映画『大魔神』の口コミ・レビュー

大魔神

[ダイマジン]
1966年上映時間:84分
平均点:7.43 / 10(Review 81人) (点数分布表示)
公開開始日(1966-04-17)
ファンタジー時代劇シリーズもの特撮もの
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2025-05-06)【イニシャルK】さん
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監督安田公義
キャスト高田美和(女優)花房小笹
青山良彦(男優)花房忠文
二宮秀樹(男優)花房忠文(少年時代)
藤巻潤(男優)猿丸小源太
五味龍太郎(男優)大舘左馬之助
島田竜三(男優)花房忠清
遠藤辰雄(男優)犬上軍十郎
杉山昌三九(男優)梶浦有助
橋本力(俳優)(男優)元木半蔵
伊達三郎(男優)中馬逸平
月宮於登女(女優)信夫
香山恵子(女優)悠乃
尾上栄五郎(男優)吾作
木村玄(男優)茂助
伴勇太郎(男優)小郡主水
黒木英男(男優)原田孫十郎
志賀明(男優)
大杉潤(男優)
勝村淳(男優)
森内一夫(男優)
上原寛二(男優)
森下昌子(女優)
脚本吉田哲郎
音楽伊福部昭
撮影森田富士郎
製作永田雅一
企画奥田久司
配給大映
特撮黒田義之(特撮監督)
美術内藤昭
編集山田弘
録音林土太郎
照明美間博
スーツアクター橋本力(俳優)大魔神
その他山田弘(記録)
IMAGICA(現像)
あらすじ
時は戦国時代。京の都に近い山国で謀反が起こり、城主花房氏は討たれ、家老の大舘左馬之助が実権を握ることになった。旧花房の家臣猿丸小源太は城主の遺児(忠文と小笹の兄妹)を山中に匿い密かに再起を狙っていたのだが、悪政を行う左馬之に捕らえられ、小源太、忠文らは処刑されることになる。ひとり逃れた小笹は、必死になって山の神に祈り助けを求める。自らの命を捨てようとしたそのとき・・・。果たして花房の残党の運命は?左馬之助の悪行は続くのか?そして山の神の正体は?
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💬口コミ一覧

81.ネタバレ 私はこのシリーズをテレビで見た世代です。小学生の頃、何故か2作目・3作目しかお目にかかれず、ようやくこの1作目を見られたのは、高校生の頃、しかもちょうど大魔神が動き出すシーンからでした。そのときに率直に思ったのは「ゴジラと同じで、大魔神も最初は正義の味方ではなかったんだ!」ということ。できれば大魔神が動き出すまでのドラマ部分を見たかったのですが、なかなか機会に恵まれず、約30年後にようやく見られました!。想像していた通り、非常に真面目な手堅い時代劇(今の若い人から見ると退屈かもしれませんが…)だと感心しました。ドラマ部分で個人的に敢えて物足りないな…と思ったのは、タケ坊の父親がどうなったのかということ。忠文をおびき寄せるために小源太の代わりに吊るされていたものの、どうやら亡くなってはいなかったようだ…というところまではわかりましたが、その後については描かれませんでした。もちろん、主人公は大魔神だから大勢には影響はないのでしょうが…。大魔神の描写については、皆さんのレビューで語り尽されているので私がここで繰り返す必要はないかなと思います。いずれにせよ、当時の大映が社運をかけて製作しただけあって、作り手の情熱が細部に至るまで行き届いた見ごたえのある名作だと思います。願わくば、伊福部昭さんのBGMをはじめとして音響がステレオになると迫力はもっと増すのでしょうが…そのあたりは想像して楽しんでおります。
せんべいさん [DVD(邦画)] 10点(2014-12-08 23:32:28)
80.いやあ、素晴らしい!
