映画『PERFECT DAYS』の口コミ・レビュー

PERFECT DAYS

[パーフェクトデイズ]
Perfect Days
2023年上映時間:124分
平均点:7.42 / 10(Review 26人) (点数分布表示)
公開開始日(2023-12-22)
ドラマ
新規登録(2023-09-07)【Cinecdocke】さん
タイトル情報更新(2025-04-07)【タコ太(ぺいぺい)】さん
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監督ヴィム・ヴェンダース
キャスト役所広司(男優)平山
柄本時生(男優)タカシ
アオイヤマダ(女優)アヤ
麻生祐未(女優)平山の妹・ケイコ
石川さゆり(女優)スナックのママ
三浦友和(男優)スナックのママの元夫・友山
田中泯(男優)ホームレスの老人
田村泰二郎(男優)常連客
甲本雅裕(男優)居酒屋の店主
松居大悟(男優)レコードショップの店主
研ナオコ(女優)野良猫と遊ぶ女性
犬山イヌコ(女優)古本屋の店主
モロ師岡(男優)スナックの常連客
あがた森魚(男優)スナックの常連客
松金よね子(女優)駐車場の係員
ヴィム・ヴェンダース(男優)レコードショップの客(ノンクレジット)
長井短(女優)OL
片桐はいり電話の声
脚本ヴィム・ヴェンダース
挿入曲ヴェルヴェット・アンダーグラウンド"Pale Blue Eyes"
オーティス・レディング"The Dock of the Bay"
ルー・リード"Perfect Day"
ザ・ローリング・ストーンズ"Sleepy City"
ニーナ・シモン”Feeling Good”
製作総指揮役所広司
配給ビターズ・エンド
あらすじ
渋谷の公衆トイレを回る清掃員の平山は、日々規則正しい生活を彼なりの流儀をもって送っていた。カセットテープに収められた音楽の数々、古本屋で見つけた一冊の文庫本、立木の根元から掘り上げて来た小さな苗、そして、毎日フィルムカメラに収め続けているモノクロの木漏れ日。それは一見何の変化も刺激もない淡々とした生活のようでいて、彼にとっては毎日何かしらの小さな喜びを得ることの出来る充実した日々だった。そんなある日、彼は突然思いがけない来訪者と出会うことになる。そしてその出会いが、彼の忘れかけていた感情を呼び起こす契機となるのだった。「パリ、テキサス」「ベルリン・天使の詩」などで知られるヴィム・ヴェンダース監督がメガホンを取り、主演の役所広司が第76回カンヌ国際映画祭コンペティション部門で男優賞を受賞したヒューマンドラマ。
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💬口コミ一覧

26.ネタバレ  竹ぼうきの音で目覚める主人公、時計が部屋になく時間の確認はしない。布団をたたむ。少し見せるすり足、あるいは武道経験者か、畳み方のリズムに服役経験の可能性を見る。シーツを使ってないので、所作がより美しく見える。階段を下り、歯を磨く。歯磨きの蓋を締める。この所作がカッコいい。さすがだ。霧吹きを持って動作をテストして二階に上がる。このテストに意味があるのかはわからない。小さな苗木が並んでいてそれに手を添えて霧吹きをする。手を添えるのにも意味があるのか分からないが、好感が持てる所作だ。髭も整えるがこれはいまいち面白くない。逆に言えばそれ以外の所作が面白く思えるわけだ。作品に引き込まれる。おそるべし役所広司。これらの動作には忠実な物音が伴う。この音が所作を際立たせ意味深いものにしている。自分もこれをまねて音を意識して日常生活を送ってみるとあら不思議、動作が意識的になり無駄が無くなるような気分した。
 
 さて、その後作業着を着て玄関手前にある小物を持ち家を出るが、その際腕時計は持たない。それでも一瞬、間があるのはさすがにここで時間をチェックするからか。家を出ると玄関灯はついたまま。玄関のカギはかけない。後のシーンで姪が訪ねて来た時、カギを要求されるのでここは辻褄が合わない。缶コーヒーを買って車に乗り込み車内で開けて少し飲む。これは朝食の代わりなのか。車はメタリックブルーのダイハツのバン。のちのシーンで36000キロほどの走行距離とわかる。外装にほぼ汚れなし。カセットテープを選んで聞きだすので時代背景を考えるが特段の過去の時代設定ではない。選曲の趣味から言ってかなりコアなファン。のちのテープの買取店でのシーンで販売されているテープを懐かし気にチェックしているからもしかしたらこれを輸入する業務でも行っていたか。
 
