映画『オテサーネク 妄想の子供』の口コミ・レビュー

オテサーネク 妄想の子供

[オテサーネクモウソウノコドモ]
Greedy Guts
(Otesánek)
2000年チェコ上映時間:132分
平均点:7.48 / 10(Review 31人) (点数分布表示)
公開開始日(2001-11-03)
ホラーファンタジー
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タイトル情報更新(2008-10-15)【+】さん
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監督ヤン・シュヴァンクマイエル
原作ヤン・シュヴァンクマイエル(原案)
脚本ヤン・シュヴァンクマイエル
製作キース・グリフィス
ヤン・シュヴァンクマイエル
配給レン・コーポレーション(初公開時)
美術エヴァ・シュヴァンクマイエロヴァー
ヤン・シュヴァンクマイエル
衣装エヴァ・シュヴァンクマイエロヴァー
ヤン・シュヴァンクマイエル
その他ベドジック・グラッセ(アニメーター)
ザジフィルムズ(提供/映画祭にて)
ユーロスペース(提供/映画祭にて)
レン・コーポレーション(提供/映画祭にて)
イメージフォーラム(劇場/映画祭にて)
あらすじ
不妊に悩むホラーク夫妻。生真面目な夫は精神が不安定になっている妻に、たまたま見つけて掘り上げた切株を赤ちゃんのように仕上げて贈るが、妻は切株の人形を我が子のように溺愛するようになり、いつしか人形に命が宿ることに。しかし、隣人の風変わりな少女アルジュビェトカはホラーク夫妻の奇行に疑念を抱き、本で読んだ民話に登場する食人木「オテサーネク」と重ね合わせ、周囲の大人たちに迫り来る危機を訴えるが…。「アリス」「ファウスト」「悦楽共犯者」と独創的な作品を製作してきたシュヴァンクマイエル監督による異色のダーク・ファンタジー。
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💬口コミ一覧

