映画『黒い十人の女』の口コミ・レビュー

黒い十人の女

[クロイジュウニンノオンナ]
1961年上映時間:103分
平均点:6.74 / 10(Review 43人) (点数分布表示)
公開開始日(1961-05-03)
サスペンスコメディモノクロ映画犯罪ものミステリー
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2025-03-17)【イニシャルK】さん
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監督市川崑
キャスト船越英二(男優)風松吉
山本富士子(女優)風双葉
岸恵子(女優)石ノ下市子
宮城まり子(女優)三輪子
中村玉緒(女優)四村塩
岸田今日子(女優)後藤五夜子
倉田マユミ(女優)十糸子
紺野ユカ(女優)櫛子
森山加代子(女優)百瀬桃子
大辻伺郎(男優)野上
伊丹一三(男優)花巻
浜村純(男優)警官に扮した俳優
夏木章(男優)テレビ局員
三角八郎(男優)テレビ局員
飛田喜佐夫(男優)テレビ局員
伊東光一(男優)羽織の男
永井智雄(男優)本町芸能局長
佐山俊二(男優)若山
早川雄三(男優)引退パーティーの司会者
森矢雄二(男優)
武江義雄(男優)
ハナ肇(男優)ハナ肇(クレジット「ハナ肇とクレージー・キャッツ」)
植木等(男優)植木等(クレジット「ハナ肇とクレージー・キャッツ」)
谷啓(男優)谷啓(クレジット「ハナ肇とクレージー・キャッツ」)
犬塚弘(男優)犬塚弘(クレジット「ハナ肇とクレージー・キャッツ」)
桜井センリ(男優)桜井センリ(クレジット「ハナ肇とクレージー・キャッツ」)
安田伸(男優)安田伸(クレジット「ハナ肇とクレージー・キャッツ」)
脚本和田夏十
音楽芥川也寸志
撮影小林節雄
製作永田雅一
企画藤井浩明
配給大映
特撮築地米三郎(特技撮影)
美術下河原友雄
編集中静達治
録音西井憲一
照明伊藤幸夫
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💬口コミ一覧

43.ベタですいません、昔の邦画のよさにこの映画で目覚めたクチです。最初鑑賞したときは本当にびっくりしました。公開当時はあまりヒットしなかったらしいですけど、時代を先取りしすぎたんですね。シネスコの左部分を妙にがらんと空けた構図って初めて見ました。また女優の綺麗なこと!!しかも巧い!脇役の玉緒ちゃんもちょっとコメディっぽい演技が達者で、何気に巧い役者さんだな~と感心しました(それまで若かりし日の玉緒ちゃんの演技を見たことなかったもので)。個人的に好きなシーン、山本富士子が夫にできた最新の愛人のことを岸恵子に告げられるところで、「へぇ~、ひどすぎるわよ、あれじゃ」と吐き捨てるように言うところ(笑)。あんな超美人に言われたら、何も反論できませんわな。「女経」のあのシーンとちょっとダブります。
ミカエルさん [DVD(邦画)] 10点(2007-01-06 11:19:19)
42.どんな時代でも、女は強くて怖い!!いやはや我ながらいろいろ考えさせられる映画です。物語は、ある有名TVプロデューサーが本妻を含めて10人の女と関係を持ち、女達は日ごろの恨みを晴らすために互いに協力して、彼を殺そうとする。若い頃の中村玉緒が出演しているので、現在とのギャップが凄い!!
