映画『日本沈没(1973)』の口コミ・レビュー

日本沈没(1973)

[ニホンチンボツ]
1973年上映時間:140分
平均点:6.38 / 10(Review 85人) (点数分布表示)
公開開始日(1973-12-29)
ドラマサスペンスSFパニックもの特撮もの小説の映画化
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2025-06-15)【イニシャルK】さん
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監督森谷司郎
助監督橋本幸治
大河原孝夫
キャスト小林桂樹(男優)田所博士
丹波哲郎(男優)山本総理
藤岡弘、(男優)小野寺俊夫
いしだあゆみ(女優)阿部玲子
中丸忠雄(男優)邦枝
夏八木勲(男優)結城
二谷英明(男優)中田
島田正吾(男優)渡老人
中村伸郎(男優)野崎特使
神山繁(男優)吉村運行部長
滝田裕介(男優)幸長助教授
村井国夫(男優)片岡
垂水悟郎(男優)総理府長官
高橋昌也〔男優・1930年生〕(男優)山城教授
地井武男(男優)ヘリのパイロット
鈴木瑞穂(男優)科学技術庁長官
細川俊夫〔男優・1916年生〕(男優)官房長官
斎藤美和(女優)総理夫人
中條静夫(男優)本部委員
中村哲(男優)国連委員
名古屋章(男優)DI公安係
松下達夫(男優)通産大臣
早川雄三(男優)防衛庁統幕議長
内田稔(男優)調査団員
伊東光一(男優)外務大臣
角ゆり子(女優)渡老人の孫娘・花江
中田勉(男優)
中島春雄(男優)山本総理の運転手
新田昌玄(男優)小野寺の兄
山本武(男優)運輸大臣
加藤和夫【俳優】(男優)三村秘書官
アンドリュー・ヒューズ(男優)オーストラリア首相
小松左京(男優)
加藤茂雄(男優)
記平佳枝(女優)
オスマン・ユセフ(男優)
津田光男(男優)
田中友幸(男優)
大河原孝夫(男優)
市川治ナレーション
辻村真人横須賀基地、PS1
神谷明自衛隊、警察無線
原作小松左京「日本沈没」
脚本橋本忍
音楽佐藤勝
撮影村井博
木村大作
製作田中友幸
東宝映画
配給東宝
特撮中野昭慶(特技監督)
神澤信一(特殊技術 助監督)
川北紘一(特殊技術 助監督)
富岡素敬(特殊技術 撮影)
井上泰幸(特殊技術 美術)
森本正邦(特殊技術 照明)
浅田英一(特殊技術 助監督)
渡辺忠昭(特殊効果)
美術村木与四郎
酒井賢(美術助手)
小林知己(石膏助手)
安丸信行(石膏チーフ)
編集池田美千子
照明佐藤幸次郎
粟木原毅(照明助手)
その他小松左京(特別スタッフ 作家)
IMAGICA(現像)
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💬口コミ一覧

