映画『時をかける少女(1983)』の口コミ・レビュー

時をかける少女(1983)

[トキヲカケルショウジョ]
1983年上映時間:104分
平均点:6.14 / 10(Review 122人) (点数分布表示)
公開開始日(1983-07-16)
SFラブストーリー青春もの学園ものアイドルもの小説の映画化
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2025-05-06)【イニシャルK】さん
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監督大林宣彦
助監督内藤忠司
キャスト原田知世(女優)芳山和子
高柳良一(男優)深町一夫
尾美としのり(男優)堀川吾朗
岸部一徳(男優)福島利男
根岸季衣(女優)立花尚子
入江若葉(女優)芳山紀子
内藤誠(脚本)(男優)芳山哲夫
岡寛恵(女優)芳山良子(18歳)
きたむらあきこ(女優)堀川貞子
上原謙(男優)深町正治
入江たか子(女優)深町たつ
高林陽一(男優)時計屋の男
薩谷和夫(男優)弓道部・背広の先生
梶三和子(女優)
出演松任谷正隆一夫の父(写真)
原作筒井康隆「時をかける少女」
脚本剣持亘
大林宣彦(潤色)
音楽松任谷正隆(音楽監督)
石川光(音楽プロデューサー)
高桑忠男(音楽プロデューサー)
作詞松任谷由実「時をかける少女」
作曲松任谷由実「時をかける少女」
大林宣彦「愛のためいき」
編曲松任谷正隆「時をかける少女」
主題歌原田知世「時をかける少女」
撮影阪本善尚
石井浩一(撮影助手)
本田茂(撮影助手)
製作角川春樹
角川春樹事務所
プロデューサー大林恭子
配給東映
美術薩谷和夫
大林千茱萸(美術助手)
島村達雄(ピクトリアル・デザイン)
白組(ピクトリアル・デザイン)
編集大林宣彦
録音林昌平(音響デザイン)
その他IMAGICA(現像)
あらすじ
大林監督作品「転校生」に続く尾道三部作の第二作。筒井康隆の同名SFジュブナイル小説の映画化。土曜日の放課後、実験室でラヴェンダーの不思議な匂いで気を失った芳山和子(原田知世)、それ以来彼女の周囲で次々と不可思議な出来事が起こり始める・・・。劇場パンフレットに寄せられた主題歌担当松任谷由実のコメント、「2 Hの鉛筆で書いたみたい」と評された、デビュー直後の原田知世の初々しい魅力が全篇にわたって横溢。その後何度かテレビドラマ化、リメイクもなされたが、2006年公開、アニメ化作品は特に好評を博した。
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💬口コミ一覧

122.ネタバレ この映画は、たぶん、ヒロインの芳山を演じた原田知世の映画。
知世を観るためだけにある映画だと思う。
と同時に、相手役の青年の祖父母のやりとりを観るとき、とても悲しくなる。

「土曜日の実験室」
1983年当時の、いろんな思い出が蘇る映画。
個人的に大好きな映画。

さて、筒井康隆の原作を読むと、映画とは違う印象でした。
この映画は、たぶん、これから五十年もしないうちに価値が大幅に下がる気がします。
でもいいんです。それがアイドル映画というものでしょうから。

【追記】2017年3月12日
エンディングが好きだ。大好きだ。歌と映像が好きだ。
若手俳優の演技は棒だし、映画のクオリティは低いのだろう。
それに、原田知世の写真集を買いたいと思ったこともない。
でも、大好きな映画なのは、同世代だからなのかもしれない。
激辛カレーライスさん [DVD(邦画)] 10点(2015-09-27 15:55:05)
👍 2
121.中学生の時にスクリーンで見て、そのあと何度もDVDで見て、こないだ「時かけ映画祭」でまたスクリーンで見てきました。2006年のアニメや2010年版に比べてツッコミどころが多いのは確か。間抜けなセリフやこっぱずかしい歌の入り方、高柳良一の比類なき大根っぷりなど、マイナス点はいっぱい。でもね、この映画には他にはない「せつなさ」がたっぷり入っています。こんなせつない映画、つくろうとしてつくれるもんじゃない。知世と原作と尾道の風景、どれか1つ欠けてもなしえなかった奇跡のような偶然の産物です。見てない人はぜひご覧あれ。
ケルタさん [映画館(邦画)] 10点(2010-03-01 11:21:48)
👍 2
120.原田知世の映画デビュー作品。
大林監督の尾道三部作のひとつ。
原田知世を愛でるもよし。
大林監督の作品として鑑賞するもよし。