こん身の力を込めた傑作だと思いました。
製作者の心意気を感じられる作品は大好きです(うっとり)

温和な時の大魔神のお顔が、その当時を感じさせ、とても良いですね。
伊福部さんの音楽が「ゴジラ」と同じようで、安心して観ていられます。

思いっきり壊されちゃうお城やお寺が楽しいですね~。
たんぽぽさん [CS・衛星(字幕)] 10点(2008-11-30 21:38:25)
79.最近初めて観ました。大半が時代劇なんですが、その時代劇も結構テンポよくておもしろかったです。役者もいいし、特に女優の高田美和さんは、今の時代からいっても、ほんとかわいくて魅力ありました。そして、その時代劇を見ることにより、ふつふつと悪役に対して、怒りがわいてきます。でもこれが、後に大魔神が暴れる時のスカーッとした気持ちへの一つの伏線なんすよね~。ただ、その圧倒的な強さは、スカーッを通り越して、ヒエ~ッになるんですけど。以下、この映画を観た時の俺の心情です。「あー、この悪役むかつく~、早く大魔神さま、むちゃくちゃやったってくれ~」→「やった~、大魔神様がお怒りになられた~、いけ~、いてもーたれ~大魔神さま~」→「ひゃっほ~ さすが大魔神さま!ウシャシャシャいい気味やわ~」→「やりすぎ!それはやりすぎやって!大魔神さまああああ!」
なにわ君さん 10点(2004-10-07 09:27:22)
👍 2 😂 3
78.日本が誇る特撮映画の傑作。東宝「ゴジラ」と肩を並べられるのは、日活「ガッパ」でもなければ松竹「ギララ」でもない。そう、この大映の「大魔神」ぐらいなものでしょう。遠い遠い雲よりも遠い子供の頃にテレビで見ましたが、大魔神の衝撃と恐怖感はいまだに忘れられない。伊福部昭の荘厳な音楽が戦慄の恐怖を倍増させる。あの形相で手が付けられぬほど怒り狂う様は、日本特撮映画史上、最高の名場面! 乙女の涙で柔和な埴輪顔に戻る大魔神。これが魔神本来の姿なんだと、子供だった自分に言い聞かせたのを覚えています。また、陰うつな背景と丁寧に作られたセットも見事で、監督を初め当時のスタッフの意気込みをも十分に感じさせてくれました。
光りやまねこさん 10点(2003-03-07 18:36:52)
👍 1
77.最高傑作でしょう!始まりからして恐怖映画っぽいおどろおどろしい音楽。ゴジラの伊福部昭さんですが大作にはじないすばらしいスコアをかかれていて映画をもりたてています。印象深いのは、侍が魔人像を破壊しようと眉間にクイをたたきこんでいたら、首筋にひやっと冷たいものが・・・血です。石造の額から鮮血が。・・と、突然の地鳴り、侍どもは地割れした地中へひきこまれるところは絶叫モノ・・・特撮もしっかりとかつ効果的につかわれていて見事な演出です。また魔人が5m程度の設定もよく、模型が通常の40メートル設定の特撮用セットと違い大きく、精巧なんでリアリティがありました。今ならばCGでできてしまいますが当時は日本でもあまりつかわれていなかったブルースクリーン(今でも基本的にはSWでもブルースクリーンでとられてますが)でのオプチカル合成は職人技。大映が誇る特撮映画の金字塔であると今でも思います。ぬいぐるみに入ったのは元野球選手の方とききました。目が充血していたのはメイクではなく、扇風機でまかれる粉塵が目にはいったためだったとか・・・リアルな人間の目をつかったことがあの迫力をうんだと思います。これがマグマ大使のような(パイロット版は人間の素顔だったらしいけど)作り物の目だったなら・・・ここまでの人気はなかったと思います。
うーたーまんさん 10点(2003-01-18 07:56:26)
👍 1
76.日本特撮映画史を語る上で重要な作品です。怪獣、宇宙人など科学的に考えうる空想の世界をテーマにした作品とは全く異なり、日本人の根底ある神仏への畏怖や古代より脈々と受け継がれる信仰への敬心をテーマに人智を超えた勧善懲悪の傑作を生み出しました。1年間に3部作公開されましたが、この1作目と2作目は一般向けのドラマとしても秀逸です。「座頭市」シリーズと併映したケースもあり特撮場面に至るまでのストーリーはもちろん役者の演技も骨太です。特撮映画、時代劇、どちらに入れてもおかしくない作品となりました。これは空想の話ではなく実話かも知れません。現在も大魔神「アラカツマ」は全てを見ているのでしょう。
