちが言う「正義」のなんと薄っぺらいことか。
記者として彼らの人生を取り戻させようとする小栗旬の演技は素晴らしかったし、脇を固める俳優陣も渋い人揃いで良かった。のだが。
ただ一つ、宇崎竜童はちょっと疑問符が付く。革命家然とはしているものの、自らの行動に疑いをもたない愚かさがやはり伝わらない。そこだけが残念。
roadster316さん [インターネット(邦画)] 8点(2023-02-08 09:55:03)
26.なるほど、真相はそうだったのか、と思わず納得してしまうようなストーリーに引き込まれます。
既に時効を迎えているわけですから、この際、事件の主謀者に匿名でもいいので真相を明かしてもらいたいものです。
何も知らずに利用されてしまった子供達が辿る切ない運命と彼らに切り込むのではなく寄り添う記者の姿が心に響きます。
ProPaceさん [インターネット(邦画)] 8点(2022-08-18 18:14:26)
25.グリコ・森永事件を元にしたフィクションであり、真相は解明されていないが本当にそうだったのではないかと思えるほど説得力があった。派手な展開はないがグイグイと見る者を引きつけていく。主役の小栗旬はもとより、星野源の演技が良かった。脇を固める俳優陣も芸達者ぞろい。Uruのエンディングテーマも映画の雰囲気に合っていた。良作です。
MASSさん [CS・衛星(邦画)] 8点(2021-12-22 18:32:47)
24.予備知識ゼロで見ましたが、あのグリコ・森永事件をベースにした物語だったんですね。あの事件はよく覚えています。この映画はフィクションですが、いろいろなストーリーをうまくまとめており、まさにノンフィクションの印象でした。俳優陣の演技も良かったですが、特にイギリスの田舎街の小さな書店で時間が止まったようにひっそりと暮らす犯人役の宇崎竜童が良かったです。おもしろかったです。
みるちゃんさん [インターネット(邦画)] 8点(2021-10-14 06:34:03)
23.この事件の当時は中学から高校に上がる前後だったのでよく覚えています。
饒舌な犯人の警察をおちょくるような挑戦状やキツネ目の男の似顔絵。異様で不気味な事件でした。
本作は事件の真相を追う、どんなドキュメンタリー番組等とも一線を画す内容となっています。
当時驚いた子供の声。大人になった子どもと、共に真相を追う新聞記者の人間ドラマに軸足を置きながらも、
事件当時と現在を行き来しながら少しずつ真相に迫っていくミステリ・サスペンスとしても見応え十分です。
偶然幼い頃の自分の声のテープを聞いてしまい、事件との関りを知ってしまったごく普通の家庭人の苦悩を星野源が好演。
派手さの無い地味な作風で押し通していますが、その作風が特に事件当時の空気を今に見事に伝えています。
とらやさん [DVD(字幕)] 8点(2021-09-27 19:33:09)
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22.ネタバレ 日本を震撼させた劇場型犯罪グ●コ・森●事件をモデルにした映画。
あのテレビで有名になった声の持ち主はどうしているか?
そこからヒントを得たのであろう。