 車は走り出すがライトを点灯させている。周囲はそこそこ明るいが夜明け前だからか。次のシーンはトイレ掃除の現場になるが、周囲に通勤・通学の人々が。するとそれなりに時間は経過しているはず。ならば一回出社しているのか。しかし、次の清掃現場に同僚が遅刻して登場するのであるいは現場直行かも。あるいは終業時間を早めるために始業時間前に一現場、二現場、作業を終わらせているかもしれない。それとも、そこまで作品の時間経過を考えていない撮影・編集なのか。多分こっちだろう。

 明確な説明が全くないため作品から人物設定を想像しながら観ることになる。少しの情報も見落とせない。この緊張感で作品に引き込まれるのだろう。2時間があっという間だ。ドキュメンタリーのように時間列で映像を展開させているように見せかけて実は主人公の人物を際立たせるように作品は作られている。つまり盆栽だ。多分、冒頭で戸にカギをかけないのはかがまないととカギをかけられないから。胸を張っている主人公の生き方の表現にふさわしくないと考えたからだろう。人は過去を背負って生きているが、普通、他人はそれを知る機会がほとんどない。その人の生活から推し量るだけだ。その意味でこの監督のアプローチは非常にリアリティがある。

 非常によくできた作品、非常に素晴らしい演技だと思うが、疑問もないわけでない。カセットを売りに下北沢に行った帰りどうもガス欠したらしいが、小銭しかなく改めてカセットを売りに戻ったような感じだが、結構、距離を走っているので歩いていくことはできないだろう。かなり無理なエピソードだ。それともこれはもっと別に解釈すべき所なのか。ただ、主人公の完全なる日々に描かれる食事は昼食のサンドイッチだけなのにここだけカップラーメンを食べる。それを入れたかったのか。しかし、役所はカップラーメンの臭いをかぐとかすごい事をする。地下街の店での食事は撮影されない。何を食べたのか。店の看板は浅草焼きそばだが食べ終わった食器に茶碗がある。つまみを一口食べるが飲んでいるのは酎ハイだろうが水にしか見えない。役所としたところがどうしたことか。監督の指示か?ただ、彼も台本にセリフがないと何も言わないのか、無理やり黙っているようなシーンが結構ある。多分、あんなにニコニコした人は無口な人とは言わないだろう。

 さて、主人公の生活が美しいのは豊かなところから自分にとって余分なものを全て捨て去ったからだ。最初から貧しければあの生活は築けない。スナックのママが言うように彼はインテリなのだ。教養のある人間の魅力を見せてもらった気がする。普段の彼ではなく寝る前に読書する彼こそが真の姿なんだろう。あやかりたいがとても無理だな。
たこのすさん [インターネット(邦画)] 10点(2025-04-30 02:02:48)
25.よかった・・・。監督の感性が私はとても好きです。文庫本を読んで眠りにつくときのあの感覚は、私もあります。
とても綺麗な作品でした。
へまちさん [インターネット(邦画)] 9点(2025-01-11 22:16:43)
24.ネタバレ ヴィム・ヴェンダースさんという人は本当にドイツ人なの?観終わった後に脳裏に過ぎった感想のひとつです。和の心を知っていると言うか知り尽くしている。小津監督への長年にわたるリスペクトの結晶とでも言いましょうか、少々煮え切らなさを感じないことはないまでも非常に居心地の良い作品でした。

主人公演じる役所さんの表情や仕草による演技は素晴らしかったです。台詞に頼らない存在感。清掃会社の担当者への苦情以外にはストレートに感情的な台詞はないに等しい。にも関らず全編通じて語り続ける。流石です。

主人公の背景、生い立ち、過去といったものは殆ど語られない。それなのに日々のエピソードを通じて少しづつ明らかになっていく素顔。実際にはストレートに明らかになることはないのですが、観客がそれぞれの主観をもって想像するに足る材料を投げかけてくれています。私も自分なりに解釈し、反芻し、疑問と納得がないまぜになりながらも満足して観終えることが出来ました。

