映画『コックと泥棒、その妻と愛人』の口コミ・レビュー(2ページ目)

コックと泥棒、その妻と愛人

[コックトドロボウソノツマトアイジン]
The Cook,The Thief,His Wife & Her Lover
1989年オランダ上映時間:124分
平均点:6.37 / 10(Review 49人) (点数分布表示)
公開開始日(1990-08-04)
ドラマコメディ犯罪ものグルメもの
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2023-03-02)【TOSHI】さん
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監督ピーター・グリーナウェイ
キャストリシャール・ボーランジェ〔男優〕(男優)リチャード
マイケル・ガンボン(男優)アルバート・スピカ
ヘレン・ミレン(女優)ジョージーナ・スピカ
ティム・ロス(男優)ミッチェル
キアラン・ハインズ(男優)コリー
ユワン・スチュワート(男優)ハリス
ロン・クック〔男優・1948年生〕(男優)ミュース
壤晴彦アルバート・スピカ(日本語吹き替え版)
滝沢久美子ジョジーナ・スピカ(日本語吹き替え版)
桐本琢也ミッチェル(日本語吹き替え版)
伊藤和晃マイケル(日本語吹き替え版)
脚本ピーター・グリーナウェイ
音楽マイケル・ナイマン〔音楽〕
撮影サッシャ・ヴィエルニー
製作キース・カサンダー
配給日本ヘラルド
美術ヤン・ロールフス(プロダクション・デザイン)
ベン・ヴァン・オズ(プロダクション・デザイン)
マイケル・ハウエルズ
衣装ジャン=ポール・ゴルチエ
ディーン・ヴァン・ストラーレン(衣装監督)
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💬口コミ一覧

29.物すごい密度で話が展開して「あっ」という間に映画が終わってしまう。圧倒的。物語の構成も明快なので、グリーナウェイの中ではわかりやすいほうだと思います。映画がマイケルナイマンの音楽と一体になってグイグイ進んで、最後のオチも、グロテスクな衝撃と、懲悪的な満足を、両方いっぺんに満たしてくれる(笑)。グリーナウェイの最高傑作。10点、9点をつける人がたくさんいるのも当然だと思う。 どうでもいいことだけど、「レストラン&トイレ」の並びを見てると、キューブリックを思い出します。『シャイニング』のホテルのシーン、それから、ピカピカなトイレの映像は『2001年』の宇宙船の中のシーンを思い出させる(ピカピカなトイレの官能的なツルツル感って、宇宙船内の近未来的な雰囲気となんか似てるから)。ちなみに、このとき、ほとんどの人が初めてナイマンの音楽に遭遇したんじゃないでしょうか。こんな密度の濃い音楽があるんだとびっくりした。 それから、(これも関係ないけど、)わたしはグリーナウェイの映画って邦題がイカしてて好きです。この映画のタイトルは長すぎてあまり好みじゃないけど、あらゆる洋画の中でいちばん好きな邦題が、『建築家の腹』。ただ直訳しただけだけど日本語に直すと妙にイカすから。
まいかさん 7点(2004-04-03 15:02:26)
28.ネタバレ 序盤、ただ不快なだけなヒゲ男の傍若無人な振る舞いが理解できなかったが、途中でふと気づく。どんなに高級で上流ぶったレストランでも食事という行為は排泄やセックスと同レベルの本能にもとづく行為である。そこに気づいてから、この映画は上品とか下品とかいう言葉で人間の上下を分けようとしている人間に対する手の込んだ皮肉だということが理解でき、どっぷりのめり込んだ。しかもその後、腐敗した肉のコンテナに全裸の男女が押し込められるシーンで、冷凍のブタも腐ったブタも、人間も、同じ肉に変わりは無いという根性の悪い強烈な皮肉がまたも表現される。参った。インパクトのあるラストへのくだりはやや力技っぽかったが。ジャン・ポール・ゴルチエの絢爛な衣装が皮肉をより一層利かせるのに一役も二役もかっている。傑作。
ラーションさん 10点(2004-05-29 00:26:23)
👍 1
27.作品が観る者を飲み込む。初っ端から釘付けになり、厨房、食堂、トイレのパーンで決定打!雑然とした画面が一気に白で埋め尽くされる。妻のドレスのなんと色っぽいことか。話が展開していくうちに、自らに潜んだものを刺激され興奮を隠せない。嫌なものも度を超せば好きに変わっちゃう感じです。イイもん観やした。