天地 司さん 10点(2002-09-27 17:50:23)
👍 1
75.ネタバレ GYAOの無料動画で視聴。素晴らしい!美しい傑作。
大映時代劇の様式的なドラマの文体こそが、特撮部分のリアリティを裏支えしています。「ゴジラ」や「ウルトラマン」のようなサイエンスフィクションの場合、特撮のスペクタクル部分に比べて、ドラマ部分が説明的すぎて弱いのが常だし、その結果としてリアリティを損ねがちだけど、そういう意味では本作の神話的なリアリティのほうが優っている。怪物の15尺(4.5メートル)という大きさにも臨場感と緊迫感があり、巨大すぎてかえってドラマ世界から乖離してリアリティを損ねたりはしていない。鉄鎖を用いて怪物の捕縛を仕掛けたり、枯れ木を乗せた荷車を燃やして火攻めにする戦法なども、よく考証されていると思う。
結末はやや呆気なく、欲をいえば城下の平穏な暮らしが再建されるまでを描いてほしかったけれど、84分であっさり語り終える簡潔な筆致こそが叙事詩的なリアリティにふさわしいのかもしれません。市川雷蔵の「眠狂四郎」や勝新太郎の「座頭市」のような時代劇美学と比べられることもあるでしょうが、わたしはむしろ溝口健二の「雨月物語」や「近松物語」に匹敵するような叙事詩的な説得力を感じました。
まいかさん [インターネット(邦画)] 9点(2022-08-12 00:11:34)
👍 1
74.初代ゴジラに匹敵する傑作。ストーリーは単純明解、何のひねりもないが、映像の凄さは圧倒的。現在のCGとは質感がまるで違う。特にセットの素晴らしさは特筆物。大魔神のサイズがゴジラやガメラと違って、5メートルくらいの設定なので、セットも大きく作られ、より緻密になっているようだ。また人間と相対したときのサイズが妙に生生しくて、恐さを増していたように思う。実際、原寸大の大魔神も作られたようだ。そして、伊福部昭の音楽が絶対的。他にはありえない。それにしても、こんな恐い映画、当蒔子供に見せちゃいけなかった。高田美和の、あまりの可愛さも子供にはもったいない。
ブタノケ2さん [映画館(邦画)] 9点(2008-06-26 23:29:38)
73.子供の頃から、やたら大好きだった『大魔神』。武神像が暴れるクライマックスはともかく、そこに至るまでの時代劇は、子供が観ててオモロイはずが無いようにも思うのですが、テレビで放送されるたびに、我慢して観ていたらしい、当時の私。えらいぞ(笑)。でまあ、なぜそんなに『大魔神』が気に入っていたのか、分析してみるに・・・・・・(1)大魔神のサイズの手頃さ。ガメラ等の怪獣モノ、あるいはテレビのウルトラマン等、確かに好きだったけど、いかんせんデカすぎる。ドラマ部分と特撮ミニチュア部分が、どうしても別世界になってしまっていて、身近に感じるという意味でのリアリティが希薄。しかし大魔神は、まさに実感できるレベルでの大きさ、なんだね。これがユニークで、怖さもあった。大魔神は、身近なヒーロー(笑)なのだ。 (2)物まねしやすさ。子供の頃は「ごっこ遊び」がつきもの。人間に似た体型で、ノシノシ歩くだけの大魔神。憤怒の形相もモノマネにはもってこい。しかも、「変身キャラ」であるという、子供が大喜びのツボも押さえているのだ! (3)印象的なギミック。ドラマ部分が子供には面白かろうハズが無い、と上で書いておきながら、実は、当時メチャメチャ強い印象を残したのは、杭を打たれた武神像が流血するシーン!だったりするわけで。しかもこの杭が後で重要な役割を果たすというのが、まさに絶妙な伏線、二重のギミック。さすがに神だって、あんなもん打ち込まれたら、痛いのだ。怒るのだ。ああ恐ろしい。 ・・・・・・そんなわけで本作、個人的には「屈指の一本」なのであります。いつになったらハリウッドでリメイクされるのだろうか?
