映画『ピアニスト』の口コミ・レビュー(3ページ目)

ピアニスト

[ピアニスト]
THE PIANO TEACHER
(LA PIANISTE)
2001年オーストリア上映時間:131分
平均点:6.08 / 10(Review 92人) (点数分布表示)
ドラマラブストーリー音楽ものエロティック
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2024-12-27)【タコ太(ぺいぺい)】さん
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監督ミヒャエル・ハネケ
キャストイザベル・ユペール(女優)エリカ・コユット
ブノワ・マジメル(男優)ワルター・クレメール
アニー・ジラルド(女優)エリカの母親
スザンヌ・ローター(女優)ショーバー夫人
ウド・ザメル(男優)ジョージ・ブロンスキー
原作エルフリーデ・イェリネク
脚本ミヒャエル・ハネケ
撮影クリスティアン・ベルガー
製作総指揮イヴォン・クレン
クリスティーヌ・ゴズラン
ミヒャエル・カッツ
配給日本ヘラルド
字幕翻訳寺尾次郎
あらすじ
ウィーン音楽大学院の教授として音楽を教えるエリカ(イザベル・ユペール)は、抑圧された環境の中で育てられたために40歳を超えた今でも恋愛経験すらなく、音楽一筋で生きてきた。そんな彼女の前に美男子の男子生徒ワルターが現れエリカに好意を持つ。エリカは戸惑うが、ある日、ワルターに手紙をおくる。その手紙はSMプレイの欲求をつづった手紙だった─。ノーベル文学賞作家エルフリーデの自伝的な小説を映画化し、カンヌグランプリを受賞
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💬口コミ一覧

52.ネタバレ 主人公エリカの、苦みばしったような表情が忘れられない。人生のほとんどをピアノに費やし、威圧的な母と同じベッドで眠るオールドミスの女性。この映画の母子関係に自分を重ね合わせた女性は少なくないと思う。「愛」がよく解らないのに、突然光がさすように現れた青年から真っ直ぐな愛情を受け、どうしていいかわからずにいる。彼女がとる行動の一つ一つが痛々しく、思わず「止めなよ」「だめだよ」と声をかけてしまう。ラストシーンもすごかった。遠くの回転ドアから、ワルターがいつ入ってくるかジット息を呑んで見入ってしまった。ここまで感情移入してしまうのは、この映画がすごい力を持っているからだと思う。この映画を見て、私の心の中の何かが動きました。確実に。
のはらさん 10点(2003-12-27 23:22:59)
👍 1
51.監督は何を思ってこの映画を撮ったのだろう? 面白いという作品ではないし、何かを悟る作品でもないし(?)、メッセージがイマイチ伝わってこない。痛すぎです。
もちもちばさん 4点(2004-01-04 00:38:43)
50.ギリギリの現実。寂しくて物悲しくて、プライドばっかでかくなって、それに切なくも感じて。自分を捕らえられなくて、止められなくて。この映画は感覚で好きになる。気ずかずに生きるひとには無理もん。
ヒロヒロさん 10点(2004-01-18 17:44:03)
49.特殊な性的嗜好を持ち、人格に問題のある女が、異常な行動を起こすが、誰にも受け入れられない。あたりまえだ。監督は何を伝えたかったのだろう。異常者の孤独だろうか?とにかく、後味の悪い映画だった。
駆けてゆく雲さん 3点(2004-01-23 22:19:18)
48.ひたすら暗く、ひたすら醜く、ひたすら救われない。そんな話を延々見せられても……。ちなみに私はわざわざ映画館まで足を運んで観たのだが、無音のエンドロールが始まったとたん、実に9割以上の人が一斉に椅子を立った。ロビーに出ても、ほとんど口を利く人がいなかった。印象的な出来事だったので、今でもよく覚えている。
Kさん 0点(2004-02-02 22:55:53)
47.主人公は、ものすごーくイタくて、滑稽で、コミニュケーションのど下手くそな人。悪い意味でオタクっぽくて、おそらくは人間関係の基本というものがわかっていなくて、ろくな友達も恋人もおらず、ポルノに耽溺して変態的な妄想をすることで生きている。日本人にも多そうなタイプ。  

