映画『ルートヴィヒ(1972)』の口コミ・レビュー(2ページ目)

ルートヴィヒ(1972)

[ルードウィヒ]
(ルードウィヒ/神々の黄昏)
Ludwig
1972年西独上映時間:237分
平均点:7.21 / 10(Review 28人) (点数分布表示)
ドラマ伝記もの
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2023-09-25)【イニシャルK】さん
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監督ルキノ・ヴィスコンティ
キャストヘルムート・バーガー(男優)バイエルン王ルードヴィヒ2世
ロミー・シュナイダー(女優)オーストリア皇后エリーザベト(シシー)
シルヴァーナ・マンガーノ(女優)コジマ・フォン・ビューロー
ゲルト・フレーベ(男優)ホフマン神父
トレヴァー・ハワード(男優)リヒャルト・ワグナー
ジョン・モルダー=ブラウン(男優)オットー親王
ウンベルト・オルシーニ(男優)ホルシュタイン伯爵
ヘルムート・グリーム(男優)デュルックハイム伯爵
マルク・ポレル(男優)リヒャルト・ホーニング
ソニア・ペトロヴァ(女優)ソフィー
マーク・バーンズ(男優)ハンス・フォン・ビューロー
アレクサンダー・アラーソン(男優)
ノラ・リッチ(女優)Ida Ferenczy伯爵夫人
アドリアナ・アスティ(女優)Lila von Buliowski
野沢那智バイエルン王ルードヴィヒ2世(日本語吹き替え版)
鈴木弘子オーストリア皇后エリーザベト(シシー)(日本語吹き替え版)
宗形智子コジマ・フォン・ビューロー(日本語吹き替え版)
納谷悟朗リヒャルト・ワグナー(日本語吹き替え版)
難波圭一オットー親王(日本語吹き替え版)
真実一路ホルシュタイン伯爵(日本語吹き替え版)
戸田恵子ソフィー(日本語吹き替え版)
平林尚三(日本語吹き替え版)
塚田正昭(日本語吹き替え版)
伊井篤史(日本語吹き替え版)
脚本ルキノ・ヴィスコンティ
エンリコ・メディオーリ
スーゾ・チェッキ・ダミーコ
撮影アルマンド・ナンヌッツィ
配給東宝東和
美術マリオ・キアーリ(プロダクション・デザイン)
衣装ピエロ・トージ
編集ルッジェーロ・マストロヤンニ
その他フランコ・マンニーノ(指揮)
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💬口コミ一覧

