映画『どん底(1957)』の口コミ・レビュー

どん底(1957)

[ドンゾコ]
The Lower Depths[米]
1957年上映時間:125分
平均点:6.14 / 10(Review 37人) (点数分布表示)
公開開始日(1957-09-17)
ドラマ時代劇モノクロ映画戯曲(舞台劇)の映画化
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2019-11-05)【イニシャルK】さん
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監督黒澤明
助監督野長瀬三摩地
坂野義光
キャスト三船敏郎(男優)泥棒 捨吉
中村鴈治郎(二代目)(男優)大家 六兵衛
山田五十鈴(女優)大家の女房 お杉
香川京子(女優)お杉の妹 かよ
上田吉二郎(男優)下っ引 島造
根岸明美(女優)夜鷹 おせん
三井弘次(男優)遊び人 喜三郎
東野英治郎(男優)鋳掛屋 留吉
三好栄子(女優)留吉の女房 あさ
藤原釜足(男優)役者
千秋実(男優)御家人くずれ 殿様
渡辺篤(男優)駕籠かき 熊
藤木悠(男優)下駄の歯入れ屋 卯之助
田中春男(男優)桶屋 辰
左卜全(男優)お遍路 嘉平
清川虹子(女優)飴売り お滝
加藤武(男優)役人(ノンクレジット)
榊田敬二(男優)町人(ノンクレジット)
原作マキシム・ゴーリキー戯曲「どん底」(岩波文庫 他)
脚本黒澤明
小国英雄
音楽佐藤勝
撮影山崎一雄
斎藤孝雄(撮影助手)
製作黒澤明
東宝
配給東宝
美術村木与四郎
録音矢野口文雄
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💬口コミ一覧(10点検索) [全部]

1.ネタバレ  やはり黒澤作品の中でもエンターテインメント性の点では随一だと思う。だから何度でも観てしまう。しかし、どういうわけか、このレビューでは低評価なのが不可解。
 言わずと知れたゴーリキーの原作の翻案だが、江戸時代の封建的な秩序が個々人を縛っている中で、食い詰めた無宿者や前科者が集う腐れ長屋を舞台として、底辺に太々しく生きる「人間」の開放的なエネルギーを暗さもなく、とことんコミカルかつポップに描くのが堪らない。
 この作品を観ていると、この時代の人々は「日本国家」という帰属意識はなく、せいぜい「お上」(幕府とか〇〇藩とか)という漠然とした公共意識の下に生きているのがわかる。
 いや、そんな公共意識などもなく、ひたすらギリギリのその日暮らしをむしろ謳歌していると言った方が正しいのかもしれない。ラストで見せる見事な馬鹿囃子の完成ぶりはそうした底辺を生きることに何ら恥も引け目も感じてはいない生き様を映し出している。
 トップクレジットは三船敏郎だが、思ったほど見せ場はなく、物語の軸を作っているのは胡散臭いお遍路の左卜全、インテリ崩れのイカサマ博打師の三井弘次、偏屈な鋳掛屋の東野英治郎らである。ここが従来の黒澤作品と異なる趣向でまた楽しめる。
 特に三井の役は世間の酸いも甘いも達観するかのような「三百代言」を弄する曲者で、彼の粋なセリフにエンディングを飾らせているのが抜群に心地良い。
 本当に胸の空く大好きな作品だ。
あやかしもどきさん [DVD(邦画)] 10点(2025-07-20 21:50:51)★《新規》★
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【点数情報】

Review人数 37人
平均点数 6.14点
038.11%
100.00%
200.00%
325.41%
438.11%
5410.81%
6616.22%
7513.51%
8924.32%
9410.81%
1012.70%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 10.00点 Review3人
2 ストーリー評価 8.25点 Review4人
3 鑑賞後の後味 8.33点 Review3人
4 音楽評価 7.50点 Review2人
5 感泣評価 6.00点 Review1人

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