美男子に言い寄られて大チャンスなのに、最初は戸惑いのあまり拒絶して、相手が離れていくと一気に怖くなってすがりつく。人との距離の取り方が、全然なってない。イタいイタい。ほんとに痛い。  

でもすっごく可哀そうでもある。現実の悲劇というものは大抵の小説や映画よりもかっこ悪くて、醜悪で、どうしようもなくまぬけだったりするものだ。同情する以前に引いてしまうような、心の歪み。ある種の人間は本当に辛いことがあると、幸福な人間には想像もつかないような変てこな方向に行ってしまう。まともに愛されたことのないゆえに心が崩れ、他人に嫌われ、そしてかえって愛されたいという願いばかりが膨らんでいき、さらにバランスを崩していく。  

これが『電車男』なら、オタクが更生(?)してめでたしめでたし、というハッピーエンドだったけど、ミヒャエル・ハネケはそんな甘い結末を用意しない。もっとも幸福なオタクの人生が『電車男』にあるとしたら、もっとも不幸なオタクの人生がこの映画だ。  そして残念なことに、不幸な物語の方が現実には多いだろう。だって正直な話、こういう人が周りにいたら、自分でも敬遠するんじゃないかと思う(恋愛対象としても友達としても)。彼女のような人間を愛してくれる誰かが、この世に存在するんだろうか?  

そしてまったく救われないラスト。変に聞こえるかもしれないが、自分はこの結末に監督の優しさを観たような気がした。だって、これが現実なんだもの。どこにでも孤独に苦しんでいる変人はいる。彼らが苦しんでいても普通の人々は見て見ぬふりをするか、バカにするだけで、手を差し伸べたりはしない。彼らはけっして救われない。監督はそんな彼らの苦しみを本当に理解している。  

