映画『赤い影』の口コミ・レビュー

赤い影

[アカイカゲ]
DON'T LOOK NOW
(A Venezia... un dicembre rosso shocking)
1973年上映時間:110分
平均点:6.58 / 10(Review 26人) (点数分布表示)
ホラーサスペンスミステリー小説の映画化オカルト映画
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2021-12-03)【イニシャルK】さん
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監督ニコラス・ローグ
キャストジュリー・クリスティー(女優)ローラ・バクスター
ドナルド・サザーランド(男優)ジョン・バクスター
クレリア・マタニア(女優)ウェンディ
デヴィッド・ツリー(男優)アンソニー・バベッジ
レオポルド・トリエステ(男優)ホテル支配人
原作ダフネ・デュ・モーリア(原案)
脚本アラン・スコット〔脚本・1941生〕
クリス・ブライアント〔脚本〕
音楽ピノ・ドナッジオ
撮影アンソニー・B・リッチモンド
ニコラス・ローグ(ノンクレジット)
製作総指揮アンソニー・B・アンガー
配給日本ヘラルド
衣装アンドレア・ゲイラー
マリット・アレン
編集グレーム・クリフォード
トニー・ローソン〔編集〕(編集助手)
録音ボブ・ジョーンズ[録音]
字幕翻訳清水俊二
その他ミリアム・ブリックマン(キャスティング ノン・クレジット)
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💬口コミ一覧