れこばさん 9点(2004-06-20 15:33:52)
26.アクのある大盛りな映像が脳裏に焼き付いて離れない。
rexrexさん 5点(2004-06-29 01:04:44)
25.グリーナウェイの作品は全部見ていないのですが、これは最高傑作と言っていいのではないでしょうか。ひと言でいってゴージャス。ゴルティエの衣装を着ている、そして全裸のヘレン・ミレンの崩れかかった中年女の体つきがいっそう肉欲とエロスを増す。しかし人間というのは業の深い生き物ですな。ピュアなものを次々と汚していく罪深い存在だわね。豪華なレストランでの美食の数々、けれど裏にまわるとその残飯の山の凄まじさ、醜さ。これが強烈。ちょっとズレるけど、トリュフという地下性高級きのこ。これはブタの大好物で匂いを嗅ぎ付けて掘り出す。それを人間が横からぶんどるという方法で収穫するらしい。ダチョウの口に機械をあてがい、否応なしにとうもろこしをガガガーっと流し込む。無理やり太らせ肥大した肝臓がフォアグラだ。それが世界三大珍味だ。これって虐待だわね。ラスト、カニバリズムへと繋がっていくのがとても皮肉に感じました。マイケル・ガンボンのちょっと腫れぼったいような凶悪な目が脳裏に焼きついた作品でもあります。
envyさん 9点(2004-06-29 11:40:57)
24.味が濃すぎる。食べる行為がエロ・グロに通じているのはわかるけど、もっと洒脱なものかと思いきや(タイトルは、日本語訳だと何となく軽やかじゃありませんか)、まったく違いました。コワイもの見たさで手を出して、バカをみました。
おばちゃんさん [映画館(字幕)] 5点(2004-06-29 21:29:31)
23.美しく醜い。
kasumiさん 6点(2004-08-30 19:30:32)
👍 1
22.あのオッサン、このレストランのオーナーでしょ?なんであんなに下品な振る舞いを自分の店でするの?いやいや、これはストーリーを見てはいけない映画でした。ストーリーを追わなければ、人物を食材や調理器具を隔ててとらえる画といい、緑や赤の色使いといい、”美”を作れば同時に”汚”も生み出すという判っていても目をつぶってきたものを見せつけるこの作品の意図的な無神経さ(なんか日本語おかしいですね、、)といい惹かれるものはいたるところに散らばっている。でもいくらストーリーを追わないっていってもあのオチはどうかなぁ。コックが一度は断わっておきながら「それならば」と了承した、その「それならば」がよく解からん。てか、妻とコックの会話は無いほうが最期までストーリーを無視して鑑賞できたような気がする。
R&Aさん 5点(2004-10-27 10:52:11)
21.ネタバレ う~ん、こんな映画も観ていたのか私は・・・
最高に飛んでいてグロい気分が悪くなる映画だ。
でも結構何年も残るのですよ。
特に記憶に残っているのは、
紙が好きだからと紙を食べさせるエピソード。
全て狂った登場人物も、芸術と見れば見れなくもない・・
そのくらい飛んでいて結構マニアな映画の割には、
隠れファンが多かったりもする。
宮沢賢治の「注文の多い料理店」ネタのような映画。
ただしこれを映像として見ると、きもいきもい。
ティム・ロスがまともに見えるんだから・・
採点は脚本の怖さと美術に。
アルメイダさん 5点(2005-02-19 06:47:20)
20.ネタバレ これは凄い。ここが人間の欲望の行き付く所だとばかりにもう食べる食べる。高級料理店が舞台なのに観ているこっちは食欲が失せてしまうぐらい何でも口に入れてしまいます。生きるために食べ、死ぬ(殺す)ために食べる。一回観ただけなのに(二回目観る気になかなかなれん)これだけ脳裏に焼き付く印象的な作品はちょっと思い浮かばないってぐらい強烈です。あの衝撃のラスト!怖い怖い。レクター博士なら喜ぶところですが、普通はちょっと耐えられないでしょう。全編に散りばめられた芸術性と死と隣り合わせの純愛は美しいけれど、醜さや残酷さも同じくらい描かれている。美しいから残酷なのか、残酷だから美しいのかももうよく分らない。洒落た題名とは裏腹に、私の感覚ではまだまだついていけない凄まじい作品です。それから当たり前だけど泥棒の子分を演じるティム・ロスが若い!