鱗歌さん [地上波(邦画)] 9点(2007-04-28 18:04:55)
👍 2 😂 1
72.大映特撮陣の技術もさることながら、森田富士郎さんのカメラがとにかく素晴らしいです。ロングショットの人物構図、そして大魔神構図、きまってる~。しびれたのは巫女と左馬之助の対峙シーン。巫女の向こうに銃を構えた左馬之助、ズームで寄りながらピントを銃口へ、引き金を引く瞬間、すかさず左馬之助へフォーカス送り。むむむ~。そして巫女を斬った瞬間、周りの照明を落とし巫女を浮かび上げることにより、神をも畏れぬ傲慢さ、不遜ぶりを描き、これから起こる不吉な出来事を予感させます。また大魔神を登場させるまでのじわじわした演出も、この大魔神の神格、おとなしいけど怒ると恐ろしいぞ~、といわんばかりでお見事。滝の上にたたずむ大魔神の石像を超ロングショットでとらえ、傍らまでいくとちらっと一瞬だけ大魔神を写した後、まだ見せませんよ~、とカットを割ってじらしてきます。高田美和の祈り、大魔神の無表情、これが本当のストーンフェイスですな。その無表情と憤怒の形相、そして乙女の涙、それらを含みこんだすべてが「大魔神」ですね。
彦馬さん 9点(2004-09-08 23:22:50)
👍 1
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71.タメが効いた作品の最高峰!なかなかその姿を現さない大魔神。無力な人間どもの神をも恐れぬ所業でひっぱれるだけひっぱって、観客の魔神登場に対する期待感が頂点に達したところで《《《!!どっかーん!!》》》と出てきて爆発的威力を見せつけ、観客がびっくりして思考停止している間にさっといなくなちゃう。これぞ怪獣映画のお手本!否、怪獣映画というワクを越えてもこれほどのカタルシスを味わえる作品にはなかなかお目にかかれない。いざ暴れ始めると善悪という価値観も関係ない存在という点も神話的で案外深いものがあるような。大人になって見返す怪獣映画は、かつてこんなものに夢中になった自分が単なる低能なガキだったことを思い知らされるものがほとんどだが、この作品だけは今でも充分楽しめる。さすが幾多の名監督を擁する大映京都。撮影環境とスタッフの底力が同時期ガメラシリーズを作っていた大映東京とは全然違う。
皮マンさん [映画館(字幕)] 9点(2004-04-16 04:21:14)
👍 2
70.いやぁ~、大好きこの映画。子供心に神様を怒らせちゃいけないなと思ったもん。怒った大魔人って人は踏み潰すわ、すごいすごい。
yukaoriさん 9点(2003-12-08 04:45:48)
69.ネタバレ とにかく子供心に怖い映画でした。武人埴輪の姿から緑色の魔神に変身するシーンは、一時期学校で流行りましたねえ(笑)。戦国時代に舞台設定をとり、乗っ取りや裏切り、魔神伝説などをうまく取り入れて、非常に面白い作品に仕上がっています。とにかく無表情なままどこまでも追いかけてくる大魔神が怖えええぇ~!(笑)  <2003年12月15日追記>何が怖いって、額に杭を刺したまま無表情の怒りの形相でズンズンと、どこまでもどこまでもどこまでも、左馬之助を追いかけてくるその不気味さ! そして遂に追いつめた奴を、デカい手で門柱か何かに押さえつけて、自分の額から杭を抜いたかと思うと、これまたゴルゴ13のような冷徹さで、左馬之助めがけて突き立てるその衝撃! 子供にとっては、身体中の血が凍るほど怖かったんですよね。今この恐怖を味わえない若い人達に、とっても優越感を感じる至福の時ですよね(ね?御同輩(微笑))。<2006年4月21日追記>Gyaoで再視聴。櫓の中で左馬之助を捕まえたのは左手だったけれど、連れて歩いているときは右手。そして打ち付けるときに押さえていたのは左手。細かく持ち分けていたんだね(笑)。いやあ、それにしても(←口癖(笑))やっぱり好くできたストーリーと、演出が上手い! 魔神がずんずんとゆっくり迫ってくるのは、やっぱり怖いなあ。小道具を使った恐怖のあおり方は見事!
