映画『無法松の一生(1958)』の口コミ・レビュー

無法松の一生(1958)

[ムホウマツノイッショウ]
1958年上映時間:104分
平均点:7.74 / 10(Review 43人) (点数分布表示)
ドラマリメイク小説の映画化
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タイトル情報更新(2022-09-26)【イニシャルK】さん
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監督稲垣浩
キャスト三船敏郎(男優)富島松五郎
高峰秀子(女優)吉岡夫人(良子)
芥川比呂志(男優)吉岡小太郎
笠智衆(男優)結城重蔵
飯田蝶子(女優)宇和島屋おとら
多々良純(男優)木戸番清吉
小杉義男(男優)松五郎の父
中村伸郎(男優)良子の兄
中北千枝子(女優)良子の兄の妻
田中春男(男優)熊吉
稲葉義男(男優)巡査
左卜全(男優)居酒屋の亭主
大村千吉(男優)ぼんさん
宮口精二(男優)剣の師範
土屋嘉男(男優)高校教諭
有島一郎(男優)オイチニの薬屋
沢村いき雄(男優)人力車の客
高堂国典(男優)町の古老
上田吉二郎(男優)茶店の客
本間文子(女優)茶店の老婆
谷晃(男優)虚無僧
山田巳之助(男優)奥大将
久世竜(男優)結城の乾分
今泉廉(男優)町の青年
三田照子(女優)
馬野都留子(女優)茶店の女房
広瀬正一(男優)
矢田稔(男優)
原作岩下俊作「富島松五郎傳」
脚本伊丹万作
稲垣浩(脚色)
音楽團伊玖磨
撮影山田一夫
製作田中友幸
配給東宝
美術植田寛
編集黒岩義民
録音西川善男
下永尚(整音)
小川信夫(録音助手)
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13.ネタバレ 原作小説は昭和13年発刊。劇中の舞台設定は明治30年。実に100年以上前のお話です。当然ながら常識や価値観は現代日本と異なります。とはいえ「時代劇」と呼ぶほどかけ離れてもいません。まだ当時から地続きにあるのが現代です。ゆえに(私を含む)年配者の口からは「あの頃は良かった」「古き良き」といった感想が漏れがち。顕著な例が芝居小屋の一件です。松五郎は親分さんに詫びを入れた事で騒動を不問とされています。今では考えられない決着でしょう。でもこれが心地良いのです。理由は明快。私たちが幼い頃最初に叩き込まれた「悪いことをしたらごめんなさい」に他ならないから。もちろん言われた方は「もういいよ」許すのがお約束です。超基本的な対人ルールが厳密に適応されている点が心地よく感じる所以かと。逆に言えば、現代日本では謝ったくらいでは許されない厳しい社会になったとも言えます。とはいえ当時の価値観を無条件に肯定したり、現代を簡単に否定したりするのも違います。あくまで「あの頃はあの頃」「今は今」です。 決して成就しない恋に一生を捧げた松五郎。最期は野垂れ死に。現代で置き換えるならアイドルにガチ恋の挙げ句、勝手に失恋して引きこもりになったオタクってところでしょうか。どちらも憐れには違いありませんが、受ける印象はまるで違います。前者が「切ない」後者は「アホか」です。この違いはまさに時代の価値観に紐付くもの。当時の価値観に照らし合わせれば、松五郎の生き方を否定する者等いないでしょう。もちろん傍から見れば奥様以外の誰かと所帯を持つ方が幸せだったと思いますが、夫を亡くした奥様を支え続けた松五郎は讃えられて然るべき。でも、あまりに不器用で報われぬ献身に胸が締め付けられる訳です。一方、現代の引きこもりオタク君の場合はどうでしょう。同情心など一切湧きませんよね。ただのアホです。当時と現代の社会背景で大きく異なるのは、人生の選択肢の数、教育の質と量、そして多様な幸せのかたち。極論すれば、あの時代の松五郎にはあの生き方しか出来なかった(考えられなかった)ということ。如何に現代の私たちが恵まれていることか。ですから「あの頃は良かった」はピンポイント事例に対する心証に過ぎず多分に思い違いであり、客観的に、あるいは総合的に考えれば今の世の中の方が良いに決まっています。少なくとも今を生きる私たちは「そう言わなければいけない」義務があると考えます。でなきゃ、ご先祖様に申し訳ない。 最後に。「松五郎にはあの生き方しか出来なかった」と書きましたが、もし奥様が松五郎を頼らなければ話は変わります。それこそ奥様が再婚話を受け入れてさえいれば松五郎は自由になれた訳で、野垂れ死ぬ事も無かったかもしれません。奥様が松五郎の好意を利用したのは間違いなく、そういう意味で奥様は罪深い。ただし一人息子を育てるために必死だった奥様の「母としての強かさ」を責めるのも酷な話です。当時の社会情勢を考えれば尚更のこと。やはり今の世の中の方がいいですよ。