31.怖い怖い怖い怖い怖い。寒気がするほど怖い。人喰いオテサーネクよりも母親の狂いっぷりが怖い。人が死んだのに化物かばうか?少女の行動が怖い。実の親も含めて占いで餌決めるのはやめてくれ。間の持たせ方が怖い。襲ってくるのが分かっててもそれまでの“間”がキツイ。馬鹿でかいオテサーネクの声が赤ん坊のままなのも怖い。これ絶対トラウマになるぞ。ラストで婆様が力強く地下室へ突き進んでくれなかったら、きっと悪夢に見たに違いないほど怖い。映画館から出たら暖かい陽射しがいっぱいで暖かいのに、悪寒が家に帰るまで無くならなかった。怖い。グロテスクで恐ろしくて、正直で寓話的で、不気味で暗くて、正真正銘の力がある作品。ほとんどCGを使ってない故の迫力、説得力。本当は何点つけたらいいのか分からない。見る価値充分。でも怖い。本当に怖い。
山岳蘭人さん 7点(2002-04-14 22:39:22)
👍 1
30.チェコの民話を現代に置き換えた、かなりシュールでブラックなホラー(?)映画。ヤン・シュヴァンクマイエルの作品は初見ですが、アニメ作家故か、アップと言うよりは接写に近い映像の連続で存分に気持ちを掻き乱してくれます。狂言回しが性的好奇心満々の少女(可愛げはまるで無い)だったので、どことなく「狼の血族」を思い出しました。私も【山岳蘭人】さん同様、母親の反応と少女が無邪気に餌を選ぶのが怖かった。それに、フライド・チキンを食べた後の様な「食事」の後が怖い。際限のない欲は身を滅ぼすという教訓です、7点献上。
sayzinさん 7点(2002-10-06 18:32:44)
29.最新のヤン作品ですが、いまいちヤンのパワーが足りないように思えます…。奥さんのエヴァ・シュワンクマイエロヴァーの書いた絵本が使われてますなぁ。どういう夫婦なんだろう…。食事も少しおいしそうになってるし小奇麗なかんじだしクレイアニメが少ないしでとなかなか残念でした…。やっぱもう年なのかなぁ?もっと気合と執念のこもった作品にしたかったです。微妙なエロは健在!興奮ですたい。肉片の恋ににたCMに思わずにんまりとしてしまう。
しゃぶさん 6点(2002-10-28 13:36:43)
28.登場人物がものを食べるシーンは最高でした。CMに続くシュタードレル夫妻のやりとりも面白い。普通の現実世界の中にいきなり現れた怪物が普通に存在できてしまうこの映画、いろいろ考えさせられましたよ。
COLIOさん 8点(2003-04-10 23:10:30)
27.ヤンぽくない。もっと人形とか粘土とかふんだんに使って欲しかった。でも奥さんが描いた絵本の絵は必見!!
さみーさん 6点(2003-04-30 23:06:49)
26.子役の顔が邪悪で素敵。9、10歳であの邪悪さはなかなか出せない。目の上のでっぱりが凄い。「HUNTER×HUNTER」のフィンクスですか。たまにラース・フォン・トリアー監督にも見える。何かもう、逸材だ。ヤンの長編はコマ撮りが激減する上にちょっと中だるみするのは否めないけれど、ヤン自体が私の激・憧れ人なので、作品を撮ってくれればそれでいいです。それにしてもヤン夫妻、夫婦揃ってここまで感性と趣向と方向性が同じベクトルを向いているというのは凄い。奥さんの絵もキてますよ。ほんまもんのおしどり夫婦です。次の作品も期待しまくってます。140歳位まで生きて下さい。そして139歳位までは仕事して下さい。
ひのとさん 9点(2004-03-26 23:51:12)
👍 1
25.ヤン作品中で、もったいなくて見てなかった最後の作品(これでしばらく初見のドキドキニヤニヤとはお別れか…)。とにかく、管理人の婆さん強えェ! 顔だけでその強さがわかるよ。DVD収録の撮影風景を見る限り、爺さんまだまだ元気そうだから何本かイケるね。●後日談:オティークは別の某映画ではデイヴィッドと名付けられていたのに気がついて、猛烈に鬱になった。怖えェ、話からテーマからかぶりすぎてるよ…。
エスねこさん 9点(2004-08-14 18:41:31)
24.ネタバレ これは「イレイザーヘッド」や「ローズマリーの赤ちゃん」よりも怖い。泣き声を上げて暴れまわるオテサーネクの形相はこの上なくグロテスクなのですが、それでもどこか無邪気なオティークには愛着を感じてしまいます。・・・変態なんでしょうねぇ(苦笑)、ラストもお婆さんにやられたと分かってちょっと悲しかったし。映画の中のCMまでコマ撮りという、ヤン監督のこだわりが良いです。
かんたーたさん 8点(2004-09-04 11:47:17)
23.うへぇー、これまたすごい悪趣味!(笑)。まさにナイトメアだぁ。子供の頃にこんなもの観なくてよかったとつくづく思う。もし観てたら確実にトラウマになってたでしょう。大人の為の童話。そんな感じ。
あろえりーなさん 7点(2004-09-09 02:42:16)
22.ネタバレ 例によって人間ではないものが人間のように動く様をコマ撮りで描いてゆくんですが、今回はそいつが人間を食う。さらにそいつが本来可愛いはずの赤ちゃん。その設定が残酷この上ない。赤ちゃんの純粋なる欲求を、ワンワンと泣く切り株のおばけに変えて究極に描く。シュヴァンクマイエルの『アリス』が真の「不思議の国のアリス」だったように、これもまた民話の真の姿が描かれているのかもしれない。それにしても赤ちゃんを水槽からアミですくいあげて売ってる屋台って...そんなアイディアが出てくるシュヴァンクマイエル、あなたが一番怖い。
R&Aさん [CS・衛星(字幕)] 6点(2005-06-07 17:47:20)
😂 1
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21.もうヤン監督にどっぷりハマってしまいそうです…。ヤバいぐらい怖くて、ヤバいぐらいキレてる映画です。
Kさん [ビデオ(字幕)] 9点(2005-07-30 23:42:02)