ミスター・グレイさん [ビデオ(字幕)] 5点(2006-05-10 18:02:30)
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19.参りました。インパクト度は10点。10点つけたいんだけれど、見終わった後、しばらく何も食べたくない気分になったため-3点(食べられない度は10点)。ホント、ここ数年で一番参った。
longsleeper21さん [DVD(字幕)] 7点(2006-05-12 14:39:31)
18.これは駄目。
下品で暴力的で不快な作品。
単なるグロ映画。
もとやさん [DVD(吹替)] 3点(2007-02-01 16:58:15)
17.ネタバレ どいつもこいつもダメダメな連中ばかりである。衣装がまず非日常的であるから別世界の悪夢のようである。そして食べ物もぜんぜん美味しそうではない。そんななか、ゆいいつ人間的であったのは、復讐という行動で、それでラストをしめくくってくれたのは、実に心地よい。
no_the_warさん [DVD(字幕)] 9点(2007-04-24 01:27:53)
16.ネタバレ 大好きな種類の映画。醜くグロテスクで下品で美しい。
横にスクロールされるような大きいセットが次々と色を変え場所を変えてのぞかせる。
それは美しいんだけど上品な美しさではなく
毒々しく鮮やか過ぎる美しさ。
過剰なまでの豪華さは不愉快なほど。

本能に基づく行為はどれも全て動物的な行為なんだと思い知らされた。
体を交えるそれも排泄することも食すことも全て。
05さん [DVD(字幕)] 10点(2007-08-28 18:33:34)
15.ネタバレ とにかく主人公の台詞に嫌悪感を覚えるとともに、進まないストーリーと同じようなシーンにもどかしさを感じました。見てて全く食欲の沸かない料理にどこかおかしい登場人物たち・・・とにかくまともな人は誰一人として出てきません。全てのシーンも美しいのか暗いのか気持ち悪いのか、とにかく見ていて頭がおかしくなりそう。そしてラストの料理!あ~ついにみんな狂ったわ・・・最後の発砲ですっきりしたのは自分もおかしくなったんでしょうね。とにかく強烈な印象でしばらく忘れそうにありません。
レッドホークさん [ビデオ(字幕)] 6点(2007-10-01 05:14:13)
14.ここまで生理的に受け付けない映画を創ったピーターパンに敬意を表して1点で!!
にじばぶさん [ビデオ(字幕)] 1点(2007-10-08 14:51:32)
13.これはこれはこれは……。衝撃でした。すごいです、いろんな意味で。ラストはまるで見る側がお仕置きされてるかのようです。しばらく肉が食べれなくなります。グロい!エロい!何を伝えたかったのだろう。人間の憎悪かな?まだわかりません。謎を解きたいところですがもう1度見る気になれないのが残念。この映画を作った方々には申し訳ないのですが本当に吐き気がするくらい気持ち悪いです、ごめんなさい。
未歩さん [DVD(字幕)] 2点(2007-11-25 07:39:04)
12.ピーター・グリーナウェイ監督作品は初見。恥ずかしながら、今まで名前すら聞いたことがなかった。この度「レンブラント」の生涯を描いた新作が公開されると聞いて、監督のことを知り、監督の代表作である本作を見ることにした。本作については何の情報も持ち得てなく、タイトルからコメディ的な軽いものを想像していたが、見事に裏切られることとなった。
確かに、この才能は凄いと思う。
同じようなものを作れと言われても誰も真似できないだろうし、独特の世界観を構築できる能力は賞賛されるべきだ。
リアルの世界でもなければ、虚構の作り物のような世界でもない、白でも黒でもないグレイともいえる別次元の世界が存在している。
また、部屋のイメージの印象を濃くする「黒に近い青」「赤」「白」の色彩感覚に優れており、横に流れていく撮影方法も特殊であり、その撮影方法を取ることで色彩効果をより高めている。
現在「エルメス」のデザイナーでもあるジャン=ポール・ゴルチエが手掛ける衣装も素晴らしく、本作の世界観を深めている。
彼が手掛けた「フィフス・エレメント」よりもゴルチエらしさが発揮されているのではないか。
しかし、「面白いか」と問われた場合、「イエス」とは言いがたい作品だ。
エロ・グロには自分には一応耐性があるので、まったく苦には感じなかったが、“何か”を感じ取ることができなかった。
監督が想いを込めたと思われる人間の本能である“食”に対する美醜を上手く感じ取れなかった。醜さの中に潜む“美しさ”、美しさの中に潜む“醜さ”が自分にはピンとこない。
映画の“良し悪し”という判断というよりも、監督の感性に共感できるか、できないかの差なのではないか。
ピカソの絵を見て、素晴らしいと評価できる者がいる一方、子どもが描いたような絵だと酷評する者がいるようなものだ。
面白さは理解できず、この世界にどっぷりとハマり込むことができなかったものの、監督の才能を理解し、美しくも醜い世界観を構築したことを評価して、5点としたい。