目隠シストさん [インターネット(邦画)] 8点(2025-05-29 01:13:48)★《新規》★
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12.ネタバレ ずっと観たかったんだよね。 三船敏郎の松五郎は、喧嘩っ早いけど、非を認めたらすぱっと謝る。気持ちいいくらい謝る。 笠智衆演じる親分さんが場を収めるくだりは、観ていてほんとに気持ちよかった。 ちょっとやりすぎだけどね。 縁あって少年を助けたことで、吉岡一家との付き合いが始まるのだけど、車引きが無学で世間様から軽く見られている描写は、今見るとかなり切ない。松五郎から見たら、吉岡の奥さんは決して手を出せないお姫様みたいに見えただろうなあ。 年老いた松五郎が、久しぶりに会った同業者に身を固めろと言われるあたりから、やっと松五郎が奥さんを意識し始めるシーンが入るんだけど、もう少しそれを匂わせるシーンがあっても良かったんじゃないかな。「ひとりぼっちで寂しい」なんてセリフがあるけど、松五郎がそれを聞いてどう思ってるかなんてカット、ほぼないんだよね。 どうやったって手の届かない恋だからって、あんまりストイック過ぎるよなあと思いながら、三船敏郎の漢っぷりを観てた。 そしてラスト。 なんだよ、やっぱり親分さん出るんじゃねえかよ。ずるいよ。こういう役やらせたらこの人にかなう人いないんだから。 車引きで奥さんと息子名義の貯金五百円って、どれだけ奥さんに惚れてたんだよ。 切ないなあ。 手だって一度も触れてないんだぜ。 これが漢気なんだろうけど、つらいなあ男って。 いや、いい映画。
roadster316さん [インターネット(邦画)] 8点(2025-05-18 22:58:35)
👍 1
11.阪妻を見た後、再度三船を見る。(最初に見たのは何年も前) ほとんど同じ内容なのに阪妻よりずいぶんわかりやすい。三船の方が少々荒くれだがその方が原作に近いのかも。小倉祇園太鼓のシーンは実に鮮やかだし、終盤の松五郎の思いも十分伝わってくる。しかし阪妻より作りすぎかも・・・。
ESPERANZAさん [DVD(邦画)] 8点(2012-10-24 21:04:18)
10.松五郎と吉岡の奥さんとの関係って要するに、ヨハネス・ブラームスとクララ・シューマンみたいなもんですな(笑)。とは言っても、不器用なところ以外は、全く違うキャラクターですが。こういう「武骨で豪快で気風が良くて、でも奥手」というキャラは、本当に憎めない(これでモテモテだったら、許せない)。内容的には、短いエピソードの積み重ねで、いわばオムニバスと言ってもいいくらいのもの、しかも長い映画ではないので、その点、やや軽い印象はあるのですが。でもそれを補うのが、若き日から年老いるまでの松五郎を全身で演じ切った三船敏郎で、流れる歳月を実によく表現しています。そしてまた、映画において、「主人公の内面」なんて実はどうでもよいということ、そんなものを表現するのが役者の仕事ではない、ということ。「内面」が宿るのは、登場人物の中ではなくて、映画そのものの中であることが、よくわかります。撮影も見事ですね、時代を表現する屋外の光景もいいですが、屋内シーンのセット撮影は、何だか、空気が澄んで感じられるような。
鱗歌さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2012-06-17 10:23:39)
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9.ネタバレ  無償の愛を、今見ても全く色あせていない美しい映像(特に松五郎が行き倒れる間際の映像の素晴らしさはまさに日本の美という感じで非常に印象的でした)で描いた哀しくも素晴らしい映画でした。  松五郎の粗野でありながら純粋な姿は本当に心を打ちますね。
TMさん [DVD(邦画)] 8点(2008-01-31 18:19:54)
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8.思いがけず泣いてしまった。美しくて、優しくて、そして残酷だ。 ところで、この映画と「ニュー・シネマ・パラダイス」の類似性を誰か指摘しているのだろうか?この作品を見て、個人的にトルナトーレ監督はこの「無法松の一生」にインスパイアされたと確信したんだが。
トマシーノさん [DVD(字幕)] 8点(2007-11-22 12:05:11)
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7.あまたの映画の中でも名大関級の傑作ではありますが、さすがに双葉山・大鵬の大横綱級の阪妻版には及ばず。
