11.ネタバレ 言わずと知れた日本アニメ界の巨匠、宮崎駿監督の最新作。もちろん気にはなってましたが、世間のあまりの賛否両論ぶりといかにも説教臭そうなタイトルに気が引け、何となく今まで敬遠しておりました。それがこの度、地上波で初放送ということで無事鑑賞。うーん、どーなんですかね、これ。自分の超個人的な感想としては、なんか村上春樹の同じく問題作と言われている『ねじまき鳥クロニクル』を読み終えたときと同じような印象かな。どちらも鳥がモチーフだし、意味があるのかないのか分からないエピソードがひたすら繰り返されるところも舞台転換が唐突過ぎて全くついていけないところも同じ。村上春樹は基本的に好きなのに『ねじまき鳥~』だけは個人的に嫌いな本。同じく宮崎駿も充分リスペクトしてるんだけど、本作は全編に独り善がりなナルシズムを感じて自分はいまいち好きになれませんでした。登場人物誰にも魅力を感じなかったし、特にあのアオサギの中に入ってるハゲジジイのビジュアルはだいぶ気持ち悪かった……。それでもイマジネーションの極北をゆくような独創的な映像はさすが宮崎駿!って感じで、そこだけは見応えありました。 【かたゆき】さん [地上波(邦画)] 5点(2025-05-22 17:58:57) 《更新》 |
10.ネタバレ 初めから「難解」とか「不評」とかまあそれなりに心の準備は出来ていたし、ある程度ネット上で色々と情報も得てしまっていたので、宮崎監督の想いや、またいろんな方の評価等を加味した上での鑑賞となりました。何よりも地上波放送で無料で視聴(ノーカットかはわからないけど)できたので気楽に観ることができました。で、まあ確かに色々と言われることは理解できた。でも個人的にはそこまで酷いとは思はなかったし、そこまで難解とも思はなかった。まずとにかくアニメーションとして色彩が綺麗で動きが本当に滑らかでうっとりです。そして宮崎駿監督の言いたいことも伝えたいことも理解はできた...はず。世の中には色々な形の悪がある。その悪とどう向き合いどう対処していくのか。この映画では人を死に追いやる兵器の一部を作る父親がいる。その父親が死んだ母親の妹と再婚。その妹が叔母さんから義理の母へとなることへの抵抗感と受け入れにくさ。優しく接してくれるのに心の中では認めきれないというジレンマ。そのジレンマが自分自身を悪としてしまう。戦争という世界的な悪も、己の中にある醜い悪もどちらともどう向き合っていくのか。どう生きていくのか。それをこの映画は問うていると思いました。そして今は戦時中でもなく豊かで便利な時代となった。その代わりに様々な形の悪が生まれてしまった。SNSによる誹謗中傷。ハラスメント、セクハラ、モンスターペアレンツ、ネット詐欺、あおり運転、ながらスマフォ、ポイ捨て、盗撮盗聴、そして最近現れはじめたAIによる犯罪。こういった多様化していく悪に対してあなたたちはどう生きていくんですか?そんなメッセージがこの映画にはあると感じました。
正直世の中は理不尽なことだらけ。それでも生きていかなければならない。そんな理不尽にイライラする自分の中にある悪意とも向き合いながら・・・。
おっと!なんか随分と大げさなことを言ってしまいましたが、でも別にそこまでこの作品をめっちゃ評価しているわけではないんです。はい。すいません。もしも事前に情報を得ておらず真っ新な状態で観ていたら恐らくなんじゃこりゃ!? だったとは思います。さらに何回も観たくはなりませんから...(;´∀`) |
9.ネタバレ 2週連続ジブリ放送の紅の豚のほうが、何度も見てるのに面白い。 ってのが全てかなぁ。 時代背景が戦中、戦後。 ボンボン、継母、不思議の世界に迷い込むなど、煙に巻くような概念ストーリーとどうとでもとれるような登場人物の言動、果ては積み木の世界。 そらスマホはびこる現代人と向き合ってるのかといえば、退屈に感じるかもしれないですね。 自分がどう思うかよりは、今の子どもがどう感じるかが気になる作品ではあります。 【ろにまさ】さん [地上波(邦画)] 5点(2025-05-10 02:42:44) |
8.宮崎駿監督の壮大なワンダーランドに付き合わされた感じで、睡魔と戦うのに苦労した。 原作本未読だが、何を伝えたいのかまったくわからなかった。 【とれびやん】さん [地上波(邦画)] 5点(2025-05-03 16:38:48) |
7.面白い映画とは言えない。それでも不思議と飽きない。 何となく村上春樹の小説を読んでいる時の感覚に似ている。居心地は悪くはない。 全体像としてはぼやけた印象だが、宮崎駿というビッグネームから奥行きを読み取ろうとしてしまう。 自分が作り上げる理想の世界に生きるのではなく、仲間たちともっと複雑な世界で生きていくというテーマ性はすぐに浮かぶが、詳細まで踏み込むとかもう一度観るとかは無いかな。 【simple】さん [地上波(邦画)] 5点(2025-05-03 09:23:43) |
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6.ネタバレ 口外一切禁止、宮崎駿監督による10年ぶりのジブリアニメ。冒頭部分は戦争モノ、これは重たいけど感動作か…と思っていたら、少年が塔の中に入って、濁声でしゃべる青い鳥が現れて…。どんどん筋書きがあらぬ方向へと進んでいく。終わったら物語の中身がすっかり無くなり、なんじゃこりゃ。ハヤオさん、もったいぶっときながらやっちゃいましたね。これで創作活動を終わりにしねえで送んなせえ。駄作。 【獅子-平常心】さん [映画館(邦画)] 5点(2024-12-03 23:03:55) (良:1票) |