終始具体的な説明なしの寡黙な作品は多々ありますが、本作は寡黙ながらも大いに語りかけてくれる秀逸な作品でした。これまでどう生きて来たか?そしてこれからどう生きて行くか?今のままがいいのか?答えなんかありませんね。
タコ太(ぺいぺい)さん [インターネット(邦画)] 9点(2024-12-28 16:17:09)
👍 1
23.ヴィム・ヴェンダースといえば「ベルリン天使の詩」ぐらいしか知りませんが、いやほんとよかった。
日本映画なのに台詞が少ない。
役所広司が素晴らしすぎる。
主人公の平山さんは、きっとある程度地位を築いてからのリタイヤ組なんでしょうが、それにしても達観している。
「足るを知る」
理想の生き方のようでもあるが、物足りなさを感じる自分は、凡人なのでしょう。
木村一号さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2024-11-17 21:57:40)
22.ネタバレ 優しい余白のある映画です。
終始チャーミングな役所広司の所作を観ながら、私の頭の中には「諦観」「達観」の二つの言葉が渦巻いていた。
この機会に改めてこの言葉の意味を調べてみた。

「諦観」
①本質をはっきりと見きわめること。
②諦め、悟って超然とすること。
「達観」
①広く大きな見通しをもっていること。
②目先のことや細かなことに迷わされず、真理・道理を悟ること。
③俗事を超越し、さとりの境地で物事にのぞむこと。