ソフィストさん 10点(2001-10-04 15:31:15)
41.映像から危険なにおいが感じとれる怖さ、巧い。岸恵子も山本富士子もいい女っぷりが漂ってますね。もちろん船越のダメっぷりもいい。いやいやかっこよくってマイッタ。
rexrexさん 9点(2004-06-23 01:17:30)
40.ネタバレ 十人といっても、中心になるのは半数の五人程度ですが。ブラック・ユーモアというよりは、シニカルなところがあってなかなかよかった。映像的にもモノクロを縦横に駆使した美しさに堪能させられました。男女関係よりも、「人と人との関係が希薄になった時代」というものがテーマのようで、それでいて風が多くの人と関わる仕事をさせてくれと懇願するあたり、皮肉が利いています。おそらく、当時よりも人間関係がさらに希薄になった現代ですが、それでも鑑賞に耐える作品になっていると思います。
アングロファイルさん [CS・衛星(邦画)] 8点(2017-05-08 10:11:18)
39.ネタバレ しっかりと特徴を持ってインパクトある作品を生み出すあたり、永田の策士っぷりが遺憾無く発揮されている。ハイコントラストな映像、印象の強いオープニング、雨月物語とは異なるコミカルな存在の幽霊、キャラにハマっていてそれぞれ違った魅力を放つ女優陣、難しい役にぴたりとハマる船越英二・・・武器が多くそろっている。脚本も単なる恋愛痴話に収まっていない。どんなに本気でも熱っぽく語っても解り合えない人間の可笑しさ、隠しながらも誰もが強く持つ利己的な考え方、手に入れる―消えてもらうという正反対ながら似通った充足、人生の目的なんて考えずに仕事に没頭し充足を得てしまう男という生き物・・・。ここまでしっかりと生の人間を描き出している作品はなかなかない。ただ、30分くらいで全容が分かるにしては長すぎる。
stroheimさん [ビデオ(邦画)] 8点(2006-04-15 04:21:26)
38.市川崑監督、この監督も日本映画を代表する名監督の一人で、晩年はいまひとつ精彩を欠いてはいたものの、やはりこの頃の市川崑監督の作品は面白いし、良いものが多い。この作品もそんな作品のひとつで、脚本の上手さとそれに何よりも女優陣が本当に素晴らしい!岸恵子の存在感、凄み、更に山本富士子の上手さは中でも際立ってます。今の日本映画との違いは本当に演技の出来るしっかりとした女優がいることで昔の日本映画を観ているともっとも男優にしてもそうだが、良い俳優が沢山いたということを改めて知ります。とにかくこの映画は俳優達の演技だけでも十分見るに値する作品です。モノクロの画面から伝わる雰囲気も良く、最後までだれることなく楽しめます。それにしても女の人って恐ろしいなあ!とこの映画を観て思った。
青観さん [ビデオ(字幕)] 8点(2005-12-11 11:25:01)
37.岸恵子や山本富士子のような美しく妖艶な女性は、現代でいうと存在するのだろうか。十人の女優の顔ぶれも豪華だが、伊丹十三なんかも中村玉緒の婚約者として出演している。
キンセさん 8点(2003-10-25 02:21:05)
36.計算し尽された照明、キャメラの角度、セットの配置など、申し分ない。市川のこだわりが感じられる、モノクロ映像美の極致。製作当時30歳にも満たない岸恵子、30を過ぎたばかりの山本富士子。この美しさと貫禄。観ていて飽きさせない展開と、女たちの腹の探りあい。痛快である。風を演じた船越もはまっていてよい。テレビ版も鑑賞したが、差は歴然である。昔の女優の方が、ずっと演技もしっかりしていて、精神的にもずっと大人なのだろう。浅野ゆう子や鈴木京香でも到底及ばないのは、育った地盤の違いが大きいから、その一言に尽きる。安易なテレビドラマでは女優は育たない。宮城まり子の役を小泉今日子が演じていたが、これは明らかなミスキャストだった。
ノブさん 8点(2003-02-02 13:06:41)
35.オリエント急行やOUTみたいな設定とでもいうのだろうか、たった一つのテーマに向かって皆突っ走っていく。でも女優の個性が各自かなり出ていて面白いしそのおかげでだれないで観れる。みんな昔は若かったんだなあ(笑)そういや最近リメイクされてたが、そっちの方はどうだったんだろう・・・
恥部@研さん 8点(2002-12-12 14:50:27)