85.原作を知っていると、どうしてもダイジェストのように感じてしまうが、あの膨大な量を見事に映画化したものだと賞賛したい。「日本が沈むまで」の盛り上げ方が大変素晴らしく、じわじわと恐怖を煽っていくところはパニック映画のお手本といっても良いだろう。最大の見所は、言わずもがな東京大震災のシーンだが、恐らく本当に地震が起こればああなるだろう、という説得力がある。ガラスが割れて人々に降り注ぐシーンなんかはまさにそれで、本気で対策を考えたくなるほど。技術面で見てもあの東京震災の描写は素晴らしく、ミニチュア特撮の最高峰であると言ってイイ。。「門を開けてください!!」や「このまま何もせんほうがええ」など印象的なシーンが目白押しなのも良い。それだけに、いろんな方が言っているように、コンビナートの爆発シーンに違和感ありまくりだったのが残念だ。またラストの展開がやや急ぎ足気味なのがどうしても気になる。だが、不満はあっても10点を付けるだけの力のある良い映画であることは間違いない。
ドラりんさん [DVD(邦画)] 10点(2007-03-06 02:26:46)
84.わ、うちの地方が一番早く沈んだ、とか、うちの地方は津波じゃん、とか寅さんシリーズの地方ロケのような、ご当地映画の様相をみせていた公開当時から30年、久々に見たのだが、うーむ、面白い。■パニック映画の多くは「パニック状況での人間ドラマ」で、つまり個々の人々のちまちましたドラマなんだが、この映画はしっかり「民族が国をなくす」という、えらくでかいことをしようとしているのがよい。だから、ラストも盛り上がる。別れ別れになった恋人たち、である以上に、これは日本民族の姿なんだ、というわけで、どーんと盛り上がる。■で、そんなどでかいことを成し遂げた一因が丹波哲朗。ザッツ大芝居。名台詞多々あり。■いしだあゆみの黒いビキニも忘れてはならないが。
まぶぜたろうさん [DVD(字幕)] 10点(2005-03-29 22:56:37)
83.最近、初めて観てんけど、正直すごかったです。おもろいを通り越して、ちょっと怖かった。これは多分、俺が日本人やからやと思うねん。それと阪神大震災を体験したのもあると思う。特に中盤の地震のシーンは結構本格的な作りで、なんか、あの時の感覚を思い出してしまったよ。だいたいあんな感じやったし。火が猛威を振るう二次災害の様子も描かれていたりして、合成とかの部分もなんとなくわかるけど、俺、前になんかの山の噴火のニュースみたとき、これ合成?って思えたから、実際、災害が起こったときの映像って意外と合成っぽい。ただ、この映画は、特撮よりもドラマの部分が、俺にはすごかった。役者の演技に惹きつけられたってのもあるけど、その構成がスペクタル映画なんやけど、わりと少人数の人間ドラマ的な視点で描かれていて、なのにちっともコジンマリとしてない感じがしてん。日本がわずかな期間で沈没していくという、この荒唐無稽なテーマをわりと真面目にシュミレートし、大勢の人を使ってマクロ的に見せるのではなく、ポイント、ポイントをおさえた人間ドラマで見せる。そして間に挟む災害特撮シーン。さらに本物の学者を登場させて、地震の仕組みをわかりやすく講義するシーンもあったりして(ここのシーンは本当に観てる人は講義をうけた感じになる)、最後まで引き込まれてしまいましたよ。映画全体の構成が俺にとってはよくできてるので今観たら、模型なところもあるちゃちな特撮シーンですら、変にリアルにみえてもーた。なんかね、世の中色々あると思うんよ、国的にも個人的にも。でもね、この立つ大地があるかぎりは、なんとかなると思うねん。住んで歩いて色々できる国という土壌があるかぎりは。その住む大地が無くなってしまうってことの恐ろしさを見せてくれた、この映画を観て、ふとそんなこと思ってもーたよ。後、日本人が世界各地に受け入れてもらうねんけど、そーなったら、俺やったらやっぱりオーストラリア移住組みに組み込まれたいかな。今だからこそ多くの人(特に政治家や官僚)に観て欲しい日本の数少ない災害映画の傑作の一つ(そう思うのは俺だけかも)。オススメ。
なにわ君さん 10点(2004-10-15 09:41:35)
👍 4
82.ネタバレ 小学生の頃に劇場で観賞。先日、久しぶりに観たけど、これは凄い映画だと思う。後年の小松左京原作のSF映画はイタイ作品ばかりだけど、今作はしっかりサイエンスしているし、人間ドラマとしても秀逸です。田所博士、小野寺操縦士、山本総理…。その重厚な芝居が、進行している現象の重篤さをひしひしと感じさせます。特に総理役の丹波哲郎は、日本を代表する役者さんだったことを再認識。震災で燃え盛る首都の映像を見て、国を守ることの意味を自問するシーン。老人との対話において、何もしないという選択肢の真意に思い至り目を潤ませるシーン。丹波哲郎に感動するとは思わなかった。この映画は大きく二つに分かれた構成になっている。極めて正統な科学的手続き(竹内均さんのマントルの解説!)を経て、国土が海に没する事実に一歩ずつ近づいて行く緊迫感に満ちた前半。国民を海外へ脱出させる国際交渉に奔走しながら、当たり前に感じていた島国の単民族国家の特殊性を気付かせる後半。これがスムーズにひとつの流れとなって、骨太の物語を形作る。日本のこの種の映画で、今作ほど真っ当にサイエンス・フィクションの形式に則ってひとつのテーマを描ききった作品は他に思い当たらない。特に後半、難民となった民族が被る悲劇を想定し(と、私は解釈しています)、何もしない選択肢に言及する老人と、「日本民族はまだまだ子供、世界に出て鍛えてもらえ」という田所博士の意見が奥深い。膨大な情報量がギリギリ破綻せずに2時間の中に収まっていて、エンディングでは大河的な余韻と感慨が胸を打ちました。