私? もちろん、

 原 田 知 世 を 愛 で ま す
伊達邦彦さん [映画館(邦画)] 10点(2010-01-10 18:47:38)
119.ネタバレ 芳山和子は大林監督の理想の少女だったのだろうか。彼女のきれいな言葉遣いや遠慮がちながらも清く正しいその所作は、旧き佳き時代の日本的美しさを湛えている。同級生である深町君の家で雨宿りする際にも、雨から逃れる性急さの中で出来る範囲で、彼女は靴を入船ではなく出船に揃え、さらには彼の靴までそっと直したりする。その美しさ!80年代とはとても思えない古い町並みの尾道と、そこに閉じ込められたかのような少女、芳山和子。ドタバタ喜劇を中心に描くことが多い大林映画だが、『時をかける少女』では喜劇色は岸部一徳と根岸季衣のネクタイをめぐるコミカルなやりとり程度にとどめられ、一貫して儚げな和子の沈んだそのたたずまいを捉えることに終始する。尾道三部作の中でも本作がどこか異彩を放つ印象なのはそのせいだろう。あまりに作りものめいた星空や、せっかくのクラシックな雰囲気を台無しにせんばかりのタイムリープの特撮、深町君の冗談のような台詞回し、ラストの美しくもかなしい余韻を断ち切るほどの可愛らしいミュージカル的エンディングなど、大林宣彦を大林宣彦たらしめている大林映画ならではの彼のその破壊的こだわりが、『さびしんぼう』の前半部分などと同様に本作の喜劇部分であるとも言えるのだが。そんな子供騙しに凝らした意匠の裏で彼がそれでも真摯に描くのは、未来人が拝借したささやかな傷の記憶が結ばれるはずだった二人の頼りなく幼い恋を引き裂く無情、書き換えられた恋でもその気持ちはうそではなかったと涙する少女の痛み、そして愛したその思い出すらもまるごと消し去られてしまうことの残酷さだ。冒頭のタイトルバックで描かれる障子越しに俯く和子のシルエットは、内気な少女のとまどいやためらいと同時に、指の傷を見つめる彼女の失われた初恋の姿でもある。拙く荒唐無稽な物語世界に潜む、そんな遠い日の痛ましい初恋がたまらなく胸を刺す。芳山和子を演じた原田知世は大ヒット曲である本作の主題歌『時をかける少女』を、今の私の歌ではないとして長い間封印してきたという。彼女がアレンジを変えつつもこの曲を再び歌うようになったのは、映画のラストで描かれる1994年どころか、ごく最近のことである。演じた原田知世までもを四半世紀に渡ってそこに封じ込めてしまうほどに、大林宣彦は忘れがたい少女像をこのフィルムに焼きつけたのだ。
BOWWOWさん [DVD(邦画)] 10点(2009-07-26 17:28:20)
👍 6
118.ネタバレ テレビ版「セーラー服と機関銃」「ねらわれた学園」でコケた
原田知世を万全の体勢で蘇らせた作品。演技が生硬→初々しい、
合成画面がチャチ→当時としては画期的、すべてのマイナス要素
をプラスに変えてしまったアイドル映画としてはかなりのレベル。深町くんのじいちゃんばあちゃんを演じた上原謙、入江たか子の滋味溢れる演技、「ずーっと、二人っきりなんだろうねー」にも泣けた。「愛の実りは海の~いろ(ララララララ~)、空のため息、星屑が、ヒトデと~(ヒトデ?)出会って~(出会って)億万年!」いまだに原田知世に芳山和子のイメージを重ねて
いる30代の野郎は多いはず。
(追記)やっぱりこの映画は満点にします。レビュー内容も何度も変えてすみません。大林監督のデビュー作「ハウス」まで遡って観た今となっては、中途半端な得点だと自分にもこの作品にも不実なような気がするんで。 あくまで自分の中での傑作という事で。「あにやん」さんのレビューがこの映画に対しての最も的を得たご意見だと思います。
放浪紳士チャーリーさん [映画館(字幕)] 10点(2004-01-28 15:03:23)
👍 4
117.ネタバレ  当作品の公開時、私は高校生でした。原田知世さんの大ファンだったクラスメートが観に行き「大半の観客は、同時上映の【探偵物語:薬師丸ひろ子さん主演】が目当てで、当作品の上映中は苦笑・失笑ばかりだったけど、俺は応援するような気持ちで観たぞ。内容や雰囲気など作品自体も良かったぞ」と熱く語っていたのを覚えています。
 しばらくしてTV放映されたので観たのですが、私も好感を持ちました。全編にわたるノスタルジックな雰囲気をはじめ、それまでの大林監督作品の【ハウス:1977年】や【ねらわれた学園:1981年】などに典型的なギャグ要素(そのセンスに私はついていけなくて…)が皆無の作風に安心しました。若手俳優さん達の演技は、確かにお世辞にも上手いとは言えませんでした。しかし既にそれまでの評判でわかっていましたし、特に【実写映画版・火の鳥:1978年】から知っていた尾美としのりさんの喋り方からは「主演に合わせたのか、それとも作風に合わせたのか、演出で意図的に棒読み調に統一したのかな…」という印象を受けたので、私は気にしませんでした。また、数々の台詞についても【1970年代の青春ドラマ・スポ根ものの台詞や演出を“くさい”とお笑いのネタにする】という当時のTVバラエティーの風潮に懐疑的だった私は、逆に真っすぐな気持ちで受けとめました。