34.観てて飽きない!!十人の女といっても実質活躍するのは数名なんですが。クールビューティーの岸恵子に、したたかな正妻役の山本富士子、キュート部門は中村玉緒(ホント可愛い。しかも甲高い声!!)そして知的なキャリアウーマンに岸田今日子!!世界昔話のナレーターのあの女優さんもおいしい役で登場してますしね。これといって派手な演出などは無くても、モノクロの良さを熟知したシーンの数々。これは中々の快作です。ラストで岸恵子が火事現場を横目に車を飛ばすシーン、あれには一体どんな意味が込められているのでしょうか?不思議です。
さかQさん 8点(2002-04-10 06:34:01)
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33.ネタバレ 船越英二が演じる風松吉のキャラは、実はいろんな女優たちと浮名を流していた市川崑がモデルなんじゃないかな。それを奥さんの和田夏十が脚色しているところが、ある意味この映画で一番恐ろしいところかもしれません。とはいえ市川崑の死後雑誌に載った有馬稲子の赤裸々な手記などからすると、市川崑自身は風松吉みたいな優しさを武器にするタイプのプレイボーイではなかったようです。 物語自体はかなりブラックでちょっとシュール、冒頭から普通に演技している宮城まり子が実は幽霊だなんてこの時代の邦画にしてはかなり洒落た演出です。実質的にストーリーに絡むのは五人の女というわけですが、どの女優も芸達者なのが素晴らしい。とくに山本富士子と岸恵子の、決して荒々しいセリフを使っていないけどバチバチ火花が散るような演技対決は見ものです。船越英二のいかにも業界人らしい無責任な世渡りは秀逸、「彼は誰にでも優しくするけど、実は誰にも優しくないのよ」というセリフもありましたが、これはこの男の本質を鋭く突いています。ただ忙しくしているだけで決して仕事に情熱があるようには見えない船越英二が、会社を退職させられて岸恵子に軟禁されると急に「男の対面がつぶされた」と泣くわけでここにはなんか「お前キャラ変したのか」と突っ込みたくなりますが、実はここに高度成長期のサラリーマンの心理が良く出ています。実際は大して重要な仕事をしていないのに、脚光を浴びる業界にいるとそのこと自体に自分のアイデンティティを見出す、現代のサラリーマンにもあてはまるんじゃないでしょうか。
S&Sさん [CS・衛星(邦画)] 7点(2019-02-28 00:11:28)
32.ネタバレ 「好きな男性のタイプは、優しい人!」とか女性が言ってたとしても、別に、例えばお年寄りに席を譲るような男性が好きなわけじゃなくって、「この私に対して」優しい人、という意味なんでしょう。
さてこの映画。「名うてのプレイボーイに弄ばれた女たちが、一致協力して男に復讐するオハナシ」という体裁ながら、なかなかそうスムーズに事が運ばないところがミソ。復讐されるべき男ってのは、なるべく卑怯で狡猾で、できればマッチョな方が、復讐され甲斐もあろうかというもの、それが本作では船越英二なもんで、どうにも頼りない。この自分が殺されなきゃならないほど悪いことをしたか、と本人が思うのもごもっとも、こんな敵役には向かないフニャフニャ男を殺すオハナシなんて、まさにオハナシになりません。という訳で、事態は迷走を始めて。迷走すればするだけ、映画が「女優の演技合戦」みたいになっちゃうのが、チト重くもあるんですが。
何にせよ、現実では、殺されるなんていうのは悲劇中の悲劇、だけど映画なら、殺されて映えるキャラってのもある訳で、結局、「殺される価値のない男」は殺されることもなく葬られてしまう。
この「誰のためにもなってない」感って、何なんでしょうね。
鱗歌さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2016-01-07 22:52:18)
31.女優の皆さんがホント素敵で。観る側もその時代に感情移入出来たらホント素敵な1本。
movie海馬さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2015-03-05 01:40:03)
30.1が市子、2が双葉、3が三輪子と1から10までの数の並びになっていることに驚く(ついでに姓も)それで10人の女なのだが危うく11番目(これが11でなく一挙に百)も登場しそうになる。、奥さんが1でなく2なのは「ふうふ」なのだからか。対する夫はまさに風のごとくあっちに流されこっちに流され・・・、この辺がご愛敬というかサスペンスより舞台劇風のユーモアたっぷり。ただ最後の落ちはややハテナ?