26.舞台はベネツィア。ベネツィアに壁画修復の仕事でやってきた外国人夫婦のもとに次々と不可解な出来事が発生します。
本作は自分にとっていちばん印象の強い映画の一つです。
街はただ風景として撮られているだけのはずなのに、街全体が呪いの意思と死の空気感を漂わせている。
本作の舞台であるベネツィアはいずれ水の底に沈んでいく街と言われています。漂っている死の気配はロケ場所としてのベネツィアがそもそも持っているものなのかも知れない。こんな暗黒の風景が現実世界にあると思うとぞっとします。
街は「場所」であって被写体にはなりきってくれません。キャストだけでなく、カメラやスタッフも街に既に飲み込まれているので、作品全体が場の強烈な空気感に呪われてしまっており、死の臭いが立ち込めています。
「ベニスに死す」でもベネツィア(ベニス)自体が死んでゆく様子が描かれていましたね。そういうイメージを呼ぶ街なんだろうか。
ことり式さん [ビデオ(字幕)] 10点(2005-09-08 08:21:23)
25.ネタバレ 死を前にした 主人公の現世での幻影 時間もそこでは螺旋のように流れるその酩酊感がダイレクトに感じられる奇跡的名作
おうさん 10点(2003-05-14 00:56:43)
24.ネタバレ 物語の佳境、不吉な弦楽器のコンチェルトをバックに、暗く澱んだベニスの街並みを、主人公が彷徨い続ける。コンチェルトも、美しいベニスも、カメラへの収め様によってこれだけ恐ろしいものに変貌するのかと、大変驚愕しました。この一連のシーンを観れるだけでも、この映画は価値があると思います。面白いサスペンス映画に必須の伏線の回収も実に良くできていると感じました。またこの映画の語り草になっているベッドシーンは矢張り素晴らしい出来でした。中年のカップルのラブシーンにおいて、本作ほど相手への愛情を感じられるベッドシーンを私は他に知りません(大した映画の本数観ていないということもあるでしょうが……)。古さを感じさせない傑作サスペンス映画でした。
民朗さん [DVD(字幕)] 9点(2011-05-08 16:24:57)
23.ネタバレ 映画なんだけど、上質なミステリ小説を読んでいるような感覚。その何ともいえない「読後感」は、この作品ならでは。水の都ヴェニスを舞台に、ある「未来」を視てしまった男の悲劇。彼が衝撃のラストに向かってまっしぐらに堕ちていく動機が、娘の死という拭いきれない哀しみによるものだというのが何とも切ない。ドナルド・サザーランドとジュリー・クリスティのハードコアなベッドシーン、切れぎれにインサートされる「過去」と「未来」。そして謎の「赤い影」。必見のサスペンス。
フライボーイさん [DVD(字幕)] 9点(2009-02-18 22:26:08)
22.水の都ベニスが陰湿な暗いおどろおどろしい町に見えてゾゾ~ッ。全身の血が泡立つような恐怖を感じる。原題がDon't Look Nowっていうのも怖い。ホラーの大傑作。
mimiさん 9点(2003-11-16 19:45:20)
21.怖い・・・。映像からわき出る、じめじめした湿度の高い不気味な空気におぞましさを感じた。もう一回見たいけど・・・やっぱ怖い。
モートルの玉さん 9点(2003-08-15 11:13:40)
20.N・ローグ監督の作品の中で私は1番好きな作品です。現実と超現実が冬のベニスというエキゾチックで不思議な世界で交錯していてすごく恐いわけではないけれど何か心理的に恐さを誘います。見て損はない映画です。
Jadeさん 9点(2003-01-27 22:27:40)
19.ジトジトしてます、この作品。これぞオカルトホラーの傑作です。派手な演出(血がどぶぁ~っとか、意味も無いビックリ音とか)は無いけれど、息が詰まりそうな程の閉塞感に次第に忍び寄る不吉な感じにはもう、何とも言えないくらいの悪寒が走ります。幼くして溺死した娘の影を追い、次第に死の淵へと引き込まれていくストーリーは伏線めいたモノをちりばめながらもしっかりとオカルテックな展開とサスペンスフルな展開を融合させています。ラストはそれ程スゴイオチではないんですが、何とも言えない恐怖感があって背筋がぞぞぞとなりました。観るべし、観るべし、観るべしっ!!
さかQさん 9点(2002-01-14 20:08:58)
18.ネタバレ 「なんてバカな死に方なんだ」。
この幕切れの台詞が面白すぎて、たとえネタバレと言われてしまおうがふれずにはいられません。
そう、この作品の主人公は最後に死んでしまいます。
極めて唐突でショッキングな死の訪れには呆然とさせられてしまいます。
この男、実はある能力に恵まれていたにもかかわらず、それに気づかずむしろそういった能力の存在に懐疑的な立場を持つ人物だったのです。
自分の持つその能力に気がついていれば、あるいはその能力の存在を認めていればこの死はさけられたかもしれないのにということで出てきた嘆きの台詞なのです。
自分で自分の正体に気づいていない系の先駆けとなる作品でしょうか。「エンゼルハート」や「シックスセンス」、「アンブレイカブル」、「ファイトクラブ」、「アイデンティティー」など、元祖といえるのはラヴクラフトの「インスマウスをおおう影」あたりの文学作品なのかな。
物語の最終盤で主人公と一緒に目が覚めるような感覚が楽しめる作品群です。
ところでロバート・デニーロも出ている「レッドライト」という作品が同じテーマを扱っていて、視点を変えただけの同じ作品と言ってもいいくらいです(言い過ぎ)。
だから、ははぁん、これは同じテーマの光と影ということで「赤い影」に対し「レッドライト」というタイトルにしたのかな、と思ったのですが。
実はこの「紅い影」というタイトルは日本だけのもの。原題はドントルックバックナウという全く違うものでした。
「レッドライト」の製作陣がこの映画の日本語タイトルを知っていてもじって付けた?
それも不思議な気がします。
観光シーズンでないベニスを舞台にした寒々とした背景はなんとも魅力的です。
傑作。
この映画には謎にものすごくエロチックなシーンがあります。
でもこれが夫婦のセックスだということになると、まったく興奮しないのが不思議。
不倫ものやワンナイトものだとそれほど過激な描写がなくても興奮するのにね。
そりゃ映画が不倫ものばかりになるわけだわ。
お子様は見ないようにね。
かずくんさん [DVD(字幕)] 7点(2024-05-23 09:17:45)
👍 1
17.鮮烈な赤と不可解な映像が印象的。特に最後と葬のシーンを何回も見直してしまった。
TAKIさん [DVD(字幕)] 7点(2017-10-21 14:44:24)
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16.ずっと見たくて仕方なかった作品です。ストーリー良し、雰囲気良し、音楽良し、ですが、なんといってもラブシーンが生々しくって素晴らしい。
代書屋さん [DVD(字幕)] 7点(2010-10-04 00:28:36)
15.イギリス人監督らしい普通に作ってないですねぇ。全編にわたって赤を基調としてベニスを異様な雰囲気に盛りたてた演出はさすが。ちょいとフラッシュバックを多用して過去と現在、もしくは現在と未来を組み合わせていく手法にはたまに?になったけど同じにしちゃいけないけど「シックスセンス」のようなホラーはないんだけどオカルトの入ったサスペンススリラー系の映画としては最高傑作ではないだろうか。そいや、無謀とも言えるリメイクの話はどうなったんやろか?
M・R・サイケデリコンさん [DVD(字幕)] 7点(2010-08-10 00:58:35)
14.憧れのジュリークリスティがあんなシーンを!もうドキドキしちゃったですよ。素敵な女性だわ~。サザーランドは役得というか、とんでもない野郎だ!映画のほうは雰囲気が独特で、ベニスの、というより外国に行った時のその町に感じる雰囲気がよく出てたと思う。前のレビュワーさんが書かれているように、死の予感が前編通じて流れてる。海外への旅行というのはどこか死のニオイが感じられると自分は思うんですね。特に住んでる町で娘を死なせてしまったら余計・・・。ストーリーも面白く、未来の光景を見てしまうことで、主人公が混乱する。そして衝撃のラスト。イギリス映画らしく、品がある、どこか寂しい映画でした。
トントさん [DVD(字幕)] 7点(2010-08-03 16:06:49)
13.キャサリン・ヘプバーンがとても魅力的だった「旅情」、
近年では豪華な2大スターの競演となった「ツーリスト」・・・。
などなど様々な映画の舞台となってきた水の都ベニス。
船と人が行き交い恋が芽生える街、ベニス。
しかし本作には全くそんな空気はありません。
作品を支配する、寒々しくどこかよどんだ空気。曇天の空模様。
運河の水も他の作品と比較するとどこかよどんで見えます。
娘の死から始まり、ベニスに来てからも漂う死の予兆。
そして垣間見えてくるごく近い未来。作品全体にいや~な空気が漂う。
微妙に品があり、どの映画とも違う独特の空気がありますが、
ゾクゾクッと背筋が寒くなるようなものがもうちょっとあってもよかったですね。
とらやさん [CS・衛星(字幕)] 6点(2015-04-17 23:30:46)
12.ネタバレ 実際にベニスに行ったことないんだけども、これ見る限りじゃとんでもなく死臭のする街だ。『世界中がアイ・ラヴ・ユー』のベニスと同じ場所とは思えない。死体が水から引き上げられるシーンがあることで水の都は瞬時に死の都と化す。ねずみがちょろちょろしてるところなんかは『ベニスに死す』へのオマージュか。幻想を幻想として映さないことでミステリアスな展開を主人公と共有させている。冒頭の悲しいシーン(わが子の死を一瞬先に感じてしまった特殊な能力)が自らの運命を見てしまっていたというオチに対する伏線としてあるというのはシナリオのうまさが光ってる。いちいち大袈裟だなと感じるカットは時代性か。あと、怪しい姉妹が怪しすぎるのが難点。
R&Aさん [DVD(字幕)] 6点(2010-12-20 14:47:22)
11.ゾクッとかドキッとするのがこういう映画のいいところですが、あまり来ませんでした。主演の二人からは追い詰められていく緊迫感が感じられなかったからでしょうか。シーンのつなぎ方が面白くて、印象的です。
色鉛筆さん [DVD(字幕)] 6点(2010-08-04 21:16:13)
10.ネタバレ これは雰囲気がすべての映画ですね。
理詰めで解こうとしてはいけない。