20.この作品に限らずこの監督の作品を絶賛して人に薦めると人によってはメチャメチャ退かれちゃいそうです(笑)、でも悪趣味と思われても面白いものは面白いのだから仕方がないですね。ところでこの監督の作品ってDVD化されてもすぐに製造中止になってしまうしやはりマニアックなのでしょうか、一作品観れば全作品観たくなるほど魅力的だと思うのですが・・・。これは余談ですがあの童話の絵のタッチ、どっちが先なのかわかりませんが浦沢直樹の『MONSTER』をちょっと思い出しましたよ。
眼力王さん [DVD(字幕)] 7点(2006-02-09 18:01:40)
19.わーこわい、こわかったけど最高、ヤン・シュワンクマイエルはやっぱり天才、3回連続で観てしまった、おもしろすぎる、何か「モンスター」の絵本を思い出した、
羊子さん [DVD(字幕)] 10点(2006-04-22 02:56:18)
18.シュヴァンクマイエルお得意の「モノへの偏愛」の極み。
kさん [DVD(字幕)] 8点(2006-05-28 23:58:14)
17.すごい期待してみたんですけど裏切られませんでした。驚きました。お母さんかわいいんですけど怖いですね~。オティークへの愛が尋常じゃない・・・。口とかがアップになるのがなんつーか気持ち悪いですね。おもしろい。もう一回観たい。この監督の他の映画も観たいなと思いました。
CTUさん [ビデオ(字幕)] 9点(2006-08-07 17:28:48)
👍 1
16.白い髪のぽっちゃりした女の子がすごく良い味を出してる。食べるって行為は何かの命を奪うって事だから、始終残酷で良いんだと思う。グロいというか無意識下で行われる清涼作業を除くとこうなるんだろうな。
Vanillaさん [DVD(字幕)] 9点(2006-11-21 00:10:58)
👍 1
15.劇場で観ましたし、その後DVDも購入しました。登場人物がみ~んないい感じに狂ってますね。ホラーものは好きじゃないし、シュヴァンクマイエル先生のこともよく知らない私でしたが、この世界にはなぜか心惹かれましたし、個人的に結構ツボりました。でもこれあんまりDVDで観たくないです。グロい場面で細かいところまで目に飛び込んでくるのでゲロゲロゲ~・・・。劇場のスクリーンで1回きりで観るってのがいいかも。ある場面以外は極力CGを使用しなかったという監督の職人魂にホレました。お子様は、見ちゃダメ。これは大人の寓話。
☆Tiffany☆さん [映画館(字幕)] 8点(2007-07-30 04:39:47)
14.ネタバレ やっぱり変な映画。
アパートの中に独特の雰囲気が渦巻いていて、それがとても居心地よく感じた。
食べ物がグロテスクに描写されていて見事だ。人物像も面白く描かれている。
赤ちゃんがコワ~。。。
この監督にしては地味かも知れないが、しかし変なものが渦巻いている。
ゴシックヘッドさん [DVD(字幕)] 8点(2007-08-02 00:21:45)
13.ネタバレ 初めてこの映画を観たのが約3年前。
この間に私の人生にも色々転機が訪れたのでこの作品を再レビューしてみる。
この作品にはいくつかの親子像が出てくる。不妊症の夫婦とオティーク。隣部屋の夫婦と娘。そして管理人(老婆)とキャベツ。
特出して目立つのが女性差によるエゴと残酷さと母性。
当時観ていて何もここまでオティークに固執せずとも他にもっと可愛い子供の代替になるものはあるだろうに…と思っていたが最近見返してみて考えが改まった。
長らく不妊治療を続けてきたこの夫婦、それでもより追い詰められ子供を切望していたのは妻側で夫とは切迫感の違いというか溝があるのだ。だから夫のほんの気まぐれで遊び心から差し出した切り株に妻が執着したのは、他ならぬ夫からの『贈り物』だったから。おそらくそれまで子供の代替として飼われていた猫は妻が欲したものだったのではなかろうか。妻にとってオティークは夫婦の共同作業で得た本物の子供という事になるのだろう。狂っていく妻と暴走を止められない夫の苦悩に引き込まれていく。
夫婦視点で描かれていた話の中核は後半になるにつれ少女視点にシフトしていく。
子供にオモチャを与えると親が性差をつけずとも本能として遊び方が異なってくるという。男の子は分解と破壊、女の子は大人の真似事(○○ごっこetc)を始めるそうな。この作品ではオティークと少女が『食欲』を通して大人をもて遊んでいく。
物語のラストで管理人(老婆)とキャベツ(赤子の象徴)という生命の終末と誕生を外殻化した親子像が浮き上がってくるのも印象強い。
少女の薄っぺらい懇願なぞ、人生の酸いも甘いもかみわけた老女にとってはとるに足らない深刻さだろう。
シュルレアリスムの視点で描かれる生命とは何てグロテスクなのかと魅了される。
老若問わず女性特有の残酷かつ観念主義的な一面をえぐりたてるように描いた作品は私にとっては非常に興味深く面白く感じた。ここまでひどくなくとも「あるある」と思える共感部分が多いのだ。そしてそれを描いたのが男性の監督だという事がまた素晴らしい。(20110719)
どぶん子さん [DVD(字幕)] 8点(2008-04-26 21:46:01)
12.ネタバレ シュバンクマイエル監督にしては珍しく分かりやすいストーリー。劇中の夫婦と同じ境遇の方にはあまりお勧めできません。ラスト、おばぁちゃんの勇姿が見たかった(笑
njldさん [DVD(字幕)] 8点(2008-10-15 00:46:25)
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【点数情報】

Review人数 31人
平均点数 7.48点
000.00%
113.23%
200.00%
300.00%
400.00%
513.23%
6412.90%
7722.58%
81032.26%
9722.58%
1013.23%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.00点 Review1人
2 ストーリー評価 8.33点 Review3人
3 鑑賞後の後味 8.00点 Review4人
4 音楽評価 6.00点 Review2人
5 感泣評価 6.00点 Review1人

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