丹羽飄逸さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2007-01-02 00:26:50)
6.よく九州出身の上司が酒の席で歌っていた。色々な恋愛があるんだろうが、純粋で己の立場をわきまえた日本的な美的センスが感じられる。三船の演技は秀逸ですね。確かに、松の気持ちを考えずいいように使っていた未亡人を、現代の我々としては若干不満に感じるところですが、当時としては、夫を早く亡くして再婚もせず気丈に生きていく上では当然で、彼女を責めるわけにはいかないだろうな。貯金通帳は泣かせる。泣き崩れる彼女の涙に、松の気持ちも報われたと思うべきだろう。
パセリセージさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2005-12-23 23:55:39)
5.「無法松の一生」と言うとどういう訳か?この三船敏郎主演によるリメイク版しかレンタル屋さんにはない。初めて観た当時、これは面白い。良い映画だと思った。しかし、後にオリジナルの方、阪妻主演の方を観てしまったら、申し訳ないが、絶対に阪妻の松の方が素晴らしい。良い映画ではあるんです。でも、こればかりは仕方がありません。余りにも阪妻の方のが素晴らしく、凄すぎるためにオリジナルには勝てず。それでも今の日本映画の多くの作品に比べたら圧倒的に上ではある。それだけオリジナルの出来が素晴らし過ぎるのだ!
青観さん [DVD(邦画)] 8点(2005-07-03 17:53:33)
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4.祭りの太鼓はすばらしい。太鼓の醍醐味が味わえた。 松五郎の晴れ舞台。ここに何故、吉岡の奥さんが居合わせないのか? この男(松五郎)の心情は痛いほど理解できるが、現代の若者にはいかに・・・  学生の頃、高峰秀子が大好きであった。恋心か否かは今では判らない 今ではそこまで感じないが・・・
ご自由さんさん 8点(2004-06-19 20:10:57)
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3.素直に感動しました。 こういう作品が日本にあったことは誇りです。 
ぴよさん 8点(2003-12-11 00:22:34)
2.昔むかしに観た50のオジです。(こればっか)いい映画です。観れる機会が、ないかもしれないが、努めて観て欲しい。自分も含めて今の日本人が、忘れている美しい日本人が描かれているよ。忠義、純愛はどこへ行った!ラストシーンでオジは号泣したよ。書いてたら、もう一度観たくなってきたな。
すぎささん 8点(2003-06-16 22:44:09)
1. このセルフ・リメイク版も名作なんだけど…矢張り1943年のオリジナル版には残念ながら遠く及ばない。阪東妻三郎の豪快で奔放な松五郎を観た後では如何に三船が熱演しようと所詮二番煎じの域に止まる。ただ、オリジナル版は戦時中の検閲カットに加え、GHQからのカットも加わってズタボロにされたものなので、コレ(58年版)なくしてはカットされた箇所も分からない有様なのも又事実。どちらも名匠・稲垣浩が同じカット割りで監督しているのが大きかった。監督も二度の検閲カットが余程無念だったのだろう。小津安二郎監督の悪口を言うつもりはないが、彼の戦前・戦中の監督作が殆ど無事だったのは、ぶっちゃけた話フィルムが擦り切れるまでロングランされる程の人気作ではなかったため、松竹大船の倉庫に保管されて埃を被っていたお陰。これも又皮肉な事実。「名作」って何だろう?
へちょちょさん 8点(2003-01-19 22:52:44)
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【点数情報】

Review人数 43人
平均点数 7.74点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
412.33%
512.33%
6613.95%
71023.26%
81330.23%
9613.95%
10613.95%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 10.00点 Review1人
2 ストーリー評価 8.50点 Review2人
3 鑑賞後の後味 8.00点 Review2人
4 音楽評価 6.50点 Review2人
5 感泣評価 10.00点 Review1人

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