ベニスという異様な雰囲気を、なんとなく背筋にいやなものが走るカットで追う。
そういうのを楽しむ映画でしょう。

水が恐怖を描きたてています。
水というのはなんかありますね。
ベニスという水の都が、この映画の雰囲気全体を作っています。

ラストは確かにショックですが、あそこだけの映画ではないでしょう。
むしろラストはおまけで(実際唐突だし)、途中の流れを楽しむ映画でしょう。
θさん [ビデオ(字幕)] 6点(2008-08-16 23:33:57)
9.ネタバレ お目当て及び予備知識無しでの鑑賞。監督、主役二人に「これは良作かもしれない」物語の冒頭で「これは傑作サスペンスかもしれない」
異国情緒溢れるヴェネツィアに更に盛り上げられた期待が老姉妹の登場でフリーフォール。安物のオカルト話は凝った映像をもってしても白けるばかり。異様に長いベッドシーン(4~5分はあったか)は生々しさがAVとしては気品ある逸品なものの(ジュリー・クリスティがこのシーンを了承したのに仰天)物語での必然性を感じない話題作りに思えるものだった。
余談ながら、本作が英情報誌「Time Out London」が発表したイギリス映画のベスト100(100 best British films)で「第三の男」を抑えて1位に輝いたと言う事です。感じ方は人それぞれを思わされます。
The Grey Heronさん [DVD(字幕)] 5点(2018-10-21 00:12:23)
8.ネタバレ ぶっちゃけ、なんかよくわからんかったな~。赤い服(カッパ?)を着た子供は何? 何か思わせぶりな絵が多い割に結局何も解決してないような!? まぁ妙に濃密wなベッドシーンにプラス1点の5点で
Kanameさん [DVD(字幕)] 5点(2016-07-23 06:17:27)
7.ネタバレ 「旅情」の真夏の喧騒で賑わうベニスとはまた別の表情の、オフシーズンの街の様子が丹念に描かれています。D・サザーランドの髪型含め、出てくる人物、誰も彼もどこかいびつで異形な表情をしていますね。「異形」フェチには堪らない映画でしょう。逆に心を病んだJ・クリスティだけが一番まともに見える。ロジックではなく、雰囲気重視で見せるミステリーなので、つじつまが合わないとかどうのこうの言うつもりはないけれど、単に「それほど面白く」なかったのでこの点数に留めておきます。それにしてもエロシーンがかなりねちっこかったなあ・・・。
放浪紳士チャーリーさん [DVD(字幕)] 5点(2011-06-11 20:44:51)
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マーク説明
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《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 26人
平均点数 6.58点
000.00%
100.00%
200.00%
327.69%
4311.54%
5415.38%
6415.38%
7519.23%
800.00%
9623.08%
1027.69%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 3.00点 Review1人
2 ストーリー評価 6.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 5.00点 Review1人
4 音楽評価 3.00点 Review1人
5 感泣評価 Review0人

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