アンドレ・タカシさん [映画館(邦画)] 9点(2009-08-16 20:27:29)
👍 2
81.日本人は、この映画が存在することに誇りを持っていいと思います。同じ題材、同じ島国の英国が作っても、この映画のクオリティ(ドラマ部分のね)を越すことは絶対にできない。日本だから出来た映画でしょう。リメイクするぐらいなら、役者のギャラもすべてつぎ込んで、本作の特撮部分をCGで取り直し、追加するべきだったのではないでしょうか。なんでもできるCGなら違和感なく仕上げることが出来たでしょうに・・・
代書屋さん [DVD(邦画)] 9点(2009-08-02 22:13:16)
80.ネタバレ 昔テレビでよくやっていて戦々恐々としながら見ていた記憶がある。今回ン十年ぶりにDVDで見たが、やはりよく出来てますね。引き込まれました。田所博士格好よ過ぎです。丹波哲郎は、いつ国民に対して死後の世界の素晴らしさを演説するのか、藤岡弘は、いつライダーに変身するのかなんて思ったりしたが、やっぱりしなかった。災害のシーンは流石に時代を感じさせる映像でしたがヘタなCGよりもミニチュアセットのほうが、ずっとリアルに感じ恐怖感満点だったのは私だけではないだいだろう。結末にしても決してアメリカ人には作れない終わりか方で深みがあって感動しました。
憲玉さん [DVD(邦画)] 9点(2006-08-02 22:35:11)
79.30年前の作品だが映像に迫力があるし出演者の演技もすばらしい。現在の技術でリメイクしてもこの作品をこえるのは難しいのではないか?
非常に見ごたえがあり未見の方はぜひみてほしい。
北狐さん 9点(2004-09-25 18:50:49)
78.ネタバレ ジャンルとしてはSFになるかもしれませんが、この後に2度の大震災を経験しているだけに、単なるフィクションとは思えません。まして竹内均先生まで登場し、教育番組さながらの解説を加えているわけで、そのうち本当に沈むんじゃないかと思うほどリアルでした。
特に私にとってのハイライトは、中盤に丹波哲郎が老人と静かに語り合うシーン。日本人をどこへ逃がすかという話の最後に、老人が「何もせず、列島とともに海に沈んだほうがいいという意見もある」と語ると、丹波哲郎が一言も発さずにポロッと涙を流すんですよね。このシーンはいろいろ予想外で、かなりグッと来ました。
悪く言えば「一億玉砕」の発想ですが、では他国から土地をもらって移住して新日本を建国したり、あるいは世界中に分散したりして救われるかといえば、たぶんそうではない。虐げられたり、排斥されたり、子々孫々はもっと悲惨なことになりかねません。だったらいっそ潔く…、という選択もなくはないかなと。そんなことを考えると、映画の本筋とは離れて背筋が寒くなりました。
なお映画としては一本調子。本当に沈没するだけ。「奇跡の一本松」のような、物理学的または生物学的な〝希望〟も見たかったかなと。 
眉山さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2021-05-18 03:11:24)
👍 2
77.ネタバレ 今は亡き両親とともに映画館にて鑑賞、当時10歳小学5年生。日本が沈没するという凄い設定に、とにかくドキドキしながら見たのを思い出す。仮面ライダー本郷猛だとかブルーライトヨコハマのお姉さんだなどと本筋とは関係ないところにも着目しつつ、地震発生のメカニズムを説明する場面では、子供なりにヘぇ~そうなんだと感心。あと富士山噴火のシーンでは「えっなんで頂上が爆発しないの?」と疑問を持ち、後に宝永火口の名前と場所を知ることでこちらも勉強になったのはいい思い出。なにせ子供時代の鑑賞でもあり、災害や列島各所の沈没シーンに度肝を抜かれたが、何よりも鮮明に記憶しているのは沈没への対策案の中で、「何もしない(日本列島とともに国民は一緒に…)」という案が語られるシーン。総理役・丹波哲郎の涙の表情は今でも忘れられない。何なんだその選択肢はと思いつつ丹波哲郎氏の名演技に圧倒されてしまい、子供心にそんな考えもありなのと妙に納得した思い出。大人になって見直すといろいろ粗も見えるけど、とにもかくにも私にとって映画の面白さを教えてくれた邦画作品であり、作品自体から感じる当時のエネルギーに敬意を払って8点献上。蛇足だけど、当時の特に邦画作品予告では、「特報!」「撮影快調!」「トップスター夢の競演!」「東宝(東映)が総力を結集!」といった仰々しい宣伝文句が毛筆字体でスクリーンいっぱいに出ていたけど、なんかワクワクしたよね~。映画が娯楽だった昭和のよき時代です。
素晴らしき哉映画人生さん [映画館(邦画)] 8点(2019-11-20 10:00:21)
👍 1
76.ネタバレ 表層的で煽情的なパニック映画とは一線を画くするSF小説の原作の良さを十分引き出している。特撮ドラマでは最高のレベル。
日本列島沈没という大災害を未曽有の規模で描く原作に対して、小手先ではなく、真正面から立ち向かって、武骨ながらも誠実に描こうという映画製作者の心意気が画面から伝わってくるのが嬉しい。役者の演技も熱がこもっている。