本来ならば、0点か、10点かという作品なのかもしれないが。
マイケル・ガンボン、ヘレン・ミレンの演技に圧倒されたことも低評価できない理由だ。この二人の役柄を彼らほど上手く演じられる者はそうそうおるまい。
特にガンボンが凄い。彼のイヤラシイ演技がなければ、本作の評価は高まることはなかっただろう。
六本木ソルジャーさん [DVD(字幕)] 5点(2008-01-12 00:51:33)
11.ネタバレ 不条理な世界ではありながら、サスペンスとして一応楽しめるだけの、物語性のある映画にはなっています。まあ、全く一般性の無い物語ですが。ナゼかすべてを支配するヒゲ親父と、彼の目を盗んで愛人との浮気に励む妻。映画に出てくるのは、マズそうな食べ物と、ワケのわからないヒゲ親父の演説と、楽しくもなさそうな中年のエッチばかり。さらに、しつこく流れるマイケル・ナイマンの音楽も、本作に関する限り、はっきり言って凡庸だと思うぞ。というわけで、当然ゲンナリしてくるが、観ている側としても簡単に負けるわけにはいかない、ここがふんばりどころ。で、観ていると、何だか不思議とクセになってくるのが、この映画の舞台であるレストラン(?)の、いささかエキセントリックな調度。というよりは、その反復性、ですかね。食堂~厨房~裏口を、人が、カメラが、何度も行き来するうち、この映画の世界に変に馴染んできてしまう、麻薬性。そして、妻と愛人がドロドロのハダカで脱出するシーンのトホホぶり、こいつはまさにとんだ失楽園だわい、と脱力しつつも「おお、こうでなくては!」と変に感心してしまう。何に感心しとるねん。そうそう、あと、ですね、この映画の露悪ぶり、ついつい『ピンク・フラミンゴ』を連想しちゃうんですけどね。特に、ラストの拳銃を構えるヘレン・ミレンが、完全にディヴァインと重なって見えちゃいました!
鱗歌さん [地上波(字幕)] 7点(2008-03-09 23:04:13)
👍 1
10.ネタバレ 最初の場面から下品でビックリした。
アルバートがほとんど一人で喋ってたなぁ、、、。
あの役の俳優さんが台詞大変そう。
ホントうっさい、声が大きい人ってイヤだね~自分の事ばっか話しちゃってさ~って思った。
この作品は決して気持ちの良いもんではありませんよ。
ゲロだの、腐った肉や魚介類に悪臭に蛆だの、アルバートの下品な言葉使いだの、
きわめて不快指数が高いです。
しかし何故か美しい。不快なものが「美しさ」を高めているのか、何故か美しく感じてしまう。
「美」と「酷」は相反するもので、しかしお互いがお互いを引き立てあうものだとある人はいいます。
だから何故か僕には、あのトラックの腐った肉が強烈な美しさを放っているように感じた(それは偏に僕の変態趣味によるものかもしれないが)。
しかし映像から「におい」まで感じ取ってしまうほど感覚の鋭い人には、あのトラックの腐った肉の場面は強烈過ぎると思います。
「強烈な悪臭」っていうのは生理的にダメだ。ついつい顔を歪ませてしまう。
だからあの場面は強烈な印象を受けた。
マイケルの殺され方がとても残酷で、参った。
強烈な「赤」がとにかく印象的だった。レストランの豪華でお洒落な感じが良かった。
レストランが真っ赤なのに対して洗面所が真っ白だったのもまた凄いセンスだ。
レストランとは全く違う空間を出していて効果的だったと思う。
ソプラノで歌う少年の歌声がとても美しく、この下品な作品に崇高な雰囲気をあたえていたように思う。
最後の「料理」が運ばれてくる場面は不気味だった。
色彩、デザイン、音楽、映像も美しく、下品なようで実は品があるのかも。
しかしとても生々しい。
この作品には独特の美学があるようだ。
とはいっても、婦人用トイレに入ってきて、まだ女性が入っている便所の個室の扉を次々と蹴飛ばしてゆくアルバートを見て、「この男ほんとサイテーだな!」とか思っちゃいました。
ベストオブ「最低な男」映画ですよ、コレは。
ゴシックヘッドさん [DVD(字幕)] 8点(2008-05-17 02:28:21)
👍 1
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マーク説明
★《新規》★:2日以内に新規投稿
《新規》:7日以内に新規投稿
★《更新》★:2日以内に更新
《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 49人
平均点数 6.37点
024.08%
136.12%
224.08%
324.08%
412.04%
51020.41%
624.08%
7612.24%
8510.20%
9918.37%
10714.29%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.00点 Review4人
2 ストーリー評価 8.00点 Review2人
3 鑑賞後の後味 8.66点 Review3人
4 音楽評価 8.66点 Review3人
5 感泣評価 5.50点 Review2人

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