 その後も、深夜放送等でたびたび観ていたのですが、今回、某ローカルTV局でノーカット放送していたので録画し、20数年ぶりに再見しました。さて結果は…。
 まず、障子に映るシルエットで表現されたオープニングタイトルからして「単なる学園SFものではない」とあらためて思いました。この場面に限らず、光と影を基調とした映像の数々には【当作品公開の数年後、ホームビデオカメラに押され生産中止の危機にあった8ミリフィルムについて、映像表現の媒体としての価値を力説していた大林監督の姿】を思い起こしました。タイムリープの場面には【実写のコマ撮り】や【スチール写真の切り抜き風に演出した人物のアニメーション】を複合させた、言わば【8ミリフィルムカメラの限定的な機能でも可能だった映像表現の再現】のような一面を感じました。そして、主人公をはじめとする若者像や風景描写は、リアルな学生や現実の街並みというより、大人が懐かしさをもって思い出すプライベートなイメージのように思いました。これらのことから【商業(アイドル)映画という体裁で製作した個人映画・自主映画】という印象も受け、大林監督のキャリアがあればこそ実現した贅沢な作品とも言えるかな…と思いました。
 なお、ストーリーについては、現在、子供を持つ親となった私には、切なさを通り越してつらいものを感じました。主人公は「普通の女の子に戻りたい」と言っていたのに、未来人との出会いで本来の【幼なじみと結婚し、母となり…】という【普通の営み・人生の喜び・命のつながり】が断ち切られたように思います。このことと、交通事故で息子夫婦や孫の命を奪われた隣の老夫婦の姿とが重なったのです。そして「ひとが、現実よりも、理想の愛を知ったとき、それは、ひとにとって、幸福なのだろうか?不幸なのだろうか?」というオープニングの字幕が、重苦しくのしかかってきました。それだけにエンディングは「これは、フィクションですよ。気楽な気分で現実に戻って下さいね」と感じられ、救われた気持ちになりました。【それまでの雰囲気のぶち壊し】が、私にはプラスになったわけです。