ESPERANZAさん [DVD(邦画)] 7点(2014-09-14 21:55:18)
29.ネタバレ ブラックですね、今のドラマや映画なんかに見慣れてると陳腐になってしまうが、こっちが大先輩ということを考えると、画や、視角が斬新かつおもしろい。コメディなんだし、一見掴みどころのない二枚目かと思えば三枚目だった船越英二の落ちていくところが、女は怖いねというところ、後に想像の余地があるのがもっと怖いか。
minさん [DVD(邦画)] 7点(2013-09-24 23:11:03)
28.ファーストシーン、光と影のサスペンスであると同時に、女がぞろぞろと歩いているどうしようもないおかしさ、見てるほうとしては、まだどういう設定か分からないんだけど、市川さんの映画だなあ、とシミジミ思わされる。働く女性ってのがかなり定着してきた時代(翌年に鈴木英夫の『その場所に女ありて』)。それまでの養い・養われる、という男女の定型が崩れ出してきた。これ見ると、男のほうは仕事の手順忘れていたりして、女のほうがギラギラ働いている。なのに男にはまだメンツがあって、そこらへんに悲喜劇が生まれる。あるいは、女は男によく優しさを求めるけれど、優しい男とはこういう残酷もある、って言っているのか(「誰にも優しいってことは、誰にも優しくないってことでしょ」)。でそれを上回る残酷を、女が優しさとして発揮した、というストーリーなのか。とにかく和田夏十のそのシニカルさを徹底した視線が感じられる。宮城まり子の存在が、ちょうど『鍵』の北林谷栄を思わせ、ゴタゴタやってるのを外から見る者としての役割りを担っていたよう。最後に二人が自閉的に籠もってしまうってのは、なんとも不気味。二人で向かい合って喋るシーンが多かったなあ。
なんのかんのさん [映画館(邦画)] 7点(2012-09-24 10:21:01)
27.ネタバレ 横で少し見てた母親の「こんな男が10人もの女と関係を持つようには到底見えない」が一撃必殺すぎた。
θさん [DVD(邦画)] 7点(2011-06-26 11:45:25)
26.映画館の「吾輩は猫である」で、市川崑ファンデビューしながら、今の今まで、この伝説の作品を観る機会がなかった。予想通り、シンプルに市川先生の良さが生きている作品と思うが、もう少し、ヌーベルバーグっぽいストーリーだと、まだまだ今でも通用すると思う。
みんな嫌いさん [DVD(字幕)] 7点(2009-01-11 22:05:12)
25.ネタバレ うわぁ、こんなシネスコの使い方はいいなぁ。あえて被写体を一点に集めて画面の3分の2くらいが不要だったり、1つの画面で背景を白と黒とに分けて、その手前で被写体が白くなったり黒くなったり(光になったり影になったり)、延々と役者が中途半端にフレームからハミ出してたり。それに移動する役者に生まれる光と影の変化や、ドアを明けたり灯りを付けたりする事で陰から陽へとパッと切り替わるなど、ライティングがとっても凄いコトになっちゃってて、今の時代にこの映画のライト作れる人って果たしているのかなぁ?ってくらいな状態。もうさんざん言い尽くされちゃってるワケですが、やっぱり、モダン。さて、物語の方はブラックなお話で、コメディとして見られる人もいれば、残酷な、ホラーな物語に映る人もいる事でしょう。男の目から見たら、仮に自分が諸星あたるだとして、十人のラムが現れたらそりゃ恐いわなぁ、とそんな映画。ところで、最後の炎上する車は、その前のシーンで岸恵子が車に乗っていて、一瞬、彼女の車が事故った?と思わせるので、そこから続くであろうエピソードは、またどうなるか判りませんよ、と波乱を予感させてるのかな、と思いました。
あにやん‍🌈さん [DVD(邦画)] 7点(2008-02-22 01:20:10)
24.ネタバレ 「疑惑」「白いドレスの女」「しとやかな獣」とか、古今東西悪女映画って自分大好きなジャンルなんです。美女がホントに美しい瞬間っていうのは、何か悪企みを思いつき、一人ほくそ笑む瞬間だと自分は思ってます。岸恵子と山本富士子という、タイプのまるで違うニッポンが誇る天下の美女お二人が、船越英二をどうやって殺すか計画してるシーンなんか私にとっては正にツボ、蛇の生殺し悶絶どうにでもして下さい状態(←アブナイ)映画からテレビに娯楽の中心が移りつつある時期の製作という事で、中盤に当時のテレビ番組収録状況が延々と映されるのは、もちろん興味深くはあったけれど、全体の中でさほど意味のないシーンなのでちょっと浮いてたかも。ラスト、自動車事故の炎が立ち上るシーン、私は「黒い十人の女」たちのドス黒い情念が燃えさかったモンタージュと解釈したんですが・・・あれ・・・?違うの?髪型とか衣装とかも凝っていてビジュアル的にも堪能しました。サイケ?な若き日の中村玉緒嬢が特にキュート。
放浪紳士チャーリーさん [DVD(邦画)] 7点(2007-11-24 11:02:13)
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マーク説明
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《新規》:7日以内に新規投稿
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《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 43人
平均点数 6.74点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
436.98%
536.98%
61125.58%
71637.21%
8716.28%
912.33%
1024.65%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 10.00点 Review1人
2 ストーリー評価 7.66点 Review3人
3 鑑賞後の後味 7.33点 Review3人
4 音楽評価 6.50点 Review2人
5 感泣評価 1.00点 Review1人

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