前半は田所博士と小野寺操縦士の活躍を中心に、科学的アプローチで日本列島が沈没するという恐怖を徐々に煽ってゆく。そして東京大震災発生、この特撮はとりわけ見事だ。多くのカットが丁寧に作りこまれていて好感が持てる。後半は山本総理を中心に、1億1千万人もの国民をどうやって国外脱出させるかという大難問を扱い、同時に特撮で、沈みゆく日本列島の様子を畳みかけるように見せる。観る者に国土喪失という民族の悲劇が重くのしかかり、日本民族のアイデンティティを問う重厚な内容になっている。概ね満足であるが、脚本に雑な部分があるのが難点。挿話と挿話が有機的に結びついていないのだ。最大の功労者である田所博士は途中からばったりといなくなり、最後に渡老人宅で偶然に総理と再会する。小野寺と玲子の恋愛は最初は濃厚に描かれていたが、小野寺がD1計画に加わってからは玲子が出なくなる。小野寺は会社にも家族にも婚約者にも一切連絡しないという不思議な行動をとる。小野寺と玲子は再会するが、これも偶然に大阪の町でというご都合主義。その後二人は愛を確認し、結婚と国外脱出を決意するが、玲子が火山噴火に遭遇して会えなくなってしまう。すれ違いの愛だが、その後登場場面が少なく、お互いを思う気持ちが伝わらない。これは非常に残念なことだ。愛が描けていれば名作になりえた。小野寺の同僚が、失踪した小野寺に対する心配と友情とで小野寺を殴る印象的な場面があるが、そのあと出演しないというちぐはぐなこともある。後半、端折りすぎるきらいがある。避難する人達の群像劇や心理、難民を乗せた船や飛行機の場面をもっと多く出したら大作感がでただろう。政府・科学者側の上から目線ばかりで、民衆の声や心が届かないうらみがある。加えて、何度も映る日本列島のミニチュアが本物に見えないのは残念だ。前半は10点、後半は6点。
よしのぶさん [DVD(邦画)] 8点(2013-09-22 01:06:58)
👍 1
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75.ネタバレ 丹波哲郎はじめ重厚な出演者、自然災害の原因となる地球の構造とマントルについての具体的に分かりやすい説明、そしてD2計画による3つの案  震災から一年がたとうとしている今観ると、深くそして重い。 日本人が日本人としてどう生きていくべきなのか  きっちりこの時間で描いた手腕は高く評価出来ると思いマス
Kanameさん [CS・衛星(邦画)] 8点(2012-02-23 08:54:10)
👍 1
74.ネタバレ 直球勝負のみ、熱気で押し切る「熱き日本映画」。 こういう作品、また観たいです。いしだあゆみ綺麗。
たくわんさん [CS・衛星(邦画)] 8点(2009-07-17 10:46:05)
73.新作を観たあと、ただちに旧作を借りてきて観くらべた。たしかに多くの人の言うとおり、旧作の方がずっとよく、CGのない時代だったにもかかわらず、往年の東宝特撮スタッフの実力はたいしたものだった、とあらためて思った。それに俳優が、1970年代の映画では今よりずっと大人だったなあ。 小林桂樹の暖かみがありながら苦虫をかみつぶした独特の味、丹波哲朗のくっさいが威圧感のある演技、端正な中村伸郎、それに新国劇の大御所島田正吾はもうさすがというほかなく、見ごたえがありましたね。
goroさん [DVD(邦画)] 8点(2007-04-16 09:23:27)
72.リメイク版の予習に見ました。結構昔なのにSFXとか頑張ってるなぁという印象が
却って新鮮。冒頭の深海探索と大地震のパニックシーンが一番ドキドキしました。
「エヴァ」や「トップ」のガイナックスファンにも別の意味で盛り上がる要素
たっぷりです。今の映画は綺麗だけど退屈というイメージがあるので、しばらくは
昔の邦画をもっと見ようかなと思いました。(この映画の樋口さんのリメイクには
期待してます)丹波さんの首相は人間味溢れてて良かったです。あのウルウル場面
には私もウルウルしました。あと、日本人の観客はこんな状況になったら自分は
どうするかな~と無意識にでも考えるかな?と思いました。(あっさり飛び出す人、
愛する母国と心中する人、色々でしょうね)
ひろほりともさん [ビデオ(字幕)] 8点(2006-02-05 13:26:54)
71.ネタバレ 
今の邦画はハリウッドに追いつこうと何かを無くしてしまっている。
そのひとつが特撮だと思うのです。
ハリウッドはCG使い放題ですが役者も時間もお金も邦画とはかけ方が違います。
「ゴジラ」などの特撮は邦画のオハコだったはず・・
特撮がチャチだなと観ていて思いましたがお話がよければいいんですよ。
日本が沈没するくらいの現象がおきているのにお隣の国に影響が出ないのはおかしい。
しかしそれはSFの範囲でかまわないのです。
なぜなら日本だけアトランティス大陸のように沈むお話なのだから。
突っ込みどころを引いても魅了するのがSF映画だと私は思います。
この日本沈没は暴徒&逃げ惑う人々を描いています。
マドンナ役のいしだあゆみが恋人とはぐれるんですが、
あらら「宇宙戦争」しちゃった~まあいいか暴徒も描けてるしと苦笑。
考えれば宇宙戦争の原作も死んだと思った家族と再会なんてあるんだし、
左京氏がこれをオマージュとさせたのは間違いない。
渚にて、宇宙戦争、ここらの原作を読んでいない昭和のSF作家はいないでしょう。