 さて、採点ですが…個人的には10点にしたいところですが、当作品を好意的に観られるかどうかは「演技や台詞をとりあえずスルーできるか」「ストーリーを追うよりも雰囲気を味わえるか」「ゆったりした展開を、詩的なものとして受け入れられるか」「タイムリープの場面を、アマチュア的な手作り映像へのオマージュとして好意的に捉えられるか」「エンディングで気持ち良く気分転換できるか」にかかっているかな…と思います。このように、万人受けする作品ではない点を差し引きつつ、それでも大林監督が生んだ名作として9点を献上いたします。
せんべいさん [地上波(邦画)] 9点(2017-03-12 14:18:36)
👍 3
116.大好きな大林宣彦監督による最初の尾道三部作の真ん中、二作目として撮られたこの映画、十何年ぶりに観ました。以前、見た時は、なんだ!いまひとつだなあ!という風にしか感じなかったのに、何てことだ!やたら面白くて、それでいて、どこか懐かしい。大林宣彦監督の描く世界はいつも懐かしさを感じる。尾道には高校時代に修学旅行で一度しか行ったことがないのに、どういう訳かこの映画、見ていると他の大林宣彦監督の映画同様、もう何年もその場所で自分が生活をしているような感覚になるから不思議だ!大林宣彦監督の故郷、尾道の狭い階段も海が見える丘もその他、学校も何もかもが遠い昔の記憶の中にある懐かしくて、懐かしくて、やたら温かい風情というものを感じてしまい、何かもうそれだけで泣けてきそうだ!主演の原田知世の演技は確かにどう考えても上手くない。いや、むしろ下手くそだが、それが良い具合に作品の雰囲気に合っている。日常の生活の中にふっと起こる非現実的なエピソードがこれまた見事に描かれているのには参った。それにしても、大林宣彦監督はヒロインを美しく描くのが本当に上手い。ずっと前に見た時よりもずっとずっと面白く感じることが出来た。所々映される桜の花やピアノの音、更にはバイオリン、幻想的な映像美、甘いと言えば甘いのたが、その甘さこそ大林宣彦監督の一番の魅力だと思う。そんな甘くて、どこかほろ苦いこの物語とあのラストシーン、私も随分と歳を取ったもんだ!欠点だらけの作品だと思うのに、どういう訳か素直に楽しめたし、また感動してしまったぞ!それしにしてもこの作品の評価が「転校生」や「さびしんぼう」に比べると低すぎる気がしてならない。私は例え甘いと言われようがこの作品も支持します。
青観さん [DVD(邦画)] 9点(2007-06-29 22:57:06)
👍 3
115.スバラシイ。原田知世ちゃんかわいすぎ。
 多分当時CGの技術とかあんまり発達していなかったんだろうけど、それをコマ割り風の映像や人物の塗りつぶしなどでうまくカバーしてあるところがすごい。むしろ、CGでいろいろできるようになった今、この作品からまた違った魅力を感じれると思う。
 キャストの男の子達があまりかっこよくないところが、むしろ親近感を持って観れてよかった。
暇人さん 9点(2004-08-29 00:29:34)
👍 1
114.冒頭、白黒の、描き割りみたいなお星様見上げる芳山和子こと原田知世の映像。ここでノレれば名画、ハズレると失笑の嵐となるビミョーな映画ではあります。私はここで「は~(ポッ)」となってしまったので、すっかりこの世界の虜になっちゃったワケですが。作為的な映像に溢れ、リアリズムから遠く離れたこの世界に、心がわくわくずきずきどきどき感じっ放しだったような状態、夢のようなひとときだったのですが、最後に場内大失笑状態だったのにはもうガッカリでした。あのエンディングこそ、夢から覚めて「A MOVIE」を締めくくる名シーンなのに~。
あにやん‍🌈さん [映画館(邦画)] 9点(2003-12-13 13:41:39)
👍 2
113.大林さんの「わざとらしさ」が大好きです。これが好きか嫌いかで、点数も、0点か、10点かに分かれると思いますが・・・原田知世の初々しさ、大林監督のわざとらしさが、尾道という不思議ワールドの中で、得も言われぬファンタジーとなって展開されていると思います。歌にしても、私は、当時のビブラートなんて知らないような透明ボイスに、心染み入ります。琴線に触れる歌って、小手先のうまさだけではないと思っています。
モヨさん 9点(2003-09-26 22:01:40)
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112.なんか青春て感じでだいすきです。ノスタルジックで心地いいです。原田知世さんだからああいう不思議な世界を作れるんだなーと思います。
ちゃこさん 9点(2002-07-07 00:28:43)