そして見て見ぬふりを決め込んでいるわれわれに、これでもかとばかりに見せ付ける――「お前ら、目を背けてんじゃねえぞ」、と。彼女のような人間と、彼女を侮蔑するか拒絶するかしかしない普通の人々。本当に醜いのはどちらなのか?
no oneさん [映画館(字幕)] 9点(2004-02-24 02:30:13)
👍 2
46.これだけ評価の難しい映画も珍しい。名作のようでもあるし駄作のようでもある。また、駄作のようでもあるし名作でもある。人が見たくないもの、または見せたくないものを皿に載せてテーブルに出されたものの、果たしてそのグロテスクな料理の味を自分の舌が正しく味わうことができたのかどうか甚だ疑問。ただ、エリカの人生に自分の人生を照らし合わせたことだけは確か。
永遠さん 5点(2004-04-06 12:51:02)
45.ネタバレ 何故このストーリーを映画にしなければならなかったのだろうか。あの女性には、たしかに多少、共感できる部分もある。でもその共感が、ストーリーが進むうちに解決出来るわけでもないし、何らかの感動に変わるわけでもない。映画はファンタジーだから、砂漠の様に乾き切った女に、ブノワ・マジメル君が恋をするのはまぁいい。でもそれを無惨にも潰すラストには、何の意味もない。あの意味の無さが芸術なのだと言われれば、「ああそうですか」と無学な私は言うしかないが、この映画を見た私の二時間に、得るものは何も無かった。無かったのに、あのえぐさは一生忘れられそうも無い。成功している作品なのだろうけど、それを認めたくない怪作。主演二人の演技は、賞を取るにふさわしい、素晴らしいものだったと思う。
ともともさん 6点(2004-04-11 08:14:17)
44.「8人の女たち」の中でユペールがとても存在感があったので、この映画を観た。 主人公の異常性癖ばかりが目に付くが、実際に同じような状況に立たされたら誰だってユペールのようになる可能性はあると思わんかな? 性を知らないで歳をとるということが生んだ悲劇やね。男性だって一度も女性と付き合ったことが無くて、セックスもしたことが無い状態で、AVビデオばかり見て欲求を解消していたとしたら、「性」に対してひどく偏見を持ってしまってもおかしくないやろ。 今まで抑圧されてきた欲望が一気に爆発したということやね。 彼女は性欲が異常だったというよりは、好奇心がとても豊富やったんだと思う。 久しぶりに目を背けたくなるような痛々しい映画でした。
花守湖さん 7点(2004-05-01 21:50:46)
43.例えフィクションであろうとやるんだったら徹底的にやれっちゅうことですかい?
ドレミダーンさん 8点(2004-07-11 14:54:49)
42.ネタバレ 見下ろす鍵盤のいと美しいことよ・・って言うてる場合ちゃいます。R-abnormal? そう言ってしまえばそうなんですが、観てる方はユベールに引き寄せられ、わやくちゃにされ、とことん放置されますね。父親の遺伝子と芸術母子カプセルでこうなっちゃうのでしょうか? 歪んで渇いた女と未熟な青年の性は、見苦しいけど良かったです、まぁオーバーやけど。脱がさずのHは女の私でも納得よ。でも1つ疑問点→教え子に対するシーンですが、涙量流出自在女優がわずかに涙ぐんでるように思えたので、これは過去の自分たちを見るような教え子親子に嫉妬して・・という気はするのですが、あの教え子さんの演奏は上手かったんでしょうか? バイエル黄色の私、よくわからん。下手だから怒ったのかと最初思った私・・どなたか(BBSへぜひ)お教え下さいませ。一筋の光も与えてくれない結末は仏・豪製作両国の自信でしょうか。エンドロールは演奏に背を向けた彼女を指してると取ったのですが、とことんやってくれて印象深い、やーね作り手の思うツボかな。でもやはり45にして初めて観た諸シーンにお腹痛くなったのでー2点。年とっても普通の女は演じないアニー・ジラルド(母親役)に微笑、おっさん顔がええね。
かーすけさん 8点(2004-07-13 21:29:12)
41.表向きはまじめで教え方は冷たいピアノの女先生の異常な愛の世界と意外な変態癖。あの先生に恋焦がれる青年同様に最後には引いてしまいました。自虐行為による風呂場、ラストを含めて終始、意味不明。孤独がゆえに一人で思うところがあったのか。これだからいかにもって感じの仏映画は苦手です。
カーマインTypeⅡさん 3点(2004-07-25 13:26:23)
40.愛を識る事は難しいが愛を実践する事もまた難しいな、とつくづく思った作品。痛々しいのも度が過ぎると憐れに思える。残され自分を傷つけそしてピアノを捨てるエリカ。ラストシーンがとても衝撃的でした。本当になんか陰鬱な気持ちになった・・正気かよ!とマジメル張りに引きつつ気分的には0点だった。他人には薦めたくないし、手放しにこれイイとは言わないが考えさせられる映画であったとは思う。
HIGEニズムさん 7点(2004-09-07 05:32:52)
39.ネタバレ 地味で目立たない女主人公。化粧っけもなし。おしゃれもなし。恋人もなし。でもいいの!私にはピアノがあるから!突然現れた美少年。相手からの猛烈な好き好き攻撃。何この人!私のことからかってるの?やめて!男の人に期待して傷つくのはもう嫌なの・・・。どうして君は自分に素直になれないの?(かくかくしかじか)大丈夫。僕は君のことを傷つけたりしない。僕を信じて。・・・そんな少女漫画的な映画だと思っていた、ら・・・。(注意:上のレビューは少女漫画が好きな私の創作です)狼に育てられた少女がその後人間に保護されても生活に馴染めないのと同じようなものなのか。小さい頃からピアノ一色で、恋愛もせず友達もおらず(いなさそう)しかもあんな厳格なお母さんに育てられたらそりゃ歪むわ。モデルにする人間がいないんだもん。オチは、現実は少女漫画のようにはいかんって感じました。面白かったです。