オオカミさん [映画館(字幕)] 9点(2003-11-17 10:53:11)
😂 1
68.どんなに逃げても、逃げても。走ろうが、隠れようが、あんなにゆっくりとしか追ってこない大魔神から決して逃げられない恐怖。たとえ自分に罪や非が無かろうと襲われてしまうかも知れぬ魔人の怒り。これは怖い。 何をもって「許し」を得るのか?最早怪物映画をこえてホラーの極致だ。 世界で日本だけが持ちえた恐怖映画のひとつじゃないだろうか。音楽、効果音、美術とも最高だ。 
るーすさん 9点(2003-06-10 17:00:23)
67.SFXを使ってどうしてもリメイクでやって欲しい作品です。誰かやらないかなー。
sokratesさん 9点(2002-03-12 17:22:43)
66.最近知ったんですが、マリナーズの佐々木投手が“大魔神”って呼ばれるのは、リリーフの守護神を強調した表現からではなく、単に顔が“大魔神”に似てるからだってね。知ってたあ~~~? ☆で、本作ですが、水戸黄門とか遠山の金さんみたいな作りだと思えば良いですかね。大魔神登場までは、思いっきり引っ張るだけ引っ張ってるんで、その点は覚悟してみるべし。子供の頃、観たんですが、悪人であろうと村人であろうとお構いなしに虐殺(暴走)してしまうところはハードでした。☆世代でしょうか?高田美和を観ると何故か、その後の境遇から興奮してしまう哀しい自分がいます。
イマジンさん 9点(2001-10-25 12:12:00)
65.ネタバレ 小さい頃に観て以来の再鑑賞。
大魔神といえば埴輪のような優しい顔から一度変わる憤怒の表情ですが、実際は圧政に苦しむ人々の願いを聞き入れて悪者を成敗する神様。
とはいえ1作目ではまだ「魔神」となっているので、領域を侵されたことに憤慨して在らん限りの破壊をし尽くす魔神、というかほぼ破壊神でした。
この終盤20分のスペクタクルは今見ても十分迫力ありますし、文字通り蹂躙されて悪役が可哀想なレベル。とはいえ、前半〜中盤で悪事の限りを尽くしているので自業自得なのですが。
実際に約4メートル半という大きさも妙な説得力がありますし、最後に至るまでのドラマも時代劇として面白い、しかも最後もあくまで魔神なので前も悪も関係なく蹂躙し、純真な想いによって封じられる、という展開も非常に良く、とても面白い作品でした。
クリムゾン・キングさん [CS・衛星(邦画)] 8点(2023-01-05 14:42:18)
👍 1
64.ネタバレ 映画自体は観たこと無いけど二次創作でよく知っていた大魔神。
誰もが知ってる変身シーンは、もしかしたら日本のヒーローの変身ポーズの元祖だろうか?