111.ネタバレ なにげにちゃんと見たのは今回がはじめて。正直なところ、期待値は高くなかったのだけど、意外なくらいの名作っぷりにビックリ。よくもわるくも、大林宣彦の作風ってずっと変わらなかったのね(笑)。初期の作風が晩年まで維持されてたのだなァと思う。綺麗なリマスター映像のせいもあり、あまり古さを感じませんでした。断崖絶壁の海岸のイメージなども、晩年の作品まで維持されてますよね。
ノスタルジックな感傷趣味やロリコン趣味はやや気持ち悪いところもあるけど、知世の演技は懸念してたほど悪くなかったし、MV風のエンドクレジットも可愛かったです。尾道の町並みも美しいと思いました。
内容的にも、のちの角川版や細田版にくらべて物語の深みを感じる。とりわけ重要なのは、吾朗ちゃん(尾美としのり)の位置づけです。角川版の吾朗や細田版や津田功介にはほとんど存在意義がありません。しかし、大林版における吾朗の存在はきわめて重要だと思える。
主人公の芳山和子が深町くんに抱いた想いは、じつは吾朗ちゃんへの想いだったわけです。いわば、深町くんというのは「吾朗ちゃんの代理」だった。それはちょうど『さびしんぼう』において、尾美としのりが富田靖子に抱いた想いが、じつは母親(藤田弓子)への想いだった、という構造に似てる。さびしんぼう(富田靖子)は「母親の代理」だったのです。これらは、おそらく「もっとも大事な人がもっとも身近にいることに気づく」という愛の物語ですよね。
他方で、老夫婦(上原謙&入江たか子)にとっての深町くんは、幼くして亡くなった孫の代理でした。死者を代理することで、存在しえなかった人物が現出している。それは、たとえば広島や長崎の歴史において、存在しえなかった誰かを現出させるような不思議なパラレルワールドです。これは、たんなるタイムリープの物語ではなく、作り変えられた記憶を経験するマトリックス的な物語だといえる。
個人的には、ロリコンとノスタルジーの入り混じったセンチメンタリズムが苦手なのだけれど(それをいちばん感じるのは子供が指の傷を舐め合うところ)、この映画の場合、それがSF設定の肝になってるのは否めない。その意味で、これは「アイドル映画」というよりも、日本を代表する「SF映画」として評価すべき作品だと感じました。
まいかさん [インターネット(邦画)] 8点(2024-02-26 06:45:37)
110.ネタバレ 悪く言うと映像が古臭いんだけど、それが逆に味わい深くて、幻想的な雰囲気を作り上げてる。
最近のごちゃごちゃしたタイムトラベル作品と比べるとシンプルでわかり易いストーリー。
40年も前にタイムリープって言葉があったんだなって感慨深かったです。
ラストのオチは薄っすら記憶が残ってたということなのか、記憶が消えてもまた好きになるということなのか気になる。
記憶を改変されて好きになってしまって、その記憶を消されてちゃったのにまた会っちゃうとか酷いよね。
自分の記憶も消すって言ってたから、会いに来たわけじゃなくて偶然なのかも知れないけど、気持ちを弄び過ぎだと思う。
でも、その後で歌い出した原田知世があまりにも可愛かったので、ちょっと点数を甘くしておきます。
このエンディングずっと見てられる。
もとやさん [地上波(邦画)] 8点(2023-01-14 14:25:03)
109.ネタバレ 棒読みと当時でもありえないセリフ回しが、なぜかこの映画に限っては味があるものに感じてしまう。
いや変なCGも都合のいい設定もすべて。
タイムリープものなんだけれども、大した事件も起きることなく、等身大の女子高生の悩みがテーマとなっている。
そして終盤のなかなかな展開につながっていく。
後味の良いラストもありきたりかもしれないが好きだ。
原田知世さんの可憐さや郷愁を誘う尾道の町並みなどに加えて、数あるアイドル映画の中でも最高傑作であり、続編が作られるなど邦画に影響を与えたということで、やはり映画ファンならば必見レベルだろうと思う。
たんたかたんさん [インターネット(字幕)] 8点(2015-09-30 21:13:25)
👍 2
108.ネタバレ  思ったより評価が低いんで少し驚いたけど、考えたら自分達でさえある種のむず痒さ、照れくささを感じた点を、2000年代に初めて見る人が甘受してくれるのを期待するほうが甘えというもので納得の点数です。
 ただ、自分的にはこの映画の上品さが好きなんだよな。映像、音楽、風景、ストーリー、全てに現在ではちょっと無理な、抑制のきいた甘味な上品さに浸れた幸せな時間を過ごせました。
 特に風景、尾道の古い町並み、あと深町の家へと続く竹林沿いの道、本当に好きです。
 ただ、深町役の俳優だけは、彼のその後の経歴を考えても、別の俳優では駄目だったかなという気もします。
 あと、タイムスリップとか時の亡者とか、いかにも昔のSFっぽい説明のしかただなと苦笑して。
 この2点だけがマイナス要因です。 