キュウリと蜂蜜さん 9点(2004-10-09 11:56:24)
😂 1
38.共依存という言葉を思い出しました。こんなかたちの家庭内暴力に目を向けていくべきなのかとも思いました。女生徒への細工は青年との嫉妬もあるんでしょうけど、母親が熱心、一見地味というかつての自分のような存在への同類嫌悪みたいなものもあったのか。ありがちな設定だ、AVかと思った、そもそもなんで先生を好きになったのかワケワカラン、など評価が分かれているようですが、目を離す事が出来ませんでした。
へろりうしオブトイジョイさん 9点(2004-10-31 23:53:53)
37.ネタバレ ピアニスト教師である壮年女性は、自制の欠落と思う行動をとる。個室ビデオ屋で男の手淫した廃物を物色したり、車での淫行を覗きをして放尿するなどをし性の瞑想に耽けている。この衝動は厳格な環境に束縛され、世間体の整然された秩序への反逆と虚栄から生まれたのではないだろうか。深刻な風貌は厳然とし異性を遠隔させるものがある。そんな彼女にも稀有な変化が訪れる。ある日、美形の青年にがピアノを習いたいと彼女に近づいてきたのである。確執な好意であると彼女は感じるのであるが懐疑と不安は自虐的思想に狼狽とし事が上手く運ぶことができない。綻びに見せた稚拙を揣摩した青年は清浄であることを確信する。動揺の隠せない顔に彼は優しく敲くのである。彼は日を改めて彼女の家で逢いに行き。彼女へ渇望するのであるが彼女は手紙に綴られた方法でなければ嫌だと言うのである。しかし手紙の内容は清浄とは想えない卑俗な趣向であり二人を通底させるものではなかった。彼の顔には憐憫な情を湧かせ、部屋から出ていくのである。その後彼を暴徒させ最悪な終わりへ導く。手紙は彼女の嶮しい孤独の苦悶が曲行の快楽を示顕するものではないだろうか。一度千尋の谷に抛り出された精は執り成す事もできず彼に執拗に縋るしかないのである。しかし、叶わなけらばその鉾先は親身である母に向けられ、逡巡もなく渇望し苦渋するのである。『めぐり逢う時間たち』にも似たシーンがある。常に彼女が纏う孤独が茫洋な不安が恐るべき滲透性で精を侵食していくのである。意固地で無知な母には、それを許容応力できるものではない。体裁意識と矜持に活きた彼女にとっては極致のカタルシスといえるのではないだろうか。その夜、青年が以前とは別人の悪辣した形相で現れ、罵倒しながら彼女を強姦してしまうのである。孤独が生んだ迷妄の快楽は精を蹂躙するだけであり渾然の悲しみが彼女を覆う。次の日、恐怖から逃れるため昧爽な希望を抱き、彼に逢うのだが何食わない顔をして去って逝く。精は涙滂沱として流れ、憤慨に耐えられず自分の胸部に尖鋭を突き刺し終焉となる。天真爛漫に活きれば、これほど屈し甚すこともなかっただろうが虚栄の蔓延した世の中では、歪まず活きる方が難しいのではないだろうか。
ぼんさん [映画館(字幕)] 8点(2004-11-26 12:03:33)
36.友人と借りてきてしまって、しまったっ…と思った。
はげねずみさん [ビデオ(字幕)] 1点(2005-05-03 21:05:53)
35.ピアニストを目指す少年少女は大人になってから観て下さい。
たまさん [DVD(字幕)] 5点(2005-07-24 14:03:57)
34.よくできた映画だけど、友人に勧められるかっていうと・・・。でもストイックな世界とそれによる歪み。現実と妄想の愛の違い。ちょっと引いちゃう性癖など・・・。テーマは盛りだくさん。感想文をかけといわれたらネタには困らないと思う。変態エリカに立ち向かって戦うワルターがスンゲー大人。さすが実生活が年増キラーだけあるぜ・・・。
のりもちあつあつさん [DVD(字幕)] 7点(2005-09-04 18:33:29)
33.点数にすごーく悩む一作。もう一度観るか、と問われれば恐らくもう観ないであろうとは思う。ただ、この映画を観たことを忘れられるか、忘れるか、と問われれば、答えは明らかに「忘れない・忘れられない」である。他人に観ることを薦めるか、と問われれば、うーん・・・相手によりけり・・・恐らく薦めない。心も体もとっても痛い作品でした。
longsleeper21さん [DVD(字幕)] 7点(2005-11-03 17:20:05)
マーク説明
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《新規》:7日以内に新規投稿
★《更新》★:2日以内に更新
《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 92人
平均点数 6.08点
033.26%
144.35%
222.17%
333.26%
499.78%
51213.04%
61415.22%
71920.65%
899.78%
91314.13%
1044.35%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.20点 Review5人
2 ストーリー評価 7.00点 Review4人
3 鑑賞後の後味 4.20点 Review5人
4 音楽評価 5.75点 Review4人
5 感泣評価 4.25点 Review4人

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