人間ドラマとしてみるならば「復活の日」より重く深いです。

最初に観た時は東宝の特撮のチャチさで減点しました。

ところが今回は最初に違和感を感じた特撮も、

人間ドラマとして見ることが出来(すでに見たから)

後半なんか感動して泣けました。

日本人にしかわからないかもしれない感情・・

それを沈む島国に残る人に見ました。

一番日本のことを思い力になった人が・・

そこを離れたくないと言うのです。

それもまた彼らの生き方なのです。

しかし・・あの感動したキーワード役の渡老人・・

来年のリメイク作ではないかもしれないのです。

渡老人を抜きにして制作して何の意味があるのか・・

もし災害になったらどうなるかがこんなチャチな特撮でも、

リアルに感じ感情移入ができる怖い映画です。

この感情を洋画に感じるのは難しい。

やはりいしだあゆみの役どころや突っ込みどころはありますが、

あの「宇宙戦争」だって原作も生き別れ再会なんだし、

SF映画に細かい突っ込みは仕方なくそれを上回る出来なので許せる。



良い映画なら邦画に高得点をつけたっていいと思うので、

7点から8点に加点したいと思います。


アルメイダさん [映画館(字幕)] 8点(2005-10-22 12:46:49)
70.つい、先日、見直したばかりです。今のレベルで観れば稚拙なSFXシーン、はしょりすぎのストーリー。でも、今となってこそ、丹波哲郎演ずる総理大臣に涙し、小林桂樹演ずる田所博士に涙できる自分を再発見しました。ちなみに、この中で倒壊していく高速道路や新幹線の陸橋ですが、当時、道路公団や国鉄は「どんな大地震でも絶対に倒れない!」と憤然と抗議しました。しかし、阪神大震災では‥‥ ある種の予言映画でもあったのでした。
伊達邦彦さん 8点(2004-02-23 05:33:51)
69.公開当時、足を運んだ錦糸町楽天地の映画館は、異様な熱気に包まれていた。東京大地震のシーンにおける「墨田・江東は全滅です。」という報告に、驚きとも溜め息ともつかぬ声があがり場内が大きくどよめく。続々と押し寄せる避難民のために丹波首相が電話で皇居の門を開けるよう懇願するシーンでは、歓声と拍手が場内を包む。昔を思い出したのかすすり泣く年配客もいる。関東大震災や東京大空襲で多大な被害を被った土地柄ならではの、この実感のこもった反応に包まれて、まだ小学生だった私だが、他のどのパニック映画より強い緊張感を抱いてスクリーンを見つめていたのであった。
なるせたろうさん 8点(2003-02-18 17:07:51)
👍 1
68.ネタバレ 「なにもせんほうがええ」
フィクサーの老人は自費で学者三人を雇って、日本民族の存続のために今後取り得る方策を策定させた。
冒頭の言葉は、3つ策定されたプランの最後に附された番外である。
老人から、じつは三人の学者が意見の一致を見たのがこの案だったと聞かされる首相。そして涙する。