8.富と権力を与えられた者には相応の義務と責任が伴う。それをフランス語で「ノーブレス・オブリージュ」と言う。その責務に耐えられなかった男の末路を描いた映画。ヨーロッパ最古の名家ヴィッテルスバッハ家の血筋を引くルートヴィッヒ。そしてその血筋に代々受け継がれる狂気・メランコリーの人格的欠陥は、ルートヴィッヒも逃れることが出来なかった。エリザベート王妃役のロミー・シュナイダーの美しさも見逃せない。この頃がまさに最後の輝きだったと言える。かなりの超大作なのであまり人には薦めないが歴史的な価値を考慮して7点。かつてのヨーロッパ王侯貴族がどれほどのものかを垣間見ることができる。
カテキン・スカイウォーカーさん 7点(2002-10-28 22:28:47)
👍 1
7.ネタバレ “巨匠”と呼ばれる様になってからのヴィスコンティ映画はあまり自分は好きじゃない。彼の晩年の作品は大芝居を工夫のないカメラワークで延々と見せられるというイメージが強いし、民主党の大嫌いな某大物政治家が最近どういうわけか『山猫』を演説で引用していることを知ったことも一因かな。でもほとんど遺作と言っても良い本作にはさすがにヴィスコンティの執念が伝わってきます。ヘルムート・バーガーの演技はルードヴィヒの霊がとり付いたかの様な迫力で必見です(そういや最近お姿をスクリーンで見かけませんが、どうしてるんでしょうか)。全篇にヴィスコンティの貴族趣味に満ち溢れていて、民衆や大衆が歴史もののくせに全く画面に登場しないという徹底ぶり(バジェットの関係かな)。そしてロミー・シュナイダーの“シシー”にはただうっとりさせられるばかりで、さすが“シシー”は10代からの彼女の当たり役だけのことはあります。“赤い貴族”と呼ばれたヴィスコンティですが、マルクス主義者のくせに頽廃の甘美な魅力をこよなく愛しており、そこが頽廃を誰よりも鮮やかに映像化するくせに本当は頽廃を嫌悪していたフェリーニとの大きな違いでしょう。 まあお暇なときにはこの4時間の頽廃の極北を味わってみるのも良いんじゃないでしょうか。
S&Sさん [CS・衛星(字幕)] 6点(2011-01-24 23:56:50)
6.ごめんなさい。ヴィスコンティ大好きな私ですが、この作品は正直、金のかかった自己満足としか思えませんでした。美術や配役やカメラは、さすがの美しさ豪華さですが、彼の映画独特の「痛み」を、あまり感じることが出来なかった。それはルードヴィヒが、おかれた状況の中で常軌を逸していった人物ではなく、生まれつきの変人だったせいかもしれません。
ともともさん 6点(2003-10-22 15:52:52)
5.贅沢な映画。贅沢という言葉を眼で見たかったらこの映画を見るべし。過去の貴族世界の再現に終始している感があるので、普通われわれが「映画」に求める楽しさとかエンターテイメントは期待しないほうがよい。「観る」というより「浸る(ひたる)」という感覚がいい。こういう映画は文化的な資料の意味もあるので、あっていいと思う。でもヘルムート・グリームのルードヴィヒへの諫言「高い理想を持った人間が平凡な生活をすることは非常に勇気のいることです」というのはグっときた。
シンさん 5点(2004-03-15 11:11:40)
4.初公開時、滅茶苦茶な再編集短縮版と知らずに見てガッカリし、その後、4時間の「完全版」を見たもののやっぱり納得いかなかった…。美術も、カメラも、役者も、すべてに超一流であることは認めるものの、物語の叙述ばかりに追われた豪華絢爛たる紙芝居のような印象。見終わった後の空虚感は、ちょっと忘れられるもんじゃない。それが、ヘルム-ト.バ-ガ-扮するあの”狂王”の生涯の不毛ぶりと妙にシンクロするあたり、狙ってたのか…とも思わされるけれど。やっぱりこの映画におけるヴィスコンティは、衰弱している。残念だけど。
やましんの巻さん 5点(2003-06-11 14:06:30)
👍 1
3.ネタバレ 観光で、ノイシュヴァンシュタイン城に行ったことがある。もう19世紀も後半という時代に、国防にも外交にもまったく何の役にも立たない美しいお城を、中世への憧れというだけの動機で、国金をさんざん浪費して作った代物であった。しかしそれだけに、その城は、向こう何百年にもわたって時の検証に耐えるであろうオタクの異常な執念を感じさせた。また、ルートヴィヒ2世という人は引きこもりの人嫌いだったのだが、そうであるがゆえに建築されたこの城が、今では世界中から観光客が詰めかける重要スポットになっているというのも、歴史の楽しさを感じさせる。つまり、ルートヴィヒ2世こそ、世界史上有数の最強の引きこもりオタクなのである。最後は臣下から廃帝扱いされて、その後間もなく謎の死を遂げたというのも、その末路にふさわしい。●で、その前提でこれを見ると、その辺が全然表現されていないのです。主人公はあれこれ悩んだりはしていますが、何かそれはハムレットかウェルテルみたいで、まっとうな悩みの域を脱してはいません。その程度では、あんなお城はできなかったはず。また、脇役にもほとんど個性がありませんし、すべてが美術負けしてしまっています。
Oliasさん [DVD(字幕)] 4点(2023-03-10 01:09:08)
2.こういう映画はいいですよ、歴史物っていうは。エリザベート王妃役ロミー・シュナイダーはいかにもエロティックでいい。彼女のあの微笑みには、ルートビッヒが惚れこんだのも納得。こんな艶かしい女性はなかなかいないですよ。彼女の魅力には、画面に登場する度に興奮させられました。映画ってある意味美しい女性や景色を保存しておく役割もあるのかもしれません。話も歴史物だけあって面白いです。この淡々と地味に映画が進んでいくのがまたいいです。そして映像美、再現力、どちらとも非常に優れています。
ooo-oooo-oさん 2点(2003-03-05 23:47:39)
1.長すぎる!
にじばぶさん [ビデオ(字幕)] 1点(2007-09-03 16:16:57)
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マーク説明
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【点数情報】

Review人数 28人
平均点数 7.21点
000.00%
113.57%
213.57%
300.00%
413.57%
527.14%
627.14%
7517.86%
81035.71%
927.14%
10414.29%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 10.00点 Review2人
2 ストーリー評価 7.66点 Review3人
3 鑑賞後の後味 8.00点 Review3人
4 音楽評価 8.66点 Review3人
5 感泣評価 10.00点 Review1人

【アカデミー賞 情報】

1973年 46回
衣装デザイン賞ピエロ・トージ候補(ノミネート) 

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