星野源の歌手とは思えぬ堂々とした演技。
そして、「日本人」のいい顔になった小栗旬。

女性の影が薄い本編なので、悲惨な人生がクローズアップされる辛さもあったが、
長時間の話があっという間でした。
トントさん [DVD(邦画)] 8点(2021-06-17 23:20:27)
21.ネタバレ 30年以上前のグリコ・森永事件をモデルにした事件の真相に迫るサスペンスドラマ。あの子供の録音の声の主はオイラ??熱血新聞記者と共に犯人一味の親族が大捜査。続々と明かされる回想エピソード。過去と現在のつなぎ方がウマい。さすがは「いま会い」の土井監督。傑作。
獅子-平常心さん [映画館(邦画)] 8点(2020-12-20 02:36:29)
20.ネタバレ 35年前の事件を題材とした、硬派な人間ドラマであった。
当時、大学生だった自分はコンビニで深夜バイトをしており、本部からの要請で菓子棚を一斉に調べて、
その事件にかかわるメーカーさんの商品を全て撤去した経験がある。
スカスカの売場を呆然と見つめて、無性に腹が立った事を鮮明に覚えている。
今回の映画、派手さは一切無いものの、実に誠実に、サスペンスフルに作り上げられた傑作。
キツネ目の男の登場には、ゾクっとしたなぁ。
時効になっても決して終わっていなかった事件の全容を、リアルな仮説でストーリー化、
当時から感じていたモヤモヤ感が少し晴れた思いだ
(余談:桜木健一さんが柔道着で登場したシーンには思わずニヤリ。昭和ネタ!)。
あと、宇崎竜童さんの役柄。とても格好良く、良識が備わった老紳士然として登場する。
しかし、その存在と行為をしっかりと糾弾する小栗旬さん演ずる新聞記者。ここは本当に良かった。
作者の良心を感じた。
主役格の二人、懐かしいベテラン勢、子役、皆さんとても聞きやすいセリフ回しと、迫真の演技で引き込まれた。
最近の邦画のベスト。
こたさん [映画館(邦画)] 8点(2020-11-24 08:40:02)
👍 1
19.◇原作未読ですが、元となった事件当時は12才、「大阪の事件」として記憶に残っています。
◇声から始まる物語が、最後声で終わるストーリー展開は見事でした。
◇もちろん元の事件は未解決なので内容はフィクションですが、丁寧な描写と証言から紡がれる登場人物像、明かされるその後、自分の当時の記憶が絶妙にないまぜとなり、胸に迫るものがありました。ふとしたことで記憶が蘇る、でも完全でない、、、あの感じを自分も抱きながら、謎解きは進みます。
◇どこか飄々とした阿久津、優しさに苦悩が滲む曽根、記者同僚、証言者たち。主役+脇もしっかり固められていて、物語にすっと入っていけます。
◇望ちゃん役の子がとても良かったです、ありがとうございました。

※久しぶりの映画館での映画鑑賞、心躍りました。
ハクリキコさん [映画館(邦画)] 8点(2020-11-15 06:30:29)
👍 1
18.ネタバレ 原作既読。『ラストマイル』を見て野木亜紀子さん脚本を過去作をさかのぼっていて、今作は未見だったことに気づいて鑑賞。映画として、とてもよかった。

主役の小栗旬と星野源の2人はもちろん、脇で出てくる人たちがいちいち絶妙。回想シーンの女の人たちがちょっと現代的でキレイすぎる(若い日の母とか、望ちゃんとか)のは少し気になるも、おじさん、おばさんたちはみな素晴らしかった。中盤までは阿久津と俊也のそれぞれの調査が並行して描かれる上に情報量も多いので、ちょっとついて行けない感じだったのですが、二人が合流した後は物語が一本化して、感情移入できました。とくに合流後の2人が少しずつ交流を深める様子など、一つ一つのシーンが丁寧に作られていて好感が持てました。原作では大半を別々に行動する阿久津と俊也の物語をバディものにしたのは大正解。野木さんの得意分野に引き込んで物語が活気づいただけでなく、「真犯人」と母親の告白を重ねることで終盤がエモーショナルになりました。ラストがちょっとだけ違っていて、原作と比べて二人がもう一歩近づいているののもとてもよかった。