ま、観るまでもなく、想像したそのまんまな内容だろうなって思ってたけど、それがまたどうして、予想以上に迫力があった。

額に杭が打ち込まれ、流れ出る真っ赤な血のおどろおどろしさは、観ていてゾッとした。
穏やかな顔の武神像が腕の動きに連動して怒りの表情になる、有名な変身シークエンス。あの目。眼力。アオリ気味に下から見上げる構図の素晴らしいこと。
最初に城下に現れたシーンで、物見櫓の横に立ち止まる大魔神。ここで約4秒、微動だにしない姿は息を呑む迫力。
逃げ遅れた兵を攻撃するシーンでは。屋根に隠れて胸から上が見えない。大魔神が腕を振り下ろすと、屋根が壊れて顔が出てくる完璧なカメラワーク。

城下町をメチャクチャにする大魔神、決して善人の味方ではなく、荒ぶる神として暴れるのも素晴らしい。己の額に杭を打ち込ませた領主への天誅。左馬之助を殺した後の、怒りの収まっていない目の迫力。抵抗するものはもちろん、無関係な村人も被害に合う無尽蔵さ。これぞ神の怒り。
巨石や巨木、滝なんかを神として崇拝した日本人。日本古来の自然信仰。暴れる武神像は、まさに自然災害と言える。
最後に土になって崩れ落ちるところも、大魔神が異世界の魔物や宇宙の神秘でなく、あくまで自然から産まれたものって感じで、味わい深い最後だったと思う。自然の力に対し、無力な人間は、ただ怒りが鎮まるよう祈るしかない。

ウルトラマンやゴジラは身長50mとかだけど、この大魔神は4.5mと小さい。その大きさだからこそ、魔神の表情、怒りに満ちた目が、肉眼でハッキリ見て取れる。踏み潰される人間の痛さ、睨まれる怖さが伝わる。
刀も鉄砲も効かない、大魔神の圧倒的な力。これも相手が戦車やミサイルだとどうなんだ?とかって思ってしまうから、戦国時代って設定も絶妙。
K&Kさん [インターネット(邦画)] 8点(2022-03-08 22:58:39)
👍 1
63.ネタバレ 今から50年も前にこんなクオリティの高い邦画があったなんて驚いた。
懲悪勧善、因果応報を地でいくストーリーと重厚感あふれる大魔神の迫力といったらもう。
子供のときに観たらさぞかし友達とマネごっこをしたことだろう笑
時間が短めで、セリフも昔の映画にしては聞き取りやすく、いい仕事をしている。
悪代官が切れ者なのも面白く、あとで鏨を刺されて絶命するところにセンスを感じる。
そのシーンのあとに大魔神が見得を切るんですが、これがまたすごくいい。
全体的にカメラワークが素晴らしく、大人の鑑賞にも耐える名作。
mhiroさん [CS・衛星(邦画)] 8点(2018-08-12 17:57:14)
👍 1
62. 民話が底流にあり、日本的な、実に日本的な特撮時代劇で見事な出来。東宝の円谷特撮に対する大映京都人の意気込みを感じる。
 大魔神の重量感の表現や、左馬之助を成敗し見得を切るシーンにおける目力の迫力は特筆モノ。スーツアクター・橋本力の眼力をそのまま活かしたことが成功の大きな要因といえる。
 穏やかな埴輪顔から荒ぶる武神へと変貌するコントラストの妙。音楽は、わかっちゃいるけど「ゴジラ」だねえ。
風小僧さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2018-03-25 13:59:19)
👍 1
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マーク説明
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★《更新》★:2日以内に更新
《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 81人
平均点数 7.43点
000.00%
100.00%
200.00%
311.23%
422.47%
567.41%
6911.11%
71923.46%
82834.57%
91012.35%
1067.41%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.44点 Review9人
2 ストーリー評価 7.44点 Review9人
3 鑑賞後の後味 7.77点 Review9人
4 音楽評価 8.30点 Review10人
5 感泣評価 6.33点 Review6人

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