平山さんはどっちなのかな?と思う。
どっちでも無いのかも知れない。
私の中でまだ答えは出ていない。

追伸
OL役の長井短(これまた素敵な芸名だ)が妙に気になりました。
たくわんさん [映画館(邦画)] 9点(2024-02-26 12:03:45)
21.それまでの人生はきっともっと尖っていて、人と衝突したり毒づいたり、理不尽な思いをしては腐ったり、女性といい感じになったり別れを経験したり、普通にいろいろあったんだと思う。そして何かをきっかけに(リストラとか会社の倒産とか、そこは本題ではないので何でもよいのだが)みんな煩わしくなっちゃって、無駄なものを出来る限り削ぎ落として、今の完璧な日々、過不足のないパーフェクトな生活形態を編み出したのだと思う。それは究極にエコな生活だ。
カーステから流れる音楽がそのままBGMになり、作業服の背中のプリント「The Tokyo Toilet」の文字がそのままオープニングロールになっているようなところも、エコだ。主人公の生活にも作品そのものにも無駄がない徹底ぶり。
主人公平山は寡黙で孤独な都会の住民。仕事の日のルーチンと、休みの日のルーチン、この2パターンを使いこなして日々を終える。
平山のルーチンは実は他者のルーチンでもある。毎朝目覚めを誘う竹ぼうきの音は、路上を掃くおばあさんのルーチン。トイレに隠された三目並べ勝負も見知らぬ誰かとのひと時のルーチン。毎日通う銭湯と飲み屋では、同じ言葉で迎えてくれる店主のルーチン。公園でいつも遭遇するOLとの無言のあいさつ。休日に通う写真屋、古本屋、スナック。他人のルーチンが自分のルーチンになり、自分のルーチンが他人のルーチンに組み込まれていく。全く別の世界に生きる他人がさりげなく交り合ってる。
時に他者の乱入や、突然の退出によって、そのルーチンが乱れることもあるが、それをやり過ごせばまたいつもの日常が戻って来る。
ラストシーン、BGMはニーナシモンの「Feeling Good」。鳥も太陽も風も木も、私の気持ちを知っている。新しい日が始まる。最高の気分。自分はこの生活に満足してる、満足しようとしている。本当にこのままでいいのか?変わらないものなんてないんだ。孤独も不安もあるこの気持ち、木も風もお見通しだろ。
ちゃかさん [インターネット(邦画)] 8点(2025-04-02 15:58:37)
👍 1
20.ネタバレ 自分自身の日常を、ああ、これでいいんだと思わせてくれる映画。
毎日の繰り返しの中に心の平穏や幸せを感じられる。そしてそこには親しい他者は入ってこないから、その日常が脅かされることはない。
相棒の若い奴が急に辞めてから、その生活のリズムが一日、わずか一日狂うだけで、平常心ではいられなくなってしまう平山。わかるなあ。
あんな暮らしをしてる人は、大抵何か背負ってるんだよ。それを全部見せないのも良かった。
スナックのママとはどうなるのかな。深い仲になってしまったら、もう今までの平穏は失われてしまうけど、彼はどちらを選ぶのかな。そんな悲しいことを考えてしまったが、何にも起こらないのに、2時間という長さを全く感じさせない映画だった。
ただね。
日本人は妹を抱きしめてハグなんてしないんだよ。
そこはちょっと物申したい所だったかな。
でも、いい映画だったな。
roadster316さん [インターネット(邦画)] 8点(2025-02-04 13:55:57)
👍 1
19.ネタバレ 音楽、写真、観葉植物、、といった「趣味」。 銭湯、飲み屋、古本屋、、といった「場所」。 そして、少しのお金と、それを得るための仕事。 平山 (役所広司) の「ルーティン」は、まるで私のことのように当てはまり、だから、とても居心地良く、安心して観ていられた。 その平山が案内人となり、渋谷や下町あたりの、普段あまり気にも留めないような風景が美しく撮られていた。それは毎日同じ風景のようでいて、時間、天候、季節によって全く違う顔を魅せる。 つまり、トイレ掃除も、日々の「ルーティン」も、毎日が劇的なドラマであり、およそ退屈とはほど遠い、完璧な日々ということになるのだろうか。 ・・・PERFECT DAYS。
タケノコさん [インターネット(邦画)] 8点(2025-01-06 23:07:02)
18.とても美しく、観ていて心が安らぎました。東京の景観は他に類を見ない独特のもので本当に良いですね。
主人公は一見幸せそうだけど色々あったんでしょうね。こんな風に生きられたなら、でもそんな覚悟もない、味わい深い作品。
また時間をおいて観てみたいと思います。
Kの紅茶さん [インターネット(邦画)] 8点(2025-01-05 22:05:10)
17.ネタバレ ほっとしたいときにとても素敵な日常系だった。
こういう山も谷もソフトな作品ってなかなかなくて、パリ・テキサスを引き合いに出される所以がわかった。
ささやかな楽しみと愛を。
ヴェンダースに期待していた映像もそこにあったし、カフェ的な作品。
よこやまゆうきさん [インターネット(邦画)] 8点(2025-01-05 15:45:40)
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16.ネタバレ 「本当にトイレ掃除やってるの?」「お父さん昔みたいじゃないし施設に会いに行ってあげて。」という意味の妹のセリフや平山の行動から、昔例えば進路などへの家庭内の干渉に反発して、家庭を持ち普通の生活を営むことを放棄し、孤独で自由な生活を選択したのではないか。彼の中ではその点時間が止まったような部分があるが、生きている以上日々時間は経過して行くし、他人との関係や喜び、驚きもそこここに存在する。そういった人生に彼は満足しつつもいくばくかの後悔、そして諦念もある・・・という感じなんだろうか。
6~70年代の渋い選曲の音楽、堅実な演技の三浦友和が出てたのも個人的には好印象、平山程の悟りには程遠く世俗の中で苦闘する今風若者を演じた柄本時生もよかったと思う。石川さゆりはわずか1分ほどの歌唱時間にもかかわらず心に残る流石の歌声の張りと艶。彼女を知らない外人観覧者からすると単に「ママ歌うめえなあ」、なんだろうけど日本人からしたら演歌の女王なんだからそらそうよ、とある意味贅沢な起用ではと感じた。まあ兎に角本作ではセリフも極端に少なく単調なシーンも多い中2時間余、ここまで引きつける役所広司の演技は大変見事でしたとしか言いようがない。
ドラマチックなストーリーの娯楽作品とかではないので少し観る人は選ぶか。
クリプトポネさん [映画館(邦画)] 8点(2024-01-28 11:43:01)
👍 1 😂 1
15.ネタバレ 幸せってどこにでも転がってて、幸せって人それぞれで、だからこの世界って面白いなぁって思う。
ひと(他人)と同じ幸せを追い求めなくても良いし、ひと(他人)と持っている物を比べなくても良い。