難点は、原作自体の難点でもあるのですが、冒頭のイギリス人女性の「中国人は知らない」の真意が簡単にピンと来てしまうこと、そして、事件に関わった子どもたちのその後があまりに違い過ぎること。違っていることがドラマになるので、それはそれで仕方がないのですが、事件の主軸となったもう一方の家族が犯人グループからまったくノータッチでいられたのがどうしても都合良すぎに思えてしまう(このあたり、総一郎に感情移入しすぎているのかもしれませんが)。あと、これは映画館で見なかった自分が悪いのですが、テレビ・PCモニターだとどうしても一部の台詞が聞き取りにくい。ヘッドフォン使用か、(可能であれば)字幕表示がおすすめかも。
ころりさんさん [インターネット(邦画)] 7点(2024-09-18 08:45:51)
17.ネタバレ 原作小説を読みましたので鑑賞しました。主人公の一人曽根俊也は、自分の声が犯罪に加担した罪の声だったことを突然知ることなります。全く記憶にない出来事に、良心の呵責とか罪の意識とか、そういうのとは違う「真実を知りたい欲望」「知らなければならない責任」「知りたくないという恐怖」を覚えます。その葛藤を星野源はしっかり演じていて。同じように利用された子供が二人いることを知り、寄り添いたい気持ちなった優しい男であることもすんなり理解できます。
原作は、忘れかけていた凶悪完全犯罪のルポルタージュとして大変興味深く、また過去の犯罪に利用された子供に着眼して創作された物語としても素晴らしいものでした。事件当時、脅迫電話に使われた例の子供の身を案ずるムーブメントはあったのでしょうか。
原作に対し映画はかなりスピーディーに取材が進み、さっさともう一人の被害者の聡一郎くんが登場して、ちょっと都合良過ぎるなと思ったのも束の間、この現在の聡一郎くんが素晴らしかった。つまり映画の方は事件のことよりも子供の物語を多く語る形になっていて、これはまた原作者が一番訴えたかったことだと思われ、その点は結果的に良かったと思う。
曽根さんはどんな人生だったんですか?と聡一郎に問われた時、答えられなかった曽根。曽根さんの今はあなた自身が掴んだものです、罪の意識を抱くべきはあなたではない、という阿久津。
望ちゃんの声が聴きたいと言って泣く母に、聞かせる声は犯罪に使われたテープの声。日本を震撼させた劇場型犯罪の裏に、一生を台無しにされた家族がいた、という仮定から作られた物語は、あまりにも切ないものでした。
ちゃかさん [インターネット(字幕)] 7点(2024-06-03 17:05:33)
16.私が学生の頃のグリコ・森永事件を題材にしたサスペンスで結構良かったです。キツネ目の男のあの似顔絵って何か怖いですよね。役者さんの演技もみなさん上手で、画面に迫力を感じました。私は、小栗旬が好きなので、甘い評価になるのかもしれませんが、良い作品だと思います。最近は、邦画のほうが洋画より良いものが多いと感じます。
ぽじっこさん [CS・衛星(邦画)] 7点(2021-08-19 18:55:08)
15.ネタバレ 劇場型犯罪という言葉が生まれるきかっけとなったグリコ森永事件。子供の声を使ったとゆーのがすごく不気味で恐ろしかった記憶があります。この映画、その声の主を巡っての物語でありますが、なかなか見ごたえがありました。事件の謎を追う記者の視点と、謎のテープを発見し戸惑う声の主の視点で語られており、被害にあった会社の名前をギンガと萬堂に変更されてはいますが、当時の事件の再現度はかなり高いと思います。もちろん事件の真相はフィクションですが、これに近いモノがあったんじゃないかと思わせるくらい、のめり込んで観れました。
なにわ君さん [インターネット(邦画)] 7点(2021-04-29 12:14:03)
14.ネタバレ 35年前の未解決事件を、新聞社が総力をあげて解決に取り組み、いろいろ困難はあるにせよ真相が次第に明らかになり、ついには主犯の一人に行き着き、主犯が能弁に事件の全容を語る。市井のテーラーである主人公の一人は、両親や叔父、祖父の過去をほとんど何も知らない。犯行グループは飲み屋で堂々と犯行の打ち合わせをし、内輪もめをする。これらの設定はちょっと無理があり違和感を感じる。が、この映画は犯行に声を使われた二人の子供のその後の運命を描くものとして見るべきなのだろう。星野源が自分が犯行に関与していることを知った善良な市民としての困惑と悩みをうまく演じている。妻子を持ち平和に暮らす曽根家と、悲惨な運命をたどる生島家を対照的に描いている。
エンボさん [映画館(邦画)] 7点(2020-11-27 15:26:17)
13.ネタバレ 三十年以上前の事件を、二人の男が追ってゆく、その方法はシンプルな「聞き込み」。そしてその関係者たちというのは三十年も経っているのだから当然、みな老境に差し掛かっている。私がまず興味深かったのが、この場面で次から次へと登場する熟練のベテラン俳優たちの演技の味わい深さである。社会を震撼させた凶悪事件でありながらも、過ぎ去った過去をどこか懐かしみ愛おしむかの様な彼らの演技が醸すノスタルジックは個人的に実に面白く、前半はこれだけでかなりお腹一杯に観てゆくことができた(特に塩見三省なんか抜群に良かったですよね)。

もちろん、迷宮入りした事件を素人がチョロチョロ調べ直したトコロでこんなにあれよあれよと真相が判明していくワケないだろ!というのは突っ込みドコロではあるし、中盤である程度事件の全貌が見えてしまっているのも確かではあるが、後半はやや人間ドラマ的サスペンスとして十分に面白いトリックをいくつか仕掛けてあるし、その部分を若い主役二人の(こっちは)熱い演技で見事に成立させてゆくのも率直に中々素晴らしい。サスペンスとしては普通に十二分に面白く観れる作品だと思うし、まあまあオススメも出来るかと。
Yuki2Invyさん [映画館(邦画)] 7点(2020-11-09 06:34:32)
👍 1
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【点数情報】

Review人数 32人
平均点数 7.09点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
539.38%
6928.12%
7618.75%
81031.25%
9412.50%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 10.00点 Review1人
2 ストーリー評価 8.33点 Review3人
3 鑑賞後の後味 9.00点 Review3人
4 音楽評価 7.50点 Review2人
5 感泣評価 5.66点 Review3人

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