この映画は当然ながらタイムスリップものとして扱われてるわけですが、それよりもむしろ、人間の記憶と心との関係。もし記憶を操られてしまったら、感情はどうなってしまうのか?そこらあたりに注目して見ても面白いと思います。
rhforeverさん [CS・衛星(邦画)] 8点(2009-10-25 15:10:41)
👍 1
107.ネタバレ アイドル映画としても大林宣彦の作品としても良く出来ている角川映画の代表作。
とにかく、あの大林作品特有の甘酸っぱい雰囲気と尾道のどこか懐かしい風景、そして原田知世が見事にマッチしていて見ていて非常に心地よかったですね。
TMさん [地上波(邦画)] 8点(2009-03-24 19:00:32)
👍 1
106.大林宣彦監督の尾道三部作のほかの2作はもうだいぶ前に見てたが、この2作目だけ見てなくて長い間ずっと見たいと思ってたけど、ようやく見ることができた。「転校生」と「さびしんぼう」を初めて見た頃から数年が経過していてなおかつ大林作品を見ること自体がかなり久しぶりで自分の感覚と大林監督の作風が合わなくなってるのではないか、またここの平均点から見て角川のアイドル映画以上のものはないのではないかなど見る前は期待よりも不安の方が大きかった。しかし、その思いは映画を見ているうちに吹き飛び、大林作品の味とでも言うのか、そんなものがとても懐かしく、徐々に大林ワールドに引き込まれていった。「転校生」、「さびしんぼう」には及ばないまでも、三作の中でいちばん芸術性が高く、これもまた傑作だと思った。「桃栗三年、柿八年」のうたももちろん印象に残るのだが、上原謙、入江たか子という二人の往年の名優が演じる老夫婦のラスト近くの会話がとても印象に残る。しばらく見ていなかったけど、大林監督の映画にまた興味がわいた。
イニシャルKさん [DVD(邦画)] 8点(2007-08-29 17:09:43)
👍 2
105.スゴイな。映画鑑賞暦20年。初めて“アイドル映画”というものを観た。
9割方“とんでもない”映画であり、変てこな映画である。しかし、これが原田知世というアイドルのアイドル映画である以上、これで“完璧”であるんだと思う。
実際、ハチャメチャなストーリーも、棒読みな台詞回しも、際どい映像センスも、原田知世に対する「カワイイ~」ですべてが好転する。奇想天外なストーリー、初々しい演技、革新的な映像世界、というふうに。
正直なところ、ラストシーンまで“???”疑問符が付きまとったが、スバラシイエンディングに迷いは消し飛んだ!
鉄腕麗人さん [ビデオ(字幕)] 8点(2005-08-08 05:22:29)
👍 1
104.当時、まだ高校生だった知世ちゃんが近所に住んでいたらしく、たまあに通学の電車が一緒になるときがありました。学ランの男の子二人に守られるように電車に乗っていた知世ちゃん(はじの席に座らされて一人は隣に座り、もう一人は前に立っていていつもそれは同じだった)は、ものすごく小さくて顔色が悪くて、なんか楽しそうじゃなかった。だからこの映画で楽しそうに「高校生」している知世ちゃんを観たら、すごく嬉しかった覚えがあります。(話は切ないですけど…)アイドル映画として観るものなのかもしれませんが、恥ずかしながらこの映画の「わざとらしさ」みたいな部分がツボでした。結構好きな映画です。ただ歌が…。うう…。2点マイナスってところで。
へっぽこさん 8点(2004-12-15 02:04:11)
👍 1
103.SFですが、思春期の少女の微妙な心の変化を描いた青春映画としては同監督の「さびしんぼう」と並んで優れた作品だと思います。「転校生」でやっとその独特な感性とテクニックを評価された大林監督にとってこれは重要な転機となった作品じゃあないですかねぇ。ところで知世ちゃんて今いくつ?
nizamさん 8点(2004-05-01 13:00:55)
👍 1
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【点数情報】

Review人数 122人
平均点数 6.14点
000.00%
100.00%
243.28%
354.10%
4119.02%
52318.85%
62419.67%
73327.05%
8119.02%
964.92%
1054.10%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 9.66点 Review6人
2 ストーリー評価 7.72点 Review11人
3 鑑賞後の後味 8.00点 Review12人
4 音楽評価 8.42点 Review14人
5 感泣評価 7.00点 Review10人

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