5.ネタバレ アカデミー賞授賞式が迫っていたので、今まで情報をほぼシャットアウトした状態でようやく鑑賞した形だ。
「いったい何を見せられているのか?」というバッドトリップ状態。 今までの宮崎駿は水で薄めただけで、宮崎駿の原液そのまま飲み干して体感せよと言わんばかりに。 ジブリブランドだからこそ宣伝なしで行けたと言っても良い。
人工の黄泉の国を左右するジェンガみたいに積み上げられた積み木。 一瞬で崩れたら全てが終わってしまう危うい、そのバランスによって世界は成り立っている。 その世界が無くなってしまったら、自分が持っている積み木でゼロから未来を積み上げないといけない。 タイトル通り、「自分で答えを見つけろ」という宮崎駿らしい内容であるが、かつての勢いはない。 太平洋戦争を舞台にする必要もないものの、多くの命が失われ、 倫理観も価値観も危うい時代が再び訪れることを予期してのことか。
これでアカデミー賞を取れたら凄いと思うが、"宮崎駿の遺作"になるかもしれないという忖度が働いているわけで。 私がアカデミー会員だったら間違いなく『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』に投票する。 【Cinecdocke】さん [映画館(邦画)] 5点(2024-03-08 23:24:03) (良:1票) |
4.言いたいことをたくさん詰め込んだのだ、というのはわかるのだけど、一体面白味がどこにあるのか分からないし、とにかくストーリが追いにくい。 宣伝や事前情報がなかった映画なわけで、古い有名なレストランがあるけど何が出てくるか分からない状態で行って、フランス料理を期待していたら、スパゲッティにお好みソースがかかってて、さらにその上に刺身が乗ってた料理が出てきたみたいな。 食えないことはないけど、他の食い方した方が美味しいんじゃないの?という映画。 【Keytus】さん [映画館(邦画)] 5点(2023-09-02 15:27:19) (良:3票) |
3.すいません、私にはちょっと意味が分からな過ぎました。背景とか説明してもらえたら、何か深い意味に気が付けるのかもしれません? 【よしふみ】さん [映画館(邦画)] 5点(2023-07-23 20:50:01) |
2.宮崎駿本人が「よくわからん」って言ってるんだから、第三者にわかるはずがないだろ!
ということで終始よくわからない映画でした。色んな伏線が投げっぱなし状態。 元々あまり細かいところは説明せず、勢いで突き進むのが宮崎アニメの良さですが、千と千尋の神隠しぐらいまではその「よくわからない点」も勢いで全て押しきれてた気がするが、ハウルの動く城ではよくわからない点が気になって話に集中できなくなってる状況が増えたなぁという印象です。話の流れがいまいち面白みに欠けるので、よくわからないところが目について気になってしまう。 それと同じ事が本作でも起きています。ゆえに満足度はハウルの動く城と同じ感じ。 ところどころ面白い点、素晴らしい作画が目を引くが、話全体としてはつまらないなぁという印象。
そりゃまぁ色々考察はできるんですよね。自分ですら概ねよくわからんシーンにもこじつけ的な解釈は付けられます。 でもそのほとんどが関西のノリみたいに後ろに「知らんけど」と付けて話すような話しか無いと思います。だって本人がわからないって言ってるんだもん。
なのでこの映画は作った本人ですらいまいちよくわから話を、考察好きの人が色々考察という名の妄想を膨らませたり、ユーチューバーの飯のタネ向けの映画なんだろうなと思います。 特に後者の人にはありがたいだろうなぁ。1つの題材で何本でも動画が作れるから、飯のタネが空から降ってきた感じでしょうね。 結局エヴァみたいに「作った本人はそこまで考えてないと思うよ?」って内容の考察を自分で考えたり考察動画を漁って楽しめる人なのかどうなのかが、この映画を楽しめるかどうかの分かれ目かと思います。
知らんけど 【みーちゃん】さん [映画館(邦画)] 5点(2023-07-20 10:06:02) |
1.ネタバレ 私みたいなB級ホラー好きが本作の一番レビューなどおこがましいが、朝イチで見ちゃったもので。 ちなみに宮崎映画で一番好きなのは「ラピュタ」と言うごくありふれた宮崎駿ファンでもあります。
本作には私が唯一見入ったシーンがあります。中盤で少年が横たわる母親(の妹)に近づくシーンです。 触れると水のように溶け出し流れていってしまう。これは真性のホラーですね。 ここだけは見入りました。
その他は全くもって退屈な2時間でした。 オマージュと言うかセルフパロディは数多くあるけどそれを探す気はないです。 それにしても何で鳥をあんなに醜怪に描くんですかね?鳥に何か嫌な思い出でもあるんだろうか? 本作の興行収入がいくらになるか想像もつかないが、おそらく次作はもうないでしょう。 長い間、本当にお疲れ様でした。 【ぴのづか】さん [映画館(邦画)] 5点(2023-07-14 17:37:55) (良:1票) |