でもね、あの人(主人公)だって同僚が突然仕事を辞めた時のように、
時間に追われて疲れ果てて寝るだけの生活になったら自分の幸せを見失うよ。
(彼はちゃんと自分でそれを分かってたから良いけど。)


空がきれいだったり、雲や木漏れ日が面白かったり、川のせせらぎが美しかったり、
この世には心を動かされる楽しいことがいっぱいある。


みんな致死率100%だから、みんなそれまで楽しめばいいと思う。


ゼロか百かじゃないし、百にたどり着けなかった人はゼロと言うわけじゃない。
自分の生きた証を他人に見せつける必要はない、と思う。
ジャスミンさん [映画館(邦画)] 8点(2024-01-01 00:20:30)
👍 1
14.ネタバレ 小津安二郎を敬愛し、生前の出演俳優のドキュメンタリーを撮ったこともあるヴェンダース初の邦画作品。
平坦なトーンで劇的な展開がないのに飽きずに見せる。

築50年近くの安アパートから一日が始まり、公衆トイレの清掃員としてルーティンワークをこなし、
ささやかなことに喜びと幸せを見出していた寡黙で孤独な男が、
姪の来訪と少しずつ近づく終焉の数々に、その"満ち足りた日々"が崩れていく不安を感じ始める。
彼の過去に何があったのかは分からない。
公衆トイレの設備にきめ細やかな手入れを行うプロとしての誇りとストイックさに敬意を覚えるくらいであり、
自由を謳歌している浮浪者に慈しみを感じながらも、実は過去に向き合えず逃げ続けていただけなのか。

彼の穏やかで急ぎすぎない生き方に憧れても、どこかで「本当にそれで良いのか?」という疑問を抱く。
充実しながらも後悔しているような、達観もしているような心の機微を役所広司が体現する。
人生に上下はないかもしれない、間違いのない選択肢などないかもしれない。
見えていないだけで主人公のような人生を送っている人たちが近くにどこかしらにいるのだろう。
せめてやりたくない末端の仕事を誰かがしていることに感謝の気持ちを持ちたい。
Cinecdockeさん [映画館(邦画)] 8点(2023-12-29 00:41:05)
👍 1
13.なかなか 意味深い 作品..初老のワケあり男の 単調で淡々と過ごす毎日を 淡々と描いた物語..私的には 刺さらなかった..刺さる人には 刺さるのかもしれない...
コナンが一番さん [インターネット(邦画)] 7点(2025-02-15 12:33:28)
12.サブスクにてついに鑑賞。一言で言えば良い映画でした。
世俗にまみれた自分には平山のような生活は絶対にできないでしょう。
おっと、ソシャゲの周回を忘れてた。。。

。。。冗談はさておき、この作品は小津安二郎を敬愛するドイツ人監督ヴィム・ヴェンダースの思い描く理想の日本像が描かれている。
規律を重んじ、個々を尊重しあって生きている。現実の日本はそこまで美しい国ではないが。
この作品を教訓としてせめて公衆トイレは綺麗に使おうと思った。
ぴのづかさん [インターネット(邦画)] 7点(2025-01-20 09:31:46)
11.ネタバレ わかります。お金があまりなくても家が古くても、独り身であればそれなりに生活ができる環境で、ルーチン通りにトイレ清掃して、銭湯行って、馴染みの飲み屋で一杯やって、植物に水やって、読書して寝る、、の繰り返し。こういうのがある意味、生活に大きな波はないにしても幸せな日々だと感じられるのだと思います。そんな中で急に割り込んでくる姪などに一時リズムが狂いますが、それでもまたその波が去れば普段の生活。タイトルの意味は定かではありませんが、確かにこういう日々はPERFECT DAYSと言えなくもないと思います。私も昔同じような家に住んでいた独身の頃はそんな日々が気楽でした。結婚して2人の子供と飼い犬に囲まれた毎日を過ごすいま、そんな風に感じます。
珈琲時間さん [インターネット(字幕)] 7点(2025-01-04 08:55:41)
10.ネタバレ なるほど、いい映画だと思うが観る人を選ぶかもしれない。
ひろしのぼっちキャンプのようなものかと思っていたが、それは違う。