ここ。
おそらく現代の日本人にはちんぷんかんぷんなのではなかろうか?

じつはここは、敗戦と大きく関係がある。
そして、これは誰も語らないし、俺もまたいまだに整理できていない。
つまりさ。本当は戦時中に言われていた通り、一億総玉砕しておいたほうが、スジが通ったんじゃないか。(日本民族は存続していい民族ではないのではないか)

これは言ってみれば、共感なのだ。
この感覚は表立って言われなかったが、高度経済成長という見せかけの繁栄を享受しながら、じつは本当はこんなことやっていてはいけない、という感覚をぬぐいきれずにいたのだ。それとは裏腹に、当時は企業戦士とかモーレツサラリーマンとかになることが求められた時代でもあった。(補足:俺は高度経済成長期に子供時代を過ごした)

話しを戻す。この言及があったればこそ、この物語は普遍性を獲得したと思う。
ところが、ここに気付かない現代人からしてみると、地震とか、国家滅亡の危機に際してリーダーはどうあるべきかといった表層的な部分にしか反応できないのであった。

日本沈没とは、戦争そして敗戦の比喩であった。

だが。
今や誰もそんなことは憶えちゃいねえ。
幸福な人たち。
おら、はじめちゃんさん [DVD(邦画)] 7点(2023-08-14 07:46:33)
👍 2
67.ネタバレ SFパニック邦画の代表作。やや大味な物語、今観ると見劣りして当たり前の特撮映像、しどろもどろで聞き取りにくいセリフの数々。だけど何だか郷愁を感じ、48年前の邦画としてはよくできていると思った。列島沈没後、我が日本人は他国に移住して生きていけるか。現在のコロナ禍の中、多極化した国際社会での課題を暗示しているように感じた。良作。
獅子-平常心さん [DVD(邦画)] 7点(2021-01-24 04:34:39)
66.ネタバレ 自然の前に人間がいかに無力かの最大級の形。
そして、田所教授が言うように、島国の中で守られて生きていた日本人は、その国が無くなったらどうなるのか。
どちらも恐ろしすぎて思考停止になります。
でも、政府、特に山本総理は懸命に国民のことを考えているし、世界各国も受け入れてくれたので、絶望ばかりではないところが救いでした。

そして、公開から47年後の現在。
同様のことが起こったらどうなるのか、考えてしまいました。
自分の国のことで精いっぱいの国が多いでしょうし、山本総理が言ったように「数が問題」です。
人道的立場から受け入れゼロではないにしても、どうやって脱出できる人できない人の選別をするのか。
情報統制は無理だからパニックが起こりそう。
などと、考えると恐ろしいのでやめておきます。
こんな風に、決して絵空事ではないと思える内容になっているので、今でも十分見ごたえのある作品だと思います。

小野寺氏は玲子さんに会えるといいな。
藤岡弘の強い眼力が、決して諦めない日本人の決意を見せてくれたようで、希望が持てます。
出演者は全員迫真の演技でリアリティがありました。
nanapinoさん [CS・衛星(邦画)] 7点(2020-08-14 17:47:41)
👍 1
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【点数情報】

Review人数 85人
平均点数 6.38点
000.00%
100.00%
222.35%
322.35%
444.71%
51315.29%
62428.24%
72327.06%
81011.76%
944.71%
1033.53%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.00点 Review5人
2 ストーリー評価 5.28点 Review7人
3 鑑賞後の後味 5.14点 Review7人
4 音楽評価 3.75点 Review4人
5 感泣評価 4.20点 Review5人

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