最後の表情の多くの変化が、物語全体の意味を見直したくなる要素となっている。平山は日常のルーティンの中で隠しているものがある。そして、それは家族と結びついていて、断ち切ってきたがそれ自体が少し寂しい。
スナックママの元夫に対して急に明るく饒舌になるところに本心が現れているが、その姿には違和感を感じる。多分我々は平山を深く理解することは出来ないだろう。
ただ良い人ではなく、闇(影)が少し深い。
simpleさん [インターネット(邦画)] 7点(2024-12-21 22:07:12)
9.ん~内容を理解しようとすると、結構難解な作品かなあ。
 
なぜ主人公が無口で便所掃除の仕事をしているのか、部分ごとに現れるクセのあるキャラクターたちの存在。
身内の話や、もろもろの疑問が全然解決されないまま映画は終わってしまいました。
まあ、これこそがヴェンダースらしい映画作りなんだと思いましょう。
 
作品中の2番目の曲かな、Perfect Days この曲のタイトルから映画のタイトルを取ったのかな、妙に歌詞が耳に残りました。
ミスプロさん [映画館(邦画)] 7点(2024-02-26 20:23:08)
8.ネタバレ ちょっと開き直ったようなミステリアスな主人公、住み家の古びたアパートにディープな飲み屋、しょぼいコインランドリーに古本屋、そして対照的な仕事場のおしゃれなトイレ。
そんな無理やり作り出したような孤独感漂う主人公のキャラクターが、彼が持っているカセットからしか流れてこないBGMと後半からの周囲の人間関係の演出で味わい深くなってきます。
以前観た同監督の「パリ、テキサス」を彷彿とさせます。
何故この仕事に身を投じているのか?彼のミステリアスな経歴が知りたくなります。続編どうでしょうか…
ProPaceさん [映画館(邦画)] 7点(2024-02-20 21:34:38)
7.ネタバレ 凄く、凄く好い映画だとは思うのですよ。非常に淡々と流れてゆく(ダケの)物語ではあるのですが、ほぼほぼ終始それがまたとても心地好く流れてゆくのだなあとも思いましたし、それで居て随所でホッコリ笑えたり・トコロに依ってはグッと急に泣けそうな箇所も在ったりして、また我々日本人であればそれをごく親しみ易い身近なモノとして観てゆけるとも思いましたし・一方で外国の方なら逆に大いに物珍しいユニークなモノとして観てゆけるだろう、というその意味ではある種「多様な・多面的な」価値を擁する映画にも成っている…と思ったりしてですね(そーいう映画って、それだけでもナンか好い映画だよな…とは絶対思いますよね)。

ただ、唯々但し、この映画ってとにかく、私にはモ~ひたすらにあの『パターソン』でしかなかった⇒だから、観終わっても結局全く同じとある一つの感想しか出て来なかったのですよ(根本的なモノとしては)。勿論、まず世の中にはこーいう映画ってこの2つの他にも幾らでも在るとだって思いますし、その中で偶々私がこの2作をこの順番で観ていた+その上に私自身が『パターソン』の方をごく非常に気に入っていた、というごく個人的な事情が在ったダケのハナシだとは重々承知しても居るモノの、だとしても今作、率直に私は(逆にちょっとギョッとする位に)何故にこんなにパターソンなの?と少しモヤっとしてしまったのが本音なのですよね。なので結論、評点は(『パターソン』との前後関係を鑑みて)この位にしておきます⇒もし『パターソン』を私が観てなかったのであれば、コレは絶対にもう少し高くなっていたとは思いますかね。
Yuki2Invyさん [映画館(邦画)] 7点(2024-01-03 17:59:59)
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【点数情報】

Review人数 26人
平均点数 7.42点
000.00%
100.00%
200.00%
313.85%
400.00%
513.85%
627.69%
7934.62%
8830.77%
9415.38%
1013.85%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 Review0人
2 ストーリー評価 7.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 7.00点 Review1人
4 音楽評価 6.00点 Review1人
5 感泣評価 Review0人

【アカデミー賞 情報】

2023年 96回
外国語映画賞 候補(ノミネート)(国際長編映画賞)

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